JP2002150556A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2002150556A
JP2002150556A JP2000345093A JP2000345093A JP2002150556A JP 2002150556 A JP2002150556 A JP 2002150556A JP 2000345093 A JP2000345093 A JP 2000345093A JP 2000345093 A JP2000345093 A JP 2000345093A JP 2002150556 A JP2002150556 A JP 2002150556A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ディスクの偏重心量を正確に測定することが
できる光ディスク装置を提供する。 【解決手段】本発明の光ディスク装置は、光ディスクを
装着して複数段階の回転速度で回転させる回転駆動機構
と、対物レンズ、アクチュエータ、レーザダイオードお
よび分割フォトダイオードを備えた光学ヘッド3と、光
学ヘッド移動機構と、制御手段と、RFアンプICと、
サーボプロセッサと、デコーダと、メモリーと、これら
を収納するケーシングとを有している。制御手段によ
り、最高速で光ディスクを回転させ(S101)、第2
のトラック数(偏芯成分)を測定し(S107)、第1
のトラック数(偏芯成分+偏重心成分)を測定し(S1
12)、第1のトラック数と第2のトラック数とに基づ
いて偏重心量を算出する(S113)。測定の際は、ス
レッドモータ7へ所定電圧を印加し、光学ヘッド3を固
定する(S104、S105、S109、S110)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータ(パソコン)に
使用されるアプリケーションソフトウェア等が記録され
た記録媒体として、光ディスク(CD−ROM等)が採
用されている。
【0003】光ディスクは、光ディスク装置の回転駆動
機構により回転され、光学ヘッドを介して、記録面にあ
る情報が再生(読み出し)される。
【0004】このような光ディスクには、例えば、偏芯
しているものや、ラベル等によって偏重心しているもの
が多数ある。
【0005】光ディスクの再生において、偏重心成分の
大きい光ディスクは、偏重心成分の小さい光ディスクに
比べ、光ディスクの回転速度が比較的速い場合に、大き
な振動が発生し、再生ができないという問題がある。
【0006】したがって、偏重心成分が大きい光ディス
クを再生するために、再生の前に、あらかじめ偏重心量
を測定し、規定値を超えたものは低速で再生させる。
【0007】しかしながら、偏重心量の測定では、光デ
ィスクのターンテーブルに対する位置によって測定値に
ばらつきが生じ、また、光ディスクの偏芯や偏重心によ
る振動により、光ディスク装置の光学ヘッド等にも振動
が発生し、これにより偏重心量を正確に求めることがで
きないことがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光デ
ィスクの偏重心量を正確に測定することができる光ディ
スク装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(7)の本発明により達成される。
【0010】(1) 光ディスクを装着して複数段階の
回転速度で回転させる回転駆動機構と、光学ヘッドとを
有し、前記光学ヘッドを介して前記光ディスクを記録お
よび/または再生する光ディスク装置であって、前記光
ディスクの偏重心量を測定する測定手段を有し、前記光
ディスクの偏重心量を測定する場合、その測定に先立っ
て、前記光ディスクを最高速で回転させ、前記測定のと
きに、前記光学ヘッドを前記光ディスクの最も内周側に
位置させるよう構成されていることを特徴とする光ディ
スク装置。
【0011】(2) 光ディスクを装着して複数段階の
回転速度で回転させる回転駆動機構と、光学ヘッドとを
有し、前記光学ヘッドを介して前記光ディスクを記録お
よび/または再生する光ディスク装置であって、前記光
ディスクの偏重心量を測定する測定手段を有し、前記光
ディスクの偏重心量を測定する場合、その測定に先立っ
て、前記光ディスクを最高速で回転させ、前記測定のと
きに、前記光学ヘッド側を前記回転駆動機構側に当接さ
せるよう構成されていることを特徴とする光ディスク装
置。
【0012】(3) 前記偏重心量の測定値に基づいて
前記偏重心量が規定値を超えた光ディスクを識別する識
別手段を有する上記(1)または(2)に記載の光ディ
スク装置。
【0013】(4) 前記偏重心量が規定値を超えた光
ディスクを再生する場合は、前記偏重心量が規定値以内
の光ディスクを再生する場合より、前記光ディスクの回
転速度を、少なくとも一段階低く設定する上記(3)に
記載の光ディスク装置。
【0014】(5) 偏重心による振動が生じる回転速
度で前記光ディスクを回転させて、前記光ディスクの第
1の振動量を測定し、偏重心による振動が実質的に生じ
ない回転速度で前記光ディスクを回転させて、前記光デ
ィスクの第2の振動量を測定し、前記第1の振動量と前
記第2の振動量に基づいて前記偏重心量を求める上記
(1)ないし(4)のいずれかに記載の光ディスク装
置。
【0015】(6) 前記第1の振動量を測定するとき
の前記光ディスクの回転速度は、前記最高速より低い回
転速度である上記(5)に記載の光ディスク装置。
【0016】(7) 前記第2の振動量を測定するとき
の前記光ディスクの回転速度は、前記複数段階の回転速
度のうちの最も低い回転速度である上記(5)または
(6)に記載の光ディスク装置。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光ディスク装置を
添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明す
る。
【0018】図1は、本発明の光ディスク装置の実施形
態の回路構成(主要部)を示すブロック図、図2は、本
発明の光ディスク装置の実施形態(ケーシングを取り除
いた状態)を示す平面図である。
【0019】これらの図に示す光ディスク装置1は、光
ディスク(CD−ROM)2を再生する装置である。
【0020】光ディスク2には、螺旋状のトラックが形
成されている。光ディスク装置1は、光ディスク2を装
着して複数段階の回転速度(回転数)で回転させる回転
駆動機構を有している。この回転駆動機構は、主に、タ
ーンテーブル回転用のスピンドルモータ11と、スピン
ドルモータ11を駆動するドライバ23と、スピンドル
モータ11の回転軸12に固定され、光ディスク2が装
着されるターンテーブル13とで構成されている。
【0021】また、光ディスク装置1は、前記装着され
た光ディスク2(ターンテーブル13)に対し、光ディ
スク2の径方向(ターンテーブル13の径方向)、すな
わち、図2中の矢印A方向に移動し得る光学ヘッド(光
ピックアップ)3と、この光学ヘッド3を前記径方向に
移動させる光学ヘッド移動機構と、制御手段9と、RF
アンプIC40と、サーボプロセッサ(DSP)51
と、デコーダ52と、メモリー(例えば、RAM等)5
3と、これらを収納する図示しないケーシングとを有し
ている。以下、前記光ディスク2の径方向を単に「径方
向」と言う。
【0022】光学ヘッド3は、レーザダイオード(光
源)5および分割フォトダイオード(受光部)6を備え
た光学ヘッド本体(光ピックアップベース)31と、対
物レンズ(集光レンズ)32とを有している。
【0023】対物レンズ32は、光学ヘッド本体31に
設けられた図示しないサスペンジョンバネで支持され、
光学ヘッド本体31に対し、径方向および対物レンズ3
2の光軸方向(光ディスク2(ターンテーブル13)の
回転軸方向)のそれぞれに移動し得るようになってい
る。対物レンズ32がその中立位置(中点)からずれる
と、その対物レンズ32は、前記サスペンジョンバネの
復元力によって中立位置に向って付勢される。以下、前
記対物レンズ32の光軸方向を単に「光軸方向」と言
い、前記光ディスク2の回転軸方向を単に「回転軸方
向」と言う。
【0024】また、光学ヘッド3は、光学ヘッド本体3
1に対し、対物レンズ32を移動させるアクチュエータ
4を有している。このアクチュエータ4は、光学ヘッド
本体31に対し、対物レンズ32を径方向に移動させる
トラッキングアクチュエータと、対物レンズ32を光軸
方向(回転軸方向)に移動させるフォーカスアクチュエ
ータとで構成されている。
【0025】このアクチュエータ4、すなわち、トラッ
キングアクチュエータおよびフォーカスアクチュエータ
は、それぞれ、ドライバ21により駆動される。
【0026】また、光学ヘッド本体31は、後述するガ
イドシャフト16に沿って摺動する3つの支持部(スラ
イダ)311が形成された基台312に固定されてい
る。
【0027】この基台312のスピンドルモータ11側
の側面には、スピンドルモータ11の外周面に対応した
湾曲凹面313が形成されている。
【0028】光学ヘッド移動機構は、主に、スレッドモ
ータ7と、スレッドモータ7を駆動するドライバ22
と、スレッドモータ7の回転軸8に固定されたリードス
クリュー(ウォームギヤ)81と、減速ギヤ14と、ラ
ックギヤ15と、光学ヘッド3を案内する一対のガイド
シャフト16、16と、前述した3つの支持部(スライ
ダ)311とで構成されている。
【0029】前記減速ギヤ14は、前記リードスクリュ
ー81と噛合するウォームホイール141と、このウォ
ームホイール141に同心的に固定され、ウォームホイ
ール141より小径のピニオンギヤ142とで構成され
ている。
【0030】また、前記ラックギヤ15は、前記ピニオ
ンギヤ142に噛合し、光学ヘッド本体31に固定され
ている。
【0031】前述したように、前記光学ヘッド3は、前
記一対のガイドシャフト16、16に対し、支持部31
1により移動可能に支持されている。
【0032】スレッドモータ7が駆動し、その回転軸8
およびリードスクリュー81が所定方向に回転すると、
ウォームホイール141およびピニオンギヤ142が所
定方向に回転し、ラックギヤ15とピニオンギヤ142
とにより、前記ピニオンギヤ142の回転運動が光学ヘ
ッド3の直線運動に変換され、光学ヘッド3は、ガイド
シャフト16に沿って所定方向に移動する。
【0033】また、スレッドモータ7の回転軸8および
リードスクリュー81が前記と逆方向に回転すると、光
学ヘッド3は、ガイドシャフト16に沿って前記と逆方
向に移動する。
【0034】制御手段9は、通常、マイクロコンピュー
タ(CPU)で構成され、光学ヘッド3(アクチュエー
タ4、レーザダイオード5等)、スレッドモータ7、ス
ピンドルモータ11、RFアンプIC40、サーボプロ
セッサ51、デコーダ52、メモリー53等、光ディス
ク装置1全体の制御を行う。
【0035】この制御手段9により、光ディスク2の偏
重心成分による振動量(偏重心量)を測定する測定手段
と、偏重心量が規定値を超えた光ディスク2を識別する
識別手段の主機能が達成される。
【0036】なお、光ディスク装置1には、図示しない
インターフェース制御部を介して外部装置(例えば、コ
ンピュータ)が着脱自在に接続され、光ディスク装置1
と外部装置との間で通信を行うことができる。
【0037】この光ディスク装置1は、データの読み出
し速度(再生速度)、すなわち、光ディスク2からデー
タ(信号)を読み出す際(再生の際)の光ディスク2の
回転速度(回転数)をm段階(mは、2以上の整数)の
回転速度に設定し得るように構成されている。
【0038】本実施形態では、光ディスク2の回転速度
を、7段階の回転速度、すなわち、1倍速(最小速
度)、2倍速、4倍速、5倍速、6倍速、8倍速、10
倍速、12倍速、32倍速および48倍速(最大速度)
のうちのいずれかに設定し得るようになっている。
【0039】前記2倍速、4倍速、5倍速、6倍速、8
倍速、10倍速、12倍速、32倍速および48倍速と
は、それぞれ、1倍速を基準回転速度(基準回転数)と
し、この基準回転速度の2倍、4倍、5倍、6倍、8
倍、10倍、12倍、32倍および48倍の回転速度を
言う。
【0040】また、この光ディスク装置1では、光ディ
スク2を複数段階の回転速度で回転させて光ディスク2
の偏重心量の測定を行う。以下、前記光ディスク2の偏
重心量の測定を単に「測定」と言う。
【0041】一般に、光ディスク2を回転させると、偏
芯や偏重心による振動が発生することが知られている。
【0042】偏芯による偏芯量は、回転速度にかかわら
ず一定であり、偏重心による振動の大きさは、回転速度
を上げるにつれて大きくなり、ある一定の回転速度にな
ると光ディスク装置1の構造的な共振周波数と同じにな
り振動の大きさが最大になる。そして更に回転速度を上
げていくと振動の大きさは徐々に小さくなる。
【0043】本実施形態では、測定の際は、光ディスク
2を1倍速および5倍速の回転速度で回転させ、それぞ
れ、光学ヘッド3を通過する(横切る)トラック数を求
める。このトラック数は、後述するトラッキングエラー
信号の1波形(1周期)の数を計数することで求める。
【0044】1倍速の回転速度は、偏重心による振動が
実質的に生じない回転速度である。したがって、前記1
倍速の回転速度で測定されるトラック数(第2のトラッ
ク数)は、偏芯による振動の大きさ(第2の振動量)の
みを現す。
【0045】5倍速の回転速度は、偏重心による振動の
大きさが最大になる回転速度である。
【0046】したがって、前記5倍速の回転速度で測定
されるトラック数(第1のトラック数)は、偏芯による
振動の大きさと、偏重心による振動の大きさの最大値と
の合計値(第1の振動量)を現す。
【0047】前記トラック数の測定後、前記5倍速の回
転速度で測定されたトラック数と前記1倍速の回転速度
で測定されたトラック数との差(差分値)を求める。
【0048】この差分値は偏重心による振動の大きさに
対応するトラック数であり、これにトラックの1ピッチ
(1.6μm)を乗算することで偏重心量を求める。
【0049】また、正確な測定値を得るため、制御手段
9により以下の制御動作がなされる。
【0050】まず、測定の前に、一旦光ディスク2を最
大速度で回転させる。これにより、チャッキングの状態
(置き具合や置いた位置)が最も悪くなり、最大の偏重
心量が得られる。すなわち、測定の度に、一定のチャッ
キング状態で測定することができ、これにより、正確な
測定値を得ることができる。
【0051】また、測定の際に、光学ヘッド3を光ディ
スク2の内周方向に移動させ、基台312の湾曲凹面3
13をスピンドルモータ11の外周面に当接させる。さ
らに、スレッドモータ7に所定電圧(駆動電圧)を印加
し、基台312の湾曲凹面313をスピンドルモータ1
1の外周面に押し付け、光学ヘッド3をスピンドルモー
タ11に対して固定する。
【0052】これにより、光学ヘッド3の振動を防止す
ることができ、正確な測定値を得ることができる。
【0053】前記測定された偏重心量は、種々の制御に
利用される。例えば、前記偏重心量は、再生時の回転速
度の設定のときに利用される。この場合、まず、光ディ
スク2の偏重心量が、予め設定されている所定の規定値
を超えているか否かを判別する。すなわち、偏重心量が
規定値を超えた光ディスク2を識別し、その光ディスク
2の回転速度を、偏重心量が規定値以内の光ディスク2
を再生する回転速度より低い回転速度(例えば、一段階
低い回転速度)に設定する。
【0054】次に、光ディスク装置1の作用について説
明する。光ディスク装置1は、光学ヘッド3を目的トラ
ック(目的アドレス)に移動し、この目的トラックにお
いて、フォーカス制御、トラッキング制御、スレッド制
御および回転数制御(回転速度制御)等を行いつつ、光
ディスク2からの情報(データ)の読み出し(再生)等
を行う。
【0055】再生の際は、レーザ光が、光学ヘッド3の
レーザダイオード5から光ディスク2の所定のトラック
に照射される。このレーザ光は、光ディスク2で反射
し、その反射光は、光学ヘッド3の分割フォトダイオー
ド6で受光される。
【0056】この分割フォトダイオード6からは、受光
量に応じた電流が出力され、この電流は、図示しないI
−Vアンプ(電流−電圧変換部)で、電圧に変換され、
光学ヘッド3から出力される。
【0057】光学ヘッド3から出力された電圧(検出信
号)は、RFアンプIC40に入力され、このRFアン
プIC40で、加算や増幅等を行うことにより、HF
(RF)信号が生成される。このHF信号は、光ディス
ク2に書き込まれているピットとランドに対応するアナ
ログ信号である。
【0058】HF信号は、サーボプロセッサ51に入力
され、このサーボプロセッサ51で、2値化され、EF
M(Eight to Fourteen Modulation)復調され、所定形
式のデータ(DATA信号)にデコード(変換)され
て、デコーダ52に入力される。
【0059】そして、このデータは、デコーダ52で、
通信(送信)用の所定形式のデータにデコードされ、図
示しないインターフェース制御部を介して、外部装置
(例えば、コンピュータ)に送信される。
【0060】以上のような再生動作におけるトラッキン
グ制御、スレッド制御、フォーカス制御および回転数制
御は、次にようにして行われる。
【0061】前述したように、光学ヘッド3の分割フォ
トダイオード6からの電流−電圧変換後の信号(電圧)
は、RFアンプIC40に入力される。
【0062】RFアンプIC40は、この分割フォトダ
イオード6からの電流−電圧変換後の信号に基づいて、
トラッキングエラー信号(TE)(電圧)を生成する。
【0063】トラッキングエラー信号は、対物レンズ3
2の径方向のずれ量、すなわち、トラックの中心からの
径方向における対物レンズ32のずれの大きさおよびそ
の方向(トラックの中心からのずれ量)を示す信号であ
る。
【0064】トラッキングエラー信号の1波形(1周
期)は、光学ヘッド3(対物レンズ32)を通過した
(横切った)トラックの1ピッチに相当し、このトラッ
キングエラー信号は、前述したように、光学ヘッド3を
通過したトラックの計数に利用される。
【0065】トラッキングエラー信号は、サーボプロセ
ッサ51に入力される。サーボプロセッサ51では、こ
のトラッキングエラー信号に対し、位相の反転や増幅等
の所定の信号処理が行われ、これによりトラッキングサ
ーボ信号(電圧)が生成される。このトラッキングサー
ボ信号に基づいて、ドライバ21を介し、アクチュエー
タ4に所定の駆動電圧が印加され、このアクチュエータ
4の駆動により、対物レンズ32は、トラックの中心に
向って移動する。すなわち、トラッキングサーボがかか
る。
【0066】このアクチュエータ4の駆動のみでは、対
物レンズ32をトラックに追従させることに限界があ
り、これをカバーすべく、ドライバ22を介し、スレッ
ドモータ7を駆動して光学ヘッド本体31を前記対物レ
ンズ32が移動した方向と同方向に移動し、対物レンズ
32を中立位置に戻すように制御する(スレッド制御を
行う)。
【0067】また、RFアンプIC40は、前記分割フ
ォトダイオード6からの電流−電圧変換後の信号に基づ
いて、フォーカスエラー信号(FE)(電圧)を生成す
る。
【0068】フォーカスエラー信号は、対物レンズ32
の光軸方向(回転軸方向)のずれ量、すなわち、合焦位
置からの光軸方向(回転軸方向)における対物レンズ3
2のずれの大きさおよびその方向(合焦位置からの対物
レンズ32のずれ量)を示す信号である。
【0069】フォーカスエラー信号は、サーボプロセッ
サ51に入力される。サーボプロセッサ51では、この
フォーカスエラー信号に対し、位相の反転や増幅等の所
定の信号処理が行われ、これによりフォーカスサーボ信
号(電圧)が生成される。このフォーカスサーボ信号に
基づいて、ドライバ21を介し、アクチュエータ4に所
定の駆動電圧が印加され、このアクチュエータ4の駆動
により、対物レンズ32は、合焦位置に向って移動す
る。すなわち、フォーカスサーボがかかる。
【0070】また、サーボプロセッサ51では、スピン
ドルモータ11の回転数(回転速度)を制御するための
制御信号(電圧)、すなわち、スピンドルモータ11の
回転数を目標値にするための制御信号が生成され、ドラ
イバ23に入力される。
【0071】ドライバ23では、前記制御信号に基づい
てスピンドルモータ11を駆動する駆動信号(電圧)が
生成される。
【0072】ドライバ23から出力された前記駆動信号
は、スピンドルモータ11に入力され、その駆動信号に
基づいてスピンドルモータ11が駆動し、スピンドルモ
ータ11の回転数が目標値となるようにスピンドルサー
ボがかかる。
【0073】次に、偏重心量測定の際の制御手段9の制
御動作について説明する。図3は、偏重心量測定の際の
制御手段9の制御動作を示すフローチャートである。以
下、このフローチャートに基づいて説明する。
【0074】まず、測定に先立って、光ディスク2を最
高速(48倍、9700rpm)で回転させる(ステッ
プS101)。
【0075】次に、1倍速(458rpm)の回転速度
で光ディスク2を回転させ(ステップS102)、トラ
ッキング制御を中止する(ステップS103)。
【0076】トラッキング制御を中止することにより、
測定の際に、光学ヘッド3がトラックを追従しない状態
になり、光ディスク2に振動が生じれば、トラックが対
物レンズ32を横切る。
【0077】次に、スレッドモータ7に所定の大きさの
駆動電圧を印加し(ステップS104)、光学ヘッド3
の動作が安定するまで一定時間待機する(ステップS1
05)。
【0078】これにより、光学ヘッド3が光ディスク2
の内周方向に移動し、基台312の湾曲凹面313がス
ピンドルモータ11の外周面に押し付けられる。
【0079】次に、光ディスク2の回転速度が安定する
まで一定時間待機する(ステップS106)。
【0080】次に、トラッキングエラー信号の波形の数
をカウントすることで、対物レンズ32を横切る第2の
トラック数を測定する(ステップS107)。
【0081】この第2のトラック数は、偏芯成分による
振動量(第2の振動量)に相当する。
【0082】ステップS107が終了したら、光ディス
ク2を5倍速(2500rpm)の回転速度で回転させ
る(ステップS108)。
【0083】次に、スレッドモータ7に所定の大きさの
駆動電圧を印加し(ステップS109)、光学ヘッド3
の動作が安定するまで一定時間待機する(ステップS1
10)。
【0084】これにより、光学ヘッド3が内周方向に移
動し、基台312の湾曲凹面313がスピンドルモータ
11の外周面に押し付けられる。
【0085】次に、光ディスク2の回転速度が安定する
まで一定時間待機する(ステップS111)。
【0086】次に、トラッキングエラー信号の波形の数
をカウントすることで、対物レンズ32を横切る第1の
トラック数を測定する(ステップS112)。
【0087】この第1のトラック数は、偏芯成分による
振動量と、偏重心成分による振動量との合計値(第1の
振動量)に相当する。
【0088】次に、ステップS107で測定された第2
のトラック数とステップS112で測定された第1のト
ラック数とに基づいて、光ディスク2の偏重心量を求め
る(ステップS113)。
【0089】このステップS113では、前述したよう
に5倍速の回転速度で測定された第1のトラック数と1
倍速の回転速度で測定された第2のトラック数との差
(差分値)を求め、これにトラックの1ピッチ(1.6
μm)を乗算し、偏重心量を求める。
【0090】以上説明したように、この光ディスク装置
1によれば、光ディスク2の偏重心量を正確に測定する
ことができる。
【0091】また、前述したように、偏重心量に応じて
再生時の回転速度を設定するので、確実に再生すること
ができる。
【0092】以上、本発明の光ディスク装置を、図示の
実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する
任意の構成のものに置換することができる。
【0093】例えば、本発明では、光ディスクの偏重心
量の測定は、再生の前に行う場合に限らず、任意の時期
に行ってもよい。
【0094】本発明の光ディスク装置は、前述したCD
−ROMドライブ装置に限らず、この他、例えば、CD
−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、DVD
−RAM等の記録・再生が可能な光ディスク(プリグル
ーブを有する光ディスク)を記録・再生する各種光ディ
スク装置、CD(コンパクトディスク)等の再生専用の
光ディスクや、記録・再生が可能な光ディスクを再生す
る各種光ディスク装置に適用することができる。
【0095】また、本発明の光ディスク装置は、複数種
の光ディスクを記録および/または再生する各種光ディ
スク装置に適用することもできる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ディス
ク装置によれば、光ディスクの偏重心量を正確に測定す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク装置の実施形態の回路構成
(主要部)を示すブロック図である。
【図2】本発明の光ディスク装置の実施形態(ケーシン
グを取り除いた状態)を示す平面図である。
【図3】本発明における偏重心量測定の際の制御手段の
制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 光ディスク装置 2 光ディスク 3 光学ヘッド 31 光学ヘッド本体 32 対物レンズ 311 支持部 312 基台 313 湾曲凹面 4 アクチュエータ 5 レーザダイオード 6 分割フォトダイオード 7 スレッドモータ 8 回転軸 81 リードスクリュー 9 制御手段 11 スピンドルモータ 12 回転軸 13 ターンテーブル 14 減速ギヤ 141 ウォームホイール 142 ピニオンギヤ 15 ラックギヤ 16 ガイドシャフト 21〜23 ドライバ 40 RFアンプIC 51 サーボプロセッサ 52 デコーダ 53 メモリー S101〜S113 ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA03 AA09 AA17 AA20 BB03 BB16 CC03 FF10 FF44 GG06 JJ01 JJ18 JJ22 LL04 MM04 MM07 NN20 PP02 PP03 PP13 PP22 QQ23 QQ25 QQ51 5D090 AA01 CC18 DD03 GG02 JJ14 5D109 DA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクを装着して複数段階の回転速
    度で回転させる回転駆動機構と、光学ヘッドとを有し、
    前記光学ヘッドを介して前記光ディスクを記録および/
    または再生する光ディスク装置であって、 前記光ディスクの偏重心量を測定する測定手段を有し、 前記光ディスクの偏重心量を測定する場合、その測定に
    先立って、前記光ディスクを最高速で回転させ、前記測
    定のときに、前記光学ヘッドを前記光ディスクの最も内
    周側に位置させるよう構成されていることを特徴とする
    光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 光ディスクを装着して複数段階の回転速
    度で回転させる回転駆動機構と、光学ヘッドとを有し、
    前記光学ヘッドを介して前記光ディスクを記録および/
    または再生する光ディスク装置であって、 前記光ディスクの偏重心量を測定する測定手段を有し、 前記光ディスクの偏重心量を測定する場合、その測定に
    先立って、前記光ディスクを最高速で回転させ、前記測
    定のときに、前記光学ヘッド側を前記回転駆動機構側に
    当接させるよう構成されていることを特徴とする光ディ
    スク装置。
  3. 【請求項3】 前記偏重心量の測定値に基づいて前記偏
    重心量が規定値を超えた光ディスクを識別する識別手段
    を有する請求項1または2に記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記偏重心量が規定値を超えた光ディス
    クを再生する場合は、前記偏重心量が規定値以内の光デ
    ィスクを再生する場合より、前記光ディスクの回転速度
    を、少なくとも一段階低く設定する請求項3に記載の光
    ディスク装置。
  5. 【請求項5】 偏重心による振動が生じる回転速度で前
    記光ディスクを回転させて、前記光ディスクの第1の振
    動量を測定し、偏重心による振動が実質的に生じない回
    転速度で前記光ディスクを回転させて、前記光ディスク
    の第2の振動量を測定し、前記第1の振動量と前記第2
    の振動量に基づいて前記偏重心量を求める請求項1ない
    し4のいずれかに記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の振動量を測定するときの前記
    光ディスクの回転速度は、前記最高速より低い回転速度
    である請求項5に記載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の振動量を測定するときの前記
    光ディスクの回転速度は、前記複数段階の回転速度のう
    ちの最も低い回転速度である請求項5または6に記載の
    光ディスク装置。
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CN113916090A (zh) * 2021-09-03 2022-01-11 公安部物证鉴定中心 一种机械硬盘盘片偏移量测量装置
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