JP2009076180A - 光ディスク記録方法及び光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録情報をできる限り光ディスクの外周寄り記録しつつ、情報再生時の品質を安定したものとできる光ディスクへの情報の記録方法及び装置を提供する。
【解決手段】光ディスク装置1のシステム制御部14には、光ディスク20の反り状態を調べ、反り状態に基づいて、光ディスク20の内周から外周に向けて連続する領域であって情報を記録可能な記録可能領域を決定する記録可能領域決定部と、光ディスク20に情報が既に記録されているか否かを調べる記録状態調査部と、記録可能領域決定部の決定結果と記録状態調査部の調査結果とに基づいて、記録可能領域の外周寄りに記録予定の記録情報が記録されるように記録開始位置を決定する記録開始位置決定部と、が備えられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスクに情報を記録する方法及び装置に関し、より詳細には、光ディスクの記録容量よりも情報量が少ない記録情報を記録する場合の記録方法、及びそのような記録方法が用いられる装置に関する。
コンパクトディスク(以下、CDという。)やデジタル多用途ディスク(以下、DVDという。)といった光ディスクが普及している。また、最近では、ブルーレイディスク(以下、BDという。)やHD−DVD等の大容量の情報を記録できる光ディスクも実用化されてきている。
このような光ディスクの情報の再生や記録は、光ディスクに光ビームを照射して、情報の読み取りや書き込みを可能とする光ピックアップを備える光ディスク装置を用いて行われる。光ディスク装置を用いて光ディスクの情報の再生や記録を行う場合、通常は、光ディスクの内周側から外周側に向けて光ピックアップが移動され、これにより情報の記録や再生が行われる。すなわち、光ディスクに情報を記録する場合、通常は、光ディスクの情報を記録可能な領域の最内周位置から外周側に向けて情報の記録が行われる。
ところで、光ディスク装置を用いて光ディスクの情報の再生や記録を行う場合には、光ディスクは回転状態とされるが、その際の光ディスクの回転方式として、種々の方式が従来提案されている。例えば、トラックに沿った線速度が一定であるCLV(Constant Linear Velocity)方式、光ディスクの回転速度が一定であるCAV(Constant Angular Velocity)方式、光ディスクを複数のゾーンに分割してゾーン毎に回転速度を切り換えることにより、各ゾーンの線速度を略一定の値とするZCLV(Zone Constant Linear Velocity)方式等が挙げられる。
このうち、例えばCAV方式やZCLV方式においては、光ディスクの外周側ほど記録速度が高速となる。このために、従来、光ディスクの記録容量よりも情報量が少ない記録情報を記録する場合に、光ディスクの情報を記録可能な領域の最内周位置から外周側に向けて情報の記録を行うのではなく、光ディスクの外周寄りに情報を記録する技術が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。具体的には、例えば、光ディスクのデータ記録可能最終位置が記録データの終端となるようにデータを記録する光ディスク記録方法が提案されている。そして、このような記録方法によれば、CAV方式やZCLV方式を採用する光ディスク装置では、光ディスクの記録再生の高速化が可能となる。
特開2004−134022号公報 特開2003−296938号公報 特開2001−23312号公報
しかしながら、特許文献1から3に示される記録方法に従って光ディスクの外周寄りに情報を記録する記録方法は、次のような問題点を有する。すなわち、光ディスクは、通常、その製造時等において発生する反りを有しており、この反りは光ディスクの外周側で特に大きい傾向がある。そして、光ディスクの反りが非常に大きい場合には、光ディスク回転時の面振れによってフォーカス制御を十分行えない場合がある。このために、光ディスクの外周寄りに情報を記録する記録方法を採用する場合には、情報の再生の品質が不安定なものとなる。
なお、情報の記録や再生時の光ディスクの回転方式としてCLV方式を採用する光ディスク装置においては、光ディスクの外周寄りに情報を記録しても上述のような光ディスクの記録再生の高速化という効果は得られない。しかし、CLV方式を採用する光ディスク装置については、内周側で回転速度が速くなり、その際に光ディスクを回転するためのモータに由来する騒音が大きくなるという問題点を有する。このために、CLV方式を採用する光ディスク装置においても、光ディスクの外周寄りに情報を記録するのが好ましい。これにより、光ディスクの情報の再生や記録時における光ディスクの回転速度を下げられ、騒音を低下できるためである。
ただし、この場合にも、光ディスクの外周寄りに情報を記録する記録方法を採用することにより、情報の再生の品質が不安定なものとなるという問題がある。
以上の点に鑑み、本発明の目的は、記録情報をできる限り光ディスクの外周寄り記録しつつ、情報再生時の品質を安定したものとできる光ディスクへの情報の記録方法及び装置を提供することである。
上記目的を達成するために本発明は、光ディスクを回転させる回転手段と、前記光ディスクに光ビームを照射するとともに、前記光ディスクで反射される反射光を受光して電気信号を出力する光ピックアップと、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向と平行な方向に移動させる移動手段と、前記電気信号を処理する信号処理手段と、を備え、情報を記録する際の記録方向が前記光ディスクの内周から外周に向かう方向である光ディスク装置において、前記光ディスクの反り状態を調べ、前記反り状態に基づいて、前記光ディスクの内周から外周に向けて連続する領域であって情報を記録可能な記録可能領域を決定する記録可能領域決定手段と、前記記録可能領域決定手段によって決定された前記記録可能領域の外周寄りに記録予定の記録情報が記録されるように記録開始位置を決定する記録開始位置決定手段と、を備えることを特徴としている。
これによれば、光ディスクの反り状態に基づいて、情報を記録可能な記録可能領域を決定し、記録可能領域の外周寄りに情報を記録することになっている。このために、光ディスクの反りが大きい部分には情報を記録しないようにするとともに、できる限り記録情報を光ディスクの外周寄りに記録することが可能となる。すなわち、記録情報をできる限り光ディスクの外周寄り記録しつつ、情報再生時の品質を安定したものとできる光ディスク装置を提供可能となる。
また、本発明は、上記構成の光ディスク装置において、前記記録開始位置決定手段は、前記記録可能領域の最外周に位置する記録終了位置で、前記記録情報の記録が終了するように前記記録開始位置を決定することとしても良い。
また、本発明は、上記構成の光ディスク装置において、前記光ディスクに情報が既に記録されているか否かを調べる記録状態調査手段を更に備え、前記記録開始位置決定手段は、前記記録可能領域決定手段の決定結果と前記記録状態調査手段の調査結果とに基づいて前記記録開始位置を決定することとしても良い。
これによれば、既に記録された情報を有する光ディスクについても、記録情報をできる限り光ディスクの外周寄り記録しつつ、情報再生時の品質を安定したものとできる。
また、本発明は、上記構成の光ディスク装置において、前記記録開始位置決定手段は、前記光ディスクに既に記録された情報が無い場合には、前記記録可能領域の最外周に位置する記録終了位置で前記記録情報の記録が終了するように前記記録開始位置を決定し、前記光ディスクに既に記録された情報が有る場合には、該情報の記録開始位置の手前であって最も外周寄りの記録位置で前記記録情報の記録が終了するように前記記録開始位置を決定することとしても良い。
また、本発明は、上記構成の光ディスク装置において、前記記録可能領域決定手段は、前記移動手段によって前記光ピックアップを移動させた場合に、前記信号処理手段によって生成されるフォーカスエラー信号の振幅に基づいて前記反り状態を判断して、前記記録可能領域を決定することとしても良い。
これによれば、部品を追加することなく記録可能領域の決定が行えるために、低コストで記録可能領域を決定する手段を実現できる。
また、本発明は、上記構成の光ディスク装置において、前記回転手段は、前記光ディスクに形成されるトラックに沿った線速度が一定となるように前記光ディスクを回転させることとしても良い。
この場合、光ディスクに記録される情報は、光ディスクの外周寄りに記録されるために、光ディスクの記録及び再生時において、光ディスクを回転させる回転手段の回転数をなるべく低くできる。このために、例えばモータから成る回転手段の騒音を抑制することが可能となる。また、回転手段の回転数をなるべく低くできるために、回転手段について低消費電力とすることもできる。
また、上記目的を達成するために本発明は、記録情報を記録する際の記録方向が光ディスクの内周から外周に向かう方向である光ディスク記録方法であって、前記光ディスクの反り状態を調べ、前記反り状態に基づいて、前記光ディスクの内周から外周に向けて連続する領域であって、情報を記録可能な記録可能領域を決定するステップと、前記記録可能領域の最外周に位置する記録終了位置で、前記記録情報の記録が終了するように前記記録情報の記録を行うステップと、を具備することを特徴としている。
これによれば、光ディスクの反り状態に基づいて、情報を記録可能な記録可能領域を決定し、記録可能領域の外周寄りに情報を記録することになっている。このために、光ディスクの反りが大きい部分には情報を記録しないようにするとともに、できる限り記録情報を光ディスクの外周寄りに記録することが可能となる。すなわち、記録情報をできる限り光ディスクの外周寄り記録しつつ、情報再生時の品質を安定したものとできる光ディスク記録方法を提供できる。
また、上記目的を達成するために本発明は、記録情報を記録する際の記録方向が光ディスクの内周から外周に向かう方向である光ディスク記録方法であって、前記光ディスクの反り状態を調べ、前記反り状態に基づいて、前記光ディスクの内周から外周に向けて連続する領域であって、情報を記録可能な記録可能領域を決定するステップと、前記光ディスクに情報が既に記録されているか否かを調べるステップと、前記光ディスクに既に記録された情報が無い場合には、前記記録可能領域の最外周に位置する記録終了位置で前記記録情報の記録が終了するように前記記録情報の記録を行い、前記光ディスクに既に記録された情報が有る場合には、該情報の記録開始位置の手前であって最も外周寄りの記録位置で前記記録情報の記録が終了するように前記記録情報の記録を行うステップと、を具備することを特徴としている。
これによれば、既に記録された情報を有する光ディスクについても、記録情報をできる限り光ディスクの外周寄り記録しつつ、情報再生時の品質を安定したものとできる光ディスク記録方法を提供できる。
本発明によれば、記録情報をできる限り光ディスクの外周寄り記録しつつ、情報再生時の品質を安定したものとできる光ディスクへの情報の記録方法及び装置を提供できる。
以下、本発明の光ディスク装置及び光ディスク記録方法について実施形態を示し、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、本実施形態の光ディスク装置の構成について説明する。図1は、本実施形態の光ディスク装置の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態の光ディスク装置1は、光ディスク20に情報を記録する記録装置としての機能と、光ディスク20に記録される情報を再生する再生装置としての機能との両方を有する。
また、本実施形態の光ディスク装置1は、例えば、BD、DVD、CD等のそれぞれ異なる波長のレーザ光が使用される複数種類の光ディスクに対応する装置としても良いし、特定種類の光ディスクのみ(例えば、BDのみ、DVDのみ、CDのみ)に対応する装置であっても良い。以下では、一例として、特定種類の光ディスクに対応する光ディスク装置として説明する。
2は、スピンドルモータであり、光ディスク20はスピンドルモータ2の上部に設けられるチャック部(図示せず)に着脱可能に保持される。スピンドルモータ2は、光ディスク20の情報の記録再生を行う際に光ディスク20を連続回転する。スピンドルモータ2の回転制御は、スピンドルモータ駆動回路3によって行われる。本実施形態の光ディスク装置1においては、情報の記録及び再生を行う際の回転方式は、トラックに沿った線速度が一定となるCLV方式が採用されている。
4は、光ピックアップであり、光源から出射されたレーザ光を光ディスク20に照射し、光ディスク20に記録されている情報の読み取りや光ディスク20への情報の書き込みを行う。光ピックアップ4の光学系には、半導体レーザ21と、コリメートレンズ22と、ビームスプリッタ23と、対物レンズ24と、集光レンズ25と、光検出器26と、が備えられる。
半導体レーザ21は、記録再生を行う光ディスクの種類に対応した波長のレーザ光を出射する光源である。例えば、光ディスク装置1がBD用の装置であれば、半導体レーザ21は波長405nm帯のレーザ光を出射するように設けられ、光ディスク装置1がDVD用の装置であれば、半導体レーザ21は650nm帯のレーザ光を出射するように設けられる。この半導体レーザ21の制御はレーザ駆動回路5によって行われる。
コリメートレンズ22は、半導体レーザ21から出射されたレーザ光を平行光とする。ビームスプリッタ23は、半導体レーザ21からのレーザ光を透過して光ディスク20側に導き、光ディスク20で反射されたレーザ光を反射して光検出器26側に導く。対物レンズ24は、ビームスプリッタ23からのレーザ光を光ディスク20の記録面20aに集光する。
対物レンズ24は、アクチュエータ27によって、光ディスク20に対して接離する方向であるフォーカス方向と、光ディスク20の半径方向と平行な方向であるトラッキング方向と、に移動可能となっている。これにより、光ピックアップ4で、情報の記録及び再生を行う場合において、フォーカシング制御及びトラッキング制御を行うことが可能となっている。
なお、アクチュエータ27の構成は、コイルに流れる電流と永久磁石によって作られる磁界との電磁気的な作用を用いて対物レンズ24を移動させる周知の構成であるために、ここではその説明を省略する。また、アクチュエータ27の駆動の制御は、アクチュエータ駆動回路12によって行われる。
光ディスク20で反射されたレーザ光(反射光)は、対物レンズ24を透過し、ビームスプリッタ23で反射され、集光レンズ25を透過して光検出器26の受光領域(図示せず)に集光する。光検出器26は、受光した光情報を電気信号へと変換し、その詳細は後述する信号処理部8へと電気信号を出力する。
6は、光ピックアップ4を光ディスク20の半径方向(図1では、左右方向が該当する)に移動するスライド機構である。このスライド機構6は、例えば、いずれも図示しないスライドモータと、ラックと、ピニオンと、を備え、スライドモータの回転をラックとピニオンの関係を用いて、光ピックアップ4の半径方向への移動の駆動力とする。スライドモータの回転の制御は、スライドモータ駆動回路7によって行われる。
信号処理部8は、光検出器27から電気信号を供給されて、供給された電気信号の処理を行い、RF信号、フォーカスエラー信号(FE信号)、及びトラッキングエラー信号(TE信号)等を生成する。
情報検出回路9は、信号処理部8から供給されるRF信号について波形等化等の処理を行い、光ディスク20に記録されている情報の読み出しを行う。情報検出回路9で読み出された情報はデコーダ10によって復調され、復調された再生信号は図示しない外部機器(表示装置、音声出力装置、パソコン等)に出力される。
サーボ回路11は、信号処理部8において生成されたFE信号やTE信号に基づいて、フォーカシング駆動信号やトラッキング駆動信号の生成等を行う。生成されたフォーカシング駆動信号やトラッキング駆動信号はアクチュエータ駆動回路12に送られる。また、サーボ回路11は、スライド機構6による光ピックアップ4に移動の制御を行うべく、スライドモータ駆動回路7に制御信号を供給する。
エンコーダ13は、外部から光ディスク20に記録する記録情報を受け取り、所定の符号化処理等を行う。エンコーダ13から出力される信号は、レーザ駆動回路5に出力される。レーザ駆動回路5は、エンコーダから出力された信号に従って半導体レーザ21を制御して、光ディスク20への情報の記録が実行される。なお、光ディスク20に情報を記録する際の記録方向は、光ディスク20の内周から外周に向かう方向である。
システム制御部14は、マイクロコンピュータを備えて光ディスク装置1を構成する各部が実行すべき所要の動作に応じて適宜制御処理を実行する。なお、システム制御部14には、メモリ15が備えられている。メモリ15には、システム制御部14が各種処理を行う上で必要となる各種のパラメータや動作プログラム等が記憶される。
また、本実施形態においては、システム制御部14は、図2に示すように記録可能領域決定部16と、記録状態調査部17と、記録開始位置決定部18と、を備える。これにより、システム制御部14は、光ディスク20に情報を記録する場合に、記録情報をできる限り光ディスクの外周寄り記録しつつ、情報再生時の品質を安定したものとできるように、光ディスク装置1の記録動作を制御する。以下、これについて説明する。
なお、図2は、本実施形態の光ディスク装置1が備えるシステム制御部14の一部構成を説明するための説明図である。
記録可能領域決定部16は、光ディスク20の反り状態を調べ、その結果に従って光ディスク20の情報を記録可能な領域(記録可能領域)を決定する。具体的には、まず、光ピックアップ4をスライド機構6によって光ディスク20の内周から外周に向けて移動させ、この際にフォーカスエラー信号を得る。そして、フォーカスエラー信号の振幅が所定の閾値を越える場合に、その部分及びその部分近傍の所定の領域について反りが大きく、情報の記録をすべきでないと判断する。光ディスク20の反りは、通常、光ディスク20の外周側で大きくなる。本実施形態では、先に情報を記録すべきでないと判断された領域を基準に、それよりも内周側にある領域について、記録可能領域として決定する。ここで、決定された記録可能領域は、内周から外周に向けて連続する領域である。
なお、上述した所定の閾値及び所定の領域については、いずれも、事前に実験を行って、情報再生時の品質について所望の品質とできる範囲で適宜決定すれば良い。これらの値は、メモリ15に事前に記憶されている。
また、光ピックアップ4をスライド機構6によって移動させた場合に得られるフォーカスエラー信号の振幅について、上述の所定の閾値を越える位置がない場合には、光ディスク20の製造時点で定められている情報の記録領域が、上述の記録可能領域となる。
記録状態調査部17は、光ディスク20への情報の記録を開始する前に、光ディスク20に既に記録されている情報があるか否かを調べる。具体的には、例えば、信号処理部8で得られるRF信号(アナログ信号)のエンベロープにより生成されるRFエンベロープ信号の有無を調べることにより、既に記録された情報があるか否かを判断する。なお、光ディスク20に情報が既に記録されているか否かの判断は、本実施形態の構成に限定されず、他の公知の方法によっても勿論構わない。
記録開始位置決定部18は、記録可能領域決定部16から記録可能領域に関する情報を受け取る。また、記録開始位置決定部18は、記録状態調査部17から、光ディスク20に既に記録済みの情報があるか否かに関する調査結果を受け取る。そして、記録開始位置決定部18は、受け取った情報に基づいて光ディスク20に記録予定の記録情報の記録開始位置を決定する。
これについて、図3を参照しながら具体的に説明する。なお、図3は、記録開始位置決定部18の機能を説明するための説明図で、光ディスク20の構成を模式的に示した図である。
記録開始位置決定部18は、既に記録された情報が無い場合には、記録可能領域の最外周に位置する記録終了位置で、記録予定の記録情報の記録が終了するように記録開始位置を決定する。図3(a)は、記録可能領域決定部16によって、光ディスク20の製造時点で定められる情報の記録領域を記録可能領域として良いと判断された場合に、記録予定の記録情報が記録された場合の図である。図3(b)は、光ディスク20の外周において大きな反りが発生しており、光ディスク20の記録可能領域が、光ディスク20の製造時点で定められる情報の記録領域より内周側に狭められた場合に、記録予定の記録情報が記録された場合の図である。
一方、記録開始位置決定部18は、既に記録された情報がある場合には、既に記録された情報の記録開始位置より手前であって最も外周寄りの記録位置で、記録予定の記録情報の記録が終了するように記録開始位置を決定する(図3(c)参照)。
なお、図3において、LIは光ディスクに関する情報が記録されるリードインエリア、NDは情報が記録されていない未記録領域、DTは記録予定の記録情報を記録した領域、FDは情報の記録が不可能と判断された領域、PDは記録開始前に既に情報が記録されている領域を示している。
次に、以上のように構成される光ディスク装置1を用いて、光ディスク20の情報の記録を行う場合の動作について、図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。
システム制御部14より情報の記録命令が出されると、まず、記録予定の記録情報の情報量(記録データ量)が取得される(ステップS1)。なお、本実施形態の光ディスク装置1においては、情報を記録する毎に記録した情報の外周側にリードアウトエリアを形成することになっている。このために、本実施形態の光ディスク装置1においては、記録情報の情報量(記録データ量)にはリードアウトエリアを形成するために必要なデータサイズも含まれる。
次に、光ディスク20の反り状態が検出される(ステップS2)。具体的には、光ディスク20が回転され、スライド機構6によって光ピックアップ4が、移動可能範囲の一方端から他端まで移動される。そして、この際に信号処理部8によって得られるフォーカスエラー信号の収集が行われ、フォーカスエラー信号の振幅の大きさによって反り状態が検出される。
光ディスク20の反り状態の検出が行われると、記録可能領域決定部16によって記録可能領域の決定が行われる(ステップS3)。記録可能領域の決定は、先に得られたフォーカスエラー信号の振幅と、予め記憶されている所定の閾値との比較に基づいて、上述のように決定される。
なお、本実施形態においては、記録可能領域の決定を記録命令が出された後に行う構成としているが、この構成に限定されない。すなわち、例えば、光ディスク20を光ディスク装置1に挿入した時点で、記録可能領域の決定を予め行っておく構成等としても構わない。
記録可能領域の決定が行われると、次に、記録状態調査部17によって既に記録された情報(データ)があるか否かが確認される(ステップS4)。この確認は、RFエンベロープ信号によって確認される。
既に記録された情報(データ)が無い場合には、記録予定の記録情報が記録可能領域内に記録可能か否かが、システム制御部14によって確認される(ステップS5)。この確認は、記録予定の記録情報のデータサイズが、記録可能領域の容量(データ許容量)より大きいか否かの判断である。これにより、記録不可能と判断された場合には、記録が中止される。一方、記録可能の場合には、記録開始位置決定部18によって、記録可能領域の最外周に位置する記録終了位置で記録情報の記録が終了するように記録開始位置が決定される(ステップS6)。具体的には、記録情報のデータサイズを記録終了位置から差し引いた位置が記録開始位置とされる。
記録状態調査部17によって、既に記録された情報があると判断された場合には、光ディスク20に更に記録予定の記録情報を追加記録可能であるか否かが、システム制御部14によって確認される(ステップS7)。この確認は、既に記録されている情報の記録領域より内周側に、記録予定の記録情報が、そのデータサイズから判断して記録可能と判断されるか否かの確認である。
なお、既に記録されている情報がある場合には、通常は、既に情報が記録されている領域を含め、その内周側は、光ディスク20の反りが問題とならならい領域のはずである。このために、本実施形態においては、この確認段階(ステップS7が該当)では、記録可能領域決定部16によって決定された記録可能領域を考慮することなく、記録可能であるか否かの判断を行う構成としている。しかし、場合によっては、先の記録可能領域の確認によって、既に情報が記録されている領域より内周側が記録可能領域であると判断される場合もあり得る。このために、この確認段階において、記録可能領域決定部16によって決定される記録可能領域も考慮して、記録可能か否かの確認を行う構成としても構わない。
ステップS7において、記録不可能と判断された場合には、記録が中止される。一方、記録可能と判断された場合には、既に記録されている情報の記録開始位置の手前であって、最も外周寄りの記録位置で記録情報の記録が終了するように記録開始位置が決定される(ステップS8)。具体的には、既に記録されている情報の記録開始位置から記録情報のデータサイズを差し引いた位置が記録開始位置とされる。ここで、既に記録されている情報の記録開始位置は、リードインエリアRIに記録されているために取得可能である。
なお、上述のように、既に情報が記録されている領域より内周側が記録可能領域であると判断される場合もあり得る。このような場合を考慮して、記録開始位置決定部18は、既に記録されている情報の記録開始位置の手前であって最も外周寄りの記録位置と、記録可能領域の最外周の記録終了位置と、のうち内周側にある位置で、記録情報の記録が終了するように記録開始位置を決定する構成(ステップS8における動作の変形例)としても構わない。
記録予定の記録情報の記録開始位置が決定されると、記録情報の記録が開始される(ステップS9)。この後、記録予定の記録情報が全て記録されるまで記録が行われる(ステップS10)。全ての情報が記録されると、記録情報の記録開始位置等のディスク情報がリードインエリアRIに記録され、記録動作が完了する。
このようにして光ディスク20に記録された情報を光ディスク装置1で再生する場合には、まず、リードリンエリアRIに記録される情報によって、情報の記録が開始された位置が取得される。そして、光ピックアップ4をこの記録開始位置が存在す位置まで移動させて、情報の再生が開始される。
本実施形態の光ディスク装置1においては、記録情報はできる限り外周寄りに記録される。そして、光ディスク20の反りが大きく、記録情報を記録した後に再生を行った場合に、再生品質が悪くなると予想される位置では情報の記録を行わない構成となっている。このために、本実施形態の光ディスク装置1においては、記録情報をできる限り光ディスクの外周寄り記録しつつ、情報再生時の品質を安定したものとできる。
また、本実施形態の光ディスク装置1においては、光ディスク20の回転方式をCLV方式としている。この場合、本実施形態のように、記録情報をできる限り外周側に記録する構成とすると、記録及び再生時に、光ディスク20の回転数が速くなりすぎるのを防止できる。このために、記録及び再生時に、光ディスク20を回転するスピンドルモータ2の回転に伴う騒音を抑制でき、また、スピンドルモータ2の使用による消費電力について低消費電力化を図れる。
以上に示した実施形態は一例であり、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本実施形態においては、記録可能領域を決定するにあたって、フォーカスエラー信号の振幅を利用する構成としたが、この構成に限定される趣旨ではない。すなわち、例えば、光ピックアップ4の上に、LED等から成る発光素子と、受光部が2分割された受光素子と、を備えるチルトセンサを搭載し、光ピックアップ4に対する光ディスクの傾き(チルト)を検出できるようにする。そして、光ディスク20の半径方向に光ピックアップ4を移動させた場合の傾きの変化によって光ディスク20の反り状態を検出し、この結果に基づいて記録可能領域を決定するようにしても良い。
また、本実施形態においては、光ディスク20の回転方式がCLV方式である場合について説明した。しかし、本発明は、光ディスク20の回転方式がCAV方式やZCLV方式等の他の方式の場合にも、当然適用可能である。
本発明の光ディスク装置及び光ディスク記録方法によれば、記録情報をできる限り光ディスクの外周寄り記録しつつ、情報再生時の品質を安定したものとできる。従って、本発明は、光ディスクに情報を記録する方法及びその装置として有用である。
は、本実施形態の光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 は、本実施形態の光ディスク装置が備えるシステム制御部の一部構成を説明するための説明図である。 は、本実施形態の光ディスク装置における記録開始位置決定部の機能を説明するための説明図で、光ディスクの構成を模式的に示した図である。 は、本実施形態の光ディスク装置を用いて光ディスクの情報の記録を行う場合の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 光ディスク装置
2 スピンドルモータ(回転手段)
4 光ピックアップ
6 スライド機構(移動手段)
8 信号処理部
14 システム制御部
16 記録可能領域決定部
17 記録状態調査部
18 記録開始位置決定部
20 光ディスク

Claims (8)

  1. 光ディスクを回転させる回転手段と、
    前記光ディスクに光ビームを照射するとともに、前記光ディスクで反射される反射光を受光して電気信号を出力する光ピックアップと、
    前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向と平行な方向に移動させる移動手段と、
    前記電気信号を処理する信号処理手段と、
    を備え、情報を記録する際の記録方向が前記光ディスクの内周から外周に向かう方向である光ディスク装置において、
    前記光ディスクの反り状態を調べ、前記反り状態に基づいて、前記光ディスクの内周から外周に向けて連続する領域であって情報を記録可能な記録可能領域を決定する記録可能領域決定手段と、
    前記記録可能領域決定手段によって決定された前記記録可能領域の外周寄りに記録予定の記録情報が記録されるように記録開始位置を決定する記録開始位置決定手段と、
    を備えることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記記録開始位置決定手段は、前記記録可能領域の最外周に位置する記録終了位置で、前記記録情報の記録が終了するように前記記録開始位置を決定することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記光ディスクに情報が既に記録されているか否かを調べる記録状態調査手段を更に備え、
    前記記録開始位置決定手段は、前記記録可能領域決定手段の決定結果と前記記録状態調査手段の調査結果とに基づいて前記記録開始位置を決定することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  4. 前記記録開始位置決定手段は、
    前記光ディスクに既に記録された情報が無い場合には、前記記録可能領域の最外周に位置する記録終了位置で前記記録情報の記録が終了するように前記記録開始位置を決定し、
    前記光ディスクに既に記録された情報が有る場合には、該情報の記録開始位置の手前であって最も外周寄りの記録位置で前記記録情報の記録が終了するように前記記録開始位置を決定することを特徴とする請求項3に記載の光ディスク装置。
  5. 前記記録可能領域決定手段は、前記移動手段によって前記光ピックアップを移動させた場合に、前記信号処理手段によって生成されるフォーカスエラー信号の振幅に基づいて前記反り状態を判断して、前記記録可能領域を決定することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光ディスク装置。
  6. 前記回転手段は、前記光ディスクに形成されるトラックに沿った線速度が一定となるように前記光ディスクを回転させることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の光ディスク装置。
  7. 記録情報を記録する際の記録方向が光ディスクの内周から外周に向かう方向である光ディスク記録方法であって、
    前記光ディスクの反り状態を調べ、前記反り状態に基づいて、前記光ディスクの内周から外周に向けて連続する領域であって、情報を記録可能な記録可能領域を決定するステップと、
    前記記録可能領域の最外周に位置する記録終了位置で、前記記録情報の記録が終了するように前記記録情報の記録を行うステップと、
    を具備することを特徴とする光ディスク記録方法。
  8. 記録情報を記録する際の記録方向が光ディスクの内周から外周に向かう方向である光ディスク記録方法であって、
    前記光ディスクの反り状態を調べ、前記反り状態に基づいて、前記光ディスクの内周から外周に向けて連続する領域であって、情報を記録可能な記録可能領域を決定するステップと、
    前記光ディスクに情報が既に記録されているか否かを調べるステップと、
    前記光ディスクに既に記録された情報が無い場合には、前記記録可能領域の最外周に位置する記録終了位置で前記記録情報の記録が終了するように前記記録情報の記録を行い、前記光ディスクに既に記録された情報が有る場合には、該情報の記録開始位置の手前であって最も外周寄りの記録位置で前記記録情報の記録が終了するように前記記録情報の記録を行うステップと、
    を具備することを特徴とする光ディスク記録方法。
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