JP2007311005A - 光ディスク信号処理方法及び光ディスク信号再生方法並びに光ディスク信号処理装置及び光ディスク信号再生装置 - Google Patents

光ディスク信号処理方法及び光ディスク信号再生方法並びに光ディスク信号処理装置及び光ディスク信号再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光ディスクを回転させながらのディスクサーチを可能にすると共に、ピックアップの構成回路の性能ばらつきに左右されることなく光ディスクの種類を判別する。
【解決手段】第1の反射光量比較及び第1の反射光量記憶ステップS505において、レーザーのスポット位置を光ディスクDの下方から上方へとディスクサーチを行って、最初に所定の反射光量閾値以上となった第1の反射光量を記憶する。その後、第2の反射光量比較及び第2の反射光量記憶ステップS506において、前記スポット位置を前記光ディスクDの上方から下方へとディスクサーチを行って、最初に前記所定の反射光量閾値以上となった第2の反射光量を記憶する。そして、反射光量比較ステップS507において、前記第1及び第2の反射光量を比較し、種別判断ステップS508において、前記の比較結果を用いてSACD Hybridであるか否かの判別を行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数のデータ記録層を有する光ディスクに対応した光ディスク信号処理方法及び光ディスク信号再生方法並びに光ディスク信号処理装置及び光ディスク信号再生装置に関するものである。
一般的に、光ディスクには、音声データや映像データが「ピット」と呼ばれるくぼみによって「0」又は「1」で現されるデジタルデータとして記録されており、このピット列を螺旋状に形成することで大容量のデータの記録が可能となり、大容量の記録媒体として広く利用されている。
光ディスク信号処理装置は、前記光ディスク内に記録されたデータを再生する装置であって、その内部には、光ディスクにレーザーを照射するレーザー光源と、前記レーザーにスポットを持たせる対物レンズと、前記スポットを光ディスクのデータ記録層で最小となるように調整するサーボ機構と、前記光ディスクから反射した反射光を集光して反射光量を検出するフォトディテクタとを有するピックアップが備えられ、前記ピックアップを用いて前記光ディスクから反射されたレーザーを受光することにより、前記光ディスクに記録されたデジタルデータを読み取って再生する。前記サーボ機構は、レーザーのスポットを光ディスクのデータ記録層で最小となるように制御するために前記対物レンズを前記データ記録層と垂直の方向に移動する機構(以下、フォーカスサーボと言う)を有する。
従来の光ディスクとして、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disc)が広く知られている。前記CDは、ディスク表面から約1.2mmの位置にデータ記録層が形成されており、前記CDに記録されたデータは、波長780nmのレーザー及び開口数0.45の対物レンズ(以下、CDレーザーと言う)を用いて再生することが可能である。また、前記DVDは、ディスク表面から約0.6mmの位置にデータ記録層が形成されており、前記DVDに記録されたデータは、波長650nmのレーザー及び開口数0.6の対物レンズ(以下、DVDレーザーと言う)を用いて再生することが可能である。前記DVDには、2層のデータ記録層を有する2層DVDがあり、前記2層DVDはディスク表面から約0.6mmの位置に2層のデータ記録層が形成されており、前記2層のデータ記録層の層間距離は55μmである。
近年、1ビット・ダイレクトストリームデジタル技術を採用したSACD(Super Audio CD)が開発され、前記SACDはディスク表面から約0.6mmの位置にHD層と呼ばれる高密度データ記録層が形成されており、前記DVDレーザーを用いてデータを読み取ることが可能である。前記HD層に記録されたデータは暗号化されており、そのデータの再生には専用のデコーダLSIが必要となる。
さらに、SACDには、前記HD層に加えて、CD層と呼ばれるCDレーザーで再生可能なデータ記録層を有するSACD Hybridが開発されている。前記SACD Hybridは、HD層及びCD層の2層のデータ記録層から成る2層ディスクであって、前記HD層のデータ記録層が前記SACD及び前記DVDと同様にディスク表面から約0.6mmの位置に形成されていると共に、前記CD層のデータ記録層が前記CDと同様にディスク表面から約1.2mmの位置に形成されている。ここで、前記HD層の反射率は前記CD層の反射率の80%以下となるように形成することが規格化されている。
近年では、前記CD及び前記DVD及び前記SACDの再生に対応したSACD対応光ディスク信号処理装置において、前記光ディスク信号処理装置内にSACD Hybridが載置された場合に、如何にして載置された光ディスクの種類を正しく判別するかという課題が顕著化している。
従来、CD及びDVDの判別を行い、光ディスク内のデータを再生することが可能なCD・DVD対応光ディスク信号処理装置がある。以下に、前記CD・DVD対応光ディスク信号処理装置の光ディスク判別方法を説明する。
まず、光ディスクが載置されていない状態でレーザーが照射されることを防ぐために、光ディスク信号処理装置内に光ディスクが載置されているかどうかを回転加速度によって検知する。前記CD・DVD対応光ディスク信号処理装置には、CDレーザーを有するピックアップ(以下、CDピックアップと言う)と、DVDレーザーを有するピックアップ(以下、DVDピックアップと言う)とが備えられ、載置された光ディスクがCD及びDVDのどちらであるかを判別するために、前記CDピックアップ又は前記DVDピックアップを用いて光ディスクにレーザーを照射しながらピックアップを上下に移動させ、スポット位置で得られた反射光をフォトディテクタで集光して反射光量を測定する。前記のレーザーの照射から反射光量の測定までの工程はディスクサーチと呼ばれ、前記ディスクサーチで得られた反射光量に基づいて、載置された光ディスクがCD及びDVDのどちらであるかを判別する。ディスクサーチは、載置された光ディスクのピット列の情報を読み込んで反射光量を測定するので、光ディスクを回転させながら行うことが一般的である。
しかしながら、SACD Hybridは、HD層及びCD層の異なる反射率の2層のデータ記録層によって形成されているので、上記CD・DVD対応光ディスク信号処理装置に用いられている光ディスク判別方法と同様の方法ではSACD Hybridを判別することが困難である。このため、SACD Hybridに対応した様々な光ディスク判別方法が検討されている。
例えば、特許文献1には、SACD HybridのHD層及びCD層が、各々、ディスク表面から0.6mm、1.2mmの位置に形成されている点に注目し、一定の速度でフォーカスサーボを上下に移動させてディスクサーチを行い、HD層及びCD層の各々のデータ記録層のスポット位置が現れる時間を測定し、スポット位置が現れた時間差によってSACD Hybridであるか否かを判別する技術が記載されている。
また、特許文献2では、フォーカスサーボを一定の速度で上下に移動させてディスクサーチを行い、2層のデータ記録層のスポット位置が現れた時のフォーカスサーボの駆動値を測定し、このフォーカスドライブの駆動値を用いてSACD Hybridであるか否かを判別している。
さらに、特許文献3では、CD層はCDレーザーを多く反射し、HD層はDVDレーザーを多く反射する点に注目し、CDピックアップ及びDVDピックアップの各々のピックアップを用いてディスクサーチを行い、両方のピックアップで一定以上の反射光量が得られたときにSACD Hybridであると判別する。
特開2000−293932号公報 特開2004−288291号公報 特開2004−146016号公報
しかしながら、前記特許文献1記載の技術を用いた光ディスク判別方法では、HD層及びCD層の各々のスポット位置が現れる時間差を用いて判別するが、ディスクを回転させるとディスク面にアップダウンが生じる面ブレディスクでは、ディスクを回転させながらディスクサーチを行うことができない。そのため、ディスクが載置されているか否かわからない状態でレーザーを照射する必要があるため、レーザーが外部に漏れるという課題があった。また、載置された光ディスクのディスク表面の表面反射を含めた反射光のスポット位置が現れる時間差に基づいて判別するので、表面反射の反射率の低いSACD Hybridを、通常のCDやDVDと誤って判別するという課題があった。
また、前記特許文献2記載の技術を用いた光ディスク判別方法では、データ記録層のスポット位置でのフォーカスサーボの駆動値を用いて判別するが、フォーカスサーボの駆動値を正確に得る必要があるので、特許文献1の技術と同様にディスクを回転させながらディスクサーチを行うことができない。また、フォーカスサーボの駆動値は、フォーカスサーボの感度やクランプ位置のばらつきによって一定ではないため、通常のCDやDVDであってもSACD Hybridと誤って判別する課題があった。
さらに、前記特許文献3記載の技術を用いた光ディスク判別方法では、CDピックアップやDVDピックアップのレーザーやフォトディテクタ、アナログ回路等の性能にばらつきがある場合、前記2つのピックアップを用いて光ディスクの判別を行うと、通常のCDやDVDをSACD Hybridであると誤って判別するという課題があった。また、SACD Haybridのような一定以上の反射光量が得られるデータ記録層が複数形成されている光ディスク内のデータを読み取る場合、所望のデータ記録層とは異なるデータ記録層のデータを読み込んで再生するという課題があった。
本発明の目的は、前記の課題に着目してなされたものであり、その目的は、光ディスクを回転させながらのディスクサーチを可能にすると共に、ピックアップを構成する半導体集積回路等のばらつきに左右されることなく光ディスクの種類の判別を行い、所望のデータ記録層のデータを間違えることなく読み込んで再生することにある。
前記の目的を達成するために、本発明では、複数のデータ記録層の各々の反射率間の比率が一定の比率を持つ光ディスクに対応した光ディスク信号処理装置について、1つのレーザー出力手段を用いてディスクサーチを行い、光ディスクから反射された反射光のうち、所定の2つの反射光の反射光量を記憶して、前記2つの反射光量に基づいて光ディスクの種類の判別や所望のデータ記録層の再生を行う方法を採用する。
具体的に、請求項1記載の発明の光ディスク信号処理方法は、複数のデータ記録層の各々の反射率間の比率が一定の比率を持つ光ディスクにレーザーを照射して反射光量を検出するレーザー出力手段と、前記レーザー出力手段を上下に移動させて、前記レーザーのスポットの上下位置を調整するフォーカスドライブ機構とを用いた光ディスク信号処理方法であって、前記フォーカスドライブ機構を用いて、前記レーザーのスポット位置を光ディスクの下方から上方に上昇させながら、計測した反射光量と所定の反射光量閾値とを比較する第1の反射光量比較ステップと、前記第1の反射光量比較ステップにおいて最初に前記所定の反射光量閾値以上となった第1の反射光量を記憶する第1の反射光量記憶ステップと、前記フォーカスドライブ機構を用いて、前記レーザーのスポット位置を光ディスクの上方から下方に下降させながら、計測した反射光量と前記所定の反射光量閾値とを比較する第2の反射光量比較ステップと、前記第2の反射光量比較ステップにおいて最初に前記所定の反射光量閾値以上となった第2の反射光量を記憶する第2の反射光量記憶ステップとを備えたこと特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の光ディスク信号処理方法において、前記第1の反射光量と前記第2の反射光量とを比較する反射光量比較ステップと、前記反射光量比較ステップでの比較結果に基づいて、光ディスクの種別を判断する種別判断ステップとを備えたこと特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記請求項2記載の光ディスク信号処理方法において、前記光ディスクは、Super Audio CD Hybridであることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記請求項1記載の光ディスク信号処理方法において、前記第1の反射光量と前記第2の反射光量とを比較する反射光量比較ステップと、前記反射光量比較ステップでの比較結果に基づいて、前記第1の反射光量が光ディスクの表面反射による反射光量であることを判断する表面反射判断ステップとを備えたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記請求項4記載の光ディスク信号処理方法において、前記所定の反射光量閾値を段階的に大きくすることを特徴とする。
請求項6記載の発明の光ディスク信号処理方法は、複数のデータ記録層の各々の反射率間の比率が一定の比率を持つ光ディスクにレーザーを照射して反射光量を検出するレーザー出力手段と、前記レーザー出力手段を上下に移動させて、前記レーザーのスポットの上下位置を調整するフォーカスドライブ機構とを用いた光ディスク信号処理方法であって、前記フォーカスドライブ機構を用いて、前記レーザーのスポット位置を光ディスクの下方からディスク表面よりも所定距離以上上方に上昇させながら複数の反射光量を計測する反射光量計測ステップと、前記反射光量計測ステップにおいて得られた複数の反射光量のうち、最も大きい第1の反射光量と、前記第1の反射光量の次に大きい第2の反射光量とを記憶する最大反射光量記憶ステップとを備えたこと特徴とする。
請求項7記載の発明は、前記請求項6記載の光ディスク信号処理方法において、前記所定距離は1.2mmであることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、前記請求項6又は7記載の光ディスク信号処理方法において、前記第1の反射光量と前記第2の反射光量とを比較する反射光量比較ステップと、前記反射光量比較ステップでの比較結果に基づいて、光ディスクの種別を判断する種別判断ステップとを備えたこと特徴とする。
請求項9記載の発明は、前記請求項8記載の光ディスク信号処理方法において、前記光ディスクは、Super Audio CD Hybridであることを特徴とする。
請求項10記載の発明の光ディスク信号再生方法は、前記請求項1又は6記載の光ディスク信号処理方法を用いた光ディスク信号再生方法であって、得られた前記第1の反射光量と前記第2の反射光量とに基づいて、前記フォーカスドライブ機構を動作させる層を確定するための反射光量再生閾値を決定し、前記レーザーのスポット位置を光ディスクの下方から上方に上昇させながら反射光量を計測すると共に、前記計測した反射光量と前記反射光量再生閾値とを比較し、最初に前記反射光量再生閾値以上の反射光量を得たスポット位置から前記フォーカスドライブ機構を動作させることを特徴とする。
請求項11記載の発明の光ディスク信号再生方法は、前記請求項1又は6記載の光ディスク信号処理方法を用いた光ディスク信号再生方法であって、得られた前記第1の反射光量と前記第2の反射光量とに基づいて、前記フォーカスドライブ機構を動作させるデータ記録層を確定するための反射光量再生閾値を決定し、前記レーザーのスポット位置を光ディスクの上方から下方に下降させながら反射光量を計測すると共に、前記計測した反射光量と前記反射光量再生閾値とを比較し、最初に前記反射光量再生閾値以上の反射光量を得たスポット位置から前記フォーカスドライブ機構を動作させることを特徴とする。
請求項12記載の発明の光ディスク信号処理装置は、複数のデータ記録層の各々の反射率間の比率が一定の比率を持つ光ディスクにレーザーを照射して反射光量を検出するレーザー出力手段と、前記レーザー出力手段を上下に移動させて、前記レーザーのスポットの上下位置を調整するフォーカスドライブ機構とを備えた光ディスク信号処理装置であって、前記フォーカスドライブ機構を用いて、前記レーザーのスポット位置を光ディスクの下方から上方に上昇させながら、計測した反射光量と所定の反射光量閾値とを比較する第1の反射光量比較手段と、前記第1の反射光量比較手段において最初に前記所定の反射光量閾値以上となった第1の反射光量を記憶する第1の反射光量記憶手段と、前記フォーカスドライブ機構を用いて、前記レーザーのスポット位置を光ディスクの上方から下方に下降させながら、計測した反射光量と前記所定の反射光量閾値とを比較する第2の反射光量比較手段と、前記第2の反射光量比較手段において最初に前記所定の反射光量閾値以上となった第2の反射光量を記憶する第2の反射光量記憶手段とを備えたこと特徴とする。
請求項13記載の発明は、前記請求項12記載の光ディスク信号処理装置において、前記第1の反射光量と前記第2の反射光量とを比較する反射光量比較手段と、前記反射光量比較手段での比較結果に基づいて、光ディスクの種別を判断する種別判断手段とを備えたこと特徴とする。
請求項14記載の発明は、前記請求項13記載の光ディスク信号処理装置において、前記光ディスクは、Super Audio CD Hybridであることを特徴とする。
請求項15記載の発明は、前記請求項12記載の光ディスク信号処理装置において、前記第1の反射光量と前記第2の反射光量とを比較する反射光量比較手段と、前記反射光量比較手段での比較結果に基づいて、前記第1の反射光量が光ディスクの表面反射による反射光量であることを判断する表面反射判断手段とを備えたことを特徴とする。
請求項16記載の発明は、前記請求項15記載の光ディスク信号処理装置において、前記所定の反射光量閾値を段階的に大きくすることを特徴とする。
請求項17記載の発明の光ディスク信号処理装置は、複数のデータ記録層の各々の反射率間の比率が一定の比率を持つ光ディスクにレーザーを照射して反射光量を検出するレーザー出力手段と、前記レーザー出力手段を上下に移動させて、前記レーザーのスポットの上下位置を調整するフォーカスドライブ機構とを備えた光ディスク信号処理装置であって、前記フォーカスドライブ機構を用いて、前記レーザーのスポット位置を光ディスクの下方からディスク表面よりも所定距離以上上方に上昇させながら複数の反射光量を計測する反射光量計測手段と、前記反射光量計測手段において得られた複数の反射光量のうち、最も大きい第1の反射光量と、前記第1の反射光量の次に大きい第2の反射光量とを記憶する最大反射光量記憶手段とを備えたこと特徴とする。
請求項18記載の発明は、前記請求項17記載の光ディスク信号処理装置において、前記所定距離は1.2mmであることを特徴とする。
請求項19記載の発明は、前記請求項17又は18記載の光ディスク信号処理装置において、前記第1の反射光量と前記第2の反射光量とを比較する反射光量比較手段と、前記反射光量比較手段での比較結果に基づいて、光ディスクの種別を判断する種別判断手段とを備えたこと特徴とする。
請求項20記載の発明は、前記請求項19記載の光ディスク信号処理装置において、前記光ディスクは、Super Audio CD Hybridであることを特徴とする。
請求項21記載の発明の光ディスク信号再生装置は、前記請求項12又は17記載の光ディスク信号処理装置を用いた光ディスク信号再生装置であって、前記第1の反射光量と前記第2の反射光量とに基づいて、前記フォーカスドライブ機構を動作させる層を確定するための反射光量再生閾値を決定し、前記レーザーのスポット位置を光ディスクの下方から上方に上昇させながら反射光量を計測すると共に、前記計測した反射光量と前記反射光量再生閾値とを比較し、最初に前記反射光量再生閾値以上の反射光量を得たスポット位置から前記フォーカスドライブ機構を動作させることを特徴とする。
請求項22記載の発明の光ディスク信号再生装置は、前記請求項12又は17記載の光ディスク信号処理装置を用いた光ディスク信号再生装置であって、前記第1の反射光量と前記第2の反射光量とに基づいて、前記フォーカスドライブ機構を動作させる層を確定するための反射光量再生閾値を決定し、前記レーザーのスポット位置を光ディスクの上方から下方に下降させながら反射光量を計測すると共に、前記計測した反射光量と前記反射光量再生閾値とを比較し、最初に前記反射光量再生閾値以上の反射光量を得たスポット位置から前記フォーカスドライブ機構を動作させるとを特徴とする。
以上により、請求項1〜5及び12〜16記載の発明では、光ディスク信号処理装置を構成する半導体集積回路等のばらつきや光ディスクの載置状態によっては、前記光ディスクの反射光を得る時の半導体集積回路の駆動値や時間にはばらつきが見られる。しかし、前記光ディスクの反射光量は、一定の値以上となるように規格として定められているので、光ディスク信号処理装置内のフォーカスドライブ機構を用いて、レーザーのスポット位置を下方から上方に上昇させながら計測した反射光量と所定の反射光量閾値とを比較して、最初に前記所定の反射光量閾値以上となった第1の反射光量を記憶すると共に、前記フォーカスドライブ機構を用いて、前記レーザーのスポット位置を光ディスクの上方から下方に下降させながら計測した反射光量と前記所定の反射光量閾値とを比較して、最初に前記所定の反射光量閾値以上となった第2の反射光量を記憶して、前記第1の反射光量及び前記第2の反射光量の2つの反射光量に基づいて、光ディスクの種別を判断するので、前記光ディスク信号処理装置内の半導体集積回路等のばらつきの影響を受けることが低減される。
また、請求項6〜9及び17〜20記載の発明では、光ディスク信号処理装置内のフォーカスドライブ機構を用いて、レーザー出力手段からのレーザーのスポット位置を光ディスクの下方からディスク表面よりも所定距離以上上方に上昇させながら複数の反射光量を計測して、前記複数の反射光量のうち、最も大きい第1の反射光量と、前記第1の反射光量の次に大きい第2の反射光量とを記憶すると共に、前記第1の反射光量及び前記第2の反射光量の2つの反射光量に基づいて、光ディスクの種別を判断することによって、光ディスクの下方から上方への1回のディスクサーチで2つの反射光量を得ることが可能となるので、上記の2回のディスクサーチを行う場合と比較して、短時間で光ディスクを判別することが可能となる。
さらに、請求項1〜22記載の発明では、光ディスクの反射光の反射光量は、面ブレディスクであった場合でも安定した値を得ることができるので、面ブレディスクを回転させてディスクサーチを行っても光ディスクの判別に与える影響が低減されると共に、レーザー出力手段を構成する半導体集積回路等にばらつきがあった場合でも、前記第1及び第2の反射光量は、前記所定の反射光量閾値と比較されるので、前記所定の反射光量閾値を調整することによって前記半導体集積回路のばらつきの影響を低減できる。
加えて、請求項10、11、21、22記載の発明では、前記第1及び第2の反射光量を用いてフォーカスドライブ機構を動作させる層を確定するので、レーザーのスポット位置を所望のデータ記録層の位置に合わせることが可能となる。
以上説明したように、請求項1〜22記載の光ディスク信号処理方法及び光ディスク信号再生方法並びに光ディスク信号処理装置によれば、得られた複数の反射光量同士を比較して光ディスクを判別することにより、光ディスクを回転させながらディスクサーチを行った場合でも計測した反射光量には影響が及ばないと共に、光ディスク信号処理装置内の半導体集積回路のばらつきが判別結果に従来よりも影響を与えないので、より正確に光ディスクの判別を行うことが可能となる。また、より正確に光ディスクの判別を行うことが可能な2つの反射光量によってフォーカスドライブ機構を動作させる層を決定するので、光ディスクのデータ記録層を従来よりも正しく認識できるので、読み込むべきデータ記録層を誤ることなく、所望のデータの再生が可能となる。
以下、本発明の実施形態の光ディスク信号処理方法及び光ディスク信号再生方法並びに光ディスク信号処理装置及び光ディスク信号再生装置を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
≪光ディスク信号処理装置の全体構成≫
図1は、本発明の実施形態の光ディスク信号処理装置の全体構成を示したブロック図である。
同図において、光ディスク信号処理装置100の内部には、レーザーピックアップ(レーザー出力手段)110と、ピックアップ送り機構120と、ディスクモータ130と、制御装置140とが備えられる。
前記レーザーピックアップ110は、その内部に、光ディスクDに照射されるレーザーを発するレーザーダイオード111と、前記レーザーにスポットを持たせる対物レンズ112と、前記スポットの水平位置(図中R2方向)を調整することでトラッキングを行うトラッキングサーボ113と、前記スポットの垂直位置(図中R1方向)を調整することでフォーカシングを行うフォーカスサーボ(フォーカスドライブ機構)114と、前記光ディスクDから反射した反射光を受光信号に変換して前記制御装置140に送信するフォトディテクタ115とを有し、前記レーザーダイオード111から放射されたレーザーは前記対物レンズ112を介して前記光ディスクDに照射され、前記光ディスクDからの反射光は前記対物レンズ112を介して前記フォトディテクタ115に集光される。
前記ピックアップ送り機構120は、前記レーザーピックアップ110本体を前記光ディスクDのトラック方向にトラックジャンプさせる際に用いられ、その内部にはスレッドモータ(図示せず)が備えられており、前記スレッドモータは前記制御装置140によって制御される。
前記トラッキングサーボ113及びフォーカスサーボ114は、レーザーのスポットの水平位置及び垂直位置を調整するために、前記制御装置140からの制御信号に基づいて前記対物レンズ112の位置を調整する。前記トラッキングサーボ113及び前記フォーカスサーボ114の動作について、以下に説明する。
前記トラッキングサーボ113及びフォーカスサーボ114は、例えば、前記ピックアップ110内に固定されたコイルによって構成され、前記対物レンズ112は、例えば、前記ピックアップ110本体に移動可能な状態で取付けられたホルダ(図示せず)上に配置される。前記ホルダには前記トラッキングサーボ113及びフォーカスサーボ114の各々のコイルに対応した磁石が取付けられる。前記トラッキングサーボ113や前記フォーカスサーボ114の駆動値に応じて、前記ホルダに取付けられた磁石との間に磁気的な作用が発生し、この作用によって、前記ホルダには移動する力が与えられて前記対物レンズ112の水平位置や垂直位置が調整される。
ここで、前記トラッキングサーボ113の駆動値をトラッキングドライブ、前記フォーカスサーボ114の駆動値をフォーカスドライブと呼び、前記各々の駆動値は電圧値として表される。前記トラッキングドライブ及びフォーカスドライブは、前記制御装置140から出力されて前記トラッキングサーボ113及びフォーカスサーボ114に供給される。
尚、同図では1つのレーザーピックアップ110のみを図示しているが、本発明の実施形態の光ディスク信号処理装置には、CDピックアップ及びDVDピックアップの2つのピックアップが備えられている。
図2は、レーザーピックアップ110の全体構成を示したブロック図である。
同図において、レーザーダイオード111から放射されたレーザーは、ハーフミラー116によってその方向を変え、対物レンズ112を介して光ディスクDに照射される。前記レーザーが前記対物レンズ112を通過することによって、レーザーのスポットが現れる。前記光ディスクDからの反射光は、前記ハーフミラー116を介してフォトディテクタ115に集光される。前記光ディスクDに照射されるレーザーは、フォーカスサーボ114によって前記対物レンズ112の垂直位置(図中R1方向)を調整され、前記光ディスクDのデータ記録層にスポットが合った時に、最大の反射光を得る。
図3は、制御装置140の全体構成を示したブロック図である。
光ディスク信号処理装置100に光ディスクDが載置されると、ディスク種類判別部141が回転駆動出力部142に指示を出してディスクモータ130を回転させ、それに伴って前記光ディスクDが回転する。前記ディスクモータ130を回転させた後に、前記ディスク種類判別部141はLD駆動出力部143を駆動してレーザーダイオード111を動作させてレーザーを放射させる。
ここで、光ディスクDが載置されていないときにディスクモータ130が回転した場合、前記ディスクモータ130は光ディスクDが載置されているときよりも高回転となるので、前記ディスクモータ130の回転加速度を検知することによって光ディスクDが載置されているか否かの判断が可能となり、光ディスクDが載置されていない状態でレーザーが放射されることを防止する。
レーザーを放射させた後に、前記ディスク種類判別部141は、駆動制御部144にディスクサーチの指示を出してフォーカスドライブ出力部145を動作させてフォーカスドライブを出力させる。前記フォーカスドライブ出力部145から出力されたフォーカスドライブはフォーカスサーボ114に供給され、前記フォーカスドライブの駆動値に対応して対物レンズ112が垂直方向に移動する。前記駆動制御部144は、光ディスクDに照射されるレーザーのスポット位置が前記光ディスクDの下方又は上方になるまでディスクサーチを行い、所望の地点に前記レーザーのスポットが到達した時点で前記フォーカスドライブ出力部145に対して指示を出してフォーカスドライブの出力を停止させる。
フォトディテクタ115から出力された受光信号は反射光量受信部148に供給され、前記反射光量受信部148は受光信号を基に反射光量の大きさを定量的に検出する。定量的に検出された反射光量は、反射光量検出閾値検査部149において、所定の反射光量閾値よりも大きいか否かを判断される。前記所定の反射光量閾値よりも大きい場合には、前記反射光量は最大反射光量検出部150に送信される。前記最大反射光量検出部150では、前記所定の反射光量閾値以上となった反射光量をバッファに記憶するか否かを判断し、記憶すると判断した場合に前記反射光量を最大反射光量保存部151に送信する。前記最大反射光量保存部151では、TOP1保存バッファ及びTOP2保存バッファに反射光量を保存し、前記2つの保存バッファに記憶された反射光量は、前記ディスク種類判別部141の制御が終了するまで保持される。
同図の制御装置140において、駆動制御部144、フォーカスドライブ出力部145、反射光量受信部148、反射光量検出閾値検査部149は、第1の反射光量検出手段や第2の反射光量検出手段であって、フォーカスサーボ114を用いてレーザーダイオード111からのレーザーのスポット位置を光ディスクDの下方から上方に上昇させながら、計測した反射光量と所定の反射光量閾値とを比較する処理や、前記フォーカスサーボ114を用いて、前記レーザーダイオード111からのレーザーのスポット位置を光ディスクDの上方から下方に下降させながら、計測した反射光量と前記所定の反射光量閾値とを比較する処理を行う。
また、最大反射光量検出部150及び最大反射光量保存部151は、第1の反射光量記憶手段や第2の反射光量記憶手段であって、フォーカスサーボ114を下方から上方へと上昇させている場合に、最初に所定の反射光量閾値以上となった第1の反射光量をTOP1保存バッファに記憶する処理や、前記フォーカスサーボ114を上方から下方へと下降させている場合に、最初に前記所定の反射光量閾値以上となった第2の反射光量をTOP2保存バッファに記憶する処理を行う。
さらに、ディスク種別判断部141は、反射光量比較手段や種別判断手段、表面反射判断手段であって、ディスクサーチ中に得られた第1の反射光量と第2の反射光量とを比較する処理や、前記の比較結果に基づいて、光ディスクDの種別の判断、例えばSACD Hybridであるか否かの判断や、前記第1の反射光量が表面反射であることを判断する処理を行う。また、前記第1の反射光量が表面反射であった場合には、反射光量検出閾値検査部149に所定の反射光量閾値を段階的に大きくした新たな閾値を送信する。
加えて、他の実施形態では、同図の制御装置140において、駆動制御部144、フォーカスドライブ出力部145、反射光量受信部148は、反射光量計測手段であって、フォーカスサーボを用いてレーザーダイオード111からのレーザーのスポット位置を光ディスクDの下方からディスク表面よりも所定距離以上、例えば1.2mm以上上方に上昇させながら複数の反射光量を計測する処理を行う。
また、最大反射光量検出部150及び最大反射光量保存部151は、最大反射光量検出手段であって、前記反射光量計測手段で得られた複数の反射光量のうち、最も大きい第1の反射光量をTOP1バッファに記憶すると共に、前記第1の反射光量の次に大きい第2の反射光量をTOP2バッファに記憶する処理を行う。
さらに、ディスク種別判断部141は、反射光量比較手段や種別判断手段であって、ディスクサーチ中に得られた第1の反射光量と第2の反射光量とを比較する処理や、前記の比較結果に基づいて、光ディスクDの種別を判断する処理、例えばSACD Hybridであるか否かの判断を行う。
尚、同図において、ピックアップ送り駆動出力部146は、レーザーピックアップ110を光ディスクDのトラック方向にトラックジャンプさせる際に、ピックアップ送り機構120内のスレッドモータに対してピックアップ送り駆動を出力する。また、トラッキングドライブ出力部147は、対物レンズ112の位置を垂直方向に調整する際に、トラッキングサーボ113に対してトラッキングドライブを出力する。
≪光ディスク内のデータ記録層≫
図4は光ディスクの断面を示した断面図である。
同図(a)はCD、同図(b)はSACD Hybrid、同図(c)は2層のデータ記録層を有する2層DVD、(d)は1層のデータ記録層を有する1層DVDの各々の光ディスクの断面図を示している。
同図(a)において、CD400には、透明な樹脂材を用いた透明層401が形成され、前記透明層401の表面(前記CD400のディスク表面)409から約1.2mm離れた位置にデータ記録層402及び反射層403が形成されている。
同図(b)において、SACD Hybrid410には、ディスク表面419から約0.6mm離れた位置にHDデータ記録層412が形成されていると共に、前記ディスク表面419から約1.2mm離れた位置にCDデータ記録層415が形成されている。より詳細には、ディスク表面419から第1の透明層411を挟んで約0.6mmの位置にHDデータ記録層412及び第1の反射層413が形成され、その上部には、第2の透明層414を挟んで約0.6mmの位置にCDデータ記録層415及び第2の反射層416が形成されている。ここで、前記第1の反射層413での反射率は15〜30%、前記第2の反射層416での反射率は35%以上であると共に、前記第1の反射層413での反射率は前記第2の反射層416での反射率の80%以下であることが規格化されている。
同図(c)において、2層DVD420には、ディスク表面429から約0.6mm離れた位置に第1のデータ記録層422及び第2のデータ記録層424が形成され、その上部に厚さ0.6mmのダミー層426が貼り付けられている。より詳細には、ディスク表面429から透明層421を挟んで約0.6mmの位置に第1のデータ記録層422及び第1の反射層423が形成されていると共に、その上部に第2のデータ記録層424及び第2の反射層425が膜付けして形成されている。さらに、前記第2の反射層425の上部に厚さ0.6mmのダミー層426が貼り付けられている。ここで、前記第1のデータ記録層422と前記第2のデータ記録層424との層間距離は55μmと規定されており、各々の反射層423、425での反射率は18〜30%であることが規格化されている。
同図(d)において、1層DVD430には、ディスク表面439から透明層431を挟んで約0.6mm離れた位置にデータ記録層432及び反射層433が形成され、前記反射層433の上部には厚さ0.6mmのダミー層434が貼り付けられている。ここで、前記反射層433での反射率は45〜85%であることが規格化されている。
上記で説明したように、同図(b)のSACD Hybridは、2層のデータ記録層412、415の各々の反射率が異なり、その反射率間の比率が一定であると共に、従来の光ディスクのCDやDVDとは異なる形状であるので、各々のデータ記録層412、415の上部の反射層413、416での反射光量を得ることによって光ディスクがSACD Hybridであるか否かを判別可能である。
よって、本実施形態では、ディスクサーチを行う際にレーザーピックアップ110内の対物レンズ112を上下に移動させることによって、レーザーダイオード111から照射されるレーザーのスポット位置を上下に移動させて、前記各々のデータ記録層412、415付近での反射光量を計測し、得られた反射光量によって光ディスクの判別を行う。
≪光ディスク信号処理方法及び光ディスク信号処理装置≫
図5は、制御装置140における本発明の第1の実施形態の光ディスク信号処理フローを示す図である。
光ディスク信号処理装置100に光ディスクDが載置されると、ステップS501においてディスクモータ130の回転を開始させて光ディスクDを回転させる。
ステップS502において、CDピックアップのCDレーザーを放射して、ステップS503において、前記CDレーザーのスポット位置を前記光ディスクDの上方から下方へと下降させながらディスクサーチを行い、所定の反射光量閾値以上の第3の反射光量を得る。計測した前記第3の反射光量はステップS511(後述)において、前記光ディスクDがSACD Hybridでないと判断された場合に、CD又はDVDのどちらであるかの判別に用いられる。
ステップS504において、DVDピックアップのDVDレーザーを放射する。ステップS505は、第1の反射光量比較ステップ及び第1の反射光量記憶ステップであって、前記DVDレーザーのスポット位置を前記光ディスクDの下方から上方へと上昇させながらディスクサーチを行い、最初に前記所定の反射光量閾値以上となった第1の反射光量を得て、その値をTOP1保存バッファに記憶する。
ステップS506は、第2の反射光量比較ステップ及び第2の反射光量記憶ステップであって、前記DVDレーザーのスポット位置を前記光ディスクDの上方から下方へと下降させながらディスクサーチを行い、最初に前記所定の反射光量閾値以上となった第2の反射光量を得て、その値をTOP2保存バッファに記憶する。
ステップS507は、反射光量比較ステップであって、前記ステップ505で得た第1の反射光量と前記ステップ506で得た第2の反射光量とを比較する。ここで、例えば、前記第1及び第2の反射光量の比α、例えば、「α=第1の反射光量/第2の反射光量」を計算する。
ステップS508は、種別判断ステップであって、前記ステップS507で計算した比率αを用いてSACD Hybridであるか否かの判別を行う。ここで、SACD HybridはHD層の反射率がCD層の反射率の80%以下となることが規定されていることと、前記第1の反射光量が光ディスクDの表面反射によるものであった場合とを考慮して、例えば、前記比率αが、0.3≦α≦0.8であった場合には、ステップS509において、載置された光ディスクDがSACD Hybridであると判別する。
前記比率αが、0.3≦α≦0.8ではない場合には、ステップS510の判定が行われる。前記ステップS510は、表面反射判断ステップであって、前記ステップ507において計算した比率αが、α<0.3であるか否かを判定し、α<0.3ではない場合には、ステップS511において、第1〜第3の反射光量に基づいてCD又はDVDのどちらであるかを判別する。前記比率αが、α<0.3であった場合には、前記ステップS505で得た第1の反射光量が表面反射であると判断し、ステップS512において、前記所定の反射光量閾値を前記第1の反射光量よりも段階的に大きく設定して、前記ステップS502から再度、光ディスク信号処理フローを順に実行する。尚、ステップS512において、再設定する反射光量閾値は前記第1の反射光量よりも少量だけあげることが望ましい。
図6は、本実施形態の光ディスク信号処理装置の動作を示した動作図である。同図は、光ディスク信号処理方法における第1の反射光量比較ステップ、第1の反射光量記憶ステップ、第2の反射光量比較ステップ、第2の反射光量記憶ステップでの光ディスク信号処理装置の動作を示している。
同図(a)は、ディスクサーチ中のフォーカスドライブの駆動値を表しており、600ではレーザーのスポット位置を上昇させるために前記駆動値を増加して対物レンズ112を上昇させている。また、601ではレーザーのスポット位置を下降させるために前記駆動値を減少して対物レンズ112を下降させている。
同図(b)は、同図(a)のフォーカスドライブの駆動値に対応したレーザーのスポット位置を示している。605はSACD Hybridのディスク表面(光ディスクのディスク表面)、606はSACD HybridのHD層のデータ記録層(前記ディスク表面605から0.6mmの位置)、607はSACD HybridのCD層のデータ記録層(前記ディスク表面605から1.2mmの位置)を表している。
同図(c)〜(e)は各々の光ディスクでの反射光量を示しており、レーザーのスポット位置がディスク表面605であったときには、光ディスクの種類に依存せずに反射光量610を検出する。
同図(c)は、SACD Hybridでの反射光量を示している。第1の反射光量比較ステップは、下方から上方へとディスクサーチ動作を行い対物レンズ112を上昇させている600に対応している。まず、レーザーのスポット位置がディスク表面605の時に反射光量610を得るが、前記反射光量610は所定の反射光量閾値650よりも小さいため無視される。前記スポット位置が前記HD層のデータ記録層606の時に前記所定の反射光量閾値650以上となる第1の反射光量611を検出し、第1の反射光量記憶ステップにおいて、前記第1の反射光量611を保存バッファに記憶する。前記第1の反射光量611を保存した後には、前記スポット位置を光ディスクの上方に移動させる。
第2の反射光量比較ステップは、上方から下方へとディスクサーチ動作を行い対物レンズ112を下降させている601に対応している。前記CD層のデータ記録層607の時に前記所定の反射光量閾値650以上となる第2の反射光量612を検出し、第2の反射光量記憶ステップにおいて、前記第2の反射光量612を保存バッファに記憶する。前記第2の反射光量612を保存した後には、前記スポット位置を光ディスクの下方に移動させる。
同図(d)は1層DVDでの反射光量を示している。前記第1の反射光量比較ステップ及び第1の反射光量記憶ステップにおいて、所定の反射光量閾値650以上となる第1の反射光量621を保存する。また、前記第2の反射光量比較ステップ及び第2の反射光量記憶ステップにおいて、前記所定の反射光量閾値650以上となる第2の反射光量622を保存する。
同図(d’)は2層DVDでの反射光量を示している。2層DVDでは、2つのデータ記録層の層間距離が55μmでありSACD Hybridの層間距離0.6mmと比較して十分小さいので、1層DVDと同様に処理することが可能である。具体的には、前記第1の反射光量比較ステップ及び第1の反射光量記憶ステップにおいて、所定の反射光量閾値650以上となる第1の反射光量623を保存し、前記第2の反射光量比較ステップ及び第2の反射光量記憶ステップにおいて、前記所定の反射光量閾値650以上となる第2の反射光量624を保存する。
同図(e)はCDでの反射光量を示している。前記第1の反射光量比較ステップ及び第1の反射光量記憶ステップにおいて、所定の反射光量閾値650以上となる第1の反射光量631を保存し、前記第2の反射光量比較ステップ及び第2の反射光量記憶ステップにおいて、前記所定の反射光量閾値650以上となる第2の反射光量632を保存する。
上記の図6では、ディスク表面605での反射光量610が所定の反射光量閾値650以下であった場合の光ディスク信号処理装置の動作を示しているが、前記ディスク表面605での反射光量610は光ディスクや光ディスク信号処理装置を構成する回路のばらつきによって一定ではない。そこで、表面反射判断ステップにおいて、第1の反射光量がディスク表面の反射光量であるか否かを判断して、ディスク表面の反射光量であると判断した場合には所定の反射光量閾値を再設定する。
図7は、本実施形態の光ディスク信号処理装置における反射光量閾値の再設定方法を示した動作図である。
同図(a)は、ディスクサーチ中のフォーカスドライブの駆動値を表しており、700、702ではレーザーのスポット位置を上昇させるために前記駆動値を増加して対物レンズ112を上昇させている。また、701、703ではレーザーのスポット位置を下降させるために前記駆動値を減少して対物レンズ112を下降させている。
同図(b)は、CDでの反射光量を示しており、712、713はCDのデータ記録層での反射光量を示しており、711、714はCDのディスク表面での反射光量を示している。
まず、第1の反射光量比較ステップ及び第1の反射光量記憶ステップにおいて、所定の反射光量閾値750以上となる第1の反射光量711を保存し、第2の反射光量比較ステップ及び第2の反射光量記憶ステップにおいて、前記所定の反射光量閾値750以上となる第2の反射光量713を保存する。反射光量比較ステップにおいて、前記第1の反射光量711と前記第2の反射光量713との比率α(第1の反射光量711/第2の反射光量713)を求める。ディスク表面での反射光量711はデータ記録層での反射光量713よりも十分に小さい値であるので、比率αの閾値を例えば0.3に設定することによって、表面反射判断ステップにおいて、前記第1の反射光量711はディスク表面での反射光量であると判断される。
次に、前記所定の反射光量750を前記反射光量711よりも少し大きな値の反射光量760に再設定して、上述のディスクサーチ手順を再度実行する。
再度行った第1の反射光量比較ステップ及び第1の反射光量記憶ステップにおいて、再設定した所定の反射光量閾値760以上となる第1の反射光量712を保存し、第2の反射光量比較ステップ及び第2の反射光量記憶ステップにおいて、前記所定の反射光量閾値760以上となる第2の反射光量713を保存する。反射光量閾値750を再設定して反射光量閾値760とすることにより、光ディスクの表面反射が原因となる誤判別を防止してデータ記録層での反射光量を確実に保存して光ディスクを正しく判別することが可能となる。
ここで、再設定後の反射光量閾値は、表面反射であると判断された第1の反射光量よりも少量ずつ大きく設定して、段階的に大きく設定することが望ましい。
(第2の実施形態)
図8は、制御装置140における第2の実施形態の光ディスク信号処理フローを示した図である。同図の光ディスク信号処理方法では、光ディスクDの下方から上方へとディスクサーチを行った際に2つ以上の反射光量が得られた場合、前記2つ以上の反射光量のうち、最大の反射光量TOP1と2番目に大きい反射光量TOP2とを記憶し、前記2つの反射光量TOP1、TOP2を第1及び第2の反射光量としてSACD Hybridであるか否かの判別を行う。
光ディスク信号処理装置100に光ディスクDが載値されると、ステップS801においてディスクモータ130の回転を開始させて光ディスクDを回転させる。
ステップS802において、CDピックアップのCDレーザーを放射して、ステップS803において、前記CDレーザーのスポット位置を前記光ディスクDの上方から下方へと降下させながらディスクサーチを行い、所定の反射光量閾値以上の第3の反射光量を得る。計測した前記第3の反射光量はステップS815(後述)において、前記光ディスクDがCD又はDVDのどちらであるかの判別に用いられる。
ステップS804において、DVDピックアップのDVDレーザーを放射して、ステップS805において、前記DVDレーザーのスポット位置を前記光ディスクDの下方から上方へとディスクサーチを開始する。前記ディスクサーチ中に反射光量βを検出した際には、ステップS808において前記反射光量βがその時点で検出された最大の反射光量TOP1よりも大きいか否かを判断し、前記反射光量βが前記最大の反射光量TOP1よりも大きい(β>TOP1)場合には、ステップS811において、前記最大の反射光量TOP1を2番目に大きい反射光量TOP2とし(TOP2=TOP1)、前記反射光量βと前記最大の反射光量TOP1とを入れ替える(TOP1=β)。
前記反射光量βが前記最大の反射光量TOP1よりも小さく、かつ前記2番目に大きい反射光量TOP2よりも大きい場合(TOP2<β<TOP1)には、ステップS810において、前記反射光量βと前記2番目に大きい反射光量TOP2とを入れ替える(TOP2=β)。
上記のステップS806〜S811は反射光量計測ステップ及び最大反射光量記憶ステップであって、ステップS806において前記DVDレーザーのスポット位置が前記光ディスクDのディスク表面よりも所定距離、例えば1.2mm以上に到達したと判断するまで上記の一連の処理を繰り返す。
前記ステップS806において、前記レーザーのスポット位置が前記光ディスクDのディスク表面よりも1.2mm以上上方である判断した場合には、ステップS812の反射光量比較ステップにおいて、この時点での最大の反射光量TOP1を第1の反射光量、2番目に大きい反射光量TOP2を第2の反射光量として、前記第1及び第2の反射光量の比α、例えば、「α=TOP2/TOP1」を計算する。
ここで、前記最大の反射光量TOP1や前記2番目に大きい反射光量TOP2が取得できなかった場合には、前記ステップS805〜S812を再度実行する等が好適である。
ステップS813は、種別判断ステップであって、前記ステップS812で計算した比率αを用いてSACD Hybridであるか否かの判別を行う。ここで、SACD HybridはHD層の反射率がCD層の反射率の80%以下となることが規定されていることと、前記第1の反射光量が光ディスクDの表面反射によるものであった場合とを考慮して、例えば、前記比率αが、0.3≦α≦0.8であった場合には、ステップS814において、載置された光ディスクDがSACD Hybridであると判別する。
前記比率αが、0.3≦α≦0.8ではない場合には、前記ステップS813において、第1〜第3の反射光量に基づいてCD又はDVDのどちらであるかを判別する。
図9は、他の実施形態の光ディスク信号処理装置の動作を示した動作図である。同図は、反射光量計測ステップ及び最大反射光量記憶ステップでの光ディスク信号処理装置の動作を示している。
同図(a)は、ディスクサーチ中のフォーカスドライブの駆動値を表しており、900においてレーザーのスポット位置を光ディスクDの下方から上方へと上昇させるために前記駆動値を増加して対物レンズ112を上昇させている。
同図(b)は、同図(a)のフォーカスドライブの駆動値に対応したSACD Hybridの反射光量を示している。
ディスク表面の下方から光ディスクの上方へとディスクサーチをしている期間900において、まず、ディスク表面での反射光量910を得る。前記反射光量910はディスクサーチ中に最初に得られた反射光量であるので、最大の反射光量TOP1は反射光量910となる(TOP1=反射光量910)。ディスクサーチを続けると、HDデータ記録層での反射光量911を得る。前記反射光量911は前記反射光量910(TOP1)よりも大きい(反射光量911>反射光量910)ので、前記反射光量910は2番目に大きい反射光量TOP2(TOP2=反射光量910)、前記反射光量911は最大の反射光量TOP1(TOP1=反射光量911)となる。さらにディスクサーチを続けると、前記反射光量911よりも大きいCDデータ記録層での反射光量912を得るので、前記反射光量911は2番目に大きい反射光量TOP2(TOP2=反射光量911)、前記反射光量912は最大の反射光量TOP1(TOP1=反射光量912)となる。その後、光ディスク信号処理装置は、レーザーのスポット位置がディスク表面よりも所定距離1.2mm以上上方になるまでディスクサーチを続ける。
ディスクサーチによって得られた反射光量は、最大の反射光量TOP1がCDデータ記録層での反射光量912、2番目に大きい反射光量TOP2がHDデータ記録層での反射光量911となり、第1の反射光量912及び第2の反射光量911によってSACD Hybridであると判別される
同図(c)は、同図(a)のフォーカスドライブの駆動値に対応した1層DVDの反射光量を示している。
同図(b)と同様にディスクサーチを行うと、最大の反射光量TOP1はデータ記録層での反射光量921、2番目に大きい反射光量TOP2はディスク表面での反射光量920となる。前記反射光量920、921によって、SACD Hybridではないと判別される。
≪面ブレディスクのディスクサーチ≫
ここで、面ブレディスクのディスクサーチについて以下に説明する。
図10は、データ記録層と対物レンズとの位置関係を示した概略図である。
同図において、面ブレディスク1000は光ディスクが軸方向に傾いており、前記面ブレディスク1000が回転することによって、軸方向にアップダウン1001が生じる。前記アップダウン1001が生じている状態で、対物レンズ1002を上下に移動させてディスクサーチを行うと、下側振れ時1010と上側振れ時1020とではデータ記録層の上下位置が異なる。そのため、レーザーのスポットの焦点位置が異なり、前記データ記録層の上部の反射層に対するレーザーのスポット位置が一定ではなくなる。また、光ディスク回転時のみでなくディスク停止時であっても、前記光ディスクの固定位置に依存して前記反射層に対するレーザーのスポット位置が一定ではなくなる。
図11は、図10の面ブレディスクのディスクサーチにおける反射光量を示した概略図である。
同図(a)は、面ブレディスクとスポット位置の位置関係を示した概略図であり、従来のCDやDVDといったデータ記録層を一つだけ持つ光ディスクにおけるディスクサーチを示している。また、同図(b)はフォーカスドライブの駆動値を示し、同図(c)は前記光ディスクでの反射光量を示している。
従来の光ディスク信号処理方法では、光ディスクの下方から上方へとディスクサーチをした際、面ブレディスクの上側振れ時1020の状態で反射光量1100を得る。その後、面ブレディスクの下側振れ時1010を経て、さらに上側振れ時1020の状態で反射光量1101を得る。このように、1層のデータ記録層を有する光ディスクであってもディスクのアップダウンにより複数の反射光量を得る場合があるので、SACD Hybridではない光ディスクをSACD Hybridと誤判別する可能性がある。
本実施形態の光ディスク信号処理方法では、光ディスクの下方から上方へとディスクサーチを行った際に最初に得られた第1の反射光量と、光ディスクの上方から下方へとディスクサーチを行った際に最初に得られた第2の反射光量とを記憶するので、1度のディスクサーチで複数の反射光量を得た場合であっても、最初に所定の反射光量閾値以上となる反射光量を記憶するので、面ブレによって予期しない反射光量が得られた場合であってもその影響を従来よりも受けにくい。
また、他の実施形態の光ディスク信号処理方法では、光ディスクの下方から上方へのディスクサーチ中に得られた最大の反射光量である第1の反射光量と2番目に大きい反射光量である第2の反射光量とを用いるので、同様に面ブレの影響を従来よりも受けにくい。
(第3の実施形態)
≪光ディスク信号再生方法及び光ディスク信号再生装置≫
以下に、本発明の実施形態の光ディスク信号再生方法について説明する。
光ディスク信号処理装置100は、光ディスクDのデータ記録層に記録されているデータを再生するために、前記データ記録層にレーザーのスポット位置が合うように対物レンズ112と前記データ記録層との距離を一定に保って、前記データ記録層に前記スポット位置を常に収束させる。ここで、前記光ディスク信号装置100では、前記スポット位置と前記光ディスクDのデータ記録層との間の距離(以下、ディスク距離変位量と言う)を検出して、前記ディスク距離変位量に応じてフォーカスエラー信号FEを生成する。以下に、フォーカスエラー信号FEの検出方法について説明する。
図12は、非点収差法におけるフォーカスエラー信号FEの生成方法の概略図である。
同図(a)は、光ディスク信号装置100内のフォトディテクタ115の概略図であって、前記フォトディテクタ115は、4つの光検出素子1200a〜1200dで構成される。
レーザーのスポット位置が光ディスクDのデータ記録層と合う場合、つまり前記ディスク距離変位量が「0」である場合には、同図(b)に示すように、前記光ディスクDからの反射光がフォトディテクタ115の中央でほぼ真円状となる。
また、レーザーのスポット位置が光ディスクDのデータ記録層よりも上方で合う場合、つまり前記ディスク距離変位量が「マイナスの値」である場合には、同図(c)に示すように、前記光ディスクDからの反射光が前記光検出素子1200b及び1200d方向が長円となる楕円状となる。
さらに、レーザーのスポット位置が光ディスクDのデータ記録層よりも下方で合う場合、つまり前記ディスク距離変位量が「プラスの値」である場合には、同図(d)に示すように、前記光ディスクDからの反射光が前記光検出素子1200a及び1200c方向が長円となる楕円状となる。
このように、ディスク距離変位量によって、フォトディテクタ115上に形成される反射光の形状が異なるので、フォーカスエラー信号FEを求める際に、光検出素子1200a〜1200dの各々で得られる反射光量A〜Dを用いて、「FE=(A+C)−(B+D)」として演算処理することによって、同図(e)に示すディスク距離変位量とフォーカスエラー信号FEとの関係が得られる。また、光ディスクDからの反射光の反射光量は、前記光検出素子1200a〜1200dを全て加算した値「反射光量=A+B+C+D」を用いると、同図(f)に示すディスク距離変位量と反射光量との関係が得られる。よって、光ディスクDにおける反射層の位置は、反射光量が反射光量再生閾値1211以上であり、かつフォーカスエラー信号FEが「0」となる位置1210と判断できる。
図13は、従来の光ディスク信号再生方法での光ディスク信号処理装置の動作を示す動作図である。
同図(a)はフォーカスドライブの駆動値を示し、同図(b)はフォーカスエラー信号FEを示している。また、同図(c)はCDやDVDといった従来の光ディスクでの反射光量を示している。
まず、従来の光ディスク信号再生方法では、光ディスクDの上方から下方へとディスクサーチを行い、フォーカスエラー信号FEが「0」かつ反射光量が最大となるスポット位置を探索し、前記最大の反射光量よりも小さい値を反射光量再生閾値1211に設定する。その後、前記光ディスクの下方から上方へとディスクサーチを行い、光ディスクDの反射層を探索する。前記反射層は上述の通り、反射光量が反射光量再生閾値1211以上であり、かつフォーカスエラー信号FEが「0」となる位置1210となった時にレーザーのスポット位置が前記反射層に合っていると判断できるので、その位置からフォーカスサーボの動作を開始することによって、目的のデータ記録層のデータを読み込んで再生することが可能となる。
このような光ディスク信号再生方法において、SACD Hybridのような複数のデータ記録層の各々の反射率間の比率が一定の比率を持つ光ディスクに対して、所望のデータ記録層でフォーカスサーボを動作させる方法を以下に説明する。
図14は、本発明の実施形態の光ディスク信号再生方法の動作を示す動作図である。
同図(a)は、フォーカスドライブの駆動値を示し、同図(b)はフォーカスエラー信号FEを示している。また、同図(c)はSACD Hybridでの反射光量を示している。尚、同図は、上記の光ディスク信号処理方法においてSACD Hybridであると判別した際に、レーザーのスポット位置が光ディスクDよりも下方に位置し、CD層でフォーカスサーボを動作させるときの動作図を示している。
まず、SACD Hybridであると判別した際に、HD層での反射光量とCD層での反射光量が特定できている。ここで、例えば、「(HD層での反射光量+CD層での反射光量/2」を計算して、反射光量再生閾値1410を算出する。その後、光ディスクDの下方から上方へとディスクサーチを行う。ここで、反射光量1401(表面反射の反射光量)や反射光量1402(HD層での反射光量)を計測するが、前記2つの反射光量は前記反射光量再生閾値1410以下であるため無視される。ディスクサーチを続けると、前記反射光量再生閾値1410以上となる反射光量1403(CD層での反射光量)を計測し、このスポット位置からフォーカスサーボを動作させる。前記反射光量1403を得たスポット位置からフォーカスサーボを動作させることにより、的確にCD層においてフォーカスサーボを動作させることが可能となる。
尚、前記反射光量再生閾値1410の算出式は、他の算出式を用いても良く、多少前後する反射光量再生閾値が設定されても良いのは勿論である。
また、HD層のフォーカスサーボの動作を開始させる場合には、HD層での反射光量よりも少し小さい値を反射光量再生閾値とすれば、的確にHD層においてフォーカスサーボの動作開始することが可能となる。
図15は、本発明の他の実施形態の光ディスク信号再生方法の動作を示す動作図である。
同図(a)は、フォーカスドライブの駆動値を示し、同図(b)はフォーカスエラー信号FEを示している。また、同図(c)はSACD Hybridでの反射光量を示している。尚、同図は、上記の光ディスク信号処理方法においてSACD Hybridであると判別した際に、レーザーのスポット位置が光ディスクDよりも上方に位置し、CD層でフォーカスサーボを動作させるときの動作図を示している。
まず、SACD Hybridであると判別した際に、HD層での反射光量とCD層での反射光量での反射光量が特定できているので、前記CD層での反射光量よりも少し小さい値を反射光量再生閾値1510に設定する。その後、光ディスクDの上方から下方へとディスクサーチを行う。ここで、前記反射光量再生閾値1510以上となる反射光量1501を計測し、かつフォーカスエラー信号FEが「0」となったスポット位置からフォーカスサーボのサーボ動作を開始する。
図15に示した光ディスク信号再生方法では、図14の方法と比較して、無駄なディスクサーチを必要とせずに、所望のCD層においてフォーカスサーボを開始することが可能となり、フォーカスサーボの動作開始までの時間が短縮されると共に、より一層CD層でフォーカスサーボを動作させることが可能となる。
尚、HD層で的確にフォーカスサーボを動作させるためには、図14に示した光ディスク信号再生方法を用いる必要がある。
本発明は、複数のデータ記録層の各々の反射率間の比率が一定の比率を持つ光ディスクの光ディスク信号処理方法及び光ディスク信号再生方法並びに光ディスク信号処理装置等として有用である。
本発明の実施形態の光ディスク信号処理装置の全体構成を示すブロック図である。 同光ディスク信号処理装置におけるレーザーピックアップの全体構成を示すブロック図である。 同光ディスク信号処理装置における制御装置の全体構成を示すブロック図である。 (a)はCDの断面図、同図(b)はSACD Hybridの断面図、同図(c)は2層DVDの断面図、同図(d)は1層DVDの断面図である。 本発明の第1の実施形態の光ディスク信号処理フロー図である。 (a)は同光ディスク信号処理装置でのディスクサーチ中のフォーカスドライブの駆動値、同図(b)は同光ディスク信号処理装置のレーザーのスポット位置、同図(c)はSACD Hybridでの反射光量、同図(d)は1層DVDでの反射光量、同図(d’)は2層DVDでの反射光量、同図(e)はCDでの反射光量を示す図である。 (a)は同光ディスク信号処理装置での反射光量閾値の再設定時のディスクサーチ中のフォーカスドライブの駆動値、同図(b)はCDでの反射光量を示す図である。 本発明の第2の実施形態の光ディスク信号処理フロー図である。 (a)は同光ディスク信号処理装置でのディスクサーチ中のフォーカスドライブの駆動値、同図(b)はSACD Hybridでの反射光量、同図(c)はCDでの反射光量を示す図である。 面ブレディスクのデータ記録層と同光ディスク信号処理装置の対物レンズとの位置関係を示した概略図である。 (a)は面ブレディスクとスポット位置との位置関係を示した概略図、(b)はディスクサーチ中のフォーカスドライブの駆動値、(c)はデータ記録層を1つだけ有する光ディスクでの反射光量を示す図である。 (a)は同光ディスク信号処理装置のフォトディテクタの概略図、同図(b)はディスク距離変位量が「0」の場合の反射光の形状図、同図(c)はディスク距離変位量が「マイナスの値」の場合の反射光の形状図、同図(d)はディスク距離変位量が「プラスの値」の場合の反射光の形状図、同図(e)はディスク距離変位量とフォーカスエラー信号との関係を示す図、同図(f)はディスク距離変位量と反射光量との関係を示す図である。 (a)は従来の光ディスク信号再生方法での光ディスク信号処理装置のフォーカスドライブの駆動値を示す図、同図(b)はフォーカスエラー信号を示す図、同図(c)はSACD Hybridでの反射光量を示す図である。 (a)は本発明の実施形態の光ディスク信号再生方法での光ディスク信号処理装置のフォーカスドライブの駆動値を示す図、同図(b)はフォーカスエラー信号を示す図、同図(c)はSACD Hybridでの反射光量を示す図である。 (a)は本発明の他の実施形態の光ディスク信号再生方法での光ディスク信号処理装置のフォーカスドライブの駆動値を示す図、同図(b)はフォーカスエラー信号を示す図、同図(c)はSACD Hybridでの反射光量を示す図である。
符号の説明
100 光ディスク信号処理装置
110 レーザーピックアップ(レーザー出力手段)
111 レーザーダイオード
112 対物レンズ
113 トラッキングサーボ
114 フォーカスサーボ
115 フォトディテクタ
120 ピックアップ送り機構
130 ディスクモータ
140 制御装置
141 ディスク種類判別部
142 回転駆動出力部
143 LD駆動出力部
144 駆動制御部
145 フォーカスドライブ出力部
146 ピックアップ送り駆動出力部
147 トラッキングドライブ出力部
148 反射光量受信部
149 反射光量検出閾値検出部
150 最大反射光量検出部
151 最大反射光量保存部
152 層判別閾値検査部
153 フォーカスサーボ駆動部
S505 第1の反射光量比較ステップ、第1の反射光量記憶ステップ
S506 第2の反射光量比較ステップ、第2の反射光量記憶ステップ
S507、S812 反射光量比較ステップ
S508、S813 種別判断ステップ
S510 表面反射判断ステップ
S806〜S811 反射光量計測ステップ、最大反射光量記憶ステップ
1410、1510 反射光量再生閾値

Claims (22)

  1. 複数のデータ記録層の各々の反射率間の比率が一定の比率を持つ光ディスクにレーザーを照射して反射光量を検出するレーザー出力手段と、前記レーザー出力手段を上下に移動させて、前記レーザーのスポットの上下位置を調整するフォーカスドライブ機構とを用いた光ディスク信号処理方法であって、
    前記フォーカスドライブ機構を用いて、前記レーザーのスポット位置を光ディスクの下方から上方に上昇させながら、計測した反射光量と所定の反射光量閾値とを比較する第1の反射光量比較ステップと、
    前記第1の反射光量比較ステップにおいて最初に前記所定の反射光量閾値以上となった第1の反射光量を記憶する第1の反射光量記憶ステップと、
    前記フォーカスドライブ機構を用いて、前記レーザーのスポット位置を光ディスクの上方から下方に下降させながら、計測した反射光量と前記所定の反射光量閾値とを比較する第2の反射光量比較ステップと、
    前記第2の反射光量比較ステップにおいて最初に前記所定の反射光量閾値以上となった第2の反射光量を記憶する第2の反射光量記憶ステップとを備えた
    こと特徴とする光ディスク信号処理方法。
  2. 前記請求項1記載の光ディスク信号処理方法において、
    前記第1の反射光量と前記第2の反射光量とを比較する反射光量比較ステップと、
    前記反射光量比較ステップでの比較結果に基づいて、光ディスクの種別を判断する種別判断ステップとを備えた
    こと特徴とする光ディスク信号処理方法。
  3. 前記請求項2記載の光ディスク信号処理方法において、
    前記光ディスクは、Super Audio CD Hybridである
    ことを特徴とする光ディスク信号処理方法。
  4. 前記請求項1記載の光ディスク信号処理方法において、
    前記第1の反射光量と前記第2の反射光量とを比較する反射光量比較ステップと、
    前記反射光量比較ステップでの比較結果に基づいて、前記第1の反射光量が光ディスクの表面反射による反射光量であることを判断する表面反射判断ステップとを備えた
    ことを特徴とする光ディスク信号処理方法。
  5. 前記請求項4記載の光ディスク信号処理方法において、
    前記所定の反射光量閾値を段階的に大きくする
    ことを特徴とする光ディスク信号処理方法。
  6. 複数のデータ記録層の各々の反射率間の比率が一定の比率を持つ光ディスクにレーザーを照射して反射光量を検出するレーザー出力手段と、前記レーザー出力手段を上下に移動させて、前記レーザーのスポットの上下位置を調整するフォーカスドライブ機構とを用いた光ディスク信号処理方法であって、
    前記フォーカスドライブ機構を用いて、前記レーザーのスポット位置を光ディスクの下方からディスク表面よりも所定距離以上上方に上昇させながら複数の反射光量を計測する反射光量計測ステップと、
    前記反射光量計測ステップにおいて得られた複数の反射光量のうち、最も大きい第1の反射光量と、前記第1の反射光量の次に大きい第2の反射光量とを記憶する最大反射光量記憶ステップとを備えた
    こと特徴とする光ディスク信号処理方法。
  7. 前記請求項6記載の光ディスク信号処理方法において、
    前記所定距離は1.2mmである
    ことを特徴とする光ディスク信号処理方法。
  8. 前記請求項6又は7記載の光ディスク信号処理方法において、
    前記第1の反射光量と前記第2の反射光量とを比較する反射光量比較ステップと、
    前記反射光量比較ステップでの比較結果に基づいて、光ディスクの種別を判断する種別判断ステップとを備えた
    こと特徴とする光ディスク信号処理方法。
  9. 前記請求項8記載の光ディスク信号処理方法において、
    前記光ディスクは、Super Audio CD Hybridである
    ことを特徴とする光ディスク信号処理方法。
  10. 前記請求項1又は6記載の光ディスク信号処理方法を用いた光ディスク信号再生方法であって、
    得られた前記第1の反射光量と前記第2の反射光量とに基づいて、前記フォーカスドライブ機構を動作させる層を確定するための反射光量再生閾値を決定し、
    前記レーザーのスポット位置を光ディスクの下方から上方に上昇させながら反射光量を計測すると共に、前記計測した反射光量と前記反射光量再生閾値とを比較し、
    最初に前記反射光量再生閾値以上の反射光量を得たスポット位置から前記フォーカスドライブ機構を動作させる
    ことを特徴とする光ディスク信号再生方法。
  11. 前記請求項1又は6記載の光ディスク信号処理方法を用いた光ディスク信号再生方法であって、
    得られた前記第1の反射光量と前記第2の反射光量とに基づいて、前記フォーカスドライブ機構を動作させるデータ記録層を確定するための反射光量再生閾値を決定し、
    前記レーザーのスポット位置を光ディスクの上方から下方に下降させながら反射光量を計測すると共に、前記計測した反射光量と前記反射光量再生閾値とを比較し、
    最初に前記反射光量再生閾値以上の反射光量を得たスポット位置から前記フォーカスドライブ機構を動作させる
    ことを特徴とする光ディスク信号再生方法。
  12. 複数のデータ記録層の各々の反射率間の比率が一定の比率を持つ光ディスクにレーザーを照射して反射光量を検出するレーザー出力手段と、前記レーザー出力手段を上下に移動させて、前記レーザーのスポットの上下位置を調整するフォーカスドライブ機構とを備えた光ディスク信号処理装置であって、
    前記フォーカスドライブ機構を用いて、前記レーザーのスポット位置を光ディスクの下方から上方に上昇させながら、計測した反射光量と所定の反射光量閾値とを比較する第1の反射光量比較手段と、
    前記第1の反射光量比較手段において最初に前記所定の反射光量閾値以上となった第1の反射光量を記憶する第1の反射光量記憶手段と、
    前記フォーカスドライブ機構を用いて、前記レーザーのスポット位置を光ディスクの上方から下方に下降させながら、計測した反射光量と前記所定の反射光量閾値とを比較する第2の反射光量比較手段と、
    前記第2の反射光量比較手段において最初に前記所定の反射光量閾値以上となった第2の反射光量を記憶する第2の反射光量記憶手段とを備えた
    こと特徴とする光ディスク信号処理装置。
  13. 前記請求項12記載の光ディスク信号処理装置において、
    前記第1の反射光量と前記第2の反射光量とを比較する反射光量比較手段と、
    前記反射光量比較手段での比較結果に基づいて、光ディスクの種別を判断する種別判断手段とを備えた
    こと特徴とする光ディスク信号処理装置。
  14. 前記請求項13記載の光ディスク信号処理装置において、
    前記光ディスクは、Super Audio CD Hybridである
    ことを特徴とする光ディスク信号処理装置。
  15. 前記請求項12記載の光ディスク信号処理装置において、
    前記第1の反射光量と前記第2の反射光量とを比較する反射光量比較手段と、
    前記反射光量比較手段での比較結果に基づいて、前記第1の反射光量が光ディスクの表面反射による反射光量であることを判断する表面反射判断手段とを備えた
    ことを特徴とする光ディスク信号処理装置。
  16. 前記請求項15記載の光ディスク信号処理装置において、
    前記所定の反射光量閾値を段階的に大きくする
    ことを特徴とする光ディスク信号処理装置。
  17. 複数のデータ記録層の各々の反射率間の比率が一定の比率を持つ光ディスクにレーザーを照射して反射光量を検出するレーザー出力手段と、前記レーザー出力手段を上下に移動させて、前記レーザーのスポットの上下位置を調整するフォーカスドライブ機構とを備えた光ディスク信号処理装置であって、
    前記フォーカスドライブ機構を用いて、前記レーザーのスポット位置を光ディスクの下方からディスク表面よりも所定距離以上上方に上昇させながら複数の反射光量を計測する反射光量計測手段と、
    前記反射光量計測手段において得られた複数の反射光量のうち、最も大きい第1の反射光量と、前記第1の反射光量の次に大きい第2の反射光量とを記憶する最大反射光量記憶手段とを備えた
    こと特徴とする光ディスク信号処理装置。
  18. 前記請求項17記載の光ディスク信号処理装置において、
    前記所定距離は1.2mmである
    ことを特徴とする光ディスク信号処理装置。
  19. 前記請求項17又は18記載の光ディスク信号処理装置において、
    前記第1の反射光量と前記第2の反射光量とを比較する反射光量比較手段と、
    前記反射光量比較手段での比較結果に基づいて、光ディスクの種別を判断する種別判断手段とを備えた
    こと特徴とする光ディスク信号処理装置。
  20. 前記請求項19記載の光ディスク信号処理装置において、
    前記光ディスクは、Super Audio CD Hybridである
    ことを特徴とする光ディスク信号処理装置。
  21. 前記請求項12又は17記載の光ディスク信号処理装置を用いた光ディスク信号再生装置であって、
    前記第1の反射光量と前記第2の反射光量とに基づいて、前記フォーカスドライブ機構を動作させる層を確定するための反射光量再生閾値を決定し、
    前記レーザーのスポット位置を光ディスクの下方から上方に上昇させながら反射光量を計測すると共に、前記計測した反射光量と前記反射光量再生閾値とを比較し、
    最初に前記反射光量再生閾値以上の反射光量を得たスポット位置から前記フォーカスドライブ機構を動作させる
    ことを特徴とする光ディスク信号再生装置。
  22. 前記請求項12又は17記載の光ディスク信号処理装置を用いた光ディスク信号再生装置であって、
    前記第1の反射光量と前記第2の反射光量とに基づいて、前記フォーカスドライブ機構を動作させる層を確定するための反射光量再生閾値を決定し、
    前記レーザーのスポット位置を光ディスクの上方から下方に下降させながら反射光量を計測すると共に、前記計測した反射光量と前記反射光量再生閾値とを比較し、
    最初に前記反射光量再生閾値以上の反射光量を得たスポット位置から前記フォーカスドライブ機構を動作させる
    ことを特徴とする光ディスク信号再生装置。
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