JP2006031885A - 光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法 - Google Patents

光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006031885A
JP2006031885A JP2004212364A JP2004212364A JP2006031885A JP 2006031885 A JP2006031885 A JP 2006031885A JP 2004212364 A JP2004212364 A JP 2004212364A JP 2004212364 A JP2004212364 A JP 2004212364A JP 2006031885 A JP2006031885 A JP 2006031885A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disc
value
focus
types
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004212364A
Other languages
English (en)
Inventor
Yorio Takahashi
頼雄 高橋
Makoto Aitani
誠 相谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2004212364A priority Critical patent/JP2006031885A/ja
Priority to PCT/JP2005/013070 priority patent/WO2006009082A1/ja
Priority to CNA2005800224995A priority patent/CN1981331A/zh
Priority to US11/632,848 priority patent/US7808870B2/en
Priority to TW094124007A priority patent/TW200614163A/zh
Publication of JP2006031885A publication Critical patent/JP2006031885A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B19/00Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
    • G11B19/02Control of operating function, e.g. switching from recording to reproducing
    • G11B19/12Control of operating function, e.g. switching from recording to reproducing by sensing distinguishing features of or on records, e.g. diameter end mark
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/085Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam into, or out of, its operative position or across tracks, otherwise than during the transducing operation, e.g. for adjustment or preliminary positioning or track change or selection
    • G11B7/08505Methods for track change, selection or preliminary positioning by moving the head
    • G11B7/08511Methods for track change, selection or preliminary positioning by moving the head with focus pull-in only
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/0945Methods for initialising servos, start-up sequences
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B2007/0003Recording, reproducing or erasing systems characterised by the structure or type of the carrier
    • G11B2007/0006Recording, reproducing or erasing systems characterised by the structure or type of the carrier adapted for scanning different types of carrier, e.g. CD & DVD

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】 個別の光ディスク記録再生装置ごとのばらつきに対して、迅速かつ確実に、基材厚さの異なるディスクの種類を判別することが可能な光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法を提供する。
【解決手段】 光ディスク301に対するフォーカスサーチ時に合焦点が記録面に到達したことを検出したときの駆動値、またはフォーカスオン中の駆動値を、しきい値と比較することにより、基材厚の異なる2種類以上の光ディスクの種類を判別する光ディスク記録再生装置である。基材厚の異なる2種類以上のディスクのうち1種類以上のディスクが再生可能となったときのフォーカスオン中の駆動値をもとにしきい値を決定するしきい値決定手段319を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法に関し、特に、基材厚の異なる複数種類のディスクを判別可能な光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法に関する。
近年、基材厚さの異なるDVD/CDの複数の規格のディスクの両方を記録再生可能な光ディスク装置が急速に普及している。ところが、DVD/CD規格のディスクでは、使用するレーザーの波長、及びトラッキング/フォーカスエラーの検出方法がそれぞれ異なるために、上記のような光ディスク装置では予めDVD/CDの種別を判別する必要がある。図13は、CD/DVD規格のディスクの構造を示す断面図で、同図(a)はCD、同図(b)は片面1層DVD、同図(c)は片面2層DVDの構造をそれぞれ示し、いずれもディスク全体の厚さは1.2mmと同じである。
同図(a)のCDにおいて、100はディスク表面、101は透明層にて形成されたディスク基板、102は信号面、103は反射層、104は保護層である。また同図(b)の片面1層DVDにおいて、120はディスク表面、121は透明層にて形成されたディスク基板、122は信号面、123は反射面、126は接着面、127はダミー板である。また同図(c)の片面2層DVDにおいて、130はディスク表面、131は透明層にて形成されたディスク基板、132は第1信号面、133は第1反射面、134は第2信号面、135は第2反射面、136は接着面、137はダミー板である。
上記したそれぞれの種類のディスクで、実際には信号面、反射層、保護層の厚さはディスク基板101、121、131の厚さに比べて非常に薄く、(a)のCDではディスク表面100から信号面102までのディスク基板101の厚さがおよそディスク厚さと同じ約1.2mm、(b)片面1層DVD、(c)片面2層DVDではディスク表面120、130から信号面122、第1信号面132までのディスク基板121、131の厚さがディスク厚さの1/2にほぼ等しい0.6mmである。これらの、基材厚の異なる複数種類のディスクを判別する方法として、以下の技術が考案されている。
特許文献1に記載された光ディスク装置では、識別センサは、700nm以下の波長の拡散光を発光する第1発光部と、800nm以上の波長の拡散光を発光する第2発光部と、第1及び第2発光部の間に配置され、光ディスクの記録膜で反射された反射光を受光する受光部とを備えている。第1及び第2発光部は、LED駆動部により交互に発光される。受光部で受光された反射光量に応じて、CPUがディスクの種類を識別する構成としている。
特許文献2に記載されたディスク検出機構では、信号記録面及びこの信号記録面の上層に設けられた保護層を有する光ディスクを回転可能に収納もしくは取り出すことができ、光ディスクプレーヤー本体に挿入・排出自在に支持されている収納手段と、この収納手段により収納された光ディスクの信号記録面に対向するように配置され、この信号記録面にレーザー光を照射する発光素子と、光ディスクからの反射光を受光する受光素子と、光ディスクの信号記録面とディスク表面との肉厚方向の位置の違いによる光ディスクからの反射光量の差を受光素子を介して検出する検出手段とを備える構成としている。そして、このような構成によって、上記した信号記録面とディスク表面との肉厚方向の位置の違いすなわち保護層の厚みの違いによって受光面上における反射光の到達距離に差を生じさせて、容易にディスクの種別を判断できるようにしている。
特許文献3の光ディスク装置では、対物レンズを常に合焦状態に維持するフォ−カスサーボ系を備えている。このフォ−カスサーボ系では、対物レンズが合焦状態に維持される際には、駆動回路から対物レンズを駆動するコイルにDCオフセット電圧が与えられている。記録密度が異なる種類の光ディスクは、それぞれ厚さの異なる透明なディスク基板を有していることから、この対物レンズを合焦状態に維持するDCオフセット電圧がそれぞれ異なる。したがって、このDCオフセット電圧を検出することによって対物レンズの位置、換言すれば、光ディスクの種別を特定することが可能となる構成としている。これは、換言すると、光ピックアップから、光ディスクを載置するターンテーブルとディスク表面までの距離がほぼ等しいことから、フォーカス駆動中のDCオフセット電圧により信号面の絶対位置を検出することで、ディスク表面から信号面までの距離を間接的に算出してディスクの種別を判別する方法である。
特開平9−259511号公報 特開平8−335361号公報 特開平9−91858号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、複数種類のディスクに対応するレーザーでフォーカスサーチ時の反射光量レベルを測定して、これをもとにディスクの種類を判別しているため、それぞれのレーザー発光器のばらつきに影響されやすく、また光学系の設計によっては、異なるレーザーを使用するディスクでも反射光レベルに差が出ないケースがあり得る。さらに、各レーザー発光器の寿命末期には、発光レベルが変化して正確にディスクを判別できなくなる恐れがある。
特許文献2に記載のディスク検出機構では、ディスク表面からの反射光を検出する必要があるが、通常ディスク表面からの反射光量は非常に小さく、検出が困難であるため、他のノイズなどにより誤判別が発生する可能性が高い。またディスクやディスクを回転するターンテーブルに面ぶれがあると、ディスク回転によるディスク自体のフォーカス方向の移動により、ディスク表面からの反射光と、信号面からの反射光を検出する間隔が変化してしまって、正確に判別できない場合がある。
特許文献3に記載の装置では、合焦状態を維持している間のフォーカス駆動信号のDCオフセット電圧によりディスク基板の厚さを検出してディスクの種類を判別するが、この方法では、面ぶれの大きいディスクでも合焦状態でのフォーカス駆動値を平均してフォーカス駆動値のDCオフセットを求めるため、特許文献2の機構と比較して、面ぶれディスクの判別が正確に行えるという特徴がある。
図14は、2種類以上の基材厚のディスクを再生可能な一般的な光ディスク記録再生装置のピックアップユニットの取り付け構造を示す。ここで201は光ディスクで、たとえばDVD、CD規格などの基材厚の異なる2種類のディスクのいずれかである。202は光ピックアップで、異なる規格のディスクに対応するレーザー光を射出し、再生信号を得るものである。204はターンテーブルで、スピンドルモーター203に結合され、光ディスク201を載置して回転させる。205は、光ピックアップ202を光ディスク201の半径方向に移動可能に保持するメインレール、206は同サブレールである。ピックアップ202は、これらのレール205、206に案内された状態で、図示しないトラバースモーターによりディスク201の半径方向に移動される。207a、207b、207cはチルト調整ネジで、メインレール205、サブレール206の高さを変化させることにより、ピックアップ202と光ディスク201のチルト角を変化させる。なお、図14において、光ディスク201、ターンテーブル104は、説明のために、実際には見えない構成要素が見えるように透視して図示している。
一般に、基材厚さの薄いディスクほど、記録再生用レーザー光と光ディスク201との傾きに対する記録、再生マージンは少なくなる。このため、機構上のメインレール205、サブレール206の取り付け及び図示しない取り付け台の歪、スピンドルモーター203、ターンテーブル204の、取り付け台への取り付け傾き、及びターンテーブル204自体の傾き、ピックアップ205自体の光軸傾きを吸収して、最適な再生状態とするために、チルト調整ネジ207a、207b、207cにより、ピックアップ202から射出されるレーザー光と光ディスク201との傾きを、各光ディスク記録再生装置ごとに個別に調整するのが一般的である。この機構的な光軸調整を行うと、光ディスクの内周及び外周位置ともに、ターンテーブル204とピックアッ202との相対的高さが変化する。このようなピックアップ202とターンテーブル204との間の高さの変化、フォーカスアクチュエータ駆動回路のゲイン、ピックアップ202内のフォーカスアクチュエータの感度のばらつきなどによる変化により、特許文献3に記載のものでは、合焦状態を維持しているフォーカス駆動信号のDCオフセット値が、光ディスク記録再生装置毎に変化して誤判別が発生する可能性がある。しかも、特許文献3に記載のものでは、フォーカスONしなければ光ディスクの種類を判別できないために、対応するディスクと異なる信号処理を選択してフォーカスONしようとすると、フォーカスONに失敗して判別に時間がかかってしまうことがある。
本発明は、上記した従来技術の課題を解決し、個別の光ディスク記録再生装置ごとのばらつきに対して、迅速かつ確実に、基材厚さの異なるディスクの種類を判別することが可能な光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、請求項1に係る本発明は、光ディスクに対するフォーカスサーチ時に合焦点が記録面に到達したことを検出したときの駆動値、またはフォーカスオン中の駆動値を、しきい値と比較することにより、基材厚の異なる2種類以上の光ディスクの種類を判別する光ディスク記録再生装置であって、前記基材厚の異なる2種類以上のディスクのうち1種類以上のディスクが再生可能となったときのフォーカスオン中の駆動値をもとに前記しきい値を決定するしきい値決定手段を備えることを特徴とする。
このようなものであると、基材厚の異なる2種類以上のディスクのうちの1種類以上のディスクが再生可能となったときのフォーカスオン中の駆動レベルをもとにしきい値を決定して、ディスクの種別を判別するので、装置間のばらつきを吸収し、またディスクの面ぶれによる誤判別が発生せず、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができる光ディスク記録再生装置を提供することができる。
請求項2に係る本発明は、上記において、しきい値決定手段は、2種類以上のディスクの基材厚差の規格値と、駆動値あたりのフォーカス移動量の理論値とから求めたオフセットを、前記駆動値に加算または減算した値をしきい値とするように構成されていることを特徴とする。
このようなものであると、光ディスクが再生可能になって基材厚の異なる2種類以上のディスクの種別が確定したのちにフォーカスオン中の駆動レベルをもとにしきい値を決定してディスクの種別を判別するので、特にピックアップとターンテーブルとの間の高さについての装置間のばらつきを吸収して、ディスクの面ぶれによる誤判別が発生せず、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができる光ディスク記録再生装置を提供することができる。
請求項3に係る本発明は、光ディスク上の情報を記録再生するための対物レンズの焦点を合わせ続けるように制御するフォーカス制御手段と、前記光ディスクに対するフォーカスサーチ時に合焦点が記録面に到達したことを検出したときの駆動値、またはフォーカスオン中の駆動値を、しきい値と比較することにより、基材厚の異なる2種類以上のディスクの種類を判別するディスク判別手段と、前記基材厚の異なる2種類以上のディスクの情報をそのディスクの種類に応じて記録再生可能状態とするためのスピンアップ動作を行うスピンアップ手段と、前記スピンアップ手段のスピンアップ動作が完了してディスクの種類が確定したのちに、前記基材厚の異なる2種類以上のディスク毎に前記フォーカス制御手段が焦点を合わせ続けているときの駆動値を前記光ディスクの1回転単位で積分した値を取得するフォーカス駆動値積分手段と、前記基材厚の異なる2種類以上のディスク毎の積分値をもとに前記ディスク判別手段におけるしきい値を決定するしきい値決定手段と、を備えることを特徴とする。
このようなものであると、光ディスクが再生可能になって基材厚の異なる2種類以上のディスクの種別が確定したのちのフォーカスオン中の駆動レベルをもとにしきい値を決定してディスクの種別を判別するので、ピックアップとターンテーブルとの間についての装置間の高さばらつきや、フォーカス駆動ドライバのゲインばらつきや、フォーカスアクチュエータコイルの感度ばらつきを吸収して、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができる光ディスク記録再生装置を提供することができる。
請求項4に係る本発明は、上記において、フォーカス駆動値積分手段により取得された積分値を、しきい値決定手段にて決定されたしきい値と比較して、ディスク判別手段によるディスクの種類の判別結果が正しかったか否かを確認する確認手段と、前記確認手段の確認結果にもとづきディスクの種類の判定結果が正しくなかったと判断した場合には、前記確認手段の確認結果にしたがって正しい種類のディスクに応じた焦点の合わせ直しを行う第1のリトライ手段と、を備えることを特徴とする。
このようなものであると、フォーカスサーチ時にあらかじめ基材厚の異なる2種類以上のディスクの種別を仮選択したのち、この仮選択したディスクの種別に対応した信号処理を選択してフォーカスオンし、そのときの駆動値によって、仮選択したディスクの種別が正しいことを確認し、光ディスクが再生可能になって基材厚の異なる2種類以上のディスクの種別が確定したのちのフォーカスオン中のディスクの種別毎の駆動レベルをもとにしきい値を決定してディスクの種別を判別するので、ピックアップとターンテーブルとの間の高さについての装置間のばらつきや、フォーカス駆動ドライバのゲインばらつきや、フォーカスアクチュエータコイルの感度ばらつきなどを吸収して、ディスクの面ぶれによる誤判別が発生せず、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができる光ディスク記録再生装置を提供することができる。
請求項5に係る本発明は、上記において、しきい値決定手段は、基材厚の異なる2種類以上のディスク毎の駆動値があらかじめ記憶されている場合にはその記憶されている駆動値をもとに、また記憶されていない場合には予め定めた標準の駆動値をもとに、ディスク判別手段におけるしきい値を決定するように構成されていることを特徴とする。
このようなものであると、光ディスクが再生可能になって基材厚の異なる2種類以上のディスクの種別が確定したのちのフォーカスオン中の駆動レベルにもとづき、基材厚の異なる2種類以上のディスク毎の駆動値があらかじめ記憶されている場合にはその記憶されている駆動値をもとに、またディスク種別毎の再生可能となったときの駆動値が記憶されていない場合には予め定めた標準の駆動値をもとに、それぞれしきい値を決定してディスクの種別を判別するので、ピックアップとターンテーブルとの間の高さについての装置間のばらつきや、フォーカス駆動ドライバのゲインばらつきや、フォーカスアクチュエータコイルの感度ばらつきなどを吸収して、ディスクの面ぶれによる誤判別が発生せず、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができる光ディスク記録再生装置を提供することができる。
請求項6に係る本発明は、上記において、スピンアップ手段によるスピンアップ動作の際に光ディスクのディスク情報を読み取りできない場合に、基材厚の異なる別の種類のディスクに対応したスピンアップ処理を再度行う第2のリトライ手段を備えることを特徴とする。
このようなものであると、最初のディスク判別結果が誤っておりフォーカスオンできない場合でも、第2のリトライ手段により信号処理を切り替えて再トライするので、確実にスピンアップ処理が行えると共に、光ディスクが再生可能になって基材厚の異なる2種類以上のディスクの種別が確定したのちのディスクの種別毎のフォーカスオン中の駆動レベルをもとにしきい値を決定してディスクの種別を判別するので、ピックアップとターンテーブルとの間の高さについての装置間のばらつきや、フォーカス駆動ドライバのゲインばらつきや、フォーカスアクチュエータコイルの感度ばらつきなどを吸収して、ディスクの面ぶれによる誤判別が発生せず、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができる光ディスク記録再生装置を提供することができる。
請求項7に係る本発明は、上記において、しきい値決定手段は、基材厚の異なる2種類のディスクを判別するしきい値として、前記基材厚の異なる2種類のディスクに対応する2つの駆動値の中間の値をしきい値とするように構成されていることを特徴とする。
このようなものであると、光ディスクが再生可能になって基材厚の異なる2種類以上のディスクの種別が確定したのちに、ディスクの種別毎のフォーカスオン中の駆動レベルにもとづき、2種類のディスクの駆動レベルの中間地をしきい値としてディスクの種別を判別するので、ピックアップとターンテーブルとの間の高さについての装置間のばらつきや、フォーカス駆動ドライバのゲインばらつきや、フォーカスアクチュエータコイルの感度ばらつきなどを吸収して、ディスクの面ぶれによる誤判別が発生せず、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができる光ディスク記録再生装置を提供することができる。
請求項8に係る本発明は、上記において、基材厚の異なる2種類以上のディスクが、CD規格とDVD規格との2種類のディスクであることを特徴とする。
このようなものであると、光ディスクが再生可能になって基材厚の異なるCD/DVDの2種類のディクの種別が確定したのちに、CD/DVDの種別毎のフォーカスオン中の駆動レベルをもとにしきい値を決定してディスクの種別を判別するので、ピックアップとターンテーブルとの間の高さについての装置間のばらつきや、フォーカス駆動ドライバのゲインばらつきや、フォーカスアクチュエータコイルの感度ばらつきなどを吸収して、ディスクの面ぶれによる誤判別が発生せず、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができる光ディスク記録再生装置を提供することができる。
請求項9に係る本発明は、上記において、基材厚の異なる2種類以上のディスク毎に標準的な基材厚のディスクをスピンアップさせてあらかじめ装置ごとに駆動値を確定させる手段を備えることを特徴とする。
このようなものであると、あらかじめ、標準的な基材厚のディスクで、光ディスクが再生可能になって基材厚の異なる2種類以上のディスクの種別が確定したのちにフォーカスオン中の駆動レベルをディスクの種別毎に測定しておき、その測定した値をもとにしきい値を決定してディスクの種別を判別するので、異常な基材厚のディスクが最初に使用されてそれ以降のディスク判別が正常に行えなくなることがなく、使用者による最初の使用時から、ピックアップとターンテーブルとの間の高さについての装置間のばらつきや、フォーカス駆動ドライバのゲインばらつきや、フォーカスアクチュエータコイルの感度ばらつきなどを吸収して、ディスクの面ぶれによる誤判別が発生せず、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができる光ディスク記録再生装置を提供することができる。
請求項10に係る本発明は、光ディスクに対するフォーカスサーチ時に合焦点が記録面に到達したことを検出したときの駆動値、またはフォーカスオン中の駆動値を、しきい値と比較することにより、基材厚の異なる2種類以上の光ディスクの種類を判別するに際し、前記基材厚の異なる2種類以上のディスクのうち1種類以上のディスクが再生可能となったときのフォーカスオン中の駆動値をもとに前記しきい値を決定することを特徴とする。
このようにすると、基材厚の異なる2種類以上のディスクのうちの1種類以上のディスクが再生可能となったときのフォーカスオン中の駆動レベルをもとにしきい値を決定して、ディスクの種別を判別するので、装置間のばらつきを吸収し、またディスクの面ぶれによる誤判別が発生せず、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができる光ディスク記録再生装置のディスク判別方法を提供することができる。
請求項11に係る本発明は、上記において、2種類以上のディスクの基材厚差の規格値と、駆動値あたりのフォーカス移動量の理論値とから求めたオフセットを、前記駆動値に加算または減算した値をしきい値とすることを特徴とする。
このようにすると、光ディスクが再生可能になって基材厚の異なる2種類以上のディスクの種別が確定したのちにフォーカスオン中の駆動レベルをもとにしきい値を決定してディスクの種別を判別するので、特にピックアップとターンテーブルとの間の高さについての装置間のばらつきを吸収して、ディスクの面ぶれによる誤判別が発生せず、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができる光ディスク記録再生装置のディスク判別方法を提供することができる。
請求項12に係る本発明は、光ディスク上の情報を記録再生するための対物レンズの焦点を合わせ続けるように制御し、光ディスクに対するフォーカスサーチ時に合焦点が記録面に到達したことを検出したときの駆動値、またはフォーカスオン中の駆動値を、しきい値と比較することにより、基材厚の異なる2種類以上のディスクの種類を判別し、前記基材厚の異なる2種類以上のディスクの情報をそのディスクの種類に応じて記録再生可能状態とするためのスピンアップ動作を行い、前記スピンアップ動作が完了してディスクの種類が確定したのちに、前記基材厚の異なる2種類以上のディスク毎に前記焦点を合わせ続けているときの駆動値を前記情報ディスクの1回転単位で積分した値を取得し、前記基材厚の異なる2種類以上のディスク毎の積分値をもとに前記しきい値を決定することを特徴とする。
このようにすると、光ディスクが再生可能になって基材厚の異なる2種類以上のディスクの種別が確定したのちのフォーカスオン中の駆動レベルをもとにしきい値を決定してディスクの種別を判別するので、ピックアップとターンテーブルとの間についての装置間の高さばらつきや、フォーカス駆動ドライバのゲインばらつきや、フォーカスアクチュエータコイルの感度ばらつきを吸収して、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができる光ディスク記録再生装置のディスク判別方法を提供することができる。
請求項13に係る本発明は、上記において、取得した積分値を、決定したしきい値と比較して、ディスクの種類の判別結果が正しかったか否かを確認し、その確認結果にもとづきディスクの種類の判定結果が正しくなかったと判断した場合には、その確認結果にしたがって正しい種類のディスクに応じた焦点の合わせ直しを行うことを特徴とする。
このようにすると、フォーカスサーチ時にあらかじめ基材厚の異なる2種類以上のディスクの種別を仮選択したのち、この仮選択したディスクの種別に対応した信号処理を選択してフォーカスオンし、そのときの駆動値によって、仮選択したディスクの種別が正しいことを確認し、光ディスクが再生可能になって基材厚の異なる2種類以上のディスクの種別が確定したのちのフォーカスオン中のディスクの種別毎の駆動レベルをもとにしきい値を決定してディスクの種別を判別するので、ピックアップとターンテーブルとの間の高さについての装置間のばらつきや、フォーカス駆動ドライバのゲインばらつきや、フォーカスアクチュエータコイルの感度ばらつきなどを吸収して、ディスクの面ぶれによる誤判別が発生せず、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができる光ディスク記録再生装置のディスク判別方法を提供することができる。
請求項14に係る本発明は、上記において、基材厚の異なる2種類以上のディスク毎の駆動値があらかじめ記憶されている場合にはその記憶されている駆動値をもとに、また記憶されていない場合には予め定めた標準の駆動値をもとに、しきい値を決定することを特徴とする。
このようにすると、光ディスクが再生可能になって基材厚の異なる2種類以上のディスクの種別が確定したのちのフォーカスオン中の駆動レベルにもとづき、基材厚の異なる2種類以上のディスク毎の駆動値があらかじめ記憶されている場合にはその記憶されている駆動値をもとに、またディスク種別毎の再生可能となったときの駆動値が記憶されていない場合には予め定めた標準の駆動値をもとに、それぞれしきい値を決定してディスクの種別を判別するので、ピックアップとターンテーブルとの間の高さについての装置間のばらつきや、フォーカス駆動ドライバのゲインばらつきや、フォーカスアクチュエータコイルの感度ばらつきなどを吸収して、ディスクの面ぶれによる誤判別が発生せず、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができる光ディスク記録再生装置のディスク判別方法を提供することができる。
請求項15に係る本発明は、上記において、スピンアップ動作の際に光ディスクのディスク情報を読み取りできない場合に、基材厚の異なる別の種類のディスクに対応したスピンアップ処理を再度行うことを特徴とする。
このようにすると、最初のディスク判別結果が誤っておりフォーカスオンできない場合でも、基材厚の異なる別の種類のディスクに対応したスピンアップ処理を再度行うので、確実にスピンアップ処理が行えると共に、光ディスクが再生可能になって基材厚の異なる2種類以上のディスクの種別が確定したのちのディスクの種別毎のフォーカスオン中の駆動レベルをもとにしきい値を決定してディスクの種別を判別するので、ピックアップとターンテーブルとの間の高さについての装置間のばらつきや、フォーカス駆動ドライバのゲインばらつきや、フォーカスアクチュエータコイルの感度ばらつきなどを吸収して、ディスクの面ぶれによる誤判別が発生せず、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができる光ディスク記録再生装置のディスク判別方法を提供することができる。
請求項16に係る本発明は、上記において、基材厚の異なる2種類のディスクを判別するしきい値として、前記基材厚の異なる2種類のディスクに対応する2つの駆動値の中間の値をしきい値とすることを特徴とする。
このようにすると、光ディスクが再生可能になって基材厚の異なる2種類以上のディスクの種別が確定したのちに、ディスクの種別毎のフォーカスオン中の駆動レベルにもとづき、2種類のディスクの駆動レベルの中間地をしきい値としてディスクの種別を判別するので、ピックアップとターンテーブルとの間の高さについての装置間のばらつきや、フォーカス駆動ドライバのゲインばらつきや、フォーカスアクチュエータコイルの感度ばらつきなどを吸収して、ディスクの面ぶれによる誤判別が発生せず、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができる光ディスク記録再生装置のディスク判別方法を提供することができる。
請求項17に係る本発明は、上記において、基材厚の異なる2種類以上のディスクが、CD規格とDVD規格との2種類のディスクであることを特徴とする。
このようにすると、光ディスクが再生可能になって基材厚の異なるCD/DVDの2種類のディクの種別が確定したのちに、CD/DVDの種別毎のフォーカスオン中の駆動レベルをもとにしきい値を決定してディスクの種別を判別するので、ピックアップとターンテーブルとの間の高さについての装置間のばらつきや、フォーカス駆動ドライバのゲインばらつきや、フォーカスアクチュエータコイルの感度ばらつきなどを吸収して、ディスクの面ぶれによる誤判別が発生せず、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができる光ディスク記録再生装置のディスク判別方法を提供することができる。
請求項18に係る本発明は、上記において、基材厚の異なる2種類以上のディスク毎に標準的な基材厚のディスクをスピンアップさせてあらかじめ装置ごとに駆動値を確定させることを特徴とする。
このようにすると、あらかじめ、標準的な基材厚のディスクで、光ディスクが再生可能になって基材厚の異なる2種類以上のディスクの種別が確定したのちにフォーカスオン中の駆動レベルをディスクの種別毎に測定しておき、その測定した値をもとにしきい値を決定してディスクの種別を判別するので、異常な基材厚のディスクが最初に使用されてそれ以降のディスク判別が正常に行えなくなることがなく、使用者による最初の使用時から、ピックアップとターンテーブルとの間の高さについての装置間のばらつきや、フォーカス駆動ドライバのゲインばらつきや、フォーカスアクチュエータコイルの感度ばらつきなどを吸収して、ディスクの面ぶれによる誤判別が発生せず、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができる光ディスク記録再生装置のディスク判別方法を提供することができる。
以上のように本発明によると、基材厚さの異なる複数種類のディスクを記録または再生可能な光ディスク記録再生装置において、光ディスクが装置に装填された際にディスクの種類を判別するときに、ピックアップとターンテーブルとの間の高さについての装置間のばらつきや、フォーカス駆動ドライバのゲインばらつきや、フォーカスアクチュエータコイルの感度ばらつきなどを吸収して、ディスクの面ぶれによる誤判別が発生せず、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができ、装置のばらつきの許容差を大きくとることが出来ると共に、装置ばらつきによるディスク判別ミスを防ぐことができる。
以下に、本発明の光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法の実施の形態を、図面にもとづいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
以下に、本発明の実施の形態1について、図1、図2、図3、図4を用いて説明する。
図1において、301は光ディスクで、CD/DVD規格のいずれかであり、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−5(片面単層)、DVD−9(片面2層)、DVD−10(両面単層)、DVD−18(両面2層)、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW、DVD−RAMなどが該当する。302はフォーカス駆動回路で、対物レンズ313をフォーカスアクチュエータコイル(図示しない)によりフォーカス方向に駆動する。303はトラッキング駆動回路で、対物レンズ313をトラッキングアクチュエータコイル(図示しない)によりトラッキング方向に駆動する。304はCDレーザー制御回路で、CDレーザー発光手段306を制御して適正なレベルでCD再生用レーザーを発光させる。305はDVDレーザー制御回路で、同様にDVDレーザー発光手段307を制御して適正なレベルでDVD再生用レーザーを発光させる。
発光されたCD、DVD各レーザーは、CD用カップリングレンズ308、DVD用カップリングレンズ309を通り、ハーフミラー310、ハーフミラー312を経由して、対物レンズ313により光ディスク301に集光される。ディスク301からの反射光は、ハーフミラー312を透過して受光素子311にて受光検出される。検出された信号は、信号処理回路314に送られ、信号選択回路315にてCD/DVD/DVD−RAMのディスク毎に対応する信号処理方法を選択して、選択した信号処理方法に基づき、FE(フォーカスエラー)、TE(トラッキングエラー)、AS(オールサム・全加算)、RF(再生信号)を生成して、制御回路318に送る。制御回路318は、たとえばデジタルシグナルプロセッサにて構成され、受け取った信号をもとにフォーカス駆動回路302、トラッキング駆動回路303を制御することで、RF信号によるデータの再生や、CD、DVDレーザー制御の切り替えを行ったり、スピンドル制御回路316を制御してスピンドルモーター317を動作させることにより光ディスク301の回転制御を行ったりする。319はCPUで、信号処理回路314の信号選択回路315を制御して現在装填されていると思われる種類のディスクに最適な信号処理方法を選択すると共に、制御回路318に各種制御のパラメータ設定、動作指示などを行う。CDレーザー制御回路304、CDレーザー発光手段306、CDカップリングレンズ308、DVDレーザー制御回路305、DVDレーザー発光手段307、DVDカップリングレンズ309、ハーフミラー310、312、受光素子311、対物レンズ313によって、光ピックアップ320が構成されている。
次に、本発明にもとづいて、光ディスクが実際に装置に装填されて不揮発性記憶部に駆動値が記憶される動作と、それをもとにディスク判別のしきい値を決定する動作とについて説明する。図2は、フォーカスサーボオン中のCD、DVDディスクでのフォーカス駆動信号の波形、及びそれらを積分した積分値の波形を示す。フォーカスオン状態では、光ディスク301やターンテーブルの面ぶれにより、1回転周期でフォーカス駆動信号が振動し、光ディスク301の外周位置ほど、また面ぶれ量が大きいほど、その振動振幅は大きくなる。しかし、CD規格のディスクとDVD規格のディスクとでは、ディスク表面から信号面までの距離が、前述のようにCD約1.2mm、DVD約0.6mmと異なる。フォーカス駆動信号のDCオフセットは、これらディスク表面(ターンテーブルへの設置面)から信号面までの距離に依存するので、図2(a)(c)のようにその差に応じたDCオフセットを持つことになる。このDCオフセットの絶対値は、図1における対物レンズ313のフリー位置とターンテーブルまでの高さのばらつき(対物レンズ313のフリー位置も光ピックアップ320のばらつきにより多少変化する)や、フォーカス駆動回路302のゲインばらつきや、フォーカスアクチュエータコイル(図示しない)の感度ばらつきなどによって変化する。さらに、前述のように、機構的な光軸調整の結果によっても、対物レンズ313のフリー位置からターンテーブルまでの高さは変化する。
ここでは、このばらつきを吸収するために、光ディスク301の認識が終了して再生可能な状態となり、ディスク301の種類が確定した後に、CDまたはDVDのフォーカス駆動信号のDCオフセット値を、CPU319内の不揮発性記憶部に記憶する。DCオフセット値は、通常、フォーカス駆動信号の1回転単位の積分値またはそれに比例する値とするのが一般的である。駆動値の取得は、ディスクの種類が確定したあとに行っても良いし、ディスクの種類が確定する前にディスク判別や他の目的で取得した駆動値があればそれを用いてもよい。また通常、対応するディスクの種類と異なるレーザーを用いて取得した駆動値でも、対応するディスクの種類と合致したレーザーを用いて取得した駆動値でも、同じ結果となるのでかまわない。
次に、しきい値を決定する方法について説明する。現在、ディスクの基材厚さの違いを利用してディスクの種類を判別する方法としてはいくつかあるが、本発明は以下の2種類の方法に適用可能である。まず第1の方法は、フォーカスサーチ中の合焦点を検出したフォーカス駆動位置をもとにしきい値と比較してディスクの種類を判別する方法である。第2の方法は、フォーカスオン中のフォーカス駆動値をしきい値と比較してディスクの種類を判別する方法である。いずれの方法でも、それぞれの駆動値に対して予め実験的にもとめた基材厚毎のディスクの駆動値の差から判別のためのしきい値が決定されるが、上記したように装置のばらつきにより正確に判別できない場合が存在する。そこで、上記した方法で保存された駆動値を用いて、以下のようにして、ディスク判別のためのしきい値を決定する。
第1の方法は、保存する駆動値が1種類のディスクに対応する駆動値のみである場合でも使用可能な方法である。図3は、CDディスクでのフォーカスサーチ時における、(a)フォーカス駆動信号、(b)AS(ALL SUM )信号、(c)FE(フォーカスエラー)信号の、それぞれの信号波形を示す図である。たとえば、図3(a)に示すように、フォーカス駆動信号の駆動値が、0x0000H〜0x0400Hまでの1024段階のデジタル値で表され、サーボ駆動基準電圧VREFが、1.65V、駆動値の駆動範囲が0〜3.3Vで、VREF1.65Vであるときに駆動値が0x0200であるとする。また、図1のフォーカス駆動回路302とフォーカスアクチュエータコイルとの合計感度の理論値が、0.01m/Vであり、フォーカスサーチの対物レンズ313の上昇中(ディスク301への接近中)にCDディスクで合焦点が検出された駆動値が、0x0210Hであったとすると、1LSB当たりのフォーカス方向の移動量は、
0.01×3.3/1024 = 0.0000322m = 0.0322mm (数式1)
となる。ここで、CDとDVDの基材厚の差は0.6mmであるから、これをLSBに換算すると、
0.6/0.0322=18.63(LSB) (数式2)
となる。したがって、ディスク判別のためのしきい値は
0x0210H - 18.63/2 = 0x0207 (数式3)
とすればよい。これらのしきい値算出処理は図1のCPU319内で行われ、その結果は、CPU319内もしくはCPU319外部に接続された不揮発性記憶部に記憶される。実際のディスク判別では、不揮発性記憶部に記憶されているしきい値と、フォーカスサーチ時に合焦点を検出したフォーカス駆動値またはフォーカスオン中のフォーカス駆動値の平均値または1回転分の積分値を1回転時間で割ったものと比較して、検出した値のほうが大きければCD、小さければDVDと判別すればよいことになる。
また、CDディスクで検出された駆動値が上記の例で示した値と異なる場合や、DVDディスクで検出された駆動値を使用する場合でも同様に、検出した駆動値からフォーカス駆動回路302、フォーカスアクチュエータコイルの合計感度の理論値により算出した固定のオフセット値を減算または加算することで、ディスク判別のためのしきい値を算出することができる。
第2の方法は、保存する駆動値が2種類のディスクに対応する場合である。このときは、検出した2つの駆動値の中間値をしきい値として設定すればよい。図4は、図2と同様の、CD及びDVDディスクでのフォーカスオン中のフォーカス駆動信号(a)(c)及びフォーカス駆動信号の積分値(b)(d)を表す図である。たとえば、上記第1の方法によってCDで検出して不揮発性記憶部に保存されている駆動値が、第1の方法と同じ駆動値のデジタル値表現であった場合で、CDディスクで検出された駆動値が0x0210H(図4(d))、DVDディスクで検出された駆動値が0x01FEH(図4(b))であった場合には、その中間値をとって、
( 0x0210H + 0x01FEH ) / 2 = 0x0207 (数式4)
が、しきい値としてCPU319にて算出される。あとは、第1の方法と同様にCD/DVDのディスク種別を判別すればよい。
なお、本実施の形態1に関しては、CD/DVD2種類の基材厚の異なるディスクの種類を判別する場合を例に説明したが、CD/DVD規格以外の2種類以上のディスクまたはCD/DVDを含む2種類以上の基材厚の異なるディスクの種類を判別する場合でも同様に実施可能である。
また、本実施の形態1に関しては、フォーカスオン中のフォーカス駆動値として駆動信号の積分値を用いる方法を例に説明したが、駆動信号のピークとボトムの平均値を用いる方法でも同様に実施可能である。この場合は、駆動信号のノイズ成分を除去するために、ディスクの回転周波数に合わせて高域成分を除去するフィルタを通した後に、ピーク及びボトム値を算出する方法が望ましい。
上記したように本実施の形態1によれば、光ディスクが再生可能になって基材厚の異なる2種類以上のディスクの種別が確定したのちにフォーカスオン中の駆動レベルをディスクの種別毎に不揮発性記憶部に記憶し、これをもとにしきい値を決定してディスクの種別を判別するので、装置間のばらつきを吸収できるとともに、ディスクの面ぶれによる誤判別が発生せず、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができる光ディスク記録再生装置を提供することができる。
また上記した第1の方法により、光ディスクが再生可能になって基材厚の異なる2種類以上のディスクの種別が確定したのちにフォーカスオン中の駆動レベルをディスクの種別毎に不揮発性記憶部に記憶し、これをもとにしきい値を決定してディスクの種別を判別するので、特に装置間のピックアップとターンテーブル間の高さばらつきを吸収して、ディスクの面ぶれによる誤判別が発生せず、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができる光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法を提供することができる。
(実施の形態2)
以下に、本発明の実施の形態2について、図1、図5、図6、図7、図8、図9を用いて説明する。
まず、実際に光ディスクが装置に装填されて駆動値記憶部に駆動値が記憶される動作と、それをもとにディスク判別のしきい値を決定する動作について説明する。
図5は本実施の形態2をCD/DVD再生装置に適用した場合のディスク判別処理の動作を表すフローチャート、図6は本実施の形態2をCD/DVD再生装置に適用した場合のCDのスピンアップ処理の動作を表すフローチャート、図7は本実施の形態2をCD/DVD再生装置に適用した場合のDVDのスピンアップ処理の動作を表すフローチャートである。これらの動作は、基本的に図1のCPU319よりの命令により行われる。
図5のディスク判別処理では、まずS501において、図1の制御回路318がスピンドル制御回路316によりスピンドルモーター317を回転させることで光ディスク301を回転させる。次に、S502にて、信号選択回路315を切り替えて、CD用の信号処理を選択する。そして、S503にてCDレーザー発光手段306を動作させ、S504にて、制御回路318がフォーカス駆動回路302による駆動により対物レンズ313をフォーカス方向にUP/DOWNさせて、フォーカスサーチを開始する。
フォーカスサーチ中のフォーカス駆動、FE、AS信号の波形を、図8に示す。このフォーカスサーチ中のFEまたはASまたはFE、AS両方の波形を図1の制御回路318にて観測して、図5のS505にて、ジャストフォーカス点を検出したフォーカス駆動値を検出する。図8では、模式的に、CDとDVDのAS、FE信号のレベルがほぼ同一であるように図示しているが、実際には同じCD規格、DVD規格のディスクでも、その半径位置、リードオンリー、ライトワンス、リライタブルなどの種別によりディスクの反射率が異なるため、必ずしもほぼ同じ振幅となるとは限らない。また、同じリードオンリーのディスクでも、判別時に選択されているレーザーの種類、レンズやディスクの基材厚の違いによる収差、光学系の設計などにより、それぞれの振幅の関係は変化する。本実施の形態2の例では、図8に示すとおり一旦ディスクから遠ざかる方向に対物レンズ313を駆動したのち、ディスクに近づく方向へ駆動中に、ジャストフォーカス点を検出した駆動値を得るようにしている。ジャストフォーカス点は、ディスク表面と信号面との距離の差により、CD規格のディスクの方がDVD規格のディスクよりも対物レンズ313がディスクに近い側で検出される。
ジャストフォーカス点の検出には様々な方法が可能であるが、図8のAS信号が一定レベルを超えた点、または、FE信号が一定レベルを超えた後(または下回った後)ゼロクロス点を通過した点、または、AS信号が一定レベルを超えており、なおかつFE信号が一定レベルを超えた後(または下回った後)ゼロクロス点を通過した点をジャストフォーカス点として検出する方法が一般的である。もちろん、ここに例示した以外の方法でジャストフォーカス点を検出する場合でも同様に実施可能である。
次に、ディスク判別のしきい値を決定する作業を行う。S506にて、CD用のしきい値を決定する為の装置毎の駆動値が、CPU319内部またはCPU319に接続された図示しない不揮発性記憶部に記憶されているかどうかを確認する。記憶されている場合には、S507にて不揮発性記憶部に記憶された駆動値を選択し、記憶されていない場合には、S508にて、予め用意された標準的な装置のCDでのジャストフォーカス点を検出する駆動値を選択する。次に、DVDの駆動値についても同様に、S509にて、不揮発性記憶部に記憶されているかどうかの判定を行い、記憶されている場合は、S510にて不揮発性記憶部に記憶された駆動値を選択し、記憶されていなければ、S511にて、予め用意された標準的な装置のDVDでのジャストフォーカス点を検出する駆動値を選択する。そしてS512にて、選択したCD側、DVD側の2つの駆動値の中央値をCD/DVDのディスク判別のしきい値として決定する。
S513では、検出した駆動値としきい値との比較を行い、検出値がしきい値よりも大きい(しきい値に該当する駆動値よりも対物レンズ313がディスクに近い側でジャストフォーカス点が検出された)場合には、装填されたディスクはCD規格のディスクであると判断して、S514にてCDのスピンアップ処理に分岐する。また、検出値がしきい値よりも小さい(しきい値に該当する駆動値よりも対物レンズ313がディスクから遠い側でジャストフォーカス点が検出された)場合には、装填されたディスクはDVD規格のディスクであると判断して、S515にてDVDのスピンアップ処理に分岐する。
次に、図6を用いて、CDのスピンアップ処理について説明する。このCDのスピンアップ処理では、先ほどCD用の信号処理を選択してCDレーザー発行手段306を点灯しているのでそのまま、S601にてフォーカスオン、S602にてトラッキングオン、そしてS603にてディスク情報の読み取り動作を行う。これらの動作の間には、当然、種々の自動調整が行われたり、同じCD規格のディスクの中でもリードオンリー、ライトワンス、リライタブルなどの違いにより、信号処理方法や信号増幅ゲインの設定の変更が行われたり、またサーボオンに失敗したりディスク情報読み取りに失敗したりした場合にはリトライなどが行われたりする。しかし、これらはごく一般的な動作であり、本発明とは直接関係しないので、その説明は省略する。
次に、S604にて、CDのディスク情報の読み取りが出来たかどうかにより、処理の分岐が行われる。何らかの原因で読み取りNGである場合には、S605にて、リトライ回数制限を超えていないか、またはリトライ制限時間を超えていないかどうかのチェックを行い、超えている場合はS606でエラー終了する。超えていない場合は、S607でリトライカウントを+1し、次にS608でDVDディスクのスピンアップ処理に分岐して、再度ディスク情報の読み取りを試みる。
S604にてディスク情報の読み取りがOKであった場合には、図5のS506と同様に、S609において、CD用のしきい値を決定する為の装置毎の駆動値がCPU319の内部またはCPU319に接続された図示しない不揮発性記憶部に記憶されているかどうかを確認する。記憶されている場合には、S612にてそのままスピンアップ処理を終了する。図9は、図2及び図4と同様のフォーカスサーボオン中のCD、DVDディスクでのフォーカス駆動信号の波形、及びそれらを積分した積分値の波形を示す。記憶されていない場合には、図9(c)(d)に示すように、S610にてフォーカス駆動信号を1回転単位で1回転分以上積分してその平均値を求め、S611にて、取得した駆動値をCD用のディスク判別用駆動値として不揮発性記憶部に記憶し、そののち、S612にてスピンアップ処理を終了する。
次に、図7を用いて、図6のS608に続くDVDのスピンアップ処理について説明する。このDVDのスピンアップ処理では、先ほどCD用の信号処理を選択してCDレーザー発光手段306を点灯しているのでまず、S701にてCDレーザー発光手段306を消灯し、S702にてDVDの信号処理を選択して、S703にてDVDレーザー発光手段307を点灯する。そののち、S704にてフォーカスオン、S705にてトラッキングオン、そしてS706にてディスク情報の読み取り動作を行う。これらの動作の間には、当然、種々の自動調整が行われたり、同じDVD規格のディスクの中でもリードオンリー、ライトワンス、リライタブルなどの違いにより、信号処理方法や信号増幅ゲインの設定の変更が行われたり、またサーボオンに失敗したりディスク情報読み取りに失敗した場合にはリトライなどが行われたりする。しかし、これらはごく一般的な動作であり、本発明とは直接関係しないので、その説明は省略する。
次に、S707にて、DVDのディスク情報の読み取りが出来たかどうかにより、処理の分岐が行われる。何らかの原因で読み取りNGである場合には、S708にて、リトライ回数制限を超えていないか、またリトライ制限時間を超えていないかどうかのチェックを行い、超えている場合はS710でエラー終了する。超えていない場合は、S711でリトライカウントを+1し、次にS712でDVDレーザー発光手段307を消灯し、S713でCD信号処理選択し、S714でCDレーザー発光手段306を点灯した後、S715でCDディスクのスピンアップ処理に分岐して再度ディスク情報の読み取りを試みる。
S707にてディスク情報の読み取りがOKであった場合には、図5のS509と同様に、S716において、DVD用のしきい値を決定する為の装置毎の駆動値がCPU319の内部またはCPU319に接続された図示しない不揮発性記憶部に記憶されているかどうかを確認する。記憶されている場合には、S719にてそのままスピンアップ処理を終了する。記憶されていない場合には、図9(a)(b)に示すように、S717にてフォーカス駆動信号を1回転単位で1回転分以上積分してその平均値を求め、それによって取得した駆動値をS718にてDVD用のディスク判別用駆動値として不揮発性記憶部に記憶したのち、S719にてスピンアップ処理を終了する。
なお、上記のように、CD/DVD規格のディスクがそれぞれ装置に最初に装填されたときにディスク判別用の駆動値が測定されて不揮発性記憶部に記憶されるため、ユーザーが異常なディスクを最初に装填して以後のディスク判別が正常に行えなくなることの防を目的として、装置の製造工程などで、予め基準となる規格値に近いディスク基板厚さを持つCD/DVDディスクを装填して、ディスク判別用の駆動値をCD/DVDそれぞれについて記憶させておくことが好ましい。
本実施の形態2に関しては、S506〜S512のしきい値の決定作業として、フォーカスサーチによりジャストフォーカス点を検出したのちに行う場合を例に説明したが、このしきい値はそれぞれのディスクに対応する装置毎の駆動値が不揮発性記憶部に記憶されているかどうかによって、また記憶されている値によってのみ決まるので、それ以前の段階で予め行っておいても同様に実施可能である。
また、本実施の形態2に関しては、S502にてCD用信号処理を選択してS503でCDレーザー発光手段306を点灯したうえでディスク判別を行う場合を例に説明したが、DVD用信号処理を選択してDVDレーザー発光手段307を点灯したうえで、フォーカスサーチ中のジャストフォーカス点を検出した場合でも、同様に実施可能である。
また、本実施の形態2に関しては、CD/DVDの各ディスクのスピンアップ処理に分岐したあと、ディスク情報の読み取りに失敗した場合に、リトライ制限時間またはリトライ制限回数を超えていないかを確認して、異なるディスクの種類の信号処理を選択し、レーザー発光手段を点灯して再トライを試みる場合を例に説明したが、リトライ制限時間を設けずにリトライ回数のみでエラー終了かどうかの判断を行っても、あるいはリトライ回数制限を設けずリトライ制限時間のみでエラー終了かどうかの判断を行っても、さらにはDVDスピンアップ処理に分岐したうえでの再トライを行わずに、即座にエラー終了するように構成しても、同様に実施可能である。
また、本実施の形態2では、各ディスクのフォーカス駆動値の取得に関して、ディスク情報の読み取りがOKとなり、各ディスクのディスク判別用の駆動値が記憶されていないと判断したのちに取得を行っているが、フォーカスサーボをオンした後であれば、どのタイミングでフォーカス駆動値の取得を行っても、同様に実施可能である。
また、本実施の形態2に関しては、フォーカス駆動値の取得方法として、フォーカス駆動値の積分値を1回転分以上1回転単位で取得する方法を例に説明したが、これに代えてフォーカス駆動値の1回転分以上の間のピークとボトムの値を取得し、これら2点の値の中間値を駆動値の平均とすることでも、また他の方法で駆動値の平均値に相当する値を取得する方法でも、同様に実施可能である。
また、本実施の形態2に関しては、CD/DVD規格の2種類の基材厚の異なる種類のディスクを再生可能な場合を例に説明したが、これ以外の基材厚の異なる規格のディスクでも、あるいは2種類より多くの基材厚の異なる規格のディスクを再生可能な場合でも、同様に実施可能である。
以上のように、本実施の形態2によれば、光ディスクが再生可能になって基材厚の異なる2種類以上のディスクの種別が確定したのちに、フォーカスオン中の駆動レベルをディスクの種別毎に不揮発性記憶部に記憶し、これをもとにしきい値を決定してディスクの種別を判別するので、装置間のピックアップとターンテーブルとの間の高さのばらつき、フォーカス駆動ドライバのゲインばらつき、フォーカスアクチュエータコイルの感度ばらつきなどを吸収して、確実に短時間でディスクの種別を判別し再生可能とすることができる光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法を提供することができる。
(実施の形態3)
以下に、本発明の実施の形態3について図1、図5、図8、図10、図11、図12を用いて説明する。
まず、実際に光ディスクが装置に装填されて駆動値記憶部に駆動値が記憶される動作と、それをもとにディスク判別のしきい値を決定する動作とについて説明する。
図5は本実施の形態3をCD/DVD再生装置に適用した場合ののディスク判別処理の動作を表すフローチャート、図10は本実施の形態3をCD/DVD再生装置に適用した場合のCDのスピンアップ処理の動作を表すフローチャート、図11は本実施の形態3をCD/DVD再生装置に適用した場合のDVDのスピンアップ処理の動作を表すフローチャートである。これらの動作は、基本的にCPU319よりの命令により行われる。
まず、図5のディスク判別処理では、まずS501において、図1の制御回路318がスピンドル制御手段316によりスピンドルモーター317を回転させることで光ディスク301を回転させる。次に、S502にて、信号選択回路315を切り替えて、CD用の信号処理を選択する。そして、S504にて、制御回路318がフォーカス駆動回路302による駆動により対物レンズ313をフォーカス方向にUP/DOWNさせてフォーカスサーチを開始する。
フォーカスサーチ中のフォーカス駆動、FE、AS信号の波形を図8に示す。フォーカスサーチ中のFEまたはASまたはFE、AS両方の波形を制御回路318にて観測して、S505にて、ジャストフォーカス点を検出したフォーカス駆動値を検出する。図8では、模式的に、CDとDVDのAS、FE信号のレベルがほぼ同一であるように図示しているが、実際には同じCD規格、DVD規格のディスクでもその半径位置、リードオンリー、ライトワンス、リライタブルなどの種別によりディスクの反射率が異なるため、必ずしもほぼ同じ振幅となるとは限らない。また、同じリードオンリーのディスクでも、判別時に選択されているレーザーの種類、レンズやディスクの基材厚の違いによる収差、光学系の設計などにより、それぞれの振幅の関係は変化する。本実施の形態3の例では、図8に示すとおり一旦ディスクから遠ざかる方向に対物レンズ313を駆動したのち、ディスクに近づく方向へ駆動中に、ジャストフォーカス点を検出した駆動値を得るようにしている。ジャストフォーカス点は、ディスク表面と信号面との距離の差により、CD規格のディスクの方がDVD規格のディスクよりも対物レンズ313がディスクに近い側で検出される。
ジャストフォーカス点の検出には様々な方法が可能であるが、図8のAS信号が一定レベルを超えた点、または、FE信号が一定レベルを超えた後(または下回った後)ゼロクロス点を通貨した点、または、AS信号が一定レベルを超えており、なおかつFE信号が一定レベルを超えた後(または下回った後)ゼロクロス点を通貨した点をジャストフォーカス点として検出する方法が一般的である。もちろん、ここに例示した以外の方法でジャストフォーカス点を検出する場合でも同様に実施可能である。
次に、ディスク判別のしきい値を決定する作業を行う。S506にてCD用ののしきい値を決定する為の装置毎の駆動値が、CPU319内部またはCPU319に接続された図示しない不揮発性記憶部に記憶されているかどうかを確認する。記憶されている場合には、S507にて不揮発性記憶部に記憶された駆動値を選択し、記憶されていない場合には、S508にて、予め用意された標準的な装置のCDでのジャストフォーカス点を検出する駆動値を選択する。次に、DVDの駆動値についても同様に、S509にて、不揮発性記憶部に記憶されているかどうかの判定を行い、記憶されている場合は、S510にて不揮発性記憶部に記憶された駆動値を選択し、記憶されていなければ、S511にて、予め用意された標準的な装置のDVDでのジャストフォーカス点を検出する駆動値を選択する。そしてS512にて、選択したCD側、DVD側の2つの駆動値の中央値をCD/DVDのディスク判別のしきい値として決定する。
S513では、検出した駆動値としきい値との比較を行い、検出値がしきい値よりも大きい(しきい値に該当する駆動値よりも対物レンズ313がディスクに近い側でジャストフォーカス点が検出された)場合には、装填されたディスクはCD規格のディスクであると判断して、S514にてCDのスピンアップ処理に分岐する。また、検出値がしきい値よりも小さい(しきい値に該当する駆動値よりも対物レンズ313がディスクから遠い側でジャストフォーカス点が検出された)場合には、装填されたディスクはDVD規格のディスクであると判断して、S515にてDVDのスピンアップ処理に分岐する。
次に、図10を用いてCDのスピンアップ処理について説明する。CDスピンアップ処理では、先ほどCD用の信号処理を選択してCDレーザー発光手段306を点灯しているので、そのまま、S1001にてフォーカスオンを行う。そして、図2、図4、図9と同様の図である図12に示すように、S1002にてフォーカス駆動信号を1回転単位で1回転分以上積分してその平均値すなわち駆動値を求める。引き続き、S1003では、S1002にて検出した駆動値を、図5のS512にて決定したしきい値と比較することで、現在選択しているディスクの種類がCDであることを再度確認する。これは、ディスク301やターンテーブル(図示しない)に面ぶれが存在する場合、S504、S505のように、フォーカスサーチ中のジャストフォーカス点を求めることでディスクの基材厚の違いを検出してディスクの種類を判別する方法だけでは、面ぶれにもとづきディスクの回転位置によりディスクそのものの高さ位置が変化することから、測定誤差が大きく、面ぶれの大きいディスクでは正常にディスクの種類を判別することが出来ない場合があるからである。
上述の図12は、CD/DVDディスクでのフォーカス駆動値としきい値の関係を示す。ここで、検出した駆動値が図12(b)に示すようにしきい値よりも小さく、ディスクよりも遠い側にフォーカス駆動値がある場合は、面ぶれなどなんらかの原因によりS513でのディスク判別で誤判別が発生したと考えて、S1004にてDVDスピンアップ処理へと分岐する。
S1003において、図12(d)に示すように検出した駆動値が大きく、CDディスクが装填されていると判断した場合には、そのまま引き続き、S1005にてトラッキングオン、そしてS1006にてディスク情報の読み取り動作を行う。これらの動作の間には、当然、種々の自動調整が行われたり、同じCD規格のディスクの中でもリードオンリー、ライトワンス、リライタブルなどの違いによる信号処理方法や信号増幅ゲインの設定の変更が行われたり、サーボオンに失敗した場合やディスク情報読み取りに失敗した場合のリトライなどが行われたりする。しかし、これらはごく一般的な動作であり本発明とは直接関係しないので、説明を省略する。
次に、S1007にて、CDのディスク情報の読み取りが出来たかどうかにより処理の分岐が行われる。何らかの原因で読み取りNGである場合には、S1008にてリトライ回数制限を超えていないか、またリトライ制限時間を超えていないかどうかのチェックを行い、超えている場合はS1009でエラー終了する。超えていない場合はS1010にてリトライカウントを+1し、S1011でDVDディスクのスピンアップ処理に分岐して、再度ディスク情報の読み取りを試みる。
S1007にてディスク情報の読み取りがOKであった場合には、図5のS506と同様に、CD用のしきい値を決定する為の装置毎の駆動値がCPU319内部またはCPU319に接続された図示しない不揮発性記憶部に記憶されているかどうかを、S1012にて確認する。記憶されている場合にはS1014にてそのままスピンアップ処理を終了する。記憶されていない場合には、S1002において取得した駆動値をCD用のディスク判別用駆動値としてS1013で不揮発性記憶部に記憶したのち、S1014にてスピンアップ処理を終了する。
次に、図11を用いて、DVDのスピンアップ処理について説明する。このDVDスピンアップ処理では、先ほどCD用の信号処理を選択してCDレーザー発光手段306を点灯しているので、まず、S1101にてCDレーザー発光手段306を消灯し、S1102にてDVDの信号処理を選択し、S1103にてDVDレーザー発光手段307を点灯する。そののち、S1104にてフォーカスオンを行う。そして、図12に示すように、S1105にて、フォーカス駆動信号を1回転単位で1回転分以上積分して、その平均値を求める。引き続き、S1106では、S1105にて検出した平均値すなわち駆動値を、図5のS512にて決定したしきい値と比較することで、現在選択しているディスクの種類がDVDであることを再度確認する。これは、図1のディスク301やターンテーブル(図示しない)に面ぶれが存在する場合は、図5のS504、S505のようにフォーカスサーチ中のジャストフォーカス点を求めてディスクの基材厚の違いを検出してディスクの種類を判別する方法だけでは、面ぶれにもとづきディスクの回転位置によりディスクそのものの高さ位置が変化することから、測定誤差が大きく、面ぶれの大きいディスクでは正常にディスクの種類を判別することが出来ない場合があるからである。
ここで、検出した駆動値が図12(d)のようにしきい値よりも大きく、ディスクにより近い側にフォーカス駆動値がある場合は、面ぶれなどなんらかの原因によりS513でのディスク判別で誤判別が発生したと考えて、S1107にてDVDレーザー発光手段307を消灯し、S1108にてCD信号処理を選択し、S1109にてCDレーザー発光手段306を点灯したのち、S1110にてCDスピンアップ処理へと分岐する。
S1106において、図12(b)のように検出した駆動値が小さく、DVDディスクが装填されていると判断した場合には、そのまま引き続き、S1111にてトラッキングオンし、そしてS1112にてディスク情報の読み取り動作を行う。これらの動作の間には、当然、種々の自動調整が行われたり、同じCD規格のディスクの中でもリードオンリー、ライトワンス、リライタブルなどの違いにより、信号処理方法や信号増幅ゲインの設定の変更が行われたり、またサーボオンに失敗したりディスク情報読み取りに失敗したりした場合にはリトライなどが行われたりする。しかし、これらはごく一般的な動作であり、本発明とは直接関係しないので、その説明は省略する。
次にS1113にて、DVDのディスク情報の読み取りが出来たかどうかにより処理の分岐が行われる。何らかの原因で読み取りNGである場合には、S1114にてリトライ回数制限を超えていないか、またリトライ制限時間を超えていないかどうかのチェックを行い、超えている場合はS1115でエラー終了する。超えていない場合は、S1116にてリトライカウントを+1し、S1117にてDVDレーザー発光手段307を消灯し、S1118にてCD信号処理を選択し、S1119にてCDレーザー発光手段306を点灯したのち、S1120にてCDスピンアップ処理へと分岐する。
S1113にてディスク情報の読み取りがOKであった場合には、図5のS509と同様に、DVD用のしきい値を決定する為の装置毎の駆動値がCPU319内部またはCPU319に接続された図示しない不揮発性記憶部に記憶されているかどうかを、S1121にて確認する。記憶されている場合には、S1123にてそのままスピンアップ処理を終了する。記憶されていない場合には、S1105にて取得した駆動値をDVD用のディスク判別用駆動値としてS1122で不揮発性記憶部に記憶したのち、S1123にてスピンアップ処理を終了する。
なお、上記のように、CD/DVD規格のディスクがそれぞれ装置に最初に装填されたときに、ディスク判別用の駆動値が測定されて不揮発性記憶部に記憶されるため、ユーザーが異常なディスクを最初に装填して以後のディスク判別が正常に行えなくなることの防止を目的として、装置の製造工程などで予め基準となる規格値に近いディスク基板厚さを持つCD/DVDディスクを装填して、ディスク判別用の駆動値をCD/DVDそれぞれ記憶させておくことが好ましい。
なお、本実施の形態3に関しては、図5におけるS506〜S512のしきい値の決定作業を、フォーカスサーチによりジャストフォーカス点を検出したのちに行う場合を例に説明したが、このしきい値は、それぞれのディスクに対応する装置毎の駆動値が不揮発性記憶部に記憶されているかどうか、また記憶されている値によってのみ決まるので、これ以前の段階で予め行っておいても、同様に実施可能である。
また、本実施の形態3に関しては、図5のS502にてCD用信号処理を選択しS503でCDレーザー発光手段306を点灯してディスク判別を行う場合を例に説明したが、DVD用信号処理を選択してDVDレーザー発光手段307を点灯して、フォーカスサーチ中のジャストフォーカス点を検出する場合でも同様に実施可能である。
本実施の形態3に関しては、CD/DVDの各ディスクのスピンアップ処理に分岐したあと、ディスク情報の読み取りに失敗した場合に、リトライ制限時間またはリトライ制限回数を超えていないか確認して、異なるディスクの種類の信号処理を選択し、レーザーを点灯して再トライを試みる場合を例に説明したが、リトライ制限時間を設けずリトライ回数のみでエラー終了かどうかの判断を行っても、またリトライ回数制限を設けずリトライ制限時間のみでエラー終了かどうかの判断を行っても、さらにDVDスピンアップ処理に分岐して再トライを行わずに、即座にエラー終了するように構成しても、同様に実施可能である。
また、本実施の形態3では、各ディスクのフォーカス駆動値の取得を、各ディスクのスピンアップ処理のフォーカスオン直後に行っているが、フォーカスサーボオンした後であれば、どのタイミングでフォーカス駆動値の取得を行っても、同様に実施可能である。
本実施の形態3では、フォーカス駆動値の取得方法として、フォーカス駆動値の積分値を1回転分以上1回転単位で取得する方法を採用しているが、フォーカス駆動値の1回転分以上の間のピーク値とボトム値とを取得し、これらの2点の中間値を駆動値の平均とすることでも、また他の方法で駆動値の平均値に相当する値を取得する方法でも、同様に実施可能である。
また、本実施の形態3に関しては、CD/DVD規格の2種類の基材厚の異なる種類のディスクを再生可能な場合を例に説明したが、これ以外の基材厚の異なる規格のディスクでも、また2種類よりも多くの基材厚の異なる規格のディスクを再生可能な場合でも、同様に実施可能である。
以上のように、本実施の形態3によれば、光ディスクが再生可能になって基材厚の異なる2種類以上のディスクの種別が確定したのちに、フォーカスオン中の駆動レベルをディスクの種別毎に不揮発性記憶部に記憶し、これをもとにしきい値を決定してディスクの種別を判別するので、ピックアップとターンテーブル間の高さばらつき、フォーカス駆動ドライバのゲインばらつき、フォーカスアクチュエータコイルの感度ばらつきなどを吸収して、ディスクの面ぶれによる誤判別が発生せず、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができる光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法を提供することができる。
本発明にかかる光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法は、基材厚さの異なる複数種類のディスクを記録または再生可能な光ディスク記録再生装置において、光ディスクが装置に装填された際にディスクの種類を判別するときに、ピックアップとターンテーブルとの間の高さについての装置間のばらつきや、フォーカス駆動ドライバのゲインばらつきや、フォーカスアクチュエータコイルの感度ばらつきなどを吸収して、ディスクの面ぶれによる誤判別が発生せず、確実に短時間でディスクの種別を判別して再生可能とすることができ、装置のばらつきの許容差を大きくとることが出来ると共に、装置ばらつきによるディスク判別ミスを防ぐことができるものであって、基材厚の異なる複数種類のディスクを判別可能な光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法として有用である。
本発明の実施の形態の光ディスク記録再生装置としてのCD/DVD再生装置のブロック図 本発明の実施の形態1におけるフォーカスサーボオン中のCD、DVDディスクでのフォーカス駆動信号の波形及びそれらを積分した積分値の波形を示す図 本発明にもとづく、CDディスクでのフォーカスサーチ時の、フォーカス駆動信号、AS(ALL SUM )信号、FE(フォーカスエラー)信号の信号波形を示す図 本発明の実施の形態2におけるCD、DVDディスクでのフォーカスオン中のフォーカス駆動信号及びフォーカス駆動信号の積分値を示す図 本発明の実施の形態2及び3の光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法をCD/DVD再生装置に適用した場合のディスク判別処理の動作を表すフローチャート 本発明の実施の形態2の光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法をCD/DVD再生装置に適用した場合のCDのスピンアップ処理の動作を表すフローチャート 本発明の実施の形態2の光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法をCD/DVD再生装置に適用した場合のDVDのスピンアップ処理の動作を表すフローチャート 本発明の実施の形態2におけるフォーカスサーチ中のフォーカス駆動信号、FE信号、AS信号の波形を示す図 本発明の実施の形態2におけるフォーカスサーボオン中のCD、DVDディスクでのフォーカス駆動信号の波形及びそれらを積分した積分値の波形を示す図 本発明の実施の形態3の光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法をCD/DVD再生装置に適用した場合のCDのスピンアップ処理の動作を表すフローチャート 本発明の実施の形態3の光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法をCD/DVD再生装置に適用した場合のDVDのスピンアップ処理の動作を表すフローチャート 本発明の実施の形態3におけるCD/DVDディスクでのフォーカス駆動値としきい値との関係を示す図 CD/DVD規格のディスクの構造を示す図 2種類以上の基材厚のディスクを再生可能な光ディスク記録再生装置のピックアップユニットの一般的な取り付け構造を示す図
符号の説明
301 光ディスク
302 フォーカス駆動手段
304 CDレーザー制御回路
305 DVDレーザー制御回路
306 CDレーザー発光手段
307 DVDレーザー発光手段
311 受光素子
313 対物レンズ
314 信号処理回路
318 制御回路
319 CPU

Claims (18)

  1. 光ディスクに対するフォーカスサーチ時に合焦点が記録面に到達したことを検出したときの駆動値、またはフォーカスオン中の駆動値を、しきい値と比較することにより、基材厚の異なる2種類以上の光ディスクの種類を判別する光ディスク記録再生装置であって、
    前記基材厚の異なる2種類以上のディスクのうち1種類以上のディスクが再生可能となったときのフォーカスオン中の駆動値をもとに前記しきい値を決定するしきい値決定手段を備えることを特徴とする光ディスク記録再生装置。
  2. しきい値決定手段は、2種類以上のディスクの基材厚差の規格値と、駆動値あたりのフォーカス移動量の理論値とから求めたオフセットを、前記駆動値に加算または減算した値をしきい値とするように構成されていることを特徴とする請求項1記載の光ディスク記録再生装置。
  3. 光ディスク上の情報を記録再生するための対物レンズの焦点を合わせ続けるように制御するフォーカス制御手段と、
    前記光ディスクに対するフォーカスサーチ時に合焦点が記録面に到達したことを検出したときの駆動値、またはフォーカスオン中の駆動値を、しきい値と比較することにより、基材厚の異なる2種類以上のディスクの種類を判別するディスク判別手段と、
    前記基材厚の異なる2種類以上のディスクの情報をそのディスクの種類に応じて記録再生可能状態とするためのスピンアップ動作を行うスピンアップ手段と、
    前記スピンアップ手段のスピンアップ動作が完了してディスクの種類が確定したのちに、前記基材厚の異なる2種類以上のディスク毎に前記フォーカス制御手段が焦点を合わせ続けているときの駆動値を前記光ディスクの1回転単位で積分した値を取得するフォーカス駆動値積分手段と、
    前記基材厚の異なる2種類以上のディスク毎の積分値をもとに前記ディスク判別手段におけるしきい値を決定するしきい値決定手段と、
    を備えることを特徴とする光ディスク記録再生装置。
  4. フォーカス駆動値積分手段により取得された積分値を、しきい値決定手段にて決定されたしきい値と比較して、ディスク判別手段によるディスクの種類の判別結果が正しかったか否かを確認する確認手段と、
    前記確認手段の確認結果にもとづきディスクの種類の判定結果が正しくなかったと判断した場合には、前記確認手段の確認結果にしたがって正しい種類のディスクに応じた焦点の合わせ直しを行う第1のリトライ手段と、
    を備えることを特徴とする請求項3記載の光ディスク記録再生装置。
  5. しきい値決定手段は、基材厚の異なる2種類以上のディスク毎の駆動値があらかじめ記憶されている場合にはその記憶されている駆動値をもとに、また記憶されていない場合には予め定めた標準の駆動値をもとに、ディスク判別手段におけるしきい値を決定するように構成されていることを特徴とする請求項3または4記載の光ディスク記録再生装置。
  6. スピンアップ手段によるスピンアップ動作の際に光ディスクのディスク情報を読み取りできない場合に、基材厚の異なる別の種類のディスクに対応したスピンアップ処理を再度行う第2のリトライ手段を備えることを特徴とする請求項3から5までのいずれか1項記載の光ディスク記録再生装置。
  7. しきい値決定手段は、基材厚の異なる2種類のディスクを判別するしきい値として、前記基材厚の異なる2種類のディスクに対応する2つの駆動値の中間の値をしきい値とするように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項3から6までのいずれか1項記載の光ディスク記録再生装置。
  8. 基材厚の異なる2種類以上のディスクが、CD規格とDVD規格との2種類のディスクであることを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項記載の光ディスク記録再生装置。
  9. 基材厚の異なる2種類以上のディスク毎に標準的な基材厚のディスクをスピンアップさせてあらかじめ装置ごとに駆動値を確定させる手段を備えることを特徴とする請求項1から8までのいずれか1項記載の光ディスク記録再生装置。
  10. 光ディスクに対するフォーカスサーチ時に合焦点が記録面に到達したことを検出したときの駆動値、またはフォーカスオン中の駆動値を、しきい値と比較することにより、基材厚の異なる2種類以上の光ディスクの種類を判別するに際し、
    前記基材厚の異なる2種類以上のディスクのうち1種類以上のディスクが再生可能となったときのフォーカスオン中の駆動値をもとに前記しきい値を決定することを特徴とする光ディスク記録再生装置のディスク判別方法。
  11. 2種類以上のディスクの基材厚差の規格値と、駆動値あたりのフォーカス移動量の理論値とから求めたオフセットを、前記駆動値に加算または減算した値をしきい値とすることを特徴とする請求項10記載の光ディスク記録再生装置のディスク判別方法。
  12. 光ディスク上の情報を記録再生するための対物レンズの焦点を合わせ続けるように制御し、
    光ディスクに対するフォーカスサーチ時に合焦点が記録面に到達したことを検出したときの駆動値、またはフォーカスオン中の駆動値を、しきい値と比較することにより、基材厚の異なる2種類以上のディスクの種類を判別し、
    前記基材厚の異なる2種類以上のディスクの情報をそのディスクの種類に応じて記録再生可能状態とするためのスピンアップ動作を行い、
    前記スピンアップ動作が完了してディスクの種類が確定したのちに、前記基材厚の異なる2種類以上のディスク毎に前記焦点を合わせ続けているときの駆動値を前記情報ディスクの1回転単位で積分した値を取得し、
    前記基材厚の異なる2種類以上のディスク毎の積分値をもとに前記しきい値を決定することを特徴とする光ディスク記録再生装置のディスク判別方法。
  13. 取得した積分値を、決定したしきい値と比較して、ディスクの種類の判別結果が正しかったか否かを確認し、その確認結果にもとづきディスクの種類の判定結果が正しくなかったと判断した場合には、その確認結果にしたがって正しい種類のディスクに応じた焦点の合わせ直しを行うことを特徴とする請求項12記載の光ディスク記録再生装置のディスク判別方法。
  14. 基材厚の異なる2種類以上のディスク毎の駆動値があらかじめ記憶されている場合にはその記憶されている駆動値をもとに、また記憶されていない場合には予め定めた標準の駆動値をもとに、しきい値を決定することを特徴とする請求項12または13記載の光ディスク記録再生装置のディスク判別方法。
  15. スピンアップ動作の際に光ディスクのディスク情報を読み取りできない場合に、基材厚の異なる別の種類のディスクに対応したスピンアップ処理を再度行うことを特徴とする請求項12から14までのいずれか1項記載の光ディスク記録再生装置のディスク判別方法。
  16. 基材厚の異なる2種類のディスクを判別するしきい値として、前記基材厚の異なる2種類のディスクに対応する2つの駆動値の中間の値をしきい値とすることを特徴とする請求項10または請求項12から15までのいずれか1項記載の光ディスク記録再生装置のディスク判別方法。
  17. 基材厚の異なる2種類以上のディスクが、CD規格とDVD規格との2種類のディスクであることを特徴とする請求項10から16までのいずれか1項記載の光ディスク記録再生装置のディスク判別方法。
  18. 基材厚の異なる2種類以上のディスク毎に標準的な基材厚のディスクをスピンアップさせてあらかじめ装置ごとに駆動値を確定させることを特徴とする請求項10から17までのいずれか1項記載の光ディスク記録再生装置のディスク判別方法。
JP2004212364A 2004-07-21 2004-07-21 光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法 Pending JP2006031885A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004212364A JP2006031885A (ja) 2004-07-21 2004-07-21 光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法
PCT/JP2005/013070 WO2006009082A1 (ja) 2004-07-21 2005-07-14 光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法
CNA2005800224995A CN1981331A (zh) 2004-07-21 2005-07-14 光盘记录再现装置及光盘记录再现装置的光盘判别方法
US11/632,848 US7808870B2 (en) 2004-07-21 2005-07-14 Optical disk recording/reproducing device and disk determination method for optical disk recording/reproduction device
TW094124007A TW200614163A (en) 2004-07-21 2005-07-15 An reproducing device for record of an optical disc and a distinguishing method thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004212364A JP2006031885A (ja) 2004-07-21 2004-07-21 光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006031885A true JP2006031885A (ja) 2006-02-02

Family

ID=35785195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004212364A Pending JP2006031885A (ja) 2004-07-21 2004-07-21 光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7808870B2 (ja)
JP (1) JP2006031885A (ja)
CN (1) CN1981331A (ja)
TW (1) TW200614163A (ja)
WO (1) WO2006009082A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8203915B2 (en) 2009-02-12 2012-06-19 Funai Electric Co., Ltd. Optical disc reader

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2554383C (en) * 2005-08-01 2012-03-20 Matsushita Electric Industrial Co. Ltd. Optical disk drive and method for driving the optical disk drive
JP2007164903A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Hitachi-Lg Data Storage Inc 光ディスク装置のフォーカスサーボ復帰処理方法及び光ディスク装置
US8213282B1 (en) * 2006-10-03 2012-07-03 Mediatek Inc. Method for identifying optical disk type
JP2008123636A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Funai Electric Co Ltd 光ディスク再生装置
US8850282B2 (en) * 2011-11-14 2014-09-30 Panasonic Corporation Verifying device, imaging device having verifying function, and verifying method

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000163856A (ja) * 1998-11-30 2000-06-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク駆動方法および光ディスク装置
JP2000243020A (ja) * 1999-02-18 2000-09-08 Funai Electric Co Ltd 光ディスク識別方法及び識別装置並びにこの識別装置を用いた光ディスク装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08335361A (ja) 1995-06-08 1996-12-17 Toshiba Corp ディスク検出機構
JPH0991858A (ja) 1995-09-29 1997-04-04 Toshiba Corp 光ディスク装置
JPH09259511A (ja) 1996-03-22 1997-10-03 Toshiba Corp 光ディスク装置
JPH09293321A (ja) * 1996-04-26 1997-11-11 Hitachi Ltd 光ディスク装置
JPH09306087A (ja) * 1996-05-16 1997-11-28 Sharp Corp ディスク判別方法及びディスク判別装置並びにそれを用いた光ディスク装置
JP2000242932A (ja) * 1999-02-18 2000-09-08 Funai Electric Co Ltd 光ディスク装置に適用される識別調整方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000163856A (ja) * 1998-11-30 2000-06-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク駆動方法および光ディスク装置
JP2000243020A (ja) * 1999-02-18 2000-09-08 Funai Electric Co Ltd 光ディスク識別方法及び識別装置並びにこの識別装置を用いた光ディスク装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8203915B2 (en) 2009-02-12 2012-06-19 Funai Electric Co., Ltd. Optical disc reader

Also Published As

Publication number Publication date
WO2006009082A1 (ja) 2006-01-26
CN1981331A (zh) 2007-06-13
US20070206468A1 (en) 2007-09-06
TW200614163A (en) 2006-05-01
US7808870B2 (en) 2010-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008108406A (ja) 光記録媒体駆動装置、層数判定方法
WO2006009082A1 (ja) 光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のディスク判別方法
JP3975953B2 (ja) 光ディスクの種類判別方法及び光ディスク装置
JP4226184B2 (ja) 情報記録媒体判別装置及び情報記録媒体判別方法
JP4473230B2 (ja) 光ディスク装置
JP4713839B2 (ja) 光ディスク装置及びそのフォーカスジャンプ制御方法
JP4342930B2 (ja) 光ディスク装置及びその制御方法及び記録媒体
JP4607996B2 (ja) 光ディスク装置
US7486596B2 (en) Method and apparatus compensating for tilt
US7729221B2 (en) Optical disk discrimination method and optical disk device
US20130100787A1 (en) Optical information apparatus and information recording or reproducing method
JP2007311005A (ja) 光ディスク信号処理方法及び光ディスク信号再生方法並びに光ディスク信号処理装置及び光ディスク信号再生装置
JP5524204B2 (ja) 光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生装置のピックアップ保護方法
JP4341596B2 (ja) 光ディスク装置
KR20080010050A (ko) 광 디스크 드라이브 및 그 제어 방법
JP3998424B2 (ja) 光ディスク記録再生装置
JP2007172738A (ja) 光ディスク装置
JP4626691B2 (ja) 光ディスク装置及び光ディスクの判別方法
KR100718428B1 (ko) 광디스크의 틸트 서보 제어 방법
KR101027401B1 (ko) 포커스 서보 제어 장치 및 방법
JP2009015939A (ja) 光ディスク装置及び光ディスク装置のアダプタ装着ディスク判別方法
JP2009116990A (ja) 光ディスクの判別方法及び光ディスク装置
JP2008234831A (ja) 書き替え型記録媒体
JPWO2008035767A1 (ja) 光ディスク記録再生装置
JP2010140576A (ja) 多層光ディスクおよび光ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070516

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080430

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100604

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100622