JP2000043652A - 車載用装置の表示制御方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示内容を容易に把握することができる車載
用装置の表示制御方式を提供すること。 【解決手段】 ナビゲーション制御部２４は、自車の走
行速度を算出し、メインディスプレイ画像処理部３０に
対して、停車中の場合には詳細画像を作成するように指
示を出し、走行中の場合には簡略画像を作成するように
指示を出す。メインディスプレイ画像処理部３０は、ナ
ビゲーション制御部２４の指示に従って詳細画像あるい
は簡略画像を作成し、この作成された画像は運転席近傍
に設置されたメインディスプレイ装置３２に表示され
る。また、サブディスプレイ画像処理部３４は詳細画像
を作成し、この作成された画像は後部座席近傍に設置さ
れたサブディスプレイ装置３６に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ナビゲーション装
置等の車載用装置において複数の表示画面に各種情報の
表示を行う車載用装置の表示制御方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】最近の車両には、ナビゲーション装置や
ＣＤプレーヤ等の各種の車載用装置が搭載されている。
これらの車載用装置には、各種の情報を表示するために
ディスプレイ装置が備わっている。例えば、ナビゲーシ
ョン装置に備わったディスプレイ装置には、自車位置周
辺の地図画像や目的地までの経路情報等が表示される。
また、ＣＤプレーヤに備わったディスプレイ装置には、
再生、早送り等の操作状態や演奏時間、曲目データ等の
演奏内容についての各種の情報が表示される。

【０００３】また、最近では車両の高級化や大型化に伴
って、２つのディスプレイ装置が接続された車載用装置
もある。例えば、一方のディスプレイ装置を運転席と助
手席の間に設置し、他方のディスプレイ装置を後部座席
の前方に設置することにより、運転者や助手席の搭乗者
のみならず、後部座席の搭乗者もディスプレイ装置に表
示された各種の情報を見ることができるようになってい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した２
つのディスプレイ装置を有する従来の車載用装置では、
２つのディスプレイ装置に同じ情報が表示される。した
がって、運転者とそれ以外の搭乗者とが共通の情報を見
ることになるため、走行状態によっては表示内容の把握
が容易ではなかった。例えば、運転者は、車両の走行速
度が速くなるにしたがって画面を注視できなくなるた
め、細かい文字情報等を読むことが困難になる。これに
対して、運転者以外の搭乗者は、走行速度にかかわらず
細かい文字情報を読むことができる。したがって、細か
い文字情報を読むことができる運転者以外の搭乗者にあ
わせて、各種情報が含まれる表示画面を作成すると、車
両を運転中の運転者にとっては細かい部分が理解できな
いことになる。反対に、運転者が把握できる程度の文字
や記号等の大きさで各種情報が含まれる表示画面を作成
すると、表示できる情報量が極端に少なくなるため、運
転者以外の搭乗者にとって詳細情報の把握が困難にな
る。

【０００５】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、その目的は、表示内容を容易に把握する
ことができる車載用装置の表示制御方式を提供すること
にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の車載用装置の表示制御方式では、車両
の走行速度が所定のしきい値以下である場合に第１の表
示画面に表示する内容と第２の表示画面に表示する内容
とを同じにする表示制御を行い、走行速度が所定値以上
である場合に第１の表示画面の内容を第２の表示画面の
内容よりも簡略化する表示制御を行っている。このよう
に、複数の表示画面のいずれかの表示内容を走行速度に
応じて変えることにより、走行車両を運転中の運転者に
対しては把握が容易な簡略化された内容の表示画面を提
供し、他の搭乗者に対しては詳細な情報を得ることがで
きる詳細な内容の表示画面を提供することができるた
め、いずれの者も容易に内容を把握することができ、し
かも、必要な情報を得ることができる。

【０００７】上述した所定のしきい値は０ｋｍ／ｈとす
ることが好ましい。すなわち、車両が停車中には運転者
も表示画面を注視することができるため、他の搭乗者と
同じ画像を表示することにより、運転者に対しても多く
の情報を提供することができる。また、車両が走り出し
た後は、表示画面を注視することができないため、表示
内容を簡略化することにより、表示内容の把握が容易に
なるとともに、必要最小限の情報のみを運転者に伝える
ことができる。

【０００８】また、上述した第１および第２の表示画面
を有する表示手段としては、運転席近傍に設置されて第
１の表示画面を表示する第１の表示装置と、後部座席近
傍に設置されて第２の表示画面を表示する第２の表示装
置を備えることが好ましい。このように２つの表示装置
を隔たった位置に設置することにより、搭乗者全員に各
種の情報を提供することができる。

【０００９】また、上述した表示制御を行うために、第
１の表示画面に表示する詳細画像および簡略画像のいず
れかを作成する第１の画像処理部と、第２の表示画面に
表示する詳細画像を作成する第２の画像処理部とを備え
ることが好ましい。第１の画像処理部によって作成され
る画像の内容を走行速度に応じて変えることにより、運
転者による内容の把握が容易な画像を第１の表示画面に
表示することができる。

【００１０】あるいは、上述した表示制御を行うため
に、同じ内容に対応した詳細画像と簡略画像を作成する
第３の画像処理部と、走行速度に応じて詳細画像と簡略
画像のいずれかを選択する画像選択部とを備えることが
好ましい。あらかじめ用意されている詳細画像と簡略画
像の中からいずれか一方を走行速度に応じて適宜選択す
ることにより、運転者による内容の把握が容易な画像を
第１の表示画面に表示することができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明を適用した一実施形態のナ
ビゲーション装置は、運転席近傍と後部座席近傍に別々
に設置された２つのディスプレイ装置を有しており、運
転席近傍のディスプレイ装置の表示内容と、後部座席近
傍のディスプレイ装置の表示内用とを異ならせることに
特徴がある。以下、一実施形態のナビゲーション装置に
ついて図面を参照しながら説明する。なお、以下では、
運転席近傍のディスプレイ装置を「メインディスプレイ
装置」、後部座席近傍のディスプレイ装置を「サブディ
スプレイ装置」と称して説明を行う。

【００１２】（１）ナビゲーション装置の構成 図１は、本実施形態のナビゲーション装置の詳細な構成
を示す図である。同図に示すナビゲーション装置１００
は、ＣＤ−ＲＯＭに記録された地図データの読み取りを
行うＣＤ−ＲＯＭ読取装置１２と、車両位置、方位、走
行距離を検出するためのＧＰＳ受信機１４および自律航
法センサ１６と、マップマッチング処理や経路探索処理
等を行うナビゲーションコントローラ２０と、自車位置
周辺の地図画像等の各種の情報を表示するためのメイン
ディスプレイ画像処理部３０、メインディスプレイ装置
３２、サブディスプレイ画像処理部３４、サブディスプ
レイ装置３６とを含んで構成されている。また、上述し
たナビゲーションコントローラ２０は、ＣＤ−ＲＯＭか
ら読み出した地図データを一時的に格納する地図データ
メモリ２２と、各種の演算処理を行うナビゲーション制
御部２４と、ナビゲーション制御部２４による演算結果
を格納するメモリ２６を含んで構成されている。

【００１３】ＣＤ−ＲＯＭ読取装置１２は、装填された
１あるいは複数枚のＣＤ−ＲＯＭから地図データを読み
取り、この読み取った地図データを地図データメモリ２
２に向けて出力する。地図データには、地図表示に必
要な各種のデータからなる描画ユニット、マップマッ
チングや経路探索、経路誘導等の各種の処理に必要なデ
ータからなる道路ユニット、交差点等の詳細データか
らなる交差点ユニット、各施設の詳細情報データ（各
施設の名称、住所、電話番号、営業時間等）等が含まれ
ている。また、上述した描画ユニットには、施設や河川
等を表示するための背景レイヤのデータ、市町村名や道
路名等を表示するための文字レイヤのデータが含まれて
いる。

【００１４】ＧＰＳ受信機１４は、複数のＧＰＳ衛星か
ら送られてくる電波を受信して、３次元測位処理あるい
は２次元測位処理を行って車両の絶対位置および方位を
計算し、これらを測位時刻とともにナビゲーション制御
部２４に出力する。自律航法センサ１６は、車両回転角
度を相対方位として検出する振動ジャイロ等の角度セン
サと、所定走行距離毎に１個のパルスを出力する距離セ
ンサとを備えており、車両の相対位置および方位を検出
し、これらをナビゲーション制御部２４に向けて出力す
る。

【００１５】地図データメモリ２２は、ＣＤ−ＲＯＭ読
取装置１２から出力される地図データを一時的に格納し
ており、この地図データは、各種の演算処理の際にナビ
ゲーション制御部２４によって読み出される。

【００１６】ナビゲーション制御部２４は、ＧＰＳ受信
機１４および自律航法センサ１６の各検出データに基づ
いて自車位置を計算し、計算した自車位置が地図データ
の道路上にない場合には自車位置を修正するマップマッ
チング処理を行う。また、ナビゲーション制御部２４
は、地図データメモリ２２に格納されている地図データ
を読み出して各種の演算処理を行う。例えば、ナビゲー
ション制御部２４は、あらかじめ設定された目的地と出
発地との間を所定の条件下で結ぶ走行経路を探索し、そ
の結果をメモリ２６に格納する。

【００１７】また、ナビゲーション制御部２４は、ＧＰ
Ｓ受信機１４および自律航法センサ１６の各検出データ
に基づいて自車の走行速度を計算し、自車が停車中の場
合にはメインディスプレイ画像処理部３０に対して詳細
な情報が含まれる画像（以下、「詳細画像」と称する）
を作成するように画像作成指示を出し、自車が走行中の
場合にはメインディスプレイ画像処理部３０に対して簡
略化した情報が含まれる画像（以下、「簡略画像」と称
する）を作成するように画像作成指示を出す。さらに、
ナビゲーション制御部２４は、画像作成に必要なデータ
（地図データに含まれる描画ユニットのデータや各施設
の詳細情報データ等）をメインディスプレイ画像処理部
３０やサブディスプレイ画像処理部３４に出力する。

【００１８】メインディスプレイ画像処理部３０は、運
転席近傍に設置されたメインディスプレイ装置３２に対
する表示制御を行っており、ナビゲーション制御部２４
から画像作成指示がなされると、地図画像や各種の施設
情報の画像等を作成する。作成された画像はメインディ
スプレイ装置３２に表示される。

【００１９】図２は、メインディスプレイ装置３２に表
示される画像の一例を示す図である。図２に示す画像
は、例えば利用者によって施設の詳細情報の表示が指示
された場合の例を示しており、図２（Ａ）は自車が停車
中の場合の表示例であり、図２（Ｂ）は自車が走行中の
場合の表示例である。メインディスプレイ画像処理部３
０は、ナビゲーション制御部２４から出力される画像作
成指示に応じて、自車が停車中の場合には図２（Ａ）に
示すような詳細情報が含まれる詳細画像を作成し、自車
が走行中の場合には図２（Ｂ）に示すような詳細情報の
中から抽出された要点のみが含まれる簡略画像を作成す
る。なお、表示内容によっては詳細情報のみが用意され
ている場合がある。例えば、地図画像については共通の
ものが用意されており、車両が停止中であるか否かにか
かわらず同じ画像が作成される。

【００２０】サブディスプレイ画像処理部３４は、後部
座席近傍に備わったサブディスプレイ装置３６に対する
表示制御を行っており、ナビゲーション制御部２４から
出力される画像作成に必要なデータに基づいて、図２
（Ａ）に示した詳細画像を作成し、サブディスプレイ装
置３６に出力する。したがって、サブディスプレイ装置
３６には常に詳細画像が表示される。

【００２１】上述したＧＰＳ受信機１４、自律航法セン
サ１６、ナビゲーション制御部２４が走行速度判定手段
に、メインディスプレイ画像処理部３０、サブディスプ
レイ画像処理部３４、ナビゲーションコントローラ２０
が表示制御手段に、メインディスプレイ装置３２が表示
手段の第１の表示装置に、サブディスプレイ装置３６が
表示手段の第２の表示装置にそれぞれ対応する。また、
メインディスプレイ画像処理部３０が第１の画像処理部
に、サブディスプレイ画像処理部３４が第２の画像処理
部に対応する。

【００２２】このように、本実施形態のナビゲーション
装置１００では、車両が走行中は、運転席近傍に設置さ
れたメインディスプレイ装置３２に簡略画像が表示さ
れ、後部座席近傍に設置されたサブディスプレイ装置３
６に詳細画像が表示される。したがって、車両を運転中
の運転者は、簡略画像を見ることによってその表示内容
を確実に把握することができ、後部座席の搭乗者は、詳
細画像を見ることによって各種の詳細情報を確実に把握
することができる。また、停車中は運転席近傍のメイン
ディスプレイ装置３２に詳細画像が表示されるため、表
示画面を注視してその内容を確実に把握することができ
る。

【００２３】ところで上述した実施形態では、自車が走
行中か停車中かを判断した結果に基づいて、メインディ
スプレイ画像処理部３０において詳細画像および簡略画
像のいずれかを作成するようにしたが、常にこれら２種
類の画像を作成しておいて、車両が走行中であるか否か
によっていずれかの画像を選択するようにしてもよい。

【００２４】図３は、ナビゲーション装置の変形例の詳
細な構成を示す図である。同図に示すナビゲーション装
置２００は、ＣＤ−ＲＯＭに記録された地図データの読
み取りを行うＣＤ−ＲＯＭ読取装置２１２と、車両位
置、方位、走行距離を検出するためのＧＰＳ受信機２１
４および自律航法センサ２１６と、マップマッチング処
理や経路探索処理等を行うナビゲーションコントローラ
２２０と、自車位置周辺の地図画像等の各種の情報を表
示するための画像処理部２３０、画像選択部２３２、メ
インディスプレイ装置２３４、サブディスプレイ装置２
３６を含んで構成されている。また、上述したナビゲー
ションコントローラ２２０は、ＣＤ−ＲＯＭから読み出
した地図データを一時的に格納する地図データメモリ２
２２と、各種の演算処理を行うナビゲーション制御部２
２４と、ナビゲーション制御部２２４による演算結果を
格納するメモリ２２６を含んで構成されている。

【００２５】ＣＤ−ＲＯＭ読取装置２１２、ＧＰＳ受信
機２１４、自律航法センサ２１６、地図データメモリ２
２２は、それぞれ図１に示したナビゲーション装置１０
０を構成するＣＤ−ＲＯＭ読取装置１２、ＧＰＳ受信機
１４、自律航法センサ１６、地図データメモリ２２と同
様の動作を行っている。

【００２６】ナビゲーション制御部２２４は、図１に示
したナビゲーション制御部２４と同様に、自車位置を修
正するマップマッチング処理や経路探索処理等の各種の
演算処理を行う。また、ナビゲーション制御部２２４
は、ＧＰＳ受信機２１４および自律航法センサ２１６の
各検出データに基づいて自車の走行速度や自車位置を計
算し、自車が停車中の場合には画像選択部２３２に対し
て詳細画像を選択するように指示を出し、自車が走行中
の場合には画像選択部２３２に対して簡略画像を選択す
るように指示を出す。さらに、ナビゲーション制御部２
２４は、画像作成に必要なデータ（例えば地図データに
含まれる各施設の詳細情報データや描画ユニットのデー
タ等）を画像処理部２３０に出力する。

【００２７】画像処理部２３０は、ナビゲーション制御
部２２４から出力される画像作成に必要なデータに基づ
いて詳細画像と簡略画像の両方を作成する。そして、メ
インディスプレイ装置２３４に対しては詳細画像と簡略
画像の両方が出力され、サブディスプレイ装置２３６に
対しては詳細画像のみが出力される。なお、地図画像の
ように簡略画像がない場合には、同じ内容の詳細画像と
簡略画像が作成される。

【００２８】画像選択部２３２は、メインディスプレイ
装置２３４に表示される画像を選択する。具体的には、
画像選択部２３２は、ナビゲーション制御部２２４から
出力される画像選択指示に応じて、自車が停車中の場合
には詳細画像を選択し、自車が走行中の場合には簡略画
像を選択する。選択された画像はメインディスプレイ装
置２３４に表示される。

【００２９】上述したＧＰＳ受信機２１４、自律航法セ
ンサ２１６、ナビゲーション制御部２２４が走行速度判
定手段に、画像処理部２３０、画像選択部２３２、ナビ
ゲーションコントローラ２２０が表示制御手段に、メイ
ンディスプレイ装置２３４が表示手段の第１の表示装置
に、サブディスプレイ装置２３６が表示手段の第２の表
示装置にそれぞれ対応する。また、画像処理部２３０が
第３の画像処理部に対応する。

【００３０】このように、本実施形態のナビゲーション
装置２００では、画像処理部２３０によって詳細画像と
簡略画像の両方が作成され、運転席近傍に設置されたメ
インディスプレイ装置２３４に対しては、これら２つの
画像の中の一方が車両の走行状態に応じて選択されて表
示される。したがって、車両を運転中の運転者は、簡略
画像を見ることによってその表示内容を確実に把握する
ことができ、後部座席の搭乗者は、詳細画像を見ること
によって各種の詳細情報を確実に把握することができ
る。また、停車中は運転席近傍のメインディスプレイ装
置３２に詳細画像が表示されるため、運転者は表示画面
を注視してその内容を確実に把握することができる。

【００３１】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨内で種々の変形実施が可能
である。例えば上述した実施形態では、自車が停車中と
走行中の場合に分けてメインディスプレイ装置３２、２
３４に表示される画像の内容を変更したが、例えば、自
車の走行速度が１０ｋｍ／ｈ未満の場合には詳細画像を
表示し、１０ｋｍ／ｈ以上の場合には簡略画像を表示す
るというように、所定の速度を境界値として表示画像の
内容を分けてもよい。

【００３２】また、停車中の場合、３０ｋｍ／ｈ未満で
走行中の場合、３０ｋｍ／ｈ以上の場合というように、
３段階あるいはそれ以上に分けてそれぞれの段階に対応
して別々の画像を表示させるようにしてもよい。この場
合には、例えば情報の種類によって詳細画像と簡略画像
を切り替える車両速度を変えたり、あるいは３段階の画
像（詳細画像、中間画像、簡略画像）を適宜切り替える
ようにしてもよい。

【００３３】また、上述した実施形態では、運転席近傍
と後部座席近傍にディスプレイ装置を配置しているた
め、運転者と助手席の搭乗者とで運転席近傍に配置され
たディスプレイ装置を共有していたが、助手席近傍にも
ディスプレイ装置を配置して、この助手席近傍に配置さ
れたディスプレイ装置に、後部座席近傍に配置されたデ
ィスプレイ装置と同様に常に詳細画像を表示するように
してもよい。

【００３４】また、運転席近傍に配置されたディスプレ
イ装置を運転者と助手席の搭乗者とで共有する場合に
は、ディスプレイ装置の表示面に偏光用フィルタを設け
て、運転席側から見た場合には走行速度に応じて詳細画
像あるいは簡略画像を見ることができ、助手席側から見
た場合には常に詳細画像を見ることができるようにして
もよい。

【００３５】また、上述した実施形態では、地図データ
に各施設の詳細情報データを含ませておいたが、あらか
じめメモリ２６に各施設の詳細情報データ等を格納して
おいて表示の際に読み出すようにしてもよい。

【００３６】また、上述した実施形態では、ナビゲーシ
ョン装置の表示内容を選択的に切り替えたが、他の車載
用装置の表示、例えばＣＤプレーヤの表示内容やラジオ
受信機の表示内容を切り替えるようにしてもよい。

【００３７】図４は、図１に示した構成にオーディオ装
置を接続した車載用装置の構成を示す図である。図４に
示すオーディオ装置３００は、各種の音声信号や映像信
号等を出力するオーディオソースとしてのＣＤプレーヤ
３１２、ＦＭ／ＡＭチューナ３１４、ＴＶ（テレビジョ
ン）チューナ３１６と、これらの動作を制御するととも
にこれらから入力される音声信号や映像信号を選択出力
するオーディオ制御部３１８と、オーディオ制御部３１
８によって選択された音声信号を増幅するアンプ３２０
と、この増幅された音声信号を出力するスピーカ３２２
とを含んで構成されている。また、オーディオ制御部３
１８は、メインディスプレイ画像処理部３０とサブディ
スプレイ画像処理部３４の両方に接続されている。

【００３８】オーディオ制御部３１８は、例えば、ＣＤ
プレーヤ３１２が動作中の場合には、再生、早送り等の
操作状態や演奏時間、曲目データ等の演奏内容について
の各種の情報が含まれる画像の作成に必要なデータをメ
インディスプレイ画像処理部３０とサブディスプレイ画
像処理部３４に出力する。メインディスプレイ画像処理
部３０は、ナビゲーション制御部２４から画像作成指示
（自車が停車中の場合には詳細画像の作成を指示し、自
車が走行中の場合には簡略画像の表示を指示する）が出
力されると、オーディオ制御部３１８から出力される画
像作成用のデータに基づいて、上述したＣＤプレーヤ３
１２の操作状態や演奏内容について情報が含まれる詳細
画像あるいは簡略画像を作成する。作成された画像はメ
インディスプレイ装置３２に表示される。

【００３９】

【発明の効果】上述したように、本発明によれば、車両
の走行速度が所定のしきい値以下である場合に第１の表
示画面に表示する内容と第２の表示画面に表示する内容
とを同じにする表示制御を行い、走行速度が所定値以上
である場合に第１の表示画面の内容を第２の表示画面の
内容よりも簡略化する表示制御を行っており、複数の表
示画面のいずれかの表示内容を走行速度に応じて変える
ことにより、走行車両を運転中の運転者に対しては把握
が容易な簡略化された内容の表示画面を提供し、他の搭
乗者に対しては詳細な情報を得ることができる詳細な内
容の表示画面を提供することができるため、いずれの者
も容易に内容を把握することができ、しかも、必要な情
報を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施形態のナビゲーション装置の詳細な構成
を示す図である。

【図２】メインディスプレイ装置に表示される画像の一
例を示す図である。

【図３】ナビゲーション装置の変形例の詳細な構成を示
す図である。

【図４】図１に示した構成にオーディオ装置を接続した
車載用装置の構成を示す図である。

【符号の説明】

１２、２１２ ＣＤ−ＲＯＭ読取装置 １４、２１２ ＧＰＳ受信機 １６、２１４ 自律航法センサ ２０、２２０ ナビゲーションコントローラ ２４、２２４ ナビゲーション制御部 ３０ メインディスプレイ画像処理部 ３２、２３４ メインディスプレイ装置 ３４ サブディスプレイ画像処理部 ３６、２３６ サブディスプレイ装置 １００、２００ ナビゲーション装置 ２３０ 画像処理部 ２３２ 画像選択部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安本 貴史 東京都品川区西五反田１丁目１番８号 ア ルパイン株式会社内 (72)発明者 染谷 勝 東京都品川区西五反田１丁目１番８号 ア ルパイン株式会社内 (72)発明者 吉沢 成郎 東京都品川区西五反田１丁目１番８号 ア ルパイン株式会社内 (72)発明者 永山 修一 東京都品川区西五反田１丁目１番８号 ア ルパイン株式会社内 Ｆターム(参考） 2F029 AA02 AB01 AB07 AB09 AB13 AC02 AC04 AC08 AC14 AC19 AD02 3D020 BA04 BA06 BB01 BC02 BC07 BD05 BE03 5H180 AA01 BB13 EE01 FF04 FF05 FF22 FF27 FF32

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両の走行速度を判定する走行速度判定
   手段と、 運転者用の第１の表示画面と運転者以外の搭乗者用の第
   ２の表示画面とを表示する表示手段と、 前記走行速度判定手段によって判定された前記走行速度
   が所定のしきい値以下である場合に、前記第１の表示画
   面に表示する内容と前記第２の表示画面に表示する内容
   とを同じにする制御を行い、前記走行速度が所定値以上
   である場合に、前記第１の表示画面の内容を前記第２の
   表示画面の内容よりも簡略化する制御を行う表示制御手
   段と、 を備えることを特徴とする車載用装置の表示制御方式。
2. 【請求項２】 請求項１において、 前記所定のしきい値は０ｋｍ／ｈであり、前記表示制御
   手段は車両が走行中であるか停車中であるかによって前
   記第１の表示画面の内容を切り替えることを特徴とする
   車載用装置の表示制御方式。
3. 【請求項３】 請求項１または２において、 前記表示手段は、運転席近傍に設置されて前記第１の表
   示画面を表示する第１の表示装置と、後部座席近傍に設
   置されて前記第２の表示画面を表示する第２の表示装置
   を有することを特徴とする車載用装置の表示制御方式。
4. 【請求項４】 請求項１〜３のいずれかにおいて、 前記表示制御手段は、前記第１の表示画面に表示する詳
   細画像および簡略画像のいずれかを作成する第１の画像
   処理部と、前記第２の表示画面に表示する詳細画像を作
   成する第２の画像処理部とを有しており、 前記第１の画像処理部は、前記走行速度判定手段によっ
   て判定した前記走行速度が前記しきい値以下である場合
   に前記詳細画像を作成し、前記走行速度が前記しきい値
   以上である場合には前記簡略画像を作成することを特徴
   とする車載用装置の表示制御方式。
5. 【請求項５】 請求項１〜３のいずれかにおいて、 前記表示制御手段は、同じ内容に対応した詳細画像と簡
   略画像を作成する第３の画像処理部と、前記走行速度が
   前記しきい値以下であるときに前記詳細画像を選択し前
   記走行速度が前記しきい値以上であるときに前記簡略画
   像を選択する画像選択部とを有しており、 前記画像選択部によって選択された画像を前記第１の表
   示画面に表示するとともに、前記画像処理部によって作
   成された前記詳細画像を前記第２の表示画面に表示する
   ことを特徴とする車載用装置の表示制御方式。