JP2003028655A - 通信型ナビゲーション装置及び通信型ナビゲーションシステム - Google Patents
通信型ナビゲーション装置及び通信型ナビゲーションシステムInfo
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Abstract
通信型ナビゲーションシステムに関し、2つの通信媒体
を介してセンタからそれぞれ送信された結果として取得
された交通情報が互いに同一地域における情報を含んで
いる場合に、その重複地域の交通情報として適切な情報
を車両乗員に提供することを目的とする。 【解決手段】 道路交通情報をFM放送及び移動通信シ
ステムを用いてそれぞれ送信するセンタを設ける。FM
放送による道路交通情報を受信するFM受信機と、移動
通信システムによる道路交通情報を受信する携帯電話
と、を備えるナビゲーション装置を設ける。ナビゲーシ
ョン装置に、FM放送及び移動通信システムを用いてそ
れぞれ取得された道路交通情報が互いに同一地域におけ
る情報を含んでいる場合、その同一地域における車両乗
員に提供すべき道路交通情報として、両道路交通情報の
うち取得した時期が遅い最新の情報を設定させる。
Description
置及びナビゲーションシステムに係り、特に、センタか
ら送信された交通情報を車両乗員に提供し得る通信型ナ
ビゲーション装置及び通信型ナビゲーションシステムに
関する。
9号公報に開示される如く、交通情報提供センタからF
M放送やビーコンを用いて交通情報を提供し、車載ナビ
ゲーション装置でその提供された交通情報を表示モニタ
に表示させるナビゲーションシステムが知られている。
交通情報提供センタは、予め定められた地域ごとに交通
情報を収集し、その収集した交通情報をFM放送やビー
コンを用いて送信する。車載ナビゲーション装置は、そ
の定められた地域に車両が進入した後、一定間隔ごとに
該地域における交通情報を取得する。従って、かかるナ
ビゲーションシステム(以下、インフラ型システムと称
す)によれば、各地域における交通情報を適宜車両乗員
に提供することができる。
PHS等の携帯端末の急速な進歩発展により、交通情報
を取得する手法として、携帯端末側から所望の地域にお
ける交通情報の配信を要求し、その要求によりセンタか
ら当該地域における交通情報を携帯端末側に向けて配信
し、車載レシーバとして携帯端末にセンタからの交通情
報を受信させるシステム(以下、携帯型システムと称
す)が考えられる。この携帯型システムによれば、車両
乗員が携帯端末を携帯することにより、車両側に任意の
地域における交通情報を取得させることが可能となる。
取得できることとなると、携帯型システムと上記したイ
ンフラ型システムとが併用される構成においては、それ
ぞれ取得した情報が互いに同一地域における情報となる
事態が生じ得る。かかる事態が生じた場合に、何れのシ
ステムを用いて取得した情報を車両乗員に提供するか否
かは、適切な交通情報を車両乗員に提供するうえで重要
な問題である。
であり、2つの通信媒体を介してセンタからそれぞれ送
信された結果として取得された交通情報が互いに同一地
域における情報を含んでいる場合に、その重複地域にお
ける交通情報として適切な情報を車両乗員に提供するこ
とが可能な通信型ナビゲーション装置及び通信型ナビゲ
ーションシステムを提供することを目的とする。
に記載する如く、センタから送信された交通情報を車両
乗員に提供し得る通信型ナビゲーション装置において、
第1の通信媒体を介してセンタの送信する交通情報を取
得する第1の交通情報取得手段と、第2の通信媒体を介
してセンタの送信する交通情報を取得する第2の交通情
報取得手段と、前記第1の交通情報取得手段により取得
された交通情報及び前記第2の交通情報取得手段により
取得された交通情報が互いに同一地域における情報を含
んでいる場合、車両乗員に提供する該同一地域における
交通情報として、該取得された両交通情報のうち最新の
情報を設定する提供情報設定手段と、を備える通信型ナ
ビゲーション装置により達成される。
を第1の通信媒体を介して送信する第1のセンタと、交
通情報を第2の通信媒体を介して送信する第2のセンタ
と、前記第1のセンタの送信する交通情報及び第2のセ
ンタの送信する交通情報をそれぞれ取得すると共に、取
得した両交通情報が互いに同一地域における情報を含ん
でいる場合に、車両乗員に提供する該同一地域における
交通情報として、該両交通情報のうち最新の情報を設定
する車載装置と、を備える通信型ナビゲーションシステ
ムにより達成される。
の通信媒体を介して取得された交通情報及び第2の通信
媒体を介して取得された交通情報が互いに同一地域にお
ける情報を含んでいると、車両乗員に提供するその地域
における交通情報として、取得した両交通情報のうち最
新の情報が設定される。この場合には、その重複地域に
おける交通情報として車両乗員に提供される情報は最新
のものとなるので、車両乗員にとって利用価値の高い適
切な情報が提供されることとなる。
項1記載の通信型ナビゲーション装置において、前記提
供情報設定手段は、車両乗員に提供する前記同一地域に
おける交通情報として、前記第1の交通情報取得手段に
より取得された交通情報及び前記第2の交通情報取得手
段により取得された交通情報のうち取得時期の遅い情報
を設定することとすれば、センタで交通情報に収集時刻
や送信時刻等の時間情報を付与することなく、2つの通
信媒体を用いてそれぞれ取得された交通情報の新旧を判
断することができる。
記載の通信型ナビゲーション装置において、前記提供情
報設定手段は、車両乗員に提供する前記同一地域におけ
る交通情報として、前記第1の交通情報取得手段により
取得された交通情報及び前記第2の交通情報取得手段に
より取得された交通情報のうち、該交通情報に与えられ
ている所定時期の遅い情報を設定することとすれば、2
つの交通情報の新旧をそれらの交通情報にそれぞれ与え
られている所定時期に従って判断することができる。
記載の通信型ナビゲーションシステムにおいて、前記第
1及び第2のセンタはそれぞれ、交通情報と共に、該交
通情報に与えた所定時期に関する情報を送信し、前記車
載装置は、車両乗員に提供する前記同一地域における交
通情報として、取得した両交通情報のうち、付与されて
いる前記所定時期の遅い情報を設定することとすれば、
2つの交通情報の新旧をそれらの交通情報にそれぞれ与
えられている所定時期に従って判断することができる。
「所定時期」とは、例えば、センタが交通情報の収集を
完了した際にその交通情報に与えた収集完了時刻、或い
は、センタが収集した交通情報を送信する場合にその交
通情報に与えた送信時刻等のことである。
請求項1乃至3の何れか一項記載の通信型ナビゲーショ
ン装置において、前記第1及び第2の交通情報取得手段
により取得される交通情報は、所定地域ごとに区分けさ
れた渋滞情報であることとしてもよい。
おける情報を含んでいる結果として、車両乗員に提供す
る該同一地域における交通情報として最新の情報が設定
された場合には、設定されなかった交通情報の該同一地
域に対応する部分は不用である。
1乃至4の何れか一項記載の通信型ナビゲーション装置
において、前記提供情報設定手段により車両乗員に提供
する前記同一地域における交通情報として前記最新の情
報が設定された場合に、設定されなかった交通情報の該
同一地域における情報を消去する情報消去手段を備える
こととすれば、不用な交通情報を消去することができ、
交通情報を蓄積するためのメモリを有効に活用すること
ができる。
は7記載の通信型ナビゲーションシステムにおいて、前
記第1のセンタと前記第2のセンタとが同一のセンタで
あることとしてもよい。
た状況下で、表示モニタに映し出される道路地図の縮尺
が大きい場合は、その縮尺が小さい場合に比して、表示
モニタに映し出された広域スケールの道路地図上に多く
の交通情報が重畳表示される事態が生じ得る。かかる事
態が生ずると、表示モニタ上での交通情報の表示が煩雑
となり、道路全体としての交通情報を車両乗員が判断し
難くなってしまう。
センタから送信された交通情報を、表示モニタに映し出
される道路地図に重ねて表示する表示制御手段を備える
通信型ナビゲーション装置において、前記センタから送
信された交通情報に基づいて、前記表示モニタに映し出
される道路地図上における道路について一の交通情報を
生成する交通情報生成手段を備え、前記表示制御手段
は、前記交通情報生成手段により生成された交通情報
を、前記表示モニタに映し出された該道路に重ねて表示
する通信型ナビゲーション装置は、表示モニタに映し出
される一の道路全体における交通情報を車両乗員にわか
り易く提供するうえで有効である。
に映し出される道路地図上における道路について一の交
通情報が生成され、表示モニタに映し出されたその道路
に一の交通情報が重ねて表示される。かかる構成におい
ては、表示スケールを考慮した交通情報が表示モニタに
表示されるため、表示モニタに映し出される一の道路全
体における交通情報を車両乗員にわかり易く提供するこ
とができる。
求項9記載の通信型ナビゲーション装置において、前記
センタから送信される交通情報は、所定地域ごとに区分
けされた渋滞情報であり、前記交通情報生成手段は、前
記表示モニタに映し出される道路地図上における複数の
前記所定地域に跨る道路全体の交通情報として一の渋滞
情報を生成することとすれば、表示モニタに映し出され
る一の道路全体における渋滞情報を車両乗員にわかり易
く提供することができる。
9又は10記載の通信型ナビゲーション装置において、
前記交通情報生成手段は、前記表示モニタに映し出され
る道路地図の縮尺が所定値以上に大きい場合に、前記表
示モニタに映し出される道路地図上における道路につい
て一の交通情報を生成すると共に、前記表示制御手段
は、前記縮尺が前記所定値以上に大きい場合に、前記交
通情報生成手段により生成された交通情報を、前記表示
モニタに映し出された該道路に重ねて表示することとし
てもよい。
出される道路地図の縮尺が小さい場合、すなわち、表示
モニタに狭い領域の道路地図が映し出された場合は、セ
ンタから送信された交通情報がそのまま表示モニタに表
示される一方、縮尺が大きい場合、すなわち、表示モニ
タに広域スケールの道路地図が映し出された場合は、セ
ンタから送信された交通情報に基づいて縮尺に応じた交
通情報が表示モニタに表示される。従って、表示モニタ
に映し出された道路地図が広域スケールであっても、そ
の縮尺を考慮した交通情報が表示モニタに表示されるた
め、表示モニタに映し出される一の道路全体における交
通情報を車両乗員にわかり易く提供することができる。
ナビゲーションシステムのシステム構成図を示す。図1
に示す如く、本実施例のシステムは、各道路の例えば渋
滞状況や工事中,通行止め等の交通情報を各車両に配信
する交通情報センタ(以下、単にセンタと称す)10
と、車両12に搭載され、センタ10から配信された交
通情報を車両乗員に提供するナビゲーション装置14
と、を備えている。
を用いて或いは人為的操作等により各道路における渋滞
状況や工事中,通行止め等の交通情報を収集する。セン
タ10には、インフラ施設として各地域ごとに設けられ
たFM基地局16が接続されている。各FM基地局16
は、FM放送アンテナ18を有しており、FM放送アン
テナ18による送信可能領域内に予め定められた特定地
域に存在する道路の交通情報を提供するように構成され
ている。センタ10は、FM基地局16ごとにFM放送
アンテナ18から、収集した当該地域における道路交通
情報を一定時間間隔で送信する。
20が接続されている。移動通信システム20は、交換
局(図示せず)と、各交換局を接続するネットワーク2
2と、ネットワーク22に接続し、所定領域内に存在す
る携帯電話との間で信号の送受信を行う複数のアンテナ
24とを備えている。従って、センタ10は、移動通信
システム20を用いて携帯電話と回線接続し、双方向無
線通信を行うことが可能である。センタ10は、移動通
信システム20を介して携帯電話側からある所望の地域
における道路交通情報の送信を要求する信号を受信した
場合、その要求された所望の地域における交道路通情報
を移動通信システム20を介して当該携帯電話に配信す
る。
4のブロック構成図を示す。図2に示す如く、ナビゲー
ション装置14は、電子制御ユニット(以下、ECUと
称す)30を備えている。ECU30には、CD−RO
MやDVD等の記録媒体32が接続されている。記録媒
体32には、地図情報が記録されていると共に、後述す
る制御ルーチンに対応するプログラムが記録されてい
る。記録媒体32に記録されているプログラムは、EC
U30に内蔵されたRAMにロードされ、ECU30に
より実行される。
34を備えている。GPS受信機34は、GPSアンテ
ナ36を有しており、GPSアンテナ36を介して、G
PS衛星が出力する信号を受信する。GPS受信機34
は、受信した信号を所定形式の信号に変換してECU3
0に供給する。ECU30は、GPS受信機34から供
給された信号に基づいて、車両の現在位置に対応する測
位を演算する。
備えている。表示部38には、車室内において車両乗員
が視認可能な位置に配設された表示モニタ40が接続さ
れている。ECU30は、車両の現在位置およびその周
辺の地図情報からなる画像データを表示部38に供給す
る。表示部38は、ECU30から供給された画像デー
タに基づいて、車両の現在位置を中心とした地図情報を
縮尺に応じた大きさで表示モニタ40に表示する。
備えている。入力部42には、車室内に設けられた車両
乗員による操作が可能な入力スイッチ44が接続されて
いる。入力スイッチ44は、例えば、表示モニタ40に
映し出された地図をスクロールするためのスイッチやそ
の地図の縮尺を変更するためのスイッチ等、ナビゲーシ
ョン装置14が有する機能を実現するためのスイッチに
より構成されている。入力部42は、ECU30に接続
されており、各種入力スイッチ44の状態に応じた信号
をECU30に供給する。
6を備えている。FM受信機46は、FMアンテナ48
を有しており、FMアンテナ48を介して、センタ10
がFM放送アンテナ18を介して送信する道路の渋滞状
況や通行規制等に関する交通情報(例えば道路の所定区
間ごとの平均速度等)を受信する。FM受信機46は、
受信した交通情報を所定形式の信号に変換してECU3
0に供給する。ECU30は、記憶部50を有してお
り、FM放送による交通情報の受信が完了した際にその
交通情報を当該道路と対応させて記憶部50に記憶させ
る。ECU30は、FM受信機46から供給された信号
に対応した画像データを表示部38に供給する。表示部
38は、ECU30から供給された交通情報に基づいた
画像データに基づいて、道路の交通情報を当該道路の地
図情報が表示モニタ40に表示された際に当該道路に重
ねて表示する。例えば渋滞状況が表示される際には渋滞
の激しさに応じて色分けされた線を表示モニタ40上の
当該道路に重ねて表示し、通行止め情報が表示される際
には通行止めを示すマークを表示モニタ40上の当該道
路に重ねて表示する。
両乗員が携帯可能な携帯電話52を備えている。携帯電
話52は、アンテナ54を有しており、アンテナ54を
介して、上記した移動通信システム20を用いて他の携
帯電話や固定電話との間で双方向通信を行うことができ
るように構成されている。携帯電話52は、また、所定
の操作によりその操作に従って特定された車両乗員が希
望する所望の地域における道路交通情報の配信を要求す
る信号を移動通信システム20を介してセンタ10に向
けて送信すると共に、センタ10が移動通信システム2
0を介して該携帯電話52に向けて送信した要求に係る
地域における道路交通情報を受信する機能を有してい
る。
置するためのホルダが取付けられている。車載ナビゲー
ション装置14は、携帯電話52がホルダに設置された
際に該携帯電話52との間で信号の送受を行うことがで
きるように構成されており、携帯電話52は、車両のホ
ルダに設置された際にナビゲーション装置14のECU
30との間で信号の送受を行うことができるように構成
されている。
ゲーション装置14と接続し、かつ、移動通信システム
20を介してセンタ10と回線接続した状況下で、セン
タ10が送信した所定地域における道路の交通情報を受
信した場合、その信号を所定形式の信号に変換してEC
U30に供給する。ECU30は、携帯電話52を用い
た交通情報の受信が完了した際にその交通情報を当該道
路と対応させて記憶部50に記憶させる。ECU30
は、携帯電話52と接続している状況下で携帯電話52
から供給された信号に対応した画像データを表示部38
に供給し、携帯電話52が受信した所定地域における道
路交通情報を当該道路の地図情報が表示モニタ40に表
示された際に当該道路に重ねて表示させる。
における動作について説明する。
に接続される各FM基地局16は、それぞれ、予め定め
られた特定地域の道路交通情報を一定時間間隔でFM放
送アンテナ18による所定の送信可能領域内に提供して
いる。FM基地局16の送信可能領域に車両12が進入
すると、該車両12に搭載されたナビゲーション装置1
4のFM受信機46は、そのFM基地局16が管轄する
特定地域における道路の交通情報を受信する。受信され
た交通情報は、ECU30に供給されて記憶部50に記
憶されると共に、表示部38に供給されて当該道路の地
図情報が表示モニタ40に表示された際に当該道路に重
ねて表示される。
表示された交通情報を視認することにより、渋滞が生じ
ている道路や通行止めの道路等を把握することが可能と
なる。従って、本実施例のナビゲーションシステムによ
れば、車両12が各FM基地局16の送信可能領域に存
在する際に一定時間間隔で該FM基地局16の管轄する
特定領域における道路の交通情報を取得し、車両乗員に
提供することが可能となっている。
電話52は、車両乗員により所定の操作が行われた場
合、移動通信システム20を介してセンタ10と回線接
続すると共に、センタ10と回線接続した後に、所定の
操作により特定された車両乗員が希望する所望の地域に
おける道路交通情報の配信を要求する信号を移動通信シ
ステム20を介してセンタ10に向けて送信する。セン
タ10は、携帯電話52からある地域における道路交通
情報の配信を要求する信号を受信した場合、その時点で
収集しているその地域における道路交通情報を読み出
し、その読み出した道路交通情報を移動通信システム2
0を介して当該携帯電話52に向けて配信する。携帯電
話52は、ナビゲーション装置14と接続する状況下
で、所望の地域における道路交通情報の配信をセンタ1
0に要求した後にセンタ10から配信されたその地域に
おける道路交通情報を受信した場合、その信号をナビゲ
ーション装置14のECU30に供給する。ECU30
に供給された交通情報は、記憶部50に記憶されると共
に、表示部30に供給されて当該道路の地図情報が表示
モニタ40に表示される際に当該道路に重ねて表示され
る。
に表示された交通情報を視認することにより、渋滞が生
じている道路や通行止めの道路等を把握することが可能
となる。従って、本実施例のナビゲーションシステムに
よれば、携帯電話52を用いた車両乗員によるセンタ1
0への要求により任意の地域における道路の交通情報を
取得し、車両乗員に提供することが可能となっている。
ステムは、センタ10から送信される道路の交通情報を
車両12側が取得する構成として、FM基地局16に
よるFM放送を利用したシステム(以下、インフラ型シ
ステムと称す)と、携帯電話52による移動通信シス
テム20を利用したシステム(以下、携帯型システムと
称す)と、を有している。
る道路交通情報が、車両12の現在位置から遠く離れた
地域におけるもの、具体的には、車両12が現時点でイ
ンフラ型システムを用いて道路交通情報を取得できない
地域におけるものである場合には、携帯型システムを用
いて取得する道路交通情報とインフラ型システムを用い
て取得する道路交通情報とが、互いに同一地域における
道路交通情報を含むことはない。このため、上記の場合
には、ナビゲーション装置14において、取得した道路
交通情報を車両乗員に提供する際に、携帯型システム及
びインフラ型システムのうち何れで取得した道路交通情
報を提供すべきかを選択する余地が生ずることはない。
得する道路交通情報が、車両12が現時点でインフラ型
システムを用いて道路交通情報を取得できる地域におけ
るものである場合には、携帯型システムを用いて取得す
る道路交通情報とインフラ型システムを用いて取得する
道路交通情報とが、互いに同一地域における道路交通情
報を含むこととなる。かかる事態が生じた場合に、何れ
のシステムを用いて取得した道路交通情報を提供すべき
かは、適切な交通情報を車両乗員に提供するうえで重要
な問題である。
路交通情報の配信を受けるのにインフラ型システムと携
帯型システムとを併用する構成において、両システムで
それぞれ取得した道路交通情報が互いに同一地域におけ
る情報を含んでいる場合に、その地域における道路交通
情報として適切な情報を車両乗員に提供する点に第1の
特徴を有している。以下、図3を参照して、本実施例の
第1の特徴部について説明する。
4において、インフラ型システム及び携帯型システムを
用いてそれぞれ取得された道路交通情報が互いに同一地
域における情報を含んでいる場合に、両道路交通情報の
うち車両乗員に提供する道路交通情報として設定される
情報を選択する原理を模式的に表した図を示す。尚、図
3において、16個の小さな正方形により構成される大
きな正方形は例えば日本全国の領域を表し、16個の各
正方形は日本の各地域(県,市等)の領域SX* Y*を表す
(X=X1〜X4,Y=Y1〜Y4)。また、図3にお
いて、上段は日本全国の領域のうち携帯型システムを用
いて道路交通情報が取得された地域を、下段は日本全国
の領域のうちインフラ型システムを用いて道路交通情報
が取得された地域を、また、中段は日本全国の領域のう
ち道路交通情報が車両乗員に提供され得る地域を、それ
ぞれ示している。
ナビゲーション装置14において携帯型システム及びイ
ンフラ型システムの何れのシステムによっても道路交通
情報が取得されていない状況下、10時04分に、携帯
型システムを用いて地域SX1 Y2,SX1Y3,SX1Y4,S
X2Y2,SX2Y3,SX2Y4,SX3Y2,SX3Y3,SX3Y4(図3
において梨地で示す領域)における道路交通情報が取得
されると、ナビゲーション装置14は、取得したすべて
の地域Sの道路交通情報を車両乗員に提供すべき情報と
して記憶部50に記憶すると共に、各地域Sごとに情報
を取得した時間(10時04分)を道路交通情報に対応
させて記憶する。そして、道路交通情報が取得された地
域Sの地図情報が表示モニタ40に表示される際に、そ
の道路交通情報が、対応する道路に重ねて表示される。
領域の道路交通情報が取得されている状況下、10時0
6分に、インフラ型システムを用いて地域SX2Y1,S
X2Y2,SX2Y3,SX3Y1,SX3Y2,SX3Y3,SX4Y1,S
X4Y2,SX4Y3(図3においてクロスハッチングで示す領
域)における道路交通情報が取得されると、ナビゲーシ
ョン装置14は、その取得したすべての地域Sの道路交
通情報を車両乗員に提供すべき情報として記憶部50に
記憶する共に、各地域Sごとに情報を取得した時間(1
0時06分)を道路交通情報に対応させて記憶する。す
なわち、この場合、地域SX2Y2,SX2Y3,SX3Y2,S
X3Y3は、10時04分に携帯型システムを用いて交通情
報が取得され、かつ、10時06分にインフラ型システ
ムを用いて交通情報が取得された地域であるが、これら
の地域Sにおける車両乗員に提供すべき情報としては、
ナビゲーション装置14の取得した時期が最も遅い10
時06分にインフラ型システムを用いて取得した交通情
報が用いられる。
ムを用いて取得した道路交通情報のうち、10時06分
にインフラ型システムを用いて取得した道路交通情報が
車両乗員に提供すべき情報として用いられる地域
SX2Y2,SX2Y3,SX3Y2,SX3Y3の道路交通情報は上書
きされて記憶部50から消去される一方、その他の地域
(例えばSX1Y2等)の道路交通情報は記憶部50から消
去されず記憶され続ける。
を用いて地域SX3Y2,SX3Y3,SX3 Y4,SX4Y2,
SX4Y3,SX4Y4(図3において斜めハッチングで示す領
域)における道路交通情報が取得されると、ナビゲーシ
ョン装置14は、その取得したすべての地域Sの道路交
通情報を車両乗員に提供すべき情報として記憶部50に
記憶すると共に、各地域Sごとに情報を取得した時間
(10時08分)を道路交通情報に対応させて記憶す
る。すなわち、この場合、地域SX3Y4は、10時04分
に携帯型システムを用いて交通情報が取得され、かつ、
10時08分に携帯型システムを用いて交通情報が取得
された地域であり、また、地域SX3Y2,SX3Y3,
S X4Y2,SX4Y3は、10時06分にインフラ型システム
を用いて交通情報が取得され、かつ、10時08分に携
帯型システムを用いて交通情報が取得された地域である
が、これらの地域Sにおける車両乗員に提供すべき情報
としては、ナビゲーション装置14の取得した時期が最
も遅い10時08分に携帯型システムを用いて取得した
交通情報が用いられる。
ムを用いて取得した道路交通情報であって、10時06
分にインフラ型システムを用いて道路交通情報が取得さ
れることによって消去されなかった道路交通情報のう
ち、10時08分に携帯型システムを用いて取得した道
路交通情報が車両乗員に提供すべき情報として用いられ
る地域SX3Y4の道路交通情報は上書きされて記憶部50
から消去される一方、その他の地域の道路交通情報は記
憶部50から消去されず記憶され続ける。また、10時
06分にインフラ型システムを用いて取得した道路交通
情報のうち、10時08分に携帯型システムを用いて取
得した道路交通情報が車両乗員に提供すべき情報として
用いられる地域SX3Y2,SX3Y3,SX4Y2,SX4Y3の道路
交通情報は上書きされて記憶部50から消去される一
方、その他の地域の道路交通情報は記憶部50から消去
されずに記憶され続ける。
いて道路交通情報が取得された後、例えば10時10分
にその道路交通情報が未だ記憶部50に記憶されている
場合には、ナビゲーション装置14は、その10時04
分に携帯型システムを用いて取得した未だ記憶部50に
記憶されている道路交通情報を情報の古い不適切な道路
交通情報として記憶部50から消去する。
置14においては、インフラ型システム及び携帯型シス
テムを用いてそれぞれ取得された道路交通情報が互いに
同一の地域Sにおける情報を含んでいる場合、両道路交
通情報のうちナビゲーション装置14の取得した時期が
最も遅い最新の情報が、その地域Sにおける車両乗員に
提供すべき道路交通情報として設定される。従って、本
実施例のシステムによれば、同一の地域Sに対して複数
の道路交通情報が取得された場合にも、車両乗員にその
地域Sの渋滞状況や通行止め等の道路交通情報として利
用価値の高い適切な情報を提供することが可能となって
いる。
においては、同一の地域Sに対して複数の道路交通情報
が取得された際、両道路交通情報のうち最新の情報が記
憶部50に記憶される一方、それ以前にその同一の地域
Sの道路交通情報として記憶部50に記憶されていた古
い情報は記憶部50から消去される。この場合、一の地
域Sに対して複数の道路交通情報が記憶部50に記憶さ
れることはないため、記憶部50の容量を過大にするこ
とは不要である。従って、本実施例によれば、同一の地
域Sに対して複数の道路交通情報が取得されている状況
下でその地域Sの道路交通情報として利用価値の高い適
切な情報を車両乗員に提供しつつ、不用な交通情報を消
去することにより記憶部50を有効に活用することが可
能となっている。
においては、同一の地域Sに対して複数の道路交通情報
が取得された際、両道路交通情報のうちナビゲーション
装置14の取得した時期の遅い最新の情報が、記憶部5
0に記憶され、その同一地域Sにおける車両乗員に提供
すべき道路交通情報として用いられる。かかる構成にお
いては、センタ10から送信される道路交通情報に、そ
の情報の収集を完了した時間や送信を行った時間等、ナ
ビゲーション装置14に同一地域Sに対して複数の道路
交通情報が取得された際に車両乗員に提供すべき道路交
通情報を判定させるための時間情報を付与することは不
要である。従って、本実施例によれば、通信負荷を増大
させることなく、比較的簡素な構成で重複地域における
交通情報として利用価値の高い適切な情報を車両乗員に
提供することが可能となっている。
交通情報としての渋滞情報は、道路上の所定区間ごとの
詳細な情報である。このため、本実施例のナビゲーショ
ンシステムにおいて、表示モニタ40に映し出される道
路地図の縮尺が小さい場合、すなわち、表示モニタ40
に詳細な道路地図が表示される場合は、その詳細な道路
地図に対応した詳細な交通情報を表示モニタ40を介し
て車両乗員に提供することができる。
れる道路地図の縮尺が大きいと、すなわち、表示モニタ
40に広域スケールの道路地図が表示されると、その表
示モニタ40の表示領域内に多数の道路が存在すること
となるため、表示モニタ40の画面内に多数の渋滞情報
が散在的に表示され、表示モニタ40上での渋滞情報の
表示が煩雑となる事態が生じ得る。例えば、表示モニタ
40に市内全域または県内全域の地図情報が映し出され
ている場合には、一地域の「○○町」地区の地図情報が
映し出されている場合に比べて、各区間ごとの渋滞情報
が散在的に表示されることがある。このため、車両乗員
が表示モニタ40に映し出された道路全体の渋滞状況を
把握しようとしても、その把握が容易でないことがあっ
た。
タ40に広域スケールの道路地図が映し出される際に、
その映し出される道路全体における交通情報を車両乗員
にわかり易く提供する点に第2の特徴を有している。以
下、図4乃至図6を参照して、本実施例の第2の特徴部
について説明する。
4において、表示モニタ40に広域スケールの道路地図
が映し出される状況下でその映し出される道路全体にお
ける道路交通情報を生成する原理を模式的に表した図を
示す。また、図5は、本実施例のナビゲーション装置1
4において、表示モニタ40に広域スケールの道路地図
が映し出される際に、その映し出される道路全体におけ
る交通情報を車両乗員に提供する手法を模式的に表した
図を示す。尚、図5においては、道路80の各区間のう
ち渋滞が生じている区間を矢印で示している。
域スケールで表示モニタ40に映し出される状況下、そ
の映し出される道路80を構成する各区間L1,L2,L
3,L4,・・・,Lnについて、それぞれ、区間距離が
X1,X2,X3,X4,・・・,Xnであり、センタ10
から送信された道路交通情報としての区間平均速度がV
1,V2,V3,V4,・・・,Vnであるとすると、次式
(1)に従ってその道路80の各区間L1〜Ln全体とし
ての平均速度Vが演算される。
(1)式に従って演算された道路80の平均速度Vが大
きい場合は、道路80全体として渋滞が生じていないと
判断できるので、表示モニタ40に映し出された道路8
0に対して渋滞が生じている旨の表示を行わない。一
方、演算結果としての道路80の平均速度Vが小さい場
合は、道路80全体として渋滞が生じていると判断でき
るので、図5に示す如く、表示モニタ40に映し出され
た道路80に対して渋滞が生じている旨の表示を行う。
また、この際、その平均速度Vが著しく小さい場合に
は、表示モニタ40に映し出された道路80に対して激
しい渋滞が生じている旨の表示を行う。
信により車両12において道路の各区間ごとの渋滞情報
が取得された状況下、表示モニタ40に広域スケールの
道路地図が映し出される場合に、その映し出される一の
道路全体における渋滞情報をその道路全体に重ねて表示
することができる。この場合には、表示モニタ40に道
路の各区間の渋滞情報がそれぞれ表示されることはな
く、各区間をまとめて一の区間として一の渋滞情報が表
示されるので、車両乗員に短時間のうちにわかり易く、
表示モニタ40に映し出される一の道路全体の渋滞情報
が提供されることとなる。従って、表示モニタ40に映
し出される道路地図の縮尺が大きくても、その道路が全
体的に渋滞しているか否かの判断を車両乗員が容易にか
つ迅速に行うことが可能となっている。
例のナビゲーション装置14においてECU30が実行
する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図6
に示すルーチンは、所定時間ごとに繰り返し起動される
ルーチンである。図6に示すルーチンが起動されると、
まずステップ100の処理が実行される。
しての表示モニタ40に映し出される地図の縮尺を変更
するためのスイッチの状態に基づいて、その縮尺を検出
する処理が実行される。
で検出した縮尺に対応して表示モニタ40に現に映し出
される一の道路全体を一の渋滞情報を生成すべき道路区
間として設定する処理が実行される。具体的には、表示
モニタ40の画面に図5に示す如く道路80が映し出さ
れる場合には、その現に映し出される道路80の部分を
一の渋滞情報を生成すべき道路区間として設定し、ま
た、表示モニタ40に分岐点を有する道路が映し出され
る場合には、その現に映し出される分岐点間或いは分岐
点と画面の端とを結ぶ区間を一の渋滞情報を生成すべき
道路区間として設定する。そして、表示モニタ40に現
に映し出されているすべての道路についてそれぞれ一の
渋滞情報を生成すべき道路区間を設定する。尚、この
際、表示モニタ40に映し出されている道路のうち例え
ば高速道路のみ或いは国道のみについて、一の渋滞情報
を生成すべき道路区間を設定することとしてもよい。
縮尺が比較的大きい場合には、表示モニタ40に映し出
される領域は狭いので、一の渋滞情報を生成すべき道路
区間として設定される道路の距離は比較的短くなり、一
方、縮尺が比較的小さい場合には、表示モニタ40に映
し出される領域は広いので、一の渋滞情報を生成すべき
道路区間として設定される道路の距離は比較的長くな
る。
で設定された一の道路区間を構成する各区間の道路交通
情報(平均速度)のすべてを記憶部50から読み出し、
上記した(1)式に従って上記ステップ102で設定さ
れた一の道路区間における車両の平均速度Vを演算す
る。
4における、演算された平均速度Vと車両乗員に提供す
る渋滞情報との関係を表した図を示す。本ステップ10
4において一の道路区間における平均速度Vが演算され
ると、図7に示すマップに従って該一の道路区間におけ
る車両乗員に提供すべき渋滞情報が設定される。具体的
には、平均速度Vが所定値Vb以上である場合はその道
路区間における渋滞情報として“順調”が設定され、平
均速度Vが所定値Vbを下回る場合は“混雑”が設定さ
れ、更に、平均速度Vが所定値Vbよりも小さい所定値
Vaをも下回る場合は“渋滞”が設定される。
し出された対応道路区間に上記ステップ104で設定さ
れた渋滞情報を重ねて表示する処理が実行される。具体
的には、“順調”の場合は例えば緑色のラインを、“混
雑”の場合は橙色のラインを、“渋滞”の場合は赤色の
ラインを、対応道路区間に重ねて表示する処理が実行さ
れる。本ステップ106の処理が実行されると、以後、
表示モニタ40に映し出された一の道路区間全体として
の渋滞情報が車両乗員に提供されることとなる。本ステ
ップ106の処理が終了すると、今回のルーチンは終了
される。
大きい場合に、センタ10から送信され取得された各区
間の渋滞情報がそれぞれそのまま表示モニタ40に表示
されるのを回避することができ、表示モニタ40に現に
映し出される道路地図上に設定された道路区間をまとめ
て一の区間として一の渋滞情報を表示モニタ40に表示
することができる。この場合には、車両乗員に短時間の
うちにわかり易く、表示モニタ40に映し出される一の
道路区間全体の渋滞情報が提供されることとなる。従っ
て、本実施例によれば、表示モニタ40に映し出される
道路地図の縮尺が大きくても、車両乗員にその道路が全
体的に渋滞しているのか否かの判断を容易かつ迅速に行
わせることが可能となっている。すなわち、本実施例の
ナビゲーションシステムによれば、表示モニタ40の縮
尺が大きい場合は、車両乗員に、センタ10から送信さ
れ取得された各区間の詳細な渋滞情報ではなく、表示モ
ニタ40に映し出された道路全体における渋滞情報を提
供することができ、その道路全体の渋滞傾向を把握させ
ることが可能となっている。
ーション装置14が特許請求の範囲に記載された「通信
型ナビゲーション装置」及び「車載装置」に、FM基地
局16を用いた無線通信及び移動通信システム20を用
いた無線通信が特許請求の範囲に記載された「第1の通
信媒体」及び「第2の通信媒体」に、FM受信機46及
び携帯電話52が特許請求の範囲に記載された「第1の
交通情報取得手段」及び「第2の交通情報取得手段」
に、センタ10が特許請求の範囲に記載された「第1の
センタ」及び「第2のセンタ」に、それぞれ相当してい
る。
0が、インフラ型システム及び携帯型システムを用いて
それぞれ取得された道路交通情報が互いに同一の地域S
における情報を含んでいる場合、両道路交通情報のうち
ナビゲーション装置14の取得した時期が最も遅い最新
の情報をその地域Sにおける車両乗員に提供すべき道路
交通情報として設定することにより特許請求の範囲に記
載された「提供情報設定手段」が、同一地域Sに対して
複数の道路交通情報が取得された際に、両道路交通情報
のうち最新の情報を記憶部50に記憶することによりそ
れ以前に記憶されていた古い情報を記憶部50から消去
することにより特許請求の範囲に記載された「情報消去
手段」が、それぞれ実現されている。
0が、上記図6に示すルーチン中ステップ106の処理
を実行することにより特許請求の範囲に記載された「表
示制御手段」が、上記ステップ104の処理を実行する
ことにより特許請求の範囲に記載された「交通情報生成
手段」が、それぞれ実現されている。
電話52を用いてセンタ10から車両12へ交通情報の
提供を行う場合、携帯電話52が車両のホルダに設置さ
れたか否かに関係なく、携帯電話52に対する車両乗員
の操作によりセンタ10に対して所望の地域における交
通情報の提供を要求することとしているが、携帯電話5
2が車両のホルダに設置されている状況下で操作された
場合にセンタ10に対して交通情報の提供を要求するこ
ととしてもよいし、また、携帯電話52が車両のホルダ
に設置されている状況下でナビゲーション装置14の対
応する入力スイッチ44が操作された場合に携帯電話5
2を送受信機としてのみに用いてセンタ10に対して交
通情報の提供を要求することとしてもよい。
型システムを用いた交通情報の提供、及び、携帯型シス
テムを用いた交通情報の提供を共に一のセンタ10が行
うこととしているが、それらの提供を別個のセンタがそ
れぞれ行うこととしてもよい。この場合には、それらの
センタが特許請求の範囲に記載した「第1のセンタ」及
び「第2のセンタ」にそれぞれ相当する。
型システム及び携帯型システムを用いて同一の地域Sに
対して複数の道路交通情報が取得された際、その同一地
域Sにおける車両乗員に提供すべき道路交通情報とし
て、ナビゲーション装置14の取得した時期の遅い方の
情報を用いることとしているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、センタ10が送信する道路交通情報
に、その情報の収集を完了した時間や送信を行った時間
等、ナビゲーション装置14に同一地域Sに対して複数
の道路交通情報が取得された際に車両乗員に提供すべき
道路交通情報を判定させるための時間情報を付与するこ
ととし、ナビゲーション装置14にかかる時間情報に基
づいて車両乗員に提供すべき道路交通情報を設定させる
こととしてもよい。この場合には、センタ10が送信す
る道路交通情報に付与されているその情報の収集を完了
した時間や送信を行った時間等が、特許請求の範囲の請
求項3に記載された「所定時期」に相当すると共に、E
CU30が上記した時間情報に基づいて道路交通情報を
設定することにより請求項3に記載された「提供情報設
定手段」が実現される。
情報を、FM放送を用いたインフラ型システムと移動通
信システム20を用いた携帯型システムとを用いて取得
することとしているが、電波ビーコンや光ビーコンを用
いたインフラ型システムを用いて取得することとしても
よい。
型システムを用いて取得した道路交通情報と、携帯型シ
ステムを用いて取得した道路交通情報とが互いに同一地
域における情報を含んでいる場合に、両道路交通情報の
うち何れの情報を車両乗員に提供すべき情報として設定
するかについて適用することとしているが、携帯型シス
テムを用いて異なる時刻に取得したそれぞれの道路交通
情報が互いに同一地域における情報を含んでいる場合に
適用することも可能である。
タ40の縮尺に従って常に一の渋滞情報を生成すべき道
路区間を設定し、その道路区間について一の渋滞情報を
設定し、その一の渋滞情報を表示モニタ40に表示する
こととしているが、車両12が停止している場合には、
センタ10から送信され取得された各区間の道路交通情
報をそれぞれそのまま表示モニタ40に表示することと
してもよい。これは、車両12が走行している場合は、
車両乗員は、表示モニタ40を見ることにより迅速に道
路の渋滞状況を把握する必要があるが、車両12が停止
している場合は迅速に道路の渋滞状況を把握する必要は
ないからである。
タ40に広域スケールの道路地図が映し出される際、渋
滞情報の煩雑な表示を回避すべく、表示モニタ40に映
し出される一の道路全体における渋滞情報を提供するこ
ととしているが、表示モニタ40の画面内に映し出され
る道路の多数の地点で通行止め等が行われている状況下
においてその画面内における通行止め情報や工事中情報
等の煩雑な表示を回避すべく、表示モニタ40に映し出
される道路についてある程度の所定距離ごとに一にまと
まった通行止め情報等を提供することに適用することも
可能である。
交通情報としての通行止め情報や工事中情報は、道路上
の特定地点における情報であるため、表示モニタ40に
通行止めや工事中情報が表示される際に、縮尺が大きく
なっていること等に起因して表示モニタ40の画面内に
映し出される道路の多数の地点で通行止め等が行われて
いる場合には、その画面内に重畳的にそれらの情報が表
示され、表示モニタ40上での通行止めや工事中情報の
表示がわかり難くなる事態が生ずる。従って、設定され
ている縮尺に従って道路地図が表示モニタ40に映し出
される状況下、表示モニタ40の画面上の所定距離当た
りに2以上の通行止め情報や工事中情報等が含まれるこ
ととなる場合は、それらの情報を一にまとめて表示モニ
タ40に表示する。かかる手法によれば、表示モニタ4
0に映し出される道路の多数の地点で通行止め等が行わ
れていても、それらの地点に対応してそれぞれ通行止め
情報等が表示されることはなく、ある程度の道路区間に
対して一にまとまった通行止め情報等が表示されるた
め、例えば表示モニタ40に映し出される道路地図の縮
尺が大きい場合にも、車両乗員に短時間のうちにわかり
易く、表示モニタ40に映し出される道路の通行止め情
報等を提供することが可能となる。
の発明によれば、2つの通信媒体を介してセンタからそ
れぞれ送信された結果として取得された交通情報が互い
に同一地域における情報を含んでいる場合に、その重複
地域における交通情報として利用価値の高い適切な情報
を車両乗員に提供することができる。
交通情報に時間情報を付与することなく、2つの通信媒
体を用いてそれぞれ取得された交通情報の新旧を判断す
ることができるため、通信負荷を増大させることなく、
重複地域における交通情報として利用価値の高い適切な
情報を車両乗員に提供することができる。
の通信媒体を用いてそれぞれ取得された交通情報の新旧
を、それらの交通情報にそれぞれ与えられている所定時
期に従って判断することができ、その結果、重複地域に
おける交通情報として利用価値の高い適切な情報を車両
乗員に提供することができる。
媒体を介してセンタからそれぞれ送信された結果として
取得された渋滞情報が互いに同一地域における情報を含
んでいる場合に、その重複地域における渋滞情報として
利用価値の高い適切な情報を車両乗員に提供することが
できる。
おける交通情報として利用価値の高い適切な情報を車両
乗員に提供しつつ、不用な交通情報を消去することで交
通情報を蓄積するためのメモリを有効に活用することが
できる。
示モニタに映し出される一の道路全体における交通情報
を車両乗員にわかり易く提供することができる。
示モニタに映し出される一の道路全体における渋滞情報
を車両乗員にわかり易く提供することができる。
ムのシステム構成図である。
図である。
フラ型システム及び携帯型システムを用いてそれぞれ取
得される道路交通情報が互いに同一地域における情報を
含んでいる場合に、両道路交通情報のうち車両乗員に提
供する道路交通情報として設定される情報を選択する原
理を模式的に表した図である。
モニタに広域スケールの道路地図が映し出される状況下
でその映し出される道路全体における道路交通情報を生
成する原理を模式的に表した図である。
モニタに広域スケールの道路地図が映し出される際に、
その映し出される道路全体における交通情報を車両乗員
に提供する手法を模式的に表した図である。
モニタに広域スケールの道路地図が映し出される際に、
その映し出される道路全体における交通情報を車両乗員
に提供すべく実行される制御ルーチンの一例のフローチ
ャートである。
された平均速度Vと車両乗員に提供する渋滞情報との関
係を表した図を示す。
Claims (11)
- 【請求項1】 センタから送信された交通情報を車両乗
員に提供し得る通信型ナビゲーション装置において、 第1の通信媒体を介してセンタの送信する交通情報を取
得する第1の交通情報取得手段と、 第2の通信媒体を介してセンタの送信する交通情報を取
得する第2の交通情報取得手段と、 前記第1の交通情報取得手段により取得された交通情報
及び前記第2の交通情報取得手段により取得された交通
情報が互いに同一地域における情報を含んでいる場合、
車両乗員に提供する該同一地域における交通情報とし
て、該取得された両交通情報のうち最新の情報を設定す
る提供情報設定手段と、 を備えることを特徴とする通信型ナビゲーション装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の通信型ナビゲーション装
置において、 前記提供情報設定手段は、車両乗員に提供する前記同一
地域における交通情報として、前記第1の交通情報取得
手段により取得された交通情報及び前記第2の交通情報
取得手段により取得された交通情報のうち取得時期の遅
い情報を設定することを特徴とする通信型ナビゲーショ
ン装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の通信型ナビゲーション装
置において、 前記提供情報設定手段は、車両乗員に提供する前記同一
地域における交通情報として、前記第1の交通情報取得
手段により取得された交通情報及び前記第2の交通情報
取得手段により取得された交通情報のうち、該交通情報
に与えられている所定時期の遅い情報を設定することを
特徴とする通信型ナビゲーション装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至3の何れか一項記載の通信
型ナビゲーション装置において、 前記第1及び第2の交通情報取得手段により取得される
交通情報は、所定地域ごとに区分けされた渋滞情報であ
ることを特徴とする通信型ナビゲーション装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至4の何れか一項記載の通信
型ナビゲーション装置において、 前記提供情報設定手段により車両乗員に提供する前記同
一地域における交通情報として前記最新の情報が設定さ
れた場合に、設定されなかった交通情報の該同一地域に
おける情報を消去する情報消去手段を備えることを特徴
とする通信型ナビゲーション装置。 - 【請求項6】 交通情報を第1の通信媒体を介して送信
する第1のセンタと、 交通情報を第2の通信媒体を介して送信する第2のセン
タと、 前記第1のセンタの送信する交通情報及び第2のセンタ
の送信する交通情報をそれぞれ取得すると共に、取得し
た両交通情報が互いに同一地域における情報を含んでい
る場合に、車両乗員に提供する該同一地域における交通
情報として、該両交通情報のうち最新の情報を設定する
車載装置と、 を備えることを特徴とする通信型ナビゲーションシステ
ム。 - 【請求項7】 請求項6記載の通信型ナビゲーションシ
ステムにおいて、 前記第1及び第2のセンタはそれぞれ、交通情報と共
に、該交通情報に与えた所定時期に関する情報を送信
し、 前記車載装置は、車両乗員に提供する前記同一地域にお
ける交通情報として、取得した両交通情報のうち、付与
されている前記所定時期の遅い情報を設定することを特
徴とする通信型ナビゲーションシステム。 - 【請求項8】 請求項6又は7記載の通信型ナビゲーシ
ョンシステムにおいて、 前記第1のセンタと前記第2のセンタとが同一のセンタ
であることを特徴とする通信型ナビゲーションシステ
ム。 - 【請求項9】 センタから送信された交通情報を、表示
モニタに映し出される道路地図に重ねて表示する表示制
御手段を備える通信型ナビゲーション装置において、 前記センタから送信された交通情報に基づいて、前記表
示モニタに映し出される道路地図上における道路につい
て一の交通情報を生成する交通情報生成手段を備え、 前記表示制御手段は、前記交通情報生成手段により生成
された交通情報を、前記表示モニタに映し出された該道
路に重ねて表示することを特徴とする通信型ナビゲーシ
ョン装置。 - 【請求項10】 請求項9記載の通信型ナビゲーション
装置において、 前記センタから送信される交通情報は、所定地域ごとに
区分けされた渋滞情報であり、 前記交通情報生成手段は、前記表示モニタに映し出され
る道路地図上における複数の前記所定地域に跨る道路全
体の交通情報として一の渋滞情報を生成することを特徴
とする通信型ナビゲーション装置。 - 【請求項11】 請求項9又は10記載の通信型ナビゲ
ーション装置において、 前記交通情報生成手段は、前記表示モニタに映し出され
る道路地図の縮尺が所定値以上に大きい場合に、前記表
示モニタに映し出される道路地図上における道路につい
て一の交通情報を生成すると共に、 前記表示制御手段は、前記縮尺が前記所定値以上に大き
い場合に、前記交通情報生成手段により生成された交通
情報を、前記表示モニタに映し出された該道路に重ねて
表示することを特徴とする通信型ナビゲーション装置。
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