JP4556355B2 - 通信型ナビゲーション装置、交通情報配信装置、及び交通情報取得方法 - Google Patents

通信型ナビゲーション装置、交通情報配信装置、及び交通情報取得方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信型ナビゲーション装置、交通情報配信装置、及び交通情報取得方法に係り、特に、センタから送信された交通情報を車両乗員に提供するうえで好適な通信型ナビゲーション装置、交通情報配信装置、及び交通情報取得方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば特開平10−47979号公報に開示される如く、交通情報提供センタからFM放送やビーコンを用いて交通情報を提供し、車載ナビゲーション装置でその提供された交通情報を表示モニタに表示させるナビゲーションシステムが知られている。交通情報提供センタは、予め定められた地域ごとに交通情報を収集し、その収集した交通情報をFM放送やビーコンを用いて送信する。車載ナビゲーション装置は、その定められた地域に車両が進入した後、一定間隔ごとに該地域における交通情報を取得する。従って、かかるナビゲーションシステム(以下、インフラ型システムと称す)によれば、各地域における交通情報を適宜車両乗員に提供することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、携帯電話やPHS等の携帯端末の急速な進歩発展により、交通情報を取得する手法として、携帯端末側から所望の地域における交通情報の配信を要求し、その要求によりセンタから当該地域における交通情報を携帯端末側に向けて配信し、車載レシーバとして携帯端末にセンタからの交通情報を取得させるシステム(以下、携帯型システムと称す)が考えられる。この携帯型システムによれば、車両乗員が携帯端末を携帯することにより、既存の有料通信システムを利用して車両側に任意の地域における交通情報を取得させることが可能となる。
【0004】
しかしながら、このように任意の地域における交通情報が取得できることとなると、有料通信システムを利用した携帯型システムと、上記した無料通信システムを利用したインフラ型システムとが併用される構成においては、それぞれ取得する交通情報が互いに同一地域における情報となる事態が生じ得る。かかる事態が生ずる場合に、その同一地域における交通情報を、無料通信システムを利用したインフラ型システムを用いて取得できるにもかかわらず、有料通信システムを利用した携帯型システムを用いて取得するものとすると、同一の交通情報を取得するのに通信コストが無駄に上昇してしまう。
【0005】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、センタから無料通信システム及び有料通信システムを介する車載機への交通情報の配信が重複して行われるのを回避すると共に、通信コストの上昇を抑制することが可能な通信型ナビゲーション装置、交通情報配信装置、及び交通情報取得方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、請求項1に記載する如く、センタから無料通信システムを介して送信される交通情報を取得する無料交通情報取得手段と、センタに対して有料通信システムを介する交通情報の送信を要求する交通情報送信要求手段と、センタから前記有料通信システムを介して送信される交通情報を取得する有料交通情報取得手段と、を備え、前記無料交通情報取得手段により取得された交通情報及び前記有料交通情報取得手段により取得された交通情報を車両乗員に提供する通信型ナビゲーション装置であって、
車両乗員がセンタに対して前記有料通信システムを介する交通情報の送信を希望する所望地域に、前記無料交通情報取得手段による交通情報の取得が既に行われている無料取得済み地域が含まれるか否かを判別する所望地域判別手段を備え、
前記交通情報送信要求手段は、前記所望地域判別手段により前記所望地域に前記無料取得済み地域が含まれると判別された場合は、該所望地域のうち該無料取得済み地域以外の地域における交通情報の送信を要求する通信型ナビゲーション装置により達成される。
【0007】
本発明において、車両乗員がセンタに対して有料通信システムを介する交通情報の送信を希望する所望地域に、無料通信システムを用いた交通情報の取得が既に行われている無料取得済み地域が含まれるか否かが判別される。その結果、肯定判定がなされた場合は、その所望地域のうちその無料取得済み地域以外の地域における交通情報の送信がセンタに対して要求される。すなわち、所望地域のうち既に交通情報が取得済みの無料取得済み地域における交通情報の送信がセンタに要求されることはない。この場合には、センタによりその所望地域のうち無料取得済み地域における交通情報が有料通信システムを介して配信されることはないため、同一地域における交通情報の配信が無料通信システム及び有料通信システムを用いて重複して行われるのが回避されると共に、通信コストの上昇が抑制される。
【0008】
また、上記の目的は、請求項2に記載する如く、センタから無料通信システムを介して送信される交通情報を取得する無料交通情報取得手段と、センタに対して有料通信システムを介する交通情報の送信を要求する交通情報送信要求手段と、センタから前記有料通信システムを介して送信される交通情報を取得する有料交通情報取得手段と、を備え、前記無料交通情報取得手段により取得された交通情報及び前記有料交通情報取得手段により取得された交通情報を車両乗員に提供する通信型ナビゲーション装置であって、
車両乗員がセンタに対して前記有料通信システムを介する交通情報の送信を希望する所望地域に、記無料交通情報取得手段による交通情報の取得が可能な無料取得可能地域が含まれるか否かを判別する所望地域判別手段を備え、
前記交通情報送信要求手段は、前記所望地域判別手段により前記所望地域に前記無料取得可能地域が含まれると判別された場合は、該所望地域のうち該無料取得可能地域以外の地域における交通情報の送信を要求する通信型ナビゲーション装置により達成される。
【0009】
本発明において、所望地域に無料通信システムを用いた交通情報の取得が可能な無料取得可能地域が含まれるか否かが判別される。その結果、肯定判定がなされた場合は、その所望地域のうちその無料取得可能地域以外の地域における交通情報の送信がセンタに対して要求される。すなわち、所望地域のうち交通情報が取得可能な無料取得可能地域における交通情報の送信がセンタに要求されることはない。この場合には、センタによりその所望地域のうち無料取得可能地域における交通情報が有料通信システムを介して配信されることはないため、同一地域における交通情報の配信が無料通信システム及び有料通信システムを用いて重複して行われるのが回避されると共に、通信コストの上昇が抑制される。
【0010】
ところで、所望地域に無料通信システムを用いた交通情報の取得が可能な無料取得可能地域が含まれる状況下において、車両が所定時間内にその無料取得可能地域における交通情報を取得できる無料通信領域から外に流出すると、その無料取得可能地域における交通情報を取得することができなくなる。かかる事態が生ずると、車両乗員にその無料取得可能地域における交通情報を提供することができなくなる。
【0011】
従って、請求項3に記載する如く、請求項2記載の通信型ナビゲーション装置において、前記交通情報送信要求手段は、定時間内に車両が移動可能な領域のすべてが前記無料取得可能地域における交通情報を取得できる無料通信領域内にある状況下で、前記所望地域判別手段により前記所望地域に前記無料取得可能地域が含まれると判別された場合に、該所望地域のうち該無料取得可能地域以外の地域における交通情報の送信を要求することとしてもよい。
【0012】
また、所望地域に無料取得可能地域が含まれたことによりセンタに対して所望地域のうちその無料取得可能地域以外の地域における交通情報の送信を要求した後、その地域における交通情報を取得した時点で、無料通信システムを用いてその無料取得可能地域における交通情報を取得できない場合がある。
【0013】
従って、請求項4に記載する如く、請求項2記載の通信型ナビゲーション装置において、前記交通情報送信要求手段は、前記所望地域のうち前記無料取得可能地域以外の地域における交通情報の送信を要求した後、前記有料交通情報取得手段により該所望地域のうち該無料取得可能地域以外の地域における交通情報を取得した時点で、前記無料交通情報取得手段による前記無料取得可能地域における交通情報の取得が不可能な場合に、該無料取得可能地域における交通情報の送信を要求することとしてもよい。
【0014】
上記の目的は、請求項5に記載する如く、交通情報を無料通信システムを介して配信する無料情報配信手段と、交通情報を有料通信システムを介して配信する有料情報配信手段と、を備える交通情報配信装置であって、
一の配信対象から前記有料通信システムを介する所定地域における交通情報の配信が要求された場合に、該所定地域に、該一の配信対象に対して前記無料情報配信手段による交通情報の配信が既に行われている無料配信済み地域が含まれるか否かを判別する所定地域判別手段を備え、
前記有料情報配信手段は、前記所定地域判別手段により前記所定地域に前記無料配信済み地域が含まれると判別された場合は、該所定地域のうち該無料配信済み地域以外の地域における交通情報を前記有料通信システムを介して配信する交通情報配信装置により達成される。
【0015】
本発明において、一の配信対象から有料通信システムを介する所定地域における交通情報の配信が要求された場合に、その所定地域に、その一の配信対象に対して交通情報の配信が既に行われている無料配信済み地域が含まれるか否かが判別される。その結果、その所定地域に無料配信済み地域が含まれる場合は、その所定地域のうち無料配信済み地域以外の地域における交通情報が有料通信システムを介して配信される。すなわち、配信対象から無料配信済み地域を含む地域における交通情報の配信が要求されても、その無料配信済み地域における交通情報が有料通信システムを介して配信されることは回避される。このため、同一地域における交通情報の配信が無料通信システム及び有料通信システムを用いて重複して行われるのが回避されると共に、通信コストの上昇が抑制される。
【0016】
また、上記の目的は、請求項6に記載する如く、交通情報を無料通信システムを介して配信する無料情報配信手段と、交通情報を有料通信システムを介して配信する有料情報配信手段と、を備える交通情報配信装置であって、
一の配信対象から前記有料通信システムを介する所定地域における交通情報の配信が要求された場合に、該所定地域に、一の配信対象に対して前記無料情報配信手段による交通情報の配信が可能な無料配信可能地域が含まれるか否かを判別する所定地域判別手段を備え、
前記有料情報配信手段は、前記所定地域判別手段により前記所定地域に前記無料配信可能地域が含まれると判別された場合は、該所定地域のうち該無料配信可能地域以外の地域における交通情報を前記有料通信システムを介して配信する交通情報配信装置により達成される。
【0017】
本発明において、一の配信対象から有料通信システムを介する所定地域における交通情報の配信が要求された場合に、その所定地域に、の一の配信対象に対して交通情報の配信が可能な無料配信可能地域が含まれるか否かが判別される。その結果、その所定地域に無料配信可能地域が含まれる場合は、その所定地域のうち無料配信可能地域以外の地域における交通情報が有料通信システムを介して配信される。すなわち、配信対象から無料配信可能地域を含む地域における交通情報の配信が要求されても、その無料配信可能地域における交通情報が有料通信システムを介して配信されることは回避される。このため、同一地域における交通情報の配信が無料通信システム及び有料通信システムを用いて重複して行われるのが回避されると共に、通信コストの上昇が抑制される。
【0018】
また、上記の目的は、請求項7に記載する如く、センタから無料通信システムを介して送信される交通情報を取得する第1のステップと、センタから有料通信システムを介して送信される交通情報を取得する第2のステップと、を備える交通情報取得方法であって、
車両乗員がセンタに対して前記有料通信システムを介する交通情報の送信を希望する所望地域に、前記第1のステップによる交通情報の取得が既に行われている無料取得済み地域が含まれるか否かを判別する第3のステップと、
前記第3のステップにより前記所望地域に前記無料取得済み地域が含まれると判別された場合に、該所望地域のうち該無料取得済み地域以外の地域における交通情報をセンタから前記有料通信システムを介して送信する第4のステップと、を備え、
前記第2のステップは、前記第4のステップにより送信される交通情報を取得する交通情報取得方法により達成される。
【0019】
本発明において、車両乗員がセンタに対して有料通信システムを介する交通情報の送信を希望する所望地域に、無料通信システムを用いた交通情報の取得が既に行われている無料取得済み地域が含まれるか否かが判別される。そして、その所望地域にその無料取得済み地域が含まれる場合は、その所望地域のうちその無料取得済み地域以外の地域における交通情報がセンタから有料通信システムを介して配信される。すなわち、無料取得済み地域を含んだ地域における交通情報の配信が要求されても、センタからその無料取得済み地域における交通情報が有料通信システムを介して配信されることは回避される。このため、同一地域における交通情報の配信が無料通信システム及び有料通信システムを用いて重複して行われるのが回避されると共に、通信コストの上昇が抑制される。
【0020】
更に、上記の目的は、請求項8に記載する如く、センタから無料通信システムを介して送信される交通情報を取得する第1のステップと、センタから有料通信システムを介して送信される交通情報を取得する第2のステップと、を備える交通情報取得方法であって、
車両乗員がセンタに対して前記有料通信システムを介する交通情報の送信を希望する所望地域に、記第1のステップによる交通情報の取得が可能な無料取得可能地域が含まれるか否かを判別する第3のステップと、
前記第3のステップにより前記所望地域に前記無料取得可能地域が含まれると判別された場合に、該所望地域のうち該無料取得可能地域以外の地域における交通情報をセンタから前記有料通信システムを介して送信する第4のステップと、を備え、
前記第2のステップは、前記第4のステップにより送信される交通情報を取得する交通情報取得方法により達成される。
【0021】
本発明において、所望地域に無料通信システムを用いた交通情報の取得が可能な無料取得可能地域が含まれるか否かが判別される。そして、その所望地域に無料取得可能地域が含まれる場合は、その所望地域のうちその無料取得可能地域以外の地域における交通情報がセンタから有料通信システムを介して配信される。すなわち、無料取得可能地域を含んだ地域における交通情報の配信が要求されても、センタからその無料取得可能地域における交通情報が有料通信システムを介して配信されることは回避される。このため、同一地域における交通情報の配信が無料通信システム及び有料通信システムを用いて重複して行われるのが回避されると共に、通信コストの上昇が抑制される。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1実施例であるナビゲーションシステムのシステム構成図を示す。図1に示す如く、本実施例のシステムは、各道路の例えば渋滞状況や工事中,通行止め等の交通情報を各車両に配信する交通情報センタ(以下、単にセンタと称す)10と、車両12に搭載され、センタ10から配信された交通情報を車両乗員に提供するナビゲーション装置14と、を備えている。
【0023】
センタ10は、例えばカメラや感知センサを用いて或いは人為的操作等により各道路における渋滞状況や工事中,通行止め等の交通情報を収集する。センタ10には、インフラ施設として各地域ごとに設けられたFM基地局16が接続されている。各FM基地局16は、FM放送アンテナ18を有しており、FM放送アンテナ18による送信領域内に向けて予め定められた管轄地域内に存在する道路の交通情報を無料で提供するように構成されている。センタ10は、FM基地局16ごとにFM放送アンテナ18から、収集した当該地域における道路交通情報を一定時間間隔(例えば5分間隔)で送信する。
【0024】
センタ10には、また、移動通信システム20が接続されている。移動通信システム20は、交換局(図示せず)と、各交換局を接続するネットワーク22と、ネットワーク22に接続し、それぞれ所定領域内に存在する携帯電話との間で信号の送受信を行う複数のアンテナ24とを備えている。移動通信システム20は、電話サービス業者により有料で提供される一般的なネットワークであり、個別の電話番号が付与された加入者に携帯電話による無線通信、及び、固定電話による有線通信を可能としている。従って、センタ10は、移動通信システム20を用いて携帯電話と回線接続し、双方向無線通信を行うことが可能である。センタ10は、移動通信システム20を介して携帯電話側からある所望の地域における道路交通情報の送信を要求する信号を受信した場合、その要求された所望の地域における交道路通情報を移動通信システム20を介して当該携帯電話に配信する。
【0025】
図2は、本実施例のナビゲーション装置14のブロック構成図を示す。図2に示す如く、ナビゲーション装置14は、電子制御ユニット(以下、ECUと称す)30を備えている。ECU30には、CD−ROMやDVD等の記録媒体32が接続されている。記録媒体32には、地図情報、並びに、各FM基地局16の位置情報、それらの送信領域情報、及びそれらが各々道路交通情報について収集・管轄する管轄地域情報が記録されていると共に、後述する制御ルーチンに対応するプログラムが記録されている。記録媒体32に記録されているプログラムは、ECU30に内蔵されたRAMにロードされ、ECU30により実行される。
【0026】
ナビゲーション装置14は、GPS受信機34を備えている。GPS受信機34は、GPSアンテナ36を有しており、GPSアンテナ36を介して、GPS衛星が出力する信号を受信する。GPS受信機34は、受信した信号を所定形式の信号に変換してECU30に供給する。ECU30は、GPS受信機34から供給された信号に基づいて、車両の現在位置に対応する測位を演算する。
【0027】
ナビゲーション装置14は、表示部38を備えている。表示部38には、車室内において車両乗員が視認可能な位置に配設された表示モニタ40が接続されている。ECU30は、車両の現在位置およびその周辺の地図情報からなる画像データを表示部38に供給する。表示部38は、ECU30から供給された画像データに基づいて、車両の現在位置を中心とした地図情報を縮尺に応じた大きさで表示モニタ40に表示する。
【0028】
ナビゲーション装置14は、入力部42を備えている。入力部42には、車室内に設けられた車両乗員による操作が可能な入力スイッチ44が接続されている。入力スイッチ44は、例えば、表示モニタ40に映し出された地図をスクロールするためのスイッチやその地図の縮尺を変更するためのスイッチ等、ナビゲーション装置14が有する機能を実現するためのスイッチにより構成されている。入力部42は、ECU30に接続されており、各種入力スイッチ44の状態に応じた信号をECU30に供給する。
【0029】
ナビゲーション装置14は、FM受信機46を備えている。FM受信機46は、FMアンテナ48を有しており、FMアンテナ48を介して、センタ10がFM放送アンテナ18を介して送信する道路の渋滞状況や通行規制等に関する交通情報(例えば道路の所定区間ごとの平均速度等)を受信する。FM受信機46は、受信した交通情報を所定形式の信号に変換してECU30に供給する。ECU30は、記憶部50を有しており、FM放送による交通情報の受信が完了した際にその交通情報を当該道路と対応させて記憶部50に記憶させる。ECU30は、FM受信機46から供給された信号に対応した画像データを表示部38に供給する。表示部38は、ECU30から供給された交通情報に基づいた画像データに基づいて、道路の交通情報を当該道路の地図情報が表示モニタ40に表示された際に当該道路に重ねて表示する。例えば渋滞状況が表示される際には渋滞の激しさに応じて色分けされた線を表示モニタ40上の当該道路に重ねて表示し、通行止め情報が表示される際には通行止めを示すマークを表示モニタ40上の当該道路に重ねて表示する。
【0030】
本実施例のナビゲーションシステムは、車両乗員が携帯可能な携帯電話52を備えている。携帯電話52は、アンテナ54を有しており、アンテナ54を介して、上記した有料の移動通信システム20を用いて他の携帯電話や固定電話との間で双方向通信を行うことができるように構成されている。携帯電話52は、入力部42に対して所定の操作が行われることにより車両乗員が道路交通情報の配信を希望する地域が特定された場合に、その所望地域における道路交通情報の配信を要求する信号を移動通信システム20を介してセンタ10に向けて送信すると共に、センタ10が移動通信システム20を介して該携帯電話52に向けて送信した要求に係る地域における道路交通情報を受信する機能を有している。
【0031】
車両12の車室内には、携帯電話52を設置するためのホルダが取付けられている。車載ナビゲーション装置14は、携帯電話52がホルダに設置された際に該携帯電話52との間で信号の送受を行うことができるように構成されており、携帯電話52は、車両のホルダに設置された際にナビゲーション装置14のECU30との間で信号の送受を行うことができるように構成されている。
【0032】
携帯電話52は、ホルダに設置され、ナビゲーション装置14と接続し、かつ、移動通信システム20を介してセンタ10と回線接続した状況下で、センタ10が送信した所定地域における道路の交通情報を受信した場合、その信号を所定形式の信号に変換してECU30に供給する。ECU30は、携帯電話52を用いた交通情報の受信が完了した際にその交通情報を当該道路と対応させて記憶部50に記憶させる。ECU30は、携帯電話52と接続している状況下で携帯電話52から供給された信号に対応した画像データを表示部38に供給し、携帯電話52が受信した所定地域における道路交通情報を当該道路の地図情報が表示モニタ40に表示された際に当該道路に重ねて表示させる。
【0033】
次に、本実施例のナビゲーションシステムにおける動作について説明する。
【0034】
本実施例のシステムにおいて、センタ10に接続される各FM基地局16は、それぞれ、予め定められた管轄地域の道路交通情報を一定時間間隔でFM放送アンテナ18により所定の送信領域内に提供している。FM基地局16の送信領域内に車両12が進入すると、該車両12に搭載されたナビゲーション装置14のFM受信機46は、そのFM基地局16が管轄する管轄地域における道路の交通情報を受信する。受信された交通情報は、ECU30に供給されて記憶部50に記憶されると共に、表示部38に供給されて当該道路の地図情報が表示モニタ40に表示された際に当該道路に重ねて表示される。
【0035】
この場合、車両乗員は、表示モニタ40に表示された交通情報を視認することにより、渋滞が生じている道路や通行止めの道路等を把握することが可能となる。従って、本実施例のナビゲーションシステムによれば、車両12が各FM基地局16の送信領域に存在する際に一定時間間隔で該FM基地局16の管轄する特定領域における道路の交通情報を取得し、車両乗員に提供することが可能となっている。
【0036】
また、本実施例のシステムにおいて、携帯電話52は、車両乗員により入力部42に対して所定の操作が行われた場合、移動通信システム20を介してセンタ10と回線接続すると共に、センタ10と回線接続した後に、入力部42に対する所定の操作により特定された車両乗員が道路交通情報の配信を希望する所望の地域における道路交通情報の配信を要求する信号を移動通信システム20を介してセンタ10に向けて送信する。センタ10は、携帯電話52からある地域における道路交通情報の配信を要求する信号を受信した場合、その時点で収集しているその地域における道路交通情報を読み出し、その読み出した道路交通情報を移動通信システム20を介して当該携帯電話52に向けて配信する。携帯電話52は、ナビゲーション装置14と接続する状況下、所望の地域における道路交通情報の配信をセンタ10に要求した後にセンタ10から配信されたその地域における道路交通情報を受信した場合、その信号をナビゲーション装置14のECU30に供給する。ECU30に供給された交通情報は、記憶部50に記憶されると共に、表示部30に供給されて当該道路の地図情報が表示モニタ40に表示される際に当該道路に重ねて表示される。
【0037】
この場合も、車両乗員は、表示モニタ40に表示された交通情報を視認することにより、渋滞が生じている道路や通行止めの道路等を把握することが可能となる。従って、本実施例のナビゲーションシステムによれば、携帯電話52を用いた車両乗員によるセンタ10への要求により任意の地域における道路の交通情報を取得し、車両乗員に提供することが可能となっている。
【0038】
このように、本実施例のナビゲーションシステムは、センタ10から送信される道路の交通情報を車両12側が取得する構成として、▲1▼FM基地局16によるFM放送を利用したシステム(以下、インフラ型システムと称す)と、▲2▼携帯電話52による移動通信システム20を利用したシステム(以下、携帯型システムと称す)と、を有している。
【0039】
ところで、携帯型システムを用いて取得しようとする道路交通情報が、車両12の現在位置から遠く離れた地域におけるもの、具体的には、車両12側が現時点でインフラ型システムを用いて道路交通情報を取得できる地域の範囲外におけるものである場合には、携帯型システムを用いて取得する道路交通情報とインフラ型システムを用いて取得する道路交通情報とが、互いに同一地域における道路交通情報を含むことはない。このため、かかる場合には、ナビゲーション装置14において携帯型システムを用いて道路交通情報が取得されたとしても、その道路交通情報が重複した情報となることはない。
【0040】
これに対して、携帯型システムを用いて取得しようとする道路交通情報が、車両12側が現時点でインフラ型システムを用いて道路交通情報を取得できる地域内におけるものである場合には、携帯型システムを用いて取得する道路交通情報とインフラ型システムを用いて取得する道路交通情報とが、互いに同一地域における道路交通情報を含むこととなる。かかる事態が生ずる場合に、センタ10から携帯型システムおよびインフラ型システムの両者を用いてそれぞれ互いに同一地域における道路交通情報を取得するのは無駄である。
【0041】
この点、かかる場合に携帯型システム及びインフラ型システムのうち何れを用いて道路交通情報を取得すべきかを検討すると、センタ10と車載ナビゲーション装置14とが有料の移動通信システム20を介して情報の送受信を行う携帯型システムでは、上記した同一地域における道路交通情報を配信する分だけ通信時間がかかり、通信コストの上昇を招くおそれがある。一方、センタ10と車載ナビゲーション装置14とが無料のFM放送を介して情報の送受信を行うインフラ型システムによれば、携帯型システムのような通信コストの上昇を招くことはない。
【0042】
そこで、本実施例のシステムは、センタ10から道路交通情報の配信を受けるうえでインフラ型システムと携帯型システムとを併用する構成において、車両乗員が携帯型システムを用いた道路交通情報の配信を希望する地域(以下、所望地域と称す)に、インフラ型システムを用いて既に取得済みの地域(無料取得済み地域と称す)が含まれる場合、或いは、インフラ型システムを用いて取得することが可能な地域(以下、無料取得可能地域と称す)が含まれる場合には、ナビゲーション装置14側がセンタ10に対して、所望地域のうちその無料取得済み地域および無料取得可能地域における道路交通情報の配信を要求せず、それ以外の地域における道路交通情報の配信を要求することにより、通信コストの上昇を抑制する点に特徴を有している。以下、図3乃至図6を参照して、本実施例の特徴部について説明する。
【0043】
図3は、本実施例のナビゲーション装置14における、所望地域に無料取得済み地域が含まれる場合における道路交通情報の配信を要求する原理を模式的に表した図を示す。また、図4は、本実施例のナビゲーション装置14における、所望地域に無料取得可能地域が含まれる場合における道路交通情報の配信を要求する原理を模式的に表した図を示す。尚、図3及び図4において、16個の小さな正方形により構成される大きな正方形は例えば日本全国の領域を表し、16個の各正方形は日本の各地域(県,市等)の領域SX*Y*を表す(X*=X1〜X4,Y*=Y1〜Y4)。また、図3及び図4において、上段は日本全国の領域のうち携帯型システムを用いてセンタ10が配信する道路交通情報の地域を、下段は日本全国の領域のうちインフラ型システムを用いてセンタ10が配信する道路交通情報の地域を、また、中段は日本全国の領域のうちナビゲーション装置14が取得した道路交通情報の地域を、それぞれ示している。
【0044】
図3に示す如く、例えば10時02分に、ナビゲーション装置14において携帯型システム及びインフラ型システムの何れのシステムによっても道路交通情報が取得されていない状況下、10時04分に、インフラ型システムを用いて地域SX1Y2,SX1Y3,SX1Y4,SX2Y2,SX2Y3,SX2Y4,SX3Y2,SX3Y3,SX3Y4(図3において梨地で示す領域)における道路交通情報がセンタ10から配信されると、ナビゲーション装置14は、センタ10の配信した地域Sの道路交通情報を取得し、その道路交通情報のすべてを車両乗員に提供すべき情報として記憶部50に記憶する。そして、道路交通情報が取得された地域Sの地図情報が表示モニタ40に表示される際に、その道路交通情報を、対応する道路に重ねて表示する。
【0045】
インフラ型システムを用いて例えば図3に梨地で示す地域Sの道路交通情報が取得されている状況下において、10時06分に、車両乗員が携帯型システムを用いた道路交通情報の取得を希望する所望地域が、例えば日本全国の領域のうち地域SX2Y1,SX2Y2,SX2Y3,SX3Y1,SX3Y2,SX3Y3,SX4Y1,SX4Y2,SX4Y3(図3においてハッチング及びクロスハッチングで示す領域)であるものとすると、その所望地域のうち地域SX2Y2,SX2Y3,SX3Y2,SX3Y3(図3においてクロスハッチングで示す領域)は、インフラ型システムを用いて道路交通情報が既に取得されている無料取得済み地域となる。
【0046】
道路交通情報が既に取得されている無料取得済み地域が存在する状況下で、車両乗員により所望地域における携帯型システムによる道路交通情報の配信を要求すべく入力部42が操作されると、ナビゲーション装置14は、まず、車両乗員による入力部42の操作により道路交通情報の配信が希望された所望地域にその無料取得済み地域が含まれているか否かを判別すると共に、肯定判定がなされる場合は所望地域と無料取得済み地域との重複地域を特定する。
【0047】
その結果、所望地域に無料取得済み地域が含まれない場合は、ナビゲーション装置14は、携帯電話52にセンタ10と回線接続させると共に、回線接続後にその所望地域のすべての地域における道路交通情報の配信を要求する信号を移動通信システム20を介してセンタ10に向けて送信する。一方、所望地域(図3においてはハッチング及びクロスハッチングで示す領域)に無料取得済み地域(図3においては梨地で示す領域)が含まれる場合(図3においては時刻10時06分)は、ナビゲーション装置14は、携帯電話52にセンタ10と回線接続させると共に、回線接続後、車両乗員が希望する所望地域のうち無料取得済み地域(すなわち、所望地域と無料取得済み地域とが重複する地域;図3においてはクロスハッチングで示す領域)を除いたその他の地域(図3においてはハッチングで示す領域)における道路交通情報の配信を要求する信号を移動通信システム20を介してセンタ10に向けて送信する。
【0048】
センタ10は、携帯電話52から特定された地域における道路交通情報の配信を要求する信号を受信した場合、その時点で収集しているその地域における道路交通情報を読み出し、移動通信システム20を介して当該携帯電話52に向けて配信する。ナビゲーション装置14は、特定した地域における道路交通情報の配信をセンタ10に要求した後に、携帯電話52においてセンタ10からの道路交通情報が受信された場合、その取得した道路交通情報を車両乗員に提供すべき情報として記憶部50に記憶すると共に、道路交通情報が取得された地域Sの地図情報が表示モニタ40に表示される際に、その道路交通情報を、対応する道路に重ねて表示する。
【0049】
また、上記の如く、ナビゲーション装置14は、記録媒体32に各FM基地局16の位置情報、送信領域情報、及び管轄地域情報をそれぞれ記憶している。図4に示す如く、ナビゲーション装置14において携帯型システム及びインフラ型システムの何れのシステムによっても道路交通情報が取得されていない状況下において、10時04分に、車両乗員により所望地域SX2Y1,SX2Y2,SX2Y3,SX3Y1,SX3Y2,SX3Y3,SX4Y1,SX4Y2,SX4Y3(図4においてハッチング及びクロスハッチングで示す領域)における携帯型システムによる道路交通情報の配信を要求すべく入力部42が操作されると、ナビゲーション装置14は、まず、GPS受信機34を用いて演算した車両の現在位置に基づいて、現時点で道路交通情報を自車両に提供しているFM基地局16を特定し、そのFM基地局16の管轄地域を特定する。そして、車両乗員による入力部42の操作により道路交通情報の配信が希望された所望地域にその特定された管轄地域が含まれるか否かを判別すると共に、肯定判定がなされる場合は所望地域と管轄地域との重複地域を特定する。
【0050】
その結果、所望地域に管轄地域が含まれない場合は、携帯電話52にセンタ10と回線接続させると共に、回線接続後、その所望地域のすべての地域における道路交通情報の配信を要求する信号を移動通信システム20を介してセンタ10に向けて送信する。一方、所望地域に管轄地域が含まれる場合は、携帯電話52にセンタ10と回線接続させると共に、回線接続後、所望地域のうちインフラ型システムによる取得が可能な管轄地域(図4においてはクロスハッチングで示す領域)を除いた地域における道路交通情報の配信を要求する信号を移動通信システム20を介してセンタ10に向けて送信する。
【0051】
センタ10は、携帯電話52から特定された地域における道路交通情報の配信を要求する信号を受信した場合、その地域における道路交通情報を読み出し、移動通信システム20を介して当該携帯電話52に向けて配信する。ナビゲーション装置14は、特定した地域における道路交通情報の配信をセンタ10に要求した後に、携帯電話52においてセンタ10からの道路交通情報が受信された場合、その取得した道路交通情報を車両乗員に提供すべき情報として記憶部50に記憶すると共に、道路交通情報が取得された地域Sの地図情報が表示モニタ40に表示される際に、その道路交通情報を、対応する道路に重ねて表示する。そして、かかる状況下、10時06分に、インフラ型システムを用いて地域SX1Y2,SX1Y3,SX1Y4,SX2Y2,SX2Y3,SX2Y4,SX3Y2,SX3Y3,SX3Y4における道路交通情報がセンタ10から配信された場合、それらの地域Sの道路交通情報を取得し、所定の処理を実行する。
【0052】
すなわち、上記の構成においては、所望地域に道路交通情報が既に取得されている無料取得済み地域が含まれる場合、及び、道路交通情報が取得されることが可能な無料取得可能地域が含まれる場合、ナビゲーション装置14は、センタ10に対して所望地域のうちその無料取得済み地域以外の地域(図3においてはハッチングで示す領域)における道路交通情報、および、その無料取得可能地域以外の地域(図4においてはハッチングで示す領域)における道路交通情報の移動通信システム20による配信を要求し、センタ10は、ナビゲーション装置14に対して所望地域のうち無料取得済み地域および無料取得可能地域以外の地域における道路交通情報を移動通信システム20を用いて配信し、ナビゲーション装置14は、所望地域のうち無料取得済み地域および無料取得可能地域以外の地域における道路交通情報を取得する。
【0053】
車両乗員が携帯型システムを用いた道路交通情報の配信を望む所望地域にインフラ型システムにより道路交通情報が取得されている地域が存在する場合、或いは、取得されることが可能な地域が存在する場合は、携帯型システムを用いて敢えて道路交通情報を取得することは不要である。この点、本実施例においては、所望地域のうちインフラ型システムにより道路交通情報が既に取得されている無料取得済み地域および取得されることが可能な無料取得可能地域における道路交通情報の配信がナビゲーション装置14からセンタ10に対して要求されることはなく、それらの地域における道路交通情報がセンタ10から携帯型システムを介して配信されることはない。
【0054】
このため、センタ10から一の車載ナビゲーション装置14に対して同一地域における道路交通情報の配信がインフラ型システムおよび携帯型システムの何れをも用いて重複して行われることは回避される。この際、同一地域における道路交通情報の配信は、無料のインフラ型システムを用いて行われる一方、有料の携帯型システムを用いて行われることはないため、その分だけセンタ10から携帯型システムを介してナビゲーション装置14へ配信すべき情報量が少なくなり、その結果、通信時間が少なくなり、通信コストの上昇が抑えられる。このように、本実施例のシステムによれば、センタ10から無料のインフラ型システムおよび携帯型システムを介する車載ナビゲーション装置14への道路交通情報の配信が重複して行われるのを回避すると共に、通信コストの上昇を抑制することが可能となっている。
【0055】
ところで、上記の処理によれば、車両乗員の操作によりナビゲーション装置14からセンタ10に対して所望地域における道路交通情報の配信が要求される際に、その所望地域にインフラ型システムを用いて道路交通情報が取得可能な無料取得可能地域が含まれる場合は、所望地域のうちその無料取得可能地域以外の地域における道路交通情報は携帯型システムを用いて取得され、また、所望地域のうちその無料取得可能地域における道路交通情報はインフラ型システムを用いて取得されることとなる。
【0056】
上述の如く、センタ10によるFM基地局16からの道路交通情報の配信は、例えば5分間隔で行われる。このため、所望地域のうち無料取得可能地域における道路交通情報をインフラ型システムを用いて確実に取得するためには、道路交通情報の配信が要求された後5分間は、ナビゲーション装置14を搭載する車両が、その無料取得可能地域を含む管轄地域を管轄するFM基地局16の送信領域内に存在することが必要である。
【0057】
図5(A)は、所望地域における道路交通情報の配信が要求される時点で所定時間内に車両が移動すると予想される領域(以下、車両移動可能領域と称す)のすべてが、無料取得可能地域を含む管轄地域を管轄するFM基地局16の送信領域内にある状況を表した図を示す。また、図5(B)は、所望地域における道路交通情報の配信が要求される時点で車両移動可能領域の一部がFM基地局の送信領域外にある状況を表した図を示す。
【0058】
所望地域にインフラ型システムを用いて道路交通情報が取得可能な無料取得可能地域が含まれる状況下において、図5(A)に示す如く、その要求時に例えば5分間の車両移動可能領域のすべてがその無料取得可能地域を含む管轄地域を管轄するFM基地局16の送信領域内にある場合には、その後確実にその無料取得可能地域における道路交通情報を取得することができる。しかしながら、図5(B)に示す如く、その要求時に例えば5分間の車両移動可能領域の一部でもその無料取得可能地域を含む管轄地域を管轄するFM基地局16の送信領域から外れる場合には、その後に無料取得可能地域における道路交通情報を取得することができないおそれがある。
【0059】
そこで、本実施例において、ナビゲーション装置14は、所望地域にインフラ型システムを用いて道路交通情報が取得可能な無料取得可能地域が含まれる状況下、車両乗員の操作によりセンタ10に対して所望地域における道路交通情報の配信が要求される時点で、5分間の車両移動可能領域のすべてがFM基地局16の送信領域内にあるか否かを判別する。そして、肯定判定がなされる場合にのみ、所望地域のうち無料取得可能地域以外の地域における道路交通情報の配信をセンタ10に対して要求する。すなわち、否定判定がなされる場合、具体的には、5分間の車両移動可能領域の一部がFM基地局16の送信領域外にあると判別される場合は、車両乗員が道路交通情報の配信を希望する所望地域のすべての道路交通情報の配信をセンタ10に対して要求する。かかる構成によれば、車両乗員が道路交通情報の配信を希望する所望地域のうち無料取得可能地域における道路交通情報を取得することができなくなる事態を回避することが可能となる。
【0060】
図6は、上記の機能を実現すべく、本実施例のナビゲーション装置14においてECU30が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図6に示すルーチンは、その処理が終了するごとに繰り返し起動されるルーチンである。図6に示すルーチンが起動されると、まずステップ100の処理が実行される。
【0061】
ステップ100では、入力部42の操作に基づいて、車両乗員が携帯型システムを用いた道路交通情報の配信を希望するか否かが判別される。その結果、否定判定がなされる場合は、以後、何らの処理も進められることなく今回のルーチンは終了される。一方、肯定判定がなされた場合は、次にステップ102の処理が実行される。
【0062】
ステップ102では、車両乗員が携帯型システムを用いた道路交通情報の配信を希望する所望地域に無料取得済み地域が含まれるか否かが判別される。その結果、否定判定がなされた場合は、次にステップ104の処理が実行される。ステップ104では、所望地域に無料取得可能地域が含まれるか否かが判別される。その結果、否定判定がなされた場合は、次にステップ106の処理が実行される。
【0063】
ステップ106では、所望地域のすべての道路交通情報の配信を要求する信号を携帯電話52から移動通信システム20を介してセンタ10へ送信する処理が実行される。本ステップ106の処理が実行されると、以後、センタ10は、ナビゲーション装置14から要求された地域の道路交通情報を移動通信システム20を介してそのナビゲーション装置14へ配信し、ナビゲーション装置14は、所望地域における道路交通情報の配信を受けることとなる。本ステップ106の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
【0064】
一方、上記ステップ104において肯定判定がなされ、所望地域に無料取得可能地域が含まれると判別された場合は、次にステップ108の処理が実行される。ステップ108では、処理開始時から5分間に車両が移動すると予想される車両移動可能領域のすべてが、現時点で道路交通情報を自車両に提供するFM基地局16の送信領域内にあるか否かが判別される。否定判定がなされる場合、すなわち、5分間の車両移動可能領域の一部でも送信領域外にある場合は、無料取得可能地域における道路交通情報をインフラ型システムを用いて取得することができないおそれがあるので、かかる判別がなされた場合は、次に上記ステップ106の処理が実行される。
【0065】
上記ステップ108において肯定判定がなされ、5分間の車両移動可能領域のすべてが送信領域内にあると判別された場合、及び、上記ステップ102において肯定判定がなされ、所望地域に無料取得済み地域が含まれると判別された場合は、次にステップ110の処理が実行される。
【0066】
ステップ110では、所望地域のうち無料取得済み地域及び無料取得可能地域以外の地域における道路交通情報の配信を要求する信号を携帯電話52から移動通信システム20を介してセンタ10へ送信する処理が実行される。本ステップ110の処理が実行されると、センタ10は、かかる要求信号を受信した後、ナビゲーション装置14から要求された地域の道路交通情報をそのナビゲーション装置14へ移動通信システム20を介して配信し、ナビゲーション装置14は、所望地域のうち無料取得済み地域及び無料取得可能地域以外の地域における道路交通情報の配信を移動通信システム20を用いて配信されることとなる。本ステップ110の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
【0067】
上記図6に示すルーチンによれば、車両乗員が携帯型システムを用いた道路交通情報の配信を望む所望地域に無料取得済み地域または無料取得可能地域が含まれる場合には、その所望地域のうちそれらの地域以外の地域における道路交通情報の移動通信システム20による配信をセンタ10に対して要求することができる。かかる構成によれば、センタ10に、所望地域のうち無料取得済み地域および無料取得可能地域以外の地域における道路交通情報のみを当該ナビゲーション装置14に向けて配信させ、ナビゲーション装置14においてインフラ型システムにより道路交通情報が既に取得されている地域および取得されることが可能な地域における道路交通情報の配信を禁止させることができる。
【0068】
このため、センタ10から無料のインフラ型システムおよび携帯型システムを介する車載ナビゲーション装置14への道路交通情報の配信が重複して行われるのが回避されると共に、センタ10から有料の携帯型システムを介してナビゲーション装置14へ配信すべき情報量が少なくなり、通信コストの上昇が抑制される。
【0069】
また、上記図6に示すルーチンによれば、所望地域にインフラ型システムを用いて道路交通情報が取得可能な無料取得可能地域が含まれる状況下、車両乗員の操作によりセンタ10に対して所望地域における道路交通情報の配信が要求される時点で、5分間の車両移動可能領域の一部でもFM基地局16の送信領域外にある場合には、その所望地域のうちその無料取得可能地域以外の地域における道路交通情報ではなく、その無料取得可能地域を含んだ所望地域のすべての道路交通情報の移動通信システム20による配信をセンタ10に対して要求することができる。かかる構成によれば、センタ10に、所望地域のすべての道路交通情報を当該ナビゲーション装置14に向けて配信させることができる。
【0070】
このため、車載ナビゲーション装置14がインフラ型システムを用いて無料取得可能地域における道路交通情報を取得する前に、車両がその無料取得可能地域の道路交通情報を送信するFM基地局16の送信領域から外れる場合にも、その無料取得可能地域における道路交通情報は携帯型システムを介して配信されるため、所望地域のうち無料取得可能地域における道路交通情報の取得が不可能となる事態は回避される。
【0071】
尚、上記第1の実施例においては、ナビゲーション装置14が特許請求の範囲に記載された「通信型ナビゲーション装置」及び「配信対象」に、FM放送による通信システム(インフラ型システム)が特許請求の範囲に記載された「無料通信システム」に、移動通信システム20(携帯型システム)が特許請求の範囲に記載された「有料通信システム」に、センタ10が特許請求の範囲に記載された「センタ」及び「交通情報配信装置」に、それぞれ相当している。
【0072】
また、上記の実施例においては、ナビゲーション装置14のECU30が、センタ10のFM基地局16から送信される道路交通情報をFM受信機46を用いて取得することにより特許請求の範囲に記載された「無料交通情報取得手段」及び「第1のステップ」が、ステップ106及び110の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載された「交通情報送信要求手段」が、センタ10から移動通信システム20を介して送信される道路交通情報を携帯電話52を用いて取得することにより特許請求の範囲に記載された「有料交通情報取得手段」及び「第2のステップ」が、ステップ102及び104の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載された「所望地域判別手段」及び「第3のステップ」が、センタ10が、ナビゲーション装置14からの配信要求に係る地域における道路交通情報を移動通信システム20を介して配信することにより特許請求の範囲に記載された「第4のステップ」が、それぞれ実現されている。
【0073】
次に、図7を参照して、本発明の第2実施例について説明する。本実施例のシステムは、上記図1及び図2に示す構成において、ナビゲーション装置14のECU30に図7に示すルーチンを実行させることにより実現される。
【0074】
上述した第1実施例では、車両乗員が携帯型システムを用いた道路交通情報の配信を希望する所望地域にインフラ型システムを用いて道路交通情報が取得可能な無料取得可能地域が含まれる状況下、車両乗員の操作によりセンタ10に対して所望地域における道路交通情報の配信を要求する時点で、5分間の車両移動可能領域の一部でもFM基地局16の送信領域外にあると判別される場合は、所望地域のすべての道路交通情報の配信をセンタ10に要求することとしている。
【0075】
これに対して、本実施例においては、上記の要求時には所望地域のうち無料取得可能地域以外の地域における道路交通情報の配信をセンタ10に要求し、その要求に係る道路交通情報がセンタ10からナビゲーション装置14に配信された時点で車両がそのFM基地局16の送信領域外に存在する場合に、上記した所望地域のうち無料取得可能地域における道路交通情報の配信をセンタ10に要求する。かかる構成においては、所望地域のうち無料取得可能地域における道路交通情報をインフラ型システムを用いて取得することができなくなっても、携帯型システムを用いて確実にその情報を取得することが可能となる。
【0076】
図7は、上記の機能を実現すべく、本実施例のナビゲーション装置14においてECU30が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図7に示すルーチンは、その処理が終了するごとに繰り返し起動されるルーチンである。尚、図7において、上記図6に示すステップと同一の処理を実行するステップについては、同一の符号を付してその説明を省略する。すなわち、図7に示すルーチンにおいては、ステップ100で肯定判定がなされた後、次にステップ120の処理が実行される。
【0077】
ステップ120では、車両乗員が携帯型システムを用いた道路交通情報の配信を希望する所望地域に無料取得済み地域および無料取得可能地域の何れかが含まれるか否かが判別される。その結果、否定判定がなされた場合は、次にステップ106の処理が実行され、所望地域のすべての道路交通情報の配信を要求する信号を携帯電話52から移動通信システム20を介してセンタ10へ送信する処理が実行される。
【0078】
一方、肯定判定がなされた場合は、次にステップ122の処理が実行される。ステップ122では、所望地域のうち無料取得済み地域及び無料取得可能地域以外の地域における道路交通情報の配信を要求する信号を携帯電話52から移動通信システム20を介してセンタ10へ送信する処理が実行される。本ステップ122の処理が実行されると、センタ10は、かかる要求信号を受信した後、ナビゲーション装置14から要求された地域の道路交通情報をそのナビゲーション装置14へ移動通信システム20を介して配信する。
【0079】
ステップ124では、道路交通情報の配信を要求した後、その要求に係る地域の道路交通情報を携帯型システムを介して受信したか否かが判別される。本ステップ124の処理は、道路交通情報を受信したと判別されるまで繰り返し実行される。その結果、肯定判定がなされた場合は、次にステップ126の処理が実行される。
【0080】
ステップ126では、本ステップ126の処理時における車両の現在位置が、上記の無料取得可能地域を含んだ管轄地域を管轄するFM基地局16の送信領域外にあるか否かが判別される。その結果、否定判定がなされた場合、すなわち、車両がそのFM基地局16の送信領域内を走行すると判別された場合には、今回のルーチンは終了される。一方、肯定判定がなされた場合、すなわち、車両がそのFM基地局16の送信領域外を走行すると判別された場合には、上記の無料取得可能地域における道路交通情報をインフラ型システムを用いて取得することができないため、次にステップ128の処理が実行される。
【0081】
ステップ128では、上記ステップ122で配信を要求しなかった無料取得可能地域における道路交通情報の移動通信システム20による配信を要求する信号を携帯電話52から移動通信システム20を介してセンタ10へ送信する処理が実行される。本ステップ128の処理が実行されると、以後、センタ10は、その無料取得可能地域における道路交通情報を移動通信システム20を介してそのナビゲーション装置14へ配信し、ナビゲーション装置14は、その無料取得可能地域における道路交通情報を移動通信システム20を介して取得することとなる。本ステップ128の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
【0082】
上記図7に示すルーチンによれば、所望地域に無料取得可能地域が含まれる状況下において、その無料取得可能地域以外の地域における道路交通情報をセンタ10から取得した時点で、車両がその無料取得可能地域を含んだ管轄地域を管轄するFM基地局16の送信領域外を走行する場合には、その無料取得可能地域における道路交通情報の移動通信システム20による配信をセンタ10に対して要求することができる。このため、車載ナビゲーション装置14がインフラ型システムを用いて所望地域のうち無料取得可能地域における交通情報を取得できなくなっても、確実にその交通情報が取得されることとなる。
【0083】
尚、上記第2の実施例においては、ナビゲーション装置14のECU30がステップ106、122、および128の処理を実行することにより請求項2及び4に記載した「交通情報送信要求手段」が実現されている。
【0084】
ところで、上記第1及び第2の実施例においては、携帯電話52を介してセンタ10から車両12へ交通情報の提供を行う場合、携帯電話52が車両のホルダに設置されている状況下で操作された場合にセンタ10に対して交通情報の提供を要求することとしているが、携帯電話52が車両のホルダに設置されている状況下でナビゲーション装置14の対応する入力スイッチ44が操作された場合に携帯電話52を送受信機としてのみに用いてセンタ10に対して交通情報の提供を要求することとしてもよい。また、携帯電話52が車両のホルダに設置されたか否かに関係なく、携帯電話52に対する車両乗員の操作によりセンタ10に対して所望の地域における交通情報の提供を要求することとしてもよい。
【0085】
また、上記第1及び第2の実施例においては、センタ10から道路交通情報をナビゲーション装置14へ配信するインフラ型システムとして、FM基地局によるFM放送を利用したシステム用いているが、電波ビーコンや光ビーコン等によるシステムを用いることとしてもよい。
【0086】
更に、上記第1及び第2の実施例においては、車両乗員が携帯型システムを用いた道路交通情報の配信を希望する所望地域に、無料取得済み地域または無料取得可能地域が含まれるか否かを、ナビゲーション装置14側で判別することとしているが、センタ10側で判別することとしてもよい。すなわち、車載ナビゲーション装置14は、車両乗員による所望地域全体の情報と共に車両の位置情報をセンタ10に送信し、センタ10は、その車両の位置情報、並びに、自己の有する各FM基地局16の位置情報、それらの送信領域情報、及びそれらが各々収集・管轄する管轄地域情報に基づいて、道路交通情報の配信を希望した車両がFM放送を受信可能なFM基地局16を特定する。そして、センタ10は、ナビゲーション装置14から送信された所望地域にそのFM基地局16の管轄地域が含まれるか否かを判別し、肯定判定がなされる場合は所望地域のうちその管轄地域を除いた地域における道路交通情報のみを移動通信システム20を介してナビゲーション装置14に配信する。かかる構成においても、センタ10から無料のインフラ型システムおよび携帯型システムを介する車載ナビゲーション装置14への道路交通情報の配信が重複して行われるのが回避されると共に、センタ10から有料の携帯型システムを介してナビゲーション装置14へ配信すべき情報量が少なくなり、通信コストの上昇が抑制されることとなる。
【0087】
この場合には、センタ10が、FM基地局16からFM放送により道路交通情報を配信することにより特許請求の範囲に記載された「無料情報配信手段」が、移動通信システム20を介して道路交通情報を配信することにより特許請求の範囲に記載された「有料情報配信手段」が、ナビゲーション装置14から送信された所望地域にそのFM基地局16の管轄地域が含まれるか否かを判別することにより特許請求の範囲に記載された「所定地域判別手段」が、それぞれ実現される。
【0088】
【発明の効果】
上述の如く、請求項1、2、及び、5乃至8記載の発明によれば、同一地域における交通情報の配信が無料通信システム及び有料通信システムを用いて重複して行われるのを回避すると共に、通信コストの上昇を抑制することができる。
【0089】
請求項3記載の発明によれば、車両が無料通信領域から外に流出することに起因して所望地域のうち無料取得可能地域における交通情報を取得できなくなる事態を回避することができる。
【0090】
また、請求項4記載の発明によれば、所望地域のうち無料取得可能地域における交通情報を無料通信システムを用いて取得できなくなっても、確実にその交通情報を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるナビゲーションシステムのシステム構成図である。
【図2】本実施例のナビゲーション装置のブロック構成図である。
【図3】本実施例のナビゲーション装置における、所望地域に無料取得済み地域が含まれる場合に道路交通情報の配信を要求する原理を模式的に表した図である。
【図4】本実施例のナビゲーション装置における、所望地域に無料取得可能地域が含まれる場合に道路交通情報の配信を要求する原理を模式的に表した図である。
【図5】図5(A)は、車両移動可能領域のすべてがFM基地局の送信領域内にある状況を表した図である。図5(B)は、車両移動可能領域の一部がFM基地局の送信領域外にある状況を表した図である。
【図6】本実施例のナビゲーション装置において実行される制御ルーチンのフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施例のナビゲーション装置において実行される制御ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
10 交通情報センタ(センタ)
12 車両
14 ナビゲーション装置
16 FM基地局
20 移動通信システム
30 電子制御ユニット(ECU)
46 FM受信機
52 携帯電話

Claims (8)

  1. センタから無料通信システムを介して送信される交通情報を取得する無料交通情報取得手段と、センタに対して有料通信システムを介する交通情報の送信を要求する交通情報送信要求手段と、センタから前記有料通信システムを介して送信される交通情報を取得する有料交通情報取得手段と、を備え、前記無料交通情報取得手段により取得された交通情報及び前記有料交通情報取得手段により取得された交通情報を車両乗員に提供する通信型ナビゲーション装置であって、
    車両乗員がセンタに対して前記有料通信システムを介する交通情報の送信を希望する所望地域に、前記無料交通情報取得手段による交通情報の取得が既に行われている無料取得済み地域が含まれるか否かを判別する所望地域判別手段を備え、
    前記交通情報送信要求手段は、前記所望地域判別手段により前記所望地域に前記無料取得済み地域が含まれると判別された場合は、該所望地域のうち該無料取得済み地域以外の地域における交通情報の送信を要求することを特徴とする通信型ナビゲーション装置。
  2. センタから無料通信システムを介して送信される交通情報を取得する無料交通情報取得手段と、センタに対して有料通信システムを介する交通情報の送信を要求する交通情報送信要求手段と、センタから前記有料通信システムを介して送信される交通情報を取得する有料交通情報取得手段と、を備え、前記無料交通情報取得手段により取得された交通情報及び前記有料交通情報取得手段により取得された交通情報を車両乗員に提供する通信型ナビゲーション装置であって、
    車両乗員がセンタに対して前記有料通信システムを介する交通情報の送信を希望する所望地域に、記無料交通情報取得手段による交通情報の取得が可能な無料取得可能地域が含まれるか否かを判別する所望地域判別手段を備え、
    前記交通情報送信要求手段は、前記所望地域判別手段により前記所望地域に前記無料取得可能地域が含まれると判別された場合は、該所望地域のうち該無料取得可能地域以外の地域における交通情報の送信を要求することを特徴とする通信型ナビゲーション装置。
  3. 請求項2記載の通信型ナビゲーション装置において、
    前記交通情報送信要求手段は、定時間内に車両が移動可能な領域のすべてが前記無料取得可能地域における交通情報を取得できる無料通信領域内にある状況下で、前記所望地域判別手段により前記所望地域に前記無料取得可能地域が含まれると判別された場合に、該所望地域のうち該無料取得可能地域以外の地域における交通情報の送信を要求することを特徴とする通信型ナビゲーション装置。
  4. 請求項2記載の通信型ナビゲーション装置において、
    前記交通情報送信要求手段は、前記所望地域のうち前記無料取得可能地域以外の地域における交通情報の送信を要求した後、前記有料交通情報取得手段により該所望地域のうち該無料取得可能地域以外の地域における交通情報を取得した時点で、前記無料交通情報取得手段による前記無料取得可能地域における交通情報の取得が不可能な場合に、該無料取得可能地域における交通情報の送信を要求することを特徴とする通信型ナビゲーション装置。
  5. 交通情報を無料通信システムを介して配信する無料情報配信手段と、交通情報を有料通信システムを介して配信する有料情報配信手段と、を備える交通情報配信装置であって、
    一の配信対象から前記有料通信システムを介する所定地域における交通情報の配信が要求された場合に、該所定地域に、該一の配信対象に対して前記無料情報配信手段による交通情報の配信が既に行われている無料配信済み地域が含まれるか否かを判別する所定地域判別手段を備え、
    前記有料情報配信手段は、前記所定地域判別手段により前記所定地域に前記無料配信済み地域が含まれると判別された場合は、該所定地域のうち該無料配信済み地域以外の地域における交通情報を前記有料通信システムを介して配信することを特徴とする交通情報配信装置。
  6. 交通情報を無料通信システムを介して配信する無料情報配信手段と、交通情報を有料通信システムを介して配信する有料情報配信手段と、を備える交通情報配信装置であって、
    一の配信対象から前記有料通信システムを介する所定地域における交通情報の配信が要求された場合に、該所定地域に、一の配信対象に対して前記無料情報配信手段による交通情報の配信が可能な無料配信可能地域が含まれるか否かを判別する所定地域判別手段を備え、
    前記有料情報配信手段は、前記所定地域判別手段により前記所定地域に前記無料配信可能地域が含まれると判別された場合は、該所定地域のうち該無料配信可能地域以外の地域における交通情報を前記有料通信システムを介して配信することを特徴とする交通情報配信装置。
  7. センタから無料通信システムを介して送信される交通情報を取得する第1のステップと、センタから有料通信システムを介して送信される交通情報を取得する第2のステップと、を備える交通情報取得方法であって、
    車両乗員がセンタに対して前記有料通信システムを介する交通情報の送信を希望する所望地域に、前記第1のステップによる交通情報の取得が既に行われている無料取得済み地域が含まれるか否かを判別する第3のステップと、
    前記第3のステップにより前記所望地域に前記無料取得済み地域が含まれると判別された場合に、該所望地域のうち該無料取得済み地域以外の地域における交通情報をセンタから前記有料通信システムを介して送信する第4のステップと、を備え、
    前記第2のステップは、前記第4のステップにより送信される交通情報を取得することを特徴とする交通情報取得方法。
  8. センタから無料通信システムを介して送信される交通情報を取得する第1のステップと、センタから有料通信システムを介して送信される交通情報を取得する第2のステップと、を備える交通情報取得方法であって、
    車両乗員がセンタに対して前記有料通信システムを介する交通情報の送信を希望する所望地域に、記第1のステップによる交通情報の取得が可能な無料取得可能地域が含まれるか否かを判別する第3のステップと、
    前記第3のステップにより前記所望地域に前記無料取得可能地域が含まれると判別された場合に、該所望地域のうち該無料取得可能地域以外の地域における交通情報をセンタから前記有料通信システムを介して送信する第4のステップと、を備え、
    前記第2のステップは、前記第4のステップにより送信される交通情報を取得することを特徴とする交通情報取得方法。
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