JP2003030780A - 通信型ナビゲーション装置、交通情報配信装置、及び交通情報取得方法 - Google Patents

通信型ナビゲーション装置、交通情報配信装置、及び交通情報取得方法

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JP2003030780A
JP2003030780A JP2001214157A JP2001214157A JP2003030780A JP 2003030780 A JP2003030780 A JP 2003030780A JP 2001214157 A JP2001214157 A JP 2001214157A JP 2001214157 A JP2001214157 A JP 2001214157A JP 2003030780 A JP2003030780 A JP 2003030780A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、通信型ナビゲーション装置、交通
情報配信装置、及び交通情報取得方法に関し、センタか
ら無料通信システム及び有料通信システムを介する車載
機への交通情報の配信が重複して行われるのを回避する
と共に、通信コストの上昇を抑制することを目的とす
る。 【解決手段】 交通情報を無料のFM放送及び有料の移
動通信システムを用いてそれぞれ配信するセンタを設
け、FM放送による交通情報を取得するFM受信機と、
移動通信システムによる交通情報を取得する携帯電話
と、を備えるナビゲーション装置を設ける。ナビゲーシ
ョン装置に、移動通信システムを用いた交通情報の配信
を希望する所望地域に、FM放送により交通情報が既に
取得されている無料取得済み地域が含まれるか否かを判
別させる。そして、肯定判定がなされる場合は、その所
望地域のうちその無料取得済み地域以外の地域における
交通情報の配信をセンタに要求する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信型ナビゲーシ
ョン装置、交通情報配信装置、及び交通情報取得方法に
係り、特に、センタから送信された交通情報を車両乗員
に提供するうえで好適な通信型ナビゲーション装置、交
通情報配信装置、及び交通情報取得方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平10−4797
9号公報に開示される如く、交通情報提供センタからF
M放送やビーコンを用いて交通情報を提供し、車載ナビ
ゲーション装置でその提供された交通情報を表示モニタ
に表示させるナビゲーションシステムが知られている。
交通情報提供センタは、予め定められた地域ごとに交通
情報を収集し、その収集した交通情報をFM放送やビー
コンを用いて送信する。車載ナビゲーション装置は、そ
の定められた地域に車両が進入した後、一定間隔ごとに
該地域における交通情報を取得する。従って、かかるナ
ビゲーションシステム(以下、インフラ型システムと称
す)によれば、各地域における交通情報を適宜車両乗員
に提供することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯電話や
PHS等の携帯端末の急速な進歩発展により、交通情報
を取得する手法として、携帯端末側から所望の地域にお
ける交通情報の配信を要求し、その要求によりセンタか
ら当該地域における交通情報を携帯端末側に向けて配信
し、車載レシーバとして携帯端末にセンタからの交通情
報を取得させるシステム(以下、携帯型システムと称
す)が考えられる。この携帯型システムによれば、車両
乗員が携帯端末を携帯することにより、既存の有料通信
システムを利用して車両側に任意の地域における交通情
報を取得させることが可能となる。
【0004】しかしながら、このように任意の地域にお
ける交通情報が取得できることとなると、有料通信シス
テムを利用した携帯型システムと、上記した無料通信シ
ステムを利用したインフラ型システムとが併用される構
成においては、それぞれ取得する交通情報が互いに同一
地域における情報となる事態が生じ得る。かかる事態が
生ずる場合に、その同一地域における交通情報を、無料
通信システムを利用したインフラ型システムを用いて取
得できるにもかかわらず、有料通信システムを利用した
携帯型システムを用いて取得するものとすると、同一の
交通情報を取得するのに通信コストが無駄に上昇してし
まう。
【0005】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、センタから無料通信システム及び有料通信シス
テムを介する車載機への交通情報の配信が重複して行わ
れるのを回避すると共に、通信コストの上昇を抑制する
ことが可能な通信型ナビゲーション装置、交通情報配信
装置、及び交通情報取得方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、センタから無料通信システムを介して
送信される交通情報を取得する無料交通情報取得手段
と、センタに対して有料通信システムを介する交通情報
の送信を要求する交通情報送信要求手段と、センタから
前記有料通信システムを介して送信される交通情報を取
得する有料交通情報取得手段と、を備え、前記無料交通
情報取得手段により取得された交通情報及び前記有料交
通情報取得手段により取得された交通情報を車両乗員に
提供する通信型ナビゲーション装置であって、車両乗員
がセンタに対して前記有料通信システムを介する交通情
報の送信を希望する所望地域に、前記無料交通情報取得
手段による交通情報の取得が既に行われている無料取得
済み地域が含まれるか否かを判別する所望地域判別手段
を備え、前記交通情報送信要求手段は、前記所望地域判
別手段により前記所望地域に前記無料取得済み地域が含
まれると判別された場合は、該所望地域のうち該無料取
得済み地域以外の地域における交通情報の送信を要求す
る通信型ナビゲーション装置により達成される。
【0007】本発明において、車両乗員がセンタに対し
て有料通信システムを介する交通情報の送信を希望する
所望地域に、無料通信システムを用いた交通情報の取得
が既に行われている無料取得済み地域が含まれるか否か
が判別される。その結果、肯定判定がなされた場合は、
その所望地域のうちその無料取得済み地域以外の地域に
おける交通情報の送信がセンタに対して要求される。す
なわち、所望地域のうち既に交通情報が取得済みの無料
取得済み地域における交通情報の送信がセンタに要求さ
れることはない。この場合には、センタによりその所望
地域のうち無料取得済み地域における交通情報が有料通
信システムを介して配信されることはないため、同一地
域における交通情報の配信が無料通信システム及び有料
通信システムを用いて重複して行われるのが回避される
と共に、通信コストの上昇が抑制される。
【0008】また、上記の目的は、請求項2に記載する
如く、センタから無料通信システムを介して送信される
交通情報を取得する無料交通情報取得手段と、センタに
対して有料通信システムを介する交通情報の送信を要求
する交通情報送信要求手段と、センタから前記有料通信
システムを介して送信される交通情報を取得する有料交
通情報取得手段と、を備え、前記無料交通情報取得手段
により取得された交通情報及び前記有料交通情報取得手
段により取得された交通情報を車両乗員に提供する通信
型ナビゲーション装置であって、車両乗員がセンタに対
して前記有料通信システムを介する交通情報の送信を希
望する所望地域に、現時点で前記無料交通情報取得手段
による交通情報の取得が可能な無料取得可能地域が含ま
れるか否かを判別する所望地域判別手段を備え、前記交
通情報送信要求手段は、前記所望地域判別手段により前
記所望地域に前記無料取得可能地域が含まれると判別さ
れた場合は、該所望地域のうち該無料取得可能地域以外
の地域における交通情報の送信を要求する通信型ナビゲ
ーション装置により達成される。
【0009】本発明において、所望地域に現時点で無料
通信システムを用いた交通情報の取得が可能な無料取得
可能地域が含まれるか否かが判別される。その結果、肯
定判定がなされた場合は、その所望地域のうちその無料
取得可能地域以外の地域における交通情報の送信がセン
タに対して要求される。すなわち、所望地域のうち交通
情報が取得可能な無料取得可能地域における交通情報の
送信がセンタに要求されることはない。この場合には、
センタによりその所望地域のうち無料取得可能地域にお
ける交通情報が有料通信システムを介して配信されるこ
とはないため、同一地域における交通情報の配信が無料
通信システム及び有料通信システムを用いて重複して行
われるのが回避されると共に、通信コストの上昇が抑制
される。
【0010】ところで、所望地域に現時点で無料通信シ
ステムを用いた交通情報の取得が可能な無料取得可能地
域が含まれる状況下において、車両が所定時間内にその
無料取得可能地域における交通情報を取得できる無料通
信領域から外に流出すると、その無料取得可能地域にお
ける交通情報を取得することができなくなる。かかる事
態が生ずると、車両乗員にその無料取得可能地域におけ
る交通情報を提供することができなくなる。
【0011】従って、請求項3に記載する如く、請求項
2記載の通信型ナビゲーション装置において、前記交通
情報送信要求手段は、現時点で所定時間内に車両が移動
可能な領域のすべてが前記無料取得可能地域における交
通情報を取得できる無料通信領域内にある状況下で、前
記所望地域判別手段により前記所望地域に前記無料取得
可能地域が含まれると判別された場合に、該所望地域の
うち該無料取得可能地域以外の地域における交通情報の
送信を要求することとしてもよい。
【0012】また、所望地域に無料取得可能地域が含ま
れたことによりセンタに対して所望地域のうちその無料
取得可能地域以外の地域における交通情報の送信を要求
した後、その地域における交通情報を取得した時点で、
無料通信システムを用いてその無料取得可能地域におけ
る交通情報を取得できない場合がある。
【0013】従って、請求項4に記載する如く、請求項
2記載の通信型ナビゲーション装置において、前記交通
情報送信要求手段は、前記所望地域のうち前記無料取得
可能地域以外の地域における交通情報の送信を要求した
後、前記有料交通情報取得手段により該所望地域のうち
該無料取得可能地域以外の地域における交通情報を取得
した時点で、前記無料交通情報取得手段による前記無料
取得可能地域における交通情報の取得が不可能な場合
に、該無料取得可能地域における交通情報の送信を要求
することとしてもよい。
【0014】上記の目的は、請求項5に記載する如く、
交通情報を無料通信システムを介して配信する無料情報
配信手段と、交通情報を有料通信システムを介して配信
する有料情報配信手段と、を備える交通情報配信装置で
あって、一の配信対象から前記有料通信システムを介す
る所定地域における交通情報の配信が要求された場合
に、該所定地域に、該一の配信対象に対して前記無料情
報配信手段による交通情報の配信が既に行われている無
料配信済み地域が含まれるか否かを判別する所定地域判
別手段を備え、前記有料情報配信手段は、前記所定地域
判別手段により前記所定地域に前記無料配信済み地域が
含まれると判別された場合は、該所定地域のうち該無料
配信済み地域以外の地域における交通情報を前記有料通
信システムを介して配信する交通情報配信装置により達
成される。
【0015】本発明において、一の配信対象から有料通
信システムを介する所定地域における交通情報の配信が
要求された場合に、その所定地域に、その一の配信対象
に対して交通情報の配信が既に行われている無料配信済
み地域が含まれるか否かが判別される。その結果、その
所定地域に無料配信済み地域が含まれる場合は、その所
定地域のうち無料配信済み地域以外の地域における交通
情報が有料通信システムを介して配信される。すなわ
ち、配信対象から無料配信済み地域を含む地域における
交通情報の配信が要求されても、その無料配信済み地域
における交通情報が有料通信システムを介して配信され
ることは回避される。このため、同一地域における交通
情報の配信が無料通信システム及び有料通信システムを
用いて重複して行われるのが回避されると共に、通信コ
ストの上昇が抑制される。
【0016】また、上記の目的は、請求項6に記載する
如く、交通情報を無料通信システムを介して配信する無
料情報配信手段と、交通情報を有料通信システムを介し
て配信する有料情報配信手段と、を備える交通情報配信
装置であって、一の配信対象から前記有料通信システム
を介する所定地域における交通情報の配信が要求された
場合に、該所定地域に、現時点で該一の配信対象に対し
て前記無料情報配信手段による交通情報の配信が可能な
無料配信可能地域が含まれるか否かを判別する所定地域
判別手段を備え、前記有料情報配信手段は、前記所定地
域判別手段により前記所定地域に前記無料配信可能地域
が含まれると判別された場合は、該所定地域のうち該無
料配信可能地域以外の地域における交通情報を前記有料
通信システムを介して配信する交通情報配信装置により
達成される。
【0017】本発明において、一の配信対象から有料通
信システムを介する所定地域における交通情報の配信が
要求された場合に、その所定地域に、現時点でその一の
配信対象に対して交通情報の配信が可能な無料配信可能
地域が含まれるか否かが判別される。その結果、その所
定地域に無料配信可能地域が含まれる場合は、その所定
地域のうち無料配信可能地域以外の地域における交通情
報が有料通信システムを介して配信される。すなわち、
配信対象から無料配信可能地域を含む地域における交通
情報の配信が要求されても、その無料配信可能地域にお
ける交通情報が有料通信システムを介して配信されるこ
とは回避される。このため、同一地域における交通情報
の配信が無料通信システム及び有料通信システムを用い
て重複して行われるのが回避されると共に、通信コスト
の上昇が抑制される。
【0018】また、上記の目的は、請求項7に記載する
如く、センタから無料通信システムを介して送信される
交通情報を取得する第1のステップと、センタから有料
通信システムを介して送信される交通情報を取得する第
2のステップと、を備える交通情報取得方法であって、
車両乗員がセンタに対して前記有料通信システムを介す
る交通情報の送信を希望する所望地域に、前記第1のス
テップによる交通情報の取得が既に行われている無料取
得済み地域が含まれるか否かを判別する第3のステップ
と、前記第3のステップにより前記所望地域に前記無料
取得済み地域が含まれると判別された場合に、該所望地
域のうち該無料取得済み地域以外の地域における交通情
報をセンタから前記有料通信システムを介して送信する
第4のステップと、を備え、前記第2のステップは、前
記第4のステップにより送信される交通情報を取得する
交通情報取得方法により達成される。
【0019】本発明において、車両乗員がセンタに対し
て有料通信システムを介する交通情報の送信を希望する
所望地域に、無料通信システムを用いた交通情報の取得
が既に行われている無料取得済み地域が含まれるか否か
が判別される。そして、その所望地域にその無料取得済
み地域が含まれる場合は、その所望地域のうちその無料
取得済み地域以外の地域における交通情報がセンタから
有料通信システムを介して配信される。すなわち、無料
取得済み地域を含んだ地域における交通情報の配信が要
求されても、センタからその無料取得済み地域における
交通情報が有料通信システムを介して配信されることは
回避される。このため、同一地域における交通情報の配
信が無料通信システム及び有料通信システムを用いて重
複して行われるのが回避されると共に、通信コストの上
昇が抑制される。
【0020】更に、上記の目的は、請求項8に記載する
如く、センタから無料通信システムを介して送信される
交通情報を取得する第1のステップと、センタから有料
通信システムを介して送信される交通情報を取得する第
2のステップと、を備える交通情報取得方法であって、
車両乗員がセンタに対して前記有料通信システムを介す
る交通情報の送信を希望する所望地域に、現時点で前記
第1のステップによる交通情報の取得が可能な無料取得
可能地域が含まれるか否かを判別する第3のステップ
と、前記第3のステップにより前記所望地域に前記無料
取得可能地域が含まれると判別された場合に、該所望地
域のうち該無料取得可能地域以外の地域における交通情
報をセンタから前記有料通信システムを介して送信する
第4のステップと、を備え、前記第2のステップは、前
記第4のステップにより送信される交通情報を取得する
交通情報取得方法により達成される。
【0021】本発明において、所望地域に現時点で無料
通信システムを用いた交通情報の取得が可能な無料取得
可能地域が含まれるか否かが判別される。そして、その
所望地域に無料取得可能地域が含まれる場合は、その所
望地域のうちその無料取得可能地域以外の地域における
交通情報がセンタから有料通信システムを介して配信さ
れる。すなわち、無料取得可能地域を含んだ地域におけ
る交通情報の配信が要求されても、センタからその無料
取得可能地域における交通情報が有料通信システムを介
して配信されることは回避される。このため、同一地域
における交通情報の配信が無料通信システム及び有料通
信システムを用いて重複して行われるのが回避されると
共に、通信コストの上昇が抑制される。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施例であ
るナビゲーションシステムのシステム構成図を示す。図
1に示す如く、本実施例のシステムは、各道路の例えば
渋滞状況や工事中,通行止め等の交通情報を各車両に配
信する交通情報センタ(以下、単にセンタと称す)10
と、車両12に搭載され、センタ10から配信された交
通情報を車両乗員に提供するナビゲーション装置14
と、を備えている。
【0023】センタ10は、例えばカメラや感知センサ
を用いて或いは人為的操作等により各道路における渋滞
状況や工事中,通行止め等の交通情報を収集する。セン
タ10には、インフラ施設として各地域ごとに設けられ
たFM基地局16が接続されている。各FM基地局16
は、FM放送アンテナ18を有しており、FM放送アン
テナ18による送信領域内に向けて予め定められた管轄
地域内に存在する道路の交通情報を無料で提供するよう
に構成されている。センタ10は、FM基地局16ごと
にFM放送アンテナ18から、収集した当該地域におけ
る道路交通情報を一定時間間隔(例えば5分間隔)で送
信する。
【0024】センタ10には、また、移動通信システム
20が接続されている。移動通信システム20は、交換
局(図示せず)と、各交換局を接続するネットワーク2
2と、ネットワーク22に接続し、それぞれ所定領域内
に存在する携帯電話との間で信号の送受信を行う複数の
アンテナ24とを備えている。移動通信システム20
は、電話サービス業者により有料で提供される一般的な
ネットワークであり、個別の電話番号が付与された加入
者に携帯電話による無線通信、及び、固定電話による有
線通信を可能としている。従って、センタ10は、移動
通信システム20を用いて携帯電話と回線接続し、双方
向無線通信を行うことが可能である。センタ10は、移
動通信システム20を介して携帯電話側からある所望の
地域における道路交通情報の送信を要求する信号を受信
した場合、その要求された所望の地域における交道路通
情報を移動通信システム20を介して当該携帯電話に配
信する。
【0025】図2は、本実施例のナビゲーション装置1
4のブロック構成図を示す。図2に示す如く、ナビゲー
ション装置14は、電子制御ユニット(以下、ECUと
称す)30を備えている。ECU30には、CD−RO
MやDVD等の記録媒体32が接続されている。記録媒
体32には、地図情報、並びに、各FM基地局16の位
置情報、それらの送信領域情報、及びそれらが各々道路
交通情報について収集・管轄する管轄地域情報が記録さ
れていると共に、後述する制御ルーチンに対応するプロ
グラムが記録されている。記録媒体32に記録されてい
るプログラムは、ECU30に内蔵されたRAMにロー
ドされ、ECU30により実行される。
【0026】ナビゲーション装置14は、GPS受信機
34を備えている。GPS受信機34は、GPSアンテ
ナ36を有しており、GPSアンテナ36を介して、G
PS衛星が出力する信号を受信する。GPS受信機34
は、受信した信号を所定形式の信号に変換してECU3
0に供給する。ECU30は、GPS受信機34から供
給された信号に基づいて、車両の現在位置に対応する測
位を演算する。
【0027】ナビゲーション装置14は、表示部38を
備えている。表示部38には、車室内において車両乗員
が視認可能な位置に配設された表示モニタ40が接続さ
れている。ECU30は、車両の現在位置およびその周
辺の地図情報からなる画像データを表示部38に供給す
る。表示部38は、ECU30から供給された画像デー
タに基づいて、車両の現在位置を中心とした地図情報を
縮尺に応じた大きさで表示モニタ40に表示する。
【0028】ナビゲーション装置14は、入力部42を
備えている。入力部42には、車室内に設けられた車両
乗員による操作が可能な入力スイッチ44が接続されて
いる。入力スイッチ44は、例えば、表示モニタ40に
映し出された地図をスクロールするためのスイッチやそ
の地図の縮尺を変更するためのスイッチ等、ナビゲーシ
ョン装置14が有する機能を実現するためのスイッチに
より構成されている。入力部42は、ECU30に接続
されており、各種入力スイッチ44の状態に応じた信号
をECU30に供給する。
【0029】ナビゲーション装置14は、FM受信機4
6を備えている。FM受信機46は、FMアンテナ48
を有しており、FMアンテナ48を介して、センタ10
がFM放送アンテナ18を介して送信する道路の渋滞状
況や通行規制等に関する交通情報(例えば道路の所定区
間ごとの平均速度等)を受信する。FM受信機46は、
受信した交通情報を所定形式の信号に変換してECU3
0に供給する。ECU30は、記憶部50を有してお
り、FM放送による交通情報の受信が完了した際にその
交通情報を当該道路と対応させて記憶部50に記憶させ
る。ECU30は、FM受信機46から供給された信号
に対応した画像データを表示部38に供給する。表示部
38は、ECU30から供給された交通情報に基づいた
画像データに基づいて、道路の交通情報を当該道路の地
図情報が表示モニタ40に表示された際に当該道路に重
ねて表示する。例えば渋滞状況が表示される際には渋滞
の激しさに応じて色分けされた線を表示モニタ40上の
当該道路に重ねて表示し、通行止め情報が表示される際
には通行止めを示すマークを表示モニタ40上の当該道
路に重ねて表示する。
【0030】本実施例のナビゲーションシステムは、車
両乗員が携帯可能な携帯電話52を備えている。携帯電
話52は、アンテナ54を有しており、アンテナ54を
介して、上記した有料の移動通信システム20を用いて
他の携帯電話や固定電話との間で双方向通信を行うこと
ができるように構成されている。携帯電話52は、入力
部42に対して所定の操作が行われることにより車両乗
員が道路交通情報の配信を希望する地域が特定された場
合に、その所望地域における道路交通情報の配信を要求
する信号を移動通信システム20を介してセンタ10に
向けて送信すると共に、センタ10が移動通信システム
20を介して該携帯電話52に向けて送信した要求に係
る地域における道路交通情報を受信する機能を有してい
る。
【0031】車両12の車室内には、携帯電話52を設
置するためのホルダが取付けられている。車載ナビゲー
ション装置14は、携帯電話52がホルダに設置された
際に該携帯電話52との間で信号の送受を行うことがで
きるように構成されており、携帯電話52は、車両のホ
ルダに設置された際にナビゲーション装置14のECU
30との間で信号の送受を行うことができるように構成
されている。
【0032】携帯電話52は、ホルダに設置され、ナビ
ゲーション装置14と接続し、かつ、移動通信システム
20を介してセンタ10と回線接続した状況下で、セン
タ10が送信した所定地域における道路の交通情報を受
信した場合、その信号を所定形式の信号に変換してEC
U30に供給する。ECU30は、携帯電話52を用い
た交通情報の受信が完了した際にその交通情報を当該道
路と対応させて記憶部50に記憶させる。ECU30
は、携帯電話52と接続している状況下で携帯電話52
から供給された信号に対応した画像データを表示部38
に供給し、携帯電話52が受信した所定地域における道
路交通情報を当該道路の地図情報が表示モニタ40に表
示された際に当該道路に重ねて表示させる。
【0033】次に、本実施例のナビゲーションシステム
における動作について説明する。
【0034】本実施例のシステムにおいて、センタ10
に接続される各FM基地局16は、それぞれ、予め定め
られた管轄地域の道路交通情報を一定時間間隔でFM放
送アンテナ18により所定の送信領域内に提供してい
る。FM基地局16の送信領域内に車両12が進入する
と、該車両12に搭載されたナビゲーション装置14の
FM受信機46は、そのFM基地局16が管轄する管轄
地域における道路の交通情報を受信する。受信された交
通情報は、ECU30に供給されて記憶部50に記憶さ
れると共に、表示部38に供給されて当該道路の地図情
報が表示モニタ40に表示された際に当該道路に重ねて
表示される。
【0035】この場合、車両乗員は、表示モニタ40に
表示された交通情報を視認することにより、渋滞が生じ
ている道路や通行止めの道路等を把握することが可能と
なる。従って、本実施例のナビゲーションシステムによ
れば、車両12が各FM基地局16の送信領域に存在す
る際に一定時間間隔で該FM基地局16の管轄する特定
領域における道路の交通情報を取得し、車両乗員に提供
することが可能となっている。
【0036】また、本実施例のシステムにおいて、携帯
電話52は、車両乗員により入力部42に対して所定の
操作が行われた場合、移動通信システム20を介してセ
ンタ10と回線接続すると共に、センタ10と回線接続
した後に、入力部42に対する所定の操作により特定さ
れた車両乗員が道路交通情報の配信を希望する所望の地
域における道路交通情報の配信を要求する信号を移動通
信システム20を介してセンタ10に向けて送信する。
センタ10は、携帯電話52からある地域における道路
交通情報の配信を要求する信号を受信した場合、その時
点で収集しているその地域における道路交通情報を読み
出し、その読み出した道路交通情報を移動通信システム
20を介して当該携帯電話52に向けて配信する。携帯
電話52は、ナビゲーション装置14と接続する状況
下、所望の地域における道路交通情報の配信をセンタ1
0に要求した後にセンタ10から配信されたその地域に
おける道路交通情報を受信した場合、その信号をナビゲ
ーション装置14のECU30に供給する。ECU30
に供給された交通情報は、記憶部50に記憶されると共
に、表示部30に供給されて当該道路の地図情報が表示
モニタ40に表示される際に当該道路に重ねて表示され
る。
【0037】この場合も、車両乗員は、表示モニタ40
に表示された交通情報を視認することにより、渋滞が生
じている道路や通行止めの道路等を把握することが可能
となる。従って、本実施例のナビゲーションシステムに
よれば、携帯電話52を用いた車両乗員によるセンタ1
0への要求により任意の地域における道路の交通情報を
取得し、車両乗員に提供することが可能となっている。
【0038】このように、本実施例のナビゲーションシ
ステムは、センタ10から送信される道路の交通情報を
車両12側が取得する構成として、FM基地局16に
よるFM放送を利用したシステム(以下、インフラ型シ
ステムと称す)と、携帯電話52による移動通信シス
テム20を利用したシステム(以下、携帯型システムと
称す)と、を有している。
【0039】ところで、携帯型システムを用いて取得し
ようとする道路交通情報が、車両12の現在位置から遠
く離れた地域におけるもの、具体的には、車両12側が
現時点でインフラ型システムを用いて道路交通情報を取
得できる地域の範囲外におけるものである場合には、携
帯型システムを用いて取得する道路交通情報とインフラ
型システムを用いて取得する道路交通情報とが、互いに
同一地域における道路交通情報を含むことはない。この
ため、かかる場合には、ナビゲーション装置14におい
て携帯型システムを用いて道路交通情報が取得されたと
しても、その道路交通情報が重複した情報となることは
ない。
【0040】これに対して、携帯型システムを用いて取
得しようとする道路交通情報が、車両12側が現時点で
インフラ型システムを用いて道路交通情報を取得できる
地域内におけるものである場合には、携帯型システムを
用いて取得する道路交通情報とインフラ型システムを用
いて取得する道路交通情報とが、互いに同一地域におけ
る道路交通情報を含むこととなる。かかる事態が生ずる
場合に、センタ10から携帯型システムおよびインフラ
型システムの両者を用いてそれぞれ互いに同一地域にお
ける道路交通情報を取得するのは無駄である。
【0041】この点、かかる場合に携帯型システム及び
インフラ型システムのうち何れを用いて道路交通情報を
取得すべきかを検討すると、センタ10と車載ナビゲー
ション装置14とが有料の移動通信システム20を介し
て情報の送受信を行う携帯型システムでは、上記した同
一地域における道路交通情報を配信する分だけ通信時間
がかかり、通信コストの上昇を招くおそれがある。一
方、センタ10と車載ナビゲーション装置14とが無料
のFM放送を介して情報の送受信を行うインフラ型シス
テムによれば、携帯型システムのような通信コストの上
昇を招くことはない。
【0042】そこで、本実施例のシステムは、センタ1
0から道路交通情報の配信を受けるうえでインフラ型シ
ステムと携帯型システムとを併用する構成において、車
両乗員が携帯型システムを用いた道路交通情報の配信を
希望する地域(以下、所望地域と称す)に、インフラ型
システムを用いて既に取得済みの地域(無料取得済み地
域と称す)が含まれる場合、或いは、インフラ型システ
ムを用いて取得することが可能な地域(以下、無料取得
可能地域と称す)が含まれる場合には、ナビゲーション
装置14側がセンタ10に対して、所望地域のうちその
無料取得済み地域および無料取得可能地域における道路
交通情報の配信を要求せず、それ以外の地域における道
路交通情報の配信を要求することにより、通信コストの
上昇を抑制する点に特徴を有している。以下、図3乃至
図6を参照して、本実施例の特徴部について説明する。
【0043】図3は、本実施例のナビゲーション装置1
4における、所望地域に無料取得済み地域が含まれる場
合における道路交通情報の配信を要求する原理を模式的
に表した図を示す。また、図4は、本実施例のナビゲー
ション装置14における、所望地域に無料取得可能地域
が含まれる場合における道路交通情報の配信を要求する
原理を模式的に表した図を示す。尚、図3及び図4にお
いて、16個の小さな正方形により構成される大きな正
方形は例えば日本全国の領域を表し、16個の各正方形
は日本の各地域(県,市等)の領域SX*Y*を表す(X*
=X1〜X4,Y*=Y1〜Y4)。また、図3及び図
4において、上段は日本全国の領域のうち携帯型システ
ムを用いてセンタ10が配信する道路交通情報の地域
を、下段は日本全国の領域のうちインフラ型システムを
用いてセンタ10が配信する道路交通情報の地域を、ま
た、中段は日本全国の領域のうちナビゲーション装置1
4が取得した道路交通情報の地域を、それぞれ示してい
る。
【0044】図3に示す如く、例えば10時02分に、
ナビゲーション装置14において携帯型システム及びイ
ンフラ型システムの何れのシステムによっても道路交通
情報が取得されていない状況下、10時04分に、イン
フラ型システムを用いて地域SX1Y2,SX1Y3,SX1Y4
X2Y2,SX2Y3,SX2Y4,SX3Y2,SX3Y3,SX3Y4(図
3において梨地で示す領域)における道路交通情報がセ
ンタ10から配信されると、ナビゲーション装置14
は、センタ10の配信した地域Sの道路交通情報を取得
し、その道路交通情報のすべてを車両乗員に提供すべき
情報として記憶部50に記憶する。そして、道路交通情
報が取得された地域Sの地図情報が表示モニタ40に表
示される際に、その道路交通情報を、対応する道路に重
ねて表示する。
【0045】インフラ型システムを用いて例えば図3に
梨地で示す地域Sの道路交通情報が取得されている状況
下において、10時06分に、車両乗員が携帯型システ
ムを用いた道路交通情報の取得を希望する所望地域が、
例えば日本全国の領域のうち地域SX2Y1,SX2Y2,S
X2Y3,SX3Y1,SX3Y2,SX3Y3,SX4Y1,SX4Y2,SX4
Y3(図3においてハッチング及びクロスハッチングで示
す領域)であるものとすると、その所望地域のうち地域
X2Y2,SX2Y3,SX3Y2,SX3Y3(図3においてクロス
ハッチングで示す領域)は、インフラ型システムを用い
て道路交通情報が既に取得されている無料取得済み地域
となる。
【0046】道路交通情報が既に取得されている無料取
得済み地域が存在する状況下で、車両乗員により所望地
域における携帯型システムによる道路交通情報の配信を
要求すべく入力部42が操作されると、ナビゲーション
装置14は、まず、車両乗員による入力部42の操作に
より道路交通情報の配信が希望された所望地域にその無
料取得済み地域が含まれているか否かを判別すると共
に、肯定判定がなされる場合は所望地域と無料取得済み
地域との重複地域を特定する。
【0047】その結果、所望地域に無料取得済み地域が
含まれない場合は、ナビゲーション装置14は、携帯電
話52にセンタ10と回線接続させると共に、回線接続
後にその所望地域のすべての地域における道路交通情報
の配信を要求する信号を移動通信システム20を介して
センタ10に向けて送信する。一方、所望地域(図3に
おいてはハッチング及びクロスハッチングで示す領域)
に無料取得済み地域(図3においては梨地で示す領域)
が含まれる場合(図3においては時刻10時06分)
は、ナビゲーション装置14は、携帯電話52にセンタ
10と回線接続させると共に、回線接続後、車両乗員が
希望する所望地域のうち無料取得済み地域(すなわち、
所望地域と無料取得済み地域とが重複する地域;図3に
おいてはクロスハッチングで示す領域)を除いたその他
の地域(図3においてはハッチングで示す領域)におけ
る道路交通情報の配信を要求する信号を移動通信システ
ム20を介してセンタ10に向けて送信する。
【0048】センタ10は、携帯電話52から特定され
た地域における道路交通情報の配信を要求する信号を受
信した場合、その時点で収集しているその地域における
道路交通情報を読み出し、移動通信システム20を介し
て当該携帯電話52に向けて配信する。ナビゲーション
装置14は、特定した地域における道路交通情報の配信
をセンタ10に要求した後に、携帯電話52においてセ
ンタ10からの道路交通情報が受信された場合、その取
得した道路交通情報を車両乗員に提供すべき情報として
記憶部50に記憶すると共に、道路交通情報が取得され
た地域Sの地図情報が表示モニタ40に表示される際
に、その道路交通情報を、対応する道路に重ねて表示す
る。
【0049】また、上記の如く、ナビゲーション装置1
4は、記録媒体32に各FM基地局16の位置情報、送
信領域情報、及び管轄地域情報をそれぞれ記憶してい
る。図4に示す如く、ナビゲーション装置14において
携帯型システム及びインフラ型システムの何れのシステ
ムによっても道路交通情報が取得されていない状況下に
おいて、10時04分に、車両乗員により所望地域S
X2Y1,SX2Y2,SX2Y3,S X3Y1,SX3Y2,SX3Y3,S
X4Y1,SX4Y2,SX4Y3(図4においてハッチング及びク
ロスハッチングで示す領域)における携帯型システムに
よる道路交通情報の配信を要求すべく入力部42が操作
されると、ナビゲーション装置14は、まず、GPS受
信機34を用いて演算した車両の現在位置に基づいて、
現時点で道路交通情報を自車両に提供しているFM基地
局16を特定し、そのFM基地局16の管轄地域を特定
する。そして、車両乗員による入力部42の操作により
道路交通情報の配信が希望された所望地域にその特定さ
れた管轄地域が含まれるか否かを判別すると共に、肯定
判定がなされる場合は所望地域と管轄地域との重複地域
を特定する。
【0050】その結果、所望地域に管轄地域が含まれな
い場合は、携帯電話52にセンタ10と回線接続させる
と共に、回線接続後、その所望地域のすべての地域にお
ける道路交通情報の配信を要求する信号を移動通信シス
テム20を介してセンタ10に向けて送信する。一方、
所望地域に管轄地域が含まれる場合は、携帯電話52に
センタ10と回線接続させると共に、回線接続後、所望
地域のうちインフラ型システムによる取得が可能な管轄
地域(図4においてはクロスハッチングで示す領域)を
除いた地域における道路交通情報の配信を要求する信号
を移動通信システム20を介してセンタ10に向けて送
信する。
【0051】センタ10は、携帯電話52から特定され
た地域における道路交通情報の配信を要求する信号を受
信した場合、その地域における道路交通情報を読み出
し、移動通信システム20を介して当該携帯電話52に
向けて配信する。ナビゲーション装置14は、特定した
地域における道路交通情報の配信をセンタ10に要求し
た後に、携帯電話52においてセンタ10からの道路交
通情報が受信された場合、その取得した道路交通情報を
車両乗員に提供すべき情報として記憶部50に記憶する
と共に、道路交通情報が取得された地域Sの地図情報が
表示モニタ40に表示される際に、その道路交通情報
を、対応する道路に重ねて表示する。そして、かかる状
況下、10時06分に、インフラ型システムを用いて地
域SX1Y2,S X1Y3,SX1Y4,SX2Y2,SX2Y3,SX2Y4
X3Y2,SX3Y3,SX3Y4における道路交通情報がセンタ
10から配信された場合、それらの地域Sの道路交通情
報を取得し、所定の処理を実行する。
【0052】すなわち、上記の構成においては、所望地
域に道路交通情報が既に取得されている無料取得済み地
域が含まれる場合、及び、道路交通情報が取得されるこ
とが可能な無料取得可能地域が含まれる場合、ナビゲー
ション装置14は、センタ10に対して所望地域のうち
その無料取得済み地域以外の地域(図3においてはハッ
チングで示す領域)における道路交通情報、および、そ
の無料取得可能地域以外の地域(図4においてはハッチ
ングで示す領域)における道路交通情報の移動通信シス
テム20による配信を要求し、センタ10は、ナビゲー
ション装置14に対して所望地域のうち無料取得済み地
域および無料取得可能地域以外の地域における道路交通
情報を移動通信システム20を用いて配信し、ナビゲー
ション装置14は、所望地域のうち無料取得済み地域お
よび無料取得可能地域以外の地域における道路交通情報
を取得する。
【0053】車両乗員が携帯型システムを用いた道路交
通情報の配信を望む所望地域にインフラ型システムによ
り道路交通情報が取得されている地域が存在する場合、
或いは、取得されることが可能な地域が存在する場合
は、携帯型システムを用いて敢えて道路交通情報を取得
することは不要である。この点、本実施例においては、
所望地域のうちインフラ型システムにより道路交通情報
が既に取得されている無料取得済み地域および取得され
ることが可能な無料取得可能地域における道路交通情報
の配信がナビゲーション装置14からセンタ10に対し
て要求されることはなく、それらの地域における道路交
通情報がセンタ10から携帯型システムを介して配信さ
れることはない。
【0054】このため、センタ10から一の車載ナビゲ
ーション装置14に対して同一地域における道路交通情
報の配信がインフラ型システムおよび携帯型システムの
何れをも用いて重複して行われることは回避される。こ
の際、同一地域における道路交通情報の配信は、無料の
インフラ型システムを用いて行われる一方、有料の携帯
型システムを用いて行われることはないため、その分だ
けセンタ10から携帯型システムを介してナビゲーショ
ン装置14へ配信すべき情報量が少なくなり、その結
果、通信時間が少なくなり、通信コストの上昇が抑えら
れる。このように、本実施例のシステムによれば、セン
タ10から無料のインフラ型システムおよび携帯型シス
テムを介する車載ナビゲーション装置14への道路交通
情報の配信が重複して行われるのを回避すると共に、通
信コストの上昇を抑制することが可能となっている。
【0055】ところで、上記の処理によれば、車両乗員
の操作によりナビゲーション装置14からセンタ10に
対して所望地域における道路交通情報の配信が要求され
る際に、その所望地域にインフラ型システムを用いて道
路交通情報が取得可能な無料取得可能地域が含まれる場
合は、所望地域のうちその無料取得可能地域以外の地域
における道路交通情報は携帯型システムを用いて取得さ
れ、また、所望地域のうちその無料取得可能地域におけ
る道路交通情報はインフラ型システムを用いて取得され
ることとなる。
【0056】上述の如く、センタ10によるFM基地局
16からの道路交通情報の配信は、例えば5分間隔で行
われる。このため、所望地域のうち無料取得可能地域に
おける道路交通情報をインフラ型システムを用いて確実
に取得するためには、道路交通情報の配信が要求された
後5分間は、ナビゲーション装置14を搭載する車両
が、その無料取得可能地域を含む管轄地域を管轄するF
M基地局16の送信領域内に存在することが必要であ
る。
【0057】図5(A)は、所望地域における道路交通
情報の配信が要求される時点で所定時間内に車両が移動
すると予想される領域(以下、車両移動可能領域と称
す)のすべてが、無料取得可能地域を含む管轄地域を管
轄するFM基地局16の送信領域内にある状況を表した
図を示す。また、図5(B)は、所望地域における道路
交通情報の配信が要求される時点で車両移動可能領域の
一部がFM基地局の送信領域外にある状況を表した図を
示す。
【0058】所望地域にインフラ型システムを用いて道
路交通情報が取得可能な無料取得可能地域が含まれる状
況下において、図5(A)に示す如く、その要求時に例
えば5分間の車両移動可能領域のすべてがその無料取得
可能地域を含む管轄地域を管轄するFM基地局16の送
信領域内にある場合には、その後確実にその無料取得可
能地域における道路交通情報を取得することができる。
しかしながら、図5(B)に示す如く、その要求時に例
えば5分間の車両移動可能領域の一部でもその無料取得
可能地域を含む管轄地域を管轄するFM基地局16の送
信領域から外れる場合には、その後に無料取得可能地域
における道路交通情報を取得することができないおそれ
がある。
【0059】そこで、本実施例において、ナビゲーショ
ン装置14は、所望地域にインフラ型システムを用いて
道路交通情報が取得可能な無料取得可能地域が含まれる
状況下、車両乗員の操作によりセンタ10に対して所望
地域における道路交通情報の配信が要求される時点で、
5分間の車両移動可能領域のすべてがFM基地局16の
送信領域内にあるか否かを判別する。そして、肯定判定
がなされる場合にのみ、所望地域のうち無料取得可能地
域以外の地域における道路交通情報の配信をセンタ10
に対して要求する。すなわち、否定判定がなされる場
合、具体的には、5分間の車両移動可能領域の一部がF
M基地局16の送信領域外にあると判別される場合は、
車両乗員が道路交通情報の配信を希望する所望地域のす
べての道路交通情報の配信をセンタ10に対して要求す
る。かかる構成によれば、車両乗員が道路交通情報の配
信を希望する所望地域のうち無料取得可能地域における
道路交通情報を取得することができなくなる事態を回避
することが可能となる。
【0060】図6は、上記の機能を実現すべく、本実施
例のナビゲーション装置14においてECU30が実行
する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図6
に示すルーチンは、その処理が終了するごとに繰り返し
起動されるルーチンである。図6に示すルーチンが起動
されると、まずステップ100の処理が実行される。
【0061】ステップ100では、入力部42の操作に
基づいて、車両乗員が携帯型システムを用いた道路交通
情報の配信を希望するか否かが判別される。その結果、
否定判定がなされる場合は、以後、何らの処理も進めら
れることなく今回のルーチンは終了される。一方、肯定
判定がなされた場合は、次にステップ102の処理が実
行される。
【0062】ステップ102では、車両乗員が携帯型シ
ステムを用いた道路交通情報の配信を希望する所望地域
に無料取得済み地域が含まれるか否かが判別される。そ
の結果、否定判定がなされた場合は、次にステップ10
4の処理が実行される。ステップ104では、所望地域
に無料取得可能地域が含まれるか否かが判別される。そ
の結果、否定判定がなされた場合は、次にステップ10
6の処理が実行される。
【0063】ステップ106では、所望地域のすべての
道路交通情報の配信を要求する信号を携帯電話52から
移動通信システム20を介してセンタ10へ送信する処
理が実行される。本ステップ106の処理が実行される
と、以後、センタ10は、ナビゲーション装置14から
要求された地域の道路交通情報を移動通信システム20
を介してそのナビゲーション装置14へ配信し、ナビゲ
ーション装置14は、所望地域における道路交通情報の
配信を受けることとなる。本ステップ106の処理が終
了すると、今回のルーチンは終了される。
【0064】一方、上記ステップ104において肯定判
定がなされ、所望地域に無料取得可能地域が含まれると
判別された場合は、次にステップ108の処理が実行さ
れる。ステップ108では、処理開始時から5分間に車
両が移動すると予想される車両移動可能領域のすべて
が、現時点で道路交通情報を自車両に提供するFM基地
局16の送信領域内にあるか否かが判別される。否定判
定がなされる場合、すなわち、5分間の車両移動可能領
域の一部でも送信領域外にある場合は、無料取得可能地
域における道路交通情報をインフラ型システムを用いて
取得することができないおそれがあるので、かかる判別
がなされた場合は、次に上記ステップ106の処理が実
行される。
【0065】上記ステップ108において肯定判定がな
され、5分間の車両移動可能領域のすべてが送信領域内
にあると判別された場合、及び、上記ステップ102に
おいて肯定判定がなされ、所望地域に無料取得済み地域
が含まれると判別された場合は、次にステップ110の
処理が実行される。
【0066】ステップ110では、所望地域のうち無料
取得済み地域及び無料取得可能地域以外の地域における
道路交通情報の配信を要求する信号を携帯電話52から
移動通信システム20を介してセンタ10へ送信する処
理が実行される。本ステップ110の処理が実行される
と、センタ10は、かかる要求信号を受信した後、ナビ
ゲーション装置14から要求された地域の道路交通情報
をそのナビゲーション装置14へ移動通信システム20
を介して配信し、ナビゲーション装置14は、所望地域
のうち無料取得済み地域及び無料取得可能地域以外の地
域における道路交通情報の配信を移動通信システム20
を用いて配信されることとなる。本ステップ110の処
理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
【0067】上記図6に示すルーチンによれば、車両乗
員が携帯型システムを用いた道路交通情報の配信を望む
所望地域に無料取得済み地域または無料取得可能地域が
含まれる場合には、その所望地域のうちそれらの地域以
外の地域における道路交通情報の移動通信システム20
による配信をセンタ10に対して要求することができ
る。かかる構成によれば、センタ10に、所望地域のう
ち無料取得済み地域および無料取得可能地域以外の地域
における道路交通情報のみを当該ナビゲーション装置1
4に向けて配信させ、ナビゲーション装置14において
インフラ型システムにより道路交通情報が既に取得され
ている地域および取得されることが可能な地域における
道路交通情報の配信を禁止させることができる。
【0068】このため、センタ10から無料のインフラ
型システムおよび携帯型システムを介する車載ナビゲー
ション装置14への道路交通情報の配信が重複して行わ
れるのが回避されると共に、センタ10から有料の携帯
型システムを介してナビゲーション装置14へ配信すべ
き情報量が少なくなり、通信コストの上昇が抑制され
る。
【0069】また、上記図6に示すルーチンによれば、
所望地域にインフラ型システムを用いて道路交通情報が
取得可能な無料取得可能地域が含まれる状況下、車両乗
員の操作によりセンタ10に対して所望地域における道
路交通情報の配信が要求される時点で、5分間の車両移
動可能領域の一部でもFM基地局16の送信領域外にあ
る場合には、その所望地域のうちその無料取得可能地域
以外の地域における道路交通情報ではなく、その無料取
得可能地域を含んだ所望地域のすべての道路交通情報の
移動通信システム20による配信をセンタ10に対して
要求することができる。かかる構成によれば、センタ1
0に、所望地域のすべての道路交通情報を当該ナビゲー
ション装置14に向けて配信させることができる。
【0070】このため、車載ナビゲーション装置14が
インフラ型システムを用いて無料取得可能地域における
道路交通情報を取得する前に、車両がその無料取得可能
地域の道路交通情報を送信するFM基地局16の送信領
域から外れる場合にも、その無料取得可能地域における
道路交通情報は携帯型システムを介して配信されるた
め、所望地域のうち無料取得可能地域における道路交通
情報の取得が不可能となる事態は回避される。
【0071】尚、上記第1の実施例においては、ナビゲ
ーション装置14が特許請求の範囲に記載された「通信
型ナビゲーション装置」及び「配信対象」に、FM放送
による通信システム(インフラ型システム)が特許請求
の範囲に記載された「無料通信システム」に、移動通信
システム20(携帯型システム)が特許請求の範囲に記
載された「有料通信システム」に、センタ10が特許請
求の範囲に記載された「センタ」及び「交通情報配信装
置」に、それぞれ相当している。
【0072】また、上記の実施例においては、ナビゲー
ション装置14のECU30が、センタ10のFM基地
局16から送信される道路交通情報をFM受信機46を
用いて取得することにより特許請求の範囲に記載された
「無料交通情報取得手段」及び「第1のステップ」が、
ステップ106及び110の処理を実行することにより
特許請求の範囲に記載された「交通情報送信要求手段」
が、センタ10から移動通信システム20を介して送信
される道路交通情報を携帯電話52を用いて取得するこ
とにより特許請求の範囲に記載された「有料交通情報取
得手段」及び「第2のステップ」が、ステップ102及
び104の処理を実行することにより特許請求の範囲に
記載された「所望地域判別手段」及び「第3のステッ
プ」が、センタ10が、ナビゲーション装置14からの
配信要求に係る地域における道路交通情報を移動通信シ
ステム20を介して配信することにより特許請求の範囲
に記載された「第4のステップ」が、それぞれ実現され
ている。
【0073】次に、図7を参照して、本発明の第2実施
例について説明する。本実施例のシステムは、上記図1
及び図2に示す構成において、ナビゲーション装置14
のECU30に図7に示すルーチンを実行させることに
より実現される。
【0074】上述した第1実施例では、車両乗員が携帯
型システムを用いた道路交通情報の配信を希望する所望
地域にインフラ型システムを用いて道路交通情報が取得
可能な無料取得可能地域が含まれる状況下、車両乗員の
操作によりセンタ10に対して所望地域における道路交
通情報の配信を要求する時点で、5分間の車両移動可能
領域の一部でもFM基地局16の送信領域外にあると判
別される場合は、所望地域のすべての道路交通情報の配
信をセンタ10に要求することとしている。
【0075】これに対して、本実施例においては、上記
の要求時には所望地域のうち無料取得可能地域以外の地
域における道路交通情報の配信をセンタ10に要求し、
その要求に係る道路交通情報がセンタ10からナビゲー
ション装置14に配信された時点で車両がそのFM基地
局16の送信領域外に存在する場合に、上記した所望地
域のうち無料取得可能地域における道路交通情報の配信
をセンタ10に要求する。かかる構成においては、所望
地域のうち無料取得可能地域における道路交通情報をイ
ンフラ型システムを用いて取得することができなくなっ
ても、携帯型システムを用いて確実にその情報を取得す
ることが可能となる。
【0076】図7は、上記の機能を実現すべく、本実施
例のナビゲーション装置14においてECU30が実行
する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図7
に示すルーチンは、その処理が終了するごとに繰り返し
起動されるルーチンである。尚、図7において、上記図
6に示すステップと同一の処理を実行するステップにつ
いては、同一の符号を付してその説明を省略する。すな
わち、図7に示すルーチンにおいては、ステップ100
で肯定判定がなされた後、次にステップ120の処理が
実行される。
【0077】ステップ120では、車両乗員が携帯型シ
ステムを用いた道路交通情報の配信を希望する所望地域
に無料取得済み地域および無料取得可能地域の何れかが
含まれるか否かが判別される。その結果、否定判定がな
された場合は、次にステップ106の処理が実行され、
所望地域のすべての道路交通情報の配信を要求する信号
を携帯電話52から移動通信システム20を介してセン
タ10へ送信する処理が実行される。
【0078】一方、肯定判定がなされた場合は、次にス
テップ122の処理が実行される。ステップ122で
は、所望地域のうち無料取得済み地域及び無料取得可能
地域以外の地域における道路交通情報の配信を要求する
信号を携帯電話52から移動通信システム20を介して
センタ10へ送信する処理が実行される。本ステップ1
22の処理が実行されると、センタ10は、かかる要求
信号を受信した後、ナビゲーション装置14から要求さ
れた地域の道路交通情報をそのナビゲーション装置14
へ移動通信システム20を介して配信する。
【0079】ステップ124では、道路交通情報の配信
を要求した後、その要求に係る地域の道路交通情報を携
帯型システムを介して受信したか否かが判別される。本
ステップ124の処理は、道路交通情報を受信したと判
別されるまで繰り返し実行される。その結果、肯定判定
がなされた場合は、次にステップ126の処理が実行さ
れる。
【0080】ステップ126では、本ステップ126の
処理時における車両の現在位置が、上記の無料取得可能
地域を含んだ管轄地域を管轄するFM基地局16の送信
領域外にあるか否かが判別される。その結果、否定判定
がなされた場合、すなわち、車両がそのFM基地局16
の送信領域内を走行すると判別された場合には、今回の
ルーチンは終了される。一方、肯定判定がなされた場
合、すなわち、車両がそのFM基地局16の送信領域外
を走行すると判別された場合には、上記の無料取得可能
地域における道路交通情報をインフラ型システムを用い
て取得することができないため、次にステップ128の
処理が実行される。
【0081】ステップ128では、上記ステップ122
で配信を要求しなかった無料取得可能地域における道路
交通情報の移動通信システム20による配信を要求する
信号を携帯電話52から移動通信システム20を介して
センタ10へ送信する処理が実行される。本ステップ1
28の処理が実行されると、以後、センタ10は、その
無料取得可能地域における道路交通情報を移動通信シス
テム20を介してそのナビゲーション装置14へ配信
し、ナビゲーション装置14は、その無料取得可能地域
における道路交通情報を移動通信システム20を介して
取得することとなる。本ステップ128の処理が終了す
ると、今回のルーチンは終了される。
【0082】上記図7に示すルーチンによれば、所望地
域に無料取得可能地域が含まれる状況下において、その
無料取得可能地域以外の地域における道路交通情報をセ
ンタ10から取得した時点で、車両がその無料取得可能
地域を含んだ管轄地域を管轄するFM基地局16の送信
領域外を走行する場合には、その無料取得可能地域にお
ける道路交通情報の移動通信システム20による配信を
センタ10に対して要求することができる。このため、
車載ナビゲーション装置14がインフラ型システムを用
いて所望地域のうち無料取得可能地域における交通情報
を取得できなくなっても、確実にその交通情報が取得さ
れることとなる。
【0083】尚、上記第2の実施例においては、ナビゲ
ーション装置14のECU30がステップ106、12
2、および128の処理を実行することにより請求項2
及び4に記載した「交通情報送信要求手段」が実現され
ている。
【0084】ところで、上記第1及び第2の実施例にお
いては、携帯電話52を介してセンタ10から車両12
へ交通情報の提供を行う場合、携帯電話52が車両のホ
ルダに設置されている状況下で操作された場合にセンタ
10に対して交通情報の提供を要求することとしている
が、携帯電話52が車両のホルダに設置されている状況
下でナビゲーション装置14の対応する入力スイッチ4
4が操作された場合に携帯電話52を送受信機としての
みに用いてセンタ10に対して交通情報の提供を要求す
ることとしてもよい。また、携帯電話52が車両のホル
ダに設置されたか否かに関係なく、携帯電話52に対す
る車両乗員の操作によりセンタ10に対して所望の地域
における交通情報の提供を要求することとしてもよい。
【0085】また、上記第1及び第2の実施例において
は、センタ10から道路交通情報をナビゲーション装置
14へ配信するインフラ型システムとして、FM基地局
によるFM放送を利用したシステム用いているが、電波
ビーコンや光ビーコン等によるシステムを用いることと
してもよい。
【0086】更に、上記第1及び第2の実施例において
は、車両乗員が携帯型システムを用いた道路交通情報の
配信を希望する所望地域に、無料取得済み地域または無
料取得可能地域が含まれるか否かを、ナビゲーション装
置14側で判別することとしているが、センタ10側で
判別することとしてもよい。すなわち、車載ナビゲーシ
ョン装置14は、車両乗員による所望地域全体の情報と
共に車両の位置情報をセンタ10に送信し、センタ10
は、その車両の位置情報、並びに、自己の有する各FM
基地局16の位置情報、それらの送信領域情報、及びそ
れらが各々収集・管轄する管轄地域情報に基づいて、道
路交通情報の配信を希望した車両がFM放送を受信可能
なFM基地局16を特定する。そして、センタ10は、
ナビゲーション装置14から送信された所望地域にその
FM基地局16の管轄地域が含まれるか否かを判別し、
肯定判定がなされる場合は所望地域のうちその管轄地域
を除いた地域における道路交通情報のみを移動通信シス
テム20を介してナビゲーション装置14に配信する。
かかる構成においても、センタ10から無料のインフラ
型システムおよび携帯型システムを介する車載ナビゲー
ション装置14への道路交通情報の配信が重複して行わ
れるのが回避されると共に、センタ10から有料の携帯
型システムを介してナビゲーション装置14へ配信すべ
き情報量が少なくなり、通信コストの上昇が抑制される
こととなる。
【0087】この場合には、センタ10が、FM基地局
16からFM放送により道路交通情報を配信することに
より特許請求の範囲に記載された「無料情報配信手段」
が、移動通信システム20を介して道路交通情報を配信
することにより特許請求の範囲に記載された「有料情報
配信手段」が、ナビゲーション装置14から送信された
所望地域にそのFM基地局16の管轄地域が含まれるか
否かを判別することにより特許請求の範囲に記載された
「所定地域判別手段」が、それぞれ実現される。
【0088】
【発明の効果】上述の如く、請求項1、2、及び、5乃
至8記載の発明によれば、同一地域における交通情報の
配信が無料通信システム及び有料通信システムを用いて
重複して行われるのを回避すると共に、通信コストの上
昇を抑制することができる。
【0089】請求項3記載の発明によれば、車両が無料
通信領域から外に流出することに起因して所望地域のう
ち無料取得可能地域における交通情報を取得できなくな
る事態を回避することができる。
【0090】また、請求項4記載の発明によれば、所望
地域のうち無料取得可能地域における交通情報を無料通
信システムを用いて取得できなくなっても、確実にその
交通情報を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるナビゲーションシス
テムのシステム構成図である。
【図2】本実施例のナビゲーション装置のブロック構成
図である。
【図3】本実施例のナビゲーション装置における、所望
地域に無料取得済み地域が含まれる場合に道路交通情報
の配信を要求する原理を模式的に表した図である。
【図4】本実施例のナビゲーション装置における、所望
地域に無料取得可能地域が含まれる場合に道路交通情報
の配信を要求する原理を模式的に表した図である。
【図5】図5(A)は、車両移動可能領域のすべてがF
M基地局の送信領域内にある状況を表した図である。図
5(B)は、車両移動可能領域の一部がFM基地局の送
信領域外にある状況を表した図である。
【図6】本実施例のナビゲーション装置において実行さ
れる制御ルーチンのフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施例のナビゲーション装置にお
いて実行される制御ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
10 交通情報センタ(センタ) 12 車両 14 ナビゲーション装置 16 FM基地局 20 移動通信システム 30 電子制御ユニット(ECU) 46 FM受信機 52 携帯電話
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 7/24 H04B 7/24 C H04H 1/00 H04H 1/00 Q Fターム(参考) 2C032 HB22 HB23 HB25 HC24 HC25 HD03 HD23 5H180 AA01 BB02 BB04 BB05 BB13 BB15 CC04 CC12 DD04 EE01 EE02 EE18 FF05 FF12 FF13 FF22 FF27 FF32 5K061 AA00 AA09 BB04 FF02 5K067 AA41 BB04 BB43 DD11 EE00 EE02 EE07 EE10 EE12 FF02 FF23 HH22 HH23

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センタから無料通信システムを介して送
    信される交通情報を取得する無料交通情報取得手段と、
    センタに対して有料通信システムを介する交通情報の送
    信を要求する交通情報送信要求手段と、センタから前記
    有料通信システムを介して送信される交通情報を取得す
    る有料交通情報取得手段と、を備え、前記無料交通情報
    取得手段により取得された交通情報及び前記有料交通情
    報取得手段により取得された交通情報を車両乗員に提供
    する通信型ナビゲーション装置であって、 車両乗員がセンタに対して前記有料通信システムを介す
    る交通情報の送信を希望する所望地域に、前記無料交通
    情報取得手段による交通情報の取得が既に行われている
    無料取得済み地域が含まれるか否かを判別する所望地域
    判別手段を備え、 前記交通情報送信要求手段は、前記所望地域判別手段に
    より前記所望地域に前記無料取得済み地域が含まれると
    判別された場合は、該所望地域のうち該無料取得済み地
    域以外の地域における交通情報の送信を要求することを
    特徴とする通信型ナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】 センタから無料通信システムを介して送
    信される交通情報を取得する無料交通情報取得手段と、
    センタに対して有料通信システムを介する交通情報の送
    信を要求する交通情報送信要求手段と、センタから前記
    有料通信システムを介して送信される交通情報を取得す
    る有料交通情報取得手段と、を備え、前記無料交通情報
    取得手段により取得された交通情報及び前記有料交通情
    報取得手段により取得された交通情報を車両乗員に提供
    する通信型ナビゲーション装置であって、 車両乗員がセンタに対して前記有料通信システムを介す
    る交通情報の送信を希望する所望地域に、現時点で前記
    無料交通情報取得手段による交通情報の取得が可能な無
    料取得可能地域が含まれるか否かを判別する所望地域判
    別手段を備え、前記交通情報送信要求手段は、前記所望
    地域判別手段により前記所望地域に前記無料取得可能地
    域が含まれると判別された場合は、該所望地域のうち該
    無料取得可能地域以外の地域における交通情報の送信を
    要求することを特徴とする通信型ナビゲーション装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の通信型ナビゲーション装
    置において、 前記交通情報送信要求手段は、現時点で所定時間内に車
    両が移動可能な領域のすべてが前記無料取得可能地域に
    おける交通情報を取得できる無料通信領域内にある状況
    下で、前記所望地域判別手段により前記所望地域に前記
    無料取得可能地域が含まれると判別された場合に、該所
    望地域のうち該無料取得可能地域以外の地域における交
    通情報の送信を要求することを特徴とする通信型ナビゲ
    ーション装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の通信型ナビゲーション装
    置において、 前記交通情報送信要求手段は、前記所望地域のうち前記
    無料取得可能地域以外の地域における交通情報の送信を
    要求した後、前記有料交通情報取得手段により該所望地
    域のうち該無料取得可能地域以外の地域における交通情
    報を取得した時点で、前記無料交通情報取得手段による
    前記無料取得可能地域における交通情報の取得が不可能
    な場合に、該無料取得可能地域における交通情報の送信
    を要求することを特徴とする通信型ナビゲーション装
    置。
  5. 【請求項5】 交通情報を無料通信システムを介して配
    信する無料情報配信手段と、交通情報を有料通信システ
    ムを介して配信する有料情報配信手段と、を備える交通
    情報配信装置であって、 一の配信対象から前記有料通信システムを介する所定地
    域における交通情報の配信が要求された場合に、該所定
    地域に、該一の配信対象に対して前記無料情報配信手段
    による交通情報の配信が既に行われている無料配信済み
    地域が含まれるか否かを判別する所定地域判別手段を備
    え、 前記有料情報配信手段は、前記所定地域判別手段により
    前記所定地域に前記無料配信済み地域が含まれると判別
    された場合は、該所定地域のうち該無料配信済み地域以
    外の地域における交通情報を前記有料通信システムを介
    して配信することを特徴とする交通情報配信装置。
  6. 【請求項6】 交通情報を無料通信システムを介して配
    信する無料情報配信手段と、交通情報を有料通信システ
    ムを介して配信する有料情報配信手段と、を備える交通
    情報配信装置であって、 一の配信対象から前記有料通信システムを介する所定地
    域における交通情報の配信が要求された場合に、該所定
    地域に、現時点で該一の配信対象に対して前記無料情報
    配信手段による交通情報の配信が可能な無料配信可能地
    域が含まれるか否かを判別する所定地域判別手段を備
    え、 前記有料情報配信手段は、前記所定地域判別手段により
    前記所定地域に前記無料配信可能地域が含まれると判別
    された場合は、該所定地域のうち該無料配信可能地域以
    外の地域における交通情報を前記有料通信システムを介
    して配信することを特徴とする交通情報配信装置。
  7. 【請求項7】 センタから無料通信システムを介して送
    信される交通情報を取得する第1のステップと、センタ
    から有料通信システムを介して送信される交通情報を取
    得する第2のステップと、を備える交通情報取得方法で
    あって、 車両乗員がセンタに対して前記有料通信システムを介す
    る交通情報の送信を希望する所望地域に、前記第1のス
    テップによる交通情報の取得が既に行われている無料取
    得済み地域が含まれるか否かを判別する第3のステップ
    と、 前記第3のステップにより前記所望地域に前記無料取得
    済み地域が含まれると判別された場合に、該所望地域の
    うち該無料取得済み地域以外の地域における交通情報を
    センタから前記有料通信システムを介して送信する第4
    のステップと、を備え、 前記第2のステップは、前記第4のステップにより送信
    される交通情報を取得することを特徴とする交通情報取
    得方法。
  8. 【請求項8】 センタから無料通信システムを介して送
    信される交通情報を取得する第1のステップと、センタ
    から有料通信システムを介して送信される交通情報を取
    得する第2のステップと、を備える交通情報取得方法で
    あって、 車両乗員がセンタに対して前記有料通信システムを介す
    る交通情報の送信を希望する所望地域に、現時点で前記
    第1のステップによる交通情報の取得が可能な無料取得
    可能地域が含まれるか否かを判別する第3のステップ
    と、 前記第3のステップにより前記所望地域に前記無料取得
    可能地域が含まれると判別された場合に、該所望地域の
    うち該無料取得可能地域以外の地域における交通情報を
    センタから前記有料通信システムを介して送信する第4
    のステップと、を備え、 前記第2のステップは、前記第4のステップにより送信
    される交通情報を取得することを特徴とする交通情報取
    得方法。
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