JP3438610B2 - 車載ナビゲーション装置 - Google Patents
車載ナビゲーション装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は車載ナビゲーション
装置に関し、さらに詳細には目的に対応するモードを備
えた車載ナビゲーション装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来の車載ナビゲーション装置はＧＰＳ
衛星からの信号により現在地の絶対位置を得て、自律航
法センサにより相対位置を算出して現在地を求め、その
現在地周辺の地図情報を読み込んで表示装置に表示する
と共に地図情報に基づく地図表示上に自己の位置を重畳
して表示して、自己の現在の位置および周辺の道路等を
知らせる。また、目的地などを設定して経路探索を行
い、経路探索結果をもとに経路誘導を行い、目的地まで
案内する機能を備えるものが一般的である。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の車載ナビゲーション装置を利用する場合、土地不案内
な場所に行くときには極めて有効であるが、普段の通勤
時、営業に従事する人の巡回時、運輸業に従事する人の
配達時等の使用目的には必ずしも適合していない場合が
多いという問題点があった。 【０００４】例えば頻繁に行く目的地に対しては、その
土地に不案内な頃には比較的主要な道路を走行するが、
その地の道路を知るにつれて地方道や一般道を走行する
ようになる。これは主要道路が混雑していることが多い
からである。これに比較して地方道や一般道は制限速度
は低いが混雑は少なく、比較的安定した走行時間で目的
地に到達することができるためである。 【０００５】本発明は、運転者の使用目的に合わせたモ
ードを設け、運転者によるモードの選択のみによって最
適経路の選択がなされる車載ナビゲーション装置を提供
することを目的とする。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明にかかる車載ナビ
ゲーション装置は、交通情報受信装置を備えた車載ナビ
ゲーション装置において、目的地までの運転者の走行目
的それぞれに対応させた表示をモード表示として、自己
位置を含む地図表示画面上の地図表示に重畳して表示
し、重畳表示されたモード表示中から一つの表示を表示
画面上で選択してモードの指定を行うモード指定手段
と、モード指定手段により指定された各モードに対する
目的地までの複数の経路パターンを学習によって記憶す
る記憶手段と、モード指定手段によりモード指定された
とき指定モードに対する目的地までの走行頻度が高かっ
た２以上の経路パターンを記憶手段から読み出す読み出
し手段と、受信した交通渋滞情報または交通規制情報を
含む交通情報と、記憶手段から読み出した各経路パター
ン走行に要する所要時間とに基づいて、走行時間が最小
となる経路パターンを決定する経路パターン決定手段
と、を備え、経路パターン決定手段により決定された経
路パターンを誘導経路とすることを特徴とする。 【０００７】本発明にかかる車載ナビゲーション装置に
よれば、複数のモード中から１つのモードが指定される
と、記憶手段から指定モードに対する目的地までの走行
頻度が高かった複数の経路パターンが読み出され、読み
出された各経路パターン走行に要する所要時間が最小の
経路パターンが、受信した交通情報を加味して決定さ
れ、決定された経路パターンが誘導経路とされて、該誘
導経路にしたがうことによって最小の所要時間で目的地
に到達することができる。 【０００８】この場合に車載ナビゲーション装置は、各
モードに対する目的地までの複数の経路パターンを学習
によって記憶手段に記憶し、モード指定によって使用頻
度の高かった複数の経路パターンを読み出して、交通情
報を加味して最小時間にて到達する経路を選択すればす
み、一々目的地または交通渋滞や交通規制の交通情報に
基づく走行経路を再演算する必要はなく、車載ナビゲー
ション装置の演算などに要する負担は少なくてすむ。 【０００９】 【発明の実施の形態】本発明にかかる車載ナビゲーショ
ン装置を実施の一形態について説明する。 【００１０】図１は本発明の実施の一形態にかかる車載
ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 【００１１】本発明の実施の一形態にかかる車載用ナビ
ゲーション装置は、複数の地図データと各地図データ間
の関連を示すためのデータおよび各地図検索のためのデ
ータなどが記録されたＣＤ−ＲＯＭからなる地図データ
ベース１と、自車位置処理装置５と、地図データベース
１から地図データを表示範囲分にわたって読み出す記録
媒体読み取り装置６と、記録媒体読み取り装置６によっ
て読み取られた地図データに基づく地図と自車位置処理
装置５から演算した自車位置等を表示装置１０に表示さ
せる映像処理装置１２を備えている。 【００１２】自車位置処理装置５は、自車に搭載されて
ＧＰＳ衛星からの信号を受信して自車の位置および進行
方向を測位するためのＧＰＳ信号受信機２と、自車の相
対的な移動方向および自車の相対的な進行距離を検出す
る自律航法センサ３と、ＧＰＳ受信機２からの出力と自
律航法センサ３からの出力とを受けて自車の位置を演算
する自車位置演算装置４とから構成されている。 【００１３】映像処理装置１２は、ビデオＲＡＭからな
るビデオメモリ９と、表示装置１０と、ビデオメモリ９
と協働して表示装置１０に地図と自車位置を重畳して表
示させるためのグラフィックディスプレイコントローラ
（以下、ＧＤＣと記す）１１とから構成されている。 【００１４】一方、本発明の実施の一形態にかかる車載
用ナビゲーション装置においては、電波ビーコン、光ビ
ーコン、ＦＭ多重放送局等の交通情報送信局から送信さ
れて来る交通渋滞情報および交通規制情報を含む交通情
報（ＶＩＣＳデータとも記す）を受信する交通情報受信
装置１３を備え、交通情報を受信したときは、メインコ
ントローラ８の制御のもとに受信交通情報を一旦ＲＡＭ
からなるバッファメモリ１４に格納し、バッファメモリ
１４に格納された交通情報が交通渋滞情報または交通規
制情報であるかを判別し、ＧＤＣ１１と協働してビデオ
メモリ９の交通情報表示のための領域に交通渋滞道路お
よび交通規制道路の表示情報を格納する。 【００１５】本発明の実施の一形態にかかるナビゲーシ
ョン装置は、さらに、モード指定を行なうモード指定手
段を含む入力装置１６と、自車位置処理装置５、記録媒
体読み取り装置６および映像処理装置１２の制御を行な
うコンピュータからなるメインコントローラ８とメイン
コントローラ８のプログラムなどが格納されたＲＯＭか
らなる主記憶メモリ７を備えているほか、後記する各モ
ードに対する目的地までの過去における走行による学習
によって得た複数の経路パターンを記憶する記憶手段で
もあるＥＥＰＲＯＭからなるメモリ１５を備えている。 【００１６】入力装置１６からの出力はメインコントロ
ーラ８に送出されて、入力装置１６を介して送出された
運転者の指示に基づく状態に、主記憶メモリ７に格納さ
れたプログラムに基づくメインコントローラ８の制御の
元に表示装置１０の表示が制御される。例えば、入力装
置１３からの経路誘導指示によって、現在位置から指示
された目的地までの経路探索をおこない、経路探索結果
に基づく経路誘導を行うこと等は従来の場合と同様であ
る。 【００１７】さらに、メインコントローラ８は、交通情
報受信装置１３によって交通情報を受信したときは、表
示装置１０に表示されている地図表示上に交通渋滞情報
または交通規制情報に基づく表示制御も行う。 【００１８】また、メインコントローラ８は、入力手段
１６によってモード指定がされたとき指定モードに対す
る目的地までの走行頻度が高かった２以上の経路パター
ンをメモリ１５から読み出す読み出し手段と、読み出さ
れた各経路パターン走行に要する所要時間が最小の経路
パターンを、受信した交通情報を加味して求める経路パ
ターン決定手段と機能的に備えると共に、決定された経
路パターンを誘導経路とする機能を備えている。 【００１９】次に、本願発明の実施の一形態にかかる車
載ナビゲーション装置の作用について、図２のフローチ
ャートにしたがって説明する。 【００２０】プログラムの実行が開始されると、立ち上
げブートストラッププログラムが実行され、この実行に
よってプログラムが読み込まれ（ステップＳ１）、図３
に示すように現在地周辺の地図が表示される（ステップ
Ｓ２）。この地図表示はノースアップ固定、スケール一
定、スクロールなし等の簡易地図表示でよい。ステップ
Ｓ２における地図表示画面上にモード表示が重畳して表
示される。 【００２１】本発明の実施の一形態にかかる車載ナビゲ
ーション装置では、モード表示は通勤、買物、ドライ
ブ、配達の場合を例示している。図示していないが、ル
ート探索、地点検索、経路探索の各モード表示も合わせ
てなされ、運転者によって入力装置１６を介して一のモ
ードが選択される。 【００２２】ステップＳ２の実行に続い選択されたモー
ドがチェックされる。このチェックにおいて通勤、買
物、ドライブ、配達等の何れのモードが選択されたかが
チェックされる。このチェックにおいて通勤が選択され
たと判別されたときは（ステップＳ３）、通勤モードプ
ログラムのローディングがなされる（ステップＳ４）。
買物が選択されたと判別されたときは（ステップＳ
５）、買物モードプログラムのローディングがなされる
（ステップＳ６）。 【００２３】ドライブが選択されたと判別されたときは
（ステップＳ７）、ドライブモードプログラムのローデ
ィングがなされる（ステップＳ８）。配達が選択された
と判別されたときは（ステップＳ９）、配達モードプロ
グラムのローディングがなされる（ステップＳ１０）。
通勤、買物、ドライブ、配達の何れも選択されないとき
には、図示していない他のモード指定か否かのチェック
がなされる。 【００２４】ここで、通勤が選択された場合を例に図４
によって説明する。ステップＳ２の実行において通勤が
選択されると、通勤モードプログラムのローディングが
なされる（ステップＳ４）。現在地から通勤先までの経
路パターンＡ、Ｂ、Ｃがメインコントローラ８の制御の
もとに、経路パターン情報がメモリ１５から呼び出され
て、図５に示すように、経路パターン情報に基づく経路
パターンＡ、Ｂ、Ｃが表示装置１０に表示される（ステ
ップＳ４１）。 【００２５】ステップＳ４１において呼び出される経路
パターンは過去に通勤のために目的地まで走行したとき
の経路パターン中においてその走行頻度の多かった経路
パターンであって、運転者の経験による過去の走行にお
いて走行頻度の高い経路パターン、すなわち学習による
経路パターンである。この経路は経路計算をすることを
前提としなくてもよいことは勿論である。これらの経路
パターンはメモリ１５に記憶保存されており、未学習の
場合を除き、新たに経路計算を行う必要はない。しか
し、この経路パターンは経路計算によって求められたも
のであっても差し支えはない。図５の描画上に重畳し
て、図６に示す地図表示が表示装置１０になされる。 【００２６】ステップＳ４１に続いて交通情報受信装置
１３から交通情報の受信が行われ、受信された交通情報
がバッファメモリ１４に格納される（ステップＳ４
２）。交通情報受信中における表示装置１０における表
示は図７に示すごとくである。ステップＳ４２の実行に
続いて、経路パターンＡ、Ｂ、Ｃ中の道路に対する交通
情報が存在するか否かがチェックされ、このチェックに
よって経路パターンＡ、Ｂ、Ｃ中の道路に対する交通情
報が存在しないときは交通情報が勘案されず、交通情報
が存在するときは交通情報が勘案されて経路パターン
Ａ、Ｂ、Ｃを通行した場合による時間の比較が行われる
（ステップＳ４３）。 【００２７】ステップＳ４３による比較によって経路パ
ターンＡ、Ｂ、Ｃ中における時間最短の経路パターンが
選択される（ステップＳ４４）。ステップＳ４４によっ
て選択された経路パターンによる誘導が開始される（ス
テップＳ４５）。交通情報が勘案されて経路パターン
Ａ、Ｂ、Ｃを通行した場合による所要時間の比較および
所要時間最短の経路パターンの選択は、メインコントロ
ーラ８の制御のもとに行われる。 【００２８】上記において通勤モードが選択された場合
を例に説明したが、他のモードである常時買物をする既
知のスーパーマーケットへの買物モード、その他のモー
ドを選択した場合も同様である。 【００２９】このように、既知の道路を走行して頻繁に
行く目的地に対して車載ナビゲーション装置が行うこと
は、運転者が走行したことのある複数の道路行程に対し
てどの道が最良であるかを経験値および交通情報によっ
て判断して、運転者に示すことになって、車載ナビゲー
ション装置はモードに必要な機能のみを備えれば足りる
ことになる。 【００３０】また、車載ナビゲーション装置は頻繁に行
く目的地に対して、学習によって複数の経路パターンを
記憶すればよく、目的地に向けた経路計算を行うのは学
習時のみであって、何時も目的地に向けた経路計算を行
うことは不要であり、かつ学習後は交通情報をもとに複
数の経路パターン走行に交通情報などの動的要因を加味
して所要時間を比較するのみでよく、必要演算も少なく
てすむことになる。 【００３１】 【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる車載
ナビゲーション装置によれば、目的に対応するモードが
指定されると、指示されたモードに対する目的地までの
過去の走行から学習して記憶した経路パターン中から走
行頻度の高い２以上の経路パターンが読み出され、交通
情報などの動的要因が加味されて、読み出された２以上
の経路パターンの走行に要する所要時間最小の経路パタ
ーンが選択され、選択された経路パターンが誘導経路と
されるため、目的地に向けた経路計算を何時も行なう必
要はなくなり、必要演算が少なくてすむ。
装置に関し、さらに詳細には目的に対応するモードを備
えた車載ナビゲーション装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来の車載ナビゲーション装置はＧＰＳ
衛星からの信号により現在地の絶対位置を得て、自律航
法センサにより相対位置を算出して現在地を求め、その
現在地周辺の地図情報を読み込んで表示装置に表示する
と共に地図情報に基づく地図表示上に自己の位置を重畳
して表示して、自己の現在の位置および周辺の道路等を
知らせる。また、目的地などを設定して経路探索を行
い、経路探索結果をもとに経路誘導を行い、目的地まで
案内する機能を備えるものが一般的である。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の車載ナビゲーション装置を利用する場合、土地不案内
な場所に行くときには極めて有効であるが、普段の通勤
時、営業に従事する人の巡回時、運輸業に従事する人の
配達時等の使用目的には必ずしも適合していない場合が
多いという問題点があった。 【０００４】例えば頻繁に行く目的地に対しては、その
土地に不案内な頃には比較的主要な道路を走行するが、
その地の道路を知るにつれて地方道や一般道を走行する
ようになる。これは主要道路が混雑していることが多い
からである。これに比較して地方道や一般道は制限速度
は低いが混雑は少なく、比較的安定した走行時間で目的
地に到達することができるためである。 【０００５】本発明は、運転者の使用目的に合わせたモ
ードを設け、運転者によるモードの選択のみによって最
適経路の選択がなされる車載ナビゲーション装置を提供
することを目的とする。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明にかかる車載ナビ
ゲーション装置は、交通情報受信装置を備えた車載ナビ
ゲーション装置において、目的地までの運転者の走行目
的それぞれに対応させた表示をモード表示として、自己
位置を含む地図表示画面上の地図表示に重畳して表示
し、重畳表示されたモード表示中から一つの表示を表示
画面上で選択してモードの指定を行うモード指定手段
と、モード指定手段により指定された各モードに対する
目的地までの複数の経路パターンを学習によって記憶す
る記憶手段と、モード指定手段によりモード指定された
とき指定モードに対する目的地までの走行頻度が高かっ
た２以上の経路パターンを記憶手段から読み出す読み出
し手段と、受信した交通渋滞情報または交通規制情報を
含む交通情報と、記憶手段から読み出した各経路パター
ン走行に要する所要時間とに基づいて、走行時間が最小
となる経路パターンを決定する経路パターン決定手段
と、を備え、経路パターン決定手段により決定された経
路パターンを誘導経路とすることを特徴とする。 【０００７】本発明にかかる車載ナビゲーション装置に
よれば、複数のモード中から１つのモードが指定される
と、記憶手段から指定モードに対する目的地までの走行
頻度が高かった複数の経路パターンが読み出され、読み
出された各経路パターン走行に要する所要時間が最小の
経路パターンが、受信した交通情報を加味して決定さ
れ、決定された経路パターンが誘導経路とされて、該誘
導経路にしたがうことによって最小の所要時間で目的地
に到達することができる。 【０００８】この場合に車載ナビゲーション装置は、各
モードに対する目的地までの複数の経路パターンを学習
によって記憶手段に記憶し、モード指定によって使用頻
度の高かった複数の経路パターンを読み出して、交通情
報を加味して最小時間にて到達する経路を選択すればす
み、一々目的地または交通渋滞や交通規制の交通情報に
基づく走行経路を再演算する必要はなく、車載ナビゲー
ション装置の演算などに要する負担は少なくてすむ。 【０００９】 【発明の実施の形態】本発明にかかる車載ナビゲーショ
ン装置を実施の一形態について説明する。 【００１０】図１は本発明の実施の一形態にかかる車載
ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 【００１１】本発明の実施の一形態にかかる車載用ナビ
ゲーション装置は、複数の地図データと各地図データ間
の関連を示すためのデータおよび各地図検索のためのデ
ータなどが記録されたＣＤ−ＲＯＭからなる地図データ
ベース１と、自車位置処理装置５と、地図データベース
１から地図データを表示範囲分にわたって読み出す記録
媒体読み取り装置６と、記録媒体読み取り装置６によっ
て読み取られた地図データに基づく地図と自車位置処理
装置５から演算した自車位置等を表示装置１０に表示さ
せる映像処理装置１２を備えている。 【００１２】自車位置処理装置５は、自車に搭載されて
ＧＰＳ衛星からの信号を受信して自車の位置および進行
方向を測位するためのＧＰＳ信号受信機２と、自車の相
対的な移動方向および自車の相対的な進行距離を検出す
る自律航法センサ３と、ＧＰＳ受信機２からの出力と自
律航法センサ３からの出力とを受けて自車の位置を演算
する自車位置演算装置４とから構成されている。 【００１３】映像処理装置１２は、ビデオＲＡＭからな
るビデオメモリ９と、表示装置１０と、ビデオメモリ９
と協働して表示装置１０に地図と自車位置を重畳して表
示させるためのグラフィックディスプレイコントローラ
（以下、ＧＤＣと記す）１１とから構成されている。 【００１４】一方、本発明の実施の一形態にかかる車載
用ナビゲーション装置においては、電波ビーコン、光ビ
ーコン、ＦＭ多重放送局等の交通情報送信局から送信さ
れて来る交通渋滞情報および交通規制情報を含む交通情
報（ＶＩＣＳデータとも記す）を受信する交通情報受信
装置１３を備え、交通情報を受信したときは、メインコ
ントローラ８の制御のもとに受信交通情報を一旦ＲＡＭ
からなるバッファメモリ１４に格納し、バッファメモリ
１４に格納された交通情報が交通渋滞情報または交通規
制情報であるかを判別し、ＧＤＣ１１と協働してビデオ
メモリ９の交通情報表示のための領域に交通渋滞道路お
よび交通規制道路の表示情報を格納する。 【００１５】本発明の実施の一形態にかかるナビゲーシ
ョン装置は、さらに、モード指定を行なうモード指定手
段を含む入力装置１６と、自車位置処理装置５、記録媒
体読み取り装置６および映像処理装置１２の制御を行な
うコンピュータからなるメインコントローラ８とメイン
コントローラ８のプログラムなどが格納されたＲＯＭか
らなる主記憶メモリ７を備えているほか、後記する各モ
ードに対する目的地までの過去における走行による学習
によって得た複数の経路パターンを記憶する記憶手段で
もあるＥＥＰＲＯＭからなるメモリ１５を備えている。 【００１６】入力装置１６からの出力はメインコントロ
ーラ８に送出されて、入力装置１６を介して送出された
運転者の指示に基づく状態に、主記憶メモリ７に格納さ
れたプログラムに基づくメインコントローラ８の制御の
元に表示装置１０の表示が制御される。例えば、入力装
置１３からの経路誘導指示によって、現在位置から指示
された目的地までの経路探索をおこない、経路探索結果
に基づく経路誘導を行うこと等は従来の場合と同様であ
る。 【００１７】さらに、メインコントローラ８は、交通情
報受信装置１３によって交通情報を受信したときは、表
示装置１０に表示されている地図表示上に交通渋滞情報
または交通規制情報に基づく表示制御も行う。 【００１８】また、メインコントローラ８は、入力手段
１６によってモード指定がされたとき指定モードに対す
る目的地までの走行頻度が高かった２以上の経路パター
ンをメモリ１５から読み出す読み出し手段と、読み出さ
れた各経路パターン走行に要する所要時間が最小の経路
パターンを、受信した交通情報を加味して求める経路パ
ターン決定手段と機能的に備えると共に、決定された経
路パターンを誘導経路とする機能を備えている。 【００１９】次に、本願発明の実施の一形態にかかる車
載ナビゲーション装置の作用について、図２のフローチ
ャートにしたがって説明する。 【００２０】プログラムの実行が開始されると、立ち上
げブートストラッププログラムが実行され、この実行に
よってプログラムが読み込まれ（ステップＳ１）、図３
に示すように現在地周辺の地図が表示される（ステップ
Ｓ２）。この地図表示はノースアップ固定、スケール一
定、スクロールなし等の簡易地図表示でよい。ステップ
Ｓ２における地図表示画面上にモード表示が重畳して表
示される。 【００２１】本発明の実施の一形態にかかる車載ナビゲ
ーション装置では、モード表示は通勤、買物、ドライ
ブ、配達の場合を例示している。図示していないが、ル
ート探索、地点検索、経路探索の各モード表示も合わせ
てなされ、運転者によって入力装置１６を介して一のモ
ードが選択される。 【００２２】ステップＳ２の実行に続い選択されたモー
ドがチェックされる。このチェックにおいて通勤、買
物、ドライブ、配達等の何れのモードが選択されたかが
チェックされる。このチェックにおいて通勤が選択され
たと判別されたときは（ステップＳ３）、通勤モードプ
ログラムのローディングがなされる（ステップＳ４）。
買物が選択されたと判別されたときは（ステップＳ
５）、買物モードプログラムのローディングがなされる
（ステップＳ６）。 【００２３】ドライブが選択されたと判別されたときは
（ステップＳ７）、ドライブモードプログラムのローデ
ィングがなされる（ステップＳ８）。配達が選択された
と判別されたときは（ステップＳ９）、配達モードプロ
グラムのローディングがなされる（ステップＳ１０）。
通勤、買物、ドライブ、配達の何れも選択されないとき
には、図示していない他のモード指定か否かのチェック
がなされる。 【００２４】ここで、通勤が選択された場合を例に図４
によって説明する。ステップＳ２の実行において通勤が
選択されると、通勤モードプログラムのローディングが
なされる（ステップＳ４）。現在地から通勤先までの経
路パターンＡ、Ｂ、Ｃがメインコントローラ８の制御の
もとに、経路パターン情報がメモリ１５から呼び出され
て、図５に示すように、経路パターン情報に基づく経路
パターンＡ、Ｂ、Ｃが表示装置１０に表示される（ステ
ップＳ４１）。 【００２５】ステップＳ４１において呼び出される経路
パターンは過去に通勤のために目的地まで走行したとき
の経路パターン中においてその走行頻度の多かった経路
パターンであって、運転者の経験による過去の走行にお
いて走行頻度の高い経路パターン、すなわち学習による
経路パターンである。この経路は経路計算をすることを
前提としなくてもよいことは勿論である。これらの経路
パターンはメモリ１５に記憶保存されており、未学習の
場合を除き、新たに経路計算を行う必要はない。しか
し、この経路パターンは経路計算によって求められたも
のであっても差し支えはない。図５の描画上に重畳し
て、図６に示す地図表示が表示装置１０になされる。 【００２６】ステップＳ４１に続いて交通情報受信装置
１３から交通情報の受信が行われ、受信された交通情報
がバッファメモリ１４に格納される（ステップＳ４
２）。交通情報受信中における表示装置１０における表
示は図７に示すごとくである。ステップＳ４２の実行に
続いて、経路パターンＡ、Ｂ、Ｃ中の道路に対する交通
情報が存在するか否かがチェックされ、このチェックに
よって経路パターンＡ、Ｂ、Ｃ中の道路に対する交通情
報が存在しないときは交通情報が勘案されず、交通情報
が存在するときは交通情報が勘案されて経路パターン
Ａ、Ｂ、Ｃを通行した場合による時間の比較が行われる
（ステップＳ４３）。 【００２７】ステップＳ４３による比較によって経路パ
ターンＡ、Ｂ、Ｃ中における時間最短の経路パターンが
選択される（ステップＳ４４）。ステップＳ４４によっ
て選択された経路パターンによる誘導が開始される（ス
テップＳ４５）。交通情報が勘案されて経路パターン
Ａ、Ｂ、Ｃを通行した場合による所要時間の比較および
所要時間最短の経路パターンの選択は、メインコントロ
ーラ８の制御のもとに行われる。 【００２８】上記において通勤モードが選択された場合
を例に説明したが、他のモードである常時買物をする既
知のスーパーマーケットへの買物モード、その他のモー
ドを選択した場合も同様である。 【００２９】このように、既知の道路を走行して頻繁に
行く目的地に対して車載ナビゲーション装置が行うこと
は、運転者が走行したことのある複数の道路行程に対し
てどの道が最良であるかを経験値および交通情報によっ
て判断して、運転者に示すことになって、車載ナビゲー
ション装置はモードに必要な機能のみを備えれば足りる
ことになる。 【００３０】また、車載ナビゲーション装置は頻繁に行
く目的地に対して、学習によって複数の経路パターンを
記憶すればよく、目的地に向けた経路計算を行うのは学
習時のみであって、何時も目的地に向けた経路計算を行
うことは不要であり、かつ学習後は交通情報をもとに複
数の経路パターン走行に交通情報などの動的要因を加味
して所要時間を比較するのみでよく、必要演算も少なく
てすむことになる。 【００３１】 【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる車載
ナビゲーション装置によれば、目的に対応するモードが
指定されると、指示されたモードに対する目的地までの
過去の走行から学習して記憶した経路パターン中から走
行頻度の高い２以上の経路パターンが読み出され、交通
情報などの動的要因が加味されて、読み出された２以上
の経路パターンの走行に要する所要時間最小の経路パタ
ーンが選択され、選択された経路パターンが誘導経路と
されるため、目的地に向けた経路計算を何時も行なう必
要はなくなり、必要演算が少なくてすむ。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の一形態にかかる車載ナビゲーシ
ョン装置の構成を示すブロック図である。 【図２】本発明の実施の一形態にかかる車載ナビゲーシ
ョン装置の作用の説明に供するフローチャートである。 【図３】本発明の実施の一形態にかかる車載ナビゲーシ
ョン装置の作用の説明に供する表示例を示す模式図であ
る。 【図４】本発明の実施の一形態にかかる車載ナビゲーシ
ョン装置の作用の説明に供するフローチャートである。 【図５】本発明の実施の一形態にかかる車載ナビゲーシ
ョン装置の作用の説明に供する経路パターンを示す模式
図である。 【図６】本発明の実施の一形態にかかる車載ナビゲーシ
ョン装置の作用の説明に供する表示例を示す模式図であ
る。 【図７】本発明の実施の一形態にかかる車載ナビゲーシ
ョン装置の作用の説明に供する表示例を示す模式図であ
る。 【符号の説明】 １ 地図データベース ２ ＧＰＳ信号受信機 ３ 自律航法センサ ４ 自車位置演算装置 ５ 自車位置処理装置 ６ 記録媒体読み取り装置 ７ 主記憶メモリ ８ メインコントローラ ９ ビデオメモリ １０ 表示装置 １１ グラフィックコントローラ １２ 映像処理装置 １３ 交通情報受信装置 １４ バッファメモリ １５ メモリ １６ 入力装置
ョン装置の構成を示すブロック図である。 【図２】本発明の実施の一形態にかかる車載ナビゲーシ
ョン装置の作用の説明に供するフローチャートである。 【図３】本発明の実施の一形態にかかる車載ナビゲーシ
ョン装置の作用の説明に供する表示例を示す模式図であ
る。 【図４】本発明の実施の一形態にかかる車載ナビゲーシ
ョン装置の作用の説明に供するフローチャートである。 【図５】本発明の実施の一形態にかかる車載ナビゲーシ
ョン装置の作用の説明に供する経路パターンを示す模式
図である。 【図６】本発明の実施の一形態にかかる車載ナビゲーシ
ョン装置の作用の説明に供する表示例を示す模式図であ
る。 【図７】本発明の実施の一形態にかかる車載ナビゲーシ
ョン装置の作用の説明に供する表示例を示す模式図であ
る。 【符号の説明】 １ 地図データベース ２ ＧＰＳ信号受信機 ３ 自律航法センサ ４ 自車位置演算装置 ５ 自車位置処理装置 ６ 記録媒体読み取り装置 ７ 主記憶メモリ ８ メインコントローラ ９ ビデオメモリ １０ 表示装置 １１ グラフィックコントローラ １２ 映像処理装置 １３ 交通情報受信装置 １４ バッファメモリ １５ メモリ １６ 入力装置
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平10−89996（ＪＰ，Ａ)
特開 平９−134496（ＪＰ，Ａ)
特開 平10−38600（ＪＰ，Ａ)
特開 平９−14986（ＪＰ，Ａ)
特開 平10−104013（ＪＰ，Ａ)
特開 平７−83685（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
G01C 21/00
G08G 1/00 - 1/16
G09B 29/00
G09B 29/10
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】交通情報受信装置を備えた車載ナビゲーシ
ョン装置において、目的地までの運転者の走行目的それぞれに対応させた表
示をモード表示として、自己位置を含む地図表示画面上
の地図表示に重畳して表示し、重畳表示されたモード表
示中から一つの表示を表示画面上で選択してモードの指
定を行う モード指定手段と、モード指定手段により指定された 各モードに対する目的
地までの複数の経路パターンを学習によって記憶する記
憶手段と、モード指定手段により モード指定されたとき指定モード
に対する目的地までの走行頻度が高かった２以上の経路
パターンを記憶手段から読み出す読み出し手段と、 受信した交通渋滞情報または交通規制情報を含む交通情
報と、記憶手段から読み出した各経路パターン走行に要
する所要時間とに基づいて、走行時間が最小となる経路
パターンを決定する経路パターン決定手段と、 を備え、経路パターン決定手段により決定された経路パ
ターンを誘導経路とすることを特徴とする車載ナビゲー
ション装置。
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|---|---|---|---|
| JP28204598A JP3438610B2 (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | 車載ナビゲーション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28204598A JP3438610B2 (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | 車載ナビゲーション装置 |
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| JP3438610B2 true JP3438610B2 (ja) | 2003-08-18 |
Family
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP28204598A Expired - Fee Related JP3438610B2 (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | 車載ナビゲーション装置 |
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| KR100517808B1 (ko) * | 2002-11-01 | 2005-09-29 | 에스케이 주식회사 | 차량의 다중경로 탐색 시스템 및 그 방법 |
| WO2007102406A1 (ja) * | 2006-03-09 | 2007-09-13 | Pioneer Corporation | 経路誘導装置、経路誘導方法、経路誘導プログラム、および記録媒体 |
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-
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- 1998-09-18 JP JP28204598A patent/JP3438610B2/ja not_active Expired - Fee Related
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