JP2000042387A - 混合物分離膜の製法 - Google Patents

混合物分離膜の製法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パーベーパレーション法、ベーパーパーミエ
ーション法等による液体または/および気体混合物の分
離に使用される耐酸性の混合物分離膜を提供する。 【解決手段】 多孔質支持体上にT型ゼオライトの種結
晶を担持させる工程、原料であるシリカ源、アルミナ
源、ならびにナトリウムイオンおよびカリウムイオンを
含む水性混合液を攪拌後、所定時間エージングを行う工
程、前記エージングを行った混合液中に前記種結晶を担
持させた多孔質支持体を浸漬し、水熱反応を行って前記
多孔質支持体上にT型ゼオライトを析出させる工程を含
む混合物分離膜の製法。 【効果】 ゼオライト自体の分子ふるい能に加え、耐酸
性、耐アルカリ性等の耐薬品性、および耐久性を備えた
分離膜を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は混合物分離膜の製法
に関し、特に、パーベーパレーション法、ベーパーパー
ミエーション法等による液体または/および気体混合物
の分離に使用される混合物分離膜の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】液体または気体の混合物の分離膜には、
ポリジメチルシロキサンやポリイミドなどの高分子材料
に代表される有機質材料が使用されているが、耐熱性、
耐久性、さらには分離の際の選択性や透過速度などに問
題が残されていた。
【0003】近年、このような有機質材料の問題点を解
決するため、無機質材料を用いた分離膜が研究されつつ
あり、その中でもゼオライト膜が注目されている。これ
までに開発されたゼオライト膜には、例えばシリカ源お
よびアルカリ金属源を含む水性混合物をアルミナ多孔質
担体の存在下で水熱合成していられたNaA型ゼオライ
ト膜(日本特許第2501825号)や多孔質支持体上
にA型ゼオライト膜を析出させたもの(特開平8−31
8141号)などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記N
aA型ゼオライト膜は、水/有機溶媒系の浸透気化分離
において、機械的強度、耐熱性、および水選択透過性に
は優れているものの、酸には弱く、例えば混合物中に不
純物として微量な酸が含まれていた場合には、NaA型
ゼオライト膜を劣化させるので、混合物の前処理を必要
とするか、または膜の適用を断念せざるを得なかった。
またA型ゼオライト膜を析出させた分離膜は、高い水選
択透過性を有し、特に水−エタノール系混合液の分離に
有効であるが、やはり酸により劣化が著しいという問題
がある。本発明の課題は、上記従来の分離膜の欠点を解
消し、液体または気体混合物を効率よく分離することが
でき、しかも酸にもアルカリにも強い混合物分離膜を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願で特許請求される発
明は以下のようである。 (1)多孔質支持体上にT型ゼオライトの種結晶を担持
させる工程、原料であるシリカ源、アルミナ源、ならび
にナトリウムイオンおよびカリウムイオンを含む水性混
合液を攪拌後、所定時間エージングを行う工程、前記エ
ージングを行った混合液中に前記種結晶を担持させた多
孔質支持体を浸漬し、水熱反応を行って前記多孔質支持
体上にT型ゼオライトを析出させる工程を含む混合物分
離膜の製法。 (2)原料の仕込組成比(モル比)をSiO2 /Al2
3 =30〜150、OH- /SiO2 =0.1〜1.
0、Na+ /(Na+ +K+ )=0.1〜1.0、H2
O/(Na+ +K+ )=10〜50となるように調整す
ることを特徴とする(1)記載の混合物分離膜の製法。 (3)水熱反応が温度80〜150℃、常圧下、1〜1
68時間で行われる(1)または(2)記載の混合物分
離膜の製法。 (4)支持体上に析出したT型ゼオライトの組成比(モ
ル比)がエリオナイト0.5〜0.95、オフレタイト
0.5〜0.05であることを特徴とする(1)ないし
(3)のいずれかに記載の混合物分離膜の製法。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いる多孔質支持体とし
ては、アルミナ、シリカ、ジルコニア、チッ化ケイ素、
炭化ケイ素等のセラミックス、アルミニウム、銀、ステ
ンレス等の金属、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
テトラフルオロエチレン、ポリスルホン、ポリイミド等
の有機高分子からなる多孔質材料を用いることができ
る。多孔質支持体の平均気孔径は0.05〜10μm、
気孔率が10〜60%程度のものが好適である。これら
の内、特に平均気孔径0.1〜2μm、気孔率30〜5
0%で、Al2 3 含有率が50〜100wt%である
Al2 3 −SiO2 系セラミックスが好ましい。
【0007】また、多孔質支持体の形状としては、パー
ベーパレーション法またはベーパーパーミエーション法
に用いられる分離膜の支持体として、外径10mm前
後、長さ20〜100cmのパイプであって、その厚さ
は0.2〜数mmのもの、または外径30〜100mm
程度、長さ20〜100cmおよびそれ以上の円柱に内
径2〜12mm程度の孔が軸方向に多数個形成された蓮
根状であるものが好ましい。
【0008】多孔質支持体上にT型ゼオライト膜を形成
するには、多孔質支持体上に種結晶を担持させたのち、
T型ゼオライト膜を析出させる。この場合の種結晶とし
ては、平均粒径が500μm以下、特に10〜150μ
mのT型ゼオライト結晶が好適である。この種結晶の多
孔質支持体への担持量は1〜500mg/cm2 、特に
10〜60mg/cm2 が好ましい。先ず支持体上に種
結晶を担持させるには、種結晶の粉末を溶媒、好ましく
は水中に分散させ、これを多孔質支持体上に塗布するの
が好ましいが、多孔質支持体製造時に原料の一部として
T型ゼオライトの粉末を混入させてもよい。
【0009】次にT型ゼオライト膜を支持体上に析出さ
せるには、シリカ源としてコロイダルシリカ(シリカゲ
ルやゾル)、シリカ粉末、ケイ酸ナトリウムなど、アル
ミナ源としてアルミン酸ナトリウム、水酸化アルミニウ
ムなど、カオチン源として水酸化ナトリウムおよび水酸
化カリウムなどを出発原料とし、これに蒸留水を所定比
混合、攪拌し、所定時間エージングした後、T型ゼオラ
イトの種晶を付着させた支持体を浸漬し、所定温度で所
定時間、水熱合成を行う。なお、水熱合成法以外に、気
相法などの方法で支持体上に析出させる方法が挙げられ
る。
【0010】水熱合成法によるT型ゼオライトの成膜を
行う際の条件としては、温度60〜150℃、好ましく
は80〜100℃で1〜48時間、特に12〜36時
間、さらに好ましくは20〜24時間の反応を1回行う
ことにより、高い分離特性の膜を合成することができ
る。
【0011】多孔質支持体がAl2 3 含有量50〜1
00wt%のAl2 3 −SiO2系セラミックスの場
合には、90〜100℃で10時間以上、好ましくは2
0〜24時間で反応を行うことにより、1回の操作で分
離性能に優れたT型ゼオライトを成膜することができ
る。
【0012】原料の仕込み組成比(モル比、以下組成比
はモル比で示す。)は、例えばSiO2 /Al2 3
30〜150、OH- /SiO2 =0.1〜1.0、N
+/(Na+ +K+ )=0.1〜1.0、H2 O/
(Na+ +K+ )=10〜50となるように調整するこ
とが好ましい。
【0013】このようにしてT型ゼオライト膜を多孔質
支持体の表面に種結晶を担持させたのち、T型ゼオライ
ト膜の膜厚が3〜100μm、好ましくは10〜50μ
m、支持体を含む分離膜の全膜厚が1〜3mm程度とな
るように析出させることにより、本発明の好適な分離膜
を得ることができる。このようにして得られた本発明の
分離膜は、パーベーパレーション法またはベーパーパー
ミエーション法による液体または気体混合物の分離に極
めて有効に用いることができる。
【0014】本発明で得られた混合物分離膜の分離対象
とする混合物としては、水、メタノール、エタノール、
プロパノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類、四塩化炭素、トリクロロエチレ
ン等のハロゲン化炭化水素のような有機液体、CO2
2 のような気体の2種またはそれ以上を含む混合物が
挙げられるが、特に混合物中に不純物として酸が含まれ
る場合に好適に用いられる。本発明の混合物分離膜が特
に優れた分離選択性を示す混合物の例としては、水−有
機液体混合物、特に水−メタノール、水−エタノール等
の水−アルコール系炭化水素混合物を挙げることができ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例により限定されるもので
はない。 実施例1 シリカ源としてコロイダルシリカ、アルミナ源としてア
ルミン酸ナトリウム、カチオン源として水酸化ナトリウ
ムおよび水酸化カリウム、並びに蒸留水を組成比SiO
2 /Al2 3 =30〜150、OH- /SiO2
0.1〜1.0、Na+ /(Na+ +K+ )=0.1〜
1.0、H2 O/(Na+ +K+ )=10〜50となる
ように調整し、混合、攪拌したものを室温で空気中、2
8〜48時間エージングした。T型ゼオライトの種晶を
塗布した孔質アルミナ支持体(ニッカトー製ムライト支
持体:直径1.2cm、長さ14cm、肉厚1.5m
m、孔径1μm、気孔率40%)を、前記エージングを
終えて得られたゲル中に浸漬し、温度80〜150℃で
常圧下に5〜168時間水熱合成を行った。合成後、成
膜された支持体を蒸留水で洗浄し6〜24時間浸漬後、
70℃の乾燥機で乾燥したT型ゼオライト膜のX線回折
図のピークパターンは、T型ゼオライトの特徴であるエ
リオナイト0.7とオフレタイト0.3の混晶であるも
のと良く一致し、支持体表面にT型ゼオライトが生成し
ていることがわかった。上記製膜法で製膜した膜厚は3
0〜100μm程度であることがわかった。
【0016】上記実施例1で得られたT型ゼオライト膜
によるパーベーパレーション性能を測定した。図1はそ
の測定装置の一例を示す説明図である。前記のように管
状の多孔質アルミナ支持体上に形成されたT型ゼオライ
ト膜は、筒状の分離セル2内に同心状に設けられてお
り、その有効膜面積は47cm2 である。分離セル2
は、T型ゼオライト膜1によって被透過液室3と透過液
室4とに隔てられ、恒温槽6内に配置される。被透過液
室3の一方の端部に被透過液7の供給管8が接続され、
他方の端部に排出管9が接続されている。前記供給管8
にはポンプ10を介して被透過液貯槽11が設けられ、
また排出管9には熱交換器12を介して排出液溜13が
設けられている。透過液室4には分離液取り出し用の配
管14が接続され、この配管はさらに配管14Aと配管
14Bとに分岐され、それぞれ冷却トラップ15A、1
5Bを介して真空ポンプ16に接続されている。なお、
図において、17は切換コック、18は弁である。T型
ゼオライト膜1を透過した分離液は、真空ポンプ16に
より蒸気相が取り出され、この蒸気相は、冷却トラップ
15Aまたは15Bにより冷却、固化され、回収され
る。
【0017】上記装置において、被分離液である供給液
は流速12〜30cm3 /minで被透過液室3に供給
され、また供給液の温度は恒温槽7により調整された。
また透過側の真空度は真空ポンプ16によりコールドト
ラップ15Aまたは15Bを介して0.1Torrに保
持された。透過物はコールドトラップ内の液体窒素によ
り凝固して捕集された。液組成はガスクロマトグラフに
より測定した。膜の透過性能は、単位面積、単位時間当
たりの全透過量Q(kg/m2 h)と、下記式で定義さ
れる分離係数αとにより評価された。
【0018】 式中、FA 、FB は、それぞれ供給液中の有機物液体
A、水Bの平均濃度(wt%)であり、PA 、PB は、
それぞれ透過液中の有機液体A、水Bの平均濃度(wt
%)である。以下、製膜条件と評価結果を図および表に
より説明する。
【0019】図2は,異なる構成ゲル組成(SiO2
Al2 3 =60〜112)で合成したT型ゼオライト
膜(製膜条件100℃×24h)のX線回折図、また図
3は、異なる合成時間で合成したT型ゼオライト膜(製
膜条件SiO2 /Al2 3=112、温度100℃)
のX線回折図、表1は、図3に対応するT型ゼオライト
膜のPV分離性能(被透過液:水/エタノール系(10
/90wt%)、75℃)を示す。表中、Qは全透過流
束、QH2O は水透過流束、αは分離係数をそれぞれ示
す。
【0020】図4は、異なる合成温度とエージングなし
で製膜したT型ゼオライト膜(製膜条件SiO2 /Al
2 3 =112、24h)のX線回折図、表2は、図4
に対応するT型ゼオライト膜のPV分離性能(被透過
液:水/エタノール系(10/90wt%)、75℃)
を示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】上記の図および表に示したように、本発明
によって得られたT型ゼオライト膜は長期間に亘って良
好な分離性能を示すことが分かった。 実施例2 コロイダルシリカ、アルミン酸ナトリウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムおよび水を組成比(重量比)S
iO2 /Al2 3 =112、OH- /SiO 2 =0.
77、Na+ /(Na+ +K+ )=0.77、H2 O/
(Na+ +K+)=20.75となるように調整し、得
られた混合液を攪拌後48時間エージングし、これに予
め実施例1と同様に種結晶処理された管状の多孔質アル
ミナ支持体を浸漬して、100℃で24時間水熱反応を
行った。合成後、蒸留水で洗浄し、半日蒸留水に浸漬し
た後、これを引き上げて70℃の乾燥機で乾燥し、支持
体上にT型ゼオライト膜を形成させた。
【0024】図5は、PH4の酢酸水溶液に浸漬した上
記T型ゼオライト膜(製膜条件SiO2 /Al2 3
112、100℃×24h)のPV分離性能(被透過
液:水/エタノール系(10/90wt%)、75℃)
の変化を示す図、図6は、PH3の酢酸水溶液に浸漬し
たT型ゼオライト膜(製膜条件SiO2 /Al2 3
112、100℃×24h)のPV分離性能(被透過
液:水/エタノール系(10/90wt%)、75℃)
の変化を示す図である。また本発明のT型ゼオライト膜
と従来のA型ゼオライト膜の耐酸性(被透過液:水/エ
タノール系(10/90wt%)、75℃)について比
較した結果を表3に示す。
【0025】上記の図および表から、本発明のT型ゼオ
ライト膜は、酢酸水溶液中に長時間浸漬しても、膜性能
の劣化は見られず、またA型ゼオライト膜と比較して
も、極めて耐酸性に優れていることが分かった。
【0026】
【表3】
【0027】
【発明の効果】本発明の混合物分離膜の製法によれば、
多孔質支持体上に特定の方法でT型ゼオライトを製膜し
たことにより、ゼオライト自体の分子ふるい能に加え、
耐酸性、耐アルカリ性等の耐薬品性、および耐久性を備
えた分離膜を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によって得られたT型ゼオライ
ト膜の分離性能を測定するための装置構成を示す図。
【図2】異なる条件下で合成されたT型ゼオライト膜の
X線回折図。
【図3】異なる条件下で合成されたT型ゼオライト膜の
X線回折図。
【図4】異なる条件下で合成されたT型ゼオライト膜の
X線回折図。
【図5】酢酸水溶液に浸漬したT型ゼオライト膜の分離
性能の経時変化を示す図。
【図6】酢酸水溶液に浸漬したT型ゼオライト膜の分離
性能の経時変化を示す図。
【符号の説明】
1…T型ゼオライト膜、2…分離セル、3…被透過液
室、4…透過液室、6…恒温槽、7…被透過液、11…
被透過液貯槽、13…排出液溜、15A…冷却トラッ
プ、15B…冷却トラップ、16…真空ポンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 喜多 英敏 山口県宇部市東小羽山町2丁目6番5号 Fターム(参考) 4D006 GA25 GA28 HA28 MA02 MA06 MB12 MC03X MC90 NA05 NA31 NA41 NA46 PB14 PB32 PB63 PB64 PB65 PB70 4D011 AA17 AD03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質支持体上にT型ゼオライトの種結
    晶を担持させる工程、原料であるシリカ源、アルミナ
    源、ならびにナトリウムイオンおよびカリウムイオンを
    含む水性混合液を攪拌後、所定時間エージングを行う工
    程、前記エージングを行った混合液中に前記種結晶を担
    持させた多孔質支持体を浸漬し、水熱反応を行って前記
    多孔質支持体上にT型ゼオライトを析出させる工程を含
    む混合物分離膜の製法。
  2. 【請求項2】 原料の仕込組成比(モル比)をSiO2
    /Al2 3 =30〜150、OH- /SiO2 =0.
    1〜1.0、Na+ /(Na+ +K+ )=0.1〜1.
    0、H2 O/(Na+ +K+ )=10〜50となるよう
    に調整することを特徴とする請求項1記載の混合物分離
    膜の製法。
  3. 【請求項3】 水熱反応が温度80〜150℃、常圧
    下、1〜168時間で行われる請求項1または2記載の
    混合物分離膜の製法。
  4. 【請求項4】 支持体上に析出したT型ゼオライトの組
    成比(モル比)がエリオナイト0.5〜0.95、オフ
    レタイト0.5〜0.05であることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかに記載の混合物分離膜の製法。
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