JP2000038740A - 油圧ショベルにおける作業機用油圧配管構造 - Google Patents

油圧ショベルにおける作業機用油圧配管構造

Info

Publication number
JP2000038740A
JP2000038740A JP10207619A JP20761998A JP2000038740A JP 2000038740 A JP2000038740 A JP 2000038740A JP 10207619 A JP10207619 A JP 10207619A JP 20761998 A JP20761998 A JP 20761998A JP 2000038740 A JP2000038740 A JP 2000038740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic
working machine
boom
swing
flexible portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10207619A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3894396B2 (ja
Inventor
Hiroyasu Sawamori
宏泰 沢守
Masaki Tamaru
正毅 田丸
Kiyoshi Sugiyama
清 杉山
Shinya Koshii
信弥 越井
Atsushi Koizumi
淳 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP20761998A priority Critical patent/JP3894396B2/ja
Publication of JP2000038740A publication Critical patent/JP2000038740A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3894396B2 publication Critical patent/JP3894396B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧配管の基部の可撓部分に無理な曲げが加
わることがないようにする。 【解決手段】 作業機の各油圧シリンダ4,8,9,1
0の油圧配管のうち、旋回フレーム1から作業機に跨が
る間の可撓部分11を、旋回フレーム1の配管配設出口
と、作業機9のブーム5の中間部位の側面にそれぞれ拘
束し、拘束しない中間の可撓部分11を略S字状に湾曲
し、これの下方側湾曲から上方側湾曲の折り返し部位
が、ブーム起伏支点部の略側方部に位置するように、ス
イングブラケット3に設けた可撓部分案内装置23,2
3′を通過させて配置すると共に、可撓部分案内装置2
3,23′をスイングブラケット3に対して、少なくと
も上下方向に特定角度範囲にわたって変位できるように
配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧力にて起伏作
動するブーム、アーム及びバケットからなる作業機を旋
回フレームに対して左右にスイング可能にしたスイング
機構付きの油圧ショベルにおける作業機用油圧配管構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スイング機構付きの油圧ショベルにおけ
る作業機用油圧配管構造において、スイング機構部の油
圧配管の可撓部分(ゴムホース)の形態変化を吸収する
油圧配管構造として、従来、次のような技術が提案され
ている。
【0003】第1の従来技術として、実開平6−845
8号公報に記載されたものがある。この従来のものは、
機体フレームの前端部に左右方向にスイング自在に取付
けたスイングブラケットに油圧力にて作動するブーム、
アーム、バケットからなる作業機のブームを回動自在に
支持したスイング機構付きの油圧ショベルにおいて、上
記作業機の各アクチュエータに接続する作業機用油圧配
管は上記ブームの回動支点の近傍で支持されている。
【0004】また第2の従来技術として、特開平8−1
99614号公報に示されたものがある。この従来のも
のは、上記スイング機構付きの油圧ショベルにおいて、
作業機の各アクチュエータに接続する作業機用の油圧配
管は、スイングブラケットのスイング作動に連動して、
これのスイング中心に接近、離隔可能に設けたプレート
に支持されて、スイングブラケットのスイング作動に応
じて上記油圧配管の支持部が移動し、作業機のスイング
作動における配管のたるみを一定に保持することができ
るようになっている。
【0005】また第3の従来技術として、特開平9−2
87168号公報に示されたものがある。この従来のも
のは、上記スイング機構付きの油圧ショベルにおいて、
スイングブラケットのブーム取付部に取り付けたブーム
の下端面とブーム取付部の底面との間に空間部を形成
し、この空間部に作業機用の油圧配管を通すようになっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した各従来技術に
は次のような問題がある。すなわち、第1の従来技術で
は、複数本、例えば6本の油圧配管の可撓部分がブーム
の回動支点の近傍で支持されているため、この油圧配管
の可撓部分は、作業機のスイング及び起伏作動のために
たるみをもたせて配置された長さの中間部が支持固定さ
れるため、このたるみ分の長さが1/2となってしま
う。このため、作業機のスイング及び起伏時に、油圧配
管の可撓部分の曲がり半径が小さくなり、従って油圧配
管の可撓部分に無理がかかり耐久性に問題があった。
【0007】また、第2の従来技術では、油圧配管の可
撓部分のたるみ部の中間を支持する支持部材がスイング
ブラケットのスイング作動に従って移動する構造となっ
ているので、構造が複雑になってコストが高くなる。ま
た油圧配管の可撓部分の交換が難かしかった。
【0008】さらに、第3の従来技術では、油圧配管の
可撓部分はブームの下端面とブーム取付部の底面との間
の狭い空間部を通るため、作業機のスイング及び起伏作
業が繰り返し行われる際に、この部分の油圧配管はブー
ムの下端面やブーム取付部の底面の各部に接触して破損
の恐れがあった。
【0009】本発明は上記のことにかんがみなされたも
ので、作業機の各アクチュエータに接続する油圧配管の
可撓部分のたるみ部に無理な曲げ力が作用することがな
くなり、またこれの耐久性を向上することができ、さら
に配管構造が簡単で、しかも配管作業が簡易になるよう
にした油圧ショベルにおける作業機用油圧配管構造を提
供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するために、本発明に係る油圧ショベルの作業機用
油圧配管構造は、それぞれ油圧シリンダにて起伏作動す
るようにしたブーム、アーム、バケット等からなる作業
機が、これのブームの基端が旋回フレームに左右方向に
スイング可能に設けたスイングブラケットに取り付けら
れてなる油圧ショベルにおいて、作業機の各油圧シリン
ダの油圧配管のうち、旋回フレームから作業機に跨がる
間の可撓部分を、旋回フレームの配管配設出口と、作業
機のブームの中間部位の側面にそれぞれ拘束し、拘束し
ない中間の可撓部分を略S字状に湾曲し、これの下方側
湾曲から上方側湾曲の折り返し部位が、ブーム起伏支点
部の略側方部に位置するように、スイングブラケットに
設けた可撓部分案内装置を通過させて配置すると共に、
可撓部分案内装置をスイングブラケットに対して、少な
くとも上下方向に特定角度範囲にわたって変位できるよ
うに配設した構成になっている。
【0011】そしてこの発明において、作業機のブーム
が起伏及びスイングしたときに、略S字状に湾曲した油
圧配管の可撓部分が、ブームの起伏及びスイングに応じ
て変形される。このとき、可撓部分の略S字状湾曲形状
の下方側湾曲から上方側湾曲の折り返し部が、ブームの
起伏支点部において前後、上下方向にある範囲内におい
て自由状態で案内支持される。
【0012】上記発明によれば、作業機のブームの起伏
作動及びスイングブラケットのスイング作動時におい
て、これに追随して油圧配管の可撓部分に湾曲変形があ
っても、湾曲の折り返し部が殆ど自由に変形される。従
って、上記作業機の作動時における油圧配管の可撓部分
に無理な曲げ力が作用することがなくなり、この部分の
湾曲半径を小さくできると共に、作業機周囲からこの可
撓部分(ゴムホース部分)が飛び出すことがない油圧配
管構造とすることができる。
【0013】また、上記構成の油圧ショベルにおける作
業機用油圧配管において、油圧配管の可撓部の折り返し
部を案内装置にて束ねて案内支持されることにより、上
記可撓部分の複数本の油圧配管(ゴムホース)がまとめ
て束ねられ、これにより油圧配管の配管作業が容易にな
り、コストも安価にすることができる。
【0014】また、請求項2に記載の発明は、上記請求
項1に記載の油圧ショベルにおける作業機用油圧配管構
造において、可撓部分案内装置を、スイングブラケット
への取付板と、この取付板から水平方向へ突出した円筒
ローラをはめ込んだ案内枠とから構成し、スイングブラ
ケットのブーム起伏用軸受部の端側に隣接して案内枠が
位置するように取付板をスイングブラケットに位置決め
すると共に、案内枠内に通した可撓管の湾曲変化に応じ
て取付板が上下方向に特定角度範囲内で揺動変位できる
ようにスイングブラケットに取付けた構成になってい
る。
【0015】この構成によれば、各円筒ローラは、これ
に接触する油圧配管の可撓部分が移動したときに移動す
る。また、可撓部分案内装置全体は油圧配管の可撓部の
変形に従って揺動される。従ってこの案内装置に接触し
ている部分の摩擦が軽減され、可撓部分を構成するゴム
ホースの損傷を防止できる。またブームが最大に伏動し
て油圧配管の可撓部分が最小の半径の湾曲形状となって
も、上記可撓部分案内装置がこの可撓部分の湾曲半径が
大きくなる方向に揺動できるので、可撓部分の湾曲半径
はある程度以上に小さくなることがなく、この部分の耐
久性を損ねることがない。
【0016】また、上記請求項2に記載の油圧ショベル
における作業機用油圧配管構造において、上記可撓部分
案内装置に、増設の油圧配管を保持できる補助枠部材
を、既設の枠部材の外側に設けたことにより、作業機に
バケット以外に、ブレーカ等の他の油圧作業機を加えた
ときにおいて、この追加した油圧作業機に接続する2本
の油圧配管を補助枠部材にて保持できる。このとき、こ
の追加の油圧配管は既設の案内装置に案内支持されてい
る油圧配管に対して補助枠部材内に隔離して案内支持さ
れる。従って、この追加の油圧配管がブレーカ用のもの
で、ブレーカの作動時に激しく振動したとしても、この
ブレーカ用の油圧配管の振動が既設の作業機の各油圧配
管に対して独立されていて、既設の油圧作業機(バケッ
ト)の油圧配管に対して摩擦する等の悪影響を回避する
ことができる。
【0017】さらに、請求項4に記載の発明は、請求項
1または2に記載した油圧ショベルにおける作業機用油
圧配管構造のスイングブラケットを、ブーム用の油圧シ
リンダの取付部から上方側のブーム起伏支点部に向かう
二股ブラケット壁を略U字形にして、二股ブラケット壁
の側方下部側に凹入個所を設けると共に、二股ブラケッ
ト壁の外面を円弧状に形成したことにより、スイングブ
ラケットがスイングしたときにおける油圧配管の可撓部
分が凹入部に入り込んでスイングブラケットに強く接触
することがなくなり、また仮に接触しても、上記凹部が
円弧状になっているので、油圧配管に大きな摩擦力が作
用することがない。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は発明を適用しようとする油圧ショ
ベルを概略的に示すもので、図中1は履帯式の走行装置
2に旋回可能に搭載された旋回フレームであり、この旋
回フレーム1の前端部にスイングブラケット3が左右方
向にスイング可能に設けられている。4はこのスイング
ブラケット3の右側に突設されたスイングアーム3aに
連結されてこれをスイングするための油圧シリンダで、
この油圧シリンダ4は旋回フレーム1の前部に設けられ
た窓穴より突出し、これの基端が旋回フレーム1内に左
右方向に回動自在に支持されている。
【0019】上記スイングブラケット3には、ブーム
5、アーム6、バケット7からなる作業機のブーム5が
起伏自在に連結されており、またこのスイングブラケッ
ト3の前部にブーム5を起伏するブーム用の油圧シリン
ダ8の基端が支持されている。また、9,10はアーム
6、バケット7をそれぞれ作動するための油圧シリンダ
である。この各作業機用の油圧シリンダ8,9,10の
それぞれには往復用の2本ずつの油圧配管が旋回フレー
ム1内に設けた油圧制御機(図示せず)に接続されてい
る。
【0020】以下に、この作業機用の油圧配管構造の実
施の形態を図2以下にて説明する。
【0021】上記作業機用の油圧配管は、通常の場合、
ブーム用、アーム用、バケット用のそれぞれ2本ずつの
合計6本であり、そのほかに、オプションとしてブレー
カを装着する場合には、これ用の2本の油圧配管が追加
されて8本となる。この実施の形態では、説明を簡単に
するために、6本の油圧配管を用いている形態について
説明する。
【0022】上記油圧配管は上記したように6本構成と
なっている。そして、この各油圧配管の基端部はゴムホ
ースにて構成された可撓部分11となっており、この可
撓部分11はスイングブラケット3より右側に設けられ
た旋回フレーム1の配管配設出口より束状になって導出
され、ブーム5の中間部位の右側面に跨がる間にわたっ
て略S字状にたるませて配置されている。ゴムホースで
構成した可撓部分11の各油圧配管の先端部はジョイン
ト12にて剛性のチューブに連結され、この各チューブ
がクリップ13にてブーム5の右側面に固定されてい
る。
【0023】上記可撓部分11で、かつ旋回フレーム1
の内側部分は、これの長手方向2個所において、保持装
置14,14にて保持されている。この各保持装置1
4,14は図3に示すようになっている。これは、開放
端にフランジを設けたコ字状に形成された保持金具15
と、この保持金具15内に嵌合し、かつ上記6本の油圧
配管が通る6個の穴16を有するゴム材等の弾性材から
なる緩衝材17と、上記フランジに固着する締め金具1
8とからなり、上記保持金具15はブラケット19にて
旋回フレ−ム1側に固着されている。
【0024】なお、上記油圧配管がブレーカ等のオプシ
ョン用として2本追加する場合には、図中鎖線で示した
ように、締め金具18に重ねて、開放端にフランジを設
けたコ字状に形成された補助保持金具20を上記把持金
具15に固着し、この補助金具20内に上記追加の油圧
配管を通して支持する。このとき、補助保持金具20内
には緩衝材は入れない。なお、必要に応じてここに緩衝
材を入れてもよい。
【0025】また、図2に示すように上記保持装置14
より外側に枠状の固定案内部材21が旋回フレーム1に
固着して設けてあり、この固定案内部材21の上側に作
業者用のステップ22がある。そしてこの固定案内部材
21とステップ22との間の空間内に6本の、及び8本
の油圧配管が通るようになっている。
【0026】油圧配管の可撓部分11の中間部で、かつ
略S字状湾曲形状の下方側湾曲から上方側湾曲の折り返
し部位はスイングブラケット3のブーム支持部の側面に
設けた可撓部分案内装置23にて束状になって前後方
向、上下方向及び左右方向にある範囲にわたって自由度
を有して案内されている。
【0027】この可撓部分案内装置23は図5から図8
に示すようになっている。これは、油圧配管の数が6本
用と8本用があり、まず図5から図6に示した6本用に
ついて説明する。棒材にて四辺形状に形成されると共
に、各辺に円筒ローラ24a,24b,24c,24d
を回転自在に嵌合してなる案内枠25と、この案内枠2
5を固着した取付板26とからなっている。そしてこの
取付板26は上下方向に回動自在にして2本のボルト2
7a,27bにてスイングブラケット3に取り付けてあ
る。すなわち、一方のボルト27aはブッシュ28を介
して取付板26に回転自在に嵌合されており、他方のボ
ルト27bはブッシュ28を介して、取付板26に上記
一方のボルト27aによる取付け部に対して円弧状に設
けた長穴29に移動部材に嵌合されていて、この長穴2
9の長さにわたって上下方向に揺動されるようになって
いる。そして上記案内枠25内に6本の油圧配管の可撓
部分11が自由状態で挿通してある。
【0028】図7は油圧配管の数が8本用の案内装置2
3′を示すもので、これの案内枠25aは、上記6本用
の案内枠25に補助枠部材30を追加した形状になって
いて、この補助枠部材30内に追加の油圧配管を挿通す
る。案内枠25aを固着する取付板26は6本用のもの
と同じである。そしてこの補助枠部材30の各辺に円筒
ローラ24e,24f,24gが回転自在に嵌合されて
いる。
【0029】なお、上記補助枠部材30を有する可撓部
分案内装置23′は、この補助枠部材30と一体構成の
ものを図7で示したが、図8に示すように、補助部材枠
30aを案内枠25bに対して着脱可能にした構成にし
てもよい。
【0030】スイングブラケット3は上記したように油
圧シンダ4の伸縮動により左右に回動されるが、これが
左方向に回動したときに、このスイングブラケット3の
右側に位置する油圧配管の可撓部分11のたるみ部は伸
ばされてスイングブラケット3の右側面に巻き付けられ
る状態になる。このときに油圧配管の可撓部分11がス
イングブラケット3の右側面に強く当接しなようにする
ために、図9、図10に示すように、スイングブラケッ
ト3は、ブーム5を起伏動作する油圧シリンダ8の取付
部から上方側のブーム起伏支点部に向かう二股ブラケッ
ト壁3b,3cを略U字形にして、二股ブラケット壁3
b,3cのの側方下部側に上記可撓部分案内装置23,
23′の取付板26の取付け位置よりDだけ内側に凹ま
せた凹入個所31が設けられている。そして二股ブラケ
ット壁3b,3cの外面が円弧状に形成されている。そ
して上記凹入個所31に油圧配管の可撓部分が対向する
ようになっている。
【0031】上記構成において、油圧配管の略S字状に
なっている可撓部材11で、これが6本の場合は旋回フ
レーム1内からの出口部において、これの長手方向の2
個所で保持装置14,14にて動くことがないように保
持される。また先端部はジョイント12及びクリップ1
3にてブーム5の側面に固定される。そしてこの可撓部
分11の中間部は、スイングブラケット3の上部、すな
わちブーム5の回動基端部において、これの略S字状湾
曲形状の下方側湾曲から上方側湾曲の折り返し部が可撓
部分案内装置23により、油圧配管の長さ方向には自由
に、かつ直径方向にある範囲にわたて自由に、すなわ
ち、前後方向、上下方向及び左右方向に変位可能に案内
される。
【0032】そしてこのときブーム5を油圧シリンダ8
の伸縮動させて起伏作動すると、油圧配管の略S字状に
した可撓部分11はこのブーム5の起伏に従って起伏方
向に変形するが、これの中間部が、ブーム5の回動支点
部分で可撓部分案内装置23にて案内されて、ある自由
度をもった状態で拘束される。またこのとき、案内装置
23は上下方向に揺動自在になっているので、起伏方向
に変形する油圧配管に無理な力が作用されない。
【0033】また、上記油圧配管の可撓部分11が上記
6本のほかに、例えばブレーカ用に2本の油圧配管が増
設された場合には、保持装置14に補助保持金具20を
固着して、この中に上記増設の油圧配管を通す。また、
これの中間部は図7に示した補助枠部材30,30aを
有する可撓部分案内装置23′を用い、この補助枠材材
30,30a内に増設の油圧配管を通す。
【0034】この場合、この可撓部分案内装置23′に
おいて、増設の油圧配管は既設の油圧配管と隔離される
から、この増設の油圧配管がブレーカ用であって、その
作業時に激しく振動しても、これの振動が既設側の油圧
配管に伝えられず、摩擦されることがない。
【0035】スイング用の油圧シリンダ4を伸縮させて
スイングブラケット3を回動することにより、作業機は
左右にスイングされる。スイングブラケット3が左方向
に回動すると、略S字状にたるませて配置された可撓部
分11が、スイングブラケット3の右側に巻きつくよう
に引っぱられるが、スイングブラケット3の右側部に凹
入個所31が設けられているので、引っぱられスイング
ブラケット3側へ寄せられた油圧配管はこの凹入個所3
1内に入り、スイングブラケット3に当接することがな
く、仮に接触したとしてもゆるやかに接触される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用しようとする油圧ショベルを概略
的に示す側面図である。
【図2】本発明の要部の一例を示す斜視図である。
【図3】保持装置の一例を示す正面図である。
【図4】可撓部分案内装置の一例を示す正面図である。
【図5】可撓部分案内装置の一例を示す平面図である。
【図6】図4のA−A断面矢視図である。
【図7】可撓部分案内装置の他例を示す平面図である。
【図8】可撓部分案内装置の異なる他例を示す平面図で
ある。
【図9】スイングブラケット部を示す正面図である。
【図10】図9のB−B断面矢視図である。
【符号の説明】
1…旋回フレーム 2…走行装置 3…スイングブラケット 3a…スイングアーム 3b,3c…二股ブラケット壁 4,8,9,10…油圧シリンダ 5…ブーム 6…アーム 7…バケット 11…可撓部分 12…ジョイント 13…クリップ 14…保持装置 15…保持金具 16…穴 17…縮衝材 18…締め金具 19…ブラケット 20…補助保持金具 21…固定案内部材 22…ステップ 23,23′…可撓部分案内装置 24a,24b,24c,24d,24e,24f…円
筒ローラ 25,25a,25b…案内枠 26…取付板 27a,27b…ボルト 28…ブッシュ 29…長穴 30,30a…補助枠部材 31…凹入個所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 清 石川県小松市符津町ツ23番地 株式会社小 松製作所粟津工場内 (72)発明者 越井 信弥 石川県小松市符津町ツ23番地 株式会社小 松製作所粟津工場内 (72)発明者 小泉 淳 石川県小松市符津町ツ23番地 株式会社小 松製作所粟津工場内 Fターム(参考) 2D015 BA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ油圧シリンダ(4,8,9,1
    0)にて起伏作動するようにしたブーム(5)、アーム
    (6)、バケット(7)等からなる作業機が、これのブ
    ーム(5)の基端が旋回フレーム(1)に左右方向にス
    イング可能に設けたスイングブラケット(3a)に取り
    付けられてなる油圧ショベルにおいて、 作業機の各油圧シリンダ(4,8,9,10)の油圧配
    管のうち、旋回フレーム(1)から作業機に跨がる間の
    可撓部分(11)を、旋回フレーム(1)の配管配設出
    口と、作業機のブーム(5)の中間部位の側面にそれぞ
    れ拘束し、拘束しない中間の可撓部分(11)を略S字
    状に湾曲し、これの下方側湾曲から上方側湾曲の折り返
    し部位が、ブーム起伏支点部の略側方部に位置するよう
    に、スイングブラケット(3)に設けた可撓部分案内装
    置(23,23′)を通過させて配置すると共に、可撓
    部分案内装置(23,23′)をスイングブラケット
    (3)に対して、少なくとも上下方向に特定角度範囲に
    わたって変位できるように配設したことを特徴とする油
    圧ショベルにおける作業機用油圧配管構造。
  2. 【請求項2】 可撓部分案内装置(23,23′)を、
    スイングブラケット(3)への取付板(26)と、この
    取付板(26)から水平方向へ突出した円筒ローラ(2
    4a〜24f)をはめ込んだ案内枠(25〜25b)と
    から構成し、スイングブラケット(3)のブーム起伏用
    軸受部の端側に隣接して案内枠(25〜25b)が位置
    するように取付板(26)をスイングブラケット(3)
    に位置決めすると共に、案内枠(25〜25b)内に通
    した可撓管の湾曲変化に応じて取付板(26)が上下方
    向に特定角度範囲内で揺動変位できるようにスイングブ
    ラケット(3)に取付けたことを特徴とする請求項1記
    載の油圧ショベルにおける作業機用油圧配管構造。
  3. 【請求項3】 可撓部分案内装置(23,23′)に、
    増設の油圧配管を保持できる補助枠部材(30,30
    a)を、既設の枠部材の外側に設けたことを特徴とする
    請求項2記載の油圧ショベルにおける作業機用油圧配管
    構造。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載した油圧ショベ
    ルにおける作業機用油圧配管構造のスイングブラケット
    (3)を、ブーム(5)用の油圧シリンダ(8)の取付
    部から上方側のブーム起伏支点部に向かう二股ブラケッ
    ト壁(3b,3c)を略U字形にして、二股ブラケット
    壁(3b,3c)の側方下部側に凹入個所を設けると共
    に、二股ブラケット壁(3b,3c)の外面を円弧状に
    形成したことを特徴とする油圧ショベルにおける作業機
    用油圧配管構造。
JP20761998A 1998-07-23 1998-07-23 油圧ショベルにおける作業機用油圧配管構造 Expired - Fee Related JP3894396B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20761998A JP3894396B2 (ja) 1998-07-23 1998-07-23 油圧ショベルにおける作業機用油圧配管構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20761998A JP3894396B2 (ja) 1998-07-23 1998-07-23 油圧ショベルにおける作業機用油圧配管構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000038740A true JP2000038740A (ja) 2000-02-08
JP3894396B2 JP3894396B2 (ja) 2007-03-22

Family

ID=16542802

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20761998A Expired - Fee Related JP3894396B2 (ja) 1998-07-23 1998-07-23 油圧ショベルにおける作業機用油圧配管構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3894396B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011111791A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Hitachi Constr Mach Co Ltd 燃料供給装置
WO2012081748A1 (ko) * 2010-12-16 2012-06-21 볼보 컨스트럭션 이큅먼트 에이비 붐 스윙식 굴삭기의 유압배관 고정장치
CN103321271A (zh) * 2013-06-27 2013-09-25 龙工(上海)挖掘机制造有限公司 一种挖掘机平台到工作装置管路的调节装置
JP2013204365A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 作業機械
JP2015028271A (ja) * 2013-07-30 2015-02-12 ヤンマー株式会社 建設機械の配管構造
JP2015040455A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 日立建機株式会社 油圧ショベルの作業装置
JP2016075042A (ja) * 2014-10-03 2016-05-12 日立建機株式会社 建設機械
JP2021075921A (ja) * 2019-11-11 2021-05-20 日本車輌製造株式会社 杭打機及び杭打機の使用方法
JP2021155990A (ja) * 2020-03-26 2021-10-07 株式会社日立建機ティエラ 建設機械

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5374125B2 (ja) * 2008-11-28 2013-12-25 株式会社クボタ コンバイン
CN202385498U (zh) * 2008-10-31 2012-08-22 株式会社久保田 联合收割机

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011111791A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Hitachi Constr Mach Co Ltd 燃料供給装置
WO2012081748A1 (ko) * 2010-12-16 2012-06-21 볼보 컨스트럭션 이큅먼트 에이비 붐 스윙식 굴삭기의 유압배관 고정장치
JP2014503720A (ja) * 2010-12-16 2014-02-13 ボルボ コンストラクション イクイップメント アーベー ブームスイング式掘削機の油圧配管固定装置
JP2013204365A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 作業機械
CN103321271A (zh) * 2013-06-27 2013-09-25 龙工(上海)挖掘机制造有限公司 一种挖掘机平台到工作装置管路的调节装置
JP2015028271A (ja) * 2013-07-30 2015-02-12 ヤンマー株式会社 建設機械の配管構造
JP2015040455A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 日立建機株式会社 油圧ショベルの作業装置
JP2016075042A (ja) * 2014-10-03 2016-05-12 日立建機株式会社 建設機械
JP2021075921A (ja) * 2019-11-11 2021-05-20 日本車輌製造株式会社 杭打機及び杭打機の使用方法
JP7287882B2 (ja) 2019-11-11 2023-06-06 日本車輌製造株式会社 杭打機及び杭打機の使用方法
JP2021155990A (ja) * 2020-03-26 2021-10-07 株式会社日立建機ティエラ 建設機械

Also Published As

Publication number Publication date
JP3894396B2 (ja) 2007-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000038740A (ja) 油圧ショベルにおける作業機用油圧配管構造
WO2006098082A1 (ja) フロント作業機の配管構造
KR20070057700A (ko) 건설 기계의 작업 장치
JP5611881B2 (ja) 建設機械の作業装置
JP2004100173A (ja) 左右スイング式作業機装置の油圧配管構造
JP2004250990A (ja) 建設機械における配管構造
JPH11200409A (ja) スイング式作業機の可撓管の配置構造
JP5265463B2 (ja) 建設機械
JP4720793B2 (ja) クローラ式作業機械の油圧配管構造
JP5188431B2 (ja) バックホー
JP2524229Y2 (ja) パワーショベルの油圧管取付構造
JPH07180171A (ja) バックホーの油圧配管支持構造
JP2009215712A (ja) 建設機械の油圧ホースクランプ装置
JP5184391B2 (ja) バックホーのオフセットブーム構造
JP3550500B2 (ja) ブーム構造
JP2989120B2 (ja) バックホーのブーム構造
JP3352254B2 (ja) バックホーのブームシリンダー取付構造
JP3322473B2 (ja) 伸縮ブームを有する高所作業車
JPH09209399A (ja) 建設機械のフロント配管保持装置
JP3762137B2 (ja) 建設機械
JP2000064334A (ja) 建設機械の油圧配管引き回し構造
JP2002348910A (ja) 建設機械における油圧配管のガード構造
JP3718466B2 (ja) オフセットブームの揺動規制機構
JPH0657946U (ja) 建設機械
JP3604049B2 (ja) キャビン昇降式油圧クレーン車の油圧配管装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060517

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees