JPH09209399A - 建設機械のフロント配管保持装置 - Google Patents

建設機械のフロント配管保持装置

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JPH09209399A
JPH09209399A JP8035742A JP3574296A JPH09209399A JP H09209399 A JPH09209399 A JP H09209399A JP 8035742 A JP8035742 A JP 8035742A JP 3574296 A JP3574296 A JP 3574296A JP H09209399 A JPH09209399 A JP H09209399A
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JP
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boom
hydraulic
pipe
hydraulic pipe
holding
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Application number
JP8035742A
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Inventor
Norimitsu Sakuma
宣光 佐久間
Koji Nishimura
孝治 西村
Nobuaki Watanabe
信章 渡辺
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L3/00Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
    • F16L3/22Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets specially adapted for supporting a number of parallel pipes at intervals
    • F16L3/223Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets specially adapted for supporting a number of parallel pipes at intervals each support having one transverse base for supporting the pipes
    • F16L3/2235Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets specially adapted for supporting a number of parallel pipes at intervals each support having one transverse base for supporting the pipes each pipe being supported by a common element fastened to the base
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
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    • E02F9/2271Actuators and supports therefor and protection therefor
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブームの俯仰動作による油圧配管の余長部分
を常に一定の方向に膨出させることができ、複数本引き
回される油圧配管が摩擦その他による損傷や折損等を防
止する。 【構成】 ブーム10の背面において、このブーム10
の動きにより生じる油圧配管24に余長部分をブーム1
0の背面から離間する方向に膨出するように制御するた
めに、全ての油圧配管24を、平行に並んだ状態に保持
するための保持部材50が設けられ、この保持部材50
の台板52の左右両側に、連結杆54を固着して設け、
これら連結杆54の他端部は、アームシリンダ14を枢
着するブラケット55,55に回動自在に連結され、油
圧配管24を保持する保持部材50は、ブーム10の動
きにより、連結杆54のブラケット55への連結部を中
心として、ブーム10の背面に近接・離間する方向に回
動変位できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、それぞれ油圧シリ
ンダにより駆動されるブーム,アーム,フロントアタッ
チメントからなるフロント作業機構を有する建設機械に
おいて、アーム及びフロントアタッチメントを駆動する
油圧シリンダに接続されるフロント配管の保持装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】フロント作業機構を備えた建設機械の一
例として、図7に示した油圧ショベルがある。図中にお
いて、1は下部走行体、2は上部旋回体をそれぞれ示
し、上部旋回体2は下部走行体1上に旋回可能に装着し
たフレーム3を有し、このフレーム3には、フロント作
業機構4が前方側に設けられ、またこのフロント作業機
構4を並べて運転席5が設けられ、運転席5の前方位置
には操作レバー等の操作手段6が配置されている。ま
た、運転席5の後部側からフロント作業機構4の装着部
側に回り込むように機械室7が配置されている。この機
械室7はカバー内にエンジン,油圧ポンプ,作動油タン
ク,方向切換弁等を配置したものである。なお、図中に
おいて、8は運転席5の上部を覆うルーフである。
【0003】フロント作業機構4は、ブーム10,アー
ム11及びフロントアタッチメントとから構成され、フ
ロントアタッチメントは、例えば図示のバケット12等
が用いられる。ブーム10は、その基端部がフレーム3
に俯仰動作可能に支承されており、またアーム11はブ
ーム10の先端に上下方向に回動可能に連結され、バケ
ット12はアーム11の先端に回動可能に連結されてい
る。ブーム10を俯仰動作させるためにブームシリンダ
13が設けられ、またアーム11を上下方向に回動させ
るアームシリンダ14が、さらにバケット12を回動さ
せるバケットシリンダ15がそれぞれ設けられている。
【0004】ここで、フロント作業機構4はフレーム3
に直接装着されるものに加えて、このフロント作業機構
4の全体が左右にスイング可能となったものもある。ス
イング動作を可能とする機構は、図8に示した構成とな
っている。この図から明らかなように、フレーム3には
スイングポスト20が連結されており、このスイングポ
スト20は、鉛直方向に配設したスイング軸21を介し
てフレーム3に対して水平方向に回動自在に連結されて
いる。ここで、スイング軸21は、後に説明する油圧配
管24の引き回しのために、上下に2分割される。そし
て、スイングポスト20は図示しない油圧シリンダによ
りスイング軸21を中心として回動駆動されるようにな
っている。ブーム10は、このスイングポスト20に、
スイング軸21と直交する方向、即ち水平方向に配置し
た回動軸22に回動自在に連結され、またブームシリン
ダ13の端部も支軸23を介してスイングポスト20に
連結されている。これら回動軸22及び支軸23のスイ
ングポスト20への取付位置は異なっている。
【0005】以上のように構成される油圧ショベルにお
いて、フロント作業機構4はスイングポスト20に連結
されているから、ブームシリンダ13,アームシリンダ
14及びバケットシリンダ15に接続した油圧配管は、
このスイングポスト20の部位を介して引き出される。
ブームシリンダ13はスイングポスト20に連結されて
いるので、このブームシリンダ13用の油圧配管はその
ままブームシリンダ13に接続される。しかしながら、
アームシリンダ14及びバケットシリンダ15に接続さ
れる少なくとも4本の油圧配管24(さらには、オプシ
ョン用の油圧配管が設けられる場合には、6本乃至それ
以上の油圧配管)は、このスイングポスト20から離れ
た位置にあるアームシリンダ14及びバケットシリンダ
15の位置まで引き回す。
【0006】これらの油圧配管24の引き回しは、ブー
ム10の背面を利用して行われる。油圧配管24は機械
室7からフレーム3の下面部に沿うように延在されて、
このフレーム3に連結したスイングポスト20に、上下
のスイング軸21,21間に形成される通路20aを通
って一度前方に延在させた後、回動軸22を迂回するよ
うに回り込ませる。従って、この回動軸22の部位で
は、油圧配管24は略S字状に曲げた状態にして引き回
される。そして、スイングポスト20から引き出された
油圧配管24を安定した状態に保持するために、このブ
ーム10の背面部に固定的に配置したパイプ状の部材か
らなる設けた位置決め部材25に挿通させている。ここ
で、ブーム10はほぼへ字状に曲成させて、位置決め部
材25は上下に2箇所設けるのが一般的である。また、
油圧配管24はフレーム3からの引き出し部にも、固定
手段26により固定されている。従って、油圧配管24
は、固定手段26による固定部と下部側の位置決め部材
25との間は、回動軸22を迂回させる部位のS字状に
曲がった部位を含めて非規制状態となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、土砂の掘削
等の作業を行うためには、ブーム10を俯仰動作させる
が、このブーム10の俯仰動作時において、ブーム10
の下げ状態では、その背面部がフレーム3とほぼ平行な
状態乃至それより下方に傾斜した状態になるから、油圧
配管24の回動軸22を迂回するためにこの回動軸22
の外径より大きな曲率半径でほぼ180°乃至それ以上
湾曲することになる。これに対して、ブーム10の上げ
状態では、スイングポスト20から上方に導出された油
圧配管24はそのまま真直ぐな状態でブーム10の背面
側に引き回せる状態になる。
【0008】油圧配管24の固定手段26への固定部か
ら下部側の位置決め部材25までの非規制状態の部分の
長さ寸法は、当然、ブーム10の最大下げ動作時を基準
として設定しなければならない。このために、ブーム1
0の上げ動作、特に最大上げ動作状態では、油圧配管2
4にかなり大きな余長分が生じる。ブーム10の上げ動
作時における余長部分がフレーム3側に膨出するように
して吸収される。
【0009】油圧配管24内には高圧の圧油が流れるか
ら、油圧配管24はある程度剛性を持たせるが、小型の
油圧ショベルにあっては駆動圧も低い。従って、回動軸
22を迂回させる部位を無理なく曲がるようにする等の
ために、油圧配管24は比較的柔軟な部材で形成する方
が好ましい。このように、油圧配管24を柔軟な部材で
形成すると、その余長部分が一定の状態に膨出せず、任
意の方向に倒れたりすることになる。この結果、油圧配
管同士が押し付け合ったり、絡み合ったりして損傷や折
損に至るおそれがあり、またブームの背面から側方に膨
出すると、他の物体と衝突して、油圧配管の損傷を来す
おそれもある。
【0010】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、ブームの俯仰動作に
よる油圧配管の余長部分を常に所定の方向に膨出させる
ようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、少なくともアーム及びフロントアタ
ッチメント用の油圧シリンダに接続した各油圧配管をブ
ームの背面側に引き回し、ブームの俯仰動作に応じて油
圧配管に余長部分を所定の位置で膨出させるようにな
し、これら各油圧配管の膨出部分を保持部材に保持させ
ると共に、この保持部材を連結部材によりブームに回動
自在に連結する構成したことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】ブームの俯仰動作を円滑に行わせ
るためには、ブームの最大下げ動作時にも、油圧配管に
張力が生じないようにする必要がある。このために、ブ
ーム上げ動作時には、油圧配管に余長が生じるのを防止
できない。従来技術の説明においては、フロント作業機
構がスイング動作を行うように構成したものを例示した
が、本発明のフロント配管保持装置は、スイング機構を
有するものだけでなく、スイング機構のないタイプの建
設機械にも適用できる。
【0013】まず、ブームの俯仰動作により油圧配管に
余長が生じるが、この余長部分は、通常は、フレームか
ら固定手段を介して導出された部位より前方側、特にブ
ームをフレームに回動可能に連結するための回動軸の回
りの略S字状に引き回されている部位ではある。しかし
ながら、油圧配管をブームに連動して、その背面におけ
る長手方向に移動させることによって、余長分が膨出す
る部位をシフトさせる構成とすることもできる。そこ
で、以下においては、余長分をシフトさせる構成のもの
として説明するが、本発明においては、油圧配管の余長
分をどの部位で膨出させるかについては特定の位置に限
定されるものではない。
【0014】図1乃至図6に本発明の実施の形態を示
す。図中において、前述した従来技術と同一または均等
な部材については、同一の符号を付して、その詳細な説
明を省略する。
【0015】まず、図1に建設機械の一例としての油圧
ショベルを示す。同図において、前述した従来技術と同
一または均等な構成要素については、それらと同一の符
号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0016】而して、油圧配管24は、スイングポスト
20において、回動軸22を回り込むように引き回され
て、ブーム10の背面側に延在されている点について
は、前述した従来技術のものと同様である。ここで、ブ
ーム10は直線状とはなっておらず、曲成部10aを境
として、フレーム3への連結側の基端側部位10b及び
アーム11への連結側の先端側部位10cとは、所定の
角度関係を持つように、略へ字状に曲成されたものであ
る。
【0017】ブーム10の先端側部位10cでは、パイ
プ状の位置決め部材25に挿通させて固定的に保持する
ようにしているが、基端側部位10bでは位置決め部材
は設けられておらず、図2及び図3に示したように、ク
ランプ部材30によりクランプされている。このクラン
プ部材30は、上下の配管位置決め部片31,31を有
し、これら配管位置決め部片31,31を接合させる
と、複数箇所にわたって油圧配管24が挿通可能な円形
の通路32が形成されることになる。これら両配管位置
決め部片31,31は、それぞれ通路32内に油圧配管
24を挿通させて、接合した状態でフレーム体33に収
容されて、さらにこのフレーム体33に挾持板34を当
接させて、ボルト35により挾持板34をフレーム体3
3に固定することによって、各油圧配管24がばらばら
にならないようにクランプ保持される。ここで、ブーム
10の背面に沿って引き回される油圧配管24の数は、
最低限アームシリンダ14及びバケットシリンダ15に
接続される各2本、合計4本であるが、フロントアタッ
チメントとして、バケット13に代えて、クラッシャ等
を装着した場合には、このクラッシャにも油圧配管を接
続する必要がある関係等から、図面においては、6本の
油圧配管を設けたものを示す。
【0018】ブーム10における基端側部位10bの背
面側には、その長さ方向に向けて左右一対のガイドロッ
ド36が設けられており、ガイドロッド36の両端部は
ブラケット37に固着されている。クランプ部材30の
フレーム体33の左右の両端近傍部に挿通孔33aが穿
設されて、これら挿通孔33aにはガイドロッド36が
挿通されている。これにより、クランプ部材30は、ガ
イドロッド36にガイドされて、ブーム10の基端側部
位10bの背面に沿って長手方向に所定の範囲にわたっ
て移動可能となっている。従って、油圧配管24は、先
端側部位10cに設けた固定の位置決め部材25の部位
からブーム10の曲成部10aを経て、クランプ部材3
0によりクランプされる部位までは非規制状態となる。
【0019】ブーム10の側面部にはレバー38の中間
部が枢軸39に枢支されており、このレバー38の一端
にはリンク部材40が枢着され、さらにこのリンク部材
40の他端はブームシリンダ13のシリンダ13aに枢
着されている。また、レバー38の他端部にもリンク部
材41が枢着され、このリンク部材41の他端はクラン
プ部材30のフレーム体33に枢着されている。ここ
で、リンク部材40はレバー38の枢軸39からこのリ
ンク部材40への連結部までの長さと同じ寸法となって
おり、またリンク部材41はレバー38の枢軸からこの
リンク部材41への連結部までの長さと同じ寸法となっ
ている。
【0020】従って、ブーム10は図1に実線で示した
最大上げ状態から、同図に仮想線で示した最大下げ状態
にまで俯仰動作する。ブーム10の基端側部位10bが
ほぼ水平乃至それより下方に向く最大下げ状態では、油
圧配管24は回動軸22におけるボス部に180°乃至
それ以上の角度分にわたって巻き付く状態となる。この
状態から、ブーム10を上げ方向に作動させると、ブー
ムシリンダ13のロッド13bが伸長し、ブーム10が
回動軸22を中心として上方に回動する。これによっ
て、ブーム10における油圧配管24が引き回されてい
る背面が鉛直方向に、しかもフレーム3側に近付く方向
に変位することになり、そのままでは油圧配管24の略
S字状に湾曲させた部位がフレーム3側に膨出しようと
する。
【0021】ブームシリンダ13のスイングポスト20
への連結部を構成する支軸23は、ブーム10の回動軸
22のスイングポスト20への連結部より下方の位置と
なっているから、ブーム10の上げ動作、即ちブーム1
0の基端部位10bが上方向に回動するに応じて、レバ
ー38が枢着されている枢軸39の位置と、シリンダ1
3aのリンク部材40の枢着位置との間の距離が長くな
る。この結果、リンク部材40とレバー38とのなす角
度が大きくなり、これによりレバー38とリンク部材4
1とのなす角度が小さくなって、リンク部材41に枢着
されているクランプ部材30がガイドロッド36にガイ
ドされて、ブーム10の背面に沿って引き上げられる。
従って、油圧配管24の余長分はクランプ部材30によ
って、ブーム10の曲成部10aの方向に向けて手繰り
寄せられる。そして、ブーム10の先端側部位10cに
おいては、油圧配管24は位置決め部材25により規制
されているから、これら油圧配管24の余長分は、ブー
ム10の回動軸22の位置ではなく、このブーム10の
曲成部10aの部位において、ブーム10の背面側から
離間する方向に膨出することになる。
【0022】図1から明らかなように、油圧配管24の
余長部が膨出するブーム10の曲成部10aの部位は、
運転席5の上部を覆うルーフ8より高い位置となる。こ
の位置は、上部旋回体2のフレーム3上における必要空
間、即ちフレーム3上に機械室7や操作手段6等を配置
するために必要な空間、及び運転席5での通常の操作時
にオペレータの身体を動かすための必要空間を外れた位
置である。従って、この必要空間が油圧配管24により
制約されることがなく、フレーム3上の空間を極めて有
効に利用でき、デッドスペースが生じない。
【0023】以上のように、油圧配管24が必要空間か
ら外れた位置で膨出することは、スペースの効率的利用
という観点からは好ましいが、この位置であろうと、ま
たクランプ部材30を設けない場合のように、ブーム1
0の基端部分においてであろうと、油圧配管24に生じ
る余長分は常に一定の方向、特にブーム10の背面から
離間する方向に膨出させる方が好ましい。ここで、小型
の油圧ショベル等の場合には、油圧配管24を円滑に引
き回すために、特に小さな曲率半径で曲成するように引
き回せるようにするために、油圧配管24はある程度柔
軟な部材で形成される。このために、余長分が長くなる
と、必ずしも一定の方向に膨出せず、任意の方向に倒れ
るようになる場合もある。特に、クランプ部材30で油
圧配管24の余長分をブーム10に沿って押し上げる場
合においては、複数の油圧配管24が相互に近接する方
向に倒れて当接するようになると、油圧配管24同士の
押し付け力によって、クランプ部材30の移動に対する
抵抗が増大して、クランプ部材30がロックしてしまう
こともあり、そして油圧配管24同士が摺接して損傷を
生じたり、折損する等のおそれもある。しかも、油圧配
管24がブーム10の背面から左右にはみ出したりする
と、見栄えが悪くなるだけでなく、他の物体と衝突する
こともあり、この衝突により油圧配管24が損傷する等
のおそれもある等といった不都合が生じることになる。
【0024】以上の点を考慮して、油圧配管24に余長
が生じる際には、ブーム10の背面から離間する方向に
膨出するように制御する機構を設けている。即ち、図4
乃至図6に示したように、ブーム10における曲成部1
0aの部位には、そこを通る全ての油圧配管24を、平
行に並んだ状態に保持するための保持部材50が設けら
れている。この保持部材50は、上下の保持部片50
a,50bを有し、これら両保持部片50a,50bを
接合させると、円形の配管挿通部51が所要の数だけ形
成される。これら保持部片50a,50bを接合状態に
保持するために、保持部片50bが当接する台板52
と、保持部片50aを保持部片50bに接合させた状態
で、台板52にビス止め固定される挾持板片53とが用
いられる。
【0025】台板52の左右両側には、それぞれ連結杆
54が固着して設けられており、これら連結杆54の他
端部は、ブーム10におけるアームシリンダ14を枢着
するためのブラケット55,55に回動自在に連結され
ている。これによって、油圧配管24を保持する保持部
材50は、連結杆54のブラケット55への連結部を中
心として、ブーム10の背面に近接・離間する方向に回
動変位できるようになっている。ここで、保持部材50
は、ブーム10の背面に最近接した状態で、このブーム
10の概略曲成部10aの位置に配置するのが好まし
い。
【0026】このように構成することによって、図1に
実線で示したように、ブーム10の上げ動作時に、油圧
配管24に余長が生じて、この余長分がクランプ部材3
0のガイドロッド36に沿う方向に移動して、油圧配管
24がブーム10の曲成部10a側に押し上げられるに
応じて、保持部材50が起き上がるようになり、油圧配
管24の左右方向への倒れが規制され、確実にブーム1
0の背面から離れる方向に膨出することになる。また、
ブーム10の下げ動作時には、図1の仮想線のように、
クランプ部材30により油圧配管24は引き下げられる
ことになり、保持部材50はこの動きに連動して、ブー
ム10の背面に近接する方向に回動変位するから、油圧
配管24はブーム10の曲成部10a側に引き戻され
る。
【0027】ブーム10の動きにより油圧配管24に生
じる余長部分は、必ずブーム10の背面から離間する方
向に変位し、左右に倒れないように保持される。従っ
て、複数引き回されている油圧配管24が相互に押し付
け合ったり、絡み合って、油圧配管24同士が摺接した
り、折損したりする等のおそれはない。また、ブーム1
0の背面側から左右方向に突出して、他の物体と衝突す
る等のおそれもなくなる。この結果、油圧配管24に損
傷等が生じる等の不都合を防止できる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ブーム
の上げ動作時に生じる油圧配管の余長部を保持部材に保
持させるようになし、かつこの保持部材を連結部材によ
りブームに回動自在に連結する構成としたので、ブーム
の俯仰動作による油圧配管の余長部分を常に一定の方向
に膨出させることができ、複数本引き回される油圧配管
が摩擦その他による損傷や折損等を確実に防止できる等
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す油圧ショベルの構
成説明図である。
【図2】クランプ部材とその作動部材との連動関係を示
す構成説明図である。
【図3】クランプ部材の断面図である。
【図4】油圧配管の保持部材のブームへの装着状態を示
す外観図である。
【図5】油圧配管の保持部材の構成を示す正面図であ
る。
【図6】油圧配管を省略して示す図5の側面図である。
【図7】従来技術による油圧ショベルの構成説明図であ
る。
【図8】フロント作業機構のスイング機構の構成を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 3 フレーム 4 フロント作業機構 10 ブーム 13 ブームシリンダ 20 スイングポスト 22 回動軸 23 支軸 24 油圧配管 30 クランプ部材 31 配管位置決め部片 33 フレーム体 34 挾持板 36 ガイドロッド 38 レバー 40,41 リンク部材 50 保持部材 50a,50b 保持部片 51 配管挿通部 52 台板 53 挾持板片 54 連結杆
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 孝治 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 渡辺 信章 大阪府門真市常称寺町16−55 株式会社東 洋社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブーム,アーム及びフロントアタッチメ
    ントからなるフロント作業機構をフレームに連結し、こ
    れらフロント作業機構を構成する各部をそれぞれ油圧シ
    リンダで駆動する構成とした建設機械において、少なく
    ともアーム及びフロントアタッチメント用の油圧シリン
    ダに接続した各油圧配管を前記ブームの背面側に引き回
    し、ブームの俯仰動作に応じて油圧配管に余長部分を所
    定の位置で膨出させるようになし、これら各油圧配管の
    膨出部分を保持部材に保持させると共に、この保持部材
    を連結部材によりブームに回動自在に連結する構成した
    ことを特徴とする建設機械のフロント配管保持装置。
  2. 【請求項2】 前記各油圧配管は、前記ブームの背面に
    沿って移動可能なクランプ部材にクランプさせて、ブー
    ムの俯仰動作に応じてブームの背面に沿って移動するよ
    うになし、これら各油圧配管がクランプ部材により移動
    して膨出する部位に前記保持部材を設ける構成としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の建設機械のフロント配管
    保持装置。
JP8035742A 1996-01-31 1996-01-31 建設機械のフロント配管保持装置 Pending JPH09209399A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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