JP3254360B2 - 作業機におけるホースガイド構造 - Google Patents

作業機におけるホースガイド構造

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JP3254360B2 JP33067295A JP33067295A JP3254360B2 JP 3254360 B2 JP3254360 B2 JP 3254360B2 JP 33067295 A JP33067295 A JP 33067295A JP 33067295 A JP33067295 A JP 33067295A JP 3254360 B2 JP3254360 B2 JP 3254360B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業機におけるホ
ースガイド構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、バックホーには、図12に示す
如くバケットを上下揺動するためのブーム1が支軸2を
介して機台に備えられ、ブーム1に沿って油圧ホース3
が配置されると共に、油圧ホース3が底壁4に形成した
挿通孔5を通して底壁4下方に配置されたものがある
が、従来のこの種の従来の作業機におけるホースガイド
構造は、同図に示すように支軸2の上方側に、ホース3
がブーム1に沿った状態から離れるのを規制するホース
案内体6が設けられ、底壁4下方の挿通孔5近傍に、図
13に示すようなホース3を挿通孔5に向けて案内しな
がら支持軸7廻りに回転する案内ローラ8が設けられて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の場合、
ブーム1を支軸2廻りに上下揺動させた際に、ブーム1
基端部の油圧ホース3がスムーズに作動せず、このため
図12に鎖線で示すようにホース3が屈曲し、この屈曲
部分でホースキンクが発生していた。本発明は上記問題
点に鑑み、ブーム基端部のホースをスムーズに作動させ
て、ホースキンクの発生を防止できるようにしたもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
る本発明の第1の技術手段は、底壁57の上方で、機台
13にブーム22がブーム支軸35廻りに上下揺動自在
に連結され、ブーム22に沿ってホース58が配置さ
れ、ホース58が底壁57に形成した挿通孔59を通し
て底壁57下方に配置された作業機において、底壁57
下方に、ホース58をクランプするクランプ68が設け
られている点にある。
【0005】第2の技術手段は、前記底壁57の上方側
にホース58を挿通孔59に向けて案内しながら支持軸
65廻りに回転する案内ローラ66が設けられている点
にある。第3の技術手段は、前記案内ローラ66が、支
持軸65にベアリング67を介して回転自在に支持され
ている点にある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面に
基づいて説明する。図2及び図3に示す掘削作業機10
は、ゴムクローラ式の走行履帯11を有する走行機体1
2を備え、該走行機体12の上部に機台(旋回台)13
が旋回駆動自在に支持されている。機台13の上部左側
には、運転席14や操作レバー15等で構成された運転
部16が配設されており、機台13の右側には、バック
ホー装置17が装着されている。また、機台13の左右
中央には、前後一対の支柱18が立設され、該支柱18
の上端に運転部16の上方を覆うキャノピ19が取付け
られており、前後の支柱18間にはバックホー装置17
と運転部16とを仕切る仕切板20が設けられている。
また、走行機体12の前部にはドーザ装置21が装着さ
れている。
【0007】機台13の後方にバックホー装置17との
前後の重量のつり合いを保つためにウェイト33が設け
られ、機台13の右側からウェイト33の上方にわたっ
てボンネット34が設けられている。バックホー装置1
7は、機台13に左右方向のブーム支軸35を介して上
下揺動自在に連結されたブーム22と、該ブーム22の
先端部に左右軸心廻りに揺動自在に連結されたアーム2
3と、該アーム23の先端部に左右軸心廻りに揺動自在
に連結されたバケット24とを備えている。ブーム22
は機台13とブーム22との間に介装されたブームシリ
ンダ25により上下に揺動駆動され、アーム23はブー
ム22とアーム23との間に介装されたアームシリンダ
26により前後に揺動駆動され、バケット24はアーム
23とバケット24との間に介装されたバケットシリン
ダ27により掻き込み揺動駆動される。
【0008】ブーム22は、機台13に連結された第1
ブーム部分28と、この第1ブーム部分28の先端部に
左右揺動自在に連結された第2ブーム部分29と、この
第2ブーム部分29の先端部に左右揺動自在に連結され
た支持ブラケット30とにより構成されており、この支
持ブラケット30にアーム23の基端部が連結されてい
る。また、第1ブーム部分28の先端部近傍と支持ブラ
ケット30とに亘って連係リンク31が取付けられて、
第1ブーム部分28、第2ブーム部分29、支持ブラケ
ット30及び連係リンク31により平行4連リンクが構
成されており、油圧シリンダ32により第2ブーム部分
29を揺動操作することによって、アーム23及びバケ
ット24を平行に左右移動させることができるように構
成されている。なお、アームシリンダ26は、支持ブラ
ケット30とアーム23との間に介装されている。
【0009】前記ブーム支軸35は、機台13に設けら
れた左右一対の対向壁部36間に設けられている。すな
わち、対向壁部36には、対向内面側にボス部37がそ
れぞれ設けられており、これらボス部37及びブーム2
2基端部に形成した挿通孔に亘ってブーム支軸35を挿
通し、該支軸35の端部に溶着固定されたブラケット3
8を、機台13にボルト39により固定することで、ブ
ーム支軸35が機台13に着脱自在に取付けられている
とともに、ブーム22を機台13に着脱自在に装着して
いる。なお、ブーム支軸35は、運転席14の下方に設
けられた空間を利用して、運転部16の左側方からボス
部37に対して挿脱自在とされている。
【0010】図6に示すように、機台13の前記右側壁
部36の外側面には、機台13に対するブーム22の上
下揺動角度を検出する検出センサ40が設けられてい
る。この検出センサ40は、ポテンショメータを備え、
このポテンショメータの入力軸43は、ブーム支軸35
と同一軸心状となされている。この入力軸43に係合部
材44が取り付けられている。係合部材44は、図7及
び図8に示すように第一リンク45と第二リンク46と
を備え、第二リンク45に係合ロッド47がブーム22
に向けて突設されている。係合ロッド47はブーム22
に設けた係止体48に通孔49を介して挿通されてお
り、係合部材44がブーム22に連動して揺動し、この
揺動によって入力軸43がブーム支軸35廻りに一体に
回動し、これにより検出センサ40がポテンショメータ
の抵抗値の変化によってブーム22の揺動角度を検出す
るようになっている。
【0011】ブーム支軸35の外周に対応してボンネッ
ト34に円弧状の切欠部51が設けられ、対向壁部36
に円弧状の案内板52が溶接され、案内板52とボンネ
ット34の切欠部51の縁部との間で円弧状ガイド長孔
53を形成しており、この円弧状ガイド長孔53に係合
ロッド46が挿通され、円弧状ガイド長孔53によって
係合ロッド47をブーム支軸35廻りに案内するように
なっている。
【0012】図1に示すように、左右一対の対向壁部3
6間に前下がりに傾斜した底壁57が設けられている。
前記ブームシリンダ25、アームシリンダ26及びバケ
ットシリンダ27等に圧油を供給する油圧ホース58
が、底壁57の下方から底壁57に形成した挿通孔59
を貫通し、ブーム支軸35の後側を通ってブーム22に
沿わされて配置されている。そして、ブーム22の後下
部近傍にはホース案内体61が設けられ、該ホース案内
体61によって油圧ホース58がブーム22の後側に沿
った状態から離れるのを規制している。挿通孔59の周
縁には、油圧ホース58が当たっても損傷しないように
ゴム縁62が設けられている。
【0013】前記底壁57の上方側に油圧ホース58を
挿通孔59に向けて案内しながら支持軸65廻りに回転
する案内ローラ66が設けられている。案内ローラ66
は、図4に示すように支持軸65にベアリング67を介
して回転自在に支持されている。案内ローラ66は、油
圧ホース58に接触して、ブーム22の上下揺動に伴う
油圧ホース58の移動を案内し、特に、ブーム22が上
方へ揺動して油圧ホース58が下方へ移動する際に、該
油圧ホース58が底壁57の下方において撓むように案
内している。底壁57下方に、油圧ホース58をクラン
プするクランプ68が設けられている。クランプ68
は、図5に示すように複数の収納凹部69を有するクラ
ンプ本体70と、蓋体71とを有し、各収納凹部69に
油圧ホース58を嵌合して、ボルト72でクランプ本体
70に蓋体71を締め付け固定し、これにより収納凹部
69の開口を塞いでクランプ本体70と蓋体71との間
で油圧ホース58をクランプするように構成されてい
る。
【0014】図9〜図11に示すように、前記ウェイト
33の上端に、ウェイト33の重心位置Wに対応して取
付ブラケット73を設け、これにより取付ブラケット7
3を介してボンネット34をウェイト33に取り付ける
ようにすると共に、この取付ブラケット71を吊りフッ
クとして利用できるようにしている。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、底壁57下方に、ホー
ス58をクランプするクランプ68が設けられているの
で、ブーム22を支軸2廻りに上下揺動させた際に、ブ
ーム22基端部のホース58が同一位置でスムーズに作
動し、このためホース58が底壁57下方で緩やかに屈
曲し、ブーム22基端部のホース58をスムーズに作動
させて、ホースキンクの発生を防止できる。
【0016】また、前記底壁57の上方側にホース58
を挿通孔59に向けて案内しながら支持軸65廻りに回
転する案内ローラ66が設けられ、また、案内ローラ6
6が、支持軸65にベアリング67を介して回転自在に
支持されているので、案内ローラ66によってより一層
スムーズにホース58を作動させることができ、ホース
キンクの発生をより確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるブーム基端部の側
断面図である。
【図2】同作業機の側面図である。
【図3】同作業機の正面図である。
【図4】同案内ローラの断面図である。
【図5】同クランプの断面図である。
【図6】同ブーム基端部の側断面図である。
【図7】同係合部材の底面図である。
【図8】同係合部材の側断面図である。
【図9】同ウェイトの平面図である。
【図10】同図9のA−A線断面図である。
【図11】同図9のB−B線矢視図である。
【図12】従来例を示す側断面図である。
【図13】同案内ローラの断面図である。
【符号の説明】
10 作業機 13 機台 22 ブーム 35 ブーム支軸 57 底壁 58 油圧ホース 59 挿通孔 66 案内ローラ 67 ベアリング 68 クランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−94150(JP,U) 実開 平2−109852(JP,U) 実開 昭56−769(JP,U) 実開 昭62−148651(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/00 E02F 3/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁(57)の上方で、機台(13)に
    ブーム(22)がブーム支軸(35)廻りに上下揺動自
    在に連結され、ブーム(22)に沿ってホース(58)
    が配置され、ホース(58)が底壁(57)に形成した
    挿通孔(59)を通して底壁(57)下方に配置された
    作業機において、 底壁(57)下方に、ホース(58)をクランプするク
    ランプ(68)が設けられていることを特徴とする作業
    機におけるホースガイド構造。
  2. 【請求項2】 前記底壁(57)の上方側にホース(5
    8)を挿通孔(59)に向けて案内しながら支持軸(6
    5)廻りに回転する案内ローラ(66)が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の作業機におけるホ
    ースガイド構造。
  3. 【請求項3】 前記案内ローラ(66)が、支持軸(6
    5)にベアリング(67)を介して回転自在に支持され
    ていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機
    におけるホースガイド構造。
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JP2005061061A (ja) * 2003-08-12 2005-03-10 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械
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