JP2002138511A - 旋回作業機 - Google Patents

旋回作業機

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JP2002138511A JP2000336648A JP2000336648A JP2002138511A JP 2002138511 A JP2002138511 A JP 2002138511A JP 2000336648 A JP2000336648 A JP 2000336648A JP 2000336648 A JP2000336648 A JP 2000336648A JP 2002138511 A JP2002138511 A JP 2002138511A
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裕次 山下
Hisaaki Otani
寿明 大谷
Tokuzo Saida
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行装置のトラックフレーム上に、上下方向
の旋回軸心回りに回動自在に支持された旋回台を備え、
ロータリジョイントのアウタスリーブをトラックフレー
ムに取り付け、インナシャフトをアウタスリーブに旋回
軸心回りに回動自在に嵌合し、インナシャフトには、ロ
ータリジョイントの径外側に突出していて旋回台と一体
回転するように該旋回台に設けた被係合部に係合する係
合部を備え、旋回台側に設けた油圧ポンプからの圧油
を、インナシャフトからアウタスリーブを経て、走行装
置側に備えた油圧機器に供給するようにしたバックホー
において、係合部に作用する偶力によってロータリジョ
イントを傾かせるような力が該ロータリジョイントに作
用しないよう考慮する。 【解決手段】 インナシャフトに、一の係合部76Aに
対して、ロータリジョイント14の径方向反対側に位置
する他の係合部76Bを設けると共に、この他の係合部
76Bが係合する被係合部77を旋回台に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックホー等の旋
回作業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】バックホーは、下部の走行装置と、上部
の旋回体とから主構成されている。走行装置は、トラッ
クフレームにクローラ式走行機構を備えて主構成され、
トラックフレームは、左右方向中央部のセンター部と、
このセンター部から左右両側に延びる支持脚部と、左右
各支持脚部の左右方向外端側に固定されたサイドフレー
ム部とから主構成されており、左右各サイドフレーム部
にクローラ式走行機構が備えられている。
【0003】クローラ式走行機構は、サイドフレーム部
の前部にアイドラ、後部に駆動スプロケット、アイドラ
と駆動スプロケットとの間に複数の転輪を配置してこれ
らを回転可能に支持すると共に、これらアイドラ、駆動
スプロケット及び転輪に亘ってクローラベルトを巻き掛
け、駆動スプロケットを油圧モータからなる走行モータ
によって回転駆動させることでクローラベルトを循環回
走させ、これによって、バックホーを前後進させるよう
に構成している。また、トラックフレームの前部には、
前方突出状に設けられ且つ上下揺動自在に支持された揺
動アームの前端側にブレードが固着されると共に、前記
揺動アームが、油圧シリンダからなるドーザシリンダに
よって上下揺動自在とされたドーザ装置が設けられてい
る。
【0004】旋回体は、旋回台に、掘削装置、運転席、
操縦装置、エンジン、ラジエータ、燃料タンク、作動油
タンク、コントロールバルブ、油圧ポンプ等を備えて構
成されており、旋回台はトラックフレームのセンター部
の上面側に、旋回ベアリングお介して上下方向の旋回軸
心回りに左右に旋回自在に支持されている。前記バック
ホーにあっては、旋回台は走行装置に対して旋回自在と
され、旋回台に、油圧ポンプ等が設けられているので、
走行装置側の油圧機器、すなわち、走行モータ及びドー
ザシリンダに圧油を供給等するために、ロータリジョイ
ントを介して圧油が供給可能とされている。
【0005】図9に示すように、このロータリジョイン
ト81は、旋回中心に配置されており、アウタスリーブ
82と、このアウタスリーブ82内に旋回軸心回りに回
動自在に上方から内嵌されたインナシャフト83とを備
えて主構成されている。アウタスリーブ82は、取付板
84に取り付けられ、この取付板84は、その下端側
が、トラックフレーム85のセンター部に設けたブラケ
ット86にボルト87を介して取付固定されており、し
たがって、アウタスリーブ82はトラックフレーム85
側に支持されている。
【0006】また、インナシャフト83の上面側には係
合片90が固定されており、この係合片90は旋回台の
底部88に形成された切欠部89に係合しており、旋回
台と共にインナシャフト83が一体回転するように構成
されている。また、油圧ポンプからの圧油はコントロー
ルバルブ、油圧ホース等を介してインナシャフト83に
供給され、インナシャフト83に供給された圧油は、イ
ンナシャフト83及びアウタスリーブ82に形成した油
路を通り、アウタスリーブ82から油圧ホース等を介し
て走行モータ、ドーザシリンダ等に供給されるようにな
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、ロータリジョイ
ントの多段化、高圧化によるシールの摺動抵抗の増加が
著しく、旋回台の回転時において、係合片90に作用す
る負荷が増大している。旋回台を図11の矢示A方向に
旋回させた場合、係合片90には、偶力B,Cが働く、
すなわち、係合片90の先端側、すなわち切欠部89に
係合している部分には、旋回台に押圧されることによる
矢示Bの力が作用し、係合片90の基部側、すなわちイ
ンナシャフト83に固定された部分には、矢示Bと大き
さが等しく、平行で向きが反対の矢示Cの力が作用す
る。
【0008】この偶力B,Cの、係合片90固定側の力
Cにより、ロータリジョイント81を傾かせるように該
ロータリジョイント81に力が作用し、ロータリジョイ
ント81を固定しているボルト87が緩む等の問題が生
じる。また、係合片90に作用する負荷が増大すること
により、これに対応する為、係合片90の板幅、板厚の
増加につながり、これがアウタスリーブの外周に設けら
れるアダプタ類の配置に影響を与えている。本発明は、
前記問題点に鑑みて、旋回台の回転時に、ロータリジョ
イントを傾傾かせるような力が発生しないように考慮す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明が技術的課題を解
決するために講じた技術的手段は、走行装置上に、旋回
体を上下方向の旋回軸心回りに回動自在に支持し、アウ
タスリーブと、このアウタスリーブに旋回軸心回りに回
動自在に嵌合されるインナシャフトとを備えてなるロー
タリジョイントを備え、走行装置又は旋回体の一方に、
アウタスリーブ又はインナシャフトの一方を取り付け、
アウタスリーブ又はインナシャフトの他方にロータリジ
ョイントの径外側に突出するように設けられた係合部に
係合される被係合部を走行装置又は旋回体の他方に設け
ることによりアウタスリーブ又はインナシャフトの他方
と走行装置又は旋回体の他方とを一体回動可能とし、旋
回体側に備えた油圧ポンプからの圧油をロータリジョイ
ントを介して走行装置側に備えた油圧機器に供給するよ
うにした旋回作業機において、一の係合部に対して、ロ
ータリジョイントの径方向反対側に位置する他の係合部
を設けると共に、この他の係合部が係合する被係合部を
設けたことを特徴とする。
【0010】また、他の技術的手段は、下部の走行装置
と、上部の旋回体とを備え、走行装置はトラックフレー
ムの左右両側に走行機構を備えてなり、旋回体はトラッ
クフレーム上に上下方向の旋回軸心回りに回動自在に支
持された旋回台を備え、前記トラックフレームに取り付
けられたアウタスリーブと、このアウタスリーブに旋回
軸心回りに回動自在に嵌合されたインナシャフトとを備
えてなるロータリジョイントを備え、インナシャフトに
は、ロータリジョイントの径外側に突出していて旋回台
と一体回転するように該旋回台に設けた被係合部に係合
する係合部を備え、旋回台側に設けた油圧ポンプからの
圧油を、インナシャフトからアウタスリーブを経て、走
行装置側に備えた油圧機器に供給するようにした旋回作
業機において、インナシャフトに、一の係合部に対し
て、ロータリジョイントの径方向反対側に位置する他の
係合部を設けると共に、この他の係合部が係合する被係
合部を旋回台に設けたことを特徴とする。
【0011】また、トラックフレームは、左右方向中央
部のセンター部と、このセンター部の左右両側に設けら
れていて走行機構を備えるサイドフレーム部とを備え、
センター部は、旋回台を取り付ける上板と、この上板の
下方に配置されていて縦板によって上板に連結された下
板とを備えてなり、ロータリジョイントのアウタスリー
ブは、上板から垂下したブラケットに支持されているの
がよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図3において、1は旋回作業機と
して例示するバックホーであり、このバックホー1は、
下部の走行装置2と、上部の旋回体3とから主構成され
ており、走行装置2の前部にはドーザ装置4が取り付け
られ、旋回体3は旋回台5に、掘削装置(作業装置)
6、運転席7、操縦装置8、キャノピ9、エンジン、ラ
ジエータ、燃料タンク、作動油タンク、油圧ポンプ、油
圧機器のコントロールバルブ、ボンネット等を備えてな
る。
【0013】このバックホー1は、後方小旋回型バック
ホーと称されるもので、旋回台3の後面が、旋回しても
走行装置2の左右幅からはみでないように略円弧状に形
成されている。図3〜図6に示すように、走行装置2
は、本実施の形態では、トラックフレーム(走行フレー
ム)11の左右両側にクローラ式走行機構12を備えて
なるクローラ式走行装置が採用されている。トラックフ
レーム11は、上面に旋回ベアリング13を支持しかつ
中央にロータリジョイント14を設けたセンター部15
と、このセンター部15から左右方向外方突出状に設け
られた支持脚部16と、左右各支持脚部16の左右方向
外端側に位置してクローラ式走行機構12を支持するサ
イドフレーム部17とを有している。
【0014】クローラ式走行機構12は、サイドフレー
ム部17の前部に回転自在に支持されたアイドラ18
と、サイドフレーム部17の後部に設けた油圧モータ等
からなる走行モータMに設けられて回転駆動可能とされ
た駆動輪(スプロケット)19と、サイドフレーム部1
7の下部に回転自在に設けられた複数個の転輪20と、
サイドフレーム部17上部の前後中途部に設けられたキ
ャリヤローラ21と、これらアイドラ18,駆動輪1
9、転輪20キャリヤローラ21に亘って巻き掛けられ
たゴム製又は鉄製のクローラベルト22とを備えて構成
され、駆動輪19を走行モータMで駆動してクローラベ
ルト22を循環回走させることで、バックホー1を前後
進させるように構成されている。
【0015】ドーザ装置4は、トラックフレーム11の
センター部15から前方に突出すると共に、センター部
15に上下揺動自在に支持された揺動アーム24と、こ
の揺動アーム24の前端側に固着されたブレード25
と、揺動アーム24を昇降する(上下動させる)油圧シ
リンダ(又は他のアクチュエータ)からなるドーザシリ
ンダ26とを有する。前記旋回台5は、トラックフレー
ム11に、旋回ベアリング13を介して上下方向の旋回
軸心Xを中心に左右に旋回自在に支持されており、厚板
材からなる旋回基板27上に補強部材、機器取り付け用
のステー、ブラケット等を設けてなる旋回フレーム28
を有し、この旋回フレーム28の後部に、旋回台5の後
部を構成するウエイト29が取り付けられ、旋回フレー
ム28の前面、左右側面及び上面の適宜個所がカバー体
によって覆われてなる。
【0016】旋回フレーム28(旋回台5)の前部に
は、支持ブラケット30が固定され、この支持ブラケッ
ト30に前記掘削装置6が支持されている。この掘削装
置6は、前記支持ブラケット30に縦軸を介して上下方
向の軸心回りに左右揺動自在に支持された揺動ブラケッ
ト31にブーム32とブームシリンダ33の各基端部を
枢支し、ブーム32の先端にアーム34を枢支して該ア
ーム34をアームシリンダ35で揺動可能にし、アーム
34の先端にバケット(作業具)36を枢支して該バケ
ット36をバケットシリンダ37で掬い及びダンプ動作
可能にしている。
【0017】前記トラックフレーム11のセンター部1
5は、上板39と下板40とを前後左右の縦板41,4
2,43で連結して四角箱形状に形成されている。支持
脚部16は、前記センター部15の上板39の左右側縁
から左右方向外方に延びる上脚板44と、センター部1
5の下板40の左右側縁から左右方向外方に延びる下脚
板45と、上下脚板44,45を連結する前後の連結板
46,47とから主構成されている。上脚板44は、上
板39とは別体で形成され、下脚板45は下板40と一
体形成され、前連結板46は前縦板41と一体形成さ
れ、後連結板47は後縦板42と一体形成されている。
【0018】なお、一枚板からなる一体のものを別体で
形成して溶接して接続し、別体のものを溶接してなるも
のを一枚板で一体に形成してもよい。また、上脚板44
には孔は形成されていない。前記センター部15の上板
39は厚肉の堅牢な板材によって形成され、この上板3
9の前部は、前縦板41及び支持脚部16の左右方向内
端側より大きく前方へ突出した延設部53を有し、この
延設部53の下面に、左右対向状に配置された一対で一
組のドーザブラケット54,55a,55bが、左右方
向3個所に配置されており、各ドーザブラケット54,
55a,55bの、上板39、下板40及び前縦板41
に対応する端縁等が、上板39、下板40及び前縦板4
1に溶接により接合固定されている。
【0019】左右一対のドーザブラケット54,55
a,55bは、上板39の左右方向略中央部に配置され
ていてシリンダ取付部56を構成するドーザブラケット
54と、このシリンダ取付部56の左右両側に配置され
ていて揺動アーム取付部57を構成するドーザブラケッ
ト55a,55bとがある。左右の揺動アーム取付部5
7を構成するドーザブラケット55a,55b間(の前
部)には、左右の揺動アーム24の後端側の枢支部が左
右方向の軸心回りに回動自在に枢着されていて、該揺動
アーム24がドーザブラケット55a,55bに上下揺
動自在に支持されている。
【0020】また、シリンダ取付部56を構成するドー
ザブラケット54間(の前部)には、ドーザシリンダ2
6の一端側(後端側)の枢支部が左右方向の軸心廻りに
回動自在に枢着され、ドーザシリンダ26の他端側(前
端側)の枢支部は、左右の揺動アーム24の前部同志を
連結する連結部材58の左右方向略中央部に設けられた
左右一対のシリンダブラケット59間に左右方向の軸心
廻りに回動自在に枢着されており、ドーザシリンダ26
を伸縮させることにより、左右の揺動アーム24が上下
に揺動されるように構成されている。
【0021】前記上板39の延設部53には、左右方向
中央部及び左右両側の3つの穴61,62が上下方向貫
通状に形成されており、左右方向中央部の穴61は、シ
リンダ取付部56を構成するドーザブラケット54に対
応する位置に形成され、左右両側の穴62は揺動アーム
取付部57を構成するドーザブラケット55a,55b
に対応する位置に形成されている。この穴61,62
は、左右一対のドーザブラケット54,55a,55b
の、ドーザブラケット対向方向内側(これを対向内側と
いう)の上端側を上板39の下面に溶接する場合におい
て、左右一対のドーザブラケット54,55a,55b
間の間隔が狭く、このドーザブラケット54,55a,
55b間に斜め下側から溶接トーチを最適な角度で挿入
することができないがために、この左右一対のドーザブ
ラケット54,55a,55bの対向内側の上端側を上
板39に、該上板39の上方側から溶接できるように形
成したものであり、このように穴61,62を形成する
ことで、狭いドーザブラケット54,55a,55b間
の対向内側の上端側を精度良く溶接できるのである。
【0022】また、上から溶接できるので、比較的楽な
姿勢で溶接作業を行うことができ、溶接精度を向上させ
ることができる。さらに、上板39に穴61,62を形
成することで、重量軽減を図ることができる。左右各サ
イドフレーム部17は、前部及び中途部を構成する正面
視略門型形の主体部48と、後部のモータホルダ49と
から主構成され、主体部48は支持脚部16に連結さ
れ、モータホルダ49は主体部48の後端に固着された
支持板50に固着されている。
【0023】また、前記主体部48にアイドラ18、転
輪20及びキャリヤローラ21が取付支持され、モータ
ホルダ49に走行モータMが取付支持されている。セン
ター部15において、上板39の中央部には、旋回軸心
Xを中心とする大きな円形孔51が形成され、上板39
の上面には円形孔51の外方に設けた取付部52に旋回
ベアリング13の内輪が固着されると共に、旋回ベアリ
ング13の外輪が旋回フレーム28の旋回基板27下面
に固定され、旋回ベアリング13の内輪の内周面には、
旋回台5に取付けられた旋回モータのピニオンが噛合す
る大ギヤが形成されており、旋回モータを駆動すること
により旋回台5を旋回できるようになっている。
【0024】図1〜図7に示すように、前記ロータリジ
ョイント14は、旋回中心に配置されており、旋回ベア
リング13から上部が突出するように、トラックフレー
ム11のセンター部15の中央に配置されている。ま
た、このロータリジョイント14は、筒状のアウタスリ
ーブ65と、該アウタスリーブ65に、旋回軸心X回り
に回動自在に上方から内嵌されたインナシャフト66と
を備えて主構成されており、アウタスリーブ65の下端
側が支持板64にボルト等によって取付固定され、支持
板64は上板39の下面から垂下する前後のブラケット
63に取り付けられている。
【0025】前後のブラケット63は、左右の側壁63
aと、左右側壁63aの下端同志を連結する底壁63b
とから構成されており、前側のブラケット63は、セン
ター部15の上板39の下面及び前縦壁41の背面等に
溶接固定され、後側のブラケット63は、センター部1
5の上板39の下面及び後縦壁42の前面等に溶接固定
されている。また、支持板64は、その前後部が前後の
ブラケット63の底壁63b下面に接当しており、これ
ら支持板64及び底壁63bを下方から貫通すると共
に、底壁63b上面に固着されたナット70に螺合され
るボルト71によって、ブラケット63に取付固定され
ている。
【0026】このように、上板39は、旋回台5を支持
するために厚板材によって堅牢に形成され、この上板3
9の下面から垂下するブラケット63に取り付けられた
支持板64にロータリジョイント14が取り付けられて
いるので、ロータリジョイント14に、トラックフレー
ム11を介しての外力が作用しにくく、トラックフレー
ム11の変形による影響を受けにくくなっている。な
お、図2及び図7に示すように、センター部15の下板
40には、ロータリジョイント14及び支持板40を挿
通可能な開口68が形成されており、この開口68を介
して、ロータリジョイント14及び支持板40がセンタ
ー部15の下方から挿入できるように構成されている。
また、開口68は、下板40の下面に着脱自在に取り付
けられた蓋板69によって閉塞されている。
【0027】インナシャフト66の上部はアウタスリー
ブ65から上方に突出しており、このインナシャフト6
6の上部に油圧ホース等が接続され、該油圧ホースは、
コントロールバルブの、走行モータMを制御する制御弁
やドーザシリンダ26を制御する制御弁等に接続され
る。また、アウタスリーブ65の外周面には、複数のア
ダプタ(管継手)72が設けられ、これらアダプタ72
は、油圧ホース等を介して走行モータMやドーザシリン
ダ26に接続されている。
【0028】したがって、油圧ポンプからの圧油は、コ
ントロールバルブの制御弁を介して、インナシャフト6
6内の油路に供給されると共に、インナシャフト66内
の油路からアウタスリーブ65内の油路及び油圧ホース
等を介して走行モータMやドーザシリンダ26に供給可
能とされている。なお、戻りの油はロータリジョイント
14を介して旋回台5側に配置された作動油タンク等に
戻される。また、旋回フレーム28の旋回基板27の旋
回中心部分には、開口73が形成され、この開口73か
らロータリジョイント14の上部が上方に突出してお
り、このロータリジョイント14の上部に係合片74が
固定されている。
【0029】この係合片74は、ロータリジョイント1
4の上面、すなわちインナシャフト66の上面にボルト
等によって固定される取付部75と、この取付部75か
ら、ロータリジョイント14の径外側で且つ互いに反対
方向に延びる一対の係合部76A,76Bとを備えて構
成されている(したがって、一の係合部76Aに対して
他の係合部76Bは、ロータリジョイント14の径方向
反対側に位置する)。各係合部76A,76Bは、ロー
タリジョイント14の径方向外方に向かうにしたがって
下方に移行する傾斜状に形成されていると共に、該係合
部76A,76Bは、その先端側が、旋回基板27に形
成された開口73の縁部から延設された切欠部からなる
被係合部77に嵌まることにより、被係合部77に係合
しており、インナシャフト66が旋回台5と一緒に左右
に回動するようになっている。
【0030】この構成により、旋回台5が図1の矢示A
方向に旋回する際において、係合片74の、一の係合部
76A側に作用する偶力B1,C1が、他の係合部76
B側に作用する偶力B2,C2によって打ち消され、ロ
ータリジョイント14に、該ロータリジョイント14を
傾かせるような力が作用しなく、ロータリジョイント1
4のインナシャフト66が旋回軸心X回りにスムーズに
回転する。また、換言すると、一の係合部76A側に作
用する偶力B1,C1の、取付部75側の力C1が、他
の係合部76B側に作用する偶力B2,C2の、取付部
75側の力C2によって打ち消され、係合片74には、
略旋回軸心X回りの偶力のモーメントが生じることとな
る。
【0031】図8は他の実施の形態を示しており、係合
片74が、平面視で直線状に形成されていて、一対の係
合部76A,76Bが、ロータリジョイント14の径方
向略対称位置に設けられているものであり、その他の構
成は、前記実施の形態と略同様である。前記各実施の形
態のものにあっては、ロータリジョイント14のインナ
シャフト66に作用するトルクを、ロータリジョイント
14の径方向両側に係合部76A,76Bを突出状に設
けた係合片74の偶力で作用させるようにしているの
で、片側の係合部76A,76Bの分担荷重は半分にな
り、係合片74の形状が矩形断面で直線状の場合、断面
係数は、長辺をh、短辺をbとすると、b×h2/6と
なるので、荷重が半分になると、bは1/4ですむの
で、係合片74の板厚及び幅等を小さくでき、省スペー
スとなる。
【0032】また、係合片74が曲がっている場合は、
ねじり剛性も同様に低下させられるので、やはり省スペ
ースとなる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、走行装置上に、旋回体
を上下方向の旋回軸心回りに回動自在に支持し、アウタ
スリーブと、このアウタスリーブに旋回軸心回りに回動
自在に嵌合されるインナシャフトとを備えてなるロータ
リジョイントを備え、走行装置又は旋回体の一方に、ア
ウタスリーブ又はインナシャフトの一方を取り付け、ア
ウタスリーブ又はインナシャフトの他方にロータリジョ
イントの径外側に突出するように設けられた係合部に係
合される被係合部を走行装置又は旋回体の他方に設ける
ことによりアウタスリーブ又はインナシャフトの他方と
走行装置又は旋回体の他方とを一体回動可能とし、旋回
体側に備えた油圧ポンプからの圧油をロータリジョイン
トを介して走行装置側に備えた油圧機器に供給するよう
にした旋回作業機において、一の係合部に対して、ロー
タリジョイントの径方向反対側に位置する他の係合部を
設けると共に、この他の係合部が係合する被係合部を設
けたので、旋回体の旋回時において、一の係合部側に生
じる偶力が、他の係合部側に生じる偶力によって打ち消
され、ロータリジョイントを傾かせるような力が作用す
るのを防止できる。
【0034】また、下部の走行装置と、上部の旋回体と
を備え、走行装置はトラックフレームの左右両側に走行
機構を備えてなり、旋回体はトラックフレーム上に上下
方向の旋回軸心回りに回動自在に支持された旋回台を備
え、前記トラックフレームに取り付けられたアウタスリ
ーブと、このアウタスリーブに旋回軸心回りに回動自在
に嵌合されたインナシャフトとを備えてなるロータリジ
ョイントを備え、インナシャフトには、ロータリジョイ
ントの径外側に突出していて旋回台と一体回転するよう
に該旋回台に設けた被係合部に係合する係合部を備え、
旋回台側に設けた油圧ポンプからの圧油を、インナシャ
フトからアウタスリーブを経て、走行装置側に備えた油
圧機器に供給するようにした旋回作業機において、イン
ナシャフトに、一の係合部に対して、ロータリジョイン
トの径方向反対側に位置する他の係合部を設けると共
に、この他の係合部が係合する被係合部を旋回台に設け
たので、一の係合部側に生じる偶力が、他の係合部側に
生じる偶力によって打ち消され、ロータリジョイントを
傾かせるような力が作用するのを防止できる。。
【0035】また、トラックフレームは、左右方向中央
部のセンター部と、このセンター部の左右両側に設けら
れていて走行機構を備えるサイドフレーム部とを備え、
センター部は、旋回台を取り付ける上板と、この上板の
下方に配置されていて縦板によって上板に連結された下
板とを備えてなり、ロータリジョイントのアウタスリー
ブは、上板から垂下したブラケットに支持されているこ
とにより、トラックフレームの変形が、ロータリジョイ
ントに作用しにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の平面図である。
【図2】トラックフレームのセンター部の側面断面図で
ある。
【図3】バックホーの側面図である。
【図4】バックホーの下部の側面図である。
【図5】走行装置の平面図である。
【図6】トラックフレームの平面図である。
【図7】トラックフレームのセンター部の平面断面図で
ある。
【図8】他の実施の形態に係るロータリジョイント等の
斜視図である。
【図9】従来のロータリジョイント等の分解斜視図であ
る。
【図10】従来のロータリジョイント等の斜視図であ
る。
【符号の説明】
2 走行装置 3 旋回体 6 トラックフレーム 14 ロータリジョイント 15 センター部 17 サイドフレーム部 39 上板 40 下板 41 前縦板 42 後縦板 43 側縦板 65 アウタスリーブ 66 インナシャフト 76 係合部 77 被係合部 X 旋回軸心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大谷 寿明 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 最田 徳三 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2D015 DA03 3F205 EA03 EA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置上に、旋回体を上下方向の旋回
    軸心回りに回動自在に支持し、アウタスリーブと、この
    アウタスリーブに旋回軸心回りに回動自在に嵌合される
    インナシャフトとを備えてなるロータリジョイントを備
    え、走行装置又は旋回体の一方に、アウタスリーブ又は
    インナシャフトの一方を取り付け、アウタスリーブ又は
    インナシャフトの他方にロータリジョイントの径外側に
    突出するように設けられた係合部に係合される被係合部
    を走行装置又は旋回体の他方に設けることによりアウタ
    スリーブ又はインナシャフトの他方と走行装置又は旋回
    体の他方とを一体回動可能とし、旋回体側に備えた油圧
    ポンプからの圧油をロータリジョイントを介して走行装
    置側に備えた油圧機器に供給するようにした旋回作業機
    において、 一の係合部に対して、ロータリジョイントの径方向反対
    側に位置する他の係合部を設けると共に、この他の係合
    部が係合する被係合部を設けたことを特徴とする旋回作
    業機。
  2. 【請求項2】 下部の走行装置と、上部の旋回体とを備
    え、走行装置はトラックフレームの左右両側に走行機構
    を備えてなり、旋回体はトラックフレーム上に上下方向
    の旋回軸心回りに回動自在に支持された旋回台を備え、
    前記トラックフレームに取り付けられたアウタスリーブ
    と、このアウタスリーブに旋回軸心回りに回動自在に嵌
    合されたインナシャフトとを備えてなるロータリジョイ
    ントを備え、インナシャフトには、ロータリジョイント
    の径外側に突出していて旋回台と一体回転するように該
    旋回台に設けた被係合部に係合する係合部を備え、旋回
    台側に設けた油圧ポンプからの圧油を、インナシャフト
    からアウタスリーブを経て、走行装置側に備えた油圧機
    器に供給するようにした旋回作業機において、インナシ
    ャフトに、一の係合部に対して、ロータリジョイントの
    径方向反対側に位置する他の係合部を設けると共に、こ
    の他の係合部が係合する被係合部を旋回台に設けたこと
    を特徴とする旋回作業機。
  3. 【請求項3】 トラックフレームは、左右方向中央部の
    センター部と、このセンター部の左右両側に設けられて
    いて走行機構を備えるサイドフレーム部とを備え、セン
    ター部は、旋回台を取り付ける上板と、この上板の下方
    に配置されていて縦板によって上板に連結された下板と
    を備えてなり、ロータリジョイントのアウタスリーブ
    は、上板から垂下したブラケットに支持されていること
    を特徴とする請求項2に記載の旋回作業機。
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