JP3628176B2 - 掘削作業車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、掘削作業車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、掘削作業車の一形態として、左右一対のクローラ式の走行部間に基台を架設し、同基台上に旋回台を載設し、同旋回台の前端部に掘削部を取付けると共に、旋回台上に運転部と原動機部を設けたものがある。
【0003】
そして、例えば、側溝掘削作業を行なう際には、旋回台を左右いずれか所望の方向に旋回させて、掘削部を側溝掘削位置の上方に配置することにより、同掘削部を作動させて上記作業を行なうことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した掘削作業車では、車体がかろうじて進入できるような狭隘地や壁体等の障害物がある場所において、壁体等に車体を近接させて側溝掘削作業を行なわなければならない場合、掘削後に旋回台を旋回させて捨土する際に、同旋回台の後端角部が壁体等に衝突することがあるために、旋回台の旋回が行なえず、側溝掘削作業が行なえないことがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、左右一対のクローラ式の走行部間に基台を架設し、同基台上に旋回台を載設し、同旋回台の前端部に掘削部をスイング自在に取付けると共に、旋回台上に運転部と原動機部を設けた掘削作業車であって、走行部のそれぞれの走行フレームに、左右幅方向でかつ内方へ向けて対向状に伸延するスライド支持体を設け、これらスライド支持体を基台に設けた筒状のスライドガイド体内にスライド自在に挿通して、左右の走行部の間隔を拡縮変更可能とした掘削作業車において、旋回台の旋回中心に設けたスイベルジョイントの直上方位置に原動機部のエンジン及び運転席を配設すると共に、スイベルジョイントの下方位置であって、左右側の走行フレームの中央部間に、ブラケットを介して1つの拡縮変更用シリンダを横架して拡縮変更用シリンダにより走行部の間隔を拡縮変更可能とし、旋回台の後端面部は、旋回中心を中心とする略同一円周に沿わせて形成した円弧面となすと共に、旋回台の左右側には、旋回台を正面に向けた状態で、左右の走行部の外側端よりも内方に位置させながら前後方向に平行とした左右側直状面部を設け、さらに、掘削部を一方向に最大限にスイングさせると共に、旋回台をスイング方向とは反対方向に旋回させて、掘削部の伸延方向と走行部の外側端とを略平行となした状態で、同掘削部の先端部の外側端を通って上記走行部の外側端と平行な仮想延長線と、同走行部の外側端との間に、旋回台の後端の旋回軌跡が入るようにし、しかも、掘削部の旋回台への取付け支点は、旋回台の後端の旋回軌跡の近傍に配置して、旋回台の前端面部に掘削部の基端部を、旋回台の前後方向に伸延する仮想中心線に対して左右いずれか一方に偏位させて取付けると共に、掘削部の右側方への最大のスイング角と左側方への最大のスイング角を、上記仮想中心線に対して、掘削部の先端部が左右方向に略同一のオフセット幅となるように設定したことを特徴とする掘削作業車を提供せんとするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【0013】
すなわち、本発明に係る掘削作業車は、基本的構造として、左右一対のクローラ式の走行部間に基台を架設し、同基台上に旋回台を載設し、同旋回台の前端部に掘削部を取付けると共に、旋回台上に運転部と原動機部を設けている。
【0014】
そして、かかる掘削作業車は、特徴的構造として、掘削部を一方向に最大限にスイングさせると共に、旋回台をスイング方向とは反対方向に旋回させて、掘削部の伸延方向と走行部の外側端とを略平行となした状態で、同掘削部の先端部の外側端を通って上記走行部の外側端と平行な仮想延長線と、同走行部の外側端との間に、旋回台の後端の旋回軌跡が入るようにしている。
【0015】
このようにして、壁体等に車体を近接させて側溝掘削作業を行なわなければならない場合、旋回台を旋回させて捨土する際に、同旋回台の後端角部が壁体等に衝突することがない。
【0016】
従って、車体がかろうじて進入できるような狭隘地や壁体等の障害物がある場所においても、掘削作業能率を向上させることができる。
【0017】
しかも、旋回台を可及的に大きく形成することができるために、機体の安定性を良好に確保することができると共に、オペレータの居住性も良好に確保することができる。
【0018】
また、掘削部の旋回台への取付け支点は、旋回台の後端の旋回軌跡の近傍に配置している。
【0019】
このようにして、旋回台の後端の旋回軌跡内においては、掘削部を他物に衝突させることなく、コンパクトに旋回させることができ、狭隘地や障害物のある作業現場においても、効率良く掘削作業が行なえる。
【0020】
また、旋回台は、正面を向いた状態で、左右側に前後方向に平行する左右側直状面部を形成し、かつ、左右側直状面部を左右の走行部の外側端よりも内方に位置させている。
【0021】
このようにして、少なくとも左右走行部の外側端幅よりも広幅の狭隘地であれば、車体を進入させることができ、車体の移動性能を向上させることができる。
【0022】
また、旋回台の後端面部は、旋回中心を中心とする略同一円周に沿わせて形成した円弧面となしている。
【0023】
このようにして、旋回台の後部を旋回性を良好に確保したまま、後方へ可及的に大きく張出させることができて、オペレータの居住空間を広くを確保することができると共に、車体の安定性を良くすることができる。
【0024】
また、旋回台の前端面部に掘削部の基端部を、旋回台の前後方向に伸延する仮想中心線に対して左右いずれか一方に偏位させて取付けている。
【0025】
このようにして、正面掘削作業時にも掘削部がオペレータの視界の妨げとならず、その結果掘削作業能率を向上させることができる。
【0026】
しかも、掘削部を左右方向にスイング自在となし、同掘削部の左右方向へのスイング角は、上記仮想中心線に対して、掘削部の先端部が左右方向に略同一のオフセット幅となるように設定している。
【0027】
このようにして、側溝掘削作業を行なう際には、左右いずれの方向にも掘削部を均等にオフセットさせることができて、左右いずれの方向からも効率良く側溝掘り作業が行なえると共に、旋回台の後端部を壁体等の障害物に衝突させることなく旋回台を旋回させることができて、掘削作業能率を向上させることができる。
【0028】
また、運転部に運転席を設けると共に、同運転席は、その投影面積内に旋回台の旋回中心が入るように配置している。
【0029】
このようにして、旋回台を頻繁に旋回させた際にも、オペレータは略旋回中心位置に着座した状態にあって、旋回台上で大きく振り回されることがなく、その結果、オペレータの疲労を少なくして、操作性を向上させることができる。
【0030】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0031】
図1〜図3に示すAは、本発明に係る掘削作業車であり、同掘削作業車Aは、左右一対のクローラ式の走行部1,1間に基台2を架設し、同基台2上に旋回台3を載設し、同旋回台3の前端部に掘削部4を取付けると共に、旋回台3上に運転部5と原動機部6を設け、基台2の後部に排土部7を取付けている。
【0032】
走行部1は、図4〜図6にも示すように、前後方向に伸延する走行フレーム10の前端部に走行用油圧モータMを取付け、同走行用油圧モータMの出力軸に駆動輪11を減速器12を介して取付ける一方、走行フレーム10の後端部に遊動輪13を取付けて、両輪11,13 間に履帯14を巻回し、走行フレーム10の下部には転動輪15,15,15を取付けている。
【0033】
基台2は、図4〜図6にも示すように、矩形枠状の支持枠体20と、同支持枠体20上に載設した基台本体21とから形成している。
【0034】
そして、支持枠体20は、左右方向に伸延する矩形筒状の前・後側スライドガイド体22,22 と、両スライドガイド体22,22 の左右側部を連結する連結体23,23 とから平面視矩形枠状に形成している。
【0035】
基台本体21は、矩形筒状に形成すると共に、前、後壁21a,21a の下端部を、下方に位置する前・後側スライドガイド体22,22 の天井壁中央部に内方まで延設して、各前・後壁21a,21a の下端部を前後方向仕切壁21b,21b となして、各前後方向仕切壁21b,21b,21b により前・後側スライドガイド体22,22 内にそれぞれ左右側が開口する前・後スライド空間24,24,25,25 を形成している。
【0036】
そして、上記前・後スライド空間24,24,25,25 内には、左右側の走行フレーム10,10 より左右幅方向で、かつ、内方へ向けて対向状に伸延する前後一対のスライド支持体26,26,27,27 を、スライド自在に挿通しており、各スライド支持体26,26,27,27 は正方形筒状に形成している。
【0037】
しかも、左右側の走行フレーム10,10 の中央部間には拡縮変更用シリンダ28をブラケット29,30 を介して横架して、同シリンダ28を伸縮作動させることにより、左右の走行部1,1の間隔を拡縮変更可能としている。31は拡縮ガイド体、32は拡縮ガイド孔、33は拡縮ガイドピンである。
【0038】
このようにして、前・後スライド空間24,24,25,25 内に挿通したスライド支持体26,26,27,27 は、図7に示すように、矩形筒状の前・後側スライドガイド体22,22 と、各スライドガイド体22,22 内に設けた前後方向仕切壁21b,21b に、周面である上下前後面が当接して、スライド位置にかかわらずガタを生じることなく確実にスライドガイドされて、走行部1,1の支持機能を充分に発揮する。
【0039】
しかも、スライドガイド体22,22 の左右側端は開口させているために、左右のスライド支持体26,26,27,27 がそれぞれスライドガイド体22,22 内をスライド摺動して、各スライドガイド体22,22 内に泥土等が侵入したとしても、同泥土等はスライドガイド体22,22 の開口された一側端より排出されて、スライド支持体26,26,27,27 のスライド摺動に支障とならず、その結果、各スライド支持体26,26,27,27 のスライド摺動を良好に確保することができる。
【0040】
そして、スライドガイド体22,22 内に滞留した泥土等は、各スライドガイド体22,22 の開口部より楽に排出することができる。
【0041】
基台2の天井部には、リングギヤ支持体46を載設し、同リングギヤ支持体46上に旋回用の外歯リングギヤ40を載設して、同外歯リングギヤ40に旋回リング41を複数のボール42を介して内嵌し、同旋回リング41上に旋回台3を載設し、同旋回台3上で、かつ、旋回中心位置より離隔させた位置に旋回駆動用モータ43を配設して、同旋回駆動用モータ43の出力軸44にピニオンギヤ45を取付けて、同ピニオンギヤ45を上記外歯リングギヤ40に噛合させている。
【0042】
このようにして、旋回駆動用モータ43を駆動させて、ピニオンギヤ45を外歯リングギヤ40の外周を公転させることにより、同ピニオンギヤ45と一体的に旋回台3を旋回させることができる。
【0043】
この際、旋回駆動用モータ43は、旋回中心位置より離隔させた位置に配設しているために、旋回中心Zの位置に原動機部6のエンジンEを同モータ43と干渉させることなく搭載することができ、これら原動機部6や運転部5等を旋回台3上にコンパクトに配設することができる。
【0044】
また、旋回台3の旋回中心Z位置には、スイベルジョイント50を配設し、同スイベルジョイント50の直上方位置に原動機部6のエンジンEを配設している。
【0045】
このようにして、旋回中心Z位置と、基台2上にある上部体(旋回台3及び同旋回台3上に配設した原動機部6等)の重心位置とを略一致させることができて、機体の重量バランスを良好にすることができ、その結果、掘削作業能率を向上させることができると共に、走行安定性も向上させることができる。
【0046】
旋回台3は、図2に示すように、正面を向いた状態で、左右側に前後方向に平行する左右側直状面部52,52 を形成し、かつ、左右側直状面部52,52 を左右の走行部1,1の外側端b,bよりも内方に位置させている。
【0047】
そのために、少なくとも左右走行部1,1の外側端幅よりも広幅の狭隘地であれば、車体を進入させることができ、車体の移動性能を向上させることができる。
【0048】
しかも、旋回台3の後端面部53は、旋回中心Zを中心とする半径rの略同一円周、すなわち、旋回軌跡Qに沿わせて形成した円弧面となしている。
【0049】
そのために、旋回台3の後部を旋回性を良好に確保したまま、後方へ可及的に大きく張出させることができて、オペレータの居住空間を広く確保することができる。
【0050】
また、旋回台3の前端面部51には、図2に示すように、前方へステー60を突設しており、同ステー60にはスイングブラケット61を上下方向に軸線を向けた枢軸62により枢支し、同スイングブラケット61の右側壁と旋回台3の右側中途部との間にスイングシリンダ(図示せず)を介設して、同スイングシリンダの伸縮作動に連動してスイングブラケット61を左右方向へスイング可能としている。
【0051】
しかも、ステー60は、旋回台3の前端面部51に、旋回台3の前後方向に伸延する仮想中心線Cに対して右側方に偏位させて取付けている。
【0052】
従って、正面掘削作業時にも、掘削部4がオペレータの視界の妨げとならず、その結果、掘削作業能率を向上させることができる。
【0053】
さらに、ステー60には、スイングブラケット61を枢支する枢軸62の軸線(掘削部4の旋回台3への取付け支点)を、前記旋回軌跡Qの近傍に配置している。
【0054】
従って、旋回台3の後端の旋回軌跡Q内においては、掘削部4を他物に衝突させることなく、コンパクトに旋回させることができ、狭隘地や障害物の作業現場においても、効率良く掘削作業が行なえる。
【0055】
掘削部4は、図1に示すように、上記スイングブラケット61にブーム64の基端部を枢支ピン65を介して枢支し、同ブーム64の先端部にアーム66の基端部を枢支ピン67を介して枢支し、同アーム66の先端部にバケット68を枢支ピン69を介して枢支している。70はブームシリンダ、71はアームシリンダ、72はバケットシリンダである。
【0056】
そして、掘削部4を一方向に最大限にスイングさせると共に、旋回台3をスイング方向とは反対方向に旋回させて、掘削部4のブーム64の伸延方向と走行部1の外側端bとを略平行となした状態で、同バケット68の外側端を通って上記走行部1の外側端bと平行な仮想延長線aと、同走行部1の外側端bとの間に、旋回台3の後端面部53の旋回軌跡Qが入るようにしている。
【0057】
従って、壁体55等に車体を近接させて側溝掘削作業を行なわなければならない場合、旋回台3を旋回させて捨土する際に、同旋回台3の後端面部53が壁体55等に衝突することがない。
【0058】
その結果、車体がかろうじて進入できるような狭隘地や壁体等の障害物がある場所においても、掘削作業能率を向上させることができる。
【0059】
しかも、旋回台3を可及的に大きく形成することができるために、機体の安定性を良好に確保することができると共に、オペレータの居住性も良好に確保することができる。
【0060】
また、図3に示すように、右側方への最大のスイング角θ1 と、左側方への最大のスイング角θ2 とは、仮想中心線Cに対して、バケット68の外側端が左右方向に略同一のオフセット幅Wとなるように設定している。
【0061】
運転部5は、図1、図2及び図8に示すように、旋回台3の前部にレバースタンド75を立設し、同レバースタンド75の上端部に操向操作レバー76,77 を上方へ向けて突設し、レバースタンド75の後壁上部より各種作業部操作用レバー78,79 を上方へ向けて突設しており、これらレバー76,77,78,79 の直後方位置で、かつ、原動機部6上に運転席80を載置している。
【0062】
しかも、運転席80は、旋回台3の旋回中心Zの直上方位置に配置している。
【0063】
従って、旋回台3を頻繁に旋回させた際にも、オペレータは略旋回中心位置に着座した状態にあって、旋回台3上で大きく振り回されることがなく、その結果、オペレータの疲労を少なくして操作性を向上させることができる。
【0064】
原動機部6は、図1及び図2に示すように、旋回台3の旋回中心Z上にエンジンEを搭載し、同エンジンEをボンネット82により被覆している。
【0065】
排土部7は、図1及び図2に示すように、基台2に左右一対の排土アーム87,87 の基端部を枢支し、両排土アーム87,87 の先端部間に排土板88を架設し、同排土板88の中央部と基台2との間に排土板昇降用シリンダ89を介設している。
【0066】
図8及び図9は、他の実施例としての掘削作業車Aを示しており、同掘削作業車Aは、前記掘削作業車Aと基本的に同一の構造を有しているが、旋回台3を平面視にて左右対称形に形成して、同旋回台3の前端面部51の仮想中心線C上にステー60を突設して、同ステー60に掘削部4のブーム64の基端部をスイングブラケット61を介して取付けて、同ブーム64の基端部を仮想中心線C上に配置している。この場合、右側方への最大のスイング角θ1 と左側方への最大のスイング角θ2 とは同一角となる。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0068】
本発明では、掘削部を一方向に最大限にスイングさせると共に、旋回台をスイング方向とは反対方向に旋回させて、掘削部の伸延方向と走行部の外側端とを略平行となした状態で、同掘削部の先端部の外側端を通って上記走行部の外側端と平行な仮想延長線と、同走行部の外側端との間に、旋回台の後端の旋回軌跡が入るようにしているために、壁体等に車体を近接させて側溝掘削作業を行なわなければならない場合、旋回台を旋回させて捨土する際に、同旋回台の後端角部が壁体等に衝突することがない。
【0069】
従って、車体がかろうじて進入できるような狭隘地や壁体等の障害物がある場所においても、掘削作業能率を向上させることができる。
【0070】
しかも、旋回台を可及的に大きく形成することができるために、機体の安定性を良好に確保することができると共に、オペレータの居住性も良好に確保することができる。
【0071】
また、掘削部の旋回台への取付け支点は、旋回台の後端の旋回軌跡の近傍に配置しているために、旋回台の後端の旋回軌跡内においては、掘削部を他物に衝突させることなく、コンパクトに旋回させることができ、狭隘地や障害物のある作業現場においても、効率良く掘削作業が行なえる。
【0074】
さらに、旋回台の前端面部に掘削部の基端部を、旋回台の前後方向に伸延する仮想中心線に対して左右いずれか一方に偏位させて取付けているために、正面掘削作業時にも掘削部がオペレータの視界の妨げとならず、その結果掘削作業能率を向上させることができる。
【0075】
しかも、掘削部を左右方向にスイング自在となし、同掘削部の左右方向へのスイング角は、上記仮想中心線に対して、掘削部の先端部が左右方向に略同一のオフセット幅となるように設定しているために、側溝掘削作業を行なう際には、左右いずれの方向にも掘削部を均等にオフセットさせることができて、左右いずれの方向からも効率良く側溝掘り作業が行なえると共に、旋回台の後端部を壁体等の障害物に衝突させることなく旋回台を旋回させることができて、掘削作業能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る掘削作業車の側面図。
【図2】同掘削作業車の平面説明図。
【図3】同掘削作業車の平面説明図。
【図4】基台の平面図。
【図5】同基台の断面側面図。
【図6】同基台の断面正面図。
【図7】走行部の拡縮説明図。
【図8】他の実施例としての掘削作業車の平面説明図。
【図9】同掘削作業車の平面説明図。
【符号の説明】
A 掘削作業車
1 走行部
2 基台
3 旋回台
4 掘削部
5 運転部
6 原動機部
Claims (1)
- 左右一対のクローラ式の走行部(1,1)間に基台(2)を架設し、同基台(2)上に旋回台(3)を載設し、同旋回台(3)の前端部に掘削部(4)をスイング自在に取付けると共に、旋回台(3)上に運転部(5)と原動機部(6)を設けた掘削作業車であって、
走行部 (1,1) のそれぞれの走行フレーム (10,10) に、左右幅方向でかつ内方へ向けて対向状に伸延するスライド支持体 (26,26,27,27) を設け、これらスライド支持体 (26,26,27,27) を基台 (2) に設けた筒状のスライドガイド体 (22,22) 内にスライド自在に挿通して、左右の走行部 (1,1) の間隔を拡縮変更可能とした掘削作業車において、
旋回台(3)の旋回中心(Z)に設けたスイベルジョイント(50)の直上方位置に原動機部(6)のエンジン(E)及び運転席(80)を配設すると共に、スイベルジョイント (50) の下方位置であって、左右側の走行フレーム (10,10) の中央部間に、ブラケット (29)(30) を介して1つの拡縮変更用シリンダ (28) を横架して拡縮変更用シリンダ (28) により走行部 (1,1) の間隔を拡縮変更可能とし、
旋回台(3)の後端面部(53)は、旋回中心(Z)を中心とする略同一円周に沿わせて形成した円弧面となすと共に、旋回台(3)の左右側には、旋回台(3)を正面に向けた状態で、左右の走行部(1,1)の外側端よりも内方に位置させながら前後方向に平行とした左右側直状面部(52,52)を設け、
さらに、掘削部(4)を一方向に最大限にスイングさせると共に、旋回台(3)をスイング方向とは反対方向に旋回させて、掘削部(4)の伸延方向と走行部(1)の外側端とを略平行となした状態で、同掘削部(4)の先端部の外側端を通って上記走行部(1)の外側端(b)と平行な仮想延長線(a)と、同走行部(1)の外側端(b)との間に、旋回台(3)の後端の旋回軌跡(Q)が入るようにし、
しかも、掘削部 (4) の旋回台 (3) への取付け支点は、旋回台 (3) の後端の旋回軌跡 (Q) の近傍に配置して、旋回台 (3) の前端面部 (51) に掘削部 (4) の基端部を、旋回台 (3) の前後方向に伸延する仮想中心線 (C) に対して左右いずれか一方に偏位させて取付けると共に、
掘削部 (4) の右側方への最大のスイング角 ( θ 1) と左側方への最大のスイング角 ( θ 2) を、上記仮想中心線 (C) に対して、掘削部 (4) の先端部が左右方向に略同一のオフセット幅 (W) となるように設定したことを特徴とする掘削作業車。
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