JP3605513B2 - クローラ式作業車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クローラ式作業車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、クローラ式作業車の一形態として、左右一対の走行部のそれぞれの走行フレームに、左右幅方向でかつ内方へ向けて対向状に伸延するスライド支持体を設け、これらスライド支持体を基台に設けた筒状のスライドガイド体内にスライド自在に挿通して、左右の走行部の間隔を拡縮変更可能としたものがある。
【0003】
そして、左右に対向するスライド支持体同士は、スライドガイド体内において、前後方向に当接させて重合状態に配置している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記したクローラ式作業車では、左右のスライド支持体が外側方へスライドした場合には、両スライド支持体同士の重合する当接面積が小さくなって、スライド支持体相互の前後方向の規制が弱くなり、ガタが生じやすくなると共に、継続的に各走行部が凹凸の激しい路面より強い衝撃を受けた際には、走行部より基台が脱落する虞れがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、左右一対の走行部のそれぞれの走行フレームに、左右幅方向でかつ内方へ向けて対向状に伸延するスライド支持体を設け、これらスライド支持体を基台に設けた筒状のスライドガイド体内にスライド自在に挿通して、左右の走行部の間隔を拡縮変更可能としたクローラ式作業車において、筒状のスライドガイド体内に前後方向仕切壁を設けて、同前後方向仕切壁を介して左右に対向するスライド支持体同士を前後方向に重合状態に配置すると共に、前後方向仕切壁は、旋回用のリングギヤを支持する基台本体の壁体を、下方のスライドガイド体内まで延設して形成し、さらに、基台上に載設した旋回台の旋回中心に設けたスイベルジョイントの直上方位置に原動機部のエンジンを配設すると共に、スイベルジョイントの下方位置であって、左右側の走行フレームの中央部間に、ブラケットを介して1つの拡縮変更用シリンダを横架したことを特徴とするクローラ式作業車を提供せんとするものである。
【0006】
また、本発明は、スライドガイド体の左右両側端は開口させたことにも特徴を有する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【0008】
すなわち、本発明に係るクローラ式作業車は、基本的構造として、左右一対の走行部のそれぞれの走行フレームに、左右幅方向でかつ内方へ向けて対向状に伸延するスライド支持体を設け、これらスライド支持体を基台に設けた筒状のスライドガイド体内にスライド自在に挿通して、左右の走行部の間隔を拡縮変更可能としている。
【0009】
そして、特徴的構造として、筒状のスライドガイド体内に前後方向仕切壁を設けて、同前後方向仕切壁を介して左右に対向するスライド支持体同士を前後方向に重合状態に配置している。
【0010】
このようにして、各スライド支持体は、筒状のスライドガイド体と前後方向仕切壁とにより、スライド位置にかかわらずガタを生じることなく円滑かつ確実にスライドガイドされて、走行部の支持機能を充分に発揮する。
【0011】
しかも、スライドガイド体の左右両側端は開口させている。
【0012】
このようにして、左右のスライド支持体がそれぞれスライドガイド体内をスライド摺動して、各スライドガイド体内に泥土等が侵入したとしても、同泥土等は、各スライドガイド体の開口された一側端より排出されて、スライド支持体のスライド摺動に支障とならず、その結果、各スライド支持体のスライド摺動を良好に確保することができる。
【0013】
そして、スライドガイド体内に滞留した泥土等は、各スライドガイド体の開口部より楽に排出することができる。
【0014】
また、前後方向仕切壁は、旋回用のリングギヤを支持する基台本体の壁体を、下方のスライドガイド体内まで延設して形成している。
【0015】
このようにして、別途前後方向仕切壁用の部材を設けることなく、構造簡易にしてコンパクトに前後方向仕切壁を具備する基台を形成することができる。
【0016】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1〜図3に示すAは、本発明に係るクローラ式作業車としての掘削作業車であり、同掘削作業車Aは、左右一対のクローラ式の走行部1,1間に基台2を架設し、同基台2上に旋回台3を載設し、同旋回台3の前端部に掘削部4を取付けると共に、旋回台3上に運転部5と原動機部6を設け、基台2の後部に排土部7を取付けている。
【0018】
走行部1は、図4〜図6にも示すように、前後方向に伸延する走行フレーム10の前端部に走行用油圧モータMを取付け、同走行用油圧モータMの出力軸に駆動輪11を減速器12を介して取付ける一方、走行フレーム10の後端部に遊動輪13を取付けて、両輪11,13 間に履帯14を巻回し、走行フレーム10の下部には転動輪15,15,15を取付けている。
【0019】
基台2は、図4〜図6にも示すように、矩形枠状の支持枠体20と、同支持枠体20上に載設した基台本体21とから形成している。
【0020】
そして、支持枠体20は、左右方向に伸延する矩形筒状の前・後側スライドガイド体22,22 と、両スライドガイド体22,22 の左右側部を連結する連結体23,23 とから平面視矩形枠状に形成している。
【0021】
基台本体21は、矩形筒状に形成すると共に、前、後壁21a,21a の下端部を、下方に位置する前・後側スライドガイド体22,22 の天井壁中央部に内方まで延設して、各前・後壁21a,21a の下端部を前後方向仕切壁21b,21b となして、各前後方向仕切壁21b,21b により前・後側スライドガイド体22,22 内にそれぞれ左右側が開口する前・後スライド空間24,24,25,25 を形成している。
【0022】
そして、上記前・後スライド空間24,24,25,25 内には、左右側の走行フレーム10,10 より左右幅方向で、かつ、内方へ向けて対向状に伸延する前後一対のスライド支持体26,26,27,27 を、スライド自在に挿通しており、各スライド支持体26,26,27,27 は正方形筒状に形成している。
【0023】
しかも、左右側の走行フレーム10,10 の中央部間には拡縮変更用シリンダ28をブラケット29,30 を介して横架して、同シリンダ28を伸縮作動させることにより、左右の走行部1,1の間隔を拡縮変更可能としている。31は拡縮ガイド体、32は拡縮ガイド孔、33は拡縮ガイドピンである。
【0024】
このようにして、前・後スライド空間24,24,25,25 内に挿通したスライド支持体26,26,27,27 は、図7に示すように、矩形筒状の前・後側スライドガイド体22,22 と、各スライドガイド体22,22 内に設けた前後方向仕切壁21b,21b に、周面である上下前後面が当接して、スライド位置にかかわらずガタを生じることなく確実にスライドガイドされて、走行部1,1の支持機能を充分に発揮する。
【0025】
しかも、スライドガイド体22,22 の左右側端は開口させているために、左右のスライド支持体26,26,27,27 がそれぞれスライドガイド体22,22 内をスライド摺動して、各スライドガイド体22,22 内に泥土等が侵入したとしても、同泥土等はスライドガイド体22,22 の開口された一側端より排出されて、スライド支持体26,26,27,27 のスライド摺動に支障とならず、その結果、各スライド支持体26,26,27,27 のスライド摺動を良好に確保することができる。
【0026】
そして、スライドガイド体22,22 内に滞留した泥土等は、各スライドガイド体22,22 の開口部より楽に排出することができる。
【0027】
基台2の天井部には、リングギヤ支持体46を載設し、同リングギヤ支持体46上に旋回用の外歯リングギヤ40を載設して、同外歯リングギヤ40に旋回リング41を複数のボール42を介して内嵌し、同旋回リング41上に旋回台3を載設し、同旋回台3上で、かつ、旋回中心位置より離隔させた位置に旋回駆動用モータ43を配設して、同旋回駆動用モータ43の出力軸44にピニオンギヤ45を取付けて、同ピニオンギヤ45を上記外歯リングギヤ40に噛合させている。
【0028】
このようにして、旋回駆動用モータ43を駆動させて、ピニオンギヤ45を外歯リングギヤ40の外周を公転させることにより、同ピニオンギヤ45と一体的に旋回台3を旋回させることができる。
【0029】
この際、旋回駆動用モータ43は、旋回中心位置より離隔させた位置に配設しているために、旋回中心Zの位置に原動機部6のエンジンEを同モータ43と干渉させることなく搭載することができ、これら原動機部6や運転部5等を旋回台3上にコンパクトに配設することができる。
【0030】
また、旋回台3の旋回中心Z位置には、スイベルジョイント50を配設し、同スイベルジョイント50の直上方位置に原動機部6のエンジンEを配設している。
【0031】
このようにして、旋回中心Z位置と、基台2上にある上部体(旋回台3及び同旋回台3上に配設した原動機部6等)の重心位置とを略一致させることができて、機体の重量バランスを良好にすることができ、その結果、掘削作業能率を向上させることができると共に、走行安定性も向上させることができる。
【0032】
旋回台3は、図8〜図10にも示すように、旋回中心Zを通って前後方向に伸延する仮想中心線C(図2参照)と直交する前端面部51と、同前面部51の左右側端部より後外方へ伸延する左・右側前部傾斜面部52,53 と、各傾斜面部52,53 の後端部より仮想中心線Cに平行させて後方へ伸延する左・右側中途面部54,55 と、各中途面部54,55 の後端部より後内方へ伸延する左・右側後部傾斜面部56,57 と、各傾斜面部56,57 の後端部間に形成した後端面部58とから形成している。
【0033】
そして、左側後部傾斜面部56は、後部傾斜面形成前側面部56a と後部傾斜面形成後側面部56b とから、外方へ凸状の中折れ状に形成している。
【0034】
しかも、上記した旋回台3の各面部は、以下のように設定している。ここで、左右の走行部1,1は間隔を最小に収縮した状態である。
【0035】
▲1▼ 後方外側端となる後端面部58の左右側端部と後部傾斜面形成後側面部56b は、図2に示すように、旋回中心Zを中心とする旋回軌跡Qに接するように形成すると共に、他の後部傾斜面形成前側面部56a 、右側後部傾斜面部57、及び、左・右側中途面部54,55 は、上記旋回軌跡Qの内方に位置するように形成している。
【0036】
▲2▼ 図2に示すように、旋回台3を正面に向けた状態では、左・右側中途面部54,55 は、左右の走行部1,1の外側端よりも内方に位置するようにしている。
【0037】
▲3▼ 図3に示すように、旋回台3を右側方へ90度旋回させた状態では、後端面部58は、左側の走行部1の外側端よりも内方若しくは同一位置に位置するようにしている。
【0038】
▲4▼ 図9に示すように、旋回台3を右側方へ旋回させて、後述する掘削部4のバケット68の右側端面を右側の走行部1の外側端を通る仮想延長線a上に位置させた状態では、右側前部傾斜面部53が右側の走行部1の外側端上に位置すると共に、後部傾斜面形成前側面部56a が左側の走行部1の外側端上に位置して、旋回台3が左右の走行部1,1の外側端よりも外方へはみ出さないようにしている。
【0039】
▲5▼ 図10に示すように、旋回台3を左側方へ旋回させて、掘削部4のバケット68の左側端面を左側の走行部1の外側端を通る仮想延長線b上に位置させた状態では、左側前部傾斜面部52が左側の走行部1の外側端上に位置すると共に、右側後部傾斜面部57が右側の走行部1の外側端上に位置して、旋回台3が左右の走行部1,1の外側端よりも外方へはみ出さないようにしている。
【0040】
本実施例では、上記のように旋回台3の外形状を設定することにより、旋回台3の外側端部が左右の走行部1,1の外側端よりも外方へはみ出さないようにしているために、側溝掘削作業や壁際掘削作業を行なう際にも、障害物等に旋回させた旋回台3の外側端部を衝突させることがなく、その結果、通行車両や通行人等の支障とならず、狭隘地でも安全に作業を行なうことができる。
【0041】
また、旋回台3の前端面部51で、かつ、仮想中心線Cよりも右側方へオフセットさせた位置には、図8に示すように、前方へステー60を突設しており、同ステー60にはスイングブラケット61を上下方向に軸線を向けた枢軸62により枢支し、同スイングブラケット61の右側壁と旋回台3の右側中途部との間にスイングシリンダ63を介設して、同スイングシリンダ63の伸縮作動に連動してスイングブラケット61を左右方向へスイング可能としている。
【0042】
掘削部4は、図1に示すように、上記スイングブラケット61にブーム64の基端部を枢支ピン65を介して枢支し、同ブーム64の先端部にアーム66の基端部を枢支ピン67を介して枢支し、同アーム66の先端部にバケット68を枢支ピン69を介して枢支している。70はブームシリンダ、71はアームシリンダ、72はバケットシリンダである。
【0043】
運転部5は、図1、図2及び図8に示すように、旋回台3の前部にレバースタンド75を立設し、同レバースタンド75の上端部に操向操作レバー76,77 を上方へ向けて突設し、レバースタンド75の後壁上部より各種作業部操作用レバー78,79 を上方へ向けて突設しており、これらレバー76,77,78,79 の直後方位置で、かつ、原動機部6上に運転席80を載置している。
【0044】
しかも、運転席80は、旋回台3の旋回中心Zの直上方位置に配置している。
【0045】
従って、旋回台3を頻繁に旋回させた際にも、オペレータは略旋回中心位置に着座した状態にあって、旋回台3上で大きく振り回されることがなく、その結果、オペレータの疲労を少なくして操作性を向上させることができる。
【0046】
原動機部6は、図1、図2及び図8に示すように、旋回台3の旋回中心Z上にエンジンEを搭載し、同エンジンEの前側に油圧ポンプPを連動連結すると共に、同エンジンEの直後方位置にラジエータ81を配置して、これらをボンネット82により被覆している。83は冷却用ファン、84はマフラー、85は作動油タンク、86は燃料タンクである。
【0047】
排土部7は、図1及び図2に示すように、基台2に左右一対の排土アーム87,87 の基端部を枢支し、両排土アーム87,87 の先端部間に排土板88を架設し、同排土板88の中央部と基台2との間に排土板昇降用シリンダ89を介設している。
【0048】
図11は、掘削作業車Aの油圧回路図であり、90は、油圧ポンプPと走行用油圧モータMとを接続する走行用油圧モータ用油圧回路、91は、油圧ポンプPと拡縮変更用シリンダ28とを接続する拡縮変更用シリンダ用油圧回路、92は、油圧ポンプPと旋回駆動用モータ43とを接続する旋回駆動用モータ用油圧回路、93は、油圧ポンプPとブームシリンダ70とを接続するブームシリンダ用油圧回路、94は、油圧ポンプPと動力取出端部95,95 とを接続する動力取出用油圧回路であり、各油圧回路90,91,92,93,94の中途部には、それぞ第1・第2・第3・第4・第5切替バルブ96,97,98,99,100 を設けている。なお、図11では、上記の各種油圧駆動手段以外の他の各種油圧駆動手段と油圧回路とを一部省略している。
【0049】
そして、走行用油圧モータMは、高低速切替バルブ101 を介して高低速切替操作可能とした可変容量型油圧モータを使用しており、同高低速切替バルブ101 は、上記第5切替バルブ100 にパイロット油路102 を介して接続すると共に、同第5切替バルブ100 に接続した低圧ライン103 をドレーンライン104 に接続している。Tはリザーバタンクである。
【0050】
このようにして、走行用油圧モータMの高低速切替操作は、動力取出用油圧回路94を切替操作する第5切替バルブ100 により行なえるようにしている。
【0051】
従って、走行用油圧モータMには、高低速切替用の専用別置きバルブや、同バルブ切替操作するための高低速切替スイッチが不要となり、これらを配設・配管するためのスペースとコストの削減が図れる。
【0052】
しかも、低圧ライン103 をドレーンライン104 に接続しているために、低圧油を直接リザーバタンクTに戻すことができて、第5切替バルブ100 に背圧が作用しない。
【0053】
図12〜図15は、他の実施例としての掘削作業車Aを示しており、同掘削作業車Aは、前記掘削作業車Aと基本的に同一の構造を有しているが、旋回台3を平面視にて左右対称形に形成して、同旋回台3の前端面部51の仮想中心線C上にステー60を突設して、同ステー60に掘削部4のブーム64の基端部をスイングブラケット61を介して取付けて、同ブーム64の基端部を仮想中心線C上に配置している。
【0054】
そして、旋回台3の右側後部傾斜面部57は、後部傾斜面形成前側面部57a と後部傾斜面形成後側面部57b とから、外方へ凸状の中折れ状に形成している。
【0055】
しかも、上記した旋回台3の各面部は、以下のように設定している。ここで、左右の走行部1,1は間隔を最小に収縮した状態である。
【0056】
▲1▼ 後方外側端となる左・右側後部形成後側面部56b,57b は、図12に示すように、旋回中心Zを中心とする旋回軌跡Qに接するように形成すると共に、他の後部形成前側面部56a,57a 、右側後部傾斜面部57、及び、左・右側中途面部54,55 は、上記旋回軌跡Qの内方に位置するように形成している。
【0057】
▲2▼ 図12に示すように、旋回台3を正面に向けた状態では、左・右側中途面部54,55 は、左右の走行部1,1の外側端よりも内方に位置するようにしている。
【0058】
▲3▼ 図13に示すように、旋回台3を右側方へ90度旋回させた状態では、後端面部58は、左側の走行部1の外側端よりも内方若しくは同一位置に位置するようにしている。
【0059】
▲4▼ 図14に示すように、旋回台3を右側方へ旋回させて、後述する掘削部4のバケット68の右側端面を右側の走行部1の外側端を通る仮想延長線a上に位置させた状態では、右側前部傾斜面部53が右側の走行部1の外側端上に位置すると共に、左側後部傾斜面形成前側面部56a が左側の走行部1の外側端上に位置して、旋回台3が左右の走行部1,1の外側端よりも外方へはみ出さないようにしている。
【0060】
▲5▼ 図15に示すように、旋回台3を左側方へ旋回させて、掘削部4のバケット68の左側端面を左側の走行部1の外側端を通る仮想延長線b上に位置させた状態では、左側前部傾斜面部52が左側の走行部1の外側端上に位置すると共に、右側後部傾斜面形成前側面部57a が右側の走行部1の外側端上に位置して、旋回台3が左右の走行部1,1の外側端よりも外方へはみ出さないようにしている。
【0061】
本実施例では、上記のように旋回台3の外形状を設定することにより、旋回台3の外側端部が左右の走行部1,1の外側端よりも外方へはみ出さないようにしているために、側溝掘削作業や壁際掘削作業を行なう際にも、障害物等に旋回させた旋回台3の外側端部を衝突させることがなく、その結果、通行車両や通行人等の支障とならず、狭隘地でも安全に作業を行なうことができる。
【0062】
しかも、掘削部4を左右いずれの方向へも均等にオフセットさせることができて、左右いずれの側でも側溝掘削作業や壁際掘削作業を迅速かつ確実に行なうことができる。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0064】
請求項1記載の本発明では、筒状のスライドガイド体内に前後方向仕切壁を設けて、同前後方向仕切壁を介して左右に対向するスライド支持体同士を前後方向に重合状態に配置しているために、各スライド支持体は、筒状のスライドガイド体と前後方向仕切壁とにより、スライド位置にかかわらずガタを生じることなく円滑かつ確実にスライドガイドされて、走行部の支持機能を充分に発揮する。さらに、前後方向仕切壁は、旋回用のリングギヤを支持する基台本体の壁体を、下方のスライドガイド体内まで延設して形成しているために、別途前後方向仕切壁用の部材を設けることなく、構造簡易にしてコンパクトに前後方向仕切壁を具備する基台を形成することができる。
【0065】
請求項2記載の本発明では、スライドガイド体の左右両側端は開口させているために、左右のスライド支持体がそれぞれスライドガイド体内をスライド摺動して、各スライドガイド体内に泥土等が侵入したとしても、同泥土等は、各スライドガイド体の開口された一側端より排出されて、スライド支持体のスライド摺動に支障とならず、その結果、各スライド支持体のスライド摺動を良好に確保することができる。
【0066】
そして、スライドガイド体内に滞留した泥土等は、各スライドガイド体の開口部より楽に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る掘削作業車の側面図。
【図2】同掘削作業車の平面説明図。
【図3】同掘削作業車の平面説明図。
【図4】基台の平面図。
【図5】同基台の断面側面図。
【図6】同基台の断面正面図。
【図7】走行部の拡縮説明図。
【図8】旋回台の断面平面図。
【図9】掘削作業車の平面説明図。
【図10】同掘削作業車の平面説明図。
【図11】油圧回路図。
【図12】他の実施例としての掘削作業車の平面説明図。
【図13】同掘削作業車の平面説明図。
【図14】同掘削作業車の平面説明図。
【図15】同掘削作業車の平面説明図。
【符号の説明】
A 掘削作業車
1 走行部
2 基台
3 旋回台
4 掘削部
5 運転部
6 原動機部
Claims (2)
- 左右一対の走行部(1,1)のそれぞれの走行フレーム(10,10)に、左右幅方向でかつ内方へ向けて対向状に伸延するスライド支持体(26,26)を設け、これらスライド支持体(26,26)を基台(2)に設けた筒状のスライドガイド体(22)内にスライド自在に挿通して、左右の走行部(1,1)の間隔を拡縮変更可能としたクローラ式作業車において、
筒状のスライドガイド体(22)内に前後方向仕切壁(21b)を設けて、同前後方向仕切壁(21b)を介して左右に対向するスライド支持体(26,26)同士を前後方向に重合状態に配置すると共に、
前後方向仕切壁 (21b) は、旋回用のリングギヤを支持する基台本体 (21) の壁体 (21a) を、下方のスライドガイド体 (22) 内まで延設して形成し、
さらに、基台 (2) 上に載設した旋回台 (3) の旋回中心 (Z) に設けたスイベルジョイント (50) の直上方位置に原動機部 (6) のエンジン (E) を配設すると共に、スイベルジョイント (50) の下方位置であって、左右側の走行フレーム (10,10) の中央部間に、ブラケット (29)(30) を介して1つの拡縮変更用シリンダ (28) を横架したことを特徴とするクローラ式作業車。 - スライドガイド体(22)の左右両側端は開口させたことを特徴とする請求項1記載のクローラ式作業車。
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