JP2591648Y2 - 建設機械における油圧ホースの保護構造 - Google Patents

建設機械における油圧ホースの保護構造

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JP2591648Y2
JP2591648Y2 JP1993063601U JP6360193U JP2591648Y2 JP 2591648 Y2 JP2591648 Y2 JP 2591648Y2 JP 1993063601 U JP1993063601 U JP 1993063601U JP 6360193 U JP6360193 U JP 6360193U JP 2591648 Y2 JP2591648 Y2 JP 2591648Y2
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尚志 布野
明司 安井
博明 古山
久雄 永田
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新キャタピラー三菱株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、上部旋回体の前部に油
圧で作動するフロントアタッチメントの基端部を取付け
て構成される建設機械における油圧ホースの保護構造に
関するものである。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】一般に、
この種建設機械においては、例えば油圧で作動するブー
ム式のフロントアタッチメントが上部旋回体に設けられ
ることになるが、その場合に、上部旋回体の前部フレー
ムにスイングポストを左右揺動自在に設け、該スイング
ポストに油圧で作動するフロントアタッチメントの基端
部を上下揺動自在に取付けるようにして、フロントアタ
ッチメントを、上部旋回体に対して上下左右揺動させた
作業ができるようにしたものがある。
【0003】ところで従来、フロントアタッチメントに
設けられる油圧シリンダ等の油圧アクチュエータに圧油
供給をするための油圧ホースを配管するにあたり、前部
フレームから引出される油圧ホースを、撓ませる状態で
そのままフロントアタッチメント側に配管していたにす
ぎないので、フロントアタッチメントを上下左右に揺動
させた場合に、油圧ホースがスイングポストやブーム等
の周辺部材に当たり、擦れたり傷付いたりして寿命が短
くなってしまうという問題が有る。そこでスイングポス
トを備えたものは、該スイングポストの油圧ホースを配
管し、そしてスイングポストから油圧ホースを引出して
ブーム上面に沿わせるようにして配管することになる
が、この場合、油圧ホースは、スイングポストの揺動支
軸となる縦軸より前方まで引き込んだものを上方に引き
回した状態でブーム支軸の後方を経由するよう配管する
ことになる結果、ブーム支軸は、後方に配される油圧ホ
ースが邪魔になって後方配置が難しいことになって、ブ
ーム支軸を上部旋回体の旋回中心に近づけるための妨げ
となっており、ここにも解決すべき課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる建設機械
における油圧ホースの保護構造を提供することを目的と
して創案されたものであって、下部走行体に旋回自在に
設けられる上部旋回体のフレーム前部にスイングポスト
縦軸を介して左右揺動自在に設け、該スイングポスト
油圧で作動するフロントアタッチメントのブーム
端部をブーム支軸を介して上下揺動自在に取付けてなる
建設機械において、前記フロントアタッチメントに圧油
供給するための油圧ホースを前記フレームからスイング
ポストに引出して配管するにあたり、スイングポスト
に形成されるホース配管経路を、フレーム側の経路入口
から縦軸を越えるようにして前方に向けて入ったもの
前記ブーム支軸の下方にまで入り込ませ、これを後方上
方に湾曲せしめ前低後高状に傾斜する状態でスイングポ
ストから引出されてブーム支軸を下側から後方、上方に
回り込むよう湾曲状に迂回して前方のフロントアタッチ
メント側に至るように構成すると共に、油圧ホースのブ
ーム支軸下方に位置する前低後高状部位を、スイングポ
ストに支持される油圧ホース用クッション材により前低
後高状の姿勢状態で弾性支持してスイングポストから引
出したことを特徴とするものである。また本考案は、下
部走行体に旋回自在に設けられる上部旋回体のフレーム
前部にスイングポストを左右揺動自在に設け、該スイン
グポストに油圧で作動するフロントアタッチメントの基
端部を上下揺動自在に取付けてなる建設機械において、
前記フロントアタッチメントに圧油供給するための油圧
ホースをフレーム前部から引出して配管するにあたり、
油圧ホースが引出されるレームの略逆L字形に切欠か
れた切欠き部の端縁にフランジ状の固定プレートを一体
的に取付ける一方、該切欠き部に取付けられるガイド部
材は、切欠き部に対応して略L字形をし、コーナー部を
あいだにして両側に形成される両直線部に、前記固定プ
レートの両側縁に嵌合してガイド部材を前記フレームに
取付けするための嵌合溝が形成されていることを特徴と
するものでもある。
【0005】そして本考案は、この構成によって、スイ
ングポストを備えたものでありながら、機体側の前部フ
レームから引出されてフロントアタッチメント側に配管
される油圧ホースの保護および該スイングポストに設け
られるブーム支軸の後方化を計るようにしたものであ
る。
【0006】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は油圧ショベルであって、該油圧ショベル1
は、クローラ式の下部走行部2、該下部走行体2の上方
に旋回自在に支持される上部旋回体3、該上部旋回体3
の前端部に連結されるフロントアタッチメント4等を備
えると共に、前記各部を、上部旋回体3の後部に搭載さ
れるエンジン(図示せず)の動力で油圧作動せしめる
が、これらの基本構成は何れも従来通りである。
【0007】前記フロントアタッチメント4は、後述す
るスイングポスト5に基端部が連結されるブーム6、該
ブーム6の先端部に上下揺動自在に連結されるアーム
7、該アーム7の先端部に上下揺動自在に連結されるバ
ケット8、前記ブーム6の基端側下面部に並設されるブ
ームシリンダ9、ブーム6の先端側上面部に並設される
アームシリンダ10、前記アーム7の上面部に並設され
るバケットシリンダ11等で構成されるものであるが、
前記各シリンダ9、10、11は、それぞれ後述する油
圧ホースを介して機体側のコントロールバルブ(図示せ
ず)に接続されている。
【0008】前記スイングポスト5を構成するスイング
ポスト本体5aからは後方に向けて突出する上下の軸受
部5bが形成され、そしてスイングポスト5は、軸受部
5bを貫通止着される縦軸12を介して上部旋回体3に
おける前部フレーム13の前端筒軸部13aに左右揺動
自在に軸支されている。また、スイングポスト本体5a
の上部左右両側縁部からは左右の第一ブラケット5cが
上方に突出しており、該第一ブラケット5cに、前記ブ
ーム6の基端部がブーム支軸14を介して上下揺動自在
に取付けられている。さらに、スイングポスト本体5a
の前面部からは前方に向けて左右一対の第二ブラケット
5dが突出形成されており、該第二ブラケット5dに、
前記ブームシリンダ9の基端部が上下揺動自在に軸支さ
れている。一方、ブームシリンダ9の先端部は、ブーム
6の中間部に揺動自在に軸支されており、そしてブーム
シリンダ9の伸縮作動に基づいてブーム6がスイングポ
スト5に対して上下揺動する構成になっている。
【0009】さらに、スイングポスト5の左右方向一側
部には、第一リンク15の一端部が第一ピン軸15aを
介して揺動自在に軸支されているが、この第一リンク1
5の他端部は、第二リンク16の中間部に第二ピン軸1
5bを介して揺動自在に軸支されている。一方、第二リ
ンク16の先端部はスイングシリンダ17の先端部に、
また基端部は前記前部フレーム13の一側部にそれぞれ
第三、第四ピン軸16a、16bを介して揺動自在に軸
支されている。そして、スイングシリンダ17の伸縮作
動に伴って、第二リンク16が第四ピン軸16bを支軸
として前後揺動し、これに連動する第一リンク15のリ
ンク作動に基づいてスイングポスト5が前部フレーム1
3に対し縦軸12を支軸に左右揺動する構成になってい
るが、これら第一、第二リンク15、16の取付位置は
次のように設定されている。
【0010】つまり、スイングポスト5が前部フレーム
13に対して全く左右揺動していない状態、即ちスイン
グポスト5と前部フレーム13とが同一方向を向いてい
る状態において、第一ピン軸15aおよび第三ピン軸1
6aは第二ピン軸15bよりも前方に位置するように設
定され、第一リンク15と第二リンク16のスイングシ
リンダ軸支側半部(第二リンク16の先端部側)とは、
平面視において前方が拡開した略V字形状となってお
り、これによって、前述したようにスイングシリンダ1
7の伸縮作動に基づいて第一、第二リング15、16が
揺動した場合に、第一、第二リンク15、16がスイン
グポスト5より前方に大きく突出してしまうことがない
ように配慮されていると共に、梃子の原理によりシリン
ダ作動力を増幅するようになっている。
【0011】一方、18はアームシリンダ10およびバ
ケットシリンダ11に圧油供給するための都合四本の油
圧ホースであって、該油圧ホース18は、前記前部フレ
ーム13から引出され、スイングポスト5に形成される
ホース配管経路5eを通って、フロントアタッチメント
4側に至るよう配管されるようになっているが、上記ス
イングポスト5のホース配管経路5eは次のように形成
されている。
【0012】つまり、ホース配管経路5eは、スイング
ポスト本体5aに上下方向に貫通するよう形成される貫
通筒孔(貫通しておらず溝状になっていても勿論良い)
5fと、該貫通筒孔5fの前部フレーム13に対向する
後面部に形成される挿通孔5gとによって形成されるも
のであり、そして、前部フレーム13から前方に向けて
引出される油圧ホース18は、挿通孔5gを経路入口と
してスイングポスト貫通筒孔5f内に縦軸12を越える
状態で前方に向けて入ったものが、前記ブーム支軸14
の下方にまで入り込こませ、これを縦軸12より前方位
置の貫通筒孔5f内で後方上方に湾曲するよう配管さ
れ、そして前低後高状に傾斜する状態でスイングポスト
貫通筒孔5fの上端開口である経路出口から前低後高姿
勢を維持したまま外部に引出し、さらにブーム支軸14
を下側から後方、上方に回り込むよう湾曲状に迂回して
前方に至ってブーム6上面に対向するよう略S字形をす
るようにして配管されて、アームシリンダ10およびバ
ケットシリンダ11に至るようになっている。尚、19
は挿通孔5gに装着されるグロメットである。
【0013】さらに前述の如く配管された油圧ホース1
8は、スイングポスト5に対し、支持板材20、クッシ
ョン材21を介して支持されている。つまり、貫通筒孔
5fは、経路出口部位である上端開口部が、前低後高状
になっていて油圧ホース18の配管方向と対応するよう
になっている。一方、支持板材20は、前低後高状の支
持面部20aと、該支持面部20aの左右両端部位置で
前後方向略水平状に折曲し、スイングポスト本体5aの
上面に一体的にボルト22で固定される固定面20bと
で形成されている。また、クッション材21は、上側半
部21aと下側半部21bとからなり、これら上下側半
部21a、21b間に油圧ホース18を上下から貫通挟
持するようになっているが、このクッション材21は、
その上面が前記支持板材20の支持面部20aに、また
左右両側面が前記支持板材固定面20bに、さらに下面
が貫通筒孔5fの内側面にそれぞれ支持される状態で取
付けられている。ここで、23は支持面部20aから挿
入されて、クッション材上側半部21aを貫通し、下側
半部21bに挿入される位置決めピンである。
【0014】一方、24はブームシリンダ9に圧油供給
するための油圧ホースであって、該油圧ホース24は、
前記アームシリンダ10およびブームシリンダ11用の
油圧ホース18と同様に前部フレーム13から引出され
た後、スイングポスト本体5aの側面部に支持部材25
を介して支持され、ブームシリンダ9に至るよう配管さ
れているが、これら油圧ホース18、24の前部フレー
ム13からの引出し口には、後述するように油圧ホース
18、24を保護するためのガイド部材26が設けられ
ている。
【0015】つまり、前部フレーム13の側板13b
は、前端筒軸部13aの後方においてコーナー部がR状
に湾曲した略逆L字形状に切り欠かれており、該切欠き
部13cが前記油圧ホース18、24の引出し口となっ
ているが、切欠き部13cの端縁部には、側板13bか
らフランジ状となって内外方向に突出する固定プレート
27が一体的に取付けられている。一方、ガイド部材2
6は、弾性を有した樹脂材から形成されており、切欠き
部13cに対応するようコーナー部26aがR状に湾曲
した略逆L字形状をし、かつ断面が略C形状をしている
ものであるが、コーナー部26aの両側の直線部26b
の内側面両縁部には、前記固定プレート27の直線フラ
ンジ部分27aに嵌合する嵌合溝26cが形成されてい
る。そして、ガイド部材26は、嵌合溝26cを固定プ
レート27に嵌合することで、直線部26bの両縁部が
固定プレート27を内外両側から挟持する状態となって
固定プレート27に止着されるようになっている。そし
て油圧ホース18、24は、このようにして止着された
ガイド部材26に接当案内される状態で切欠き部13c
から引出される構成となっている。
【0016】叙述の如く構成された本考案の実施例にお
いて、アームシリンダ10およびバケットシリンダ11
に圧油供給するための油圧ホース18は、機体側の前部
フレーム13から引出され、スイングポスト5に形成さ
れるホース配管経路5eを通って、フロントアタッチメ
ント4側に至るよう配管されることになるが、この場
合、油圧ホース18は、スイングポスト5に対し、支持
板材20、クッション材21を介して弾性的に安定支持
されることになる。つまり、油圧ホース18は、前記ス
イングポスト5のホース配管経路5eにおいて、挿通孔
5gを経路入口として貫通筒孔5f内のスイングポスト
支軸となる縦軸12を越えて前方に向けて入ったもの
、ブーム支軸14の下方に入り込む状態で該貫通筒孔
5f内で後方上方に湾曲するよう配管され、そして前低
後高状に傾斜する状態で貫通筒孔5fの上端開口である
経路出口からスイングポスト外部に出たものが、さらに
ブーム支軸14を下側から後方、上方に回り込むよう湾
曲状に迂回して前方のフロントアタッチメント4側に至
るよう略S字形の状態で配管されることになるが、さら
に該配管される油圧ホース18は、上記経路出口部位に
おいてスイングポスト本体5aにボルト固定される支持
板材20に形成される前低後高状の支持面部20aと、
該支持面部20aの左右両端部位置で前後方向略水平状
に折曲された固定面20bとで上面および左右両側面が
配管姿勢である前低後高姿勢の状態で支持され、かつ挿
通筒孔5fの内側面に下面が支持されたクッション材2
1に貫通挟持されることになる。
【0017】この結果、前部フレーム13から引出され
た油圧ホース18は、スイングポスト5に安定支持され
た状態でフロントアタッチメント4側に配管されること
になって、油圧ホース18がスイングポスト5やブーム
6等の周辺部材に当たって擦れたり傷付いたりすること
を確実に回避でき、油圧ホース18を有効に保護して長
寿命化を計れることになる。しかも、油圧ホース18を
貫通挟持するクッション材21は、支持板材20の支持
面部20aおよび固定面20bによって上面および左右
両側面が支持されることになって、支持板材20の各面
部20a、20bを有効に利用しての支持が計れ、スイ
ングポスト5の左右揺動やブーム6の上下揺動に伴って
油圧ホース18が振れてもクッション材21が上下方向
には勿論のこと、左右方向にもずれてしまうことがな
く、長期に亘って油圧ホース18を安定支持できること
になる。そのうえ、油圧ホース18は、ブーム支軸14
の下方にまで入り込む状態で前述したように略S字形に
湾曲してブーム前方に至るよう配管されていることによ
り、前記ブーム支軸14を、該ブーム支軸14の後方を
通る油圧ホース18に邪魔されることなく後方配置が可
能になって、その分、スイングポスト5の揺動支軸12
位置に近づけることができ、この結果、ブーム支軸14
位置を上部旋回体1の旋回中心側に位置させ得て、機体
安定性の向上とフロントアタッチメントの作業容量のア
ップが計れる。
【0018】そのうえこのものでは、油圧ホース18、
24が前部フレーム13から引出される部位において、
ガイド部材26が取付けられていて油圧ホース18、2
4の保護をすることになるが、このガイド部材26は、
前部フレーム13の補強をすることができる固定プレー
ト27の直線状フランジ部分27aに嵌合取付けされる
ため、コーナー部までをも嵌合係止しようとするものに
比して、ガイド部材26を挟持力の強い固い材質のもの
で製造しても、コーナー部での嵌合係止の必要がないの
で何ら問題なく簡単に嵌合係止することができ、もつて
接着剤等を用いないでの強固な取付けが確実にできるこ
とになる。
【0019】さらにこのものでは、スイングポスト5を
左右揺動させるべくスイングシリンダ17と接続するに
あたり、第一リンク15と第二リンク16の先端部側と
が、前述したように平面視において前方が拡開した略V
字形状となっていて、スイングシリンダ17の伸縮作動
に基づき第一、第二リング15、16が揺動した場合、
第一、第二リンク15、16がスイングポスト5より前
方に大きく突出してしまうことがなく、この結果、運転
席からの前方視界がより足元近くまで及ぶことになっ
て、その分、作業性が改善して機動性が増すうえ、梃子
の原理によりシリンダ作動力が増幅されることになっ
て、力強いフロントアタッチメント4の左右揺動が行え
ることになる。
【0020】
【作用効果】以上要するに、本考案は叙述の如く構成さ
れたものであるから、フロントアタッチメントに圧油供
給するための油圧ホースは、機体側のフレーム前部から
引出されて、スイングポストに形成されるホース配管経
路を通ってフロントアタッチメント側に至るように配管
されることになるが、この場合油圧ホースの配管経路
は、フレーム側の経路入口からスイングポストの左右揺
動支軸となる縦軸を越えるようにしてスイングポストに
入れて、スイングポストが左右揺動したときの油圧ホー
スの首振り作動に余裕をもつようにしたものを、前記ブ
ーム支軸の下方にまで入り込ませてから後方上方に湾曲
せしめ前低後高状に傾斜する状態でスイングポストから
引出され、そしてブーム支軸を下側から後方、上方に回
り込むよう湾曲状に迂回して前方のフロントアタッチメ
ント側に至る略S字形をした状態で配管されることとな
って、フロントアタッチメントのブーム支軸位置を、後
方に油圧ホースが配管されることに影響されずできるだ
け後方の縦軸側、つまり上部旋回体の旋回中心に寄せる
ことができる。しかもこのようにS字形に配管される油
圧ホースのブーム支軸下方に位置する中間の前低後高状
部位が、この姿勢状態においてスイングポストに弾性支
持される状態でスイングポストから引出される。 この結
果、フロントアタッチメントのブーム支軸位置を上部旋
回体の旋回中心位置に近寄せることができて、機体安定
性の向上とフロントアタッチメントの作業容量のアップ
が計れる。しかも油圧ホースは、前述したようにブーム
支軸位置の下側まで入り込んだ略S字形に湾曲する配管
構成となるが、ブーム支軸下側位置においてS字の中間
である前低後高状部位がその姿勢状態でスイングポスト
に弾性支持される結果、油圧ホースは、ブーム揺動に影
響されずこのS字形が維持されることになって、前記略
S字形に配管されながらブームの上下揺動によってあば
れてスイングポストやブーム等の周辺部材に当たって擦
れたり傷付いたりすることを回避でき、油圧ホースの有
効な保護が計れて長寿命化を達成できる。
【0021】また、油圧ホースが前部フレームから引出
される部位にガイド部材を取付けて油圧ホースの保護を
する場合に、このガイド部材が、コーナー部をあいだに
して両側に形成される両直線部のみが、前部フレームに
一体的に取付けられる固定プレートに嵌合取付けされる
ものにおいては、ガイド部材を挟持力の強い固い材質の
もので製造しても、コーナー部での嵌合係止の必要がな
いので何ら問題なく簡単に嵌合係止することができ、も
つて接着剤等を用いないでの強固な取付けが確実にでき
ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧ショベルの側面図である。
【図2】連結ホースの配管状態を示す側面図である。
【図3】連結ホースの配管状態を示す一部切欠き側面図
である。
【図4】図2のX−X断面図である。
【図5】(A)はガイド部材の側面図、(B)は図5
(A)のA−A断面図、(C)は図5(A)のB−B断
面図である。
【図6】連結ホースの支持構造を示す分解斜視図であ
る。
【図7】前部フレームとフロントアタッチメントの連結
部を示す分解斜視図である。
【図8】足元作業時におけるバケットとリンクの位置を
示す平面図である。
【符号の説明】
2 下部走行体 3 上部旋回体 4 フロントアタッチメント 5 スイングポスト 5e ホース配管経路 13 前部フレーム 18 油圧ホース 20 支持板材 20a 支持面部 20b 固定面部 21 クッション材孔5gに装着されるグロメット
フロントページの続き (72)考案者 永田 久雄 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番 地1 三菱農機株式会社内 (56)参考文献 実開 平2−109851(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02F 9/00 E02F 3/36

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部走行体(2)に旋回自在に設けられ
    る上部旋回体(3)のフレーム(13)前部にスイング
    ポスト(5)縦軸(12)を介して左右揺動自在に設
    け、該スイングポストに油圧で作動するフロントアタ
    ッチメントのブーム(6)基端部をブーム支軸(14)
    を介して上下揺動自在に取付けてなる建設機械におい
    て、前記フロントアタッチメントに圧油供給するための
    油圧ホース(18)前記フレーム(13)からスイン
    グポスト(5)に引出して配管するにあたり、スイン
    グポスト(5)に形成されるホース配管経路を、フレー
    ム側の経路入口から縦軸(12)を越えるようにして
    方に向けて入ったものを前記ブーム支軸(14)の下方
    にまで入り込ませ、これを後方上方に湾曲せしめ前低後
    高状に傾斜する状態でスイングポストから引出されてブ
    ーム支軸(14)を下側から後方、上方に回り込むよう
    湾曲状に迂回して前方のフロントアタッチメント側に至
    るように構成すると共に、油圧ホース(18)のブーム
    支軸(14)下方に位置する前低後高状部位を、スイン
    グポスト(5)に支持される油圧ホース用クッション材
    (21)により前低後高状の姿勢状態で弾性支持してス
    イングポストから引出したことを特徴とする建設機械に
    おける油圧ホースの保護構造。
  2. 【請求項2】 下部走行体に旋回自在に設けられる上部
    旋回体のフレーム前部にスイングポストを左右揺動自在
    に設け、該スイングポストに油圧で作動するフロントア
    タッチメントの基端部を上下揺動自在に取付けてなる建
    設機械において、前記フロントアタッチメントに圧油供
    給するための油圧ホースをフレーム前部から引出して配
    管するにあたり、油圧ホースが引出されるレームの略
    逆L字形に切欠かれた切欠き部の端縁にフランジ状の固
    定プレートを一体的に取付ける一方、該切欠き部に取付
    けられるガイド部材は、切欠き部に対応して略L字形を
    し、コーナー部をあいだにして両側に形成される両直線
    部に、前記固定プレートの両側縁に嵌合してガイド部材
    前記フレームに取付けするための嵌合溝が形成されて
    いることを特徴とする建設機械における油圧ホースの保
    護構造。
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