JP5374125B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、グレンタンクの下端側から取り出された穀粒を上方側へ揚送する縦送り筒と、その縦送り筒の上下軸心周りで旋回移動自在に、かつ、縦送り筒の上端近くの水平軸心周りで起伏揺動自在に構成された横送り筒とからなる穀粒搬出装置を設けたコンバインに関する。
上記のように縦送り筒と、その縦送り筒の上下軸心周りで旋回、及び起伏揺動自在に構成された横送り筒とからなる穀粒搬出装置を備えたコンバインとしては、下記[1]又は[2]に示すような構造のものが提案されている。
[1] 横送り筒を起伏揺動させるアクチュエータとしての起伏用油圧シリンダーに接続される油圧ホース、及び、その他の燃料ホースや配線などを、機体フレーム上において、配線・配管カバーで覆い、穀粒搬出装置付近では、前記油圧ホースの動きを制限するための手段を備えていないもの(特許文献1参照)。
[2] 横送り筒の旋回可能範囲を、ストッパーを用いて所定の小角度範囲に制限することにより、アクチュエータへの配線や油圧ホースの損傷を抑制できるようにしたもの(特許文献2参照)。
特開平10−313665号公報(段落〔0012〕、〔0014〕、図1,2,4) 特開2000−342053号公報(段落〔0023〕、〔0027〕、〔0029〕、図1,2,6)
上記[1]に記載の従来構造のものでは、穀粒搬出装置の周辺を除いた機体フレーム上での油圧ホースや配線の保護を行うことが可能であるものの、穀粒搬出装置の周辺では、油圧ホースや配線の保護について何らの手段も講じられていない。したがって、横送り筒の旋回に伴って、起伏用油圧シリンダーに接続されている油圧ホースや、その他の配線類が他物に接触して損傷する虞があった。
上記[2]に記載の従来構造のものでは、横送り筒の旋回可能範囲を、ストッパーを用いて所定の小角度範囲に制限することにより、横送り筒が無制限に回動してアクチュエータへの配線や油圧ホースが損傷することを抑制できるようにしている。しかしながら、この従来構造のものにおいても穀粒搬出装置の周辺では、油圧ホースや配線の保護について何らの手段も講じられていない。したがって、この構造のものにおいても、横送り筒の旋回に伴って、起伏用油圧シリンダーに接続されている油圧ホースや、その他の配線類が他物に接触して損傷する虞があった。
このような穀粒搬出装置の周辺における油圧ホースや配線の他物との接触を防ぐには、例えば、穀粒搬出装置の周辺全体を包囲するように隔壁を設けるか、あるいは、油圧ホースや配線を、縦送り筒や横送り筒の外周部に止め付けて設けるような手段を講じることが考えられる。
しかしながら、前者のような隔壁を設けるには、穀粒搬出装置の周辺部分に隔壁を設置するための専用のスペースを確保する必要があり、スペース的に余裕のない車体上での保護手段としては実用的ではない。
また後者のように、油圧ホースや配線を縦送り筒や横送り筒の外周部に止め付けてしま
うと、横送り筒の旋回や起伏揺動に伴って、機体固定部と縦送り筒との間、及び、縦送り筒と横送り筒との間における相対移動箇所で、油圧ホースや配線が極端な曲げや伸縮作用を受けることになるので、これを回避するための特別な手段が別途必要となる。現実には、単なる油圧ホースでそのような曲げや伸縮を許容する構成を得ることは不可能であるため、上記の相対移動箇所で油圧ホースに大きな弛みを持たせて前述の曲げや伸縮を許容する構成とすることが考えられるが、これでは、その大きな弛み部分が他物に引っ掛かるなどの虞が生じ、油圧ホースや配線を縦送り筒や横送り筒の外周部に止め付ける意味すら失われることになり、やはり実用的ではない。
本発明の目的は、穀粒搬出装置の周辺において、横送り筒の旋回や起伏揺動を行うためのアクチュエータに接続された線材と他物との接触を簡単な構造で抑制できるようにしたコンバインを提供することにある。
〔解決手段1〕
上記課題を解決するために講じた本発明の技術手段は、請求項1に記載のように、グレンタンクの下端側から取り出された穀粒を上方側へ揚送する縦送り筒と、その縦送り筒の上下軸心周りで旋回移動自在に、かつ、縦送り筒の上端近くの水平軸心周りで起伏揺動自在に構成された横送り筒とからなる穀粒搬出装置を設けたコンバインにおいて、
前記縦送り筒と横送り筒との間にわたって前記横送り筒を起伏揺動させるためのアクチュエータを備え、縦送り筒の上下軸心周りで旋回移動する横送り筒とともに前記上下軸心まわりで移動するガード部材を縦送り筒の外周面の外側に設けて、前記アクチュエータに接続された線材の外側を囲繞し、かつ、このガード部材には、横送り筒の旋回移動にともなって前記線材が縦送り筒の周方向で相対移動することを許容する空間を設けてあり、
前記ガード部材に設けられた空間よりも旋回方向での許容角度範囲が少ない線材支持体を機体固定部側に備え、この線材支持体の前記線材を支持する支持部分が、前記ガード部材よりも下方側に離れた位置で、かつ平面視で前記ガード部材に設けられた空間の存在箇所と重複して位置するように設けられていることを特徴とする。
〔作用及び効果〕
上記のように、解決手段1にかかる本発明のコンバインでは、縦送り筒の上端側で上下軸心周りで旋回移動自在、かつ起伏揺動自在な横送り筒を縦送り筒に対して起伏揺動させるために設けられたアクチュエータを備え、そのアクチュエータに対して接続された線材を保護するためのガード部材を設けるにあたり、前記ガード部材が、縦送り筒の上下軸心周りで旋回移動する横送り筒とともに前記上下軸心まわりで移動するように縦送り筒の外周面の外側に設け、かつ、そのガード部材に横送り筒の旋回移動にともなって前記線材が縦送り筒の周方向で相対移動することを許容する空間を設けてある。
つまり、ガード部材を用いて、アクチュエータに対して接続された線材が縦送り筒の外周部付近に位置する状態を維持するようにしながら、横送り筒の旋回時には、前記ガード部材が線材に対して相対移動しながら横送り筒と同方向に移動するので、線材を無理に引っ張ったり必要以上に緩み側へ操作することがない。
また、横送り筒の起伏揺動時には、前記ガード部材によって縦送り筒から離れる側への線材の移動を制限することができ、しかも、その制限が、縦送り筒に対する横送り筒の位置が前記空間に相当する旋回方向の広範囲で行われるので、他物への線材の接触を回避し易くなる。
さらに、本発明のコンバインでは、ガード部材よりも下方側に離れた位置にも線材支持体を設けてあるので、アクチュエータに接続された線材の縦送り筒の周辺からの離間をより一層確実に抑制することができる。
しかも、ガード部材よりも下方側に離れた位置に設けられる前記線材支持体は、ガード部材に設けられた空間よりも旋回方向での許容角度範囲が少ない状態で支持するものであるから、前記線材の支持を、前記ガード部材側での支持と、機体固定部側での支持との中間的な支持状態で行うことができる。
したがって、横送り筒とともに旋回移動するようにガード部材を設け、かつ、そのガード部材に線材が周方向で相対移動することを許容する空間を形成するという、構造的にはきわめて簡単な構成によって、アクチュエータに接続された線材の保護を行うことができる利点がある。
さらに、アクチュエータに接続された線材の支持を、横送り筒の動きによる影響が少ない機体固定部側から横送り筒の動きによる影響が大きい横送り筒側にわたって、次第に融通度合いが大きくなるような支持形態で支持し、より一層、縦送り筒外周からの線材の離反度合いの少ない状態で支持することができる利点がある。
〔解決手段2〕
本発明のコンバインにおける第2の解決手段は、請求項2の記載のように、ガード部材
に設けられる空間は、横送り筒の旋回移動可能な角度範囲と同程度の角度範囲にわたって形成されていることを特徴とする。
〔作用及び効果〕
上記のように、解決手段2にかかる本発明のコンバインでは、ガード部材に設けられる空間が、横送り筒の旋回移動可能な角度範囲と同程度の角度範囲にわたって形成されているから、縦送り筒と横送り筒との相対的な位置関係が、横送り筒の旋回移動可能な角度範囲のどの位置であっても、前記ガード部材によって縦送り筒から離れる側への線材の移動を制限し、他物への線材の接触を回避し易くなる利点がある。
〔解決手段3〕
本発明のコンバインにおける第3の解決手段は、請求項3の記載のように、前記縦送り筒は、その縦送り筒の下部側に配備された駆動機構で前記上下軸心回りで旋回駆動され、この縦送り筒の上端部に、起伏揺動自在に構成された前記横送り筒の支持体が連結用のフランジ部分を介して接続されているとともに、前記ガード部材が、前記フランジ部分に取り付けられていることを特徴とする。
〔解決手段4〕
本発明のコンバインにおける第4の解決手段は、請求項4の記載のように、前記ガード部材が、前記フランジ部分の水平方向に沿う面に対して取り付けられていることを特徴とする。
〔解決手段5〕
本発明のコンバインにおける第5の解決手段は、請求項5の記載のように、前記線材支持体の機体固定部側の取付対象部位は、グレンタンクの側壁であることを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態の一例を図面の記載に基づいて説明する。
〔コンバインの全体構成〕
まず、本発明を適用したコンバイン全体の構造について説明する。
図1には自脱形コンバインの全体側面が、図2にはその全体平面が示されている。このコンバインは、角パイプ材などによって枠状に形成した機体フレーム1を備え、機体フレーム1の下部に左右一対のクローラ式走行装置2を装備している。機体フレーム1の前方及び左前部には昇降揺動可能に連結した刈取搬送装置3が設けられ、機体フレーム1の左後部に脱穀装置4を搭載し、機体フレーム1の右後部に穀粒貯留装置5を搭載し、さらに、機体フレーム1の右前部に設けた原動部7、原動部7の上方側に形成した搭乗運転部8などを備えている。
左右の各クローラ式走行装置2は、搭乗運転部8に装備した変速レバー80を前後方向に揺動操作することで、静油圧式無段変速装置(図外)による無段階の変速操作と前後進の切り換え操作とを行うことができ、又、搭乗運転部8に装備した操向操作レバー81を左右方向に揺動操作することで、ミッションケース11内のギヤ式変速装置(図外)による直進状態、左右の緩旋回状態、及び左右の急旋回状態の切り換えを行えるように構成されている。
刈取搬送装置3は、複数の引起装置31、バリカン形の刈取装置32、及び穀稈搬送装置33、及び複数の分草具34などで構成してあり、前記静油圧式無段変速装置による変
速後の動力が図示しないベルトテンション式の刈取クラッチなどを介して伝達されるように構成してある。
このように構成された刈取搬送装置3は、機体の走行に伴って、その前端に装備された複数の分草具34が倒伏した植立穀稈を分草し、各引起装置31が分草後の植立穀稈を引き起こし、刈取装置32が引き起こされた植立穀稈の株元側を切断し、穀稈搬送装置33が刈取穀稈を起立姿勢から横倒し姿勢に切り換えながら後方の脱穀装置4に向けて搬送する。又、操向操作レバー81を前後方向に揺動操作することで、リフトシリンダ(図外)の作動により刈取搬送装置3の全体が昇降操作されるように構成してある。
脱穀装置4は、穀稈搬送装置33から受け渡された刈取穀稈の株元側を挟持して前後方向に搬送するフィードチェーン41、及び、そのフィードチェーン41で株元側を挟持搬送される穀稈の穂先側を扱き処理する扱胴、ならびに脱穀処理後の処理物を選別する選別装置などを備えた周知の構造によって構成されている。そして、選別処理して得られた穀粒を、図外の一番回収スクリューなどを介して穀粒貯留装置5のグレンタンク50に供給搬送するように構成されている。
図1および図2に示すように、脱穀装置4の後部には、脱穀処理された後の排ワラを、長ワラのまま機外に放出する長ワラ放出状態と、細断して機外に放出する細断放出状態とに切り換え可能に構成された排ワラ処理装置42が装備されている。
〔穀粒貯留装置の構成〕
穀粒貯留装置5は、脱穀処理後の穀粒が投入されるグレンタンク50と、グレンタンク50内の貯留穀粒を外部へ搬出するための穀粒搬出装置51との組み合わせで構成されている。
前記グレンタンク50は、機体後部側に備えた上下軸心y周りで揺動変位可能に構成されており、その前部側が機体フレーム1の右外方に張り出してエンジン70の後方側、及び脱穀装置4の右側方を開放するメンテナンス位置と、全体がエンジン70の後方に位置するように格納された作業位置とに位置変更可能である。
また、このグレンタンク50の機体横外側方である右側壁50a(機体固定部に相当する)には、図1に示すように、右壁面50aの大部分を開放する大きな開口50bを設けてあり、かつ、その開口50bを閉塞する大きな蓋板52を、多数の連結ボルト53によって連結してある。したがって、大掛かりなメンテナンス時や掃除などの際には、前記蓋板52を取り外すことにより、作業者がグレンタンク50内に入り込んで作業することも可能である。
前記穀粒搬出装置51は、グレンタンク50の底部に備えられたスクリューコンベヤ54で送り出される穀粒を上方側へ揚上搬送する縦送り筒55と、縦送り筒55の上端箇所から穀粒を横方向へ搬送して、吐出口56Cから外部へ取り出す横送り筒56とを備えて構成されている。前記縦送り筒55は、内部に穀粒搬送用の縦送りスクリュー55Aを備え、横送り筒56は内部に穀粒搬送用の横送りスクリュー56Aを備えている。
縦送り筒55の下部側の外周部には環状の従動ギヤ55Bが一体に形成してあり、機体フレーム1側の固定位置に支持された電動モータ57側の駆動ギヤ57Aによって、前記縦送り筒55、及びその縦送り筒55の上端側に設けられた横送り筒56を前記上下軸心y周りで旋回作動可能な駆動機構を構成してある。
縦送り筒55の上端側に連設される横送り筒56は、前記縦送り筒55の上端側と、前記横送り筒56の横側部に一体に取り付けてある支持体56Bとの間にわたって設けた油圧シリンダ58(起伏揺動操作用のアクチュエータの一例)によって、前記縦送り筒55の上端側における水平方向軸心x周りで起伏揺動自在に構成されている。
前記横送り筒56の穀粒搬送終端側における吐出口56Cには、その内面側に、図5に示すような感圧センサー59が付設されている。この感圧センサー59は、吐出口56C内で穀粒の詰まりが生じた場合にその圧力を検出するためのものであり、この感圧センサー59による検出信号は、図外の制御装置によって判別され、必要に応じてエンジン停止、または警報などの処理が行われる。
〔ガード部材の構成〕
図1〜図4に示すように、縦送り筒55の上部近くにおける外周面側には、起伏揺動操作用の前記油圧シリンダ58への圧油給排用の油圧ホース58a、及び各種センサー類などの電装品に対する配線用の電線ハーネス58bなどが、縦送り筒55の外周面から大きく離れた状態で縦送り筒55や横送り筒とともに旋回する状態を避けられるようにガード部材6を設けてある。上記の油圧ホース58aが、起伏揺動操作用のアクチュエータである油圧シリンダ58に接続された線材である。
前記ガード部材6は、縦送り筒55の外周面に沿った部分円弧状の丸棒材の両端側を屈曲させて縦送り筒55の上端側のフランジ部分55Cの下側(水平方向に沿う面に相当する)に、取付ボルト61を介して着脱可能に取り付けてあり、前記フランジ部分55Cの外周縁との間に、前記油圧ホース58a及び電線ハーネス58bなどの線材の外径に比べて、縦送り筒55の径方向、及び周方向で十分に寸法上の余裕をもって挿入することのできる空間60を形成している。
上記ガード部材6は、その両端側に取付板62を備え、この取付板62を前記フランジ部分55Cの下側に当てつけた状態で前記取付ボルト61で固定してある。
このガード部材6によって前記フランジ部分55Cの外周縁との間に形成される空間60の前記縦送り筒55の周方向での範囲は、横送り筒56の旋回移動可能な角度範囲と同程度の角度範囲に設定されている。
上記のようにガード部材6によって、形成される空間60に前記油圧ホース58a及び電源ハーネス58bが挿通されていることで、横送り筒56が前記上下軸心y周りで旋回すると、油圧ホース58a及び電源ハーネス58bは横送り筒56の旋回方向と同方向に移動しようとする。このとき、前記ガード部材6も同方向に移動するので、ガード部材6と前記油圧ホース58a及び電源ハーネス58bとがそれほど大きく相対移動するわけではないが、前記油圧ホース58a及び電源ハーネス58bの機体固定部側の端部は位置固定状態であるため、ある程度の相対移動を生じることになる。つまり、横送り筒56の旋回方向が油圧ホース58a及び電源ハーネス58bの位置固定箇所から遠ざかる方向であれば引っ張られ、逆に近づく方向であれば押し戻されて、ガード部材6の空間60内を周方向に移動する。
したがって、横送り筒56の旋回揺動がその旋回許容範囲の全体にわたって支障なく行えるように、前記油圧ホース58a及び電源ハーネス58bの長さをある程度余裕をもって設定しておいても、その油圧ホース58a及び電源ハーネス58bが縦送り筒55の外周面から離れる方向への移動が前記ガード部材6によって規制されることになる。
そして、横送り筒56が前記水平方向軸心x周りで起伏揺動する際には、前記油圧ホース58a及び電源ハーネス58bは、前記水平方向軸心xの半径方向で屈曲度合いを変化させるように動こうとするが、その動きが前記ガード部材6の存在によって制限されるので、油圧ホース58a及び電源ハーネス58bは、ガード部材6に対して、上下方向である程度相対移動する状態となり、やはり縦送り筒55の外周面から離れる方向への移動を規制されることになる。
〔線材支持体〕
前記油圧ホース58a及び電源ハーネス58bは、前記ガード部材6のみによって前記横送り筒56の旋回や起伏に伴う動きの規制が行われるだけではなく、線材支持体63によっても規制される。
つまり、図1及び図3に示すように、一端側に油圧ホース58a及び電源ハーネス58bを囲繞する状態で支持する支持部分63aを備え、他端側に機体固定部側への取付部分63bを備えた線材支持体63を、前記ガード部材6よりも下方側に離れた位置に設けてある。
この線材支持体63は、その支持部分63aに、図3及び図4に示すように、ガード部材6に設けられた空間60よりも旋回方向での許容角度範囲が少なく設定された空間64を備えている。
したがって、前記ガード部材6よりは少ない角度範囲で油圧ホース58a及び電源ハーネス58bの相対移動を許しながら、油圧ホース58a及び電源ハーネス58bの前記縦送り筒55の外周面からの離反度合いを少なくするように制限している。
〔旋回高さ規制体〕
図1,2、及び図6に示すように、前記グレンタンク50の天井部には、穀粒搬出装置5の横送り筒56の旋回角度範囲内において、その横送り筒56の旋回高さを規制するための旋回高さ規制体50cを設けてある。
前記旋回高さ規制体50cは、前記穀粒搬出装置5の横送り筒56が自走機体の上方を移動するに伴って、水平よりも下向き姿勢にある横送り筒56を上方側へ持ち上げ案内するように機能させるためのものであり、後述する上下軸心y回りで旋回する横送り筒56が、自走機体1上を移動する際に、前記水平方向軸心x回りで上下揺動して、比較的機体上の高さが高い搭乗運転部8を交わして、機体上の格納用支持台12に載置させるようにするためのものである。
この旋回高さ規制体50cによる案内作用は、横送り筒56の前記上下軸心y回りの回動範囲で、前記格納用支持台12が存在する位置から、搭乗運転部8が存在する側の機体横端部との間で機能するものであり、これ以外の範囲では、旋回高さ規制体50cによる案内作用は生じない。
〔別実施形態の1〕
最良の実施形態においては、ガード部材6によって形成される空間60の前記縦送り筒55の周方向での範囲は、横送り筒56の旋回移動可能な角度範囲と同程度の角度範囲に設定したものであるが、この角度範囲はこのような範囲に設定されるだけのものに限らず、任意に設定することができる。すなわち、横送り筒の旋回揺動範囲にもよるが、前記油圧ホース58a及び電源ハーネス58bに過大な引っ張り作用や曲げ作用が作用することを避けられる程度に、ガード部材6と油圧ホース58a及び電源ハーネス58bなどの線材との相対移動が許容される程度であればよい。
〔別実施形態の2〕
最良の実施形態においては、ガード部材6の両端側をフランジ部分55Cに固定した構造を示したが、これに限らず、一端側のみに取付板62を設けてフランジ部分55Cに固定し、他端側を自由端として、前記一端側の取付用ボルト61を脱着することでガード部材6の脱着を行うようにしてもよい。また、前記一端側のみに取付板62を設けてフランジ部分55Cに固定し、他端側を自由端とし、かつ、ガード部材6を弾性変形可能な杆体で構成し、自由端側を掴んで弾性変形させることにより、空間60に対して油圧ホース58aや電線ハーネス58bなどの線材を横方向から出し入れできるように構成してもよい。
〔別実施形態の3〕
最良の実施形態においては、ガード部材6と、これよりも下方に離れた位置に線材支持体63を設けたものを例示したが、必ずしもこの組み合わせによるものに限らず、ガード部材6を上下多段にもうけたり、線材支持体63の配設箇所を複数箇所にしたものであってよい。
〔別実施形態の4
コンバインの形態としては自脱型コンバインに限らす、普通型コンバインに適用しても良いことはもちろんである。
自脱形コンバインの全体側面図 自脱形コンバインの全体平面図 穀粒搬出装置の一部を示す斜視図 ガード部材の取付状態を示す平面図 横送り筒の吐出口部分を示す断面図 旋回高さ規制体部分を示す背面図
1 機体フレーム
4 脱穀装置
5 穀粒貯留装置
6 ガード部材
50 グレンタンク
50a 右側壁(機体固定部)
55 縦送り筒
55C フランジ部分
56 横送り筒
58 油圧シリンダ(アクチュエータ)
58a 油圧ホース(線材)
60 空間
63 線材支持体
63a 支持部分
x 水平方向軸心
上下軸心

Claims (5)

  1. グレンタンクの下端側から取り出された穀粒を上方側へ揚送する縦送り筒と、その縦送り筒の上下軸心周りで旋回移動自在に、かつ、縦送り筒の上端近くの水平軸心周りで起伏揺動自在に構成された横送り筒とからなる穀粒搬出装置を設けたコンバインであって、
    前記縦送り筒と横送り筒との間にわたって前記横送り筒を起伏揺動させるためのアクチュエータを備え、縦送り筒の上下軸心周りで旋回移動する横送り筒とともに前記上下軸心まわりで移動するガード部材を縦送り筒の外周面の外側に設けて、前記アクチュエータに接続された線材の外側を囲繞し、かつ、このガード部材には、横送り筒の旋回移動にともなって前記線材が縦送り筒の周方向で相対移動することを許容する空間を設けてあり、
    前記ガード部材に設けられた空間よりも旋回方向での許容角度範囲が少ない線材支持体を機体固定部側に備え、この線材支持体の前記線材を支持する支持部分が、前記ガード部材よりも下方側に離れた位置で、かつ平面視で前記ガード部材に設けられた空間の存在箇所と重複して位置するように設けられていることを特徴とするコンバイン。
  2. ガード部材に設けられる空間は、横送り筒の旋回移動可能な角度範囲と同程度の角度範囲にわたって形成されている請求項1記載のコンバイン。
  3. 前記縦送り筒は、その縦送り筒の下部側に配備された駆動機構で前記上下軸心回りで旋回駆動され、この縦送り筒の上端部に、起伏揺動自在に構成された前記横送り筒の支持体が連結用のフランジ部分を介して接続されているとともに、前記ガード部材が、前記フランジ部分に取り付けられている請求項1又は2記載のコンバイン。
  4. 前記ガード部材が、前記フランジ部分の水平方向に沿う面に対して取り付けられている請求項3記載のコンバイン
  5. 前記線材支持体の機体固定部側の取付対象部位は、グレンタンクの側壁である請求項1〜4のいずれか一項記載のコンバイン。
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