JP2008061572A - コンバインの引起し構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 走行機体の前部に運転部と刈取り部とを並列配備するとともに、刈取り部の前部に引起し装置を振り上げ揺動可能に配備したコンバインの引起し構造において、引起し装置を振り上げ開放した状態での刈取り部上昇操作に注意を払う必要なく、詰まり除去作業や点検整備作業に専念できる刈取り部構造を提供する。
【解決手段】 刈取り部に対する引起し装置13の最大揺動高さを制限する上限設定手段を備え、刈取り部を最大上昇させた状態で前記引起し装置13を最大振り上げ揺動させた時に、引起し装置13が運転部4に干渉することを回避するように前記上限設定手段を設定してある。
【選択図】 図10

Description

本発明は、刈取り部の前部に複数の引起し装置を左右に並列配備するとともに、所定の引起し装置を振り上げ揺動可能に支持したコンバインの引起し構造に関する。
自脱型のコンバインにおいては、引起し装置で所定の姿勢に引起した複数条の穀稈を刈り取り、刈取り穀稈を刈幅の中間箇所に合流搬送した後、供給搬送装置に送り込み、供給搬送装置で後方に搬送した穀稈を、脱穀装置に備えられたフィードチェーンの始端部に横倒れ姿勢で受け渡し供給する穀稈搬送形態が採用されている。
上記穀稈搬送形態においては、刈取り穀稈の合流搬送経路や刈取り装置が引起し装置の背部にあるので、穀稈の詰まり除去作業や、刈取り装置の点検整備作業が行い難いものとなる。そこで、例えば、特許文献1に示されているように、刈取り部の前部に並列立設された複数の引起し装置を振り上げ揺動可能に構成し、引起し装置の振り上げによって開放された広い空間から、詰まり除去作業や各種の点検整備作業を行うことができるように構成したものが提案されている。
特開2004−81006号公報
引起し装置を振り上げ開放して詰まり除去作業や各種の点検整備作業を行う場合、一般には刈取り部を低位置に下げて行うのであるが、例えば、刈取り部の最下部に横架されている刈取り装置を下面から点検整備するような場合には、刈取り部を上昇させることがある。運転部に近い側の引起し装置を振り上げ開放したままで刈取り部を大きく上昇させると、その引起し装置が運転部に干渉して互いが損傷するおそれがあった。特に、キャビン付き仕様の機種では、運転キャビンの前面が大きく前方に張出して設けられるために、接触干渉しやすくなるものであった。また、引起し装置の前方に沿って駆動型の補助分草装置を装備して倒伏作物仕様に構成された機種では、引起し装置と一体に補助分草装置が振り上げられるために、補助分草装置が更に運転部に接近して干渉しやすくなるものであった。
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、引起し装置を振り上げ開放した状態での刈取り部上昇操作に注意を払う必要なく、詰まり除去作業や点検整備作業に専念できる引起し構造を提供することを目的としている。
第1の発明は、走行機体の前部に運転部と刈取り部とを並列配備するとともに、刈取り部の前部に引起し装置を振り上げ揺動可能に配備したコンバインの引起し構造において、
前記刈取り部に対する引起し装置の最大揺動高さを制限する上限設定手段を備え、刈取り部を最大上昇させた状態で前記引起し装置を最大振り上げ揺動させた時に、引起し装置が運転部に干渉することを回避するように前記上限設定手段を設定してあることを特徴とする。
上記構成によると、低位置にある刈取り部における詰まり除去作業や点検整備作業のために引起し装置を上限設定手段で設定された最大揺動高さまで振り上げ開放している際に、刈取り部を底面側から点検する、等のために、刈取り部を上限高さまで大きく上昇させても、刈取り部の上限高さが、振り上げ開放されている引起し装置が運転部に干渉しない高さに予め設定されているので、刈取り部を大きく上昇させたとしても、振り上げ開放されている引起し装置を運転部のキャビンや操縦塔にぶつけてしまうようなことがない。
従って、第1の発明によると、刈取り部上昇に伴う干渉を避けることができて、詰まり除去作業や点検整備作業に専念することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、
前記引起し装置を振り上げ方向に付勢するガススプリングを備え、このガススプリングの伸長限界によって引起し装置の最大揺動高さを制限するよう前記上限設定手段を構成してあるものである。
上記構成によると、ガススプリングは、引起し装置を振り上げ開放を補助する機能、振り上げ開放状態に引起し装置を保持する機能、および、引起し装置の最大揺動高さを制限する機能を発揮することになり、特別な上限ストッパーなどを用いない安価な構造で第1の発明を好適に実施することができる。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、
前記引起し装置の前部に補助分草装置を装着可能に構成し、補助分草装置を装着した状態での引起し装置の最大揺動高さを、補助分草装置を装着しない状態での引起し装置の最大揺動高さより低くする揺動規制手段を備えてあるものである。
上記構成によると、引起し装置の前部に補助分草装置を装着すると、補助分草装置が前方へせり出した分、引起し装置を振り上げ開放した際に補助分草装置が運転部により近づくことになるが、補助分草装置を装着することで引起し装置の最大揺動高さが低く抑えられることになるので、引起し装置の振り上げ開放状態で刈取り部を上昇させても、補助分草装置が運転部に干渉することはない。
第4の発明は、上記第3の発明において、
前記補助分草装置の上部に牽制を備え、引起し装置の振り上げ開放に伴う補助分草装置の上方揺動によって前記牽制部材が刈取り部の固定部位に接当して、それ以上の振り上げ揺動が規制されるように前記揺動規制手段を構成してあるものである。
上記構成によると、補助分装置の上部に牽制部材を備えるだけの簡単かつ安価に製作できる構造で、補助分装置を取付けた引起し装置の最大揺動高さを低く抑えることができ、上記第3の発明を好適に実施することができる。
第5の発明は、上記第1〜4のいずれか一つの発明において、
前記刈取り部を水平地面より浮上している状態で前記引起し装置の振り上げ揺動を許容するよう構成してあるものである。
上記構成によると、引起し装置を振り上げ開放できる状態にするためには、先ず、刈取り部を水平地面より浮上させることになり、この浮上状態で引起し装置における下端部の連結固定を解除する。この場合、刈取り部を水平地面より浮上していると、引起し装置下端部の連結箇所を手の届きやすい高さとすることができ、引起し装置下端部の連結および解除操作が行いやすくなる。
図1に、自脱型コンバインの前部の側面図が示されている。この自脱型コンバインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機体2の前部に6条刈り仕様の刈取り部3が昇降自在に連結されるとともに、走行機体2にキャビン付きの運転部4、脱穀装置5、および、アンローダ付きの穀粒回収タンク6、等が搭載された構造となっている。
刈取り部3には、伝動ケースを兼ねた筒状の刈取り部フレーム10が前下がり傾斜姿勢で備えられており、この刈取り部フレーム10の後端基部が、走行機体2の前端部に立設された支持台11に横向きの支点Pを中心として上下揺動可能に連結支持されるとともに、油圧シリンダ12で上下に駆動揺動されるようになっている。
刈取り部フレーム10には、植立穀稈を所定の刈取り姿勢に引き起こす6台の引起し装置13、引き起こした植立穀稈の株元を切断するバリカン型の刈取り装置14、引起し穀稈を各条ごとに後方に軽く掻き込む補助搬送ベルト15、刈取り穀稈の株元を各条ごとに後方に掻き込み搬送する回転パッカ16、刈取り穀稈を2条づつ刈幅内の中間部位に搬送して合流する3組の合流搬送装置17,18,19、および、合流された穀稈を脱穀装置5の横外側に備えられたフィードチェーン7の始端部にまで搬送する供給搬送装置20、等が備えられている。
図2に示すように、機体左側の前記合流搬送装置17は、左2条の刈取り穀稈の株元を挟持搬送する株元搬送機構17aと穂先を係止搬送する穂先搬送機構17bとで構成され、中央部の前記合流搬送装置18は、中2条用の株元搬送機構18aと穂先搬送機構18bとで構成され、機体右側の前記合流搬送装置19は、右2条用の株元搬送機構19aと穂先搬送機構19bとから構成されている。そして、各株元搬送機構17a、18a,19aの前端に前記補助搬送ベルト15および回転パッカ16がそれぞれ装備されるとともに、2条単位で隣接する回転パッカ16同士が噛み合い連動されている。
前記供給搬送装置20は、右2条の穂先搬送機構19bをフィードチェーン7の前方まで延長してなる穂先係止搬送機構21と、3組の前記合流搬送装置17,18,19による穀稈合流箇所から後方に延出された株元挟持搬送機構22と、フィードチェーン7の前方に配備された横回し型の中継搬送機構23とで構成されており、合流搬送装置17,18,19で合流された立姿勢の穀稈は供給搬送装置20の始端部に受取られ、後方上方に搬送されながら穀稈が横倒れ姿勢に変更されてフィードチェーン7の始端部に受け渡されるようになっている。
前記株元挟持搬送機構22は、前部支点を中心に上下揺動して搬送終端位置を変更することで、フィードチェーン7への穀稈受け渡し位置を稈長方向に変更して脱穀装置6への穀稈挿入長さを変更調節する機能、いわゆる扱き深さ調節機能が備えられている。
刈取り部フレーム10は、内部に伝動軸を挿通した筒型の伝動ケースとしての機能が備えられており、前記支点Pに伝達された走行速度と同調した動力がこの刈取り部フレーム10を介して刈取り部前部に伝達され、前記引起し装置13、刈取り装置14、補助搬送ベルト15、回転パッカ16、合流搬送装置17,18,19、および、供給搬送装置20の株元挟持搬送機構22が走行速度と同調した速度で駆動されるようになっている。供給搬送装置20の株元挟持搬送機構22は、刈取り部フレーム10の途中箇所から分岐して取り出された動力で駆動され、供給搬送装置20の穂先係止搬送機構21と中継搬送機構23は、支点Pで分岐された動力で駆動されるようになっている。
図5,9に示すように、引起し装置13は、引起しケース31の上部に配備された駆動スプロケット32およびテンションプレート33と、ケース下部に配備された案内ローラ34とに亘って引起しチェーン35が巻回張設されるとともに、この引起しチェーン35に多数本の引起し爪36が起伏自在に所定ピッチで枢着されて構成されたものであり、前記駆動スプロケット32が以下のように駆動される。
図3に示すように、前記刈取り部フレーム10の基端部から、山形に屈曲されたパイプ製の支持アーム37が前方に向けて延出され、この支持アーム37の前端に横長の支持フレーム38が連結されている。図6に示すように、支持フレーム38は板材を屈曲して上側部38a、後側部38b、および、コーナー部38cを備えた断面形状に形成されており、そのコーナー部38cに支持アーム37の前端が連結されている。
図5〜8に示すように、支持フレーム38の横方向6箇所には、支持フレーム38の上側部38aと後側部38bを介して板金構造の支持ブラケット39がボルト連結され、各支持ブラケット39にアルミダイキャスト成型された縦長筒状の引起し駆動ケース40の上端部が、横向き支点X周りに上下揺動可能に嵌合支持されている。引起し駆動ケース40は、左右対称形の左右二つ割り構造に構成されており、その上端部に前記横向き支点Xと同心に六角軸からなるカウンタ軸41が貫通支持されている。この例の場合、中央側の4台の引起し駆動ケース40は、隣接する2台づつに共通のカウンタ軸41が挿通されて互いに接続スリーブ42で突き合わせ連結されるとともに、左右両端の引起し駆動ケース40のカウンタ軸41に接続スリーブ42を介して突き合わせ連結され、カウンタ軸41が一本軸として回動するよう構成されている。
各引起し駆動ケース40にはケース長手方向に沿って縦向きに伝動軸43が支承され、この伝動軸43がベベルギヤG1,G2を介してカウンタ軸41に連動連結されるとともに、引起し駆動ケース40の下部に前後方向に向けて支承された引起し駆動軸44と前記伝動軸43とがベベルギヤG3,G4を介して連動連結されている。各引起し駆動ケース40の下部に引起しケース31の上部が連結されるとともに、前記引起し駆動軸44が引起しケース31の前方に貫通突出され、その突出部に前記駆動スプロケット32が連結されている。
図5に示すように、刈取り部フレーム10の前端に横長筒状の駆動ケース46が直交して連結され、この駆動ケース46の左右両端近くからパイプ製の支柱47,48が立設されており、機体左側の支柱47には引起し駆動用の縦向き伝動軸49が挿通されている。駆動ケース46の内部には刈取り部フレーム10を介して伝達された動力で回転駆動される横向き伝動軸50が挿通配備されており、この横向き伝動軸50の左端部と前記縦向き伝動軸49とがベベルギヤ連動されている。
機体左側の支柱47の上端部には変速ケース51が連結されている。図8に示すように、変速ケース51には前記縦向き伝動軸49と平行に出力軸52が装備され、この出力軸52とカウンタ軸41とがベベルギヤG5,G6を介して連動連結されるとともに、縦向き伝動軸49と出力軸52との間に引起し変速機構53が装備されている。
引起し変速機構53は、縦向き伝動軸49に連結固定された小径駆動ギヤG7および大径駆動ギヤG8と、大径従動ギヤG9と小径従動ギヤG10を一体形成して出力軸52にスプライン装着されたシフトギヤSGとから構成されており、シフトギヤSGを上方にシフトして大径従動ギヤG9を小径駆動ギヤG7に咬合することで出力軸52を低速駆動し、シフトギヤSGを下方にシフトして小径従動ギヤG10を大径駆動ギヤG8に咬合することで出力軸52を高速駆動するよう構成されている。
前記シフトギヤSGに係合されたシフトフォーク54を備えた変速操作軸55が変速ケース51に挿通支持されており、この変速操作軸55が押し引き操作されるようになっている。
前記シフトギヤSGは、デテント機構60によって、上方の定速位置「L]、下方の高速位置「H」、および、その中間の中立位置「N」に保持可能となっている。デテント機構60は、出力軸52に組み込まれてバネ61によって径方向外方に突出付勢されたデテントボール62を、シフトギヤSGの内周における軸心方向3箇所に形成した環状溝63のいずれかに選択係合させることで、シフトギヤSGを弾性的に位置保持するよう構成されており、引起し変速機構53を中立に保持することで、出力軸52およびこれにギヤ連動されたカウンタ軸41を自由回動可能な状態に保持することができる。
引起し装置13の背部における穀稈搬送経路での詰まり除去作業や搬送手段の点検整備作業を容易にするために、並列配備された引起し装置13を振り上げ揺動して、刈取り部前方を開放することができるよう構成されている。
横長の前記駆動ケース46から前方に分草フレーム64が延出され、この分草フレーム64の前部に備えたブラケット65に、引起し装置13における引起しケース31の下部が連結支持されている。図4に示すように、引起しケース31の下部背面に横向きのロックピン66が固設されるとともに、このロックピン66に掛け外し可能なフック状のロック金具67がブラケット65に横向支点a周りに回動可能に装着されており、ロック金具67を手動で回動操作することで簡単に引起しケース31とブラケット65とを、連結および解除することが可能となっている。ロックピン金具67をロックピン66から外すと、引起し装置13を引起し駆動ケース40と共にカウンタ軸心と同心の横向き支点X周りに上方に振り上げ揺動することが可能となっており、この際、引起し装置13の下部前方に配備される分草具73も引起し装置13と一体に振り上げられるようになっている。
引起し装置13の背部には、支持フレーム38と分草フレーム64に亘って連結固定されたステー68が配備されており、このステー68と引起し駆動ケース40とに亘ってガススプリング69が架設されている。振り上げた引起し装置13は、ガススプリング69の伸長付勢力によってその振り上げ姿勢に保持されるとともに、ガススプリング69の最大伸長ストロークによって引起し装置13の最大揺動高さが制限されている。引起し装置13が最大揺動高さまで振り上げられた状態で刈取り部3を上限まで上昇させても、運転部4の前方に位置する引起し装置13が運転部4におけるキャビン70の前面に干渉しないように、ガススプリング69の最大伸長ストロークが設定されている。
なお、図6に示すように、前記支持フレーム38の前端には各引起し駆動ケース40の間において露出するカウンタ軸41を前方から覆うように、化粧カバー71が支点y周りに上下揺動可能に装着されており、引起し装置13を振り上げ揺動すると化粧カバー71が上方に持上げ揺動されることになる。支持フレーム38を連結支持する前記支持アーム37は、引起し装置13の背部と供給搬送装置20の前部上方を覆う防塵カバー72の支持部材を兼ねている。
引起し装置13を振り上げ揺動するに先立って、引起し変速機構53をデテント機構60を用いて中立に切換え保持して、カウンタ軸41を自由回転可能な状態にしておく。これによって、引起し駆動ケース40の振り上げ揺動に伴って、回転自由なカウンタ軸41が回動されることになる。
図11に示すように、引起し装置13の前部に、倒伏作物引起しのために、係止爪74が縦回し回動される補助分草装置75を装着して、引起し装置13と補助分草装置75とを一体に振り上げ揺動可能に構成した場合、補助分草装置75の基部に突設した牽制部材76を前記支持フレーム38の上面に接当させて振り上げ制限を行うことで、ガススプリング69が伸長限界に至る前に牽制部材76が前記支持フレーム38の上面に接当するようになっている。このようにすることで、補助分草装置75を装着した状態での引起し装置13の最大揺動高さを、補助分草装置75を装着しない状態での引起し装置13の最大揺動高さより低くすることができ、運転部4の前方に位置する引起し装置13が振り上げ揺動された際に、この引起し装置13に付設された補助引起し装置75がキャビン70に干渉することを回避することができる。
〔他の実施例〕
(1)図12に示すように、引起し装置13における引起しケース31の下端部を連結支持するブラケット65に、手動操作されるロック金具67の回動軌跡に突出してロック解除方向への回動を牽制阻止する牽制ピン77を、電磁ソレノイド78によって左右方向(図12では紙面表裏方向)に出退制御可能に配備するとともに、刈取り部3の支点Pに、刈取り部3の昇降角度を検知する回転ポテンショメータ利用の昇降角度検出センサ80を装備し、刈取り部3が水平地面から少し浮上した所定の高さ位置以上に上昇していることが検知されていると、電磁ソレノイド78が通電駆動されてロック牽制部材77がバネ付勢力に抗して後退移動され、ロック金具67の回動操作が許容される。刈取り部3が水平地面から少し浮上した所定の高さより低い位置にあることが検知されている場合には、ロック牽制部材77がバネ付勢力で牽制位置に維持されてロック金具67の回動軌跡内に突出し、ロック金具67がロック解除方向に回動操作することが不能となるように構成して実施するもよい。
この構成によると、刈取り部3が下降されて接地されている場合にはロック金具67をロック解除操作することができず、刈取り部3を地面から浮上するよう上昇させた状態でのみロック金具67を外して引起し装置13を振り上げ開放操作することが可能となり、ロック金具67の回動操作を手の届きやすい高い位置で楽に行うことができるものとなる。
(2)本発明を、キャビン70を備えない開放型の運転部4を備えた仕様の機種に適用して、運転部4の前側に位置する引起し装置13が振り上げ開放され状態で刈取り部3が上昇された際に、運転部4の前端に立設された操縦塔や、操縦塔に立設された操作レバーなどに引起し装置13が干渉するのを防止することもできる。
コンバインの全体側面図 刈取り部の平面図 引起し装置を振り上げ開放した刈取り部の全体側面図 引起し装置を振り上げ開放した刈取り部の側面図 引起し装置駆動構造の全体を示す背面図 引起し装置駆動構造の縦断側面図 引き起こし駆動ケースとカウンタ軸との連動構造を示す正面図 引起し変速装置の縦断正面図 引起し駆動系の概略を示す斜視図 引起し装置を振り上げ開放して刈取り部を上限まで上昇させた状態の側面図 補助分装置を付設した引起し装置を振り上げ開放して刈取り部を上限まで上昇させた状態の側面図 引起し装置下端部の連結構造を示す側面図
符号の説明
3 刈取り部
4 運転部
13 引起し装置
69 ガススプリング
75 補助分草装置
76 牽制部材

Claims (5)

  1. 走行機体の前部に運転部と刈取り部とを並列配備するとともに、刈取り部の前部に引起し装置を振り上げ揺動可能に配備したコンバインの引起し構造において、
    前記刈取り部に対する引起し装置の最大揺動高さを制限する上限設定手段を備え、刈取り部を最大上昇させた状態で前記引起し装置を最大振り上げ揺動させた時に、引起し装置が運転部に干渉することを回避するように前記上限設定手段を設定してあることを特徴とするコンバインの引起し構造。
  2. 前記引起し装置を振り上げ方向に付勢するガススプリングを備え、このガススプリングの伸長限界によって引起し装置の最大揺動高さを制限するよう前記上限設定手段を構成してある請求項1記載のコンバインの引起し構造。
  3. 前記引起し装置の前部に補助分草装置を装着可能に構成し、補助分草装置を装着した状態での引起し装置の最大揺動高さを、補助分草装置を装着しない状態での引起し装置の最大揺動高さより低くする揺動規制手段を備えてある請求項1または2記載のコンバインの引起し構造。
  4. 前記補助分草装置の上部に牽制部材を備え、引起し装置の振り上げ揺動に伴う補助分草装置の上方揺動によって前記牽制部材が刈取り部の固定部位に接当して、それ以上の振り上げ揺動が規制されるように前記揺動規制手段を構成してある請求項3記載のコンバインの引起し構造。
  5. 前記刈取り部を水平地面より浮上している状態で前記引起し装置の振り上げ揺動を許容するよう構成してある請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンバインの引起し構造。
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