JP2002348910A - 建設機械における油圧配管のガード構造 - Google Patents
建設機械における油圧配管のガード構造Info
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Abstract
動自在に支持された建設機械において、作業部に装着さ
れる油圧アクチュエータに機体側から引出された油圧配
管を接続するにあたり、作業部の左右および上下揺動に
伴って変形した油圧配管が作業部の基端部側に干渉しな
いようにして、油圧配管の保護を計る。 【解決手段】 架台フレーム5左右揺動自在に支持さ
れ、かつブーム7およびブームシリンダ11の基端部を
上下揺動自在に支持するスイングポスト6に、ホース1
4がスイングポスト6側に近接することを阻止するため
のガードパイプ20を取付けた。
Description
建設機械における油圧配管のガード構造の技術分野に属
するものである。
基端部を、機体側に上下および左右揺動自在に支持せし
めたものがある。このような建設機械として、例えば、
ブーム、アーム、バケットからなる作業部の基端部を、
スイングポストを介して旋回フレームに左右および上下
揺動自在に支持せしめたスイング型の油圧ショベルがあ
るが、このものにおいて、前記作業部に装着される油圧
アクチュエータ(ブームシリンダ、アームシリンダ、バ
ケットシリンダ)に対する圧油供給排出は、旋回フレー
ム側から引出されて各油圧アクチュエータに接続される
油圧配管を経由して行われることになる。この場合、前
記油圧配管の基端側部は、作業部の左右および上下揺動
に対応できるよう可撓性のあるホースを用いて形成され
ており、そしてこのホースは、作業部の左右および上下
揺動に伴って緊張したり弛緩したりして変形することに
なるが、このとき、ホースが作業部の基端部側に干渉し
て引っ掛かったり挟まったりすると、傷付いたり変形が
妨げられたりする惧れがある。これを回避するため、従
来、ホースの中間部を拘束することが試みられている
が、該拘束されたホースの自由度が小さいと、作業部の
揺動に伴うホースの円滑な変形が損なわれたり、曲り半
径が大きくなってホースに無理な負担がかかるという問
題がある。そこで、例えば特開2000−38740号
公報に示される如く、ホースの中間部を自由度をもった
状態で拘束する案内部材を、上下変位できるように構成
したものが提唱されている。
のにおいて、ホースは案内部材に対して自由度を有して
いるから、例えば作業部がホース引出し側にスイング
し、かつ下側に揺動したような場合、ホースは大きく弛
んだ状態で作業部の基端部側に接近することになって、
該ホースと作業部の基端部側との干渉を確実に回避する
ことができないという問題がある。また、前記案内部材
は、ボルトが長穴内を移動することで上下変位する構成
になっているが、該案内部材が設けられる部位は土砂等
が飛散する箇所であって、土砂等がボルトに付着したり
長孔に詰ったりすると、案内部材の上下変位が円滑に行
われなくなってしまう。さらにこのものは、部品点数も
多く構造も複雑であるという問題もあり、これらに本発
明が解決しようとする課題があった。
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、作業部の基端部を機体側に左右
および上下揺動自在に支持せしめてなる建設機械におい
て、前記作業部に装着される油圧アクチュエータに機体
側から引出された油圧配管を接続するにあたり、前記作
業部の基端部と油圧配管の引出し部とのあいだに、油圧
配管と作業部の基端部側との干渉を回避するためのガー
ド部材を配したものである。そして、この様にすること
により、油圧配管が作業部の基端部側に干渉してしまう
ことをガード部材により阻止できることになって、油圧
配管の有効な保護が計れる。このものにおいて、ガード
部材は、機体側に左右揺動自在に支持され、かつ作業部
の基端部を上下揺動自在に支持するスイングポストに取
付けることにより、油圧配管とスイングポストに支持さ
れる作業部の基端部側との干渉を、確実かつ簡単に回避
することができる。また、スイングポストには、作業部
を上下揺動させるための油圧シリンダの基端部が支持さ
れる一方、ガード部材は、該油圧シリンダの基端部近傍
側から作業部の上下揺動支軸近傍に至るように配される
ガードパイプまたはガード板を用いて構成することがで
きる。
を、図1〜図4に基づいて説明する。該図1〜図4にお
いて、1はスイング型の油圧ショベルであって、該油圧
ショベル1は、クローラ式の下部走行体2、該下部走行
体2に旋回自在に支持される上部旋回体3、該上部旋回
体3に装着される作業部4等から構成されており、そし
て該作業部4は、上部旋回体3の架台フレーム(旋回フ
レーム)5に後述するスイングポスト6を介して左右お
よび上下揺動自在に支持されるブーム7、該ブーム7に
揺動自在に支持されるアーム8、該アーム8に揺動自在
に支持されるバケット9を備えて構成される等の基本的
構成は従来通りである。
明における左右は、運転者からみての左右である)の側
面部6a、6bと、これら側面部6a、6b同志を連結
するポスト部6cとを備えており、そして該ポスト部6
cは、鉛直軸(図示せず)を介して架台フレーム5の前
部に突設されたポスト支持部5aに左右揺動自在に支持
されている。さらに、スイングポスト6の右側面部6a
の下部には、右方に向けて突出するアーム6dが一体形
成されており、該アーム6dの先端部には、旋回フレー
ム5の前部右側に開設された開口5bの下部側から突出
するスイングシリンダ10の先端側が支持されている。
そして、該スイングシリンダ10の伸縮作動に伴ってス
イングポスト6が前記鉛直軸を軸として左右揺動するよ
うになっており、これと一体的に作業部4が左右揺動す
る構成になっている。
6a、6bの上部には、両側面部6a、6b間に支架さ
れる状態でブーム7の基端部が上下揺動自在に軸支され
ており、また左右側面部6a、6bの下部には、両側面
部6a、6b間に支架される状態でブームシリンダ11
の基端部が上下揺動自在に軸支されている。該ブームシ
リンダ11の先端部は、ブーム7の下面中間部に軸支さ
れており、而してブームシリンダ11の伸縮作動に基づ
いてブーム7が上下揺動するように構成されている。
を揺動せしめるためのアームシリンダ12、バケット9
を揺動せしめるためのバケットシリンダ13あるいはバ
ケット9に代えて装着されるブレーカ等の作業部4に装
着される油圧アクチュエータへの圧油供給排出は、複数
の油圧配管を経由して行われるが、該油圧配管は、前記
旋回フレーム5の前部右側に開設される開口5bから引
出されてブーム7の右側面中間部に設けられる配管保持
部7aに保持されるまでの基端側が可撓性を有するホー
ス14を用いて形成され、また上記配管保持部7aから
各油圧アクチュエータに接続されるまでの先端側が鋼製
チューブ15を用いて形成されている。
部側から束状になって引出された後、旋回フレーム5の
ポスト支持部5aの右側面に取付けられたグロメット
(ホース14を弾性材で保持する保持部材)16に保持
されてから、スイングポスト6の右側面部6a上部に取
り付けられたガイド部材17を通ってブーム7の右側面
部に導かれ、さらにブーム7の右側面部に沿うようにし
て前記配管保持部7aに至るように配管されるが、上記
グロメット16からガイド部材17に至るまでのあいだ
は、前方側に弛んだ状態、つまり一旦前方に延びてから
後方に向けて湾曲された状態になっており、而してブー
ム7が上下揺動したり左右揺動したりしたときに、上記
ホース14の湾曲部分が緊張したり弛緩したりして変形
することで対応できるようになっている。この場合、ホ
ース14の長さは、ブーム7の上下および左右揺動に対
応できる必要最小限に設定されている。
スト6の右側面部6aの上部にボルト18止めされる支
持板19に固着されているが、このガイド部材17は、
ホース14を遊嵌状に挿通できるようリング形状をして
おり、そして前記ホース14の変形を妨げることがない
ように自由度を有した状態でホース14をガイドして、
ブーム7の右側面部に導くように構成されている。
部6aに取付けられるガードパイプであって、該ガード
パイプ20は、右側面部9aの前面下部に止着される下
端部から前方に延びた後、右上方に向けて屈曲され、さ
らに後上方に向けて屈曲されて、その上端部はボルト1
8により前記支持板19に止着されており(ボルト18
は、スイングポスト右側面部6aに支持板19を止着す
るためのボルト18と兼用される)、而してガードパイ
プ20は、ブームシリンダ9の基端軸支部近傍からブー
ム7の基端軸支部近傍に亘って、ホース14とスイング
ポスト6とのあいだに配されている。そして、このガー
ドパイプ20により、前記ホース14がガードパイプ2
0よりもスイングポスト6側に近接してしまうことを阻
止できるようになっている。これにより、例えばブーム
7が右側に揺動し、かつ下動するような場合に、ホース
14が大きく弛むと共に、スイングポスト6がホース1
4引出し側に接近することになるが、このような場合に
はガードパイプ20がホース14に当接してホース14
を右方に押すことによりホース14とスイングポスト6
との近接が阻止され、而して、ホース14とスイングポ
スト6に支持されるブーム7やブームシリンダ9の基端
部との干渉を回避できるようになっている。
ス14は、架台フレーム5の前部右側の開口5bから引
出された後、前方側に弛むよう湾曲されてから、スイン
グポスト6の右側面部6a上部のガイド部材17を通っ
てブーム7の右側面部に導かれるように配管されてお
り、そして、上記ホース14の湾曲部分はブーム7の上
下および左右揺動に伴って緊張したり弛緩したりして変
形することになるが、この場合、ホース14は、スイン
グポスト6の右側面部6aに設けられたガードパイプ2
0により、該ガードパイプ20よりもスイングポスト6
側に近接してしまうことが阻止されることになる。
シリンダ9の基端部に干渉してしまうことを回避し得
て、ホース14がブーム7やブームシリンダ9に引っ掛
かったり挟まったりして傷付いてしまうことを防止で
き、ホース14の有効な保護が計れる。しかも、前記ガ
ードパイプ20はホース14を拘束するものでないか
ら、ブーム7の左右および上下揺動に伴うホース14の
円滑な変形が何ら損なわれることなく、さらにこのもの
は、スイングポスト6にガードパイプ20を取付けただ
けの構造簡単なものであって、コストダウンに寄与でき
ると共に、既存の油圧ショベル1にも後付け的に容易に
実施できるという利点もある。
されないことは勿論であって、ガード部材は、機種等に
対応させて種々の形状のものを採用でき、例えば図5、
図6に示す第二の実施の形態のような形状のガードパイ
プ21でも良い。また、パイプではなく、図7、図8に
示す第三の実施の形態のようなガイド板22を用いるこ
ともでき、これらのものにおいても、同様の作用効果を
奏することになる。尚、上記図5〜図8において、第一
の実施の形態と共通する(同一)ものは、同一の符号を
附してある。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 作業部の基端部を機体側に左右および上
下揺動自在に支持せしめてなる建設機械において、前記
作業部に装着される油圧アクチュエータに機体側から引
出された油圧配管を接続するにあたり、前記作業部の基
端部と油圧配管の引出し部とのあいだに、油圧配管と作
業部の基端部側との干渉を回避するためのガード部材を
配したことを特徴とする建設機械における油圧配管のガ
ード構造。 - 【請求項2】 請求項1において、ガード部材は、機体
側に左右揺動自在に支持され、かつ作業部の基端部を上
下揺動自在に支持するスイングポストに取付けられてい
ることを特徴とする建設機械における油圧配管のガード
構造。 - 【請求項3】 請求項2において、スイングポストに
は、作業部を上下揺動させるための油圧シリンダの基端
部が支持される一方、ガード部材は、該油圧シリンダの
基端部近傍側から作業部の上下揺動支軸近傍に至るよう
に配されるガードパイプまたはガード板を用いて構成さ
れることを特徴とする建設機械における油圧配管のガー
ド構造。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001159190A JP3790441B2 (ja) | 2001-05-28 | 2001-05-28 | 建設機械における油圧配管のガード構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102561441A (zh) * | 2010-12-22 | 2012-07-11 | 日立建机株式会社 | 工程机械的液压管保护结构 |
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CN106988359A (zh) * | 2017-05-22 | 2017-07-28 | 徐工集团工程机械股份有限公司 | 一种液压挖掘机动臂斗杆套筒结构 |
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- 2001-05-28 JP JP2001159190A patent/JP3790441B2/ja not_active Expired - Fee Related
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