JP2004176312A - 掘削作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、上方からの落下物等がホースの露出部分に接触することによる損傷を防止できる掘削作業機を提供する。
【解決手段】旋回台にスイングブラケットを縦軸廻りに回動自在に設け、このスイングブラケットにブームの基部を横方向の枢軸を介して上下動自在に支持し、ブームの基部に、油圧ホースをブームの下側から上側へと通過させて配設するための通過空間を設けると共に、この通過空間をブームの上側から覆うように塞ぐ保護カバーを設けた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばバックホー等の掘削作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1には、「旋回台に縦軸廻りに回動自在としてスイングブラケットを枢着し、該スイングブラケットにブームの根本部を横方向の枢軸を介して上下動自在に備えている掘削作業機において、スイングブラケットをブームの根本部で挟み込んだ状態で横方向の枢軸で枢着して該枢軸の前方に前記根本部で囲まれた空間を形成し、前記スイングブラケットを通過した作動油のためのホース群が、前記空間を下から上方向に通過している」掘削作業機が記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−96610号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来では、前記空間を通過しているホースは上方からみると露出した部分があったため、例えば、上方からの石・砂利等の落下物等がこのホースの露出部分に当たって損傷するおそれがあった。
そこで、本発明は、上方からの落下物等がホースの露出部分に接触することによる損傷を防止できる掘削作業機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために以下の技術的手段を講じた。
第1に、旋回台にスイングブラケットを縦軸廻りに回動自在に設け、このスイングブラケットにブームの基部を横方向の枢軸を介して上下動自在に支持し、ブームの基部に、油圧ホースをブームの下側から上側へと通過させて配設するための通過空間を設けると共に、この通過空間をブームの上側から覆うように塞ぐ保護カバーを設けたことである。
【0006】
これによれば、上方からの落下等した石等が通過空間に入ってホースに接触することによる損傷を防止することができる。
第2に、ブームの基部に左右一対の支持壁を設け、この左右の支持壁でスイングブラケットの枢着部を挟み込んだ状態で、左右の支持壁を枢着部に枢軸によって枢支連結することにより、枢軸の前方側の左右支持壁間に、油圧ホースの通過空間を形成し、保護カバーは、ゴム等の弾性体によって形成されていて、ブームの基部からスイングブラケットにわたって且つ通過空間内に入り込むように撓ませて設けられていることである。
【0007】
これによれば、保護カバーは、通過空間を確実に塞いで、石等の落下物等がホースに接触することによる損傷を有効に防止することができる。
第3に、通過空間内の油圧ホースの撓みを規制する規制手段を設けたことである。
例えば、ブームが上下動する動きに伴って油圧ホースが湾曲状に撓むと、該油圧ホースによって保護カバーが内側から押圧され、該保護カバーが通過空間の外方側に湾曲するように撓んで隙間ができ、該隙間から石等が入り込むおそれがあるが、この規制手段によって油圧ホースの撓みを規制することにより、前記隙間が生じることを防止して石等が通過空間内に入り込むのを防止できる。
【0008】
第4に、規制手段は、ブームの上側において油圧ホースをブームに固定するホースクランプと、スイングブラケットの枢軸下方側に設けられていて油圧ホースを枢着部に押し付けるようにガイドするホースガイドとから構成されていることである。
ホースクランプと、ホースガイドの間のホース部分は、枢着部に押しつけられるのでこの部分に撓み(たるみ)がほとんどなくなり、保護カバーが通過空間の外方側に湾曲するように撓むことを防止して石等が通過空間内に入り込むことを防止できる。
【0009】
第5に、前記ブームの下側には、ブームを上下動させるブームシリンダが設けられており、該ブームシリンダの油圧ホースは、前記通過空間を通過させずに旋回台内に通されており、該ホースと、前記通過空間を通過させたホースとを分けて該ホースをガイドする分別ガイドが設けられていることである。
この分別ガイドがなければ、ブームの上側に配設される油圧ホースと、ブームシリンダに設けられる油圧ホースとは、配設される位置等が異なっていて、スイングブラケット内での動きが異なるので相互にこすれあうこととなるが、この分別ガイドを設けることにより、油圧ホース同士が互いに干渉しないようにできる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図7は掘削作業機(バックホー)1の全体構成を示しており、左右のクローラ2で例示する走行装置3は駆動スプロケットを油圧等の走行モータ4にて駆動して走行自在である。
走行装置3上、実質的に左右のクローラ2を支えているトラックフレーム5上には旋回ベアリング6を介して旋回台(旋回機体)7が縦軸心O−O廻りに全旋回(360°回転)可能として装着され、左右のクローラ2間のトラックフレーム5の前部にはドーザ8が備えられている。
【0011】
旋回台7の後部上面にはエンジン9が搭載され、このエンジン9はボンネット(機体カバー)10で覆われているとともに、プロテクタ11で保護され、ボンネット10上には座席12が装備されている。
座席12を含む運転操縦装置は、キャビン13によって包囲されており、該キャビン13の乗降口には乗降ドア14を開閉固定自在として備えている。
旋回台7の前縁部で左右中間部分には取付ブラケット15が前方突出状として固着されており、この取付ブラケット15にスイングブラケット16が縦軸17を介して左右揺動自在(縦軸廻りに回動自在)として枢着され、このスイングブラケット16と旋回台7に亘って伸縮シリンダであるスイングシリンダ(図示せず)を介装することで、該シリンダの伸縮動作によりスイングブラケット16が左右方向にスイング動作可能である。
【0012】
スイングブラケット16には水平方向の横軸である枢軸18を介して掘削装置19が上下動自在として具備されており、該掘削装置19はブーム20、該ブーム20の先端(トップ連結部)に起伏自在(屈伸自在)として装着(枢着)されているアーム21等から主構成されており、アーム21の先端にはバケット22が回動自在(スクイ動作乃至かき込み動作と放出動作乃至積込み動作)として装着され、この掘削装置19は、ブームシリンダ23、アームシリンダ24、バケットシリンダ25等の油圧アクチュエータの伸縮動作によって溝掘り等の掘削作業と積込み作業等が可能とされている。ブームシリンダ23は、ブーム20の下側に配置されていて、その基部がスイングブラケット16に横方向の枢軸を介して上下動自在に枢着されている。
【0013】
前記取付ブラケット15は、旋回台2を構成する部材と一体成形されるか、別個に形成して旋回台2に取り付けられており、その前部に上下に分離された受け部15U、15Eを前方突出状に有し、上下受け部15U、15Eには縦軸17を挿通する穴が形成されている。
スイングブラケット16はそれぞれ上下対の腕部を有する二股形状の上下支持部16U、16Eを有しており、この上下支持部16U、16Eには縦軸17を挿通可能な穴を有し、上支持部16Uは上受け部15Uに嵌合し、下支持部16Eは下受け部15Eに嵌合しており、両者に縦軸17を挿通して、スイングブラケット16を取付ブラケット15に左右揺動自在に連結している。
【0014】
図8および図9において、ブーム20は側面視においてブーメラン形状であって長手方向の中間部における屈曲部20Bから各長手方向端部に向って先細状とされて、側面視でブーメラン形状(弓形状又はL字形状)とされている。このブーム20はその本体部は、断面箱形で内部が中空であり、上下左右の四隅部が面取りされている(図示略)。
ブーム20の基部には、スイングブラケット16と連結されてこのブーム20支持する支持部20Aが設けられており、この支持部20Aの横方向中央部分を胴部として、この胴部の左右両側に対の支持壁20Fがスイングブラケット16側に突出状に形成されている。スイングブラケット16の上部には枢軸18の挿通孔20Gを有する枢着部16Aが形成されている。
ブーム20の基部には、旋回台7から導出された油圧ホース群Pをブーム20の下側から上側へと通過させて配設するための通過空間Aが設けられている。
【0015】
この通過空間Aは、左右一対の支持壁20Fでスイングブラケット16の枢着部16Aを挟み込んだ状態で、ブーム20の左右の支持壁20Fを枢着部16Aの挿通孔20Gに挿通された枢軸18によって枢支連結することにより、枢軸18(枢着部16A)の前方側の左右支持壁20F間に形成されている。
この通過空間Aには、旋回台7内から導出された作動油給排用の油圧ホース群P(P1〜P6)が下側から上側へと通されている。通過空間Aに通された各油圧ホースP1〜P6は、ブーム20の上面における中継部(ワンタッチカプラー)28を介してそれぞれアームシリンダ24およびバケットシリンダ25並びにサービスポートに作動油を給排する鋼管製配管群1Pに接続されており、前記油圧ホース群P(P1〜P6)および鋼管製配管群1Pはいずれもブーム20の上面幅内で引揃え(集約され)て並列されている。
【0016】
油圧ホース群Pはアームシリンダ24の伸縮用である給排ホースP1、P2の2本と、バケットシリンダ25の伸縮用である給排ホースP3、P4の2本と、ブレーカ等の油圧器具のためのサービスホースである給排ホースP5、P6の合計6本であり、ブームシリンダ23の伸縮用である給排ホースP7、P8とともに、合計8本がスイングブラケット16の内部および取付ブラケット15の内部に前後方向に挿通され、旋回台7に備えているそれぞれの制御バルブ(図示せず)に連通接続されており、各ホースP1〜P8は耐圧製で可撓性を有し、掘削装置19の挙動(屈伸動作および左右スイング動作等)に追従可能となっている。
【0017】
また、図4で示すブーム20の最上昇時位置Xとブーム20の最降下時位置Yでは、旋回台7から導出されるホース長さの差が大きいことから、この差を吸収すべくホースP1〜P8に可撓性をもたせ旋回台7の内部に長さの差を吸収するための弯曲部(長さ吸収部)P10を形成している(図2参照)。
通過空間Aを下側から上側に通された油圧ホース群Pは、支持部20Aとブーム20の本体部との略境界位置でホースクランプ26によって固定されている。ホースクランプ26は、平面視で長方形状とされており、ブーム20の上面側で支持部20A(胴部)の上面に設けられている。ホースクランプ26の長手方向端部よりには、このホースクランプ26を支持部20Aに固定するためのボルトを挿通する挿通孔が形成され、ブーム20の支持部20Aの上面側には、前記ボルトが螺合されるねじ孔が形成されており、挿通孔に挿通されたボルトを前記ねじ孔にはめ込んで締め付けることにより、ホースクランプ26は、支持部20Aに固定されるとともに、油圧ホース群Pを変形しない(押しつぶさない)程度に胴部上面に押圧して固定している。
【0018】
スイングブラケット16の枢着部16Aは、枢軸18が枢着されるように円筒状に形成されており、この枢着部16Aの長手方向両端部は、スイングブラケット16の左右側壁に挟持されるように一体形成されている。
ブーム20の基部とスイングブラケット16の枢着部16Aとの間には、前記通過空間Aを上側から覆って油圧ホース群Pを保護する保護カバー31が設けられている。また、ホースクランプ26から中継部28までの間のホース部分を覆う保護カバー32が設けられている。以下、通過空間Aを覆う保護カバー31を第1保護カバー31といい、ホースクランプ26から中継部までの間のホース部分を覆う保護カバー32を第2保護カバー32という。
【0019】
第1保護カバー31は、ゴム等の弾性体によって長板状に形成されている。この第1保護カバー31は、ブーム20の基部からスイングブラケット16にわたって且つ通過空間A内に入り込むように撓ませて設けられている。すなわち、第1保護カバー31は、長手方向の長さが、ホースクランプ26と枢着部16Aとの間隔よりも大きくされており、その長手方向の一端部がホースクランプ26に固定され、他端部が枢着部16Aに固定されている。
第1保護カバー31の長手方向の各端部よりには、ホースクランプ26、枢着部16Aに固定するための掛止突起33が設けられている。この掛止突起33は、第1保護カバー31の長手方向の各端部よりに2個ずつ、合計4個設けられている。第1保護カバー31は、その長手方向一端部側の2個の掛止突起33がホースクランプ26に掛止され、その他端部側の2個の掛止突起33が枢着部16Aに掛止されることによって固定され、ブーム20の基部である支持部20Aから枢着部16Aにわたって油圧ホース群Pを覆うように通過空間Aを塞いでいる。各掛止突起33はいずれも同形のものが用いられている。
【0020】
掛止突起33は、図6に示すように、例えば金属等の板状体または棒状体を折曲(屈曲)させて側面視略菱形状とされている。
図6に示すように、ホースクランプ26は、掛止突起33を掛止する掛止孔26Aが形成されている。この掛止孔26Aの直径Dは、掛止突起33の最大幅Wよりもやや大きくされている。掛止突起33を掛止孔26Aに挿通していくと掛止突起33の屈曲部33Aがこの掛止孔に係合するように、弾性変形していき、屈曲部33Aが掛止孔26Aを通過したときに、この弾性変形した掛止突起33は、もとの形にもどり、屈曲部33Aが掛止孔26Aに引っ掛かることによって、第1保護カバー31は、ホースクランプ26に固定される。
【0021】
スイングブラケット16の枢着部16Aには、第1保護カバー31の長手方向他端部側に設けられた掛止突起33を掛止する掛止凹部37が形成されており、この掛止突起33をこの掛止凹部37に嵌合させることによって、第1保護カバー31は枢着部16Aに固定されることとなる。
このようにして、第1保護カバー31は、支持部20Aの胴部からスイングブラケット16の枢着部16Aにわたって設けられることにより、通過空間A全体を覆うこととなり上方から落下してきた、石等がこの通過空間Aに入り込むことを防止することとなる。さらに、この第1保護カバー31は、ゴム等の弾性体によって形成されているので、石等の落下物等がこの第1保護カバー31に衝突しても衝撃を緩和(緩衝)することができ、かつブーム20の動きに追従しながら油圧ホース群Pが損傷しないように保護するのである。
【0022】
第2保護カバー32は、長方形状の金属板の左右両端部を下方に折曲してコ字形状とされており、その長手方向と、ブームの長手方向とが一致するようにブーム20基部上面に設けられている。第2保護カバー32の長手方向の一端部は、鋼管製配管群1Pの中継部28を固定するための固定クランプ34に固定されている。
この固定クランプ34には、その左右方向中央部に前記第2保護カバー32を固定するための固定部34Aが設けられている。この固定部34Aには、ねじ孔34Bが形成されており、第2保護カバー32の長手方向の一端側には、このねじ孔34Bに対応するようにボルトの軸部の挿通孔32Aが形成されており、該挿通孔32Aに挿通されたボルトをねじ孔34Bに螺合させて締め付けることにより、第2保護カバー32の中継部28がわの一端部が固定されている。第2保護カバー32の長手方向他端部は、ホースクランプ26に固定されている。すなわち、第2保護カバー32の他端側に設けられていてボルトが挿通される挿通孔にボルトを挿通して、このボルトがホースクランプ26に設けられたねじ孔に螺合されて、締め付けられることにより、第2保護カバー32の他端部は、ホースクランプ26に固定されるのである。
【0023】
この第2保護カバー32は、ブーム20の上面側に集約された油圧ホース群Pを全て覆っている。さらに、この第2保護カバー32は、油圧ホース群Pと、鋼管製配管1Pとの中継部28をも覆って保護している。
したがって、各油圧ホースP1〜P6を1本ずつ各別に保護カバーを保護する場合には、組み付け作業に時間がかかり、また外観品質上も見劣りするのに対し、本発明では、第2保護カバー32が、中継部28およびこの中継部28からホースクランプ26までの油圧ホース(P1〜P6)部分を覆うように保護することにより、組み立ても容易に行え、外観品質上も良好なものとなる。
【0024】
以上のことから、通過空間Aを介してブーム20の上面側に導出された油圧ホース群Pは、第1保護カバー31、第2保護カバー32によって、そのほとんど全体が覆われて保護されることとなり、これにより、例えば上方で作業中のバケット22から石等がこぼれて落下したような場合であっても、このホース部分にこの落下物が衝突して損傷するということを防止することができるようになる。ブーム20とスイングブラケット16との間には、通過空間A内に通された油圧ホース群Pの撓み(たるみ)を規制する規制手段30が設けられている。
【0025】
この規制手段30は、前記ホースクランプ26と、スイングブラケット16の枢軸18下方側に設けられたホースガイド35から構成される。
枢着部16Aの下側では、この左右側壁を補強するための補強壁16Cが側壁同士を連結するように一体に形成されている。前記ホースガイド35は、この補強壁16Cに固定されている。
図10に示すように、ホースガイド35は、金属製とされ、油圧ホース群Pを押圧する押圧部35Aとこの押圧部35Aを支持する板状支持部35Bから構成される。前記押圧部35Aは、丸棒状とされていて、通過空間Aに通された油圧ホース群Pと略直交(交差)するように、横方向に沿って設けられている。板状支持部35Aには、ガイド固定用のボルトを挿通する挿通孔35Cが板厚方向に貫通して形成されており、前記補強壁16Cには、このボルトをはめ込むねじ孔が形成されている。ホースガイド35は、前記挿通孔35Cにボルトの軸部を挿通し、このボルトをねじ孔に螺合して締め付けることにより補強壁16Cに固定されている。
【0026】
ホースガイド35は、スイングブラケット16の補強壁16Cに固定されることにより、押圧部35Aが油圧ホース群Pを正面側から押圧するようになり、これによって押圧された、ホースガイド30よりも上方のホース部分は、枢着部16Aに押しつけられた状態となる。すなわち、ホースクランプ26によって通過空間Aからブーム20上面側に導出された油圧ホースPを固定保持し、さらにホースガイド35で油圧ホースを枢着部16Aに押しつけるようガイドすることによって、通過空間Aを通過するホースがほとんど撓み(たるみ)を生じなくなる。
【0027】
この規制手段30がない場合には、ブーム20が上下動する動きに伴って油圧ホースが湾曲状に撓んで第1保護カバー31が押圧され、該第1保護カバー31が通過空間Aの外方側に湾曲するように撓んで(たるんで)隙間ができ、該隙間から石等の落下物が入り込むおそれがあるが、この規制手段30によって各油圧ホースP1〜P6の撓み(たるみ)を規制することにより、このような事態が生ずることを防止することができ、この点で有利である。
スイングブラケット16の上下に二又形状の上支持部16Uの下側の腕部には、ブームシリンダ23用の油圧ホースP7、P8と、前記通過空間Aを通過させた油圧ホースP1〜P6とを分けてこの通過させた油圧ホースP1〜P6をガイドする分別ガイド36が設けられている。
【0028】
この分別ガイド36は、油圧ホースP1〜P6を保持する保持部36Aと、この保持部を支持する支持部36Bから構成される。保持部36Aを金属製の棒材をコ字状に折曲することにより形成されており、スイングブラケット16の左右側壁間に掛け渡された状態で支持部36Bに連結されて支持されている。保持部36Aと、支持部36Bはともに金属製で、保持部36Aの各端部は各支持部36Bに溶接等により一体に固着されている。
支持部36Bは、金属製板材からなり、板厚方向に貫通して形成されたボルト挿通孔を有している。スイングブラケット16の左右側壁外面には、ボルトをねじ込むためのねじ孔を有する凸部40が形成されており、前記ボルト挿通孔に挿通されたボルトをねじ孔にねじ込んで締め付けることにより、支持部20Fはスイングブラケット16に固定されている。
【0029】
前記通過空間Aに通された油圧ホースP1〜P6は、ブーム20の動きに追従して動くこととなるのに対し、ブームシリンダ23用の油圧ホースP7、P8は、ブームシリンダ23の動きに応じて動くこととなり、互いに異なる挙動をする。したがって、分別ガイド36は、通過空間Aを通された油圧ホースP1〜P6と、ブームシリンダ23用の油圧ホースP7、P8とが互いに干渉しないように分別し、ブームシリンダ23用の油圧ホースP7、P8よりも数が多い、通過空間Aに通された6本の油圧ホースP1〜P6を確実に保持し、かつ各油圧ホースP1〜P8が確実にブーム20またはブームシリンダ23の動きに追従するようにガイドしているのである。
【0030】
なお、本発明は上記の実施形態に限らず、以下のような変更が可能である。
第1保護カバー31の材質は、ゴム等に限らず可撓性を有する金属板等他の種々の材質のものを用いることができる。第2保護カバー32は、金属製に限らず、ゴム等の弾性体その他の種々の材質のものを用いることができる。
上記実施の形態では、通過空間Aは、支持部20Aと枢着部16Aとの間に設けられていたが、ブーム20の本体部に上下貫通状の孔を設けてこれを通過空間Aとしてもよい。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、上方からの落下物等がホースの露出部分に接触することによる損傷を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブーム基部近傍を示す側断面図である。
【図2】ブーム基部近傍を示す斜視図である。
【図3】ブーム基部近傍を示す斜視図である。
【図4】ブーム基部近傍を示す側断面図である。
【図5】ブーム基部近傍を示す平面図である。
【図6】掛止突起を示す側面図である。
【図7】掘削作業機の側面図である。
【図8】ブームとホース群の関係をしめす側面図である。
【図9】ブームの背面図である。
【図10】ホースガイドの斜視図である。
【符号の説明】
7 旋回台
16 スイングブラケット
17 縦軸
18 枢軸
20 ブーム
26 ホースクランプ
30 規制手段
31 保護カバー
35 ホースガイド
36 分別ガイド

Claims (5)

  1. 旋回台にスイングブラケットを縦軸廻りに回動自在に設け、このスイングブラケットにブームの基部を横方向の枢軸を介して上下動自在に支持し、ブームの基部に、油圧ホースをブームの下側から上側へと通過させて配設するための通過空間を設けると共に、この通過空間をブームの上側から覆うように塞ぐ保護カバーを設けたことを特徴とする掘削作業機。
  2. ブームの基部に左右一対の支持壁を設け、この左右の支持壁でスイングブラケットの枢着部を挟み込んだ状態で、左右の支持壁を枢着部に枢軸によって枢支連結することにより、枢軸の前方側の左右支持壁間に、油圧ホースの通過空間を形成し、保護カバーは、ゴム等の弾性体によって形成されていて、ブームの基部からスイングブラケットにわたって且つ通過空間内に入り込むように撓ませて設けられていることを特徴とする請求項1に記載の掘削作業機。
  3. 通過空間内の油圧ホースの撓みを規制する規制手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の掘削作業機。
  4. 規制手段は、ブームの上側において油圧ホースをブームに固定するホースクランプと、スイングブラケットの枢軸下方側に設けられていて油圧ホースを枢着部に押し付けるようにガイドするホースガイドとから構成されていることを特徴とする請求項3に記載の掘削作業機。
  5. 前記ブームの下側には、ブームを上下動させるブームシリンダが設けられており、該ブームシリンダの油圧ホースは、前記通過空間を通過させずに旋回台内に通されており、該ホースと、前記通過空間を通過させたホースとを分けて該ホースをガイドする分別ガイドが設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の掘削作業機。
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