JP4836849B2 - 作業機のドーザ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バックホー等の建設・土木機械等の作業機に設けられるドーザ装置に関するものである。
バックホー等の作業機のドーザ装置には、図12に示すように機体側に上下揺動自在に支持された揺動支持体201にアングルブレード202が左右揺動自在に支持され、揺動支持体201は、左右一対の揺動アーム203と一対の揺動アーム203を連結する連結部材205とを備え、アングルシリンダ206が一方(右側)の揺動アーム203の外側方に設けられ、アングルシリンダ206の前端部がアングルブレード202の左右方向の右側に連結され、アングルシリンダ206の後端部が一方の揺動アーム203の外側面に連結されたものがある(例えば、特許文献1、特許文献2)。
この種の従来の作業機のドーザ装置では、図12に示すように、一対の揺動アーム203は角形状等のパイプ材により構成されていて、孔加工をすることが困難であるとの理由もあって、アングルシリンダ206のボトム側に接続されるボトム側油圧ホース207は、一方の揺動アーム203の左右方向内方側を機体側から前後方向に配置された後、一方の揺動アーム203の上方を通ってアングルシリンダ206のシリンダ本体のボトム側に上方突設したボトム側ポートに接続されていた。また、アングルシリンダ206のロッド側に接続されるロッド側油圧ホース208は、ボトム側油圧ホース207と同様に、一方の揺動アーム203の左右方向内方側を機体側から前後方向に配置されて、一方の揺動アーム203の上方を通ってアングルシリンダ206のシリンダ本体のロッド側に上方突設したロッド側ポートに接続されていた。そして、アングルシリンダ206のシリンダ本体に突出したボトム側ポート及びロッド側ポートを保護するために、保護カバー211が一方の揺動アーム203に取り付けられ、この保護カバー211でボトム側ポート及びロッド側ポートの両方を覆ってこれらを保護するようにするのが一般的であった(特に公知文献としての資料はないが、実際のバックホーのドーザ装置にそのように実施していた)。
特開2001−348904号公報 特開2001−164597号公報
従って、従来では、1つの保護カバー211でボトム側ポート及びロッド側ポートの両方を覆っていたため、保護カバー211が大型化し、このため保護カバー211の製造費用が高く付いた。また、保護カバー211が大型化することにより、保護カバー211の重量が増大して揺動支持体201全体の重量も増加するという問題があり、また、保護カバー211が大型化することで一方の揺動アーム203等の剛性が低下するという問題があった。
また、従来では、保護カバー211でアングルシリンダ206のシリンダ本体側のみを保護するようにしており、シリンダ本体から出退移動するシリンダロッドを有効に保護することができなかった。そこで、シリンダロッドを覆うロッドカバーを前記保護カバー211とは別に設けて、シリンダロッドを保護できるようにすることが考えられるが、この場合、ロッドカバーをある程度の板厚を有する剛性の強いもので形成するのが一般的であり、この場合、前記保護カバー211の他に相当の重量を有するロッドカバーも必要になり、さらに揺動支持体201全体の重量が増加し、また、保護カバー211とロッドカバーとの重量で一方の揺動アーム33等の剛性がより一層低下するという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑み、ポートを保護するための保護カバーを小形になし得るようにして、保護カバーを安価かつ軽量に構成することができると同時に、シリンダロッドを有効に保護し得るようにしたものである。
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、機体側に上下揺動自在に支持された揺動支持体にアングルブレードが左右揺動自在に支持され、揺動支持体は、左右一対の揺動アームと一対の揺動アームを連結する連結部材とを備え、アングルシリンダが、一方の揺動アームの外側方に設けられ、アングルシリンダの前端部がアングルブレードの左右方向の一方側に連結され、アングルシリンダの後端部が一方の揺動アームに連結された作業機のドーザ装置において、
アングルシリンダのシリンダ本体に突設したロッド側ポートをボトム側ポートとは別個に覆うポートカバーが、前記一方の揺動アームに設けられ、アングルシリンダのシリンダロッドをシリンダロッドの先端部からシリンダ本体に跨って覆うロッドカバーが具備され、シリンダロッドの出退移動に伴ってロッドカバーがアングルシリンダの長手方向に往復移動するように、前記ロッドカバーはシリンダロッドの先端部に連結され、ロッドカバーの一部は、ポートカバー上をスライドするようにポートカバー上からシリンダ本体を覆っている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記ロッドカバーは、シリンダロッドの上側を覆う上壁部と、シリンダロッドの外側を覆う側壁部と、シリンダロッドの下側を覆う下壁部とをコの字状に有し、ロッドカバーの上壁部は、前記ポートカバー上をスライドするように、シリンダロッドをポートカバー上から覆っている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、アングルシリンダのシリンダ本体に係止片が設けられ、ロッドカバーがシリンダ本体に対して上下及び外側方への移動を規制するように、前記係止片に前後摺動自在に係合する係合片が、ロッドカバーに設けられている点にある。
本発明によれば、アングルシリンダのシリンダ本体に突設したロッド側ポートを、ボトム側ポートとは別個に覆うポートカバーが、一方の揺動アームに設けられているので、従来のように1つの保護カバーで、ボトム側ポート及びロッド側ポートの両方を覆う必要がなくなるため、アングルシリンダのポートを保護するための保護部材を極力小型化することがき、このため保護部材の製造費用が安上がりになり、また、保護部材を軽量になし得て、揺動支持体全体も軽量化することができる。また、揺動支持体全体を軽量化することにより一方の揺動アーム等の剛性も高めることができる。従って、アングルシリンダに内方突出したポートを保護するための特別の保護カバーは不要になり、アングルシリンダのポートの保護を小型かつ軽量の部材で安価に構成することができるようになる。
また、アングルシリンダのシリンダロッドをシリンダロッドの先端部からシリンダ本体に跨って覆うロッドカバーが具備され、シリンダロッドの出退移動に伴ってロッドカバーがアングルシリンダの長手方向に往復移動するように、ロッドカバーはシリンダロッドの先端部に連結されているので、シリンダロッドの出退移動に伴ってロッドカバーがアングルシリンダの長手方向に往復移動するため、シリンダロッドがシリンダ本体から大きく突出しても、その突出長さに拘わらずシリンダロッドの先端側までを確実に保護することができ、シリンダ本体から出退移動するシリンダロッドを有効に保護することができる。しかも、シリンダロッドのシリンダ本体からの出退移動にってロッドカバーがシリンダロッドの先端側から大きく突出したりすることもなく、ロッドカバーが旋回作業等の邪魔になるようなこともなくなる。また、ロッドカバーの一部は、ポートカバー上をスライドするようにポートカバー上からシリンダ本体を覆っているので、ロッドカバーを薄く形成しても、前記ポートカバーによってロッドカバーが変形しないように保形することができ、このため、ロッドカバーを薄く形成して安価かつ軽量になすことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1において、1は、(旋回)作業機として例示するバックホーであり、該バックホー1は上部の旋回体2と、下部の走行装置3とから主構成されており、旋回台6が上下方向の旋回軸廻りに旋回しても、該旋回台6の後面側が走行装置3の左右幅外に、はみ出さないように、旋回台6の後面側を平面視弧状(略円弧状)に構成した小型の後方小旋回バックホーと称されるものである。
なお、バックホー1の走行方向(図1の左右方向)を前後方向といい、この前後方向に直交する横方向(図1の紙面貫通方向)を左右方向という。
また、旋回台6と走行装置3等で作業機1の機体が構成されている。
走行装置3は、トラックフレーム7の左右両側に、アイドラ8、駆動輪9、トラックローラ10及びキャリアローラ11を回転自在に支持し、これらにゴムクローラ形式(又は鉄クローラ形式)の無端帯状の弾性クローラ4を巻き掛け、駆動輪9を油圧モータ等で駆動してなるクローラ式走行装置が採用されている。
旋回体2は、走行装置3上に上下方向の旋回軸回りに旋回自在に支持された旋回台6と、旋回台6の前部に設けられた作業装置(掘削装置)12と、旋回台6上に設けられた運転席13と、エンジン,燃料タンク,油圧ポンプ,作動油タンク,ラジエータ,バッテリー等の旋回台6に搭載された各種機器等とを備えて構成されている。
旋回台6は、後部に、旋回台6前部に備えた作業装置12等に対する重量バランスを図り且つ旋回台6の後部を構成するカウンタウエイト15(プロテクタ)を備えている。
旋回台6の前部には前方突出状に上下一対の支持ブラケット16が設けられ、この支持ブラケット16には、支持ブラケット17が上下軸廻りに左右揺動自在に支持されている。
この支持ブラケット17に横軸廻りに揺動自在自在に支持されたブーム18と、このブーム18の先端側に横軸廻りに揺動自在に支持されたアーム19と、このアーム19の先端側にスクイ・ダンプ動作可能に取り付けられたバケット20とから前記作業装置12が主構成されており、これらブーム18、アーム19、バケット20は、それぞれ油圧シリンダからなるブームシリンダ21、アームシリンダ22、バケットシリンダ23によって作動可能とされている。
走行装置3の前部にはドーザ装置5(チルトアングルドーザ装置)が備えられている。
図2〜図7に示すように、ドーザ装置5は、前部にアングルブレード30を備えており、このアングルブレード30は、走行装置3のトラックフレーム7に上下揺動自在に支持された揺動支持体31の前部に左右揺動自在に支持されている。
前記揺動支持体31は、左右一対の揺動アーム33と、一対の揺動アーム33の前端部間に設けた前部枠34と、一対の揺動アーム33の前後方向中途部を左右に連結する連結部材35とを備える。一対の揺動アーム33の後端部に筒状のボス部37が左右方向に対応して設けられ、一対の揺動アーム33の後端部は、トラックフレーム7に前方突設した一対の取付ブラケット38間にボス部37を介して左右方向の支軸39廻りに揺動自在に支持されている。
揺動支持体31の前部枠34は、左右方向中央が前方突出した三角形状の上板41と下板42とを備え、上板41及び下板42の左右方向中央の前端部に、円筒状のボス部43が上下方向に貫通固着されて、前部枠34の左右方向中央の前端部に枢支部44が形成されている。
揺動支持体31の左右一対の揺動アーム33は、左右方向が板厚方向となる前後に長い板材である厚板により構成され、前記一方(右側)の揺動アーム33の外側面に上下一対の支持ブラケット46が外側方に突設されている。一方(右側)の揺動アーム33に左右に貫通した挿通口47が設けられている。挿通口47は上下一対の支持ブラケット46の前部間に位置している。
一方の揺動アーム33の基端側の中途部に、取付板49を介してコの字状の第1ホースガイド50と第2ホースガイド51とが設けられている。第1ホースガイド50は一方の揺動アーム33から上方突出され、第2ホースガイド51は一方の揺動アーム33から内方突出されている。
右側(一方)の揺動アーム33の内側面と連結部材35の後面との間に第1補強リブ53が設けられ、左側(他方)の揺動アーム33の内側面と連結部材35の後面との間に第2補強リブ54が設けられている。第1補強リブ53及び第2補強リブ54は、上下方向が板厚方向となる板状に構成され、第2補強リブ54は第1補強リブ53よりも前後に長く形成されるとともに左右方向に幅広に形成されて、第2補強リブ54は第1補強リブ53よりも大に形成されている。
連結部材35と機体側との間にドーザシリンダ61が設けられ、ドーザシリンダ61の伸縮動作により揺動支持体31を上下揺動させるように構成されている。ドーザシリンダ61は、シリンダ本体62とシリンダ本体62から出退移動するシリンダロッド63とを備え、ドーザシリンダ61は、シリンダ本体62に対してシリンダロッド63を後側に位置させて、揺動支持体31の連結部材35と機体側との間に前後方向に配置されている。
連結部材35はパイプ材により構成され、連結部材35の左右方向中央部に左右一対の取付ブラケット58が後方突設されている。ドーザシリンダ61の前端部であるシリンダ本体62のボトム側に前連結ボス(シリンダクレビス)66が設けられ、ドーザシリンダ61の後端部であるシリンダロッド63の先端に後連結ボス(シリンダクレビス)67が設けられている。
ドーザシリンダ61の後端部であるシリンダロッド63の後端部は、後連結ボス67を介して、トラックフレーム7に突設した左右一対の支持ブラケット64間に左右方向の支軸65廻りに揺動自在に連結されている。
前連結ボス66は一対の取付ブラケット58間に挿入されて、一対の取付ブラケット58及び前連結ボス66に支軸68が左右方向に挿入され、これにより、前連結ボス66が左右方向の支軸68廻りに揺動自在に支持され、ドーザシリンダ61の後端部であるシリンダ本体62のボトム側は、前連結ボス66を介して一対の取付ブラケット58間に支軸68廻りに揺動自在に連結されている。
図2、図3、図8に示すように、アングルブレード30は、左右一対の側板71と、該一対の側板71間に設けた前壁72と、一対の側板71間で前壁72の下端から後方に突出した底壁73と、一対の側板71間で底壁73の後端部から上方に突出した後に前方に折り曲げられて前壁72の上下方向中途部に向けて突出した下補強壁74と、下補強壁74の上端面から前壁72の上端部に向けて前上がりに突出された上補強壁75とを備える。前壁72の下端及び底壁73の前端に跨って刃板76が設けられている。
前記底壁73の後端部に、後方突出した下取付壁77が一体に形成され、下補強壁74の上部に上取付壁78が前記下取付壁77に対向するように後方突設されている。下取付壁77の左右方向中央部と上取付壁78の左右方向中央部とで、アングルブレード30の前後方向中央部に後方突出した上下一対の取付片80が形成されている。この一対の取付片80間に、揺動支持体31の枢支部44が嵌合されて、一対の取付片80及び枢支部44に支持軸81が上下方向に挿通され、これによりアングルブレード30が揺動支持体31に対して上下方向の支持軸81廻りに揺動自在に支持されている。
前記上取付壁78の右側(左右方向一方側)の中途部に下取付ブラケット79が形成され、下補強壁74の上端に前記下取付ブラケット79に対向するように上取付ブラケット82が後方突設されている。
前記アングルブレード30の下補強壁74の左側(左右方向他方側)の中途部に、揺動支持体31の左側(左右方向他端側)の前端に接当する接当板83が固設され、図10に示すように、アングルブレード30が接当板83を介して揺動支持体31の左右方向他端側の前端に接当することにより、アングルブレード30の左右揺動の左側(他方側)への揺動を規制するように構成されている。
図2、図3、図6、図7、図9に示すように、右側(前記一方)の揺動アーム33の外側方にアングルシリンダ87が設けられている。アングルシリンダ87は、シリンダ本体88とシリンダ本体88から出退移動するシリンダロッド89とを備える。アングルシリンダ87は、シリンダ本体88に対してシリンダロッド89を前側に位置させて、一方の揺動アーム33の外側に前後方向に配置されている。アングルシリンダ87の後端部であるシリンダ本体88のボトム側が、取付ボス86を介して前記一対の支持ブラケット46に縦軸90廻りに揺動自在に支持され、これにより、アングルシリンダ87の後端部が、一方の揺動アーム33の外側面に一対の支持ブラケット46を介して縦軸90廻りに揺動自在に連結されている。
シリンダロッド89の先端部(前端部)に円筒状の取付ボス91が設けられ、アングルブレード30の下取付ブラケット58と上取付ブラケット58との間に、シリンダロッド89の取付ボス91が縦軸廻りに揺動自在に支持され、これによりアングルシリンダ87の前端部がアングルブレード30の右側(左右方向の一方側)に左右揺動自在に連結されている。
シリンダ本体88のボトム側にボトム側ポート93が左右方向内方に突設され、ボトム側ポート93は一方の揺動アーム33の挿通口47に挿通されている。前記一対の支持ブラケット46は前方に延長されており、一対の支持ブラケット46の前部間で、前記ボトム側ポート93の基部側を上下に覆っている。
アングルシリンダ87のロッド側(前端部側)にロッド側ポート94が上方突設され、このロッド側ポート94はシリンダ本体88から上方突出した後に後方に折り曲げられている。
アングルシリンダ87のロッド側に接続されるロッド側油圧ホース96は、一方の揺動アーム33の左右方向内方側を機体側から前後方向に配置されて、一方の揺動アーム33の上方を通って第1ホースガイド50に挿通されて一方の揺動アーム33の外側方に至り、アングルシリンダ87に沿って該シリンダの上方を通って、シリンダ本体88の前端部に配置され、ロッド側油圧ホース96はロッド側ポート94の後端部に接続されている。
ボトム側ポート93を介してアングルシリンダ87に接続されるボトム側油圧ホース97は、一方の揺動アーム33の左右方向内方側を機体側から前後方向に配置され、第2ホースガイド51に挿通されて一方の揺動アーム33の左右方向内方側からL字形の継ぎ手98を介してボトム側ポート93に接続されている。前記継ぎ手98及びボトム側油圧ホース97の前接続部の下方を覆うカバー体99が、右側(前記一方)の揺動アーム33の挿通口47下方に内方突設されている。
ロッド側ポート94をボトム側ポート93とは別個に覆うポートカバー101が、右側(前記一方)の揺動アーム33に設けられている。ポートカバー101は取付部102と覆い部103とを有するL字状に形成され、右側の揺動アーム33に取付片105が上方突設され、ボートカバー101の取付部102が取付片105にボルトナット等の取付具106によって固定され、ポートカバー101の覆い部103は左右方向外方に向けて水平状に突出されてロッド側ポート94を上側から覆っている。
アングルシリンダ87のシリンダロッド89をシリンダロッド89の先端部からシリンダ本体88に跨って覆うロッドカバー108が具備されている。取付ボス91にロッドカバー108が取付片109を介してボルト等の取付具110により着脱自在に連結されて、ロッドカバー108はシリンダロッド89の先端部に連結され、シリンダロッド89の出退移動に伴ってロッドカバー108がアングルシリンダ87の長手方向に往復移動するように構成されている。
前記ロッドカバー108は、図9に示すように、シリンダロッド89の上側を覆う上壁部111と、シリンダロッド89の外側を覆う側壁部112と、シリンダロッド89の下側を覆う下壁部113とをコの字状に有し、ロッドカバー108の一部である上壁部111は、前記ポートカバー101上を小さな隙間a介してスライドするように、シリンダロッド89をポートカバー101上から覆っている。
図9に示すように、アングルシリンダ87のシリンダ本体88の外側面に係止片115が設けられ、ロッドカバー108がシリンダ本体88に対して上下及び外側方への移動を規制するように、前記係止片115に前後摺動自在に係合する上下一対の係合片116が、ロッドカバー108の側壁部の内面に設けられている。
前記実施の形態によれば、一方の揺動アーム33に左右に貫通した挿通口47が設けられ、アングルシリンダ87に、ポート93が左右方向内方に突設されて前記挿通口47に挿通されているので、アングルシリンダ87に突設したポート93を、挿通口47に挿通することによって、該ポート93を一方の揺動アーム33により効果的に保護することができるし、また、挿通口47から左右方向外方に突出するポート93の基部側を、アングルシリンダ87の後端部を支持するための一対の支持ブラケット46をうまく利用して、より確実に保護することができる。従って、アングルシリンダ87に内方突出したポート93を保護するための特別の保護カバーは不要になり、従来のように1つの保護カバー211で、ボトム側ポート及びロッド側ポートの両方を覆う必要がなくなるため、ポート93を保護するための保護部材を極力小型化することができ、このため保護部材の製造費用が安上がりになり、また、保護部材を軽量になし得て、揺動支持体31全体も軽量化することができる。また、保護部材を軽量化することにより一方の揺動アーム33等の剛性も高めることができるし、アングルシリンダ87のポート93の保護を小型かつ軽量の部材で安価に構成することができるようになる。
また、前記実施の形態によれば、アングルシリンダ87のシリンダ本体88に突設したロッド側ポート94を、ボトム側ポート93とは別個に覆うポートカバー101が、一方の揺動アーム33に設けられているので、従来のように1つの保護カバーで、ボトム側ポート93及びロッド側ポート94の両方を覆う必要がなくなるため、アングルシリンダ87のポートを保護するための保護部材を極力小型化することがき、このため保護部材の製造費用が安上がりになり、また、保護部材を軽量になし得て、揺動支持体31全体も軽量化することができる。また、揺動支持体31全体を軽量化することにより一方の揺動アーム33等の剛性も高めることができる。従って、アングルシリンダ87に内方突出したポートを保護するための特別の保護カバーは不要になり、アングルシリンダ87のポートの保護を小型かつ軽量の部材で安価に構成することができるようになる。
また、アングルシリンダ87のシリンダロッド89をシリンダロッド89の先端部からシリンダ本体88に跨って覆うロッドカバー108が具備され、シリンダロッド89の出退移動に伴ってロッドカバー108がアングルシリンダ87の長手方向に往復移動するように、ロッドカバー108はシリンダロッド89の先端部に連結されているので、シリンダロッド89の出退移動に伴ってロッドカバー108がアングルシリンダ87の長手方向に往復移動するため、シリンダロッド89がシリンダ本体88から大きく突出しても、その突出長さに拘わらずシリンダロッド89の先端側までを確実に保護することができ、シリンダ本体88から出退移動するシリンダロッド89を有効に保護することができる。しかも、シリンダロッド89のシリンダ本体88からの出退移動にってロッドカバー108がシリンダロッド89の先端側から大きく突出したりすることもなく、ロッドカバー108が旋回作業等の邪魔になるようなこともなくなる。また、ロッドカバー108の一部は、ポートカバー101上をスライドするようにポートカバー101上からシリンダ本体88を覆っているので、ロッドカバー108を薄く形成しても、前記ポートカバー101によってロッドカバー108が変形しないように保形することができ、このため、ロッドカバー108を薄く形成して安価かつ軽量になすことができる。
また、前記実施の形態によれば、揺動支持体31の左右一対の揺動アーム33は、左右方向が板厚方向となる前後に長い板材により構成されているので、一対の揺動アーム33は補強リブを追加可能な自由度の高い構造になり、揺動アーム33の部材形状に無駄のない軽量かつ応力緩和による有効な補強リブを採用することができる。また、前記一方の揺動アーム33の内側面と連結部材35の後面との間に第1補強リブ53が設けられ、前記他方の揺動アーム33の内側面と連結部材35の後面との間に第2補強リブ54が設けられているので、図10に示すように、アングルシリンダ87を最大限に伸長させた状態で、アングルブレード30の左エンドに大きな左端荷重が生じた場合や、図11に示すように、アングルシリンダ87を最小限に縮小させた状態で、アングルブレード30の右エンドに大きな右端荷重が生じた場合に、揺動支持体31に同様のモーメント荷重が作用し、特に左側(他方側)の揺動アーム33(アングルシリンダ87とは反対側の揺動アーム33)に引っ張り荷重が大きく負荷され、他方側の揺動アーム33に厳しい状態になるが、他方の揺動アーム33の内側面と連結部材35の後面との間に設けた大きい形状の第2補強リブ54によって十分に対応することができる。また、右側(一方側)の揺動アーム33(アングルシリンダ87と同じ側の揺動アーム33)に押圧荷重が負荷されるが、一方の揺動アーム33の内側面と連結部材35の後面との間に設けた小さい形状の第1補強リブ53により十分に対応することができる。
従って、揺動支持体31全体を軽量化すると共に、揺動支持体31の一対の揺動アーム33への応力集中を有効に分散させる補強構造を採用して、揺動支持体31に十分な強度が得られる。
また、仮に補強リブを揺動アーム33の外側面側に設けると、揺動支持体31と弾性クローラ4との間の隙間が少なくなり、泥詰まりや異物噛み込みによるクローラ損傷等のリスクが大きくなるが、本願発明によれば、補強リブ53,54は揺動アーム33の内側面にあるため、泥詰まりや異物噛み込みによるクローラ損傷等のリスクは小さいものとなる。
また、第2補強リブ54は第1補強リブ53よりも前後に長く形成されるとともに左右方向に幅広に形成されて、第2補強リブ54は第1補強リブ53よりも大に形成されているので、右側の取付ブラケット58と右側の第1補強リブ53との間の空間を広く形成できるため、この空間を利用して一対の取付ブラケット58及びドーザシリンダ61の前連結ボス66に支軸68を第1補強リブ53側から楽に挿入して、ドーザシリンダ61を取付ブラケット58に簡単に連結することができる。
なお、前記実施の形態では、揺動支持体31の右側にアングルシリンダ87を設けているが、これに代え、揺動支持体31の左側にアングルシリンダ87を設けるようにしてもよいことは勿論であり、この場合には、左側の揺動アーム33に挿通口47を設けると共に、ポートカバー101、カバー体99も左側の揺動アーム33に設けるようにすればよい。また、大きい形状の第2補強リブ54を右側の揺動アーム33の内側面と連結部材35の後面との間に設け、小さい形状の第1補強リブ53を左側の揺動アーム33の内側面と連結部材35の後面との間に設けるようにすればよい。
また、前記実施の形態では、アングルシリンダ87に、ボトム側ポート93が左右方向内方に突設されて挿通口47に挿通され、前記上下一対の支持ブラケット46間で、前記ボトム側ポート93の基部側を上下に覆っているが、これに代え又はこれと共に、アングルシリンダ87に、ロッド側ポート94を左右方向内方に突設して揺動アーム33の挿通口47に挿通するようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、アングルシリンダ87は、シリンダ本体88に対してシリンダロッド89を前側に位置させて、一方の揺動アーム33の外側に前後方向に配置されているが、これに代え、アングルシリンダ87を、シリンダ本体88に対してシリンダロッド89を後側に位置させて、一方の揺動アーム33の外側に前後方向に配置するようにしてもよい。
本発明の一実施の形態を示す作業機の側面図である。 同ドーザ装置の平面図である。 同ドーザ装置の斜視図である。 同揺動支持体の平面図である。 同揺動支持体の斜視図である。 同ボトム側ポート部分の平面断面図ある。 同ボトム側ポート部分の側面図である。 同アングルブレードの側面断面図である。 同ロッド側ポート部分の正面図である。 同アングルブレードの左スイング姿勢の平面図である。 同アングルブレードの右スイング姿勢の平面図である。 同従来例を示す平面図である。
符号の説明
1 バックホー(作業機)
5 ドーザ装置
30 アングルブレード
31 揺動支持体
33 揺動アーム
35 連結部材
46 支持ブラケット
47 挿通口
53 第1補強リブ
54 第2補強リブ
87 アングルシリンダ
88 シリンダ本体
89 シリンダロッド
90 縦軸
93 ボトム側ポート
94 ロッド側ポート
97 ボトム側油圧ホース
98 継ぎ手
99 カバー体
101 ポートカバー
108 ロッドカバー
111 上壁部
112 側壁部
113 下壁部
115 係止片
116 係合片

Claims (3)

  1. 機体側に上下揺動自在に支持された揺動支持体(31)にアングルブレード(30)が左右揺動自在に支持され、揺動支持体(31)は、左右一対の揺動アーム(33)と一対の揺動アーム(33)を連結する連結部材(35)とを備え、アングルシリンダ(87)が、一方の揺動アーム(33)の外側方に設けられ、アングルシリンダ(87)の前端部がアングルブレード(30)の左右方向の一方側に連結され、アングルシリンダ(87)の後端部が一方の揺動アーム(33)に連結された作業機のドーザ装置において、
    アングルシリンダ(87)のシリンダ本体(88)に突設したロッド側ポート(94)をボトム側ポート(93)とは別個に覆うポートカバー(101)が、前記一方の揺動アーム(33)に設けられ、アングルシリンダ(87)のシリンダロッド(89)をシリンダロッド(89)の先端部からシリンダ本体(88)に跨って覆うロッドカバー(108)が具備され、シリンダロッド(89)の出退移動に伴ってロッドカバー(108)がアングルシリンダ(87)の長手方向に往復移動するように、前記ロッドカバー(108)はシリンダロッド(89)の先端部に連結され、ロッドカバー(108)の一部は、ポートカバー(101)上をスライドするようにポートカバー(101)上からシリンダ本体(88)を覆っていることを特徴とする作業機のドーザ装置。
  2. 前記ロッドカバー(108)は、シリンダロッド(89)の上側を覆う上壁部(111)と、シリンダロッド(89)の外側を覆う側壁部(112)と、シリンダロッド(89)の下側を覆う下壁部(113)とをコの字状に有し、ロッドカバー(108)の上壁部(111)は、前記ポートカバー(101)上をスライドするように、シリンダロッド(89)をポートカバー(101)上から覆っていることを特徴とする請求項1に記載の作業機のドーザ装置。
  3. アングルシリンダ(87)のシリンダ本体(88)に係止片(115)が設けられ、ロッドカバー(108)がシリンダ本体(88)に対して上下及び外側方への移動を規制するように、前記係止片(115)に前後摺動自在に係合する係合片(116)が、ロッドカバー(108)に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機のドーザ装置。
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