JP4785783B2 - 作業機のドーザ装置 - Google Patents
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Description
この種の従来の作業機のドーザ装置では、図5に示すように、円弧状に切欠いた左右一対の取付ブラケット151が、連結部材152の外周面の後部側に溶接にて固着されて、一対の取付ブラケット151が連結部材152から後方に突出され、ドーザシリンダ154の前端部の連結ボス(シリンダクレビス)155が、左右一対の取付ブラケット151間に挿入されて、取付ブラケット151及び連結ボス155に左右方向に挿入した支軸157廻りに揺動自在に支持され、これによりドーザシリンダ154の前端部が連結ボス155を介して支軸157廻りに揺動自在に連結されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
パイプ材により構成した連結部材の後部側に切欠部が設けられ、左右一対の取付ブラケットと該一対の取付ブラケットを連結する連結壁とを有するブラケット部材が設けられ、ブラケット部材の連結壁の後端面が連結部材の後端面よりも前方に位置しかつ連結部材から一対の取付ブラケットが後方突出するように、ブラケット部材が連結部材の切欠部に嵌め込まれて連結部材に固着され、ブラケット部材の一対の取付ブラケット間に、ドーザシリンダの前端部が左右方向の支軸廻りに揺動自在に連結されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、ドーザシリンダの前端部に設けられた連結ボスの軸心から連結部材の後端までの寸法が連結ボスの半径よりも小さくなるように、連結ボスが一対の取付ブラケット間に支持されている点にある。
図1において、1は、(旋回)作業機として例示するバックホーであり、該バックホー1は上部の旋回体2と、下部の走行装置3とから主構成されており、旋回台6が上下方向の旋回軸廻りに旋回しても、該旋回台6の後面側が走行装置3の左右幅外に、はみ出さないように、旋回台6の後面側を平面視弧状(略円弧状)に構成した小型の後方小旋回バックホーと称されるものである。
なお、バックホー1の走行方向(図1の左右方向)を前後方向といい、この前後方向に直交する横方向(図1の紙面貫通方向)を左右方向という。
走行装置3は、トラックフレーム7の左右両側に、アイドラ8、駆動輪9、トラックローラ10及びキャリアローラ11を回転自在に支持し、これらにゴムクローラ形式(又は鉄クローラ形式)の無端帯状の弾性クローラ4を巻き掛け、駆動輪9を油圧モータ等で駆動してなるクローラ式走行装置が採用されている。
旋回体2は、走行装置3上に上下方向の旋回軸回りに旋回自在に支持された旋回台6と、旋回台6の前部に設けられた作業装置(掘削装置)12と、旋回台6上に設けられた運転席13と、エンジン,燃料タンク,油圧ポンプ,作動油タンク,ラジエータ,バッテリー等の旋回台6に搭載された各種機器等とを備えて構成されている。
旋回台6の前部には前方突出状に上下一対の支持ブラケット16が設けられ、この支持ブラケット16には、支持ブラケット17が上下軸廻りに左右揺動自在に支持されている。
この支持ブラケット17に横軸廻りに揺動自在自在に支持されたブーム18と、このブーム18の先端側に横軸廻りに揺動自在に支持されたアーム19と、このアーム19の先端側にスクイ・ダンプ動作可能に取り付けられたバケット20とから前記作業装置12が主構成されており、これらブーム18、アーム19、バケット20は、それぞれ油圧シリンダからなるブームシリンダ21、アームシリンダ22、バケットシリンダ23によって作動可能とされている。
図2〜図4に示すように、ドーザ装置5は、前部にブレード30を備えており、このブレード30は、走行装置3のトラックフレーム7に上下揺動自在に支持された揺動支持体31の前部に取り付けられている。
前記揺動支持体31は、左右一対の揺動アーム33と、一対の揺動アーム33の前後方向中途部を左右に連結する連結部材35とを備え、一対の揺動アーム33の前端部間にブレード30が取り付けられている。一対の揺動アーム33の後端部に筒状のボス部37が左右方向に対応して設けられ、一対の揺動アーム33の後端部は、トラックフレーム7に前方突設した一対の取付ブラケット間にボス部37を介して左右方向の支軸廻りに揺動自在に支持されている。
連結部材35と機体側との間にドーザシリンダ61が設けられ、ドーザシリンダ61の伸縮動作により揺動支持体31を上下揺動させるように構成されている。ドーザシリンダ61は、シリンダ本体62とシリンダ本体62から出退移動するシリンダロッドとを備え、ドーザシリンダ61は、シリンダ本体62に対してシリンダロッドを後側に位置させて、揺動支持体31の連結部材35と機体側との間に前後方向に配置されている。
図3に示すように、連結壁59はコの字状に形成されて切欠部57に嵌め込まれ、連結壁59の上端面59aと下端面59bとが、連結部材35の上下の切欠端面に接合され、この状態で連結壁59及び一対の取付ブラケット58が連結部材35に溶接され、これにより、ブラケット部材60は連結部材35の切欠部57に嵌め込まれて連結部材35に固着され、ブラケット部材60の連結壁59の後端面は連結部材35の後端面よりも前方に位置し、連結部材35から一対の取付ブラケット58が後方に突出されている。
ドーザシリンダ61の後端部であるシリンダロッドの後端部は、後連結ボスを介して、機体側(トラックフレーム7)に突設した左右一対の支持ブラケット間に左右方向の支軸廻りに揺動自在に連結されている。
ブレード30の後壁73が左右一対の揺動アーム33の前端に溶接等により固着されている。鉄板等をU字形に折り曲げてなる一対の補強部材77が、各揺動アーム33の前部外側面とブレード30の後壁73の後面に跨って溶接等により固着されている。
また、左右一対の取付ブラケット58と該一対の取付ブラケット58を連結する連結壁59とを有するブラケット部材60を、鋳鋼等の鋳物で一体構造とした場合、取付ブラケット58の円弧形状の後端面部分を機械加工する必要がなくなって、ブラケット部材60を平面加工のみで連結部材35に対して溶接することが可能になり、この点から、部品点数削減、溶接工程短縮、応力低減を実現することも可能になる。
5 ドーザ装置
30 ブレード
31 揺動支持体
33 揺動アーム
35 連結部材
57 切欠部
58 取付ブラケット
59 連結壁
60 ブラケット部材
61 ドーザシリンダ
68 支軸
Claims (3)
- 機体側に上下揺動自在に支持された揺動支持体(31)にブレード(30)が取り付けられ、揺動支持体(31)は、左右一対の揺動アーム(33)と一対の揺動アーム(33)を連結する連結部材(35)とを備え、連結部材(35)はパイプ材により構成され、連結部材(35)と機体側との間にドーザシリンダ(61)が設けられ、ドーザシリンダ(61)の伸縮動作により揺動支持体(31)を上下揺動させるようにした作業機のドーザ装置において、
パイプ材により構成した連結部材(35)の後部側に切欠部(57)が設けられ、左右一対の取付ブラケット(58)と該一対の取付ブラケット(58)を連結する連結壁(59)とを有するブラケット部材(60)が設けられ、ブラケット部材(60)の連結壁(59)の後端面が連結部材(35)の後端面よりも前方に位置しかつ連結部材(35)から一対の取付ブラケット(58)が後方突出するように、ブラケット部材(60)が連結部材(35)の切欠部(57)に嵌め込まれて連結部材(35)に固着され、ブラケット部材(60)の一対の取付ブラケット(58)間に、ドーザシリンダ(61)の前端部が左右方向の支軸(68)廻りに揺動自在に連結されていることを特徴とする作業機のドーザ装置。 - 前記ドーザシリンダ(61)の前端部に左右方向の軸心(S)を有する連結ボス(66)が設けられ、連結ボス(66)が一対の取付ブラケット(58)間に挿入されて左右方向の支軸(68)廻りに揺動自在に支持され、連結ボス(68)の前端が連結部材(35)の後端面よりも前方に位置するように、連結ボス(66)は一対の取付ブラケット(58)間に連結壁(59)に近接して支持されていることを特徴とする請求項1に記載の作業機のドーザ装置。
- ドーザシリンダ(61)の前端部に設けられた連結ボス(66)の軸心(S)から連結部材(35)の後端までの寸法(A)が連結ボス(66)の半径(R)よりも小さくなるように、連結ボス(66)が一対の取付ブラケット(58)間に支持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機のドーザ装置。
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