JP2007255150A - 作業車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車体の前部にフロントローダが装着可能とされ、左右一対の後輪8の内側を覆う左右一対の後輪フェンダが設けられ、左右一対の後輪フェンダ間に運転席が設けられた作業車において、
一対の後輪フェンダの左右方向内方側に、フロントローダを制御するためのローダコントロールバルブが設けられ、運転席の側方にコントロールレバーが設けられ、前記ローダコントロールバルブのスプール部側が一方の後輪フェンダの左右方向内方に配置され、コントロールレバーは、リンクによりローダコントロールバルブのスプール部に連結されている。
【選択図】 図3
Description
そこで、コントロールレバーを、フロントローダ側に設けたローダコントロールバルブから離れた運転席の側方に配置し、コントロールレバーとローダコントロールバルブとをプッシュプルケーブルで連結することが考えられているが、プッシュプルケーブルを使用すると、寒冷地ではプッシュプルケーブルに水が入って凍ってしまうことがあり、この場合、コントロールレバーによるローダコントロールバルブの操作が困難になるという不都合が生じる。
一対の後輪フェンダの左右方向内方側に、フロントローダを制御するためのローダコントロールバルブが設けられ、運転席の側方にコントロールレバーが設けられ、前記ローダコントロールバルブのスプール部側が一方の後輪フェンダの左右方向内方に配置され、コントロールレバーは、リンクによりローダコントロールバルブのスプール部に連結されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、コントロールレバーが前後方向及び左右方向に揺動自在に支持され、ローダコントロールバルブは第1スプール部と第2スプール部とを有し、コントロールレバーの下部側が、コントロールレバーの左右揺動により第1スプール部を操作可能となるようにリンクを介して第1スプール部に連結されると共に、コントロールレバーの前後揺動により第2スプール部を操作可能となるように他のリンクを介して第2スプール部に連結されている点にある。
図1及び図2において、1はTLBと呼称される作業車であり、該作業車1はトラクタ2の前部にフロントローダ3を、後部にバックホー4を装着可能として構成されている。
トラクタ2の車体2Aは、前部のエンジンと、このエンジンの後部にフライホイールハウジング等を介して連結されるクラッチハウジング9と、このクラッチハウジング9の後方に連結されたミッションケース10等とを備えており、左右一対の前後輪7,8によって走行可能に支持されている。
車体2Aの後部左右両側には、後輪8の内側を覆う後輪フェンダ13が設けられ、左右後輪フェンダ13間には運転席14が設けられている。運転席14の前方にはステアリングハンドル15が設けられている。図3にも示すように、一対の後輪フェンダ13の前側の下端部間にフロアーシート19が前方突出状に設けられ、フロアーシート19はステアリングハンドル15及び運転席14の下方に配置されている。フロアーシート19の後端部には起立壁19Aが上方突出状に設けられ、起立壁19Aは一対の後輪フェンダ13間に亘って配置されている。
また、左右各作業機装着フレーム16の前部にはローダ取付部材18が上方に突出状に固定されている。
フロントローダ3は、左右の各ローダ取付部材18に着脱自在に取り付けられている。フロントローダ3は、ローダ取付部材18の上部に左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支連結されたブーム20と、左右ブーム20の前端側に左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支連結されたバケット21とを有する。
バックホー4は、左右の作業機装着フレーム16の後部に着脱自在に取り付けられる基台24と、この基台24の後部に上下軸回りに左右揺動自在に支持されたスイングブラケット25と、このスイングブラケット25の下部側に左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支連結されたブーム26と、このブーム26の先端側に左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支連結されたアーム27と、このアーム27の先端側に回動自在に枢支連結されたバケット28と、基台24の左右両側に備えられたアウトリガー(図示省略)とを有する。
車体2Aの後部には、三点リンク36のロワーリンク35を上下に揺動して後部作業機を昇降する油圧昇降装置39が設けられており、この油圧昇降装置39は、作業機昇降用油圧シリンダ40と、図6に示すポジションコントロールバルブ(シリンダコントロールバルブ)41とを備え、ポジションコントロールバルブ41は、油圧シリンダ40を制御するもので、油圧シリンダ40のハウジング等に取り付けられている。
各リフトアーム48の先端側(後部)は、左右方向で同じ側にあるロワーリンク35にリフトロッド49を介して連結され、リフトアーム48が上方に揺動すると、左右リフトロッド49が引き上げられて左右ロワーリンク35が上方に揺動し、これによって三点リンク36に取り付けられた後部作業機が上昇するように構成されている。
前記ローダコントロールバルブ37にメインリリーフバルブ66が設けられ、油圧昇降装置39、バックホー4、フロントローダ3の共通のメインリリーフバルブ66をローダコントロールバルブ37と一体化している。また、後述の如くローダコントロールバルブ37がフロントローダ3側でなくトラクタ2側に設けられている。
ローダコントロールバルブ37は第1スプール部71と第2スプール部72とを有し、上側にスプール部71,72が配置されている。ローダコントロールバルブ37の上方に、コントロールレバー70が上方突出状に配置され、コントロールレバー70の下部側が取付板69に揺動自在に支持されて、コントロールレバー70は前後方向及び左右方向に揺動自在とされ、コントロールレバー70の下部側が、直動式のリンク73を介して第1スプール部71に連結されると共に、他の直動式のリンク74を介して第2スプール部72に連結され、コントロールレバー70の左右揺動により第1スプール部71を操作可能となり、コントロールレバー70の前後揺動により第2スプール部72を操作可能となるように構成されている。
そして、コントロールレバー70を中立位置から前方に揺動操作すれば、リンク73が下方移動して、第1スプール部71が下方に押圧され、これにより、例えばブームシリンダ22の縮小動作によりブーム20が下方に揺動し、コントロールレバー70を中立位置から後方に揺動操作すれば、リンク73が上方移動して、第1スプール部71が上方に引っ張られ、これにより、例えばブームシリンダ22の伸長動作によりブーム26が上方に揺動するようになっている。コントロールレバー70を中立位置から左側方に揺動操作すれば、リンク74が下方移動して、第2スプール部72が下方に押圧され、これにより、例えばバケットシリンダ33の伸長動作によりバケット28がダンプ動作し、コントロールレバー70を中立位置から右側方に揺動操作すれば、リンク74が上方移動して、第2スプール部72が上方に引っ張られ、これにより、例えばバケットシリンダ33の縮小動作によりバケット28がすくい動作するようになっている。
なお、前記実施の形態では、運転席14の右側方にコントロールレバー70が設けられ、ローダコントロールバルブ37のスプール部71,72側が右側の後輪フェンダ13の左右方向内方に配置され、リンク73,74とローダコントロールバルブ37のスプール部71,72側とが、運転席14の外側方であって取付板69と右側の後輪フェンダ13との間に配置されているが、これに代え、運転席14の左側方にコントロールレバー70を設けてもよく、また、この場合、ローダコントロールバルブ37のスプール部71,72側を左側の後輪フェンダ13の左右方向内方に配置してもよい。さらに、取付板69を運転席14の左側方に設け、リンク73,74とローダコントロールバルブ37のスプール部71,72側とを、運転席14の左外側方であって取付板69と左側の後輪フェンダ13との間に配置するようにしてもよい。
3 フロントローダ
8 後輪
13 後輪フェンダ
14 運転席
37 ローダコントロールレバー
71 第1スプール部
72 第2スプール部
73 リンク
74 リンク
Claims (4)
- 車体(2A)の前部にフロントローダ(3)が装着可能とされ、左右一対の後輪(8)の内側を覆う左右一対の後輪フェンダ(13)が設けられ、左右一対の後輪フェンダ(13間に運転席(14)が設けられた作業車において、
一対の後輪フェンダ(13)の左右方向内方側に、フロントローダ(3)を制御するためのローダコントロールバルブ(37)が設けられ、運転席(14)の側方にコントロールレバー(70)が設けられ、前記ローダコントロールバルブ(37)のスプール部(71,72)側が一方の後輪フェンダ(13)の左右方向内方に配置され、コントロールレバー(70)は、リンク(73,74)によりローダコントロールバルブ(37)のスプール部(71,72)に連結されていることを特徴とする作業車。 - 前記ローダコントロールバルブ(37)は、上側にスプール部(71,72)が配置され、ローダコントロールバルブ(37)の上方に、コントロールレバー(70)が上方突出状に配置され、コントロールレバー(70)の下部側が揺動自在に支持されると共に、リンク(73,74)を介して前記ローダコントロールバルブ(37)のスプール部(71,72)に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の作業車。
- コントロールレバー(70)が前後方向及び左右方向に揺動自在に支持され、ローダコントロールバルブ(37)は第1スプール部(71)と第2スプール部(72)とを有し、コントロールレバー(70)の下部側が、コントロールレバー(70)の左右揺動により第1スプール部(71)を操作可能となるようにリンク(73)を介して第1スプール部(71)に連結されると共に、コントロールレバー(70)の前後揺動により第2スプール部(72)を操作可能となるように他のリンク(74)を介して第2スプール部(72)に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の作業車。
- 取付板(69)が車体(2A)側から運転席(14)の側方に向けて上方突設され、取付板(69)の左右方向外側にローダコントロールバルブ(37)が取り付けられ、取付板(69)の上端部にコントロールレバー(70)が揺動自在に支持され、前記リンク(73,74)とローダコントロールバルブ(37)のスプール部(71,72)側とが、運転席(14)の外側方であって取付板(69)と一方の後輪フェンダ(13)との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の作業車。
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