JP2005320993A - リンク装置および該リンク装置を用いた作業機械 - Google Patents

リンク装置および該リンク装置を用いた作業機械 Download PDF

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Abstract

【課題】 共通支持ピンを用いることにより部品点数を削減でき、部品管理を簡略化することができると共に、組立時の作業性を向上できるようにする。
【解決手段】 第1の制御弁装置33(方向制御弁36〜39)、第2の制御弁装置43(方向制御弁46〜48)、操作レバー49,50,62,68,88,89およびリンク装置51,52,63,69,76,77,84等を、取付板32に予め組付けてレバー・弁組立体31を構成する。そして、複数のリンク装置51,52,63,69,76,77,84等に対し、共通支持ピン53等をそれぞれ共通化して用いる。このように、同一形状をなす複数の共通支持ピン53を用いることにより誤組付け等の発生を抑え、共通支持ピン53の取付作業等を容易に行い、組立時の作業性を向上させる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、例えば油圧ショベル、クレーンまたはリフトトラック等の作業機械に好適に用いられるリンク装置および該リンク装置を用いた作業機械に関する。
一般に、リフトトラック等の作業機械は、例えば地上から高所への荷物の運搬作業(荷役作業)を行なうために、自走可能な車体のフレームと、該フレームの後部側に起伏可能に設けられ複数の油圧アクチュエータにより作動されるテレスコピック式の作業装置等とにより構成されている(例えば、特許文献1参照)。
そして、前記車体のフレームには、前記作業装置の各油圧アクチュエータに油圧配管を介して接続され油圧源からの圧油を各油圧アクチュエータに給排して前記作業装置の作動を制御する複数の方向制御弁と、前記各油圧アクチュエータに対する圧油の給排を制御するため該方向制御弁を手動操作(切換操作)する複数の操作レバーと、該各操作レバーと各方向制御弁との間を個別に連結し該各操作レバーの操作を各方向制御弁に伝える複数のリンク装置等とが一般的に設けられている。
また、他の従来技術として、下部走行体に走行用の油圧アクチュエータ(油圧モータ)等からなる走行装置を設けると共に、旋回フレームの前部側には土砂等の掘削作業を行う作業装置を設ける構成とした油圧ショベルが知られている。そして、この場合の旋回フレームには、前記走行装置や作業装置の各油圧アクチュエータに油圧配管を介して接続され油圧源からの圧油を各油圧アクチュエータに給排して前記作業装置の作動を制御する複数の方向制御弁と、前記各油圧アクチュエータに対する圧油の給排を制御するため該各方向制御弁を切換操作する複数の操作レバー等とが設けられている(例えば、特許文献2参照)。
そして、前記操作レバーと方向制御弁との間には、例えば操作力を伝達するためのリンク装置等が設けられ、このリンク装置は、例えば旋回フレーム上に設けられる支持ピンと、該支持ピンの外周側に挿嵌されるピン穴を有し該支持ピンの周囲で回動されることにより、前記操作レバーの操作を方向制御弁に伝えるリンク部材等とにより構成されている。
即ち、この場合のリンク装置は、例えばオペレータが方向制御弁の切換操作を行うために前記操作レバーを手動で傾動操作したときに、前記リンク部材が支持ピンの周囲で回動されることにより前記操作レバーの操作を方向制御弁に伝えるものである。
特許第2559831号公報 特開平7−158114号公報
ところで、上述した従来技術では、方向制御弁と操作レバーとの間をリンク装置により連結する場合に、複数のリンク部材等が互いに接触したり、干渉したりするのを防止するため、リンク装置に用いる複数の支持ピンを互いに異なる長さに形成し、各リンク部材の取付高さ位置を互いに異ならせる構成としている。
しかし、このような従来技術では、リンク装置に用いる複数の支持ピンを互いに異なる長さに形成しているため、作業機械の組立作業時等には、予め長さの異なる複数の支持ピンを用意しておく必要が生じ、支持ピンを含めた構成部品の管理が煩雑になるという問題がある。
また、リンク装置に長さの異なる複数の支持ピンを用いる場合には、これによって部品点数が増加するばかりでなく、互いに長さの異なる複数の支持ピンは、例えば組付け位置を間違えると誤組付け等の原因になるため、支持ピンの取付作業に余分な労力と時間を費やすことになり、組立時の作業性が非常に悪いという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、構成部品である複数の支持ピンを同一形状に形成して部品の共通化を図ることにより、部品点数を削減して部品管理を簡略化できると共に、組立時の作業性を向上することができるようにしたリンク装置および該リンク装置を用いた作業機械を提供することにある。
上述した課題を解決するため、請求項1の発明は、機体に設けられる複数の支持ピンと、該各支持ピンの外周側に挿嵌されるピン穴を有し該各支持ピンの周囲で回動されることにより力の伝達を行う複数のリンク部材とを備えてなるリンク装置において、前記複数の支持ピンは、前記リンク部材を複数個軸方向に並べた状態で挿嵌可能な軸方向長さを有し、1個または複数個の前記リンク部材を支持するために共通して用いられる共通支持ピンとして構成し、これらの共通支持ピンには、その外周側に前記リンク部材を個別に抜止めする複数の抜止め具を設ける構成としたことを特徴としている。
また、請求項2の発明によると、前記抜止め具は、リンク部材と共に前記支持ピンの外周側に取付けられ前記リンク部材の抜止めを行う止め輪により構成し、前記支持ピンの外周面には、前記止め輪が着脱可能に装着される複数の周溝を軸方向に離間して形成する構成としている。
また、請求項3の発明によると、前記機体は、前記支持ピンが複数個互いに離間して片持ち支持状態で取付けられる取付板を有し、該取付板に取付けた複数の支持ピンのうち、一の支持ピンには、複数個の前記リンク部材を軸方向に並べた状態で挿嵌して設け、他の支持ピンには、1個の前記リンク部材を挿嵌して設ける構成としている。
一方、請求項4の発明は、複数の油圧アクチュエータと、該各油圧アクチュエータに圧油を給排して各油圧アクチュエータの作動を制御する複数の方向制御弁と、前記各油圧アクチュエータに対する圧油の給排を制御するため該各方向制御弁を切換操作する複数の操作レバーと、該各操作レバーと各方向制御弁との間を個別に連結する複数のリンク装置とを備え、該各リンク装置は、機体に設けられる支持ピンと、該支持ピンの外周側に挿嵌されるピン穴を有し該支持ピンの周囲で回動されることにより前記操作レバーの操作を方向制御弁に伝えるリンク部材とからなるリンク装置を用いた作業機械に適用される。
そして、請求項4の発明が採用する構成の特徴は、前記各リンク装置の支持ピンは、前記リンク部材を複数個軸方向に並べた状態で挿嵌可能な軸方向長さを有し、1個または複数個の前記リンク部材を支持するために共通して用いられる共通支持ピンとして構成し、これらの共通支持ピンには、その外周側に前記リンク部材を個別に抜止めする複数の抜止め具を設ける構成としている。
上述の如く、請求項1に記載の発明は、リンク装置に用いる複数の支持ピンを、リンク部材を複数個軸方向に並べた状態で挿嵌可能な軸方向長さで、1個または複数個の前記リンク部材を支持するために共通して用いられる共通支持ピンとして構成し、共通支持ピンの外周側には、リンク部材を個別に抜止めする複数の抜止め具を設ける構成としているので、例えば複数の共通支持ピンを用いてリンク装置を組立てる場合に、一の共通支持ピンには、複数個のリンク部材を軸方向に並べて挿嵌する一の使用形態を適用でき、他の共通支持ピンには、1個のリンク部材を軸方向の一側または他側に片寄せて挿嵌する他の使用形態を適用できる。
従って、一または他の使用形態に対しても単一の支持ピンを共通部品として用いることができ、部品点数を削減して部品管理を簡略化することができる。そして、複数の共通支持ピンを共通化することにより、支持ピンの誤組付け等が発生するのを防止でき、共通支持ピンの取付作業に余分な労力と時間を費やす必要がなくなり、組立時の作業性を向上することができる。
また、請求項2に記載の発明は、共通支持ピンの外周側でリンク部材を個別に抜止めする抜止め具を止め輪によって構成し、前記共通支持ピンの外周面には、該止め輪が着脱可能に装着される周溝を形成しているので、共通支持ピンの周溝に止め輪を装着した段階では、前記共通支持ピンに対するリンク部材の抜止めを止め輪により行うことができると共に、例えばスペーサ等を適宜に用いることにより2個のリンク部材間の軸方向隙間等を容易に調整することができる。
また、請求項3に記載の発明は、例えば機体のフレームに設けた取付板に、複数の共通支持ピンをそれぞれ片持ち支持状態で取付けると共に、これらの複数の共通支持ピンのうち、一の共通支持ピンには、複数個の前記リンク部材を軸方向に並べた状態で挿嵌して設け、他の共通支持ピンには、1個の前記リンク部材を挿嵌して設ける構成としているので、前述した請求項1の発明と同様に一または他の使用形態に対して単一の支持ピンを共通部品として用いることができ、部品点数を削減して部品管理を簡略化できると共に、組立時の作業性を向上することができる。
一方、請求項4に記載の発明では、作業機械の方向制御弁と操作レバーとの間をリンク装置により連結する場合に、例えば前述した一または他の使用形態に対して複数の支持ピンを共通部品として用いることができ、従来技術のように、予め長さの異なる複数の支持ピンを用意しておく必要がなくなり、部品管理等を簡略化することができる。そして、共通部品である共通支持ピンを用いて、各リンク部材の取付高さ位置を互いに異ならせることができ、各リンク部材等が互いに接触したり、干渉したりするのを容易に防止できると共に、このようなリンク装置を用いて操作レバーの操作を方向制御弁等に円滑に伝えることができ、操作上の安全性を確保し、信頼性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態によるリンク装置および該リンク装置を用いた作業機械を、リフトトラックに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図20を参照しつつ詳細に説明する。
ここで、図1ないし図19は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1は作業機械としてのリフトトラックで、このリフトトラック1は、機体を構成する自走可能なホイール式の車体2と、後述の作業装置18とにより大略構成されている。そして、リフトトラック1は、例えば作業現場まで自走した後に作業装置18を用いて地上から高所へと荷物を運搬する荷役作業等を行うものである。
3は車体2のベースとなるフレームで、このフレーム3は、図2、図3に示すように厚肉な鋼板等を用いて形成され左,右に離間して前,後方向に延びた一対の縦板4,5(左縦板4,右縦板5)と、この縦板4,5と同様に厚肉な鋼板等を用いて形成され該縦板4,5間を左,右方向で連結(接合)した底板6等とにより、強固な支持構造体(機体のフレーム)を構成している。
そして、底板6の前部側には、後述の各前輪13を支持する前輪支持部6Aが設けられ、底板6の後部側には、後述の各後輪15を支持する後輪支持部6Bが設けられている。また、フレーム3の後部側には、左縦板4と右縦板5との間に後述する作業装置18のブーム19を俯仰動可能に取付けるための連結ピン7等が設けられている。
8はフレーム3の前端側に設けられたスタビライザ取付部で、該スタビライザ取付部8には、図1に示すように後述のスタビライザ25が左,右方向に張出し可能にピン結合されるものである。また、フレーム3の左縦板4には、スタビライザ取付部8と後述の機器支持部11との間で前輪支持部6Aと対応した位置にシリンダ取付部9が設けられ、このシリンダ取付部9には、後述の傾き補正シリンダ28がピン結合されるものである。
10,10はフレーム3の左縦板4に設けられたキャブ支持部で、該キャブ支持部10,10は、図2、図3に示すように左縦板4の前,後方向の中間部外側面から左側方(外向き)に張出している。そして、各キャブ支持部10は、左縦板4の内側面に設けられた支持座10Aと共に、後述のキャブ16をフレーム3の左縦板4を介して支持するものである。
11は右縦板5の前,後方向の中間部位に設けられた機器支持部で、該機器支持部11は、右縦板5から右側方に張出し、例えば原動機としてのエンジン、ラジエータ等の熱交換装置およびその他の機器類(いずれも図示せず)等を下側から支持するものである。そして、機器支持部11上には、図1に示すように機器カバー12等が設けられ、この機器カバー12は、前記エンジンの保守、点検時等に開閉されるものである。
13,13はフレーム3の前部側にアクスルハウジング14等を介して回転可能に設けられた左,右の前輪で、この左,右の前輪13,13は、図1に示すようにアクスルハウジング14の左,右両端側に車軸等を介して回転可能に取付けられている。そして、左,右の前輪13,13は、走行用の油圧モータ(図示せず)による回転駆動力が車軸等を介して伝達されることにより、後述の後輪15と共に車体2を走行駆動する。また、左,右の前輪13,13は、後述のキャブ16内に配設されたステアリング用のハンドル(図示せず)によって後輪15と共に4輪操舵され、車体2の走行方向を制御するものである。
ここで、アクスルハウジング14は、フレーム3の底板6に対し前輪支持部6Aの下面等に支持ピン(図示せず)を介して左,右方向で揺動可能に取付けられている。そして、アクスルハウジング14は、リフトトラック1のフレーム3が左,右方向で傾くのを、後述の傾き補正シリンダ28と共に補正する機能を有するものである。
15はフレーム3の後部側にアクスルハウジング等を介して回転可能に設けられた左,右の後輪(図1中に一方のみ図示)で、これら左,右の後輪15も、アクスルハウジングの左,右両端側に車軸等を介して回転可能に取付けられ、この場合のアクスルハウジングも、底板6の後輪支持部6Bに支持ピン(図示せず)等を介して揺動可能に支持されている。そして、左,右の後輪15は、前記走行用の油圧モータによる回転駆動力が車軸等を介して伝達され、前輪13と共に車体2を走行駆動する。また、左,右の後輪15は、前記ハンドルによって前輪13と共に4輪操舵され、車体2の走行方向を制御するものである。
16はリフトトラック1の操作運転部を構成するキャブで、該キャブ16は、図2ないし図5中に二点鎖線で示すようにフレーム3の左縦板4にキャブ支持部10等を介して取付けられ、内部に運転室を画成するものである。そして、キャブ16内には、オペレータが着席する後述の運転席17、ステアリング用のハンドル(図示せず)、後述の操作レバー49,50,62,68,88,89等が設けられている。
17はキャブ16内に設けられた運転席で、該運転席17は、図1に示すようにフレーム3の左縦板4にキャブ16と共に取付けられるものである。そして、キャブ16内に乗降するオペレータは、例えば運転席17に着席した状態で後述の操作レバー49,50,62,68,88,89等を手動により傾動操作するものである。
18は車体2の後部側に俯仰動可能に設けられた荷役作業用の作業装置で、該作業装置18は、図1に示す如く基端側のボス部19Aがフレーム3(縦板4,5)の後部上端側に連結ピン7(図2参照)を介して俯仰動可能に連結され前,後方向に延びたブーム19と、該ブーム19の先端側に上,下方向に回動可能に取付けられた荷役作業具としてのフォーク20とにより大略構成されている。
そして、ブーム19は、複数段(例えば、3段)の伸縮式ブームにより構成されている。また、フレーム3とブーム19との間には、図19に例示するブーム起伏シリンダ21が設けられている。そして、このブーム起伏シリンダ21は、後述の油圧ポンプ97から方向制御弁36を介して圧油が給排されることにより、図1に示す連結ピン7を中心としてブーム19を上,下に俯仰動するものである。
22は作業装置18に設けられたブーム伸縮シリンダで、このブーム伸縮シリンダ22は、図1に示すようにブーム19の外側等に設けられ、前述した伸縮式のブーム19を長さ方向に伸縮させるものである。また、ブーム19の先端部とフォーク20との間には、作業具用シリンダとしてのフォークシリンダ23(図19参照)が設けられ、該フォークシリンダ23は、ブーム19の先端側でフォーク20を上,下に回動するものである。
ここで、ブーム起伏シリンダ21、ブーム伸縮シリンダ22およびフォークシリンダ23等は、作業装置18を作動させる第1の油圧アクチュエータを構成している。そして、これらのシリンダ21,22,23は、図19に示す後述の方向制御弁36,37,38を介して油圧ポンプ97からの圧油が給排されることにより伸縮されるものである。
24は車体2の前部側に設けられた車体安定化装置で、この車体安定化装置24は、図1に示す如くフレーム3のスタビライザ取付部8に取付けられた左,右のスタビライザ25,25と、後述の傾き補正シリンダ28等とにより構成されている。また、左,右のスタビライザ25,25は、スタビライザシリンダ26,26を有している。
そして、スタビライザ25は、作業装置18を用いた荷役作業時等に図1に示す如くスタビライザシリンダ26をそれぞれ伸長させることにより、スタビライザ取付部8から左,右方向に張出して接地板27を地面に接地する。また、スタビライザシリンダ26を縮小させたときには、スタビライザ25の接地板27が地面から上向きに大きく上昇され、車両の走行時等にスタビライザ25が邪魔になるのを防ぐものである。
28はフレーム3の右縦板5にシリンダ取付部9を介して取付けられた傾き補正シリンダで、該傾き補正シリンダ28は、図1に示す如く前輪13側のアクスルハウジング14に伸縮可能に当接し、フレーム3の左,右方向における傾き補正(フレームレベリング)を行うものである。
即ち、リフトトラック1を傾斜地(例えば、車両が左,右方向に傾くような傾斜地)等に停車したときには、車体2のフレーム3が前輪13側のアクスルハウジング14等と共に左,右方向に傾くことがある。しかし、この場合にアクスルハウジング14は、底板6の前輪支持部6Aに対し前記共通支持ピン等を介して左,右方向で揺動可能に取付けられている。
このために、フレーム3とアクスルハウジング14との間で傾き補正シリンダ28を適宜に伸縮させれば、傾斜地により傾いた状態のアクスルハウジング14に対して、車体2のフレーム3(底板6)側を左,右方向で相対的に傾けるように揺動でき、これによって車体2の傾きを補正できるものである。
このように、車体安定化装置24は、荷役作業時(車両の停車時)等にスタビライザシリンダ26を用いてスタビライザ25を左,右に張出した状態で接地板27を地面に接地させると共に、傾き補正シリンダ28を用いて車体2の傾きを補正し、これによって車体2の転倒防止等を図るものである。
29は図1に示すようにフレーム3の後部側に設けられた燃料タンクで、該燃料タンク29は、フレーム3の一部を構成する右縦板5の後部側に側方から取付けられている。そして、燃料タンク29は、例えば高強度の合成樹脂材料により略長方形状をなす中空の容器として形成され、機器カバー12内の前記エンジンに燃料を供給するものである。
31はフレーム3の左縦板4に着脱可能に設けられるレバー・弁組立体で、該レバー・弁組立体31は、図2〜図9に示すように後述の取付板32、第1の制御弁装置33(方向制御弁36〜39)、第2の制御弁装置43(方向制御弁46〜48)、操作レバー49,50,62,68,88,89およびリンク装置51,52,63,69,76,77,84等により構成されている。
そして、レバー・弁組立体31は、図8、図9に示すように制御弁装置33,43、操作レバー49,50,62,68,88,89およびリンク装置51,52,63,69,76,77,84等を取付板32に予め取付けた状態で、この取付板32を用いてフレーム3の左縦板4に着脱可能に取付けられるものである。
この場合、レバー・弁組立体31の操作レバー49,50,62,68,88,89等は、図2ないし図5に示す如く取付板32の上端からキャブ16内に向けて上向きに突出するように配置され、キャブ16内に乗込んだオペレータによって手動で傾動操作されるものである。
そして、第1,第2の制御弁装置33,43は、取付板32の前,後方向に離間して取付けられ、第1の制御弁装置33は、作業装置18の連結ピン7(ブーム19の基端側)に近い位置に配置されている。また、第1の制御弁装置33よりも前側に位置する第2の制御弁装置43は、車体安定化装置24(スタビライザ取付部8、シリンダ取付部9)に近い位置に配置されている。
32はレバー・弁組立体31のブラケットを構成する取付板で、この取付板32は、図6ないし図9に示すように鋼板等を用いて平板状に形成され、左縦板4に沿って前,後方向に延びるものである。そして、取付板32は、例えば前,後方向の長さ寸法が100〜130cm程度で、上,下方向の幅寸法が50〜70cm程度の大きさに形成され、その板厚は4〜8mm程度となっている。
ここで、取付板32には、図7に示す如く前,後方向の両側に位置する制御弁取付部32A,32Bと、該制御弁取付部32A,32B間に位置する中間のリンク取付部32Cと、該リンク取付部32Cの上側に位置するレバー取付部32Dとが設けられている。
そして、レバー・弁組立体31の取付板32は、後述の設置ボルト92等を用いて左縦板4の内側面(車両の後方からみて左縦板4の右側面)に着脱可能に設置される。このときに、取付板32の制御弁取付部32Aは、車両の後部寄りの位置に配置され、他方の制御弁取付部32Bは、車両の前部寄りの位置に配置されるものである。
33は取付板32の制御弁取付部32Aに設けられた第1の制御弁装置で、該制御弁装置33は、図7、図8に示す如く下,上の継手プレート34,35と、該継手プレート34,35間に積層状態で重合わせるように配置された合計4個の方向制御弁36,37,38,39とにより構成されている。
そして、図7に例示するように上,下に互いに重合わせられた制御弁装置33の継手プレート34,35と方向制御弁36〜39とは、その側面(車両の後方からみて左側面)を取付板32の制御弁取付部32Aに衝合した状態で、該制御弁取付部32Aにボルト等を用いて固着されている。
ここで、制御弁装置33は、方向制御弁36〜39の間を図19に示す如くパラレル回路を用いて接続し、そのセンタバイパス管路33Aは、後述の油圧ポンプ97にポンプ管路40等を介して接続される。そして、制御弁装置33の方向制御弁36は、油圧ポンプ97からの圧油を作業装置18のブーム起伏シリンダ21に給排し、ブーム起伏シリンダ21の作動(伸縮)を制御するものである。
また、制御弁装置33の方向制御弁37は、油圧ポンプ97からの圧油をブーム伸縮シリンダ22に給排し、ブーム伸縮シリンダ22によりブーム19を長さ方向に伸縮させる。また、制御弁装置33の方向制御弁38は、油圧ポンプ97からの圧油をフォークシリンダ23に給排し、図1に示すフォーク20をブーム19の先端側で上,下に回動させるものである。
この場合、フォークシリンダ23には、図19に示す如くレベルシリンダ41が方向制御弁38に対して並列となるように接続されている。そして、このレベルシリンダ41は、ブーム起伏シリンダ21に追従して伸縮することにより、図1に示すブーム19の起伏動作に対してフォーク20の姿勢を自動的に補正するものである。
これにより、作業装置18のフォーク20は、ブーム19が上,下に俯仰動されるときにもフォーク20の先端部がほぼ水平状態を保つように、レベルシリンダ41によって前,後方向の傾きが補正される。また、制御弁装置33の方向制御弁39は、図19に示す予備の油圧シリンダ42等に油圧ポンプ97からの圧油を給排するものである。
43は取付板32の制御弁取付部32Bに設けられた第2の制御弁装置で、該制御弁装置43は、図7、図8に示す如く下,上の継手プレート44,45と、該継手プレート44,45間に積層状態で重合わせるように配置された合計3個の方向制御弁46,47,48とにより構成されている。
そして、上,下方向で互いに重合わせられた制御弁装置43の継手プレート44,45と方向制御弁46〜48とは、その側面(車両の後方からみて左側面)を取付板32の制御弁取付部32Bに衝合した状態で、該制御弁取付部32Bにボルト等を用いて固着されている。
ここで、制御弁装置43は、方向制御弁46〜48の間を図19に示すようにパラレル回路を用いて接続し、そのセンタバイパス管路43Aは、後述の油圧配管95を介して第1の制御弁装置33のセンタバイパス管路33Aに接続される。そして、制御弁装置43の方向制御弁46,47は、油圧ポンプ97からの圧油を左,右のスタイビライザシリンダ26,26に給排し、各スタビライザシリンダ26の作動(伸縮)を制御するものである。
また、制御弁装置43の方向制御弁48は、油圧ポンプ97からの圧油を傾き補正シリンダ28に給排し、傾き補正シリンダ28を上,下に伸縮させる。そして、傾き補正シリンダ28は、図1に示す車体2の傾きを補正することにより、例えば傾斜地等での車体2の姿勢を安定化するものである。
49,50は取付板32のレバー取付部32Dに傾転可能に設けられたスタビライザ用の操作レバー(以下、スタビライザ操作レバー49,50という)で、該スタビライザ操作レバー49,50は、図8ないし図10に示す如く左,右方向で互いに接近して取付けられ、互いに独立して手動で前,後方向(図9中の矢示a方向)に傾動操作される。
そして、スタビライザ操作レバー49,50は、方向制御弁46,47に後述のリンク装置51,52を介して連結され、方向制御弁46,47を個別に切換操作することにより、図1に示す左,右のスタビライザ25,25を互いに独立して作動させるものである。また、車両のオペレータがスタビライザ操作レバー49,50を一括して傾動操作したときには、例えば左,右のスタビライザ25,25が均等に張出し操作される。
51,52はスタビライザ操作レバー49,50と方向制御弁46,47との間を個別に連結するリンク装置で、該リンク装置51,52は、図10ないし図13に示すように後述の各共通支持ピン53、回動体54,55、各スペーサ57、各止め輪58、各自在継手59およびリンクロッド60,61等によって構成されるものである。
53はリンク装置51,52等に共通して用いられる共通支持ピンで、該共通支持ピン53は、図14に示す如く大径の軸部53Aと小径部53Bとにより構成され、例えば全長寸法が100〜150mm程度で、その外径寸法は13〜16mm程度となっている。そして、共通支持ピン53の軸部53Aは、後述の回動体54,55等を軸方向に並べた状態で挿嵌できるように、例えば90〜130mm程度の軸方向長さを有している。
また、軸部53Aの外周面には、例えば合計4個の周溝53C,53D,53E,53Fが軸方向に互いに離間して形成され、これらの周溝53C〜53Fは、後述の止め輪58が選択的に装着される抜止め具用の取付部を構成するものである。そして、これらの周溝53C〜53Fのうち周溝53C,53D(周溝53E,53F)間の間隔は、回動体54,55等の軸方向長さ(寸法)よりも僅かに大きい寸法に形成され、周溝53D,53E間の間隔は、後述するスペーサ57の板厚(軸方向寸法)よりも僅かに大きい寸法に形成されている。
ここで、リンク装置51,52では、共通支持ピン53の小径部53Bがレバー・弁組立体31の取付板32(レバー取付部32D)を貫通して溶接により固着され、これによって共通支持ピン53は、取付板32のレバー取付部32Dに片持ち支持状態で取付けられている。また、共通支持ピン53は、後述のリンク装置63,69,76,77,84等にも共通部品として使用されるものである。
54,55は共通支持ピン53の外周側に軸方向に並べた状態で挿嵌されたリンク部材としての回動体で、該回動体54,55は、その外形状が図11、図12に示す如く四角形状をなす筒体として形成され、その内周側には、図13に示す如く左,右一対の鍔付ブッシュ56,56,…がそれぞれ取付けられている。そして、これらの鍔付ブッシュ56の内周側は、共通支持ピン53(軸部53A)の外周側に挿嵌されるピン穴56Aとなっている。
また、回動体54,55には、図11に示す如くスタビライザ操作レバー49,50が溶接等の手段を用いて一体化されると共に、略L字状をなすリンクレバー54A,55Aが下向きに突出して設けられている。そして、これらのリンクレバー54A,55Aには、後述のリンクロッド60,61が自在継手59等を介して連結されている。
57,57,…は共通支持ピン53の外周側に回動体54,55等と共に挿通されたスペーサで、これらのスペーサ57は、予め決められた板厚をもって形成された環状平板からなり、共通支持ピン53の外周側で回動体54,55間の軸方向隙間を調整すると共に、後述の止め輪58と回動体54,55との間の軸方向隙間等も調整するものである。
58,58,…は共通支持ピン53の周溝53C〜53Fに選択的に装着された抜止め具としての止め輪で、これらの止め輪58は、共通支持ピン53の外周側で回動体54,55等をスペーサ57と共にそれぞれ個別に抜止め状態に保持するものである。そして、共通支持ピン53(軸部53A)の外周側に鍔付ブッシュ56を介して挿嵌された回動体54,55等は、スペーサ57および止め輪58を介して軸部53Aに対する円滑な回転(回動)が補償されるものである。
59,59は回動体54,55のリンクレバー54A,55Aに取付けられた自在継手で、これらの自在継手59は、図10に示す如くリンクロッド60,61の一端側にそれぞれ連結され、該リンクロッド60,61の他端側は、図8に示すように方向制御弁46,47にそれぞれ連結されている。そして、方向制御弁46,47は、スタビライザ操作レバー49,50によりリンク装置51,52を介して個別に切換操作されるものである。
62はスタビライザ操作レバー49,50よりも前方に位置して取付板32のレバー取付部32Dに傾転可能に設けられた傾き補正用の操作レバーで、該傾き補正用の操作レバー62は、例えばキャブ16内のオペレータが手動で左,右方向(図9中に示す矢示b方向)に傾動操作する構成となっている。そして、操作レバー62は、傾き補正用の方向制御弁48に後述のリンク装置63を介して連結され、方向制御弁48を切換操作するものである。
63は操作レバー62を方向制御弁48に連結するリンク装置で、このリンク装置63は、図10、図15および図16に示す如く共通支持ピン53、スペーサ57、止め輪58および自在継手59等を、前述のリンク装置51,52と同様に共通部品として用いた上で、後述の回動体64,66およびリンクロッド65,67等を含んで構成されるものである。
しかし、この場合のリンク装置63は、図10に示す如く2個の共通支持ピン53,53が上,下に離間して設けられ、後述の回動体64が挿嵌される上側の共通支持ピン53は、図15に示す如く小径部53Bに近い方の軸部53Aの端部が取付板32の裏面側に溶接により固着されている。
そして、上側の共通支持ピン53は、取付板32の長さ方向(車両の前,後方向)に沿って延び、操作レバー62が後述の回動体64と共に左,右方向に傾動操作されるのを補償している。また、後述の回動体66が挿嵌される下側の共通支持ピン53は、前述したリンク装置51,52の共通支持ピン53と同様に小径部53B側が図16に示す如く取付板32に溶接により固着され、片持ち支持されている。
64は上側の共通支持ピン53に挿嵌されたリンク部材としての回動体で、該回動体64は、前述したリンク装置51の回動体54とほぼ同様に構成され、内周側には図15に示すように鍔付ブッシュ56,56が嵌着(圧入)されている。そして、回動体64は、共通支持ピン53の周溝53D,53Fに装着された止め輪58,58によりスペーサ57,57を介して共通支持ピン53の外周側に抜止め状態で保持されている。
しかし、この場合の回動体64には、図10に示す如く操作レバー62が溶接等の手段を用いて一体化されると共に、平板状のリンクレバー64Aが共通支持ピン53の径方向に突出して設けられている。そして、このリンクレバー64Aには、図10に示す如くリンクロッド65の一端側が自在継手59等を介して連結され、リンクロッド65の他端側は、後述する回動体66のリンクレバー66Aに回動可能に連結されている。
66は下側の共通支持ピン53に挿嵌されたリンク部材としての回動体で、該回動体66は、前述したリンク装置52の回動体55とほぼ同様に構成され、内周側には図16に示すように鍔付ブッシュ56,56が嵌着(圧入)されている。そして、回動体66は、共通支持ピン53の基端側(軸方向の一側)に片寄せた状態で外周側に各鍔付ブッシュ56を介して挿嵌され、共通支持ピン53の周溝53C,53Eに装着された止め輪58,58によりスペーサ57,57を介して共通支持ピン53の外周側に抜止め状態で保持されている。
しかし、この場合の回動体66には、共通支持ピン53の径方向に突出して略台形の平板状をなすリンクレバー66Aが設けられている。そして、該リンクレバー66Aの一側には、図10に示す如くリンクロッド65の他端側が回動可能に連結され、リンクレバー66Aの他側(下部側)には、リンクロッド67の一端側が回動可能に連結されている。
また、リンクロッド67は、その他端側が図8に示すように方向制御弁48に連結されている。そして、操作レバー62の傾動操作は、図10に示すリンク装置63の回動体64(リンクレバー64A)、リンクロッド65、回動体66(リンクレバー66A)およびリンクロッド67を介して図8に示す方向制御弁48に伝達されるものである。
68はスタビライザ操作レバー49,50よりも後方に位置して取付板32のレバー取付部32Dに傾転可能に設けられた予備の操作レバーで、該操作レバー68は、第1の制御弁装置33の方向制御弁39に後述のリンク装置69を介して連結されている。そして、操作レバー68は、前,後方向(例えば、図9中の矢示a方向)に傾動操作されることにより、図19に示す予備の油圧シリンダ42等を作動させるものである。
69は操作レバー68と方向制御弁39との間を連結するリンク装置で、該リンク装置69は、図10、図17および図18に示す如く共通支持ピン53、スペーサ57、止め輪58および自在継手59等を、前述のリンク装置51,52と同様に共通部品として用いた上で、後述の回動体70,72およびリンクロッド71,73等を含んで構成されるものである。
しかし、この場合のリンク装置69は、図10に示す如く2個の共通支持ピン53,53が上,下に離間して設けられている。そして、後述の回動体70が挿嵌される上側の共通支持ピン53は、図17に示す如く小径部53B側が取付板32に溶接により固着され、後述の回動体72が挿嵌される下側の共通支持ピン53も、小径部53B側が図18に示す如く取付板32に溶接により固着されている。
70は上側の共通支持ピン53に挿嵌されたリンク部材としての回動体で、該回動体70は、前述したリンク装置51の回動体54とほぼ同様に構成され、その内周側には、図17に示すように鍔付ブッシュ56,56が嵌着(圧入)されている。そして、回動体70は、共通支持ピン53の先端側(軸方向の他側)に片寄せた状態で外周側に各鍔付ブッシュ56を介して挿嵌され、共通支持ピン53の周溝53D,53Fに装着された止め輪58,58によりスペーサ57,57を介して共通支持ピン53の外周側に抜止め状態で保持されている。
しかし、この場合の回動体70には、図10に示す如く操作レバー68が溶接等の手段を用いて一体化されると共に、平板状のリンクレバー70Aが共通支持ピン53の径方向に突出して設けられている。そして、リンクレバー70Aには、図10に示す如くリンクロッド71の一端側が回動可能に連結され、リンクロッド71の他端側は、後述する回動体72のリンクレバー72Aに回動可能に連結されている。
72は下側の共通支持ピン53に挿嵌されたリンク部材としての回動体で、該回動体72は、前述したリンク装置52の回動体55とほぼ同様に構成され、内周側には図18に示すように鍔付ブッシュ56,56が嵌着(圧入)されている。そして、回動体72は、共通支持ピン53の基端側(軸方向の一側)に片寄せた状態で外周側に各鍔付ブッシュ56を介して挿嵌され、共通支持ピン53の周溝53C,53Eに装着された止め輪58,58によりスペーサ57,57を介して共通支持ピン53の外周側に抜止め状態で保持されている。
しかし、この場合の回動体72には、共通支持ピン53の径方向に突出して図10に示すように略台形の平板状をなすリンクレバー72Aが設けられている。そして、該リンクレバー72Aの一側には、図10に示す如くリンクロッド71の他端側が回動可能に連結され、リンクレバー72Aの他側(下部側)には、リンクロッド73の一端側が回動可能に連結されている。
また、リンクロッド73は、その他端側が図8に示すように方向制御弁39に連結されている。そして、操作レバー68の傾動操作は、図10に示すリンク装置69の回動体70(リンクレバー70A)、リンクロッド71、回動体72(リンクレバー72A)およびリンクロッド73を介して図8に示す方向制御弁39に伝達されるものである。
74,75はスタビライザ操作レバー49,50と操作レバー62との間に位置して取付板32のレバー取付部32Dに設けられたレバー支持体で、該レバー支持体74,75は、後述の操作レバー88,89により左,右方向と、前,後方向とにそれぞれ傾転されるものである。
この場合、レバー支持体74,75は、操作レバー88,89がそれぞれ前,後方向(例えば、図9中の矢示a方向)に傾動操作されるときには互いに独立して同方向に傾転される。しかし、操作レバー88,89が左,右方向(例えば、図9中の矢示b方向)に傾動操作されるときには、レバー支持体74,75が互いに一体となって同方向に傾転されるように組付けられている。また、レバー支持体74,75には、後述のロックレバー90が係脱可能に挿嵌される筒状のストッパ部74A,75Aが設けられている。
76,77はレバー支持体74,75と方向制御弁36,37との間を連結するリンク装置で、該リンク装置76,77は、図10に示す如くリンク部材としての回動体78,79を有し、該回動体78,79は、図13に例示した回動体54,55とほぼ同様に、単一の共通支持ピン53の外周側に軸方向に並べた状態で取付けられている。
そして、リンク装置76の回動体78は、図10に示す如くレバー支持体75にリンクロッド80等を介して回動可能に連結され、図8に示す方向制御弁36には、リンクロッド81等を介して回動可能に連結されている。これにより、リンク装置76は、操作レバー89を介したレバー支持体75の前,後方向(例えば、図9中の矢示a方向)の傾転動作を方向制御弁36に伝えるものである。
また、リンク装置77の回動体79は、図10に示す如くレバー支持体74にリンクロッド82等を介して回動可能に連結され、図8に示す方向制御弁37には、リンクロッド83等を介して回動可能に連結されている。これにより、リンク装置77は、操作レバー88または操作レバー89を介したレバー支持体74,75の左,右方向(例えば、図9中の矢示b方向)の傾転動作を方向制御弁37に伝えるものである。
84はレバー支持体74と方向制御弁38との間を連結するリンク装置で、該リンク装置84は、図10に示す如くリンク部材としての回動体85を有し、該回動体85は、図18に例示した回動体72とほぼ同様に、共通支持ピン53の基端側(軸方向の一側)に片寄せた状態で取付けられている。
そして、リンク装置84の回動体85は、図10に示す如くレバー支持体74にリンクロッド86等を介して回動可能に連結され、図8に示す方向制御弁38には、リンクロッド87等を介して回動可能に連結されている。これにより、リンク装置84は、操作レバー88を介したレバー支持体74の前,後方向(例えば、図9中の矢示a方向)の傾転動作を方向制御弁38に伝えるものである。
88,89はスタビライザ操作レバー49,50と操作レバー62との間に位置してレバー支持体74,75に設けられた左,右一対の操作レバーで、該操作レバー88,89のうち一方の操作レバー88は、レバー支持体74に固着して取付けられ、リンク装置77を介して方向制御弁37に連結されると共に、リンク装置84を介して方向制御弁38に連結されている。
また、他方の操作レバー89は、図9、図10に示す如くレバー支持体75に固着して取付けられ、リンク装置76を介して方向制御弁36に連結されると共に、レバー支持体74およびリンク装置77を介して方向制御弁37にも連結されているものである。
このため、車両のオペレータが操作レバー88または操作レバー89を左,右方向に傾動操作すれば、この傾動操作がいずれの場合でもレバー支持体74、リンク装置77を介して方向制御弁37に伝えられる。これにより、方向制御弁37が切換操作され、図19に示すブーム伸縮シリンダ22を伸縮動作させるものである。
また、オペレータが操作レバー89を前,後方向に傾動操作したときには、この傾動操作がレバー支持体75、リンク装置76を介して方向制御弁36に伝えられ、図19に示すブーム起伏シリンダ21が伸縮動作される。また、オペレータが操作レバー88を前,後方向に傾動操作したときには、この傾動操作がレバー支持体74、リンク装置84を介して方向制御弁38に伝えられ、図19に示すフォークシリンダ23が伸縮動作されるものである。
90は操作レバー88,89の傾動操作を規制するためのロック機構を構成するロックレバーで、該ロックレバー90は、図8、図9に示す如く操作レバー62と操作レバー88,89との間に位置して取付板32のレバー取付部32Dに支持腕91を介して取付けられている。
そして、ロックレバー90は、図8ないし図10に示すロック位置でレバー支持体74,75のストッパ部74A,75Aに挿嵌(係合)されることにより、レバー支持体74,75が操作レバー88,89で傾転されるのを規制する。また、ロックレバー90は、図8中に示す矢示c方向に引上げられると、ストッパ部74A,75Aに対する係合が解除されることにより、レバー支持体74,75が操作レバー88,89で傾転されるのを許すものである。
92,92,…はレバー・弁組立体31をフレーム3の左縦板4に取付けるための設置ボルトで、これらの設置ボルト92は、図4ないし図7に示すように左縦板4の内側面に溶接して設けたねじ座93,94等にそれぞれ螺着され、これによりレバー・弁組立体31の取付板32を、左縦板4に対して着脱可能に締結するものである。
この場合、レバー・弁組立体31の取付板32と左縦板4との間には、図4、図5に示すように隙間S(例えば、20〜30mm程度)がねじ座93,94等により形成され、この隙間Sは、制御弁装置33,43等からの熱を取付板32を介して外部に放熱する機能等を有している。
95,96はレバー・弁組立体31の第1,第2の制御弁装置33,43間を接続する油圧配管で、該油圧配管95,96は、図3〜図7に示すように第1の制御弁装置33と第2の制御弁装置43との間に設けられ、このうちの一方の油圧配管95は、図19に示す如く制御弁装置43のセンタバイパス管路43Aを制御弁装置33のセンタバイパス管路33Aに接続するものである。
また、他方の油圧配管96は、図19に示すセンタバイパス管路43Aのうち方向制御弁48よりも下流側となる低圧側管路部43Bを、制御弁装置33の低圧側管路部33Bに接続するものである。そして、この油圧配管96は、後述の油圧配管99等を介してタンク98に接続されるものである。
97はタンク98と共に油圧源を構成する油圧ポンプで、この油圧ポンプ97は、例えば図3に示す縦板4,5間に位置して底板6の上側に配置され、機器支持部11上に搭載したエンジン(図示せず)により回転駆動されるものである。また、タンク98は、例えば左縦板4の外側に位置してキャブ16の下側に設けられる。そして、油圧ポンプ97は、図19示す如くタンク98内の作動油を吸込んで高圧の圧油をポンプ管路40内へと吐出し、この圧油が方向制御弁36〜39、46〜48を介して各シリンダ21〜23,42,26,28等に給排されるものである。
99は制御弁装置43の低圧側管路部43Bとタンク98との間に設けられる他の油圧配管で、該油圧配管99は、制御弁装置33の低圧側管路部33Bにも油圧配管96等を介して接続され、これらの低圧側管路部33B,43Bをタンク98に接続するものである。
本実施の形態によるリフトトラック1は上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
まず、リフトトラック1のキャブ16内に乗込んだオペレータが、運転席17に着席した状態でエンジンを起動すると、これによって油圧ポンプ97等が回転駆動される。そして、油圧ポンプ97から吐出される圧油を、例えば走行用の油圧モータ(図示せず)等に給排して後輪15等を走行駆動し、ハンドル等をステアリング操作して前輪13を操舵することにより、リフトトラック1を作業現場等へと自走できる。
また、リフトトラック1(車両)を走行させるときには、図1に示す左,右のスタビライザ25,25を予め上向きに上昇させ、それぞれの接地板27を地面から大きく離間させることにより、車両の走行時等にスタビライザ25が邪魔になるのを防ぐようにする。
次に、作業現場において作業装置18のフォーク20に荷物(図示せず)等を積載するときには、キャブ16内のオペレータがロックレバー90を把持して図7中の矢示c方向に引上げれば、レバー支持体74,75のストッパ部74A,75Aに対するロックレバー90の係合が解除され、これによって、レバー支持体74,75を操作レバー88,89により傾転することが可能となる。
そして、この状態で車両を荷物の方向に向けてゆっくりと前進させることにより、フォーク20を荷物の下側へと差込むように配置する。また、このときにキャブ16内のオペレータが操作レバー88を手動で傾動操作すると、操作レバー88の傾動操作がレバー支持体74、リンク装置84を介して方向制御弁38に伝えられる。
これにより、方向制御弁38を図19に例示する中立位置から切換えることができ、油圧ポンプ97からの圧油をフォークシリンダ23に給排して該シリンダ23を伸長方向に駆動できる。そして、フォークシリンダ23を僅かに伸長させることにより、例えば図1に示す作業装置18の先端側でフォーク20を僅かに上向きに回動させ、フォーク20の上側に荷物を安定させた状態で積込むことができる。
また、例えば作業現場が傾斜地等の場合には、傾き補正用の操作レバーである操作レバー62をキャブ16内のオペレータが傾動操作すれば、操作レバー62に対しリンク装置63を介して連結された方向制御弁48を切換操作できる。そして、方向制御弁48を切換操作することにより、油圧ポンプ97からの圧油を傾き補正シリンダ28に給排でき、図1に示す前輪13側のアクスルハウジング14上で傾き補正シリンダ28を伸縮させ、フレーム3の左,右方向における傾き補正(フレームレベリング)を行うことができる。
また、フォーク20の上側に荷物を積載した状態で、作業装置18を用いて上方(高所)へと荷物を持上げる荷役作業を行うときには、荷物の重量による影響等で車両が転倒するような外力を受けることがある。そして、車両の転倒を防ぐためには、左,右のスタビライザ25,25を図1に示す如く各スタビライザシリンダ26により左,右に張出した状態に配置する必要がある。
そこで、このような場合には、キャブ16内のオペレータがスタビライザ操作レバー49,50を傾動操作することにより、このときの操作力をリンク装置51,52を介して方向制御弁46,47に伝えつつ、該方向制御弁46,47を切換操作することによって、左,右のスタビライザシリンダ26,26を伸長方向に駆動する。
これによって、リフトトラック1の各スタビライザ25を、図1に示す如くスタビライザシリンダ26で左,右方向に張出す方向に駆動して、接地板27を地面に接地することができ、荷役作業等にあたって車体2を安定した状態に保持できると共に、これにより車体2の転倒防止等を図ることができる。
次に、このように車体2を安定化した状態で作業装置18を作動させるときには、前述の如くロックレバー90を予め解除した状態でキャブ16内のオペレータが、例えば操作レバー89を前,後方向に傾動操作すると、この傾動操作がレバー支持体75、リンク装置76を介して方向制御弁36に伝えられることにより、図19に示すブーム起伏シリンダ21が伸縮動作され、作業装置18のブーム19を上,下に起伏(俯仰動)することができる。
そして、キャブ16内のオペレータが操作レバー88または操作レバー89を左,右方向に傾動操作したときには、いずれの場合でも傾動操作がレバー支持体74、リンク装置77を介して方向制御弁37に伝えられ、このときに方向制御弁37を切換操作することにより図19に示すブーム伸縮シリンダ22を伸縮動作させ、作業装置18のブーム19を長手方向に伸縮させることができる。
また、オペレータが操作レバー88を前,後方向に傾動操作したときには、この傾動操作がレバー支持体74、リンク装置84を介して方向制御弁38に伝えられることにより、図19に示すフォークシリンダ23を伸縮動作させ、作業装置18の先端側でフォーク20を上,下に回動することができ、例えば前述の如くフォーク20上に積載した荷物等を適宜な場所(荷下ろし場所)へと運搬することができる。
そして、荷物の荷下ろしが完了した後には、キャブ16内のオペレータが操作レバー88または操作レバー89を傾動操作して作業装置18のブーム19を縮小させると共に、操作レバー89を傾動操作することによってブーム19を、例えば下向きに俯動(下降)させ、図1に示す如く作業装置18をフレーム3上に格納するように配置することができる。
かくして、本実施の形態によれば、第1の制御弁装置33(方向制御弁36〜39)、第2の制御弁装置43(方向制御弁46〜48)、操作レバー49,50,62,68,88,89およびリンク装置51,52,63,69,76,77,84等を、図8、図9に示すように取付板32に予め組付けてレバー・弁組立体31を構成している。
そして、このように予備組立てしたレバー・弁組立体31は、図2ないし図7に示すように取付板32を用いてフレーム3の左縦板4に、その内側から複数の設置ボルト92等により着脱可能に取付ける構成としているので、車体2のフレーム3に対する制御弁装置33,43、操作レバー49,50,62,68,88,89およびリンク装置51,52,63,69,76,77,84等の取付作業を効率的に行うことができる。
また、本実施の形態では、複数のリンク装置51,52,63,69,76,77,84等に対して、共通支持ピン53、スペーサ57および止め輪58をそれぞれ共通部品として用いる構成としているので、共通支持ピン53を含めた構成部品の部品点数を確実に削減でき、部品管理を簡略化することができる。
そして、複数の共通支持ピン53を同一形状に形成して部品の共通化を図ることにより、従来技術の如く長さの異なる複数の支持ピンを用意する必要がなくなり、誤組付け等の発生を抑えることができると共に、例えば共通支持ピン53の取付作業を容易に行うことができ、組立時の作業性を向上することができる。
即ち、前述した複数のリンク装置51,52,63,69,76,77,84のうち、例えば図11ないし図13に示すリンク装置51,52の回動体54,55は、取付板32に片持ち支持された共通支持ピン53の外周側に軸方向に並べた状態(第1の使用形態)で取付ける構成としている。また、図16に示すリンク装置63の回動体66は、取付板32に片持ち支持された共通支持ピン53の外周側に軸方向の一側(共通支持ピン53の基端側)へと片寄せた状態(第2の使用形態)で取付ける構成としている。
また、図17に示すリンク装置69の回動体70は、取付板32に片持ち支持された共通支持ピン53の外周側に軸方向の他側(共通支持ピン53の先端側)へと片寄せた状態(第3の使用形態)で取付ける構成としている。そして、図18に示すリンク装置69の回動体72は、共通支持ピン53のの基端側に片寄せた第2の使用形態で取付ける構成としている。
このように、前述した第1〜第3の使用形態のいずれにあっても、単一の共通支持ピン53を共通部品として用いることができる。そして、他のリンク装置76,77,84についても、図10に示す回動体78,79,85等をそれぞれの共通支持ピン53に対し、前述した第1〜第3の使用形態のいずれかを選択して取付けることができる。
さらに、共通支持ピン53の使用形態としては、図15に示す回動体64が挿嵌される共通支持ピン53のように、小径部53Bに近い方の軸部53Aの外周側を取付板32の裏面等に溶接により固着して用いてもよい。そして、この場合には共通支持ピン53を、取付板32の長さ方向(車両の前,後方向)に沿って延ばすことにより、図10に示す如く操作レバー62が回動体64と共に左,右方向に傾動操作されるのを補償することができる。
従って、本実施の形態によれば、複数のリンク装置51,52,63,69,76,77,84等に対して、共通支持ピン53、スペーサ57および止め輪58をそれぞれ共通部品として用いることにより、部品点数を削減して部品管理を簡略化できると共に、共通支持ピン53の誤組付け等が発生するのを防止でき、共通支持ピン53等の取付作業に余分な労力と時間を費やす必要がなくなり、組立時の作業性を向上することができる。
そして、このような共通部品からなる支持ピン53を用いて各リンク部材(例えば、回動体54,55,64,66,70,72,78,79,85等)の取付高さ位置を互いに異ならせることができ、これらのリンク部材等が互いに接触したり、干渉したりするのを容易に防止できると共に、リンク装置51,52,63,69,76,77,84等を用いて、操作レバー49,50,62,68,88,89等の操作を方向制御弁36〜39、46〜48等に円滑に伝えることができ、操作上の安全性を確保し、信頼性を向上することができる。
また、このようなリンク装置51,52,63,69,76,77,84を、制御弁装置33,43および操作レバー49,50,62,68,88,89等共に予備組立てしたレバー・弁組立体31を、フレーム3の左縦板4に取付板32を介して取付ける構成としているために、例えば制御弁装置33,43をフレーム3等に取付ける作業と、操作レバー49,50,62,68,88,89等を取付ける作業とを別々に行う必要がなくなる。
そして、レバー・弁組立体31の取付板32をフレーム3の左縦板4に取付けるだけで、制御弁装置33,43、操作レバー49,50,62,68,88,89およびリンク装置51,52,63,69,76,77,84等をフレーム3に対し一括して組付けることができ、組立時の作業性を大幅に向上することができる。
また、レバー・弁組立体31の取付板32には、リンク装置51,52,63,69,76,77,84等が予め組付けられているので、レバー・弁組立体31を図9に示すように組立てた段階で、例えば操作レバー49,50,62,68,88,89の傾動操作に対する方向制御弁36〜39、46〜48の動作確認をリンク装置51,52,63,69,76,77,84を介して容易に行うことができる。
また、この場合には、それぞれのリンクロッド60,61,65,67,71,73,80,81,82,83,86,87のリンク長さ等を微調整して、それぞれのリンクの動きを円滑に調整することができる。そして、これらのリンク装置51,52,63,69,76,77,84等を用いることにより、各方向制御弁36〜39、46〜48の動きを微調整できると共に、このような微調整作業を車体2内ではなく、例えば組立工場等の広い作業スペースを利用して容易に行うことができる。
即ち、リンク装置51,52,63,69,76,77,84等の動きを円滑にするための調整作業等をレバー・弁組立体31の組立段階で、広い作業スペースをもって容易に行うことができると共に、方向制御弁36〜39、46〜48の動き等も容易に微調整することができる。
そして、レバー・弁組立体31は、方向制御弁36〜39、46〜48の動き等を微調整した後に、取付板32を用いてフレーム3の左縦板4に対し、該左縦板4の内側面に横方向(左,右方向)から設置ボルト92等で締結するように取付けることができ、車体2のフレーム3に対する取付作業を円滑に行うことができると共に、組立時の作業性を向上することができる。
また、レバー・弁組立体31は、リンク装置51,52,63,69,76,77,84等を操作レバー49,50,62,68,88,89、方向制御弁36〜39、46〜48と共に単一の取付板32に組付ける構成としているので、第1の制御弁装置33(方向制御弁36〜39)、第2の制御弁装置43(方向制御弁46〜48)を含むレバー・弁組立体31全体をコンパクトに形成することができると共に、組立時の誤差等も小さく抑えることができる。
また、レバー・弁組立体31が取付けられた左縦板4には、オペレータが乗降するキャブ16を設け、このキャブ16内に操作レバー49,50,62,68,88,89等を配置する構成としているので、例えばキャブ16内に搭乗したオペレータは、操作レバー49,50,62,68,88,89を手動で傾動操作することによって方向制御弁36〜39、46〜48を切換操作でき、各シリンダ21〜23、26,28,42に対する圧油の給排制御(操作)を円滑に行うことができる。
一方、レバー・弁組立体31の取付板32には、前,後方向に離間して第1,第2の制御弁装置33,43を組付ける構成としているので、第1の制御弁装置33を作業装置18の連結ピン7(ブーム19の基端側)に近い位置に配置することができ、第1の制御弁装置33よりも前側に位置する第2の制御弁装置43は、車体安定化装置24(スタビライザ取付部8、シリンダ取付部9)に近い位置に配置することができる。
このため、第1の制御弁装置33(方向制御弁36〜39)と作業装置18の各シリンダ21〜23、41,42との間に接続して設ける各油圧配管の長さを短くできると共に、第2の制御弁装置43(方向制御弁46〜48)と車体安定化装置24の各シリンダ26,28との間に接続して設ける各油圧配管の長さも確実に短縮することができる。
そして、このように各油圧配管の長さを短くできるため、油圧配管の長さ方向途中部位に用いる配管の留め具(図示せず)等を減らして部品点数を削減できると共に、油圧配管の引き回し作業等を簡略化することができ、これによっても車両組立時の作業性を向上することができる。
また、レバー・弁組立体31の取付板32には、操作レバー88,89の操作を規制するためのロックレバー90等を設けているので、制御弁装置33,43および操作レバー49,50,62,68,88,89等からなるレバー・弁組立体31にロックレバー90を組込んで全体をコンパクトに形成できると共に、ロックレバー90を作動させたときには操作レバー88,89が誤って操作されるのを規制でき、操作上の安全性を確保し、信頼性を向上することができる。
なお、前記実施の形態では、共通部品として用いる共通支持ピン53は、2個のリンク部材(例えば、回動体54,55等)を軸方向に並べて配置可能な長さに形成する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、共通支持ピンを、3個以上のリンク部材を軸方向に並べて挿嵌可能な長さに形成してもよく、例えば図20に示す変形例のように共通支持ピン101を構成してもよい。
即ち、図20に示す変形例の共通支持ピン101は、前記実施の形態で述べた共通支持ピン53とほぼ同様に大径の軸部101Aと小径部101Bとにより構成されている。しかし、この場合の共通支持ピン101は、軸部101Aが長尺に形成され、例えば3個のリンク部材(例えば、回動体54,55等)を軸方向に並べた状態で挿嵌できるような軸方向長さを有している。そして、軸部101Aの外周面には、例えば合計6個の周溝101C,101D,101E,101F,101G,101Hを軸方向に互いに離間して形成している。
また、前記実施の形態では、リンク部材としての回動体54,55等の内周側に左,右一対の鍔付ブッシュ56,56を嵌着して設ける場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば回動体54,55等のリンク部材の内周(ピン穴)側に、ブッシュ等のすべり軸受またはころがり軸受を介して共通支持ピンを挿嵌する構成としてもよく、軸受等を用いることなく回動可能に挿嵌する構成としてもよいものである。
一方、前記実施の形態では、レバー・弁組立体31の取付板32に、第1,第2の制御弁装置33,43を前,後方向に離間して組付ける場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば1個または複数の方向制御弁と、該方向制御弁を切換操作する1個または複数の操作レバーとを単一のブラケット(1枚の取付板)に組付けてレバー・弁組立体を構成してもよく、複数の方向制御弁は、一つのブロックからなる制御弁装置として組立てる構成としてもよいものである。
また、前記実施の形態では、作業機械として荷役作業等に用いられるリフトトラック1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば油圧ショベル、油圧クレーン、ホイールローダ等のように、操作レバーをリンク装置により方向制御弁に連結し、方向制御弁等の切換操作を行う構成とした作業機械等に広く適用することができるものである。
本発明の実施の形態によるリフトトラックを示す斜視図である。 図1中の前輪、後輪および車体安定化装置等を取外した状態で車体のフレーム、レバー・弁組立体等を示す斜視図である。 図2中のフレーム、レバー・弁組立体等を上方からみた平面図である。 図3中のレバー・弁組立体等を拡大して示す要部拡大図である。 レバー・弁組立体等を図4中の矢示V−V方向からみた断面図である。 レバー・弁組立体をフレームの左縦板に取付けた状態で示す斜視図である。 図6中のレバー・弁組立体を拡大して示す正面図である。 図7中のレバー・弁組立体を単体として示す正面図である。 図8に示すレバー・弁組立体の斜視図である。 レバー・弁組立体のリンク装置等を拡大して示す図8の部分拡大図である。 リンク装置の共通支持ピン、回動体およびスペーサ等を図10中の矢示XI−XI方向からみた拡大断面図である。 リンク装置の共通支持ピン、回動体およびスペーサ等を示す図11の左側面図である。 リンク装置の共通支持ピン、回動体およびスペーサ等を図11中の矢示XIII−XIII方向からみた断面図である。 図13中の共通支持ピンを単体として示す外観図である。 補正レバー側のリンク装置を図10中の矢示XV−XV方向からみた拡大断面図である。 リンク装置の共通支持ピン、回動体およびスペーサ等を図10中の矢示XVI−XVI方向からみた拡大断面図である。 操作レバー側のリンク装置を図10中の矢示XVII−XVII方向からみた拡大断面図である。 リンク装置の共通支持ピン、回動体およびスペーサ等を図10中の矢示XVIII−XVIII方向からみた拡大断面図である。 油圧ポンプ、複数の方向制御弁および作業装置の各シリンダ等をを示す油圧回路図である。 変形例による共通支持ピンを示す外観図である。
符号の説明
1 リフトトラック(作業機械)
2 車体(機体)
3 フレーム
4 左縦板
5 右縦板
6 底板
7 連結ピン
8 スタビライザ取付部
9 シリンダ取付部
10 キャブ支持部
11 機器支持部
13 前輪
14 アクスルハウジング
15 後輪
16 キャブ
18 作業装置
19 ブーム
20 フォーク(荷役作業具)
21 ブーム起伏シリンダ(油圧アクチュエータ)
22 ブーム伸縮シリンダ(油圧アクチュエータ)
23 フォークシリンダ(油圧アクチュエータ)
25 スタビライザ
26 スタビライザシリンダ(油圧アクチュエータ)
28 傾き補正シリンダ(油圧アクチュエータ)
31 レバー・弁組立体
32 取付板
33 第1の制御弁装置
36〜39 方向制御弁
41 レベルシリンダ(油圧アクチュエータ)
42 予備の油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)
43 第2の制御弁装置
46〜48 方向制御弁
49,50 スタビライザ用の操作レバー
51,52,63,69,76,77,84 リンク装置
53,101 共通支持ピン
53C〜53F,101C〜101H 周溝(取付部)
54,55,64,66,70,72,78,79,85 回動体(リンク部材)
56 鍔付ブッシュ
56A ピン穴
57 スペーサ
58 止め輪(抜止め具)
59 自在継手
60,61,65,67,71,73,80,81,82,83,86,87 リンクロッド
62 傾き補正用の操作レバー
68 予備の操作レバー
74,75 レバー支持体
88,89 作業用の操作レバー
90 ロックレバー(ロック機構)
92 設置ボルト
93,94 ねじ座
95,96 油圧配管
97 油圧ポンプ
98 タンク

Claims (4)

  1. 機体に設けられる複数の支持ピンと、該各支持ピンの外周側に挿嵌されるピン穴を有し該各支持ピンの周囲で回動されることにより力の伝達を行う複数のリンク部材とを備えてなるリンク装置において、
    前記複数の支持ピンは、前記リンク部材を複数個軸方向に並べた状態で挿嵌可能な軸方向長さを有し、1個または複数個の前記リンク部材を支持するために共通して用いられる共通支持ピンとして構成し、これらの共通支持ピンには、その外周側に前記リンク部材を個別に抜止めする複数の抜止め具を設ける構成としたことを特徴とするリンク装置。
  2. 前記抜止め具は、前記リンク部材と共に前記共通支持ピンの外周側に取付けられ前記リンク部材の抜止めを行う止め輪により構成し、前記共通支持ピンの外周面には、前記止め輪が着脱可能に装着される複数の周溝を軸方向に離間して形成する構成としてなる請求項1に記載のリンク装置。
  3. 前記機体は、前記共通支持ピンが複数個互いに離間して片持ち支持状態で取付けられる取付板を有し、該取付板に取付けた複数の共通支持ピンのうち、一の共通支持ピンには、複数個の前記リンク部材を軸方向に並べた状態で挿嵌して設け、他の共通支持ピンには、1個の前記リンク部材を挿嵌して設ける構成としてなる請求項1または2に記載のリンク装置。
  4. 複数の油圧アクチュエータと、該各油圧アクチュエータに圧油を給排して各油圧アクチュエータの作動を制御する複数の方向制御弁と、前記各油圧アクチュエータに対する圧油の給排を制御するため該各方向制御弁を切換操作する複数の操作レバーと、該各操作レバーと各方向制御弁との間を個別に連結する複数のリンク装置とを備え、該各リンク装置は、機体に設けられる支持ピンと、該支持ピンの外周側に挿嵌されるピン穴を有し該支持ピンの周囲で回動されることにより前記操作レバーの操作を方向制御弁に伝えるリンク部材とからなるリンク装置を用いた作業機械において、
    前記各リンク装置の支持ピンは、前記リンク部材を複数個軸方向に並べた状態で挿嵌可能な軸方向長さを有し、1個または複数個の前記リンク部材を支持するために共通して用いられる共通支持ピンとして構成し、これらの共通支持ピンには、その外周側に前記リンク部材を個別に抜止めする複数の抜止め具を設ける構成としたことを特徴とするリンク装置を用いた作業機械。
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