JP2020084572A - トラクタ - Google Patents

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Kazutomo Miyaguchi
和朋 宮口
明人 三原
Akito Mihara
明人 三原
勇斗 赤井
Yuto Akai
勇斗 赤井
永井 宏樹
Hiroki Nagai
宏樹 永井
山下 信行
Nobuyuki Yamashita
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Abstract

【課題】連動操作機構及びバックホー支持部を予め走行車体に取り付けておくようにしながら、部材同士が干渉することを回避できるようにすることが望まれていた。【解決手段】他の作業装置を昇降させるための昇降リンク機構26とモーア支持部51とを連動連係する連動操作機構59が備えられ、バックホー支持部44に、バックホー側の係止ピン46を受止め係合可能な係合部47が備えられ、連動操作機構59に、昇降リンク機構の揺動リンクに連動して揺動する連係アーム63と、連係アーム63の揺動端に連動連係される中継部材65と、中継部材65とモーア支持部51とに亘って延び且つ押し引き操作可能な押し引きロッド64とが備えられ、中継部材65と押し引きロッド64との連係箇所に相対移動を許容する融通Yが形成されている。【選択図】図6

Description

本発明は、走行車体にモーアやバックホー等を装着可能なトラクタに関する。
この種のトラクタにおいては、従来では、走行車体の後部にバックホーを着脱可能に装着するとともに、走行車体の下部にモーアを昇降可能並びに着脱可能に装着することができるように構成されたものがあった。走行車体に備えられるバックホー支持部には、バックホー側の係止ピンを受止め係合可能な係合部が備えられている。又、走行車体には、例えば、耕耘装置等を昇降可能に支持するための備えられている昇降リンク機構を利用して、モーアを昇降させるように、連動連係する連動操作機構が備えられていた。そして、連動操作機構は、昇降リンク機構の揺動リンクに連動して揺動する連係アームと、連係アームの揺動端に連動連係される押し引きロッドとが備えられる構成となっていた。(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−271294号公報
上記従来構成では、例えば、バックホーを装着して使用するときには、モーアの本体及び連動操作機構の夫々について、それらを全て取り外して、バックホーを着脱可能に支持するためのバックホー支持部を走行車体に取り付けて、そのバックホー支持部を利用してバックホーを装着することができる。しかし、最近では、バックホーを装着して作業する作業形態と、モーアを装着して作業する作業形態との夫々に切り換え可能にして、いずれの使用形態でも利用可能にして、その作業形態の切り換えを能率よく行えるようにすることが望まれている。
そのような要望に対応するために、連動操作機構及びバックホー支持部を予め走行車体に取り付けておくことが考えられる。しかし、上記従来構成であれば、バックホー支持部においてバックホー側の係止ピンを受止め係合可能な係合部が、連動操作機構における連係アームに近い位置にあり、それらが干渉してしまうおそれがあった。特に、作業走行の妨げとならないように、下方側への突出を抑制すべく、モーア支持部や連動操作機構を、モーアを最大上昇位置まで上昇させる状態に位置固定させる場合には、押し引きロッドが後方に移動し、それに伴って連係アームが上方側に揺動して、連係アームがバックホー側の係止ピンに干渉するおそれがあった。
そこで、連動操作機構及びバックホー支持部を予め走行車体に取り付けておくようにしながら、部材同士が干渉することを回避できるようにすることが望まれていた。
本発明に係るトラクタの特徴構成は、機体後側に位置する状態でバックホーを着脱可能に支持するバックホー支持部と、機体下部に位置する状態でモーアを着脱可能に且つ昇降可能に支持するモーア支持部と、機体後部側に位置する他の作業装置を昇降させるための昇降リンク機構と、前記昇降リンク機構の昇降操作に伴って前記モーアを昇降操作すべく、前記昇降リンク機構と前記モーア支持部とを連動連係する連動操作機構とが備えられ、前記昇降リンク機構に、横向き軸芯周りで揺動する揺動リンクが備えられ、前記バックホー支持部に、前記バックホー側の係止ピンを受止め係合可能な係合部が備えられ、前記連動操作機構に、前記揺動リンクに連動して揺動する連係アームと、前記連係アームの揺動端に連動連係される中継部材と、前記中継部材と前記モーア支持部とに亘って延び且つ押し引き操作可能な押し引きロッドとが備えられ、前記中継部材と前記押し引きロッドとの連係箇所に、前記押し引きロッドが移動可能な範囲のいずれの位置にあっても前記連係アームが前記係止ピンと干渉しない位置に保持されるべく、前記中継部材と前記押し引きロッドとの相対移動を許容する融通が形成されている点にある。
本発明によれば、バックホー支持部と、モーア支持部と、連動操作機構とが備えられており、バックホーを装着する作業形態と、モーアを装着する作業形態のいずれにも、煩わしさなく対応することができる。そして、連動操作機構に中継部材が備えられ、中継部材と押し引きロッドとの連係箇所に融通が形成されている。その融通は、中継部材と押し引きロッドとの相対移動を許容し、モーアの昇降に伴って移動する押し引きロッドが移動可能な範囲のいずれの位置にあっても連係アームが係止ピンと干渉することを回避することができる。その結果、下方側への突出を抑制すべく、モーア支持部や連動操作機構を、モーアを最大上昇位置まで上昇させる状態に位置固定させるようにしても、連係アームが係合ピンと干渉することを回避できる。
従って、連動操作機構及びバックホー支持部を予め走行車体に取り付けておくようにしながら、部材同士が干渉することを回避できるようにすることが可能となった。
本発明においては、前記揺動リンクが左右方向に間隔をあけて一対備えられ、前記連動操作機構が、一対の前記揺動リンクに対応して左右両側に夫々備えられ、左右の前記連動操作機構のうちの一方の前記連動操作機構に、前記連係アームと、前記中継部材と、前記押し引きロッドとが備えられ、他方の前記連動操作機構は、前記中継部材を備えずに、前記連係アームと前記押し引きロッドとが直接に連動連係されていると好適である。
本構成によれば、左右の前記連動操作機構のうちの一方の連動操作機構については、走行車体に備えられる複数の装置との間で配置に制約を受ける関係で、連係アームがバックホー側の連結ピンに干渉するおそれがある場合に、連動操作機構に中継部材を備える構成とし、他方の連動操作機構については、そのような配置上の制約がなければ、連係アームと押し引きロッドとを直接に連動連係させることにより、昇降リンク機構とモーア支持部との連動操作を良好に行うことができる。
モータ装着状態のトラクタの全体側面図である。 バックホー装着状態のトラクタの全体側面図である。 モーアが低い位置にあるときの連動操作機構の側面図である。 板状フレームと連動操作機構を示す斜視図である。 中継部材の接続状態を示す分解斜視図である。 モーア支持部が高い位置にあるときの連動操作機構の側面図である。 連動操作機構の構成を示す平面図である。 燃料センサの取付状態を示す斜視図である。 燃料センサ装着部の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態の一例を図面に基づいて説明する。
尚、本実施形態では、本発明に係るトラクタの作業走行時における前進側の進行方向(図1,7における矢印F参照)が「前側」、後進側への進行方向(図1,7における矢印B参照)が「後側」である。又、その前後方向での前向き姿勢を基準としての右側に相当する方向(図7における矢印R参照)が「右側」、同様に左側に相当する方向(図7における矢印L参照)が「左側」である。
〔全体構成〕
図1,2には、本発明に係るトラクタの全体側面が示されており、このトラクタは、走行車体1の下部にモーア2を着脱可能に装着する状態(図1参照)と、走行車体1の後部にバックホー3を着脱可能に装着する状態(図2参照)とに切り換える可能である。
走行車体1は、平鋼材などを連結して枠状に形成した車体フレーム4の前部に、ラジエータ5、エンジン6等が搭載支持されている。エンジン6の後部に主クラッチ(図示せず)を内装したクラッチハウジング7が連結され、クラッチハウジング7の後部に、静油圧式無段変速装置8やミッションケース9などが備えられている。エンジン6からの動力が静油圧式無段変速装置8にて変速され、ミッションケース9に内装した図示しない走行用伝動機構を介して左右一対の前輪10及び後輪11に伝達される。又、エンジン6からの動力が図示しない伝動機構を介してモーア2に伝達される。
走行車体1の後部には、左右の前輪10を操舵するステアリングホイール12、各種の操作具類、運転座席13などを備えて搭乗運転部14が形成され、運転座席13の後方にはアーチ状のロプス15が備えられている。
〔燃料タンク〕
走行車体に燃料タンク16が備えられている。図8に示すように、燃料タンク16には、燃料の残量を検出するための燃料センサ17が備えられている。燃料センサ17は、揺動式の検知アーム18を備えたセンサ本体19と、センサ本体19を燃料タンク16の開口部20を通して内部に挿入させた状態で開口部20の周縁部に取り付けるための取付部21とを備えている。開口部20は矩形状に形成され、取付部21は、矩形状の開口部20に嵌り込む挿入部21Aと、開口部20の周縁部に上方から載置されてボルト固定される載置部21Bとを有する。
図9に示すように、燃料センサ17は、開口部20との間にゴム製のシール部材22が介装される状態でボルト固定される。シール部材22は、取付部21の載置部21Bと共締めされる状態でボルト固定されるフランジ部22Aと、取付部21の挿入部21Aと開口部20との間に挟まれる周壁部22Bとを有する。ボルト固定することでシール部材22を密状態で挟むことでエアー漏れしないように封止する構成となっている。
〔昇降リンク機構について〕
図1,3,4に示すように、走行車体1の後部に位置するミッションケース9の上部には、左右一対のリフトアーム23が上下揺動可能に装備されるとともに、それらのリフトアーム23を揺動駆動する油圧式のリフトシリンダ24が一体的に設けられている。図7に示すように、ミッションケース9の左右両側部には後車軸ケース25が連結されている。
他の作業装置を昇降可能に連結支持するための昇降リンク機構26が備えられている。昇降リンク機構26は、ミッションケース9の後下部に固定状態で支持された横向き支軸27と、この横向き支軸27の軸芯周りで昇降揺動可能に支持された左右一対の揺動リンク28とを有する。揺動リンク28の後端部には、例えば、図示しない耕耘装置やプラウ等の他の作業装置が連結される。左右のリフトアーム23の先端と左右の揺動リンク28の途中部とに亘って左右一対のリフトロッド29が枢支連結されている。リフトアーム23が上下揺動すると、それに伴って揺動リンク28を介して作業装置が昇降する。
尚、上述したリフトアーム23、昇降リンク機構26における揺動リンク28及びリフトロッ29ド等は、走行車体1にバックホー3が装着される場合には、取り外される。
〔バックホーについて〕
図2に示すように、バックホー3には、左右一対のアウトリガー30を有する基台31が備えられ、基台31に左右揺動可能にスウィングブラケット32が連結されている。スウィングブラケット32から起伏揺動可能に延設されたブーム33、ブーム33の延出端部から前後揺動可能に延設されたアーム34、アーム34の延出端部に前後揺動可能に連結されたバケット35が備えられている。基台31とスウィングブラケット32とにわたって架設されたスウィングシリンダ36、スウィングブラケット32とブーム33とにわたって架設されたブームシリンダ37、ブーム33とアーム34とにわたって架設されたアームシリンダ38、アーム34とバケット35とにわたって架設されたバケットシリンダ39が備えられている。基台31の操縦塔40に、左右一対の十字揺動式で中立復帰型の操縦レバー41、及び、それらの操縦レバー41の操作に基づいて各シリンダ36〜39に対する作動油の流動状態を切り換えるバルブユニット(図示せず)などが備えられている。左右の操縦レバー41の操作に基づくバルブユニットの油圧制御で、対応するシリンダ36〜39が伸縮作動してブーム33やアーム34あるいはバケット35などを揺動駆動することで、掘削動作や掻き込み動作あるいは下ろし動作などを行うことができる。
〔モーアについて〕
モーア2は、詳細な構成については図示は省略しているが、横側に排出口が形成されたモーアデッキ内に、縦軸心周りに回転可能な状態で複数の回転ブレードが備えられ、エンジン6から伝達される動力により各回転ブレードを回転駆動することで、草を刈り取って排出口から排出するように構成されている。
〔車体のフレーム構成〕
図3,4,7に示すように、左右に位置する車体フレーム4は、板状に形成され、クラッチハウジング7及びミッションケース9の左右両側箇所に沿って前後方向に沿って延びる状態で設けられている。車体フレーム4はクラッチハウジング7及びミッションケース9に連結されている。図7に示すように、車体フレーム4よりも横幅方向外方側に位置して、クラッチハウジング7の横側部から後車軸ケース25にわたって架設されるとともに、さらに、後方側にまで延設される状態で左右一対の板状フレーム43が備えられている。板状フレーム43の前部側は、図示しない連結部材を介して、車体フレーム4あるいはクラッチハウジング7等に支持される。
左右の板状フレーム43の後部にバックホー3を着脱可能に支持するバックホー支持部44が備えられている。左右の板状フレーム43の後部の下部の左右方向内方側に厚肉の連結用板体45が一体的に連結されており、この連結用板体45にバックホー3側の係止ピン46が入り込み係合する係合部としての係合凹部47が形成されている。左右の板状フレーム43の後部の上部に、バックホー3側の連結部48に対してピン連結されるボス部49が備えられている。
バックホー3を装着するときは、図4に示すように、バックホー3の基台31に備えた左右向きの左右一対の係止ピン46を、左右の係合凹部47に受け止め支持させるとともに、平面視で略U字形に形成されたバックホー3側の連結部48とボス部49とにわたって連結ピン50(図7参照)を挿入して連結することで、バックホー3を走行車体1に装着することができる。従って、左右の係合凹部47、左右のボス部49等によりバックホー支持部44が構成されている。
モーア2は、モーア支持部51を介して、走行車体1の下腹部に着脱可能に吊り下げ装備される。モーア支持部51に、一端部が車体フレーム4に枢支連結され、且つ、他端部がモーア2に対して着脱可能に枢支連結された前部側リンク52と、一端部が車体フレーム4に枢支連結され、且つ、他端部がモーア2に枢支連結された左右一対の後部側リンク53とが備えられている。前部側リンク52及び後部側リンク53により平行四連リンクが形成され、モーア2が水平姿勢を維持しながら昇降操作可能に支持されている。
図6,7に示すように、左右一対の後部側リンク53夫々の前端部には、横向きのボス54が一体的に連結されている。又、左右の車体フレーム4の前部には、横外側面に平面視で略U字形のブラケット55が一体的に連結されている。左右のブラケット55は横側外方へ延設され、このブラケット55により横向きの支軸56が支持されている。左右の支軸56に対して左右の後部側リンク53のボス54が相対回動可能に外嵌する状態で枢支連結されている。従って、後部側リンク53は、ブラケット55を介して一端部が車体フレーム4に枢支連結されている。図3に示すように、後部側リンク53のモーア2側の連結部は、モーアデッキ2aの後上部に立設した連結具57に対して連結ピン58により着脱可能に枢支連結される。
〔連動操作機構〕
昇降リンク機構26の昇降操作に伴ってモーア2を昇降操作すべく、昇降リンク機構26とモーア支持部51とを連動連係する連動操作機構59が備えられている。連動操作機構59は、昇降リンク機構26における一対の揺動リンク28に対応して左右両側に備えられている。
左右の連動操作機構59のうちの左側(他方の一例)に位置する連動操作機構59Aには、図3,7に示すように、左側の後部側リンク53に枢支連係された連係リンク60、車体フレーム4の左右両側部に連結した左右向きの支軸61に揺動可能に支持され且つ接地追従用の長孔60aを介して連係リンク60に連係されたクランクアーム62、昇降リンク機構26における揺動リンク28の横向き支軸27に揺動可能に支持されるとともに、揺動リンク28の上縁に接当する接当片63aを備えた連係アーム63、クランクアーム62の他端と連係アーム63の他端とにわたり連係され且つ長さ調節可能に構成された押し引きロッド64等が備えられている。つまり、左側の連動操作機構59Aでは、連係アーム63と押し引きロッド64とが直接に連動連係されている。
図7に示すように、左側の連動操作機構59のうち押し引きロッド64及び連係アーム63は、車体横幅方向中央側(右側)に寄った位置に備えられている。このように右側に寄っているので、バックホー3を装着しても、係止ピン46と連係アーム63とが接触するおそれはない。
左右一対の連動操作機構59のうちの右側(一方の一例)に位置する連動操作機構59Bには、図4,6に示すように、左側の連動操作機構59に備えられるものと同様な、連係リンク60、クランクアーム62、押し引きロッド64、連係アーム63、等が備えられている。しかし、この右側の連動操作機構59Bのうち押し引きロッド64及び連係アーム63は、車体横幅方向外方側(右側)に寄った位置に備えられている。図示はしていないが、車体フレーム4と押し引きロッド64との間に油圧配管や他の装置が備えられることから、それらとの干渉を避けるために右側に寄せている。
その結果、モーア2が上昇した際に連係アーム63がバックホー3側の係止ピン46と接触するおそれがある。そこで、右側の連動操作機構59Bには、上記したような部材の他に、連係アーム63の揺動端及び押し引きロッド64に対して連動連係される中継部材65が備えられている。中継部材65と押し引きロッド64との連係箇所に、押し引きロッド64が移動可能な範囲のいずれの位置にあっても連係アーム63がバックホー3側に備えられる係止ピン46と干渉しない位置に保持されるべく、中継部材65と押し引きロッド64との相対移動を許容する融通Yが形成されている。
説明を加えると、図5に示すように、中継部材65は、平面視で略U字状に形成された板体からなり、左右の縦面部65aに亘って貫通する状態で複数の挿通孔が形成されている。押し引きロッド64の後端部に設けられた略U字形の連結部66にもピン挿通孔67が形成されている。押し引きロッド64の連結部66が、中継部材65の長手方向での一端側において、左右の縦面部65aの間に入り込み、中継部材65の第1挿通孔68と連結部66のピン挿通孔67とにわたって第1連結ピン69が差し込み装着される。第1挿通孔68は長孔に形成されており、この長孔により融通Yが構成されている。
中継部材65の第1挿通孔68よりも長手方向他端側に寄った位置に第2挿通孔70が形成されている。連係アーム63の下側の揺動端部の挿通孔71と第2挿通孔70とにわたり第2連結ピン72が差し込み装着され、連係アーム63と中継部材65とが枢支連結されている。中継部材65の第2挿通孔70よりも長手方向他端側に寄った位置に第3挿通孔73が形成されている。この第3挿通孔73には第3連結ピン74が装着されている。第3連結ピン74は、連係アーム63の前部側端面に接当する位置に設けられており、機体振動等による連係アーム63の自由な揺動を規制することができる。
バックホー3を装着させる場合には、モーア支持部51及び連動操作機構59が車体の下端から大きく下方に突出しないように、モーア2が最大上昇位置にまで上昇しているときと同じ状態で、モーア支持部51と連動操作機構59とを位置固定させる。図示はしていないが、固定用部材を用いてモーア支持部51の後部側リンク53を機械的に位置固定する。
このようにモーア支持部51及び連動操作機構59を高い位置に規制した場合であれば、押し引きロッド64は後方側に寄った状態となるが、第1挿通孔68における長孔(融通Y)によって連係アーム63が下降位置に維持されるので、係止ピン46との接触を回避できる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、右側の連動操作機構59Bに中継部材65が備えられ、左側の連動操作機構59Aには、中継部材65を備えずに、連係アーム63と押し引きロッド64とが直接に連動連係される構成としたが、この構成に代えて、左右両側の連動操作機構59の夫々が、連係アーム63と押し引きロッド64とが中継部材65を介して連動連係される構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、モーア2が縦軸心周りに回転する回転ブレードを備える構成としたが、この構成に代えて、リールモーア等であってもよい。
(3)上記実施形態では、走行車体1の走行装置として車輪を用いたが、車輪に代えてクローラ走行装置を用いてもよく、伝動構造としては、エンジン6に代えて電動モータを用いる構成、あるいは、エンジンと電動モータとのハイブリッド構成の駆動装置を用いる構成としてもよい。
本発明は、走行車体にモーアやバックホー等を装着可能なトラクタに適用できる。
2 モーア
3 バックホー
26 昇降リンク機構
28 揺動リンク
44 バックホー支持部
46 係止ピン
51 モーア支持部
59 連動操作機構
63 連係アーム
64 押し引きロッド
65 中継部材
Y 融通

Claims (2)

  1. 機体後側に位置する状態でバックホーを着脱可能に支持するバックホー支持部と、機体下部に位置する状態でモーアを着脱可能に且つ昇降可能に支持するモーア支持部と、機体後部側に位置する他の作業装置を昇降させるための昇降リンク機構と、前記昇降リンク機構の昇降操作に伴って前記モーアを昇降操作すべく、前記昇降リンク機構と前記モーア支持部とを連動連係する連動操作機構とが備えられ、
    前記昇降リンク機構に、横向き軸芯周りで揺動する揺動リンクが備えられ、
    前記バックホー支持部に、前記バックホー側の係止ピンを受止め係合可能な係合部が備えられ、
    前記連動操作機構に、前記揺動リンクに連動して揺動する連係アームと、前記連係アームの揺動端に連動連係される中継部材と、前記中継部材と前記モーア支持部とに亘って延び且つ押し引き操作可能な押し引きロッドとが備えられ、
    前記中継部材と前記押し引きロッドとの連係箇所に、前記押し引きロッドが移動可能な範囲のいずれの位置にあっても前記連係アームが前記係止ピンと干渉しない位置に保持されるべく、前記中継部材と前記押し引きロッドとの相対移動を許容する融通が形成されているトラクタ。
  2. 前記揺動リンクが左右方向に間隔をあけて一対備えられ、
    前記連動操作機構が、一対の前記揺動リンクに対応して左右両側に夫々備えられ、
    左右の前記連動操作機構のうちの一方の前記連動操作機構に、前記連係アームと、前記中継部材と、前記押し引きロッドとが備えられ、
    他方の前記連動操作機構は、前記中継部材を備えずに、前記連係アームと前記押し引きロッドとが直接に連動連係されている請求項1に記載のトラクタ。
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