JP5188431B2 - バックホー - Google Patents
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Description
前記アーム内には、アームの上下揺動時に油圧ホースが撓んで、アームに設けた機器と干渉しないように、ホースガイドが設けられている。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにしたバックホーを提供することを目的とする。
本発明は、アーム上下揺動時の油圧ホースの撓みを小さくして、油圧ホースの耐久性を向上できるようにしたバックホーを提供することを目的とする。
第1に、ブームの先端に横軸28を介してアーム29を枢支し、アーム29の先端に作業具30を装着し、ブームとアーム29との間にアーム29を上下揺動させるアームシリンダ31を設け、アーム29と作業具30との間に作業具30を掻き込み・ダンプ動作させる作業具シリンダ32を設け、ブーム側から作業具シリンダ32に至る油圧ホース34をブーム内から前記横軸28の上側を通って前記アーム29内に挿通したバックホーであって、
前記ブーム内に、先端が前記アーム29内まで進出して前記油圧ホース34を横軸28近傍位置に保持する保持具41を設けていることを特徴とする。
前記保持具41には保持する油圧ホース34を前記角度検出装置44から離して前記アーム29の左右側壁29aの他方に沿わせる案内部43aを形成していることを特徴とする。
第4に、前記ブームは、旋回台22上部に枢支された第1ブーム2と、この第1ブーム2の先端に第1縦軸3を介して枢支された第2ブーム4と、この第2ブーム4の先端に第2縦軸5を介して枢支されかつ前記横軸28を介して前記アーム29を枢支した第3ブーム6とを有しており、
前記第3ブーム6は前記横軸28を支持する左右一対の横軸受部6aと、前記第2縦軸5を支持する上下一対の縦軸受部6bと、前記アームシリンダ31を連結するシリンダ支持部6cとを有し、前記上下縦軸受部6bの間と左右横軸受部6aの間とを連通口47を介して連通し、この第3ブーム6の連通口47を形成する下壁6dに前記保持具41を取り付けていることを特徴とする。
[作用]
前記特徴を有するバックホーは次のような作用を奏する。
前記油圧ホース34を第3ブーム6に対して保持しながらも、アーム29内まで進出される保持具41を介して横軸28近傍位置で保持するので、撓みが生じ易い位置で実質的に撓みを規制することができる。
また、角度検出装置44を設けているアーム29の側壁29aに規制部46を形成しておくことにより、角度検出装置44の近傍のハーネス45を案内するとともに、前記油圧ホース34が角度検出装置44及びハーネス45に近づくのを規制することができる。
図9、10において、符号1は超小旋回型バックホーを示しており、このバックホー1は、クローラ式走行装置21上に旋回軸を介して旋回台22を搭載し、この旋回台22上に作業装置23、エンジン、運転席24、運転席保護装置25及び操縦装置26等を搭載している。
前記作業装置23は、旋回台22上の運転席24の側方に第1ブーム2の基部及びこの第1ブーム2を昇降させるブームシリンダ27の基部を枢支しており、前記第1ブーム2の先端に第1縦軸3を介して第2ブーム4を左右揺動自在に枢支し、第2ブーム4の先端に第2縦軸5を介して第3ブーム6を左右揺動自在に枢支し、第3ブーム6の先端に横軸28を介してアーム29を掻き込み揺動(前後揺動)可能に枢支し、アーム29の先端にバケット等の作業具30を掻き込み・ダンプ動作可能に設けている。
前記オフセットリンク7とオフセットシリンダ8とは両方共に第2ブーム4の左右一側方に配置され、オフセットシリンダ8の伸縮作動によって、第1ブーム2を中心に第3ブーム6を左右に平行移動する。
6本中、2本の油圧ホース9は、第1縦軸3の周囲一側を通ってオフセットシリンダ8へ延設されている。4本の油圧ホース33、34は、第1縦軸3の周囲他側を通って第2ブーム4の右側面に沿わされ、さらに第2ブーム4の先端側で第3ブーム6の内部に入ってから、2本の油圧ホース33はアームシリンダ31へ延設され、他の2本の油圧ホース34は作業具シリンダ32へ延設されている。
前記第1ブーム2の先端は、軸受部12が第2ブーム4の基部を上下方向で挟むように二股形状になっており、上下軸受部12の間は第1縦軸3と直交する方向に貫通した開口部14となっている。
前記第1ブーム2の上壁はブーム長手方向中途では左右側壁の上部に接続し、ブーム先端では左右側壁の上下方向中途に接続しており、このブーム先端の上壁の上面に前記開口部14が開放しており、6本の油圧ホース9、33、34は上面に沿って配置され、固定具によって上壁に固定されている。
この第2ブーム4の長手方向中途部の一側面(左面)にはオフセットシリンダ8の端部を連結するブラケット部36が突設されている。オフセットシリンダ8はピストンロッド8a先端が第1ブーム2の支持部13にピンを介して連結され、シリンダチューブ8b基端が第2ブーム4のブラケット部36にピンを介して連結されている。
前記油圧ホース9はオフセットシリンダ8のシリンダチューブ8bに接続されており、オフセットシリンダ8側から見ると、油圧ホース9は第1縦軸3とピストンロッド8a先端との間を通り、かつ第1ブーム2の先端の開口部14を貫通してその上壁上面に延設され、上壁上面上では固定具によって他の4本の油圧ホース33、34よりもオフセットシリンダ8側に配置され、弛み空間S内でオフセットシリンダ8と反対側に膨らみ可能になっている。
前記基部材4Bには、第1縦軸3を貫通する軸孔が形成されるとともに、その外面に取付ボス19aが一体突出され、その近傍に丸棒材をコ字形状に屈曲して形成されたホースガイド20の両端が固着されている。
前記先部材4Sには、第2縦軸5を貫通する軸孔が形成されるとともに、その外面に取付ボス19bが一体突出されている。
前記第2ブーム4の板金製四角筒部分は、左右側板が上下板4U、4Dの左右両側縁よりも内側に配置しており、一方の側板の側方には上下板4U、4D間にホース配置空間が形成されている。
第2ブーム4の左側にオフセットシリンダ8及びオフセットリンク7が配置されているので、右側板が上下板4U、4Dの右側端縁よりも内側に位置して、右側板の右側方にホース配置空間が形成されていて、このホース配置空間に油圧ホースを配置して右側板に沿わせている。このホース配置空間はホースカバー18によって覆われている。
バックホー1はバケットに加えて又はバケットに換えて複数のアクチュエータを有する作業具30を装着することがあり、標準的にサービスポート用のサービスホースH1を有し、パイロットホースH2等を備えることがある。これらサービスホースH1及びパイロットホースH2は、第1ブーム2から第2ブーム4へ油圧ホース33、34とともにフロント側へ延設され、前記第2ブーム4ではガイド部材17によって右側板に沿わされている。
前記上下縦軸受部6bと左右横軸受部6aとの間にはそれらを連結する連結壁6eが形成されているが、この連結壁6eには連通口47が形成され、前記上下縦軸受部6bの間と左右横軸受部6aの間とを連通している。前記連結壁6eの連通口47を形成する下壁6dには油圧ホース34を保持する保持具41が取り付けられている。
アーム29の左右側壁29a(左右連結材29B)には、アームシリンダ31のピストンロッド31aがピン37を介して連結され、また作業具シリンダ32のシリンダチューブも連結されている。
前記角度検出装置44にはハーネス45が接続されており、このハーネス45は角度検出装置44の近傍、連動手段39の側方を通って、旋回台22内の掘削作業制御用マイコンに接続されている。
この規制部46は、断面略コ字状に折曲した板材を側壁29aにボルト固定して形成されており、その下面側は下方から撓み時に上昇してくる油圧ホース34を、角度検出装置44から離れる方向へ摺接案内する傾斜面46aが形成されている。
前記規制部46は、連動手段39と干渉しない位置であって、側壁29aに形成した軽量化用孔29cに略対向する位置に配置されている。
第3ブーム6内のブラケット42は横軸28の近傍位置まで延設されていて、図1に示すように、その先端が上向き揺動したアーム29内まで進出可能になっており、クランプ43によって油圧ホース34を横軸28の近傍位置に保持する。
前記油圧ホース34保持位置とは、第2縦軸5から横軸28へ至る方向で横軸28の近傍位置であり、角度検出装置44、連動手段39及び規制部46と横軸28との間で横軸28の近傍位置である。
クランプ43の油圧ホース34を挟持する面が案内部43aとなっており、この案内部43aによって案内された油圧ホース34は、その長手方向がブラケット42の長手方向に対して傾斜することになり、その傾斜方向は、油圧ホース34を角度検出装置44から離して、角度検出装置44が設けられていない側のアーム29の側壁29aに沿わせる方向になっている。
作業具シリンダ32における2本の油圧ホース34の接続部は、作業具シリンダ32の中心に対して左右一方(前記案内部43aにより案内方向と同方向)へ偏位させていることが好ましい。
第3ブーム6の連結壁6eの上面には、アームシリンダ31に接続される2本の油圧ホース33が左右に分かれてクランプ部材49を介して保持されている。
例えば、バックホー1は、1本のブームの先端に横軸を介してアームを枢支したトラクタローダバックホー(TLB)のバックホーでもよい。
前記保持具41は、ブラケット42を第3ブーム6の側壁に平行に配置しかつクランプ43を傾斜させているが、案内部43aをブラケット42の長手方向に沿わせ、そのブラケット42を第3ブーム6の側壁に対して傾斜させて、油圧ホース34をアーム29の左右側壁29aの一方に近づくように傾斜案内させてもよく、また、クランプ43は2本の油圧ホース34を左右に並べて案内しているが、上下に並べてもよい。
2 第1ブーム
3 第1縦軸
4 第2ブーム
5 第2縦軸
6 第3ブーム
6a 横軸受部
28 横軸
29 アーム
30 作業具
31 アームシリンダ
32 作業具シリンダ
33 油圧ホース
34 油圧ホース
41 保持具
44 角度検出装置
45 ハーネス
Claims (2)
- ブームの先端に横軸(28)を介してアーム(29)を枢支し、アーム(29)の先端に作業具(30)を装着し、ブームとアーム(29)との間にアーム(29)を上下揺動させるアームシリンダ(31)を設け、アーム(29)と作業具(30)との間に作業具(30)を掻き込み・ダンプ動作させる作業具シリンダ(32)を設け、ブーム側から作業具シリンダ(32)に至る油圧ホース(34)をブーム内から前記横軸(28)の上側を通って前記アーム(29)内に挿通したバックホーであって、
前記ブーム内に、先端が前記アーム(29)内まで進出して前記油圧ホース(34)を横軸(28)近傍位置に保持する保持具(41)を設けており、
前記ブームは、旋回台(22)上部に枢支された第1ブーム(2)と、この第1ブーム(2)の先端に第1縦軸(3)を介して枢支された第2ブーム(4)と、この第2ブーム(4)の先端に第2縦軸(5)を介して枢支されかつ前記横軸(28)を介して前記アーム(29)を枢支した第3ブーム(6)とを有しており、
前記第3ブーム(6)は前記横軸(28)を支持する左右一対の横軸受部(6a)と、前記第2縦軸(5)を支持する上下一対の縦軸受部(6b)と、前記アームシリンダ(31)を連結するシリンダ支持部(6c)とを有し、前記上下縦軸受部(6b)の間と左右横軸受部(6a)の間とを連通口(47)を介して連通し、この第3ブーム(6)の連通口(47)を形成する下壁(6d)に前記保持具(41)を取り付けていることを特徴とするバックホー。 - 前記ブームに横軸(28)を支持する左右一対の横軸受部(6a)を形成し、前記アーム(29)の左右側壁(29a)に前記横軸(28)に支持される横軸支持部(29b)を形成し、前記アーム(29)の左右側壁(29a)の一方にアームシリンダ(31)との相対角度を検出する角度検出装置(44)を設けており、
前記保持具(41)には保持する油圧ホース(34)を前記角度検出装置(44)から離して前記アーム(29)の左右側壁(29a)の他方に沿わせる案内部(43a)を形成していることを特徴とする請求項1に記載のバックホー。
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