JP3762137B2 - 建設機械 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等として好適に用いられる建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械は、車両本体(走行体)側の油圧ポンプから複数の給排配管等を介して作業装置側の油圧シリンダに圧油を給排することにより、作業装置のブーム、アーム、バケット等を駆動して土木・建築作業等を行うものである。
【0003】
ここで、前記各給排配管は、走行体側に設けられ油圧ポンプ等の油圧源から作業装置に向けて延びる走行体側の固定配管と、作業装置側に設けられ、ブームの基端側から油圧シリンダに向けてそれぞれ延びる作業装置側の固定配管と、これら走行体側の固定配管と作業装置側の固定配管との間を凸湾曲状に接続して設けられた可撓性配管等とから構成されている(例えば、特開平7−180177号公報等)。
【0004】
この場合、各可撓性配管の途中部位には、これらの配管を整列状態に保持しつつブームの俯仰動に応じてガイドする配管ガイドが設けられている。また、配管ガイドは、各可撓性配管を嵌合する複数の配管嵌合穴が設けられた配管クランプと、基端側がブームに回動可能に取付けられ、先端側が該配管クランプを支持するリンクとから構成されている。
【0005】
そして、配管ガイドは、作業装置が俯仰動するときに、走行体側と作業装置のブーム側との間で撓み変形する各可撓性配管を支持しつつこれらの可撓性配管に追従して前,後方向に回動し、これらの可撓性配管が外力等によって左,右方向に倒れるのを規制するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、走行体側と作業装置のブーム側との間に各可撓性配管を湾曲した状態で設け、これらの可撓性配管をブームに設けた配管ガイドにより支持しつつブームの俯仰動に応じて撓み変形させる構成としている。
【0007】
この場合、ブームが上方へと仰動するときには、可撓性配管が後方へと反り返るように撓み変形し易く、またブームが下方へと俯動するときには、可撓性配管が前方へと倒れるように撓み変形することになり易い。そして、この前,後方向に折返すような可撓性配管の撓み変形は、可撓性配管のうち特に走行体側寄りの部位で大きく生じる傾向がある。
【0008】
しかし、従来技術の配管ガイドは、単にブームに回動可能に取付けられた状態で各可撓性配管が左,右方向に倒れるのを規制しているに過ぎず、これらの可撓性配管が前,後方向に撓み変形するのはある程度自由に許す構成となっている。
【0009】
このため、油圧ショベルの運転時には、作業装置が俯仰動する毎に可撓性配管の走行体側寄りの部位等が前,後方向に折返すような撓み変形を繰返すことがあり、この部位で可撓性配管が疲労等によって早期に劣化、損傷し易くなるため、耐久性、信頼性が低下するという問題がある。
【0010】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、作業装置が俯仰動するときに、走行体側と作業装置側との間で可撓性配管が折返すように大きく撓み変形するのを抑制でき、可撓性配管の耐久性、信頼性を向上できるようにした建設機械を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本発明は、原動機と該原動機によって駆動される油圧源とを備えた走行体と、該走行体に取付けられ、アクチュエータによって俯仰動する作業装置と、前記油圧源とアクチュエータとの間で圧油を給排するために前記走行体側の配管と作業装置側の配管との間に接続して設けられた可撓性配管とからなる建設機械に適用される。
【0012】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、基端側が前記走行体と作業装置のフート部とにそれぞれ回動可能に支持され、前記作業装置の俯仰動に応じて変形するリンク部材を設け、前記可撓性配管は、該リンク部材の先端側に設けられた四角柱状のブロック体からなり前,後の端面に開口する貫通孔を有した継手ブロックと、一側が前記走行体側の配管に接続され他側が該継手ブロックの貫通孔に前側の管継手を介して接続される走行体側可撓性配管と、一側が前記継手ブロックの貫通孔に後側の管継手を介して接続され他側が前記作業装置側の配管に接続される作業装置側可撓性配管とにより構成したことにある。
【0013】
このように構成することにより、建設機械の運転時には、油圧源から走行体側の配管、走行体側可撓性配管、前側の管継手、継手ブロック、後側の管継手、作業装置側可撓性配管および作業装置側の配管等を経由して作業装置のアクチュエータに圧油を給排することができる。また、リンク部材は、作業装置が俯仰動するときにも、前記継手ブロックを走行体および作業装置から離れた先端側で支持でき、これにより例えば走行体側可撓性配管を継手ブロックと走行体側の配管との間で凹湾曲状の撓み状態に保持することができる。
【0014】
また、請求項2の発明によると、リンク部材は、基端側が走行体側に回動可能に取付けられた第1リンクと、基端側が作業装置側に回動可能に取付けられ該第1リンクと先端側で回動可能に連結された第2リンクとにより構成し、継手ブロックは前記第1,第2リンクのいずれか一方側に設ける構成としている。
【0015】
これにより、走行体側の第1リンクと作業装置側の第2リンクとを用いて継手ブロックを走行体および作業装置から離した位置に保持でき、走行体側可撓性配管を凹湾曲状の撓み状態に保つことができる。
【0016】
さらに、請求項3の発明によると、リンク部材は、前記作業装置の幅方向に離間して一対設け、該一対のリンク部材の先端側には前記継手ブロックを設け、該継手ブロックには、前記作業装置の幅方向で互いに離間した複数の前記貫通孔を設け、これらの貫通孔には、複数本の走行体側可撓性配管と作業装置側可撓性配管とをそれぞれ幅方向に間隔をもって接続する構成としている。
【0017】
これにより、走行体と作業装置の幅方向に間隔をもって複数本の走行体側可撓性配管と作業装置側可撓性配管とを配設でき、この状態で各走行体側可撓性配管を凹湾曲状の撓み状態に保持することができる。
【0018】
また、請求項4の発明のように、前記前側の管継手は、前記継手ブロックと走行体側可撓性配管との間でL字状に屈曲した管継手を用いて構成することにより、屈曲した管継手を用いて走行体側可撓性配管を継手ブロックから走行体側へと凹湾曲状に撓んだ状態に保つことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による建設機械として油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図6を参照して詳細に説明する。
【0020】
1は油圧ショベルの下部走行体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体で、該上部旋回体2の旋回フレーム3は、図1ないし図4に示す如く、左,右方向(幅方向)に間隔をもって前,後方向に延びる一対の縦板3A,3A、該各縦板3Aの下側に設けられた底板3B、各縦板3Aから左,右に延びる横板(図示せず)等により構成されている。
【0021】
そして、各縦板3Aの前部側は、後述する作業装置7用の取付ブラケット3C,3Cとなり、該各取付ブラケット3Cの上端側には、後述のリンク部材17を取付けるリンク取付部3D,3Dが設けられている。また、旋回フレーム3には、図1に示す如く、内部に運転室が形成されたキャブ4と、内部に原動機、油圧ポンプ等を収容する機械室(いずれも図示せず)が形成された建屋カバー5と、カウンタウェイト6等とが設けられている。
【0022】
7は旋回フレーム3に俯仰動可能に設けられた作業装置で、該作業装置7は、そのフート部となる基端側8Aが旋回フレーム3の取付ブラケット3Cに連結ピン8Bを用いてピン結合され、図4、図5中の矢示A,B方向に俯仰動されるブーム8と、該ブーム8の先端側に回動可能に連結されたアーム9と、該アーム9の先端側に回動可能に連結されたバケット10等とからなり、これらのブーム8、アーム9、バケット10は、ブームシリンダ11、アームシリンダ12、バケットシリンダ13等の油圧アクチュエータによってそれぞれ駆動される。
【0023】
ここで、ブーム8の基端側には、リンク部材17を取付けるリンク取付部8C,8Cが左,右方向に間隔をもって設けられている。そして、作業装置7は、上部旋回体2側に配置された油圧ポンプ等の油圧源から後述の固定配管14,16と、可撓性配管23等とを介してブームシリンダ11、アームシリンダ12、バケットシリンダ13等にそれぞれ圧油が給排されることにより、ブーム8、アーム9等を俯仰動(回動)しつつバケット10により土砂等の掘削作業を行うものである。
【0024】
14,14,…は旋回フレーム3側に設けられた走行体側の配管となる複数の固定配管で、該各固定配管14は左,右方向に間隔をもって並設された金属配管等からなり、その一端側は油圧ポンプの吐出側または作動油タンクに接続されている。
【0025】
また、固定配管14の他端側は、図2ないし図4に示す如くクランク状をなして上向きおよび前向きに屈曲し、その先端側は作業装置7に向けて前方に突出したホース取付部14Aとなっている。なお、固定配管14は、他端側寄りの部位が図2に示す固定具15等を用いて旋回フレーム3の縦板3A等に固定されている。
【0026】
16,16,…はブーム8の基端側上面に設けられた作業装置側の配管となる複数の固定配管で、該各固定配管16は、図1、図2に示す如く、各固定配管14に対応してブーム8上に並設された金属配管等からなり、その一端側は可撓性配管23を介して固定配管14に接続されている。そして、各固定配管16の他端側は、図1に示すようにブームシリンダ11、アームシリンダ12、バケットシリンダ13等とそれぞれ接続されている。
【0027】
17は旋回フレーム3とブーム8との間に設けられたリンク部材で、該リンク部材17は、図2および図6に示す如く、基端側が連結ピン18を用いて旋回フレーム3のリンク取付部3Dに回動可能に取付けられた左,右一対の第1リンク19,19と、基端側が連結ピン20を用いてブーム8のリンク取付部8Cに回動可能に取付けられ、該第1リンク19と先端側で連結ピン21を用いて回動可能に連結された左,右一対の第2リンク22,22等とからなり、全体として上方に突出した略三角形状のリンク構造をなしている。
【0028】
ここで、第1リンク19と第2リンク22とは、旋回フレーム3の取付ブラケット3Cとブーム8との間で連結ピン8B,18,20,21を4つの回動支点としたリンク部材17を構成し、ブーム8が俯仰動するときには、これらの回動支点を中心として変形可能となっている。
【0029】
また、リンク部材17は、第1リンク19および第2リンク22がそれぞれ左,右方向(幅方向)に離間して配置され、左,右の第2リンク22には、その先端側に後述する継手ブロック24の左,右両側が接合されている。これにより、リンク部材17は、継手ブロック24を旋回フレーム3の前部側とブーム8の基端側から離れた位置で揺動可能に支持するものである。
【0030】
そして、リンク部材17は、図4、図5に示す如くブーム8が俯仰動するときに、後述のホース26,29が外力等によって左,右方向に倒れるのを規制すると共に、ホース26の途中部位がブーム8側へと凹状をなして近づくように、ホース26を矢示C方向に湾曲した撓み状態に保持するものである。
【0031】
23は旋回フレーム3とブーム8との間に設けられた可撓性配管で、該可撓性配管23は、図4ないし図6に示す如く、後述の継手ブロック24と、走行体側ホース26と、作業装置側ホース29等とから構成されている。
【0032】
24はホース26,29間を接続した継手ブロックで、該継手ブロック24は、図6に示す如く左,右方向に延びる長尺な四角柱状ブロック体により形成されている。また、継手ブロック24には、例えば7個の接続口25,25,…が左,右方向に間隔をもって設けられ、該各接続口25は、継手ブロック24の前,後の端面に開口する貫通孔により構成されている。そして、接続口25には、その前側でホース26の管継手28(装着部28B)が装着されると共に、その後側ではホース29の管継手30が嵌合されている。
【0033】
26,26,…は例えばゴム、樹脂材料等により可撓性をもって形成された走行体側可撓性配管としての複数の走行体側ホースで、該各走行体側ホース26は、図2に示す如く、その一端側に固着された管継手27を介して各固定配管14のホース取付部14Aに接続され、これらのホース取付部14Aと継手ブロック24の接続口25(図6参照)との間で左,右方向に間隔をもって並んだ整列状態に保持されている。
【0034】
また、ホース26の他端側には前側の管継手28が設けられ、該前側の管継手28は、例えばかしめ等の手段によりホース26の端部側に接続された筒状の接続部28Aと、該接続部28Aの先端側から継手ブロック24に向け屈曲して形成され、継手ブロック24の接続口25に装着された装着部28Bとからなり、全体として略L字状に形成されている。
【0035】
そして、各ホース26は、他端側が管継手28を介して継手ブロック24の接続口25に個別に接続され、長さ方向の中間部26Aが管継手28に案内されることによって、ブーム8に近づくように図4中の矢示C方向へと凹湾曲状に撓んだ状態となっている。また、ホース26は、この中間部26Aの撓み状態を継手ブロック24、リンク部材17等によって保持され、ブーム8が俯仰動するときにも、図5に示す如く矢示C方向に湾曲した状態を保つ構成となっている。
【0036】
29,29,…はホース26とほぼ同様に形成された作業装置側可撓性配管としての複数の作業装置側ホースで、該各作業装置側ホース29は、図4に示す如く、その一端側に接続された略L字状をなす後側の管継手30を介して継手ブロック24の各接続口25に取付けられ、該各接続口25を通じて走行体側ホース26とそれぞれ連通している。また、ホース29の他端側は、管継手31を用いて固定配管16と接続されている。
【0037】
本実施の形態による油圧ショベルは上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
【0038】
まず、油圧ショベルによる土木作業時には、上部旋回体2側の油圧ポンプから吐出される圧油が固定配管14、走行体側ホース26、継手ブロック24の接続口25、作業装置側ホース29、固定配管16等を経由してブームシリンダ11、アームシリンダ12、バケットシリンダ13にそれぞれ給排されることにより、油圧ショベルは、ブーム8、アーム9、バケット10を駆動して土砂等の掘削作業を行う。
【0039】
また、ブーム8が俯仰動するときには、図4、図5に示す如く、ブーム8側に取付けられた第2リンク22が第1リンク19によって支持されつつ、ブーム8と一緒に矢示A方向または矢示B方向へと回動し、このとき継手ブロック24は、リンク部材17によってフレーム3の取付ブラケット3Cとブーム8から離れた位置に保持される。
【0040】
この結果、走行体側ホース26の中間部26Aは、ブーム8が俯仰動するときに、リンク部材17と管継手28等によって継手ブロック24からブーム8の基端側に近づくように矢示C方向へと凹湾曲状に撓んだ状態に保持される。
【0041】
かくして、本実施の形態では、旋回フレーム3とブーム8とにそれぞれ回動可能に取付けられたリンク部材17を用いて継手ブロック24を支持する構成としたので、継手ブロック24をリンク部材17により上部旋回体2とブーム8から離れた位置に保持でき、ブーム8が俯仰動するときにも、このリンク部材17等によって、走行体側ホース26の中間部26Aを矢示C方向へと凹湾曲状に撓んだ状態に保持することができる。
【0042】
これにより、走行体側ホース26の中間部26A等がブーム8の俯仰動によって凹湾曲状態から凸湾曲状態へと湾曲方向が変わるように大きく撓み変形するのを防止でき、この撓み変形を小さく抑えて走行体側ホース26を確実に保護できると共に、その耐久性、信頼性を向上させることができる。
【0043】
この場合、リンク部材17を、旋回フレーム3のリンク取付部3Dに回動可能に取付けられた第1リンク19と、基端側がブーム8のリンク取付部8Cに回動可能に取付けられ、第1リンク19と先端側で回動可能に連結された第2リンク22とにより山形状に構成したので、第2リンク22の先端側に設けられた継手ブロック24を、これらのリンク19,22によって上部旋回体2とブーム8から離れた位置で安定的に支持することができる。
【0044】
また、リンク部材17の第1リンク19と第2リンク22とをそれぞれ左,右方向(幅方向)に離間して一対ずつ配置し、左,右の第2リンク22の先端側に継手ブロック24の左,右両側を接合すると共に、複数のホース26,29を継手ブロック24の各接続口25に左,右方向に間隔をもって接続するようにしたので、リンク部材17と継手ブロック24により複数のホース26,29を左,右方向に並んだ状態で安定的に支持でき、これらのホース26,29の接続状態を良好に保つことができる。
【0045】
さらに、走行体側ホース26の管継手28を、接続部28Aと、装着部28Bとから略L字状に屈曲して形成したので、走行体側ホース26の中間部26Aを、管継手28によって、継手ブロック24からブーム8の基端側へと湾曲するように案内でき、中間部26Aを凹湾曲状に撓んだ状態に保持することができる。
【0046】
なお、前記実施の形態では、第2リンク22の先端側に継手ブロック24を接合し、この先端側寄りの部位に連結ピン21を用いて第1リンク19を回動可能に連結する構成としたが、本発明はこれに限らず、第1リンクの先端側に継手ブロックを接合し、第1リンクの先端側寄りの部位に第2リンクをピン結合する構成としてもよい。
【0048】
さらに、前記実施の形態では、建設機械として油圧ショベルを例に挙げて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば油圧クレーン等からなる他の建設機械に適用し得るものである。
【0049】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、走行体と作業装置にそれぞれ回動可能に支持されたリンク部材を設け、走行体側の配管と作業装置側の配管との間に接続して設けられる可撓性配管を、前記リンク部材の先端側に設けられた四角柱状のブロック体からなり前,後の端面に開口する貫通孔を有した継手ブロックと、一側が前記走行体側の配管に接続され他側が該継手ブロックの貫通孔に前側の管継手を介して接続される走行体側可撓性配管と、一側が前記継手ブロックの貫通孔に後側の管継手を介して接続され他側が前記作業装置側の配管に接続される作業装置側可撓性配管とから構成したので、作業装置が俯仰動するときにも、前記リンク部材等によって継手ブロックを走行体と作業装置から離れた位置で支持でき、走行体側可撓性配管の中間部を凹湾曲状に撓んだ状態に保持することができる。これにより、走行体側可撓性配管の中間部等が作業装置の俯仰動によってその湾曲方向が変わるように大きく撓み変形するのを防止でき、この撓み変形を小さく抑えて走行体側可撓性配管等を確実に保護できると共に、その耐久性、信頼性を向上させることができる。
【0050】
また、請求項2の発明によれば、リンク部材を、走行体側に回動可能に取付けられた第1リンクと、作業装置側に回動可能に取付けられ、第1リンクと回動可能に連結された第2リンクとから構成したので、これらのリンクによって継手ブロックを走行体と作業装置から離れた位置で安定的に支持でき、走行体側可撓性配管の中間部を凹湾曲状に撓んだ状態に保持することができる。
【0051】
さらに、請求項3の発明によれば、作業装置の幅方向に離間して設けた一対のリンク部材の先端側に継手ブロックを設け、該継手ブロックには、前記作業装置の幅方向で互いに離間した複数の前記貫通孔を設け、これらの貫通孔には、複数本の走行体側可撓性配管と作業装置側可撓性配管とをそれぞれ幅方向に間隔をもって接続する構成としたので、継手ブロックとリンク部材により複数本の走行体側可撓性配管と作業装置側可撓性配管とを幅方向に並んだ状態で安定的に支持でき、これらの走行体側可撓性配管と作業装置側可撓性配管の接続状態を良好に保つことができる。
【0052】
また、請求項4の発明によれば、前側の管継手は、継手ブロックと走行体側可撓性配管との間でL字状に屈曲した管継手により構成したので、走行体側可撓性配管の中間部が継手ブロックから走行体側へと湾曲した状態を保つように走行体側可撓性配管を前側の管継手によって案内でき、走行体側可撓性配管の中間部を凹湾曲状に撓んだ状態に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態が適用される油圧ショベルを示す平面図である。
【図2】可撓性配管を示す図1中の要部拡大図である。
【図3】ブームが俯仰動する状態を示す油圧ショベルの側面図である。
【図4】ブームを下向きに俯動した状態で可撓性配管を示す図3中の要部拡大図である。
【図5】ブームを上向きに仰動した状態で可撓性配管を示す要部拡大図である。
【図6】可撓性配管を拡大して示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 下部走行体
2 上部旋回体(走行体)
3 旋回フレーム
7 作業装置
8 ブーム
8A 基端側(フート部)
11 ブームシリンダ(アクチュエータ)
12 アームシリンダ(アクチュエータ)
13 バケットシリンダ(アクチュエータ)
14,16 固定配管(配管)
17 リンク部材
19 第1リンク
22 第2リンク
23 可撓性配管
24 継手ブロック
26 走行体側ホース(走行体側可撓性配管)
28 管継手
29 作業装置側ホース(作業装置側可撓性配管)
Claims (4)
- 原動機と該原動機によって駆動される油圧源とを備えた走行体と、該走行体に取付けられ、アクチュエータによって俯仰動する作業装置と、前記油圧源とアクチュエータとの間で圧油を給排するために前記走行体側の配管と作業装置側の配管との間に接続して設けられた可撓性配管とからなる建設機械において、
基端側が前記走行体と作業装置のフート部とにそれぞれ回動可能に支持され、前記作業装置の俯仰動に応じて変形するリンク部材を設け、
前記可撓性配管は、該リンク部材の先端側に設けられた四角柱状のブロック体からなり前,後の端面に開口する貫通孔を有した継手ブロックと、一側が前記走行体側の配管に接続され他側が該継手ブロックの貫通孔に前側の管継手を介して接続される走行体側可撓性配管と、一側が前記継手ブロックの貫通孔に後側の管継手を介して接続され他側が前記作業装置側の配管に接続される作業装置側可撓性配管とにより構成したことを特徴とする建設機械。 - 前記リンク部材は、基端側が前記走行体側に回動可能に取付けられた第1リンクと、基端側が前記作業装置側に回動可能に取付けられ該第1リンクと先端側で回動可能に連結された第2リンクとにより構成し、前記継手ブロックは前記第1,第2リンクのいずれか一方側に設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
- 前記リンク部材は、前記作業装置の幅方向に離間して一対設け、該一対のリンク部材の先端側には前記継手ブロックを設け、該継手ブロックには、前記作業装置の幅方向で互いに離間した複数の前記貫通孔を設け、これらの貫通孔には、複数本の走行体側可撓性配管と作業装置側可撓性配管とをそれぞれ幅方向に間隔をもって接続する構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械。
- 前記前側の管継手は、前記継手ブロックと走行体側可撓性配管との間でL字状に屈曲した管継手により構成してなる請求項1,2または3に記載の建設機械。
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1999
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