JP3604049B2 - キャビン昇降式油圧クレーン車の油圧配管装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャビン昇降式油圧クレーン車の油圧配管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
キャビン昇降式油圧クレーン車は、下部走行体上に旋回自在に搭載された上部旋回体上に、この上部旋回体の油圧旋回制御、クレーンの油圧俯仰制御、キャビンの油圧昇降制御、また油圧走行車にあっては油圧走行制御等を司る油圧バルブを備えている。この内、キャビンの昇降装置としては例えば特開昭56−48393号記載の技術が知られる。
【0003】
即ち、上部旋回体とキャビンとの間にシザーズタイプの昇降装置を介在させたもので、油圧シリンダの伸縮によりシザーズ機構を作動させてキャビンを昇降させる。
【0004】
かかるキャビン昇降式油圧クレーン車において、従来、キャビンに設けた操作装置と油圧バルブとは電気的に接続され、その配線はシザース装置の部材に沿設されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところでかかるキャビン昇降式油圧クレーン車に対して、キャビンに、前記電気式の操作装置に替えて操作用油圧バルブを設け、この操作用油圧バルブと油圧バルブとを接続する例えば油圧パイロット配管等の可撓式油圧配管を、前記配線同様、シザース装置に沿設しようとすると、油圧パイロット配管の配管が複雑になる。またシザーズ装置を昇降させた場合、これら可撓式油圧配管に無理な曲げが加わったり、曲率が各昇降段階で変化し、可撓式油圧配管がシザーズ装置に挟み込まれたりする危険もあり、信頼性、耐久性を確保することが困難である。
【0006】
本発明は上記の問題点に鑑み、キャビン昇降式油圧クレーン車において、キャビンに操作用油圧バルブを設け、操作用油圧バルブと油圧バルブとに接続された可撓式油圧配管に無理な曲げが加わらず、かつコンパクトに配置できる(即ち、快適な旋回が阻害されない)キャビン昇降式油圧クレーン車の油圧配管装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段及び効果】
上記の目的を達成するために、下部走行体上に旋回自在に搭載された上部旋回体上に、上部旋回体の油圧旋回制御、クレーンの油圧俯仰制御及びキャビンの油圧昇降制御等を司る油圧バルブを備えたキャビン昇降式油圧クレーン車の油圧配管装置において、キャビンに設けた操作用油圧バルブと前記油圧バルブとを接続する可撓式油圧配管を収納する可撓保護管を、キャビンの後壁に沿って車体後方から見て逆U字形に配置したことを特徴としている。
【0008】
上記発明の構成によれば、操作用油圧バルブと前記油圧バルブとを接続する可撓式油圧配管を収納する可撓保護管を、キャビンの後壁に沿って車体後方から見て逆U字形に配置したことを特徴とするキャビン昇降式油圧クレーン車の油圧配管装置を配置したため、車体側方から見て可撓保護管の前後方向の寸法が小さくなる。しかもキャビンの昇降に伴う可撓保護管の曲げによる前後方向の寸法変化は生じないため、車体側方から見て可撓保護管の前後方向の寸法はキャビンの昇降に係わらず小さいままとなる。従って単にコンパクトな配管構造であるばかりか、上部旋回体が旋回しても可撓保護管が上部旋回体外周より内側に収まっているので他の器物に接触することがない。このため、可撓保護管の自損や他の器物への損傷を阻止できる。即ち、快適な旋回を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の形態例を図面を参照して詳述する。図1は例機なるラフテレーンクレーンの全体側面図であり、図2は平面図である。下部走行体1には、上部旋回体2が旋回自在に搭載され、上部旋回体2の図示左側に、ブラケット4を介してクレーンのブーム5が俯仰自在に装着され、一方図示右側に、シザーズタイプの昇降装置10を介してキャビン3が昇降自在に装着されている。従ってクレーン作業時は必要に応じてキャビン3を図1の細い2点鎖線に示すように上昇させてオペレータの視界を向上可能とし、これにより作業能率の向上や安全性の確保を図っている。
【0014】
図3は、シザーズタイプの昇降装置10の側面図であり、上部旋回体2上に固設される下部フレーム11と、キャビン3の底板に固設される上部フレーム12と、下部フレーム11と上部フレーム12とに連結された第1リンク13及び第2リンク14と、第1リンク13と第2リンク14とに連結された油圧シリンダ15とで構成されている。
【0015】
従って油圧シリンダ15を伸長させると、図の実線に示すように上部フレーム12が上昇し、一方、油圧シリンダ15を短縮させると、図の細い2点鎖線に示すように上部フレーム12が下降する。即ち、油圧シリンダ15を伸縮させることにより、キャビン3を昇降自在としている。
【0016】
図4は、本発明に係る油圧配管装置を備えたキャビン昇降式油圧クレーン車のキャビン付近の側面図であり、図5は、図4のA矢視である後面図である。図5は可撓保護管の断面図である。キャビン3には、クレーンの操作用、上部旋回体の旋回モータ操作用、キャビン3の昇降操作用、走行車体1の走行モータ操作用等の操作用バルブ(図示せず)が設けられている。そして各操作用バルブには適数の鋼管でなるパイロット配管20が接続されている。一方、上部旋回体2には、上記同様、クレーンの駆動用、上部旋回体の旋回モータ駆動用、キャビン3の昇降駆動用、走行車体1の走行モータ駆動用等の各種油圧バルブ(図示せず)が備えられ、これら各油圧バルブに前記パイロット配管20と同数の鋼管でなるパイロット配管21が配設されている。そして各パイロット配管20、21は、これらと同数の可撓式油圧配管なる可撓式パイロット配管22(例えばゴムホース)の両端に接続されている。そしてこれら可撓式パイロット配管22は、図6に示すように、可撓保護管23に収納されている。
【0017】
可撓保護管は、ケーブルベア、ケーブルダクト、ランナーフレックス等の商品名で知られる。即ち可撓保護管は、図5、図6に示すように、対面にそれぞれ例えばピン連結部を有する複数個の角形筒部材を、順次ピン連結されて構成されることにより、ピン回りに可撓性を持たせた一条の管である。このような可撓保護管は、所定距離を相対的に移動可能とされた2装置に対して両端を接続され、その内部に2装置間に架け渡される電線を収納するものである。
【0018】
例機では、このような可撓保護管23を、キャビン3の後方に、また図4に示すように上部旋回体2外周の内側に、さらに図5に示すようにキャビン3の後壁に沿って、車体後方から見て逆U字形に配置してある。
【0019】
詳しくは次の通りである。パイロット配管21はブラケット4の上部まで沿設され、ブラケット4の上部に一端を取着した可撓保護管23に収納された可撓式パイロット配管22の一端に接続されている。可撓保護管23は逆U字形とされ、他端はキャビン3の床面6近傍に取着され、可撓式パイロット配管22の他端はパイロット配管20にそれぞれ接続されている。尚、パイロット配管20、21は可撓管でもよく、また互いに接続されるパイロット配管20、21、22は一本の可撓管であってもよい。
【0020】
上記事例によれば、キャビン3を細い2点鎖線のように上昇させたとき、可撓保護管23はキャビン3の上昇に伴って変形箇所を変え、最上昇したときには図5に示す細い2点鎖線のようになるが、この間、最小曲げ半径Rは変化しない。従って可撓式パイロット配管22に無理な曲げが加わったり、他の部材に挟まれて損傷することもない。また可撓保護管23は一端をブラケット4の上部に固設してあるため、可撓保護管23の全長を短くできる。
【0021】
また、図4に示す可撓保護管23の幅Bは、図5に示す逆U字形の可撓保護管23の外幅Wより小さい。そして可撓保護管23は前述のようにキャビン3の後壁に沿って車体後方から見て逆U字形に配置したため、キャビン3が昇降しても可撓保護管23の前後方向の寸法は幅Bのままで小さく、従って車体全体のコンパクト化を図れる他、上部旋回体2が旋回しても、可撓保護管23が他の器物に接触する危険性がなく、快適な旋回を行える。
【0022】
しかも可撓保護管23を上部旋回体2外周の内側に配置したため、可撓保護管23が上部旋回体2からはみ出すことがなく、従って上部旋回体2が旋回しても可撓保護管23が他の器物に接触することもない。即ち可撓保護管23の自損や他の器物への損傷を阻止できる。従ってこれによっても、快適な旋回を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】例機の全体側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】キャビンの昇降装置の構成を示す側面図である。
【図4】本発明の油圧配管装置を装着したキャビンの側面図である。
【図5】図4の後面図である。
【図6】可撓保護管の断面図である。
【符号の説明】
1…下部走行体、2…上部旋回体、3…キャビン、4…ブラケット、20,21…パイロット配管、22…可撓式パイロット配管、23…可撓保護管。
Claims (1)
- 下部走行体上に旋回自在に搭載された上部旋回体上に、上部旋回体の油圧旋回制御、クレーンの油圧俯仰制御及びキャビンの油圧昇降制御等を司る油圧バルブを備えたキャビン昇降式油圧クレーン車の油圧配管装置において、キャビンに設けた操作用油圧バルブと前記油圧バルブとを接続する可撓式油圧配管を収納する可撓保護管を、キャビンの後壁に沿って車体後方から見て逆U字形に配置したことを特徴とするキャビン昇降式油圧クレーン車の油圧配管装置。
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JP01802196A JP3604049B2 (ja) | 1996-01-09 | 1996-01-09 | キャビン昇降式油圧クレーン車の油圧配管装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP01802196A JP3604049B2 (ja) | 1996-01-09 | 1996-01-09 | キャビン昇降式油圧クレーン車の油圧配管装置 |
Publications (2)
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JPH09188493A JPH09188493A (ja) | 1997-07-22 |
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Family Applications (1)
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JP01802196A Expired - Fee Related JP3604049B2 (ja) | 1996-01-09 | 1996-01-09 | キャビン昇降式油圧クレーン車の油圧配管装置 |
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1996
- 1996-01-09 JP JP01802196A patent/JP3604049B2/ja not_active Expired - Fee Related
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