JP3715446B2 - ホイールクレーン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行兼クレーン作業用のキャビンを備えたホイールクレーンの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
走行兼クレーン作業用のキャビンを備えたホイールクレーンは、ラフタレーンクレーンと呼ばれている。このタイプのホイールクレーンは、車輪を備えた下部走行体の旋回ターレットの上に、起伏伸縮自在なブームを備えた上部旋回体が搭載されている。また、このブームの一側面(通常は右側面)側に、走行兼クレーン作業用のキャビンが配置されており、このキャビンにオペレータが搭乗して走行操作とクレーン操作を行っている。さらに前記ブームの反キャビン側には、ジブが格納可能に配置されている。このような従来例に係るホイールクレーンでは、旋回ターレットの旋回中心を通る前後方向向きのターレット中心線は下部フレームの車幅方向の中心を通る前後方向向きのフレーム中心線と一致している。
【0003】
ところで、走行姿勢では前下がりとなるブームを有する小型のホイールクレーンが特公平6−39316号公報に開示されている。この従来例1に係るホイールクレーンは、ブームの車幅方向の中心を通る中心線が、下部走行体の車幅方向の中心を通る走行体中心線よりも、キャビンから離れる方向(左側方向)にオフセットされている。これは、この種の小型ホイールクレーンにおいては、居住性を良好にするためにキャビンの最小幅が決定される一方、ホイールクレーンの小回りを良好にするために最大車幅が決定され、これら両者を両立させるために、ブームを下部走行体の走行体中心線からオフセットせざるを得ないためである。
【0004】
また、走行用のキャビンと吊荷作業用のキャビンとが別々に設けられた小型のホイールクレーンでは、旋回ターレットの旋回中心を通る前後方向向きのターレット中心線が、下部走行体の走行体中心線よりもキャビンから離れる方向(左側方向)にオフセットされたものが知られている。この従来例2に係るホイールクレーンの場合は、ただ単に狭い車幅内に可能な限り広いキャビンを配置し得るようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特公平6−39316号公報に開示されてなる従来例1に係るホイールクレーンによると、このホイールクレーンの左側(キャビンと反対側)の重量が相対的に重くなり、走行時の車幅方向の重量バランスが取りにくいという問題が生じる。走行時の車幅方向の重量バランスが崩れると、タイヤの偏摩耗、直進安定性の低下、ステアリングのふらつきといった重大な問題が発生する。そこで、従来は、左側の重量増加に大きな影響を与えるジブを簡素な構造のものとして軽量化を図ると共に、下部走行体に設置された燃料タンク等の重量物を可能な限り右側方向に配置するといった工夫がなされていた。しかしながら、ジブを簡素な構造にして軽量化するということは、ジブの吊荷能力の低下を来すことななり、また燃料タンク等の重量物を右方向に移動させるといっても、搭載スペースにそれほど余裕がある訳でもなく、移動可能な機器も限られているので、このような移動による対処には自ずから限界があった。
【0006】
勿論、キャビンの幅を狭めてブームを右側方向に移動させることも考えられるが、幅を狭めるとキャビンの居住性が低下し、吊荷作業だけでなく走行作業も行わなければならない走行兼クレーン作業用のキャビンを有するホイールクレーンでは、操作機器が多いことに加えて、長時間の走行運転を行わなければならないこともあるので、このような手段の採用は好ましくない。
【0007】
また、ホイールクレーンの狭所作業性を高めるために、下部走行体の最小旋回半径を小さくし、上部旋回体の後端旋回半径を小さくしようとすると、ブームの前端を下部走行体の前端から可能な限り突出しないようにすると共に、ブームの後端を上部旋回体の旋回中心の方向に可能な限り近づける必要があるため、ブームの全長を可能な限り短くする必要が生じる。しかしながら、ブームの全長を短くすることは、同一の段数であれば最大揚程が小さくなることを意味し、クレーン仕様上許容することができないため、ブームをより多段にする必要が生じる。ブームの段数を多くすると、ブームの幅が大きくなって大重量になるので、結果的に下部走行体の左側(キャビンと反対側)が相対的に重くなり、走行時の車幅方向の重量バランスが崩れるという原因になる。
【0008】
また、従来例2に係るホイールクレーンでは、キャビンの居住性は良くなるものの、車幅方向の重量バランスを取るという観点からすると、事態をより悪化させるものであった。
【0009】
そこで、本発明の目的は、ジブ能力、最小旋回半径、後端旋回半径といったクレーンの仕様やキャビンの居住性を犠牲にすることなく、走行時の車幅方向の重量バランスが取れたホイールクレーンを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係るホイールクレーンが採用した手段は、一対ずつの前輪と後輪とで走行可能に支持された下部フレームの上面に旋回ターレットが設けられた下部走行体と、起伏伸縮自在なブームとこのブームの一側面側に配置された走行兼クレーン作業用のキャビンと前記ブームの他側面に格納可能に配置されたジブとを有する上部旋回体とからなり、前記下部走行体の旋回ターレットに前記上部旋回体が旋回可能に取付けられたホイールクレーンにおいて、前記旋回ターレットの旋回中心を通る前後方向向きのターレット中心線が、前記下部フレームの車幅方向の中心を通る前後方向向きのフレーム中心線よりも、走行状態における前記キャビンの方向にオフセットされていることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項1に係るホイールクレーンによれば、ターレット中心線をフレーム中心線よりも走行状態における前記キャビンの方向にオフセットすることにより、重量が重いジブを格納したブームとキャビンとを有する上部旋回体をキャビン側方向に移動させることができるので、ホイールクレーンの車幅方向の重量バランスを良くすることができる。また、重量バランスを良くすることができる結果、他の機器配置の制約が小さくなって最適な機器配置が可能になるので、ホイールクレーンを安価で無駄のない構成にすることができる。さらに、上部旋回体のキャビン側方向への移動で重量バランスを良くすることができるため、キャビンから離れる方向へのブームのオフセットが可能になるので、キャビンの広さを確保することができ、しかもジブ能力、下部走行体の最小旋回半径、上部旋回体の後端旋回半径といったクレーンの仕様が犠牲になることもない。
【0012】
本発明の請求項2に係るホイールクレーンが採用した手段は、請求項1に記載のホイールクレーンにおいて、前記下部走行体の幅方向の中心を通る下部走行体中心線が、前記フレーム中心線と略重なっていることを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項2に係るホイールクレーンによれば、下部走行体の幅方向の中心を通る下部走行体中心線がフレーム中心線と略重なっていて、下部フレーム自身の重量がアウトリガに偏ってかかることがなく、アウトリガを下部フレームに対して均等に張出すことができるので、吊荷作業時におけるホイールクレーンの安定性を向上させることができる。
【0014】
本発明の請求項3に係るホイールクレーンが採用した手段は、請求項1に記載のホイールクレーンにおいて、前記下部走行体の幅方向の中心を通る下部走行体中心線が、前記ターレット中心線と略重なっていることを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項3に係るホイールクレーンによれば、下部走行体の幅方向の中心を通る下部走行体中心線がターレット中心線と略重なっていて、下部フレーム自身の重量を車幅方向の重量バランスの向上に活用することができるので、走行時の重量バランスをより良好にすることができる。そして、走行時の重量バランスが良好であるため、車幅をより狭くすることができる。
【0016】
本発明の請求項4に係るホイールクレーンが採用した手段は、請求項1,2または3のうちの何れか一つの項に記載のホイールクレーンにおいて、吊荷用のウインチが、前記上部旋回体の前記ブームの反キャビン側に配置されていることを特徴とする。
【0017】
本発明の請求項4に係るホイールクレーンによれば、ウインチはブームの後部ではなくブームの反キャビン側に配置されている。ブームの反キャビン側へのウインチの配置はホイールクレーンの車幅方向の重量バランスに悪影響を及ぼすことになるが、このような車幅方向の重量バランスに対する悪影響はフレーム中心線よりも走行状態におけるキャビンの方向へのターレット中心線のオフセットによって解消されているので、ホイールクレーンの車幅方向の重量バランスに悪影響を及ぼすことなく、後端旋回半径をより小さくすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態1に係るホイールクレーンを、走行姿勢を示すその右側側面構成説明図の図1と、走行姿勢を示すその平面構成説明図の図2と、その下部フレームの平面構成説明図の図3とを順次参照しながら説明する。
【0019】
図1に示す符号2は、ホイールクレーン1の下部走行体であり、符号3は上部旋回体である。上記下部走行体2の下部フレーム20は、前後各一対の前輪8a,8bと、後輪9a,9bとによって走行可能に支持されている。この下部フレーム20の中央上面には、図示しないベアリングが内蔵されてなる旋回ターレット4が設けられており、この旋回ターレット4の上に上記上部旋回体3が取付けられている。この下部フレーム20の前輪8a,8bの前方位置には、吊荷作業を行うに際して左右方向に張出す一対のアウトリガ11,12が、また後輪9a,9bの後方位置には、同じく吊荷作業を行うに際して左右方向に張出す一対のアウトリガ13,14がそれぞれ格納されている。また、この下部フレーム20の後端中央部には、エンジンルーム10が配置されている。このエンジンルーム10は下部フレーム20から上方に突出しているが、上部旋回体3と干渉することはないように配慮されている。なお、図2において二点鎖線は、前後各一対のアウトリガ11,12,13,14の張出し状態を示している。
【0020】
上記上部旋回体3の車幅方向の中央左側寄りには、ブーム5が前下がりの状態で起伏可能に設けられている。このブーム5は、テレスコピック式であって、この実施の形態1においては7段伸縮式である。このブーム5は、その後端が上部旋回体3の後端からはみ出すことがないように取付けられている。また、ブーム5の前端にはブームヘッド5aが設けられており、このブームヘッド5aの前端は、下部走行体2の前端より少しだけ前方方向に突出している。なお、当然のことながら、ブームヘッド5aの前端は下部走行体2の前端より前方方向に突出しない方が望ましい。
【0021】
上記上部旋回体3のブーム5の右側には、後述するキャビン6が配置されている。このキャビン6の内部は、シート、ハンドル、操作レバー、コンソールパネル等が配備された運転席7となっており、オペレータがシートに着座して、ホイールクレーンの走行操作と吊荷操作とを行う。なお、このキャビン6は、居住性を考慮して大容積に設定されているが、内部空間が多いためにそれほど大重量ではなく、ブーム5やジブ15よりも遙に軽量である。
【0022】
上記ブーム5の左側の側面には、図2に示すように、使用時にはブーム5の前端に装着されて前方に張出される周知の構成になるジブ15が格納されている。本実施の形態1におけるホイールクレーンのジブ15は、最縮小状態におけるブーム4の全長の3/4の長さを持つ大型のものであって、ジブ能力が大きく、重量がかなり重いものである。なお、本実施の形態1では、大型で大重量のジブを装着したホイールクレーンに対して本発明の技術的思想を適用しているが、特に大型のホイールクレーンでなければ適用できないという訳ではなく、当然小型のジブを装着したホイールクレーンに対しても本発明の技術的思想を適用することができる。
【0023】
そして、旋回ターレット4の旋回中心Ps を通る前後方向向きの一点鎖線で示すターレット中心線yは、下部フレーム20の幅方向の中心を通る前後方向向きの一点鎖線で示すフレーム中心線xに対して、走行状態におけるキャビン6の方向にaだけオフセットされている。従って、本実施の形態1のようなホイールクレーンの場合には、ジブ15が特に重いため、走行時に左側の前輪8bに偏荷重が掛かることになるはずであるが、旋回ターレット4の旋回中心Ps がキャビン6の方向にオフセット量aだけずれているので、ホイールクレーンの走行時の車幅方向の重量バランスが改善される。
【0024】
さらに、上部旋回体3のブーム5の左側後部位置に、左側が前寄りで、右側が後ろ寄りになるようにウインチ16が傾斜配置されている。このウインチ16によって巻取り、繰出されるロープは、図示されていないシーブを経てブームヘッド5aから垂れ下がり、先端がフックに連結されている。このウインチ16に巻回されるロープは鋼線製であって大重量であるため、車幅方向の重量バランスに対して悪影響を及ぼすことになる。
【0025】
しかしながら、大重量のウインチ16に基づく車幅方向の重量バランスに対する悪影響はフレーム中心線xよりも走行状態におけるキャビン6の方向へのターレット中心線yのオフセットによって解消されているので、ホイールクレーン1の車幅方向の重量バランスに悪影響を及ぼすことなく、上部旋回体3の後端旋回半径をより小さくすることができる。なお、本実施の形態1では、ウインチ16をブーム5の側面側に配置しているが、必ずしも側面側に配置する必要はない。例えば、ウインチ16を、ブーム5の上に配置しても、ブーム5の下方に配置しても構わないものである。
【0026】
上記下部フレーム20は、図3に示すように、前部フレーム21と、中央部フレーム22と、後部フレーム23とから構成されている。前部フレーム21には前輪の車軸8cと、前部のアウトリガ11,12用のブラケット24,25が設けられている。また、中央部フレーム22の中央部上面には上記旋回ターレット4が設けられている。さらに、後部フレーム23には後輪の車軸9cと、後部のアウトリガ13,14用のブラケット26,27が設けられている。そして、旋回ターレット4のターレット中心線yは、下部フレーム23のフレーム中心線xに対して、走行状態におけるキャビン6の方向にオフセット量aだけ位置ずれしている。なお、この後部フレーム23の後端の先割れ状となっている先割部分にエンジンが搭載される。
【0027】
因みに、車幅が2m程度のホイールクレーンのオフセット量aは5cm程度である。しかしながら、オフセット量aが僅か5cm程度であっても、走行時の車幅方向の重量バランスに大きな影響を及ぼすものである。当然のことながら、オフセット量aを大きくすればするだけ車幅方向の重量バランスに対する影響が大きくなり、逆に小さくすればするだけ車幅方向の重量バランスに対する影響が小さくなる。そして、下部フレーム20のフレーム中心線xは、下部走行体2の車幅方向の中心を通る前後方向向きの走行体中心線と重なっている。なお、フレーム中心線xを走行体中心線に必ずしも完全に重ねる必要がなく、多少位置ずれしていても構わないということはいうまでもない。
【0028】
以下、本発明の実施の形態1に係るホイールクレーンの作用態様を説明すると、重量が重いブーム5とジブ15とを相対的にキャビン6の方向に移動させることができるので、ホイールクレーン1の車幅方向の重量バランスが良くなる。
また、重量バランスが良くなる結果、他の機器配置の制約が小さくなって最適な機器配置が可能になるので、ホイールクレーンを安価で無駄のない構成にすることができる。さらに、重量が重いブーム5をキャビン6から離れる方向にオフセットすることができるので、キャビン6の広さを確保することができ、しかもジブ能力、下部走行体2の最小旋回半径、上部旋回体3の後端旋回半径といったクレーンの仕様が犠牲になるようなこともない。
【0029】
さらに、本発明の実施の形態1に係るホイールクレーンによると、上記のとおり、フレーム中心線xが走行体中心線と重なっている。そのため、下部フレーム20自身の重量がアウトリガ11,12,13,14に偏ってかかることがなく、これらアウトリガ11,12,13,14を下部フレーム20に対して均等に張出すことができるので、吊荷作業時におけるホイールクレーン1の安定性を向上させることができるという効果が生じる。
【0030】
次に、本発明の実施の形態2に係るホイールクレーンを、その下部フレームの平面構成説明図の図4を参照しながら説明する。なお、図4において、図3と同じ符号を付したものは図3と同じ構成物であるので、ここではそれらの説明を省略し、その相違する事項について説明する。
【0031】
本発明の実施の形態2に係るホイールクレーンの場合には、旋回ターレット4の旋回中心Ps を通る前後方向向きのターレット中心線zが、下部フレーム20のフレーム中心線xに対して、走行状態におけるキャビン6の方向(右側)にオフセット量bだけずれている。そして、ターレット中心線zが下部走行体1の走行体中心線と重なっているため、右側のアウトリガ用のブラケット24,26の長さが、左側のアウトリガ用のブラケット25,27の長さより長く形成されている。なお、ターレット中心線zを下部走行体1の走行体中心線と必ずしも重ねる必要がなく、多少位置ずれしていても構わないということはいうまでもない。さらに、ターレット中心線zを実施の形態1よりも大きくキャビン側にオフセットしても構わないものである。
【0032】
従って、上記実施の形態1と同等の効果を得ることができる。また、上記のとおり、ターレット中心線zが走行体中心線と重なっていて、下部フレーム20自身の重量を車幅方向の重量バランスの向上に活用することができるので、ホイールクレーンの走行時の重量バランスをより良好にすることができる。そして、ホイールクレーンの走行時の重量バランスが良好であるため、その車幅をより狭くすることができるという効果もある。
【0033】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係るホイールクレーンでは、旋回ターレットのターレット中心線が下部フレームのフレーム中心線に対して、走行状態におけるキャビンの方向にオフセットされている。従って、ホイールクレーンの走行時の車幅方向の重量バランスがとれているため、偏荷重に起因する偏摩耗によってタイヤが短寿命になるようなことがなく、直進安定性の低下やステアリングのふらつきを抑制する必要がなくなるという極めて優れた効果を得ることができる。
【0034】
また、キャビンを広くすることができるので、その居住性が損なわれるようなこともない。さらに、ジブの吊荷能力、下部走行体の最小旋回半径、上部旋回体の後端旋回半径といったクレーンの仕様を優れたものにすることができるという優れた効果も得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係り、走行姿勢を示すホイールクレーンの右側側面構成説明図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係り、走行姿勢を示すホイールクレーンの平面構成説明図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係り、ホイールクレーンの下部フレームの平面構成説明図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係り、ホイールクレーンの下部フレームの平面構成説明図である。
【符号の説明】
1…ホイールクレーン,2…下部走行体,3…上部旋回体,4…旋回ターレット,5…ブーム,5a…ブームヘッド,6…キャビン,7…運転席,8a…前輪,8b…前輪,8c…車軸,9a…後輪,9b…後輪,9c…車軸,10…エンジンルーム,11乃至14…アウトリガ,15…ジブ,16…ウインチ
20…下部フレーム,21…前部フレーム,22…中央部フレーム,23…後部フレーム,24乃至27…ブラケット
s …旋回中心
x…フレーム中心線
y…ターレット中心線
z…ターレット中心線

Claims (4)

  1. 一対ずつの前輪と後輪とで走行可能に支持された下部フレームの上面に旋回ターレットが設けられた下部走行体と、起伏伸縮自在なブームとこのブームの一側面側に配置された走行兼クレーン作業用のキャビンと前記ブームの他側面に格納可能に配置されたジブとを有する上部旋回体とからなり、前記下部走行体の旋回ターレットに前記上部旋回体が旋回可能に取付けられたホイールクレーンにおいて、前記旋回ターレットの旋回中心を通る前後方向向きのターレット中心線が、前記下部フレームの車幅方向の中心を通る前後方向向きのフレーム中心線よりも、走行状態における前記キャビンの方向にオフセットされていることを特徴とするホイールクレーン。
  2. 前記下部走行体の幅方向の中心を通る下部走行体中心線が、前記フレーム中心線と略重なっていることを特徴とする請求項1に記載のホイールクレーン。
  3. 前記下部走行体の幅方向の中心を通る下部走行体中心線が、前記ターレット中心線と略重なっていることを特徴とする請求項1に記載のホイールクレーン。
  4. 吊荷用のウインチが、前記上部旋回体の前記ブームの反キャビン側に配置されていることを特徴とする請求項1,2または3のうちの何れか一つの項に記載のホイールクレーン。
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