JP2541440Y2 - 移動式クレーン - Google Patents
移動式クレーンInfo
- Publication number
- JP2541440Y2 JP2541440Y2 JP1996002663U JP266396U JP2541440Y2 JP 2541440 Y2 JP2541440 Y2 JP 2541440Y2 JP 1996002663 U JP1996002663 U JP 1996002663U JP 266396 U JP266396 U JP 266396U JP 2541440 Y2 JP2541440 Y2 JP 2541440Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boom
- telescopic boom
- telescopic
- base end
- mobile crane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は上部旋回体上に車両走
行並びにクレーン作業用の共通の運転室を設置した移動
式クレーンにおいて、伸縮ブームの最縮小状態では、内
側ブームの基端部が外側ブーム基端部の後方に吐出する
ようにした移動式クレーンに関するものである。
行並びにクレーン作業用の共通の運転室を設置した移動
式クレーンにおいて、伸縮ブームの最縮小状態では、内
側ブームの基端部が外側ブーム基端部の後方に吐出する
ようにした移動式クレーンに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の移動式クレーンは、図３に示す
ように、その左右一対のブラケットａの後端部に伸縮ブ
ームｂの外側ブームｃの基端部上側を、ピンｄにより起
伏自在に枢着連結した旋回台ｅを、車両の車両フレーム
ｆの前後方向のほぼ中央部上に水平旋回自在に搭載し、
車両の後輪ｈの後方の車両フレームｆに、車両の走行及
び上記伸縮ブームｂの関連動作用のエンジン（図示せ
ず）を装備すると共に、上記旋回台ｅ上に伸縮ブームｂ
の側方に位置して車両走行及び上記クレーン作業用の共
通の運転室ｇを取り付けており、運転室ｇが車両の前方
方向を向いた位置で上記伸縮ブームｄを倒伏したとき、
旋回台ｅの後端が上記エンジンよりも前方に位置するよ
うに構成されている。
ように、その左右一対のブラケットａの後端部に伸縮ブ
ームｂの外側ブームｃの基端部上側を、ピンｄにより起
伏自在に枢着連結した旋回台ｅを、車両の車両フレーム
ｆの前後方向のほぼ中央部上に水平旋回自在に搭載し、
車両の後輪ｈの後方の車両フレームｆに、車両の走行及
び上記伸縮ブームｂの関連動作用のエンジン（図示せ
ず）を装備すると共に、上記旋回台ｅ上に伸縮ブームｂ
の側方に位置して車両走行及び上記クレーン作業用の共
通の運転室ｇを取り付けており、運転室ｇが車両の前方
方向を向いた位置で上記伸縮ブームｄを倒伏したとき、
旋回台ｅの後端が上記エンジンよりも前方に位置するよ
うに構成されている。
【０００３】またこの種従来の移動式クレーンの伸縮ブ
ームは、外側ブームｃに伸縮自在に嵌挿された内側ブー
ムｊの基端部が伸縮ブームｂの伸長状態の如何に関わら
ず常に外側ブームｃ内に位置するよう構成されている。
ームは、外側ブームｃに伸縮自在に嵌挿された内側ブー
ムｊの基端部が伸縮ブームｂの伸長状態の如何に関わら
ず常に外側ブームｃ内に位置するよう構成されている。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】しかし上記従来の移動
式クレーンは、運転室ｇが車両の前方方向を向いた位置
で最縮小した伸縮ブームｃを倒伏した状態（移動式クレ
ーンの走行移動状態）では、伸縮ブームｃの先端位置が
車両の許容フロントオーバハングで規制され、かつ伸縮
ブームｃの基端位置がその旋回半径を小さく設定した旋
回台ｅ後端部上の枢着ピンｄ（起伏支点）位置で規制さ
れるので、伸縮ストロークの大きな伸縮ブームを装備す
ることができないなどの不具合があった。
式クレーンは、運転室ｇが車両の前方方向を向いた位置
で最縮小した伸縮ブームｃを倒伏した状態（移動式クレ
ーンの走行移動状態）では、伸縮ブームｃの先端位置が
車両の許容フロントオーバハングで規制され、かつ伸縮
ブームｃの基端位置がその旋回半径を小さく設定した旋
回台ｅ後端部上の枢着ピンｄ（起伏支点）位置で規制さ
れるので、伸縮ストロークの大きな伸縮ブームを装備す
ることができないなどの不具合があった。
【０００５】この考案はかかる不具合を改善するために
なされたもので、伸縮ブームの設けられた上部旋回体の
後端部の旋回半径を増大することなく伸縮ストロークの
大きい伸縮ブームが搭載可能な移動式クレーンを提供す
ることを目的とするものである。
なされたもので、伸縮ブームの設けられた上部旋回体の
後端部の旋回半径を増大することなく伸縮ストロークの
大きい伸縮ブームが搭載可能な移動式クレーンを提供す
ることを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を達
成するために、伸縮ブームを起伏自在に枢着連結した上
部旋回体を下部走行体に水平旋回自在に搭載し、伸縮ブ
ームの側方に位置して車両走行及びクレーン作業用の共
通の運転室を取付け、上記伸縮ブームをその最縮小状態
では伸縮ブームの内側ブームの基端部が外側ブーム基段
部の後方に突出するよう構成してなる移動式クレーンに
おいて、外側ブーム基端部の上側を旋回ブラケットにピ
ンにより起伏自在に枢着連結し、かつ上記ピンをリヤア
クスル中心より前方に配置し、運転室が車両の前方方向
を向いた位置で上記伸縮ブームを起伏駆動させたとき、
後方に突出した内側ブーム基端部が干渉しないよう後方
に突出した内側ブーム基端部と下部走行体との間に十分
な空間を設けたものである。
成するために、伸縮ブームを起伏自在に枢着連結した上
部旋回体を下部走行体に水平旋回自在に搭載し、伸縮ブ
ームの側方に位置して車両走行及びクレーン作業用の共
通の運転室を取付け、上記伸縮ブームをその最縮小状態
では伸縮ブームの内側ブームの基端部が外側ブーム基段
部の後方に突出するよう構成してなる移動式クレーンに
おいて、外側ブーム基端部の上側を旋回ブラケットにピ
ンにより起伏自在に枢着連結し、かつ上記ピンをリヤア
クスル中心より前方に配置し、運転室が車両の前方方向
を向いた位置で上記伸縮ブームを起伏駆動させたとき、
後方に突出した内側ブーム基端部が干渉しないよう後方
に突出した内側ブーム基端部と下部走行体との間に十分
な空間を設けたものである。
【０００７】
【作用効果】（ｉ）外側ブーム基端部の上側を旋回ブラ
ケットにピンにより起伏自在に枢着連結したことによ
り、上部旋回体または下部走行体とブーム後端部が干渉
せず内側ブームが外側ブーム後端部より大きく突出する
ことができ、ブーム長さを長くできると共に、ブームの
揚程がピンの取付位置を上方にしたことにより大きくな
る。 （ｉｉ）上記ピンをリヤアクスル中心より前方に配置し
たので、上部旋回体の旋回中心から上部旋回体の後端部
迄の長さを小さくすることにより、旋回体の後端部の旋
回半径を小さくでき、狭い場所での作業が可能となる。
またピンとエンジン部の距離が長くなり外側ブームから
内側ブームの後方突出し量を大きくすることができ、ブ
ーム長尺化が可能である。 （ｉｉｉ）さらに上記構成により、外側ブームに対して
内側ブームの伸縮ストロークを、外側ブームの後端より
突出した分増大することができると共に、伸縮ブームの
後端側下方に十分な空間が設けられているため、収縮し
た状態でそのまま伸縮ブームを起伏しても、内側ブーム
の突出部が上部旋回体などと干渉することがない。従っ
て限られたスペース内に可及的長尺な伸縮ブームを装備
できるので、クレーン作業時の作業範囲を大きくするこ
とができる。
ケットにピンにより起伏自在に枢着連結したことによ
り、上部旋回体または下部走行体とブーム後端部が干渉
せず内側ブームが外側ブーム後端部より大きく突出する
ことができ、ブーム長さを長くできると共に、ブームの
揚程がピンの取付位置を上方にしたことにより大きくな
る。 （ｉｉ）上記ピンをリヤアクスル中心より前方に配置し
たので、上部旋回体の旋回中心から上部旋回体の後端部
迄の長さを小さくすることにより、旋回体の後端部の旋
回半径を小さくでき、狭い場所での作業が可能となる。
またピンとエンジン部の距離が長くなり外側ブームから
内側ブームの後方突出し量を大きくすることができ、ブ
ーム長尺化が可能である。 （ｉｉｉ）さらに上記構成により、外側ブームに対して
内側ブームの伸縮ストロークを、外側ブームの後端より
突出した分増大することができると共に、伸縮ブームの
後端側下方に十分な空間が設けられているため、収縮し
た状態でそのまま伸縮ブームを起伏しても、内側ブーム
の突出部が上部旋回体などと干渉することがない。従っ
て限られたスペース内に可及的長尺な伸縮ブームを装備
できるので、クレーン作業時の作業範囲を大きくするこ
とができる。
【０００８】この考案の一実施例を図１及び図２に示す
図面を参照して詳述する。図１において１は前輪２１及
び後輪２２により自走自在な移動式クレーンの下部走行
体で、後端部に動力源であるエンジン（図示せず）が搭
載されている。上記下部走行体１上には、前後方向のほ
ぼ中央に上部旋回体３が水平旋回自在に設けられてい
て、この上部旋回体３の後部に左右一対のブラケット３
ａが突設されており、これらブラケット３ａの後端部間
に伸縮ブーム４を形成する外側ブーム４１の基端側上部
がピン５’により枢着されていると共に、上記伸縮ブー
ム４側方の上部旋回体３上には、走行制御系及びクレー
ン作業系（ともに図示せず）が設けられた運転室５が設
置されている。またピン５’は後輪２のリヤアクスル中
心よりも前方に位置するように配置されている。
図面を参照して詳述する。図１において１は前輪２１及
び後輪２２により自走自在な移動式クレーンの下部走行
体で、後端部に動力源であるエンジン（図示せず）が搭
載されている。上記下部走行体１上には、前後方向のほ
ぼ中央に上部旋回体３が水平旋回自在に設けられてい
て、この上部旋回体３の後部に左右一対のブラケット３
ａが突設されており、これらブラケット３ａの後端部間
に伸縮ブーム４を形成する外側ブーム４１の基端側上部
がピン５’により枢着されていると共に、上記伸縮ブー
ム４側方の上部旋回体３上には、走行制御系及びクレー
ン作業系（ともに図示せず）が設けられた運転室５が設
置されている。またピン５’は後輪２のリヤアクスル中
心よりも前方に位置するように配置されている。
【０００９】上記伸縮ブーム４は上部旋回体３に基端部
が枢着された外側ブーム４１と、この外側ブーム４１内
に伸縮自在に収容された複数の内側ブーム４２、４３よ
りなり、外側ブーム４１と上部旋回体３の間に設けられ
たブームシリンダ６により先端側が起伏自在となってい
ると共に、内側ブーム４３の先端からはワイヤ７を介し
てフック８が垂下され、また外側ブーム４１の基端側に
は上記ワイヤ７を巻取るウインチ９が設置されている。
が枢着された外側ブーム４１と、この外側ブーム４１内
に伸縮自在に収容された複数の内側ブーム４２、４３よ
りなり、外側ブーム４１と上部旋回体３の間に設けられ
たブームシリンダ６により先端側が起伏自在となってい
ると共に、内側ブーム４３の先端からはワイヤ７を介し
てフック８が垂下され、また外側ブーム４１の基端側に
は上記ワイヤ７を巻取るウインチ９が設置されている。
【００１０】また外側ブーム４１に対して内側ブーム４
２、４３は予め長さが長く形成されていて、外側ブーム
４１内に内側ブーム４２、４３を格納したもっとも伸縮
ブーム４の長さが短いとき、外側ブーム４１の後端より
さらに距離Ｌだけ後方へ内側ブーム４２、４３の後端が
突出するようになっており、この状態で伸縮ブーム４を
起立させた場合、内側ブーム４２、４３の突出端が周辺
機器と干渉しないよう伸縮ブーム４の後端側下方には十
分な空間Ｓが設けられている。
２、４３は予め長さが長く形成されていて、外側ブーム
４１内に内側ブーム４２、４３を格納したもっとも伸縮
ブーム４の長さが短いとき、外側ブーム４１の後端より
さらに距離Ｌだけ後方へ内側ブーム４２、４３の後端が
突出するようになっており、この状態で伸縮ブーム４を
起立させた場合、内側ブーム４２、４３の突出端が周辺
機器と干渉しないよう伸縮ブーム４の後端側下方には十
分な空間Ｓが設けられている。
【００１１】次に上記構成された移動式クレーンの作用
を説明すると、伸縮ブーム４をほぼ水平に格納して走行
する際には、外側ブーム４１より長く形成された内側ブ
ーム４２、４３の後端が外側ブーム４１の後方へ距離Ｌ
だけ突出するが、外側ブーム４１と内側ブーム４２、４
３の先端は従来と同様に格納されるので、伸縮ブーム４
の伸縮ストロークを長くしても、走行中運転室５からの
前方の視界は良好で、安全運転が可能である。
を説明すると、伸縮ブーム４をほぼ水平に格納して走行
する際には、外側ブーム４１より長く形成された内側ブ
ーム４２、４３の後端が外側ブーム４１の後方へ距離Ｌ
だけ突出するが、外側ブーム４１と内側ブーム４２、４
３の先端は従来と同様に格納されるので、伸縮ブーム４
の伸縮ストロークを長くしても、走行中運転室５からの
前方の視界は良好で、安全運転が可能である。
【００１２】また図１の仮想線で示すように、伸縮ブー
ム４を収縮した状態で伸縮ブーム４を起立させても、伸
縮ブーム４の後端部下方に十分な空間Ｓが確保されてい
るため、内側ブーム４２、４３の後端が外側ブーム４１
の後端より突出していても、上部旋回体３や、これに搭
載された周辺機器に干渉することがなく、伸縮ブーム４
を収縮した状態での作業も可能である。
ム４を収縮した状態で伸縮ブーム４を起立させても、伸
縮ブーム４の後端部下方に十分な空間Ｓが確保されてい
るため、内側ブーム４２、４３の後端が外側ブーム４１
の後端より突出していても、上部旋回体３や、これに搭
載された周辺機器に干渉することがなく、伸縮ブーム４
を収縮した状態での作業も可能である。
【００１３】一方図２に示すように伸縮ブーム４を伸長
してクレーン作業を行う場合は、外側ブーム４１の後端
より内側ブーム４２、４３の後端が突出することがない
ので、進出ブーム４の後端が上部旋回体３の後端より外
側へ突出することがなく、クレーン作業中でも旋回動作
が安全に行える。
してクレーン作業を行う場合は、外側ブーム４１の後端
より内側ブーム４２、４３の後端が突出することがない
ので、進出ブーム４の後端が上部旋回体３の後端より外
側へ突出することがなく、クレーン作業中でも旋回動作
が安全に行える。
【図１】この考案の一実施例になる移動式クレーンの側
面図である。
面図である。
【図２】この考案の一実施例になる移動式クレーンの作
業状態を示す説明図である。
業状態を示す説明図である。
【図３】従来の移動式クレーンを示す説明図である。
１ 下部走行体 ２１前輪 ２２後輪 ３ 上部旋回体 ３ａ ブラケット ４ 伸縮ブーム ４１ 外側ブーム ４２、４３ 内側ブーム ５ 運転室 ５’ピン Ｓ 空間
Claims (1)
- 【請求項１】 伸縮ブームを起伏自在に枢着連結した上
部旋回体を下部走行体に水平旋回自在に搭載し、伸縮ブ
ームの側方に位置して車両走行及びクレーン作業用の共
通の運転室を取り付け、上記伸縮ブームをその最縮小状
態では伸縮ブームの内側ブームの基端部が外側ブーム基
端部の後方に突出するよう構成してなる移動式クレーン
において、外側ブ ーム基端部の上側を旋回ブラケットに
ピンにより起伏自在に枢着連結し 、かつ上記ピンをリヤ
アクスル中心より前方に配置し、運転室が車両の前方方
向を向いた位置で、上記伸縮ブームを起伏駆動させたと
き、後方に突出した内側ブーム基端部が干渉しないよう
後方に突出した内側ブーム基端部と下部走行体との間に
十分な空間を設けたことを特徴とする移動式クレーン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1996002663U JP2541440Y2 (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | 移動式クレーン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1996002663U JP2541440Y2 (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | 移動式クレーン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH081244U JPH081244U (ja) | 1996-08-09 |
| JP2541440Y2 true JP2541440Y2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=17430357
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1996002663U Expired - Fee Related JP2541440Y2 (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | 移動式クレーン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2541440Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5832993Y2 (ja) * | 1980-06-23 | 1983-07-22 | 日産自動車株式会社 | 車両用灰皿の取付構造 |
| JPS59118694A (ja) * | 1982-12-27 | 1984-07-09 | マルト建設株式会社 | クレ−ン車 |
| JPS6337097A (ja) * | 1986-08-01 | 1988-02-17 | 株式会社神戸製鋼所 | ホイ−ルクレ−ン |
-
1996
- 1996-03-14 JP JP1996002663U patent/JP2541440Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH081244U (ja) | 1996-08-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |