JP2001187689A - ホイールクレーン - Google Patents

ホイールクレーン

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JP2001187689A JP37514199A JP37514199A JP2001187689A JP 2001187689 A JP2001187689 A JP 2001187689A JP 37514199 A JP37514199 A JP 37514199A JP 37514199 A JP37514199 A JP 37514199A JP 2001187689 A JP2001187689 A JP 2001187689A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業時および走行時の視界が良好で、兼用運転
室に切り欠きを設けることなく兼用運転室の居住スペー
スを大きく確保できるホイールクレーンの提供を目的と
している。 【解決手段】本発明は、クレーン作業と車両走行の両方
の運転を兼用できる兼用運転室14を備えた旋回体が旋
回ベアリングを介して車体10上に旋回可能に搭載され
て成るホイールクレーンにおいて、兼用運転室14が車
幅内に収まる前側の走行位置Aと、兼用運転室14の少
なくとも一部が車幅外に突出する後側の作業用位置Bと
の間で兼用運転室14を移動させる移動機構を備えてい
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレーン作業と車
両走行の両方の運転を兼用できる兼用運転室を備えたホ
イールクレーンに関する。
【0002】
【従来の技術】ホイールクレーンは、伸縮ブームを備え
た旋回体が走行車体上に旋回自在に搭載されて成り、ク
レーン作業と車両走行の両方の運転を兼用できる兼用運
転室が前記旋回体上に設置されている。
【0003】このようなホイールクレーンにおいて、走
行時の視界を良好に確保するためには、前記兼用運転室
が車体の極力前側に位置していることが望まれる。しか
し、ホイールクレーンでは、兼用運転室が旋回体ととも
に旋回するため、兼用運転室が車体の前側に位置すれば
するほど、旋回体の旋回半径が大きくなり、旋回体が障
害物と干渉したり車体の後部に固定的に設置されたエン
ジン(エンジンカバー)と干渉したりする虞がある。ま
た、兼用運転室が車体の前側に位置していると、クレー
ン作業時、ブームの起伏角度が大きい場合に、兼用運転
室の真上もしくは後側でブームによって荷が吊り上げら
れる状態となり、作業視界が著しく悪くなるといった不
具合も生じ得る。
【0004】一方、クレーン作業時の視界を良好に確保
するためには、前記兼用運転室が車体の極力後側に位置
していることが望まれる。しかし、兼用運転室が後側に
位置していると、走行時の視界が悪くなるだけでなく、
兼用運転室を大きく形成することができなくなる。すな
わち、車体の後側では、伸縮ブームの幅寸法が大きく、
伸縮ブームが車体上の設置スペースを幅方向で大きく占
めている。そのため、車体の後側に兼用運転室を設置す
る場合には、伸縮ブームと兼用運転室とが干渉しないよ
うに、また、兼用運転室を車幅内に収めて走行時に道路
交通法による車幅制限に抵触しないようにしなければな
らない。したがって、車体の後側に兼用運転室を設置す
る場合、前側に設置する場合に比べて、兼用運転室の幅
を小さく形成せざるを得なくなる。
【0005】そこで、走行時には走行視界を確保するた
めに兼用運転室を車体の前側に位置させ、作業時には作
業視界を確保するために兼用運転室を車体の後側に位置
させるべく、兼用運転室を前後に移動可能に構成すると
ともに、兼用運転室の室内スペースを大きく確保しなが
ら車体後側で兼用運転室を車幅内に収めつつ伸縮ブーム
と兼用運転室との干渉を防止するために、ブームと干渉
する兼用運転室の部位に切り欠きを設ける技術が提案さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、兼用運転室に
切り欠きを形成すると、兼用運転室の製造コストが上が
り、強度上も問題がある。また、切り欠きによって兼用
運転室における居住性が悪化する虞もある。
【0007】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、作業時および走行時
の視界が良好で、兼用運転室に切り欠きを設けることな
く兼用運転室の居住スペースを大きく確保できるホイー
ルクレーンを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、クレーン作業と車両走行の両方の運転を
兼用できる兼用運転室を備えた旋回体が旋回ベアリング
を介して車体上に旋回可能に搭載されて成るホイールク
レーンにおいて、兼用運転室が車幅内に収まる前側の走
行位置と、兼用運転室の少なくとも一部が車幅外に突出
する後側の作業用位置との間で兼用運転室を移動させる
移動機構を備えていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の一実施形態について説明する。
【0010】図1に示されるように、本実施形態のホイ
ールクレーン(ラフテレーンクレーン)1は、クレーン
作業と車両走行の両方の運転を兼用できる兼用運転室
(以下、キャブという。)14を備えている。また、ホ
イールクレーン1は、前輪2および後輪3によって走行
する走行車体としてのキャリア10を備えており、キャ
リア10上には旋回ベアリング12を介して旋回台16
が旋回自在に搭載されている。また、旋回台16上に
は、キャブ14と伸縮ブーム18とが設けられている。
すなわち、キャブ14と伸縮ブーム18は旋回台16と
ともに旋回する上部旋回体15を構成している。
【0011】伸縮ブーム18は、複数のブームがテレス
コープ状に連結されて成り、図示しない伸縮シリンダに
よって伸縮可能であるとともに、旋回台16と基端側ブ
ーム18aの下面との間に掛け渡された起伏シリンダ
(図示せず)により起伏動作されるようになっている。
なお、キャリア10の後部にはエンジン19が搭載され
ている。
【0012】また、本実施形態において、キャブ14は
旋回台16上で前後に移動できるようになっている。具
体的には、キャブ14は、後述する移動機構により、キ
ャブ14の前端がキャリア10の前端に位置される前側
位置(以下、走行位置という。…図1参照)と、キャブ
14の後端部が旋回ベアリング12の位置と重なる後側
位置(以下、作業位置という。…図2参照)との間で移
動される。
【0013】図3〜図5には、キャブ14を前後に移動
させるための前記移動機構が示されている。これらの図
から分かるように、移動機構は、平行リンク機構であ
り、キャブ14の底面と旋回台16とを連結する複数の
リンク22,22,23,23によって構成される。以
下、この平行リンク機構について詳細に説明する。
【0014】キャブ14の底面の前側には、キャブ14
の略全幅にわたって延びる第1の取付プレート20が斜
めに取付けられている。この第1の取付プレート20に
は、互いに平行な一対の第1のリンク22,22の一端
がブラケット26,26を介して回動可能に連結されて
いる。また、各リンク22,22の他端は、前側ブラケ
ット24,24を介して旋回台16に回動可能に連結さ
れている。
【0015】また、キャブ14の底面の後側には、キャ
ブ14の略全幅にわたって延びる第2の取付プレート2
1が斜めに取付けられている。この第2の取付プレート
21には、互いに平行な一対の第2のリンク23,23
の一端がブラケット28,28を介して回動可能に連結
されている。第2のリンク23,23は、前側に位置す
る第1のリンク22,22と平行に延びており、その他
端が後側ブラケット29,29を介して旋回台16に回
動可能に連結されている。
【0016】また、旋回台16には、一対の支持部3
0,30が、後側ブラケット29,29よりも後方に位
置して設けられている。これらの支持部30,30には
互いに平行に延びる油圧シリンダ25,25が回動可能
に取付けられており、各油圧シンリンダ25,25のロ
ッド部25aは対応する第2のリンク23,23の途中
部にブラケット27を介して回動可能に連結されてい
る。
【0017】このように構成されるリンク機構は、油圧
シリンダ25のロッド部25aが伸縮動作されることに
より、キャブ14を走行位置と作業位置との間で斜め前
後に移動させるとともに、走行位置ではキャブ14を車
幅内に収め(図1の(a)参照)、また、作業位置では
ブーム18とキャブ14とが干渉しないようにキャブ1
4の一部を車幅外に突出させる(図2の(a)参照)。
なお、図2の(a)に示されるように、作業位置で車体
の側方に張り出すキャブ14の突出量Hは、旋回体15
の旋回半径が大きくならないように、ブーム18とキャ
ブ14とが干渉しない最小限の量に設定されている。ま
た、旋回した際にエンジン19と干渉しないように設定
されている。
【0018】また、キャブ14とキャリア10とにはそ
れぞれ、キャブ14を前側の走行位置と後側の作業位置
とに位置決めするための位置決め手段が設けられてい
る。この位置決め手段は、キャブ14の底面に設けられ
た柱状の係合凸部とキャリア10上に設けられた管状の
係合凹部とからなる。具体的には、図4および図5に示
されるように、キャブ14の底面には第1の係合凸部4
0,40が前後に位置して設けられている。また、キャ
リア10上には第1の係合凹部41,41が前後に位置
して設けられている。これらの係合凹部41,41は、
キャブ14が前側の走行位置に位置された状態で第1の
係合凸部40,40と係合するように配置されている。
また、キャブ14の底面の前後には第2の係合凸部4
2,42が設けられ、旋回台16上には第2の係合凹部
43,43が前後に位置して設けられている。そして、
第2の係合凸部42と第2の係合凹部43は、キャブ1
4が後側の作業位置に位置された状態で互いに係合する
ようになっている。
【0019】キャブ14内には、前輪2の操向操作を行
なうステアリングハンドル35と、前輪2と後輪3とを
それぞれ独立に操向操作するためのステアリングスイッ
チ(図示せず)とが設けられている。この場合、ステア
リングハンドル35は、ステアリングギアを介して前輪
2側のタイロッドとナックルアームとに機械的にのみ連
結されるようになっている。具体的には、キャブ14が
前側の走行位置に位置された時にのみ、ステアリングハ
ンドル35と前輪2側のステアリング機構とが機械的に
連結されるようになっている。したがって、作業位置で
はステアリングハンドル35による前輪2の操向操作は
できない。また、走行位置では、前輪2が前記ステアリ
ングスイッチとステアリングハンドル35の両者によっ
て操向可能となるが、本実施形態では、安全のため、走
行位置でステアリングハンドル35による操向操作がス
テアリングスイッチの操向操作よりも優先するようにな
っている。なお、従来と同様、1つのステアリングハン
ドルで油圧操作機構を介してキャブ14の前後位置にか
かわらず操作できる形式にしても良い。
【0020】次に、上記構成のホイールクレーン1の作
用について説明する。
【0021】キャブ14内の所定のキャブ移動スイッチ
が例えばOFFされている状態では、図1および図4に
示されるように、キャブ14は、その前端がキャリア1
0の前端に位置される前側の走行位置に位置されてい
る。この走行位置は、キャブ14の底面に設けられた第
1の係合凸部40,40がキャリア10上の第1の係合
凹部41,41と係合することにより(図4参照)、保
持される。また、この走行位置では、キャブ14が車幅
内に収められるとともに、ステアリングハンドル35と
前輪2側のステアリング機構とが機械的に連結される。
したがって、前輪2をステアリングハンドル35によ
り、また、後輪をステアリングスイッチによりそれぞれ
独立して操向操作でき、狭い曲がり角の走行が容易とな
る。
【0022】作業現場に到着してキャブ移動スイッチを
例えばON操作すると、リンク機構が動作して、キャブ
14は、図2および図5に示されるように、その後端部
が旋回ベアリング12の位置と重なる後側の作業位置へ
と移動される。この時、ステアリングハンドル35と前
輪2側のステアリング機構との機械的な連結が解除され
る。したがって、作業位置では、ステアリングハンドル
35による前輪2の操向操作はできない。その代わり、
ステアリングスイッチによって前輪2および後輪3の操
向操作を片手で行なえる。
【0023】また、作業位置は、キャブ14の底面に設
けられた第2の係合凸部42がキャリア10上の第2の
係合凹部43と係合することにより(図5参照)、保持
される。また、この作業位置では、ブーム18とキャブ
14とが干渉しないようにキャブ14の一部が車幅外に
突出される。
【0024】このようにキャブ14が後側の作業位置に
位置されると、旋回体15の旋回半径が小さくなるた
め、旋回体15が障害物と干渉したり車体の後部に固定
的に設置されたエンジン(エンジンカバー)と干渉した
りすることを回避できる。また、クレーン作業時のブー
ム18の起伏角度が大きい場合でも、キャブ14の前方
斜め上でブーム18により荷が吊り上げられる状態とな
るため、作業視界が極めて良好である。
【0025】以上説明したように、本実施形態のホイー
ルクレーン1において、キャブ14は、平行リンクから
なる移動機構により、その前端がキャリア10の前端に
位置される前側の走行位置と、その後端部が旋回ベアリ
ング12の位置と重なる後側の作業位置との間で移動さ
れる。しかも、走行位置ではキャブ14が車幅内に収ま
り、作業位置ではブーム18とキャブ14とが干渉しな
いようにキャブ14の一部が車幅外に突出される。ま
た、作業位置で車体の側方に張り出すキャブ14の突出
量Hは、旋回体15の旋回半径が大きくならないよう
に、ブーム18とキャブ14とが干渉しない最小限の量
に設定されている。
【0026】したがって、走行時には走行視界を良好に
確保でき、作業時には作業視界を良好に確保できるとと
もに、キャブ14に切り欠きを設けなくても、キャブ1
4の室内スペースを大きく確保してブーム18とキャブ
14との干渉を防止できる。
【0027】すなわち、キャブ14の前端がキャリア1
0の前端に位置される走行位置では、斜め下前方の視界
も良好になるため、走行時の安全性が確保されるととも
に、キャブ14が車幅内に収まるため、走行時に道路交
通法による車幅制限に抵触することもなくなる。一方、
キャブ14の後端部が旋回ベアリング12の位置と重な
る後側の作業位置では、クレーン作業時のブーム18の
起伏角度が大きい場合でも、キャブ14の前方斜め上で
ブーム18により荷が吊り上げられる状態となるため、
作業視界が極めて良好となる。また、この作業位置で
は、キャブ14を車幅外に突出させるようにしているた
め、キャブ14を大きく形成してもブーム18とキャブ
14とが干渉することはない。すなわち、作業位置でキ
ャブ14を車幅内に収める必要がないから、キャブ14
に切り欠きを設けないで済む。したがって、キャブ14
の製造コストを低減できるとともに、キャブ14の強度
を十分確保してキャブ14の居住性も損なわないで済
む。
【0028】また、このようにキャブ14が後側の作業
位置に位置されると、旋回体15の旋回半径が小さくな
るため、旋回体15が障害物と干渉したり車体の後部に
固定的に設置されたエンジン(エンジンカバー)と干渉
したりすることを回避できる。また、キャブ14を車幅
外に突出させることで、旋回台16上におけるブーム1
8の取付け位置等がキャブ14によって制約されないた
め、設計の自由度が広がるとともに、ブーム幅を大きく
でき、強度上有利である。また、ブーム18を例えば旋
回台16の中央に設置して左右の重量バランスを確保す
ることができる。また、クレーン作業時にブーム18に
大きな偏荷重が作用することも防止できる。
【0029】走行用の運転室と作業用の運転室とが別個
に設けられているトラッククレーン等の作業用車両とは
異なり、ホイールクレーンは、走行操作もクレーン操作
も兼用運転室であるキャブ14で行なわなければなら
ず、前述したように旋回台16上におけるキャブ14の
設置位置は非常に重要である。また、移動機構によって
設定される走行位置と作業位置もまた重要である。すな
わち、前側の走行位置はキャブ14を車幅内に収めて走
行できるような位置として規定する必要があり、また、
後側の作業位置は、キャブ14を車幅外に大きく突出さ
せるのではなく、旋回半径を極力小さくできるようにブ
ーム18との干渉を避けられる最小限の突出量に抑える
ことができる位置として規定する必要がある。
【0030】図6〜図8はキャブ14を走行位置と作業
位置との間で前後に移動させる移動機構の第1の変形例
を示している。図示のように、本変形例に係る移動機構
は、前述した実施形態と同様のリンク22,23から成
るが、第2のリンク23が互いに回動可能に連結された
一対のリンク部23a,23aによって構成されている
点が異なる。また、図示しないが、リンク機構を動作さ
せるための油圧シリンダは、そのロッド部が第1のリン
ク22の途中部に回動可能に連結されている。なお、そ
れ以外の構成は前述した実施形態と同一である。
【0031】このような構成では、前記油圧シリンダの
ロッド部が伸縮動作されると、キャブ14が走行位置
(図6参照)と作業位置(図8参照)との間で前後に移
動される。この場合、キャブ14は、走行位置と作業位
置との間で、斜め上方に方向付けられる中間位置(図7
参照)をとることができる。
【0032】なお、図6〜図8には、キャブ14を18
0度旋回させた状態が一点鎖線で示されている。図6に
示されるように、走行位置でキャブを180度旋回させ
るとキャブ14がエンジン19と干渉するが、図8に示
される作業位置でキャブ14を180度旋回させてもキ
ャブ14がエンジン19と干渉することはない。また、
図7に示される中間位置では、キャブ14が斜め上方に
方向付けられてキャブ14がエンジン19の上側で旋回
するため、この場合もキャブ14とエンジン19との干
渉を避けられる。また、キャブ14が斜め上方に方向付
けられる中間位置では、作業視界が格段に良くなること
は言うまでもない。
【0033】図9は移動機構の第2の変形例を示してい
る。本変形例に係る移動機構は、キャブ14の底面の前
後に突設された一対のピンを有している。これらの各ピ
ンは、旋回台上に前後に位置して形成された一対のガイ
ド溝(或いはガイドレール)90,91にそれぞれスラ
イド可能に係合している。すなわち、前側のピンは前側
のガイド溝90と係合し、後側のピンは後側のガイド溝
91と係合している。
【0034】このような構成では、油圧シリンダ等の駆
動源によってキャブ14を前後に押し引きすると、ガイ
ド溝90,91に沿ってキャブ14側のピンがスライド
し、キャブ14が走行位置Aと作業位置Bとの間でスラ
イドされる。なお、前側のガイドレールが旋回の際にエ
ンジン19と干渉する虞がある場合には、前側のガイド
レールを設けなくても良い。
【0035】図10は移動機構の第3の変形例を示して
いる。本変形例に係る移動機構は、旋回体上の前側の支
点O1を中心に回動する第1のリンク94と、旋回台上
の後側の支点O2を中心に回動する第2のリンク95と
を有している。この場合、第1のリンク94の端部はキ
ャブ14の底面の前側に連結されている。また、第2の
リンク95の端部はキャブ14の底面の後側に連結され
ている。さらに、各リンク94,95は図示しない駆動
機構によって回転駆動される。
【0036】このような構成では、各リンク94,95
が回動することにより、キャブ14が走行位置Aと作業
位置Bとの間で旋回移動される。この場合、キャブ14
は、走行位置Aと作業位置Bとの間で、車体幅から略完
全に突出する中間位置Cをとることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のホイール
クレーンによれば、作業時および走行時の視界が良好
で、兼用運転室に切り欠きを設けることなく兼用運転室
の居住スペースを大きく確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態に係るホイールク
レーン(キャブが走行位置に位置された状態)の平面
図、(b)は(a)のホイールクレーンの側面図であ
る。
【図2】(a)は本発明の一実施形態に係るホイールク
レーン(キャブが作業位置に位置された状態)の平面
図、(b)は(a)のホイールクレーンの側面図であ
る。
【図3】図1のホイールクレーンのキャブを前後に移動
させる移動機構の平面図である。
【図4】移動機構によってキャブが走行位置に位置され
た状態を示す要部拡大図である。
【図5】移動機構によってキャブが作業位置に位置され
た状態を示す要部拡大図である。
【図6】キャブを前後に移動させる移動機構の第1の変
形例(キャブが走行位置に位置された状態)を示す概念
図である。
【図7】キャブを前後に移動させる移動機構の第1の変
形例(キャブが中間位置に位置された状態)を示す概念
図である。
【図8】キャブを前後に移動させる移動機構の第1の変
形例(キャブが作業位置に位置された状態)を示す概念
図である。
【図9】キャブを前後に移動させる移動機構の第2の変
形例を示す概念図である。
【図10】キャブを前後に移動させる移動機構の第3の
変形例を示す概念図である。
【符号の説明】
1…ホイールクレーン 10…キャリア(車体) 12…旋回ベアリング 14…キャブ(兼用運転室) 15…旋回体 22,23,94,95…リンク(移動機構) 25…油圧シリンダ(移動機構) 90,91…ガイド溝(移動機構)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーン作業と車両走行の両方の運転を
    兼用できる兼用運転室を備えた旋回体が旋回ベアリング
    を介して車体上に旋回可能に搭載されて成るホイールク
    レーンにおいて、 兼用運転室が車幅内に収まる前側の走行位置と、兼用運
    転室の少なくとも一部が車幅外に突出する後側の作業用
    位置との間で兼用運転室を移動させる移動機構を備えて
    いることを特徴とするホイールクレーン。
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