JPS6027163Y2 - 油圧式掘削機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は油圧式系掘削機に関するものである。

油圧式掘削機におて、ブーム、アーム等からなる作業腕
装置は車体安定性を失しない範囲で作業機を車体から離
れた位置に移動し、作業機行動範囲が大きくとれように
しであるのが通常である。

したがって、ブーム、アーム等の作業腕装置は車体から
前方に飛び出していてアームをブームとの関節点を中心
に屈折しても作業腕装置を含む車両前後方向の全長が長
く、また、ブームを車体との枢着点を中心に揺動して作
業腕装置全体を車体側折り込んでも車両上下方向の全高
が高くなっていた。

作業腕装置を含む車両前後方向の全長の長い問題は車両
本体に比して荷床の長いトラック車両を用いた輸送を必
要とし経済的でないことである。

さらにブームを車体側に折りたたんで車両前後方向を短
かくする考案もある車両によっては全高が高くなり、高
さの輸送制限を超えることがある。

油圧式掘削機のその他の問題として作業腕装置を車両の
走行状態で駆使することが車両安定性の面から危険なこ
とであるため作業性に制約がある。

ことである。

とりわけ車体より飛び出ている作業腕装置は車両の走行
安定性に欠き傾斜地に縦横な走行及び高速走行を制限す
る。

このことは汎用性の高いショベル系掘削機を用いてのパ
ケット等による各種作業が十分に得られないものとなる
。

本考案は上記の事情に鑑みなされたものであって、その
目的とするところは作業腕装置の大部分を車体側折たた
み収容することができて車両の全長をさらに短かくその
全高もさらに低くなし得て走行時の車体安定性を向上さ
せることができるばかりかパケット作業部の上昇とこれ
に伴なう作業を有利に行なうことができる油圧式掘削機
を提供することにある。

以下、本考案を図面を参照して説明する。

第１図および第２図にバックホータイプの油圧式掘削機
を示し、１０は旋回フレームである。

の旋回フレーム１０には作業腕装置１１が設置しである
。

この作業腕装置１１はベースブーム１２とブーム１３と
アーム１４とを備え、これらはそれぞれ関節結合されて
いる。

ベースブーム１２はその基端部において旋回フレーム１
０に設けた一対のベースブラケット１５にピン部材１６
で枢支されていて、倒立駆動リンク機構１７により車体
の前後方向に揺動されるものである。

倒立リンク機構１７は、ベースブーム１２をベースブラ
ケット１５に枢支したピン部材１６と同一軸線上に枢着
された一対のレバー１８を備えており、レバー１８の下
端部には第２駆動ジヤツキ２０の基端部がピン部材２９
で連結してあり、第２駆動ジヤツキ２０のロッド２２は
第１ベースブーム１２にピン部材２３で連結しである。

また、旋回フレーム１０上に設けた取付ブラケット２４
には第１駆動ジヤツキ１９の基端部がピン部材２５で連
結してあり、第１駆動ジヤツキ１９のロッド２６は前記
レバー１８の上端部にピン部材２７で連結しである。

ベースブーム１２の下部前部には取付ブラケット２８が
固設してえり、この取付ブラケット２８にブーム起伏シ
リンダ２１の基端部がピン部材３０で連結してあり、ブ
ーム起伏シリンダ２１のロッド３１はブーム１３の後端
下部のブラケット１３ａにピン部材３２で連結しである
。

また、ブーム１３に取付ブラケット３３が取付けてあり
、この取付ブラケット３３にアースシリンダ３４の基端
部がピン部材３５で連結してあり、アームシリンダ３４
のロッド３６はアーム１４の後端部にピン部材３７で連
結しである。

アーム１４の先部にはパケット３８が傾動可能に取付け
てあり、パケット３８はアーム１４に備えたパケットシ
リンダ３９によりリンクレバ機構４５を介して傾動操作
がされるものである。

このように構成された作業腕装置１１は車両本体Ｂの中
心線Ｃ上に位置するものであり、この作業腕装置１１の
左右側方には旋回フレーム１０に搭載された運転室４０
、タンク類４１およびエンジン、油圧機器およびエイト
類４２が配置してあり、これら搭載機体４３で車両本体
Ｂの中心部に前記作業腕装置１１が格納される格納部４
４が形成されている。

そして、作業腕装置１１が格納部４４に格納された状態
では車両本体Ｂの中心Ｐと運転室４０の前側外端Ｑとの
直線距離Ｒを半径とする軌跡円Ｓ内に作業腕装置１１が
納まるように作業腕装置１１と格納部４４と搭載機体４
３との配置が考慮しである。

次に作動を説明する。

前記倒立駆動リンク機構１７の第１駆動ジヤツキ１９は
レバー１８の揺動と保持作用を行ない、第２駆動ジヤツ
キ２０はベースブーム１２の揺動と保持作用を行なう。

すなわち、第２駆動ジヤツキ２０にてベースブーム１２
を保持し、第１駆動ジヤツキ１９によりレバー１８を揺
動すると第２駆動ジヤツキ２０を介してベースブーム１
２が倒立する。

また、第１駆動ジヤツキ１９を保持してレバー１８を固
定し、第２駆動ジヤツキ２０を作動してもベースブーム
１２は倒立運動をする。

このような第１駆動ジヤツキ１９の作動はベースブーム
１２を第２図において右側のＩ範囲内にて倒立運動し、
第２駆動ジヤツキ２０の作動はベースブーム１２を第２
図において左側の■範囲内にて倒立運動する。

ベースブーム１２のこのような運動は先端に関節結合し
たブーム１３を車両本体Ｂの前後上下方向へ運搬変位し
車両本体Ｂの後方へ運搬変位してのブーム１３の後退は
ブーム起伏シリンダ２１を使ってベースブーム１２側に
折りたたむことにより第３図に示すように車両本体Ｂの
格納部４４に格納し上記した軌跡円Ｓ内に収容される。

さらに、車両本体Ｂの前方ブーム１３を運搬変位しての
上下方向の運動とアーム１４との運動によって第２図に
示すようにバックホ一作業を行なつＯ このようにすることによって、車両の全長、全高をコン
パクト化でき、作業腕装置１１を車体重心方向へ寄せる
ことで走行安定性を得る。

第６図および第７図に倒立駆動リンク機構１７の他の実
施態様を示す。

これら倒立駆動リンク機構１７はベースアーム１２とレ
バー１８とを旋回フレーム１０に突設した別々の取付ブ
ラケット４７．４８にそれぞれピン部材４５．４６で連
結味ベースブーム１２とレバー１８とのそれぞれの支点
を前後にずらせたものである。

第４図および第５図はフロントローディングパケットを
装着した場合の応用例を示し、第４図に示すようにベー
スブーム１２を後方へ倒し第２ブーム１３を折りたたん
で収納したときは作業腕装置１１による車体重心位置の
不安定さがなく第５図のように作業腕装置１１を作業す
れば材料の掬い積込等が作業でき１台の車両にて汎用的
に使用し得る。

また、ブーム起伏シリンダ２１の伸長によりブーム１３
の上げ作動が行なわれパケット作業部の上昇とこれに伴
なう作業が行なわれる。

本考案は以上詳述したようになり、旋回フレーム１０に
ベースブーム１２を起伏可能に設けると共にベースブー
ム１２にパケット作業部を備えたブーム１３を間接結合
し、ベースブーム１２の下部関節結合点により前方側に
ブーム起伏シリンダ２１の一端部を枢着すると共にブー
ム１３の後部下側にブーム起伏シリンダ２１の他端部を
枢着してブーム起伏シリンダ２１をベースブーム１２の
前方に位置させ、旋回フレーム１０にレバー１８を揺動
可能に設け、レバー１８の一端側とベースブーム１２と
を第２駆動ジヤツキ２０により互に揺動可能に連結する
と共にレバー１８の他端側を前記旋回フレーム１０に揺
動可能に設けた第１駆動ジヤツキ１９の端部に揺動可能
に連結したから、作業腕装置の大部分を車体側に折たた
み収容することができて車両の全長をささらに短かくそ
の全高もさらに低くなし得て走行時の車体安定性を向上
させることができる。

また、ブーム起伏シリンダ２１をベースブーム１２の前
方に置いてこのブーム起伏シリンダ２１でベースブーム
１２とブーム１３とを連結したのでブーム起伏シリンダ
２１の伸長作用によりブーム１３を上げることができパ
ケット作業部の上昇とこれに伴なう作業に有利になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案−実施例で作業腕装置を格納した状態を
示す側面図、第２図は同作業腕装置の作動状態を示す側
面図、第３図は車両搭載構体と作業腕装置との位置関係
の説明図、第４図は本考案の他の実施例で作業腕装置を
格納した状態を示す側面図、第５図は作業腕装置の作動
状態を示す側面図、第６図、第７図はそれぞれ倒立駆動
リンク機構の他の態様を示す側面図である。 １０は旋回フレーム、１２はベースブーム、１３はブー
ム、１４はアーム、１８はレバー、１９は第１駆動ジヤ
ツキ、２０は第２駆動ジヤツキ、２１はブーム起伏シリ
ンダ、３４はアームシリンダ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 旋回フレーム１０にベースブーム１２を起伏可能に設け
   ると共にベースブーム１２にパケット作業部を備えたブ
   ーム１３を間接結合し、ベースブーム１２の下部関節結
   合よ前方側にブーム起伏シリンダ２１の一端部を枢着す
   ると共にベーム１３の後部下側にブーム起伏シリンダ２
   １の他端部を枢着してブーム起伏シリンダ２１をベース
   ブーム１２の前方に位置させ、旋回フレーム１０にレバ
   ー１８を揺動可能に設け、レバー１８の一端側とベース
   ブーム１２とを第２駆動ジヤツキ２０により互に揺動可
   能に連結すると共にレバー１８の他端側を前記旋回フレ
   ーム１０に揺動可能に設けた第１駆動ジヤツキ１９の端
   部に揺動可能に連結したことを特徴とする油圧式掘削機
   。