JP2003171085A - 自走式作業機械 - Google Patents

自走式作業機械

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JP2003171085A
JP2003171085A JP2002281248A JP2002281248A JP2003171085A JP 2003171085 A JP2003171085 A JP 2003171085A JP 2002281248 A JP2002281248 A JP 2002281248A JP 2002281248 A JP2002281248 A JP 2002281248A JP 2003171085 A JP2003171085 A JP 2003171085A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可能な限り運転室の配設空間を確保しなが
ら、車幅をより狭くすることを可能ならしめる自走式ク
レーンを提供する。 【解決手段】 上部フレーム2aに、起伏自在な多段伸
縮ブーム2e、および運転室2hが設けられてなる旋回
自在な上部旋回体2を備え、この上部旋回体2を旋回可
能に支持する下部走行車体4を備えた自走式クレーン1
において、最大倒伏状態の多段伸縮ブーム2eを、下部
走行車体4の車幅方向の中心位置に位置するように配設
し、運転室2hの多段伸縮ブーム2e側の下位に逃げ部
を形成して、一部が多段伸縮ブーム2eに重なるように
運転室2hを配設し、エンジン2iを上部フレーム2a
の多段伸縮ブーム2eを挟む運転室2hの反対側に搭載
すると共に、多段伸縮ブーム2eの起伏操作に先立ち運
転室2hを多段伸縮ブーム2eから離反させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自走式クレーン等
の自走式作業機械に関し、より詳しくは、可能な限り運
転室の配設空間を確保しながら、車幅をより狭くするこ
とを可能ならしめるようにした自走式作業機械の技術分
野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、自走式作業機械の一種で
あるラフテレーンクレーン(ホイールクレーンとも呼ば
れている。)は、小回りがきき、迅速に移動できるとい
う利便性があるために、民家の建設等ような小規模な工
事現場においても使用されるようになってきている。住
宅地域では路幅が狭く、電柱、街灯、樹木等の障害物を
備えた道路が多々ある。従って、上記のような道路を通
って狭所に進入する必要があるために、ラフテレーンク
レーンの車幅を狭くするための種々の工夫がなされてい
る。
【0003】車幅を狭くし得るようにした小型のラフテ
レーンクレーンが知られている。この従来例に係る小型
のラフテレーンクレーンは、狭所に進入し得るよう、運
転室空間(ラフテレーンクレーンの車体の大小を問わ
ず、運転室の大きさを変えることができない)を確保し
ながらラフテレーンクレーンの車幅を狭くするために、
作業アタッチメントである多段伸縮ブームを車体中心か
らオフセットさせている(例えば、特許文献1参
照。)。
【0004】
【特許文献1】特公平6−39316号公報(第1−2
頁、第2−3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ラフテレー
ンクレーンの多段伸縮ブームは、その車体重量に対して
占める重量割合が非常に大きく、一般に、その車体重量
の1/3程度の重量になっている。このような大重量の
多段伸縮ブームをオフセットすると、ラフテレーンクレ
ーンの車体重心が、その車体の車幅方向の中心から外れ
る。従って、ラフテレーンクレーンの車体の左右で重量
的にアンバランスになるので、場合によっては車両制限
令で定められている傾転角度を確保することができず、
車検をクリアできなくなるために、車両として一般公道
を走行することができなくなるという不具合が生じる。
【0006】従って、本発明の目的は、可能な限り運転
室の配設空間を確保しながら、下部走行車体の車幅をよ
り狭くすることを可能ならしめる自走式作業機械を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記実情に鑑
みてなされたものであって、従って上記課題を解決する
ために、本発明の請求項1に係る自走式作業機械が採用
した手段は、上部フレームに、起伏自在な作業アタッチ
メント、および運転室が設けられてなる旋回自在な上部
旋回体を備え、この上部旋回体を旋回自在に支持する下
部走行車体を備えた自走式作業機械において、最大倒伏
状態の前記作業アタッチメントを前記運転室の下位側位
置を横切るように位置させると共に、前記運転室を、こ
の運転室の少なくとも一部が前記作業アタッチメントの
上面に重なるように配設し、起伏に際して前記作業アタ
ッチメントが前記運転室に干渉するのを回避する干渉回
避手段を設けたことを特徴とするものである。この請求
項1に係る自走式作業機械によると、自走式作業機械の
走行時に作業アタッチメントが運転室の下位側位置を横
切るように位置しているので、自走式作業機械の重心が
低くなるのに加えて、運転室との重なり分だけ作業アタ
ッチメントを車幅の中心方向に近づけることができるの
で、運転室との重なり分だけ自走式作業機械の機械幅を
狭くすることができる。
【0008】本発明の請求項2に係る自走式作業機械が
採用した手段は、請求項1に記載の自走式作業機械にお
いて、前記作業アタッチメントを、前記下部走行車体の
車幅方向のほぼ中央位置になるように前記上部フレーム
に配設したことを特徴とするものである。この請求項2
に係る自走式作業機械によると、作業アタッチメントが
下部走行車体の車幅方向にほぼ中央位置に配設されてい
て、車体重心位置が車幅方向の中心になり、傾転角度を
大きくすることができるから、自走式作業機械の機械幅
を狭くすることができる。
【0009】本発明の請求項3に係る自走式作業機械が
採用した手段は、請求項1または2のうちの何れか一つ
の項に記載の自走式作業機械において、前記運転室の前
記下部走行車体中央側の下位に、前記作業アタッチメン
トの上端形状に沿う逃げ部を形成したことを特徴とする
ものである。この請求項3に係る自走式作業機械による
と、運転室の下部に逃げ部を形成することにより、運転
室の必要配設空間を確保することができ、しかも運転者
が圧迫感を感じ易い運転室内上部空間を広くすることが
できる。
【0010】本発明の請求項4に係る自走式作業機械が
採用した手段は、請求項1乃至3のうちの何れか一つの
項に記載の自走式作業機械において、前記干渉回避手段
として、前記上部フレームに前記運転室を、前記下部走
行車体の車幅内位置と側方突出位置との間で移動させる
運転室移動手段を設けたことを特徴とするものである。
この請求項4に係る自走式作業機械によると、運転室移
動手段で運転室を下部走行車体の側方突出位置に移動さ
せることにより作業アタッチメントを起伏可能な状態に
することが可能になると共に、運転者の視界を変えるこ
とができる。そして、下部走行車体の側方位置では、運
転者は下部走行車体の側方から作業状況を視認すること
ができ、また前方方向では前方視界が一段と広がるの
で、走行時の視界性の向上と共に、作業アタッチメント
による作業時の作業能率が向上する。
【0011】本発明の請求項5に係る自走式作業機械が
採用した手段は、請求項4に記載の自走式作業機械にお
いて、前記運転室が前記下部走行車体の幅内位置に位置
しているとき、前記作業アタッチメントの起伏動作を制
限するように構成したことを特徴とするものである。こ
の請求項5に係る自走式作業機械によると、運転室が下
部走行車体の幅内位置に位置しているときには作業アタ
ッチメントの起伏動作が制限されるので、作業に際して
作業アタッチメントが運転室に干渉することを防止する
ことができる。
【0012】本発明の請求項6に係る自走式作業機械が
採用した手段は、請求項4または5のうちの何れか一つ
の項に記載の自走式作業機械において、前記運転室が前
記下部走行車体の側方突出位置に位置しているとき、こ
の下部走行車体の走行を制限するように構成したことを
特徴とするものである。この請求項6に係る自走式作業
機械によると、運転室が前記下部走行車体の側方突出位
置に位置しているときには下部走行車体の走行が制限さ
れるので、運転室が車幅から突出した状態での公道走行
を防止し、走行時の安全性を確保することができる。
【0013】本発明の請求項7に係る自走式作業機械が
採用した手段は、請求項1乃至6のうちの何れか一つの
項に記載の自走式作業機械において、前記作業アタッチ
メントが最大倒伏状態にあるとき、この作業アタッチメ
ントが自走式作業機械の前端および後端となるように構
成したことを特徴とするものである。この請求項7に係
る自走式作業機械によると、より長尺の作業アタッチメ
ントの配設が可能になり、長さが同じ作業アタッチメン
トであれば、その前方への突出量を減らすことができ、
走行時の前方視界が良くなる。
【0014】本発明の請求項8に係る自走式作業機械が
採用した手段は、請求項1乃至7のうちの何れか一つの
項に記載の自走式作業機械において、前記上部フレーム
にエンジンを搭載したことを特徴とするものである。こ
の請求項8に係る自走式作業機械によると、下部走行車
体にエンジンを搭載する場合に比較して、作業アタッチ
メントを低位置に配設することができるので、この自走
式作業機械の重心位置を一段と低位置にすることができ
る。
【0015】本発明の請求項9に係る自走式作業機械が
採用した手段は、請求項8に記載の自走式作業機械にお
いて、前記エンジンの搭載位置を前記上部フレームの一
側とし、前記運転室を前記上部フレームの他側にしたこ
とを特徴とするものである。この請求項9に係る自走式
作業機械によると、上部旋回体の重量バランスの改善に
伴って自走式作業機械の車幅方向の重量バランスが良く
なるので、一段と車幅を狭くすることができる。
【0016】本発明の請求項10に係る自走式作業機械
が採用した手段は、請求項1乃至9のうちの何れか一つ
の項に記載の自走式作業機械において、前記作業アタッ
チメントの起伏支点を前記下部走行車体の前後方向に移
動可能に構成したことを特徴とするものである。この請
求項10に係る自走式作業機械によると、作業アタッチ
メントを複合操作するまでもなく、水平方向の移動操作
が行えるので、作業時の作業能率が向上する。例えば、
クレーン仕様時では、起伏動作とロープ巻上げ作業等の
複合操作をすることなく、車体の手前で吊上げた吊荷を
前方へ移動、また逆に車体の前方で吊上げた吊荷を手前
へ移動させるというようなクレーン作業が可能になり、
クレーン作業能率が向上する。
【0017】本発明の請求項11に係る自走式作業機械
が採用した手段は、請求項1乃至10のうちの何れか一
つの項に記載の自走式作業機械において、前記上部旋回
体に、作業に応じて作業アタッチメントを動作させるア
クチュエータが設けられ、このアクチュエータの動力を
運転室移動手段に伝達して、運転室を移動させる移動力
伝達手段を設けたことを特徴とするものである。この請
求項11に係る自走式作業機械によると、アクチュエー
タの動力が移動力伝達手段を介して運転室移動手段に伝
達され、これにより運転室が移動されるので、専用のア
クチュエータを設ける必要がなく、運転室移動手段の油
圧配管等の構成を簡素化することができ、コストも低減
することもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態1に係
る自走式作業機械を、自走式作業機械が自走式のホイー
ルクレーンである場合を例として、走行状態を示すその
全体側面図の図1と、その全体平面図の図2と、運転室
を前記下部走行車体の車幅内位置と側方突出位置との間
で移動させる運転室移動手段を模式的に示す平面図の図
3(a)と、図3(a)のA−A線断面図の図(b)と、運転
室移動手段の運転室移動シリンダの取付け状態説明図の
図3(c)と、多段伸縮ブーム起伏制限説明のためのその
模式的側面図の図4(a)と、多段伸縮ブーム起伏制限説
明のためのその模式的正面の図4(b)と、多段伸縮ブー
ム起伏制限フローチャート図の図4(c)とを順次参照し
ながら説明する。
【0019】図1および図2に示す符号1は、本発明の
実施の形態1に係る自走式のホイールクレーン(以下、
自走式クレーンという。)である。この自走式クレーン
1は、旋回自在な上部旋回体2を備えている。この上部
旋回体2は、旋回自在な上部フレーム2aと、この上部
フレーム2aにより前端部が後端部よりも下側になるよ
うに前傾状態に支持され、フレーム移動シリンダ2dに
より前後方向に移動される移動フレーム2cと、この移
動フレーム2cの後端部にブームフットピン2gを介し
て支持され、ブーム起伏シリンダ2fで起伏される作業
アタッチメントである伸縮自在な多段伸縮ブーム2e
と、前記上部フレーム2aに搭載され、クレーン操縦と
走行操作とに兼用される運転室2hとを備えている。さ
らに、この上部フレーム2aには、油圧機器類、この油
圧機器類に圧油を供給する油圧ポンプを駆動するエンジ
ン2i、作動油タンク2jが配設されている。
【0020】前記上部フレーム2aは、下部走行車体4
の長手方向、および車幅方向のほぼ中心部に旋回ベアリ
ング2bを介して旋回自在に搭載されている。この下部
走行車体4の前後には、先端部にタイヤ6aが取付けら
れてなる車軸6が設けられている。また、この下部走行
車体4の車軸6の取付け位置よりも前側と、後側との2
個所には、クレーン作業時に車幅方向の外方にアウトリ
ガビーム7aを張出すと共に、アウトリガシリンダ7b
の伸長により、この自走式クレーン1を水平に浮上させ
て支えるアウトリガ装置7が設けられている。なお、自
走式クレーン1の走行時には、前記アウトリガシリンダ
7bが縮小されると共に、アウトリガビーム7aが縮小
されて格納されるものである。
【0021】前記多段伸縮ブーム2eは、下部走行車体
4の車幅方向、つまり自走式クレーン1の車幅のほぼ中
央位置になるように、前記上部フレーム2aに配設され
てなる移動フレーム2cによって支持されている。従っ
て、自走式クレーン1の走行姿勢、つまり最大倒伏状態
の多段伸縮ブーム2eは車幅方向の中心に位置してい
る。また、この多段伸縮ブーム2eの先端は自走式クレ
ーン1の前端となり、そして基端は自走式クレーン1の
後端になるように構成されている。さらに、前記上部フ
レーム2aの前記多段伸縮ブーム2eを挟む一側、つま
り図2における自走式クレーン1を前進方向に見たとき
の左側に運転室2hが、右側の他側にエンジン2i、作
動油タンク2jが配設されており、車幅方向の中央位置
に車体重心が位置するように構成されている。
【0022】前記運転室2hの下部走行車体中央側の下
位に、前記多段伸縮ブーム2eの上端形状に沿う逃げ部
2h′が形成されており、この運転室2hが図2におい
て実線で示す下部走行車体4の車幅内位置にあるときに
は、最大倒伏された多段伸縮ブーム2eの上面の一部が
前記逃げ部2h′に位置するように構成されている。つ
まり、運転室2hの多段伸縮ブーム2e側の一部と、多
段伸縮ブーム2eの運転室2h側の一部とが重なってい
る。このように、運転室2hの下部に逃げ部2h′を形
成することにより、運転室2hの必要配設空間を確保す
ることができ、しかも運転者が圧迫感を感じ易い上部内
空間を広くすることができる。
【0023】前記運転室2hが多段伸縮ブーム2eの上
面の一部に重なっていると、この多段伸縮ブーム2eを
起立させてクレーン作業を行うができない。そこで、本
実施の形態1に係る自走式クレーン1の場合には、多段
伸縮ブーム2eが運転室2hと干渉しないようにする干
渉回避手段の一例である、後述する運転室移動手段によ
り、運転室2hを移動させ干渉を回避するので、多段伸
縮ブーム2eの起伏動作に支障がない、図2において想
像線で示す左斜め後方位置、つまり下部走行車体4の車
幅内位置4aから左斜め後方の下部走行車体4の側方突
出位置4bに移動させ得るように構成されている。
【0024】前記運転室移動手段5は、図3(a)、(b)
に示すように、上部フレーム2aに平行に配設されてな
る一対のレール状ガイド5aと、前記運転室2hの底面
に配設され、前記レール状ガイド5aのそれぞれに係合
して摺動するレール状摺動子5bと、前記一対のレール
状ガイド5aの間であって、かつボトム側が上部フレー
ム2aにブラケットを介して枢着され、ロッド側が運転
室2hの底面にブラケットを介して枢着されてなる運転
室移動シリンダ5cとから構成されている。
【0025】なお、前記運転室2hを左斜め後方の、下
部走行車体4の側方突出位置4bに移動させるようにし
たのは、この運転室2hの多段伸縮ブーム2eを避け得
る必要移動量を確保すると共に、下部走行車体4の車幅
方向の中心線に直交し、かつ上部旋回体2の旋回中心点
を通る直線に近づけることにより、自走式クレーン1の
最大後端旋回半径外への運転室2hの突出を防止するた
めである。
【0026】ところで、運転室2hが下部走行車体4の
幅内位置に位置しているときに、誤操作によって多段伸
縮ブーム2eが起立すると、運転室2hが損傷する恐れ
がある。そこで、本実施の形態1に係る自走式クレーン
1の場合には、運転室2hが下部走行車体4の幅内位置
に位置しているときには多段伸縮ブーム2eを起立操作
することができないように、図示しないコントローラで
各センサからの信号を処理し、各種アクチュエータを制
御するよう構成されている。以下、多段伸縮ブーム2e
を起立操作することができないようにするブーム制御方
法を、図4(a),(b),(c)を順次参照しながら説明す
る。
【0027】いま、図4(a)に示すように、多段伸縮ブ
ーム2eの最大倒伏角度がθ0であり、最大起立角度が
θ1であり、最大倒伏角度θ0と最大起立角度θ1との間
の多段伸縮ブーム2eの起立角度がθであるとする。ま
た、図4(b)に示すように、運端室2hが多段伸縮ブー
ム2eとの干渉を回避し得る下部走行車体4の側方位置
に移動しているときの下部走行車体4の車幅中心から運
端室2hの外側面までの距離がW、下部走行車体4の車
幅中心から運端室2hの外側面までの距離がW1である
とすると、多段伸縮ブーム2eの起伏は図4(c)に示す
フローに従って制御される。
【0028】先ず、図示しない多段伸縮ブーム2eの角
度検出センサでブーム起伏角度が検出される。これと併
行して、運転室移動シリンダ5cに設けられた図示しな
い運転室位置検出センサで距離Wが検出される。そし
て、θとWとが入力されると、ステップ1において、θ
がθ0とθ1との間にあるか否かが判定される。θがθ0
とθ1との間にないNoの場合には、多段伸縮ブーム2
eが最大倒伏状態にあることを意味するので制御が基本
の他の制御フローに戻る。一方、θがθ0とθ1との間に
あるYesの場合には、ステップ2に進む。
【0029】そして、ステップ2において、WとW1と
の大小が比較される。W1がWより大きいNoの場合に
は、多段伸縮ブーム2eが運転室2hに干渉する恐れが
ないので制御が終了する。一方、W1がWより小さいY
esの場合には、多段伸縮ブーム2eが運転室2hに干
渉するので、ステップ3において警報が発せられると共
に、ブーム起伏シリンダ2fがロックされ、多段伸縮ブ
ーム2eの起伏操作が停止する。
【0030】ところで、θがθ0とθ1との間にあるYe
sの場合、またはW1がWより小さいYesの場合の何
れか一方で操作レバーをロックするようにすれば、上記
制御と同等の効果を得ることができる。上記のように、
θとWとの両方を用いるようすることで、例えばブーム
起伏角度を検出する角度検出センサ、運転室2hの位置
を検出する運転室位置検出センサのうち何れか一方がダ
ウンしても、多段伸縮ブーム2eが運転室2hに干渉す
るのを防止することができるので、この自走式クレーン
1の安全性と信頼性とをより向上させることができる。
【0031】また、運転室2hが下部走行車体4の側方
突出位置4bに位置している状態で公道を走行すると、
例えば、電柱等の公共構造物に運転室2hが干渉する恐
れがある。一方、工事現場においては、多段伸縮ブーム
2eを自在に起伏操作する必要があり、運転室2hが下
部走行車体4の側方突出位置4bに位置している状態で
走行しなければならない。そこで、運転室2hが下部走
行車体4の側方突出位置4bに位置しているときには、
図示しない車速センサと前記運転室位置検出センサによ
り、運転室2hが車幅内に位置しているか否かを判断
し、最高速度が所定速度(例えば、10Km/h)以下に
制限されるように構成されている。
【0032】前記エンジン2iで駆動される油圧ポンプ
から吐出される圧油は、キャブ2h内に配設されてなる
各操作用油圧機器、旋回ベアリング2bの中心に設けら
れてなるスイベルジョイント3を介して、アウトリガビ
ーム7aを張出し、格納するビーム作動シリンダ、アウ
トリガビーム7aの先端に垂直に取付けられてなるアウ
トリガシリンダ7b、下部走行体4の下部フレーム5内
に配設され、前記車軸6の差動ギヤを駆動する図示しな
い走行用油圧モータ、および操行用装置に供給されるよ
うに構成されている。勿論、ブレーキオイルもスイベル
ジョイント3を介してブレーキキャリパに供給されるよ
うに構成されている。
【0033】さらに、油圧ポンプから吐出される圧油は
スイベルジョイント3を介さずに、前記移動フレーム2
cを移動させるフレーム移動シリンダ2d、前記多段伸
縮ブーム2eを起伏させるブーム起伏シリンダ2f、前
記多段伸縮ブーム2eを伸縮させる図示しないブーム伸
縮シリンダ、ワイヤロープを巻き上げ、巻き下げる図示
しないウインチに供給されるように構成されている。
【0034】本実施の形態1に係る自走式クレーン1で
は、上記のとおり、下部走行車体4の車幅方向の中心位
置に最大倒伏状態の大重量の多段伸縮ブーム2eが位置
し、この多段伸縮ブーム2eは運転室2hの下部、かつ
多段伸縮ブーム2e側に形成された逃げ部2h′を通っ
ている。そして、エンジン2iが上部フレーム2aの多
段伸縮ブーム2eを挟む運転室2hの反対側に搭載され
ていて上部旋回体2の重量バランスが改善されるのに加
えて、上部旋回体2の配設位置が低くなるのに伴って多
段伸縮ブーム2eがより低い位置に位置している。従っ
て、本実施の形態1に係る自走式クレーン1によれば、
車体重心を自走式クレーン1の車幅方向の中心に近づけ
ることができ、より低位置に下げることができるので、
傾転角度を確保しながら自走式クレーン1の車幅を狭く
することができる。
【0035】また、本実施の形態1に係る自走式クレー
ン1では、運転室2hは下部走行車体4の車幅内位置4
aから左斜め後方の、下部走行車体4の側方突出位置4
bに移動されるようになっている。従って、本実施の形
態1に係る自走式クレーン1によれば、運転室2hの側
方突出位置4bへの移動により下部走行車体4の側方か
らクレーン作業状態を視認することができ、前方方向で
は前方視界が一段と広がるので、クレーン作業能率が向
上する。
【0036】また、本実施の形態1に係る自走式クレー
ン1では、運転室2hが多段伸縮ブーム2eを起伏し得
る位置に位置していないときには多段伸縮ブーム2eを
起伏操作することができないようになっており、そして
運転室2hが下部走行車体4の側方突出位置に位置して
いるときには高速走行することができないようになって
いる。従って、本実施の形態1に係る自走式クレーン1
によれば、多段伸縮ブーム2eが運転室2hに干渉する
ようなことがないから、多段伸縮ブーム2eの干渉によ
り運転室2hや多段伸縮ブーム2eが損傷するのを防止
することができる。さらに、走行時に運転室2hを車幅
外へ吐出させたまま高速度で公道走行できないように最
高速度を制限する等、走行に自動制限制御を行うこと
で、走行時の安全性を確保することができる。
【0037】さらに、本実施の形態1に係る自走式クレ
ーン1では、多段伸縮ブーム2eが自走式クレーン1の
前後方向に移動する移動フレーム2cの後端にブームフ
ットピン2gを介して取付けられていて、多段伸縮ブー
ム2eが最大倒伏状態、つまり自走式クレーン1が走行
状態になっているときには、多段伸縮ブーム2eの先端
が自走式クレーン1の前端になり、基端が自走式クレー
ン1の後端になるように構成されている。従って、本実
施の形態1に係る自走式クレーン1によれば、多段伸縮
ブーム2eの起伏支点(ブームフットピン)を移動させる
ことにより吊荷を水平方向に容易に移動させることがで
きるので、吊荷送り込み等の作業能率が向上し、多段伸
縮ブーム2eをより長尺にすることが可能になると共
に、長さが同じ多段伸縮ブーム2eであれば、この多段
伸縮ブーム2eの下部走行車体4からの前方への突出長
さを短くすることができ、走行時の自走式クレーン1の
前方視界が向上するという効果がある。
【0038】本実施の形態1に係る自走式クレーン1で
は、上記構成になる運転室移動手段5によって、運転室
2hを多段伸縮ブーム2eから離れる方向に移動させる
ようにした。しかしながら、例えば支持軸を介して運転
室2hを多段伸縮ブーム2eに揺動可能に取付け、運転
室2hと多段伸縮ブーム2eとの間にシリンダを介装し
て、多段伸縮ブーム2eの起伏角度の如何にかかわらず
運転室2hを水平に保持する構成にすることができる。
【0039】なお、上記実施の形態1では、干渉回避手
段として、運転室移動手段5を設けた例を説明したが、
これに限らず、このほかの干渉回避手段として、運転室
2hの下方から車体内側へ斜めに傾斜した左右一対のア
タッチメント支持フレームを用いることができる。この
アタッチメント支持フレームには、車幅方向で傾斜した
ブームフットピンが設けられており、多段伸縮ブームは
前記アタッチメント支持フレームの傾斜した内側面に沿
って起伏されるように構成されている。このような構成
にした場合には、多段伸縮ブーム2eは、最大倒伏状態
でほぼ車幅中心に格納され、起立作動に伴い運転室から
はなれる斜め上方向に起立することとなる。従って、こ
のように構成すれば、運転室移動手段5のように運転室
移動シリンダ5cを用いたり、アタッチメント支持フレ
ームを移動させるフレーム移動手段を用いたりするまで
もなく、多段伸縮ブーム2eが運転室2hに干渉するの
を回避することができる。
【0040】また、他の干渉回避手段としては、多段伸
縮ブーム2eを自走式クレーン1の前後方向に移動可能
に支持する移動フレーム2cを、運転室2hに対して離
接し得る横移動台上に配設し、上部フレーム2aに平行
に一対のレール状ガイドを配設し、横移動台の底面に前
記レール状ガイドのそれぞれに係合して摺動するレール
状摺動子を設けると共に、移動台移動シリンダのボトム
側を上部フレーム2aにブラケットを介して、ロッド側
を横移動台の底面にブラケットを介して枢着した、前記
運転室移動手段5と同構成になる移動台移動手段を設け
る。これによっても運転室2hと多段伸縮ブーム2eと
の干渉を回避することができる。
【0041】さらに、運転室2hを移動させるために、
運転室移動シリンダ5cを採用したが、例えばレール状
ガイド5aにラックを設け、運転室2hに設けた可逆モ
ータの出力軸の先端に嵌着されてなるピニオンを前記ラ
ックに噛合させる構成にしてもよい。従って、運転室2
hを多段伸縮ブーム2eから離反させる前記運転室移動
手段5に限定されるものではない。なお、本実施の形態
1に掛かる自走式クレーン1では、多段伸縮ブーム2e
をほぼ車幅の中心位置に配設しているが、車体中心に対
して多段伸縮ブーム2eの中心が車幅寸法の4%以内程
度のオフセット量であることが望ましい。
【0042】本発明の実施の形態2に係る自走式クレー
ンを、その全体側面図の図5を参照しながら説明する。
但し、本実施の形態2に係る自走式クレーンが上記実施
の形態1に係る自走式クレーンと相違するところは、上
部フレームの多段伸縮ブームの支持構成にあり、それ以
外は全く上記実施の形態1に係る自走式クレーンと同構
成であるから、上記実施の形態1と同一のもの並びに同
一機能を有するものに同一符号を付して、その相違する
点について説明する。
【0043】図5と図1との比較において良く理解され
るように、上記実施の形態1に係る自走式クレーン1で
は、上部フレーム2aにより移動フレーム2cを前後方
向移動自在に支持し、この移動フレーム2cの端部にブ
ームフットピン2gを介して起伏自在に多段伸縮ブーム
2eが支持されてなる構成になっているのに対して、本
発明の実施の形態2に係る自走式クレーン1では、従来
例と同様に、上部フレーム2aの後部、かつ上部に形成
したブラケット部にブームフットピン2gを介して多段
伸縮ブーム2eが起伏自在に支持されてなる構成になっ
ている。
【0044】従って、本実施の形態2に係る自走式クレ
ーン1は、上記のとおり、上部フレームの多段伸縮ブー
ムの支持構成が上記実施の形態1と相違するだけである
から、上記実施の形態1に係る自走式クレーン1とほぼ
同等の下記効果が得られる。 車体重心を自走式クレーン1の車幅方向の中心に近
づけることができ、低位置に下げることができるのに加
えて、傾転角度を確保しながら自走式クレーン1の車幅
を狭くすることができる。 運転室2hの側方突出位置4bへの移動により下部
走行車体4の側方からクレーン作業状態を視認すること
ができ、前方方向では前方視界が一段と広がるので、ク
レーン作業能率が向上する。 多段伸縮ブーム2eが運転室2hに干渉することが
ないから、多段伸縮ブーム2eの干渉により運転室2h
や多段伸縮ブーム2eの破損を防止できるのに加えて、
工事現場における移動に支障が生じるようなこともな
い。
【0045】本発明の実施の形態3に係る自走式クレー
ンを、添付図面を順次参照しながら説明する。図6は自
走式クレーンの模式的全体平面図、図7はアタッチメン
ト作動手段、移動力伝達手段の作動状態を示す図、図8
(a)は移動力伝達手段の構成説明図、図8(b)は運
転室移動手段の一部である二股アームの平面図、図8
(c)は図8(b)のA矢視図である。なお、本実施の
形態3に係る自走式クレーンが上記実施の形態1に係る
自走式クレーンと相違するところは、運転室を移動させ
る構成の相違にあり、それ以外は全く上記実施の形態1
に係る自走式クレーンと同構成であるから、上記実施の
形態1と同一のものならびに同一機能を有するものに同
一符号を付して、その相違する点について説明する。
【0046】即ち、作業アタッチメントである多段伸縮
ブーム2eを下部走行車体4の前後方向に移動させるア
クチュエータは、移動フレーム2cを往復移動させるフ
レーム移動シリンダである。このフレーム移動シリンダ
で往復移動される移動フレーム2cの運転室2h側の側
面には、後述する構成になる運転室移動手段5に対し
て、運転室2hを下部走行車体4の車幅方向に移動させ
る移動力を伝達する後述する構成になる移動力伝達手段
8が付設されている。
【0047】前記移動力伝達手段8は、移動フレーム2
cの基端側の側面に図示しない球面ベアリングを介し
て、移動フレーム2cと直交する軸心を支点として回
動、かつ左右方向に回動し得る外筒8aを備えている。
そして、この外筒8aに、図示しない貫通穴に連結ピン
8dが嵌合されるヨーク8cを先端部に有するプッシュ
ロッド8bが嵌挿されている。
【0048】ところで、移動力伝達手段8は、上記のと
おり、移動フレーム2cと直交する軸心を支点として回
動、かつ左右方向に回動し得るように構成されている。
これは、移動フレーム2cの斜め方向の往復移動による
上下方向の変位と、後述する運転室移動手段5の後述す
る二股アームの回動による左右方向の変位を吸収させる
ためである。また、この運転室移動手段5を、上記とは
逆の構成、つまり移動フレーム2cと直交する軸心を支
点として回動、かつ左右方向に回動するロッドと、この
ロッドに外装され、先端にヨークを有するプッシュ筒と
からなる構成にすることもできるので、上記構成に限定
されるものではない。
【0049】前記運転室移動手段5は、上部フレーム2
aの上に立設された垂直軸5dと、この垂直軸5dによ
り屈曲部付近が支持され、水平に回動する略「く」の字
状に形成されてなる二股アーム5eとを備えている。こ
の二股アーム5eの一方のアームの先端部に設けられた
貫通穴に、前記連結ピン8dが嵌合される図示しない球
面ブッシュが嵌着され、他方のアームの先端部には係合
ピン5fが垂直に植設されている。この場合、この二股
アーム5eの回動中心と一方のアームの貫通穴中心間の
寸法と、回動中心と他方の連結ピン8d中心間の寸法は
同寸法に設定されている。
【0050】また、前記二股アーム5eは、前記垂直軸
5dに外嵌されたコイルばね5gにより、図8(b)に
おいて反時計回り方向に付勢されている。そして、上部
旋回体2の上に、下部走行車体4の車幅方向に前記運転
室2hを案内する、図示しないレール状ガイドが敷設さ
れると共に、この運転室2hの底面に、前記係合ピン5
fが係合する図示しない長穴(この長穴の向きは、下部
走行車体4の前後方向である)が設けられている。
【0051】なお、前記二股アーム5eをコイルばね5
gにより反時計回り方向に付勢するようにしたのは、自
走式クレーン1の走行状態において、運転室2hを、常
時下部走行車体4の車幅内に位置させるためである。ま
た、前記二股アーム5eの回動中心と一方のアームの貫
通穴中心間の寸法と、回動中心と他方の連結ピン8d中
心間の寸法を同寸法に設定したが、同寸法でなくてもよ
い。
【0052】以下、運転室2hを下部走行車体4の車幅
方向に往復移動させる場合を説明する。この場合、移動
フレーム2cの前後方向のストロークSは、図7に示す
ように、運転室2hの移動距離S1に、プッシュロッド
8bの基端から外筒8aの底面までの距離S2を加えた
寸法になるように設定されている。
【0053】従って、移動フレーム2cが最伸長状態か
ら下部走行車体4の前方側にS2縮小移動すると、外筒
8aの底面にプッシュロッド8bの基端面が当接する。
そして、当接位置からさらに移動フレーム2cが下部走
行車体4の前方側に縮小移動すると、この縮小移動に伴
ってプッシュロッド8bも下部走行車体4の前方側に移
動し、二股アーム5eが、図7において時計回り方向に
回動される。そして、移動フレーム2cがさらにS1
動して最縮小状態になると、二股アーム5eの回動によ
り、下部走行車体4の車幅内位置にある運転室2hが、
長穴に係合している係合ピン5fを介して、多段伸縮ブ
ーム2eに干渉しない下部走行車体4の側方突出位置に
移動するので、多段伸縮ブーム2eを起立させ得る状
態、つまり自走式クレーン1がクレーン作業し得る状態
になる。
【0054】一方、最縮小状態にある移動フレーム2c
がS1伸長移動されると、二股アーム5eがコイルばね
5gにより反時計方向周りに付勢されているので、運転
室2hが下部走行車体4の車幅内位置に戻されると共
に、プッシュロッド8bもS1押し戻される。そして、
移動フレーム2cがさらに伸長移動されるが、この場合
には外筒8aだけが移動フレーム2cと共に後退し、プ
ッシュロッド8bの基端から外筒8aの底面までの距離
がS2になると、移動フレーム2cが最伸長状態とな
り、自走式クレーン1が走行し得る状態になる。
【0055】このように本実施の形態3に係る自走式ク
レーン1によれば、運転室2hを下部走行車体4の車幅
方向に移動させる構成が上記実施の形態1と相違するだ
けである。従って、上記実施の形態2と同様に、クレー
ン作業姿勢となる移動フレーム2cの最縮小状態では、
必ず運転室2hが多段伸縮ブーム2eと干渉しない下部
走行車体4の側方突出位置に移動されるので、メカ的な
インターロック機構とすることができる。また、移動フ
レーム2cの移動とコイルばね5gとにより、運転室2
hを下部走行車体4の車幅方向に移動させる構成で、専
用のアクチュエータを要しないので、上部旋回体2の油
圧システムや電気制御システムの構成を簡素化すること
ができる。また、移動フレーム2cの移動から動力を得
ることで、運転室2hの移動を自動化することができ
る。
【0056】以上では、移動フレーム2cの移動の動力
を活用して運転室2hを移動させる場合を説明したが、
多段伸縮ブームを起伏させるブーム起伏シリンダの動力
を活用して運転室2hを移動させる構成にすることもで
きる。以下、ブーム起伏シリンダの動力を活用して運転
室2hを移動させる実施の形態4に係る自走式クレーン
を、その運転室移動手段と移動力伝達手段との模式的構
成説明図の図9を参照しながら説明する。なお、本実施
の形態4に係る自走式クレーンが上記実施の形態3に係
る自走式クレーンと相違するところは、運転室移動手段
と移動力伝達手との構成の相違にあり、それ以外は全く
上記実施の形態3に係る自走式クレーンと同構成である
から、上記実施の形態3と同一のものならびに同一機能
を有するものに同一符号を付して、その相違する点につ
いて説明する。
【0057】即ち、アクチュエータであるブーム起伏シ
リンダで起伏される多段伸縮ブーム2eの腹面に、後述
する構成になる運転室移動手段5に対して、運転室2h
を下部走行車体4の車幅方向に移動させる移動力を伝達
する後述する構成になる移動力伝達手段8が付設されて
いる。この移動力伝達手段8は、多段伸縮ブーム2eの
腹面に下向きに突設されて前記移動フレーム2cの底板
を貫通するプッシュロッド8bを備えている。このプッ
シュロッド8bは、移動フレーム2cの最縮小時に、多
段伸縮ブーム2eの倒伏状態において、後述する運転室
移動手段5の二股アームの一方のアームの端部を押圧す
るように構成されている。
【0058】前記運転室移動手段5は、上部フレーム2
aの上に立設されてなる図示しないブラケットにより水
平に支持されてなる水平軸5dと、この水平軸5dによ
り屈曲部付近が支持され、垂直に回動する略「く」の字
状に形成されてなる二股アーム5eとを備えている。こ
の二股アーム5eの一方のアームは前記上部フレ−ム2
aの側面に設けられ上下方向に長径を有する長穴に挿通
されており、そしてこのアームの先端部の上側には、前
記プッシュロッド8bの下端が当接するロッド当接座5
e′が設けられている。一方、この二股アーム5eの他
方のアームの先端部には係合ピン5fが植設されてお
り、運転室2hの下面に突設された下向きのブラケット
の上下方向に長径を有する長穴に係合している。なお、
前記ブラケットに係合ピン5fを植設し、二股アーム5
eに前記係合ピン5fが係合する長穴を設けてもよい。
【0059】また、前記二股アーム5eは、前記水平軸
5dに外嵌された、図示しないコイルばねにより、図9
において反時計回り方向に付勢されている。そして、上
部旋回体2の上に、下部走行車体の車幅方向に前記運転
室2hを案内する、図示しないレール状ガイドが敷設さ
れている。そして、運転室2hの多段伸縮ブーム2eの
下部には、多段伸縮ブーム2eの上昇に伴う運転室2h
の車体の外方への移動に際して、多段伸縮ブーム2eが
運転室2hに干渉するのを回避するために、正面視で下
位から上位になるに連れて運転室空間が広くなるように
斜めに切欠かれた逃げ部2h′が形成されている。
【0060】また、前記運転室2hは、下部走行車体4
の車幅内位置において、この運転室2h内で操作するこ
とにより、この運転室2hを上部旋回体2に自在に固定
し、かつ固定を解除し得る運転室ロック装置により下部
走行車体4に固定されるように構成されている。このよ
うな運転室ロック装置としては、例えば、上部旋回体2
に突設されてなるロックプレートと、運転室2h内で操
作することにより、前記ロックプレートに設けられてな
るロック穴に挿脱自在に嵌挿されるロックピンとからな
る構成のものが考えられる。
【0061】なお、上記のような運転室ロック装置を設
けたのは、自走式クレーンを走行姿勢にするために、フ
レーム移動シリンダにより移動フレーム2cを伸長させ
て多段伸縮ブーム2eを車体後方側に移動させると、プ
ッシュロッド8bが二股アーム5eの一方のアームの先
端部のロッド当接座5e′から外れる。従って、プッシ
ュロッド8bによる二股アーム5eの一方のアームに対
する押圧力が失われ、コイルばねにより回動する二股ア
ーム5eにより、運転室2hが下部走行車体4の側方突
出位置に移動され、運転室2hを下部走行車体4の車幅
内位置に保持し得なくなるからである。
【0062】以下、運転室2hを下部走行車体4の車幅
方向に往復移動させる場合を説明する。即ち、フレーム
移動シリンダにより移動フレーム2cを縮小させて倒伏
状態の多段伸縮ブーム2eを車体の前方向に移動させる
と共に、運転室ロック装置による運転室2hの上部旋回
体2に対する固定を解除する。そして、ブーム起伏シリ
ンダを伸長させて多段伸縮ブームの起伏角度を増大させ
ると、起伏角度が増大するにつれてプッシュロッド8b
が上昇する。そして、このプッシュロッド8bが上昇す
るにつれて二股アーム5eが、図9における反時計まわ
り方向回動するため、下部走行車体4の車幅内位置にあ
る運転室2hが、多段伸縮ブームに干渉しない下部走行
体4の側方突出位置に移動し、自走式クレーン1がクレ
ーン作業し得る状態になる。
【0063】この場合、多段伸縮ブーム2eの起伏角度
の増大につれて、一部が多段伸縮ブーム2eの上方に位
置する運転室2hが下部走行体4の側方へ移動するが、
上記のとおり、運転室2hの下部に逃げ部2h′が設け
られているため、多段伸縮ブーム2eが運転室2hに干
渉するようなことがない。
【0064】一方、多段伸縮ブーム2eが倒伏され、前
記プッシュロッド8bの下端が二股アーム5eの一方の
アームの先端のロッド当接座5e′に当接すると、多段
伸縮ブーム2eの倒伏に伴って二股アーム5eが、図9
における時計回り方向に回動する。従って、下部走行体
4の側方突出位置の運転室2hが車幅中心方向に移動
し、多段伸縮ブーム2eが最大倒伏されると、運転室2
hが下部走行車体4の車幅内位置に移動する。そして、
運転室ロック装置により運転室2hを上部旋回体2に固
定した後に、移動フレーム2cを伸長させて多段伸縮ブ
ーム2eを車体後方側に移動させると、移動式クレーン
は走行姿勢となる。
【0065】このように本実施の形態4に係る自走式ク
レーン1によれば、運転室2hを下部走行車体4の車幅
方向に移動させる構成が上記実施の形態3と相違するだ
けである。従って、本実施の形態4に係る自走式クレー
ンは上記実施の形態3に係る自走式クレーンと同等の効
果がある。
【0066】なお、運転室2hを下部走行車体4の車幅
方向に自動的に移動させる他の運転室移動手段として
は、リンクの他、ワイヤーロープ、チェーン、ラックと
ピニオンでも構成することができる。また、駆動源とし
ては、上部旋回体3に配設されている駆動源であれば、
活用可能である。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
に係る自走式作業機械によれば、自走式作業機械の走行
時には、作業アタッチメントが運転室の下位側位置を横
切るように位置しているので、この自走式作業機械の重
心位置を低くすることができるのに加えて、運転室との
重なり分だけ作業アタッチメントを車幅の中心方向に近
づけることができるので、運転室との重なり分だけ自走
式作業機械の車幅を狭くすることができる。
【0068】本発明の請求項2に係る自走式作業機械に
よれば、作業アタッチメントが下部走行車体の車幅方向
に中央位置に配設されていて、車体重心位置が車幅方向
の中心になり、傾転角度を大きくすることができるか
ら、自走式作業機械の機械幅を狭くすることができる。
【0069】本発明の請求項3に係る自走式作業機械に
よれば、運転室の下部に逃げ部を形成することにより、
運転室の必要配設空間を確保することができ、しかも運
転者が圧迫感を感じ易い運転室内上部空間を広くするこ
とができる。
【0070】本発明の請求項4に係る自走式作業機械に
よれば、運転室移動手段で運転室を下部走行車体の側方
突出位置に移動させることにより、作業アタッチメント
を起伏可能な状態にすることが可能になると共に、運転
者の視界を変えることができる。そして、下部走行車体
の側方位置では、下部走行車体の側方からクレーン作業
状況を視認することができ、また前方方向では前方視界
が一段と広がるので、クレーン作業能率が向上する。
【0071】本発明の請求項5に係る自走式作業機械に
よれば、運転室が下部走行車体の幅内位置に位置してい
るときには作業アタッチメントの起伏状態が制限される
ので、自走式作業機械の走行に際して作業アタッチメン
トが運転室に干渉するようなことがない。
【0072】本発明の請求項6に係る自走式作業機械に
よれば、運転室が前記下部走行車体の側方突出位置に位
置しているときには下部走行車体の走行が制限されるの
で、走行時に運転室が路上の建造物等に衝突するような
ことがなく、狭い道路でも走行することができる。
【0073】本発明の請求項7に係る自走式作業機械に
よれば、より長尺の作業アタッチメントの配設が可能に
なり、長さが同じ作業アタッチメントであれば、その前
方への突出量を減らすことができ、走行時の前方視界が
良くなる。
【0074】本発明の請求項8に係る自走式作業機械に
よれば、下部走行車体にエンジンを搭載する場合に比較
して、作業アタッチメントを低位置に配設することがで
きるので、この自走式作業機械の重心位置を一段と低位
置にすることができる。
【0075】本発明の請求項9に係る自走式作業機械に
よれば、上部旋回体の重量バランスの改善に伴って自走
式作業機械の車幅方向の重量バランスが良くなるので、
一段と車幅を狭くすることができる。
【0076】本発明の請求項10に係る自走式作業機械
によれば、起伏支点を移動させてクレーン作業を行うこ
とができるので、例えば吊荷の送り込み作業等の作業時
の作業能率が向上する。
【0077】本発明の請求項11に係る自走式作業機械
によれば、アクチュエータの動力が移動力伝達手段を介
して運転室移動手段に伝達され、これにより運転室が移
動されるので、専用のアクチュエータを設ける必要がな
く、運転室移動手段の油圧配管等の構成を簡素化するこ
とができ、コストも低減することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る自走式クレーンの
全体側面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る自走式クレーンの
全体平面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係り、図3(a)は運転
室を前記下部走行車体の車幅内位置と側方突出位置との
間で移動させる運転室移動手段を模式的に示す平面図、
図3(b)は図3(a)のA−A線断面図、図(c)は運転室
移動手段の運転室移動シリンダの取付け状態説明図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態1に係り、図4(a)は多段
伸縮ブーム起伏制限説明のための自走式クレーンの模式
的側面図、図4(b)は多段伸縮ブーム起伏制限説明のた
めの自走式クレーンの模式的正面、図4(c)は多段伸縮
ブーム起伏制限フローチャート図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る自走式クレーンの
全体側面図である。
【図6】本発明の実施の形態3に係る自走式クレーンの
模式的全体平面図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係り、アタッチメント
作動手段、移動力伝達手段の作動状態を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係り、図8(a)は移
動力伝達手段の構成説明図であり、図8(b)は運転室
移動手段の一部である二股アームの平面図であり、図8
(c)は図8(b)のA矢視図である。
【図9】本発明の実施の形態4に係る自走式クレーンの
運転室移動手段と移動力伝達手段との模式的構成説明図
である。
【符号の説明】
1…自走式クレーン 2…上部旋回体、2a…上部フレーム、2b…旋回ベア
リング、2c…移動フレーム、2d…フレーム移動シリ
ンダ、2e…多段伸縮ブーム、2f…ブーム起伏シリン
ダ、2g…ブームフットピン、2h…運転室、2h′…
逃げ部、2i…エンジン、2j…作動油タンク 3…スイベルジョイント 4…下部走行車体、4a…車幅内位置、4b…側方突出
位置 5…運転室移動手段、5a…レール状ガイド、5b…レ
ール状摺動子、5c…運転室移動シリンダ、5d…垂直
軸または水平軸、5e…二股アーム、5e′…ロッド当
接座、5f…係合ピン、5g…コイルばね 6…車軸、6a…タイヤ 7…アウトリガ装置、7a…アウトリガビーム、7b…
アウトリガシリンダ 8…移動力伝達手段、8a…外筒、8b…プッシュロッ
ド、8c…ヨーク、8d…連結ピン

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部フレームに、起伏自在な作業アタッ
    チメント、および運転室が設けられてなる旋回自在な上
    部旋回体を備え、この上部旋回体を旋回自在に支持する
    下部走行車体を備えた自走式作業機械において、最大倒
    伏状態の前記作業アタッチメントを前記運転室の下位側
    位置を横切るように位置させると共に、前記運転室を、
    この運転室の少なくとも一部が前記作業アタッチメント
    の上面に重なるように配設し、起伏に際して前記作業ア
    タッチメントが前記運転室に干渉するのを回避する干渉
    回避手段を設けたことを特徴とする自走式作業機械。
  2. 【請求項2】 前記作業アタッチメントを、前記下部走
    行車体の車幅方向のほぼ中央位置になるように前記上部
    フレームに配設したことを特徴とする請求項1に記載の
    自走式作業機械。
  3. 【請求項3】 前記運転室の前記下部走行車体中央側の
    下位に、前記作業アタッチメントの上端形状に沿う逃げ
    部を形成したことを特徴とする請求項1または2のうち
    の何れか一つの項に記載の自走式作業機械。
  4. 【請求項4】 前記干渉回避手段として、前記上部フレ
    ームに前記運転室を、前記下部走行車体の車幅内位置と
    側方突出位置との間で移動させる運転室移動手段を設け
    たことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一つ
    の項に記載の自走式作業機械。
  5. 【請求項5】 前記運転室が前記下部走行車体の幅内位
    置に位置しているとき、前記作業アタッチメントの起伏
    動作を制限するように構成したことを特徴とする請求項
    4に記載の自走式作業機械。
  6. 【請求項6】 前記運転室が前記下部走行車体の側方突
    出位置に位置しているとき、この下部走行車体の走行を
    制限するように構成したことを特徴とする請求項4また
    は5のうちの何れか一つの項に記載の自走式作業機械。
  7. 【請求項7】 前記作業アタッチメントが最大倒伏状態
    にあるとき、この作業アタッチメントが自走式作業機械
    の前端および後端となるように構成したことを特徴とす
    る請求項1乃至6のうちの何れか一つの項に記載の自走
    式作業機械。
  8. 【請求項8】 前記上部フレームにエンジンを搭載した
    ことを特徴とする請求項1乃至7のうちの何れか一つの
    項に記載の自走式作業機械。
  9. 【請求項9】 前記エンジンの搭載位置を前記上部フレ
    ームの一側とし、前記運転室を前記上部フレームの他側
    にしたことを特徴とする請求項8に記載の自走式作業機
    械。
  10. 【請求項10】 前記作業アタッチメントの起伏支点を
    前記下部走行車体の前後方向に移動可能に構成したこと
    を特徴とする請求項1乃至9のうちの何れか一つの項に
    記載の自走式作業機械。
  11. 【請求項11】 前記上部旋回体に、作業に応じて作業
    アタッチメントを動作させるアクチュエータが設けら
    れ、このアクチュエータの動力を運転室移動手段に伝達
    して、運転室を移動させる移動力伝達手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1乃至10のうちの何れか一つの項
    に記載の自走式作業機械。
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