JP2009040599A - 移動式クレーン - Google Patents

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【課題】走行時のキャビンの向きを作業時の向きに変えるとき、格納状態にあるブームを起伏させる必要がなく、しかもキャビンに設けるドアは1つでよく、また作業時におけるキャビンの乗り降りが安全に行える移動式クレーンを提供する。
【解決手段】エンジンで回転駆動される車輪2,3により走行可能な車体1と、この車体1上に水平旋回可能に取り付けられた旋回台5と、この旋回台5に基部を中心に起伏可能に取り付けられた伸縮可能なクレーン作業用のブーム7と、旋回台5の側方に配置されるとともにその旋回台に水平旋回可能に取り付けられた作業・運転用のキャビン17とを備え、キャビン17の向きを走行時と作業開始時とで180度変更して、走行やクレーン作業を行う移動式クレーンであって、走行時にキャビン17を車体1の車幅内に収め、クレーン作業の際、車体1の側方から所定の距離だけキャビン17をはみ出させる。
【選択図】図13

Description

この発明は、キャビンの向きを走行時と作業開始時とで180度変更して、走行やクレーン作業を行う移動式クレーンに関する。
従来から移動式クレーンには、エンジンで回転駆動される車輪により走行可能な車体と、この車体に水平旋回可能に取り付けられた旋回台と、この旋回台に起伏可能に基部が取り付けられたクレーン作業用のブームと、旋回台に水平旋回可能に取り付けられた作業・運転用のキャビンを備えるものが知られている。
この移動式クレーンでは、キャビンが旋回台の側方に配置されるとともにその旋回台の回転中心を中心にして旋回するようになっている。走行時には、ブームを後方に向けて略水平まで倒伏させると共にキャビンを前に向けて走行するものである(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の移動式クレーンには、旋回台の側方に配置されたキャビンの後部を軸支し、この軸回りにキャビンを旋回させてキャビンの向きを変えるものもある(例えば、特許文献2参照)。
特許第2880300号公報 特許第2771027号公報
しかし、前者の移動式クレーンでは、走行時のキャビンの向きを作業時の向きに変える場合、図21に示すように、キャビン101が旋回台102の回転中心を中心にして旋回するため、格納状態にあるブーム100を起伏させなければならず、この起伏させる際のキャビン101は前方を向いていることにより、その起伏するブーム100を見るには操作者は振り返えなければならず、このためその起伏する操作には危険がともなうという問題があった。特に、フックをブーム基部のフレームからのワイヤにより格納している場合、このブームを起伏させるとき、前方を向いているキャビン101からそのフックを見ることが困難なものとなり、このため、その起伏操作がさらに難しく危険なものとなる。
また、クレーン作業中では、旋回台102の旋回位置によってはキャビン101が鎖線で示すように車体103から車幅方向へ大きくはみ出す場合があり、この場合、キャビン101のドアの下に車体103が無い状態となり、キャビンの乗り降りが困難になるという問題があった。
また、後者の移動式クレーンにおいては、図22に示すように、キャビン111を作業時の向きに変えた場合、旋回台112の旋回によってキャビン111が車体113から車幅方向へ大きくはみ出すことはないが、キャビン111のドアの下に車体113が無い状態となる場合がある。また、走行時の向きのキャビン111や作業時の向きのキャビン111からも、乗り降りが行えるようにするためにはキャビン111の両側にドアを設ける必要がある。このため、コストがかかるなどの問題があった。
この発明の目的は、走行時のキャビンの向きを作業時の向きに変えるとき、格納状態にあるブームを起伏させる必要がなく、しかもキャビンに設けるドアは1つでよく、また作業時におけるキャビンの乗り降りが安全に行える移動式クレーンを提供することにある。
請求項1の発明は、エンジンで回転駆動される車輪により走行可能な車体と、この車体上に水平旋回可能に取り付けられた旋回台と、この旋回台に基部を中心に起伏可能に取り付けられた伸縮可能なクレーン作業用のブームと、前記旋回台の側方に配置されるとともにその旋回台に水平旋回可能に取り付けられた作業・運転用のキャビンとを備え、前記キャビンの向きを走行時と作業開始時とで180度変更して、走行やクレーン作業を行う移動式クレーンであって、
前記キャビンを走行時に車体の車幅内に収め、
クレーン作業の時に、前記車体の側方から所定の距離だけ前記キャビンをはみ出させることを特徴とする。
請求項2の発明は、前記キャビンは、走行時の位置から180度水平旋回したときに、前記車体の側方から所定の距離だけはみ出ることを特徴とする。
請求項3の発明は、前記キャビンの後部に且つ車幅方向に対するキャビンの中心線より外側に前記キャビンの旋回中心を設けたことを特徴とする。
請求項4の発明は、前記キャビンは、走行時の位置から180度水平旋回した後に、車幅方向へ平行移動して前記車体の側方から所定の距離だけはみ出ることを特徴とする。
請求項5の発明は、走行時に外側となるキャビンの一側部にドアを設けたことを特徴とする。
請求項6の発明は、クレーン作業時に前記キャビンと前記ブームの基部を保持するブラケットとの間に形成される空間に乗降用のステップを設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、キャビンを走行時に車体の車幅内に収め、クレーン作業の時に、車体の側方から所定の距離だけキャビンをはみ出させるようにしたので、走行時は車両走行の基準に適合させることができ、作業時にキャビンをはみ出させることにより、キャビン内の操作者はブームの先端が見やすくなり、作業の安全性が高いものとなる。
請求項2の発明によれば、キャビンを180度水平旋回させれば車体の側方から所定の距離だけはみ出るので、そのはみ出しの実行は簡単なものとなる。
請求項3の発明によれば、キャビンの後部に且つ車幅方向に対するキャビンの中心線より外側にキャビンの旋回中心を設けたので、簡単な構造でキャビンを車体の側方からはみ出させることができる。
請求項4の発明によれば、キャビンを180度水平旋回した後に車幅方向へ平行移動させて車体の側方からはみ出させるものであるから、必要に応じて作業時のキャビンを車幅内とはみ出しての作業とに選択することができる。すなわち、キャビンを車体の車幅内に収めたときには、狭所でのクレーン作業やタイヤ走行して狭所へ進入させることができる。また、キャビンをはみ出させたときには、キャビン内の操作者はブームの先端が見やすくなり、作業の安全性が高いものとなる。
請求項5の発明によれば、キャビンの一側部にドアを設けたものであるから、2つのドアを設けるキャビンより安価な移動式クレーンを提供することができ、しかも、キャビン内の補器類のスペースを十分に確保することができる。
請求項6の発明によれば、キャビンとブームの基部のフレームとの間に乗降用のステップを設けたものであるから、クレーン作業時の乗り降りをより安全に行うことができる。
以下、この発明に係る移動式クレーンの最良の実施の形態である実施例を図面に基づいて説明する。
[第1実施例]
図1ないし図3において、1は移動式クレーンの車体、2は車体1の前部を支持する前輪(前車輪)、3は車体1の後部を支持する後輪(後車輪)、4は車体1の後部に取り付けられたエンジン(図示せず)が搭載されたエンジンフードである。尚、このエンジンフード4は、図2,図3に示したように、後輪3上から後端まで跨る状態で配置されている。
エンジンは、図示しないトランスミッションやドライブシャフト等を介して前輪2又は後輪3を選択的に駆動可能に、若しくは前輪2及び後輪3を同時に駆動可能に設けられている。また、このエンジンは、クレーンに用いられる油圧装置の動力源としても用いられる。これらの構成には周知の構造を採用できるので、その詳細な説明は省略する。
また、図1ないし図3に示したように、車体1上の前側寄りには旋回台5が配設されている。この旋回台5は、図3に示したように水平旋回中心O1を中心に水平旋回可能に車体1上に取り付けられている。また、旋回台5の水平旋回中心O1は、図3に示したように、前輪2と後輪3との間の中央O2よりも前側(前輪2寄り)に位置すると共に、図1に示したように車幅方向の略中央に位置している。尚、旋回台5は、前記油圧装置の動力源により回転駆動されるようになっている。この構成にも周知の構造を採用できるので、その詳細な説明は省略する。
更に、旋回台5上には、図4,図5に示したようなブーム支持用のブラケット6が取り付けられている。このブラケット6は、図5に示したように、旋回台5に図示しないボルト等で固定された底壁6aと、底壁6aの互いに反対側の側縁から起立する支持壁6b,6cを有する。このブラケット6は、底壁6a及び支持壁6b,6cから横断面形状がU字状に形成されている。この底壁6aは幅方向の中心線が旋回台5の旋回中心O1を通り、支持壁6b,6cは底壁6aの一端側から他端側に向けて傾斜させられている。
この支持壁6b,6c間には、図1ないし図3に示したようにブーム7の基端部(基部)が配設されている。このブーム7は、四角筒状の複数の筒状のブーム部材7a〜7eを備えている。これらのブーム部材7a〜7eは伸縮可能に順に嵌合されている。尚、ブーム部材7a〜7eの伸縮には周知の構成を用いることができるので、その詳細な構成については説明を省略する。
しかも、一番外側のブーム部材7aの基端部が支持軸(起伏支点軸)8を介して支持壁6b,6cの上端部間に回動可能に取り付けられている。これにより、ブーム7は支持軸8を中心に起伏可能に設けられている。このブーム部材7aと旋回台5との間には、図2に示したように起伏シリンダ9が介装されている。この起伏シリンダ9の伸縮により、ブーム7が起伏(起倒)させられるようになっている。
また、支持壁6b,6cの上端部にはカウンターウエイト10が固定されている。このカウンタウエイト10は、図1のように平面視したときに略車幅より僅かに小さく形成されている。このカウンタウエイト10は、図6に示したように、厚肉に形成された左半分のウインチ取付部10bと、右半分の薄肉ウエイト部10aを有する(図7参照)。この薄肉ウエイト部10aの上下方向の厚さはウインチ取付部10bの厚さの略半分に形成されている。
更に、ウインチ取付部10bには、図1に示したように、上方及び支持壁6b,6c側に開放する凹部11が形成されている。この凹部11には、ウインチ12,13が取り付けられている。尚、ブーム7の先端部にはウインチ12,13により昇降させられるフック14,15が設けられている。
また、旋回台5には、図1,図5のようにブラケット6の側方に位置させたキャビン支持部材16が一体に設けられている(図9参照)。このキャビン支持部材16の先端部には、クレーン作業・運転用のキャビン17が図1に示した水平旋回軸17aを介して水平旋回可能に取り付けられている。
キャビン17の水平旋回の中心位置すなわち水平旋回軸17aの位置O3は、車幅方向に対するキャビン17の中心線より所定距離だけ外側すなわち右側(図1において下側)にオフセットし且つ後部に設定されている。キャビン17は図1に示す位置では車体1の車幅内に収まるようにその寸法や取り付け位置などが設定されている。また、キャビン17の右側部にはドア17Dが設けられている。
このキャビン17は、図示を省略した駆動手段(例えば、電動モータ又は油圧モータ又は油圧シリンダ等)により180°水平旋回させられるようになっている。この駆動手段には周知の構成を採用できるのでその説明は省略する。
また、ブラケット6には、キャビン支持部材16の後(図1において左側)に乗降用のステップ50が設けられており、キャビン17を180°水平旋回させたとき(図13参照)、このキャビン17とブラケット6との間に形成される空間にステップ50が設けられた状態となるようになっている。
更に、車体1の前端部及び後端部には、図6および図7に示すようにクレーン作業時に用いるアウトリガー18,19が設けられている。このアウトリガー18,19にも周知の構成を採用できるので、その詳細な説明は省略する。
(走行時)
走行前には、起伏シリンダ9を縮小させることにより、図1〜図3に示したようにブーム7を後方に向けて略水平に倒伏させる。これに伴い、フック14,15は、ウインチ12,13によりワイヤ12a,13aを巻き取ることにより、ブーム7の先端部に配置された回動ブラケットに衝接させて係止させる。なお、フック14,15は、車体1の後端下部に設けられたブラケット1aと各フック14,15間にフック係止用の補助ワイヤを張設して係止させるようにしてもよい。また、ブーム7の格納については、車体1にブーム支持用のブラケットを設けておいて、このブラケットにブーム7を載置させて格納させるようにしてもよい。
また、走行前には、図1〜図3に示したようにキャビン17を前側に向ける。
このような走行可能な状態では、キャビン17は車体1の車幅内に収まっており、キャビン17の水平旋回中心O3の位置や、キャビン17の左右の窓17L,17Rの視界は次のようになっている。
即ち、この状態では、図1に示したようにキャビン17の水平旋回中心O3が旋回台5の旋回中心O1よりも前側に位置し且つキャビン17の車幅方向に対するキャビン中心線より外側に位置している。この位置では、図1に示したようにカウンタウエイト10の薄肉ウエイト部10aがキャビン17の上方に位置するようになっている。この際、カウンタウエイト10のウインチ取付部10bは、図6に示したように下半分がキャビン17の上端部側方に位置しているが、図3に示したようにキャビン17の左側の窓17Lの側方及び下方の視界を妨げないようになっている。また、ブーム7やカウンタウエイト10が車体1の前側やキャビン17の前側に突出することはない。
尚、図3に示したように、ブラケット6の支持壁6b,6cも前側に傾斜することで左側の窓17Lの側方及び下方の視界を妨げないようになっている。また、ブーム7の回動支点(起伏支点)である支持軸8の位置は、キャビン17の上方に位置している。更に、キャビン17の右側には視界を妨げる部材がなにもない状態となっている。
従って、このような走行可能な状態では、キャビン17内の図示しない運転者のアイポイントPの前方や側方に車体1の側方近傍及び前方近傍の視界を妨げるものがない状態となる。この状態で、キャビン17内の図示しない運転者は移動式クレーンの走行操作(運転操作)を行うことになるので、より安全性が向上する。
また、図10に示したように、このようにブーム7が後方に向けて倒伏させられ且つキャビン17が前側に向けられたとき、ブーム7及びキャビン17を備える上部旋回体の重心をG1とし、車体1及びエンジンを備える下部走行体の重心をG2とすると、重心G1,G2の和の総合重心Gが車体1を支持する前輪2と後輪3との間の略中心に位置するように、エンジン,旋回台5及びキャビン17が配置されている。
このように配置することで、前輪2と後輪3の車軸(図示せず)に作用する荷重が略均一となり、車軸における前後の重量バランスが良くなる。
(クレーン作業時)
また、キャビン17内の運転者がクレーン作業をする際には、キャビン17を図示しない駆動手段で図8,図9に示したように後方に向ける。すなわち、キャビン17を図11および図12に示す走行時の位置から180度水平旋回させて、図13および図14に示す位置へ移動させる。
キャビン17の旋回中心がキャビン幅方向に対する中心線より右側(図1において下側)に且つ後部に設定されていることにより、キャビン17が後方に向けられると、このキャビン17は旋回台5のブラケット6から所定距離離間(オフセット)して、車体1の側方から所定距離だけはみ出し、キャビン17とブラケット6の間に所定の空間が確保される。そして、この空間にステップ50が設けられた状態となる。
この状態で、起伏シリンダ9を伸長させることにより、ブーム7は支持軸8を中心に上方にチルトさせると共に、ブーム7を伸縮操作する。また、ウインチ12又は13によりフック14又は15を降下させて、フック14又は15に建材等の重量物を吊り下げる。この後、フック14又は15を上昇させると共に、旋回台5を水平旋回させて、建材等の重量物を目的の場所の上に移動させて、フック14又は15を降下させることにより、建材等の重量物を目的の場所に降下させる。
上述のように、キャビン17とブラケット6の間に所定の空間が確保されており、しかもこの空間にステップ50が設けられた状態となっているので、キャビン17のドア17Dから乗り降りすることができる。また、ステップ50はブラケット6に取り付けられているので、旋回台5の旋回位置に拘わらず、キャビン17のドア17D側には常にステップ50があり、このため、旋回台5の旋回位置に拘わらず乗り降りを安全に行うことができる。
また、キャビン17のドア17Dがブラケット6に対向する側に位置していることにより、旋回台5の旋回位置に拘わらず、そのドア17Dの下には車体1が常にある状態にすることができ、このためステップ50がなくても乗り降りを安全に行うことができる。
さらに、キャビン17は旋回台5のブラケット6から所定距離離間するため、キャビン17内の操作者はブーム7の先端が見やすくなり、作業の安全性が高いものとなる。
また、キャビン17にドア17Dを1つ設けるだけで、走行時の乗り降りとクレーン作業時の乗り降りができるので、ドアを2つ設けるものに比べてコストの安い移動式クレーンを提供することができる。また、キャビン17に1つのドア17Dを設けているだけなので、キャビン17内に設けるクレーン操縦用や走行操縦用の補器類のスペースを十分に確保することができる。
さらに、キャビン17はキャビン支持部材16に旋回可能に設けられていることにより、走行時の位置にあるキャビン17を180度水平旋回させる際に、格納されたブーム7を起伏させる必要がない。また、キャビン17は、180度水平旋回させるだけで旋回台5のブラケット6から所定距離離間し、車体1の側方から所定距離だけはみ出るので、このはみ出しの実行は簡単なものとなる。
この第1実施例では、直接キャビン17をキャビン支持部材16に軸支させているが、図11に示すように、キャビン17の後部にアーム21を設け、このアーム21を介してキャビン支持部材16に軸支してもよい。
[第2実施例]
図15および図16は第2実施例の移動式クレーンを概念的に示す。この第2実施例では、キャビン支持部材16に旋回自在に平板状のキャブサポート60が取り付けられており、このキャブサポート60上にキャビン17が車幅方向に平行移動可能に載置されている。
このキャビン17の車幅方向への移動は、図17および図18に示すように、キャブサポート60の裏面に設けられたリンク62,63と、このリンク62を回動させる油圧シリンダ64とで行うようになっている。
リンク62,63の一端はキャブサポート60に軸支され、このリンク62,63の他端の軸部がキャビン17の底部に設けた長孔(図示せず)に係合されている。そして、油圧シリンダ64のロッド64Dの伸長によりリンク62を反時計回りに回動させて、キャビン17を車幅方向へ平行移動させるものである。
この第2実施例の移動式クレーンでは、走行時の位置にあるキャビン17を180度水平旋回させるには、先ず、図19および図20に示すようにキャブサポート60を180度水平旋回させて、このキャブサポート60上のキャビン17を180度水平旋回させる。この後、油圧シリンダ64のロッド64Dを伸長させて図18に示すようにキャビン17を車幅方向(図18において下方)に移動させ、このキャビン17を車体1の側方からはみ出させる。
これにより、キャビン17とブラケット6の間に所定の空間が確保され、第1実施例と同様な効果を得ることができる。
また、この第2実施例によれば、必要に応じて作業時のキャビン17を車幅内とはみ出しの状態に選択することができる。すなわち、キャビン17を車体1の車幅内に収めたときには、狭所でのクレーン作業やタイヤ走行して狭所への進入が可能となる。また、キャビン17をはみ出させたときには、キャビン17内の操作者はブーム7の先端が見やすくなり、作業の安全性が高いものとなる。
キャブサポート60の旋回を油圧シリンダ64で行うようにしているが、これに限らず、電動モータや油圧モータで行うようにしてもよい。また、キャビン17の平行移動はリンクを用いているが、これに限らず例えばガイドレールなどを使用して行ってもよい。
また、上記実施例ではいずれもキャビン17の位置は車体1の右側であるが左側に位置させてもよい。
移動式クレーンの平面図である。 図1の移動式クレーンの右側面図である。 図1の移動式クレーンの左側面図である。 図3の旋回台に取り付けられたブラケットの概略側面図である。 図4のブラケットの平面図である。 図1の移動式クレーンの正面図である。 図1の移動式クレーンの背面図である。 図1の移動式クレーンのクレーン作業時におけるキャビンの向きを示す説明図である。 図8の移動式クレーンのクレーン作業時の平面図である。 図1〜図9に示した移動式クレーンの重量バランスを説明するための概略側面図である。 第1実施例の移動式クレーンを簡略して概念的に示した平面図である。 図11に示す移動式クレーンの側面図である。 キャビンを180度旋回させた状態を示した説明図である。 図13に示す移動式クレーンの側面図である。 第2実施例の移動式クレーンを簡略して概念的に示した平面図である。 図15に示す移動式クレーンの側面図である。 キャビンを車幅方向へ移動させるためのリンクなどを示した説明図である。 キャビンを車幅方向へ移動させたときのリンクの動きを示した説明図である。 キャビンを180度旋回させて車幅方向へ移動させた状態を示した説明図である。 図19に示す移動式クレーンの側面図である。 従来の移動式クレーンの問題点を示した説明図である。 従来の他の移動式クレーンの問題点を示した説明図である。
符号の説明
1・・・車体
2・・・前輪
3・・・後輪
5・・・旋回台
7・・・ブーム
17・・・キャビン

Claims (6)

  1. エンジンで回転駆動される車輪により走行可能な車体と、この車体上に水平旋回可能に取り付けられた旋回台と、この旋回台に基部を中心に起伏可能に取り付けられた伸縮可能なクレーン作業用のブームと、前記旋回台の側方に配置されるとともにその旋回台に水平旋回可能に取り付けられた作業・運転用のキャビンとを備え、前記キャビンの向きを走行時と作業開始時とで180度変更して、走行やクレーン作業を行う移動式クレーンであって、
    前記キャビンを走行時に車体の車幅内に収め、
    クレーン作業の時に、前記車体の側方から所定の距離だけ前記キャビンをはみ出させることを特徴とする移動式クレーン。
  2. 前記キャビンは、走行時の位置から180度水平旋回したときに、前記車体の側方から所定の距離だけはみ出ることを特徴とする請求項1に記載の移動式クレーン。
  3. 前記キャビンの後部に且つ車幅方向に対するキャビンの中心線より外側に前記キャビンの旋回中心を設けたことを特徴とする請求項2に記載の移動式クレーン。
  4. 前記キャビンは、走行時の位置から180度水平旋回した後に、車幅方向へ平行移動して前記車体の側方から所定の距離だけはみ出ることを特徴とする請求項1に記載の移動式クレーン。
  5. 走行時に外側となるキャビンの一側部にドアを設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の移動式クレーン。
  6. クレーン作業時に前記キャビンと前記ブームの基部を保持するブラケットとの間に形成される空間に乗降用のステップを設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載の移動式クレーン。
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