JP6727545B2 - 移動式クレーンのフックブロック格納装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両搭載型クレーンやラフテレーンクレーン等の移動式クレーンに使用される、フックブロックをウインチによりワイヤロープで巻き取り格納するフックブロック格納装置に関する。
背景技術以降を説明するにあたり、本明細書(特許請求の範囲、要約書含む)中では、伸縮ブーム中心線から伸縮ブーム腹側への変位を「オフセット」と言い、その変位量を「オフセット量」と定義する。
従来から、図5に示すようなラフテレーンクレーンのフックブロック格納装置が知られている(特許文献1)。
特許文献1記載のフックブロック格納装置は、ブームヘッド2のオフセット部分にトップシーブ4が回転自在に配置され、前方に向け前下がりとなった伸縮ブーム1と、伸縮ブーム基端部近傍に配置された図示しないウインチと、2枚の側板間にフックシーブ5とハッカーのトラニオンとが回転自在に配置されたフックブロック10と、トップシーブ軸6より伸縮ブーム先端方向かつオフセット量が大きくなる方向の位置でブームヘッド2にピン8で連結され、伸縮ブーム中心線を含む垂直面に平行に回動可能な格納リンク3と、ウインチから引き出され、トップシーブ4とフックシーブ5に掛け回されたワイヤロープ9とを備えている。
図5に示された特許文献1のフックブロック格納装置は、ブームヘッド2からフックブロック10と格納リンク3とを吊り下げた状態で、ウインチによりワイヤロープ9を巻き取ることで、フックブロック10の側板の当接辺10aを格納リンク3の当接面11bに当接させた後、さらにウインチによりワイヤロープを巻き取ることで一体となったフックブロック10と格納リンク3とを伸縮ブーム基端側に向け回動させ、フックブロック10をほぼ水平となる格納姿勢で格納する。
実開平6−63578号公報
ところで、図5は伸縮ブーム1の起伏角度が最小となる走行姿勢でのフックブロック10の格納位置を示しているが、ラフテレーンクレーンの走行姿勢は図5に示すような伸縮ブーム1が前下がりとなるものだけではなく、伸縮ブーム1が水平になるもの、伸縮ブーム1がやや前上がりとなるものもある。
図5に示す特許文献1のフックブロック格納装置を、水平又は前上がりの走行姿勢となる伸縮ブーム1に適用すると、フックブロック10のハッカー側が水平よりも下を向いてしまうという課題があった。フックブロック10のハッカー側が水平よりも下を向いてしまうと、ラフテレーンクレーンではフックブロック10と地面との距離が十分取れないなどの問題につながるため、図5に示した格納位置よりもさらにフックブロック10を伸縮ブーム1の腹側に接近した格納位置(オフセット量の小さい格納位置)を取ることができるフックブロック格納装置が望まれていた。
一方、図6は、車両搭載型クレーンに特許文献1のフックブロック格納装置を適用した場合を示している。車両搭載型クレーンでは、伸縮ブーム腹側(オフセット側)にワイヤロープ9を通す必要があるため、ブームヘッド2のオフセット部分に配置されたトップシーブ4のオフセット量が図5に示したものより大きくなっている。そのため、車両搭載型クレーンに特許文献1のフックブロック格納装置を適用すると、ブームヘッド2が大きくなってブーム重量が増加しクレーン性能が低下してしまうという課題があった。
走行時後方格納タイプの車両搭載型クレーンでは、格納位置のフックブロック10の下側はトラック荷台の物品積載スペースとなるため、図6に示すように、フックブロック10が下方に傾斜していると物品積載スペースにおけるデッドスペースが増えてしまうことにもなる。
さらに、図6に示したフックブロック格納装置において、トップシーブ4のオフセット量を減らそうとする(トップシーブ4を上方に配置する)と格納時のフックブロック10の角度がさらに下方を向くこととなり、やはりデッドスペースが増えてしまう。
そのため、図6に示す車両搭載型クレーンのフックブロック格納装置でも、ブームヘッド2のトップシーブ4のオフセット量を小さくし、かつフックブロック10が伸縮ブーム1の腹側に接近した格納位置(オフセット量の小さい格納位置)を取ることができるフックブロック格納装置が望まれていた。
また、図5と図6に示したフックブロック格納装置では、悪路走行時にはフックブロック10の上下振動によりワイヤロープ9の緩みが発生しフックブロック10が格納リンク3から垂れ下がるという問題もあった。
そこで、本発明では、格納位置におけるフックブロックのオフセット量を小さくすると共に、悪路走行時に発生するフックブロック10の垂れ下がりに対する抵抗力を向上させたフックブロック格納装置を提供することを目的とする。
本発明の移動式クレーンのフックブロック格納装置は、ブームヘッドのオフセット部分にトップシーブが回転自在に配置された伸縮ブームと、前記伸縮ブーム基端部近傍に配置されたウインチと、2枚の側板間にフックシーブとハッカーのトラニオンとが回転自在に配置されたフックブロックと、トップシーブ軸より伸縮ブーム先端方向かつオフセット量が大きくなる方向の位置でブームヘッドにピン連結され、伸縮ブーム中心線を含む垂直面に平行に回動自在な格納リンクと、前記ウインチから引き出され、前記トップシーブとフックシーブとに掛け回されたのち、その端部をブームヘッド又はフックブロックに連結されたワイヤロープと、を備え、ブームヘッドから前記フックブロックと前記格納リンクとを吊り下げた状態で、前記ウインチにより前記ワイヤロープを巻き取ることで前記フックブロックの側板の当接辺を前記格納リンクの当接面に当接させた後、さらに前記ウインチにより前記ワイヤロープを巻き取ることで一体となった前記フックブロックと前記格納リンクとを伸縮ブーム基端側に向け回動させ、所定の格納位置に格納する、移動式クレーンのフックブロック格納装置において、前記フックブロックは、前記側板が、フックシーブ軸をはさんで対向する平行な2辺を有し、フックシーブ軸を囲む直線からなる当接辺が前記平行な2辺のうちの一方の辺と鋭角コーナー部を形成しており、前記格納位置においては、前記フックブロックの側板の平行な2辺が伸縮ブーム中心線と平行となり、かつ平行な2辺のうち前記鋭角コーナー部を形成する一方の辺が他方の辺に対しオフセット量が大きい側に位置することを特徴とする。
上記格納位置を取ることにより、フックブロックの側板の平行な2辺が伸縮ブーム中心線と平行となるので、伸縮ブームに対してフックブロックがより接近した位置となる。また上記格納位置では、フックブロックの側板の平行な2辺のうち鋭角コーナー部を形成する一方の辺が他方の辺に対しオフセット量が大きい側に位置することにより、フックシーブ軸のオフセット量よりもトップシーブ軸のオフセット量が小さくなるため、ブームヘッドのトップシーブ軸のオフセット量を小さくできる。また、格納リンクの当接面と当接するフックブロックの当接辺の長さを長くすることができる。
さらに本発明のフックブロック格納装置は、前記格納位置において、前記フックブロックのフックシーブ軸とトラニオン軸とを結ぶフックブロック中心線が伸縮ブーム中心線と略平行となり、かつ前記ブームヘッドのトップシーブ軸のオフセット量が前記フックブロックのフックシーブ軸のオフセット量よりも小さく、さらに、トップシーブ軸とフックシーブ軸を結ぶ線が前記格納リンクの当接面と直角に交わっていることを特徴とする。
上記格納位置を取ることにより、フックブロックのフックシーブ軸とトラニオン軸とを結ぶフックブロック中心線が伸縮ブーム中心線と略平行となるので、伸縮ブームに対してフックブロックがより接近した姿勢となる。また、上記格納位置では、前記ブームヘッドのトップシーブ軸のオフセット量が前記フックブロックのフックシーブ軸のオフセット量よりも小さいので、ブームヘッドのトップシーブ軸のオフセット量を小さくできる。
本発明のフックブロック格納装置は、伸縮ブーム中心線が略水平となる格納姿勢の場合、フックブロックの側板の当接辺と当接した格納リンクの当接面がフックブロック側に傾斜して接触することとなり、悪路走行時の振動で上下方向に動こうとするフックブロックに対し摩擦力のみでなく垂直抗力も生じるので、悪路走行時のフックブロックの跳ね上がりを抑制することができる。また、格納リンクの当接面と当接するフックブロックの当接辺が従来よりも長いので、悪路走行時のフックブロックの上下動により発生するワイヤロープ張力が小さくなり緩みが発生しにくくなると共に、例えワイヤロープの緩みが発生してもフックブロックの格納位置変化(垂れ下がり)が小さくなる。
本発明の移動式クレーンのフックブロック格納装置は、格納位置において伸縮ブームに対してフックブロックが接近した位置となる(オフセット量が小さくなる)ので、伸縮ブーム下側のデッドスペースを少なくすることができる。
また、伸縮ブームのブームヘッドのトップシーブ軸のオフセット量を小さくできるので、ブームヘッドが小さくなり伸縮ブームの重量増加を抑制することができる。
さらに、悪路走行時のフックブロックの跳ね上がりを抑制することができるので、悪路走行時にワイヤロープが緩むことにより発生するフックブロック10の垂れ下がりに対する抵抗力を向上させることができる。
本発明に係るフックブロック格納装置を搭載した車両搭載型クレーンである。 本発明に係るフックブロック格納装置の格納前の状態である。 本発明に係るフックブロック格納装置のフックブロックである。 本発明に係るフックブロック格納装置の格納姿勢である。 特許文献1に記載されたフック格納装置である。 車両搭載型クレーンに特許文献1記載のフックブロック格納装置を適用した場合の格納姿勢である。
図1は、本発明に係るフックブロック格納装置を搭載した車両搭載型クレーン20である。車両搭載型クレーン20は、荷台21と運転室24を備えたトラック車両22のシャシーフレーム23にクレーン本体25を架装して構成されている。クレーン本体25の下部フレーム27は、トラック車両22の運転室24と荷台21の間の位置で、シャシーフレーム23の上部に配置された補強材26の上に固定されている。下部フレーム27にはアウトリガ29が配置されている。アウトリガ29は下方に向け伸長可能となっており、アウトリガ29が地面に接地した状態で、車両搭載型クレーン20はクレーン作業を行う。
下部フレーム27の上には、下部フレーム27に対し旋回自在な旋回ポスト28が設けられている。旋回ポスト28の上端には伸縮ブーム1が起伏自在となるようピン連結されている。伸縮ブーム1の基端部と旋回ポスト28の下部との間には起伏シリンダ30が配置され、その両端がピン連結されている。起伏シリンダ30を伸縮駆動することにより、伸縮ブーム1が起伏駆動される。
ウインチ31は、旋回ポスト28に配置されており、旋回ポスト28内に配置された図示しないドラムから引き出されたワイヤロープ9が伸縮ブーム1の腹側(下側)を通ってブームヘッド2へ導かれる。
図1は、車両搭載型クレーン20の走行姿勢を示している。アウトリガ29は全縮小しており、伸縮ブーム1は全縮小かつ最小起伏角度(略水平)となっている。伸縮ブーム1は車両後方を向いた姿勢(後方格納姿勢)で格納されている。
なお、本発明の実施の形態を、図1に示した車両搭載型クレーン20に適用した例に基づき説明するが、本発明はラフテレーンクレーン等の他の移動式クレーンにも適用可能であることは勿論である。
図2は、図1に示した車両搭載型クレーン20の伸縮ブーム1の先端部を示しており、格納前の状態の本発明に係るフックブロック格納装置を示している。伸縮ブーム1は全縮小・起伏角度最小の格納姿勢となっている。
伸縮ブーム1は、ベースブーム1aにセカンドブーム1b、サードブーム1c、フォースブーム1d、トップブーム1eが順次伸縮自在に嵌装された5段伸縮ブームである。
伸縮ブーム1のブームヘッド2のオフセット部分にトップシーブ4が回転自在に配置されている。
図3(a)は、本発明に係るフックブロック10の正面図であり、図3(b)は側面図である。
図3(a)に示すように、フックブロック10は、2枚の側板13の間にフックシーブ5とハッカー14のトラニオン15とが回転自在に配置されている。本実施の形態では、フックシーブ5は4枚となっている。
図3(b)に示すように、側板13はフックシーブ軸7をはさんで対向する平行な2つの辺35、36(左右の辺)を有している。フックシーブ軸7を囲む直線からなる当接辺10aは、フックブロック10の格納時に図2に示した格納リンク3の当接面11bと当接する部分である。
図3(b)に示すように、側板13の当接辺10a(上辺)は右上がりに傾斜しており、側板の13の右辺36とは、交差する角度が鋭角となる鋭角コーナー部37を形成している。
なお、図3(b)に示すフックブロック10では、側板13の当接辺10aと側板13の左辺35とは、面取り部38を形成しているが、この面取り部38は本発明とは直接関係しない。
フックブロックについては、図3に示されたような2枚の側板13の間にフックシーブ5とハッカー14のトラニオン15とが回転自在に配置されたものでなくても本発明を適用可能である。すなわち、鋳造等により一体となって構成された外殻にフックシーブが回転自在に配置されたフックブロックであってもよい。また、トラニオンを設けず、ハッカーがフックシーブ軸に直接回転自在に配置されたフックブロックであってもよい。
図2に示した格納リンク3は、トップシーブ軸6より伸縮ブーム1先端方向かつオフセット量が大きくなる方向(図2では下方)の位置でブームヘッド2にピン8により連結されている。これにより、格納リンク3は、伸縮ブーム1中心線43を含む垂直面に平行に回動自在となっている。
格納リンク3には、フックブロック10の側板13の当接辺10aが当接する、当接面11bが設けられている。当接面11bには、支えプレート12が突出して設けられている。後述するように、フックブロック10の格納位置においては、支えプレート12はフックブロック10の側板13の当接辺10aの鋭角コーナー部37に当接する。
また、格納リンク3は、当接面11bから突出し、フックブロック10の両側板13外側間の距離を隔てて対向する一対のガイドサポート40、41を備えている。後述するように、フックブロック10の格納位置においては、ガイドサポート40、41はフックブロック10の側板13の両外側を挟み込む。
ベースブーム1aの先端腹側には、ガイドシーブ32を回転自在に備えたガイドシーブサポート31が設けられている。また、サードブーム1cの先端腹側にも、ガイドシーブ32を回転自在に備えたガイドシーブサポート33が設けられている。サードブーム1cのガイドシーブサポート33には、フックブロック10の側板13との当接面34が設けられている。
ウインチから引き出されたワイヤロープ9は、ガイドシーブサポート31、33を経由して、トップシーブ4とフックシーブ5とに掛け回されたのち、その先端の図示しない索端がブームヘッド2に設けられた図示しないブラケットに連結されている。
上述したフックブロック格納装置の格納動作は以下の通りである。
図2に示した、ブームヘッド2からフックブロック10と格納リンク3とを吊り下げた状態から、ウインチによりワイヤロープ9を巻き取ることでフックブロック10の側板13の当接辺10aを格納リンク3の当接面11bに当接させる。この時、フックブロック10の側板13の鋭角コーナー部37は、格納リンク3の支えプレート12にも当接する。
さらにウインチを巻き取ると、フックブロック10の巻き上げ力線44(トップシーブ軸6とフックシーブ軸7を結ぶ線44)は、格納リンク3の回動支点となるピン8よりも伸縮ブーム1基端側にあるので、一体となったフックブロック13と格納リンク3は、伸縮ブーム1基端側に向けて回動する。
図4に示すように、サードブーム1cのガイドシーブサポート33にフックブロック10が当接することで回動動作は終了する。このガイドシーブサポート33の当接面34にフックブロック10の側板13の辺35が当接した位置が、フックブロック10の格納位置である。
図4に示すフックブロック10の格納位置においては、フックブロック10の側板13の平行な2辺35、36が伸縮ブーム1中心線43と平行になっている。このとき、平行な2辺のうち鋭角コーナー部37を形成する一方の辺36が他方の辺35に対しオフセット量が大きい側(下側)に位置している。
このとき、フックブロック10の巻き上げ力線44(トップシーブ軸6とフックシーブ軸7を結ぶ線44)は、伸縮ブーム1先端に向け上方に傾斜(オフセット量が減少する方向)している。また、このとき巻き上げ力線44は格納リンク3の当接面11bとほぼ直角に交わっている。
図4に示すフックブロック10の格納位置においては、前記フックブロック10のフックシーブ軸7とトラニオン軸15とを結ぶフックブロック中心線42が伸縮ブーム中心線43と略平行となり、かつブームヘッド2のトップシーブ軸6のオフセット量がフックブロック10のフックシーブ軸7のオフセット量より小さい。
上記格納位置を取ることにより、伸縮ブーム1に対してフックブロック10がより接近した姿勢となる。また、上記格納位置では、伸縮ブーム1のブームヘッド2のトップシーブ軸6のオフセット量が小さくなる。
本発明のフックブロック格納装置は、格納位置においては、伸縮ブーム中心線43が略水平であると、フックブロック10の当接辺10aと当接した格納リンク3の当接面11bがフックブロック10側に傾斜するため、摩擦力のみでなく垂直抗力を生じさせるので悪路走行時のフックブロック10の跳ね上がりが抑制される。
さらに、格納リンク3の当接面11bと当接するフックブロック10の当接辺10aが従来よりも長いので、悪路走行時のフックブロック10の上下動により発生するワイヤロープ張力が小さくなり緩みが発生しにくくなると共に、例えワイヤロープ9の緩みが発生してもフックブロック10の格納姿勢変化(垂れ下がり)が小さくなる。
以上のように、本発明のフックブロック格納装置は、格納位置において伸縮ブーム1に対してフックブロック10が接近した位置となるので、伸縮ブーム1下側のデッドスペースを少なくすることができる。
さらに、伸縮ブーム1のブームヘッド2のトップシーブ軸6のオフセット量が小さくなるので、ブームヘッド2を小さくすることができ、伸縮ブーム1の重量増加を抑制することができる。
また、走行時のフックブロック10の跳ね上がりを抑制することができるので、フックブロック10の垂れ下がりに対する抵抗力を向上させることができる。
図4に示すように、格納リンク3の当接面11bから突出する支えプレート12を備えることにより、格納位置のオフセット方向においてフックブロック10を支えプレート12とガイドシーブサポート33とではさみ込んで支持することになる。このため、オフセット方向のフックブロック10の格納位置決めが正確となると共に、悪路走行時のフックブロック10の上下の位置ズレが抑制される。それにより、フックブロック10の垂れ下がりに対する抵抗力が一層増す。
また、図4に示すように、格納リンク3の当接面11bから突出し対向する一対のガイドサポート40、41を備えることにより、格納位置においては、フックブロック10の側板13の両側をガイドサポート40、41が挟み込んでいる。そのため、悪路走行時のフックブロック10の左右の位置ズレが抑制される。
1:伸縮ブーム
2:ブームヘッド
3:格納リンク
4:トップシーブ
5:フックシーブ
6:トップシーブ軸
7:フックシーブ軸
8:ピン
9:ワイヤロープ
10a:当接辺
11b:当接面
12:支えプレート
13:側板
15:トラニオン軸
33:ガイドシーブサポート
37:鋭角コーナー部
40、41:ガイドサポート
42:フックブロック中心線
43:伸縮ブーム中心線

Claims (6)

  1. ブームヘッドのオフセット部分にトップシーブが回転自在に配置された伸縮ブームと、
    前記伸縮ブーム基端部近傍に配置されたウインチと、
    2枚の側板間にフックシーブとハッカーのトラニオンとが回転自在に配置されたフックブロックと、
    トップシーブ軸より伸縮ブーム先端方向かつオフセット量が大きくなる方向の位置でブームヘッドにピン連結され、伸縮ブーム中心線を含む垂直面に平行に回動自在な格納リンクと、
    前記ウインチから引き出され、前記トップシーブとフックシーブとに掛け回されたのち、その端部をブームヘッド又はフックブロックに連結されたワイヤロープと、を備え、
    ブームヘッドから前記フックブロックと前記格納リンクとを吊り下げた状態で、前記ウインチにより前記ワイヤロープを巻き取ることで前記フックブロックの側板の当接辺を前記格納リンクの当接面に当接させた後、さらに前記ウインチにより前記ワイヤロープを巻き取ることで一体となった前記フックブロックと前記格納リンクとを伸縮ブーム基端側に向け回動させ、所定の格納位置に格納する、移動式クレーンのフックブロック格納装置において、
    前記フックブロックは、前記側板が、フックシーブ軸をはさんで対向する平行な2辺を有し、フックシーブ軸を囲む直線からなる当接辺が前記平行な2辺のうちの一方の辺と鋭角コーナー部を形成しており、
    前記格納位置においては、前記フックブロックの側板の平行な2辺が伸縮ブーム中心線と平行となり、かつ平行な2辺のうち前記鋭角コーナー部を形成する一方の辺が他方の辺に対しオフセット量が大きい側に位置することを特徴とする移動式クレーンのフックブロック格納装置。
  2. ブームヘッドのオフセット部分にトップシーブが回転自在に配置された伸縮ブームと、
    前記伸縮ブーム基端部近傍に配置されたウインチと、
    2枚の側板間にフックシーブとハッカーのトラニオンとが回転自在に配置されたフックブロックと、
    トップシーブ軸よりブーム先端方向かつオフセット量が大きくなる方向の位置でブームヘッドにピン連結され、伸縮ブーム中心線を含む垂直面に平行に回動自在な格納リンクと、
    前記ウインチから引き出され、前記トップシーブとフックシーブとに掛け回されたのち、その端部をブームヘッド又はフックブロックに連結されたワイヤロープと、を備え、
    ブームヘッドから前記フックブロックと前記格納リンクとを吊り下げた状態で、前記ウインチにより前記ワイヤロープを巻き取ることで前記フックブロックの側板の当接辺を前記格納リンクの当接面に当接させた後、さらに前記ウインチにより前記ワイヤロープを巻き取ることで一体となった前記フックブロックと前記格納リンクとを伸縮ブーム基端側に向け回動させ、所定の格納位置に格納する、移動式クレーンのフックブロック格納装置において、
    前記格納位置においては、前記フックブロックのフックシーブ軸とトラニオン軸とを結ぶフックブロック中心線が伸縮ブーム中心線と並行となり、かつ前記ブームヘッドのトップシーブ軸のオフセット量が前記フックブロックのフックシーブ軸のオフセット量よりも小さく、さらに、トップシーブ軸とフックシーブ軸を結ぶ線が前記格納リンクの当接面と直角に交わっていることを特徴とする移動式クレーンのフック格納装置。
  3. 前記格納位置においては、伸縮ブーム中心線が略水平となることを特徴とする、請求項1又は2に記載された移動式クレーンのフックブロック格納装置。
  4. 前記格納リンクの当接面から突出する支えプレートを備え、
    前記格納位置においては、前記フックブロックの側板の当接辺のオフセット量が大きい側の端部に前記支えプレートが当接することを特徴とする、請求項1又は2に記載された移動式クレーンのフックブロック格納装置。
  5. 前記伸縮ブームを構成するいずれかのブーム段先端部ブームヘッドオフセット側に前記ワイヤロープのガイドシーブサポートを備え、
    前記格納位置においては、前記フックブロックの側板に前記ガイドシーブサポートが当接することを特徴とする、請求項1又は2に記載された移動式クレーンのフックブロック格納装置。
  6. 前記格納リンクの当接面から突出し対向する一対のガイドサポートを備え、
    前記格納位置においては、前記フックブロックの当接辺外側となる側板両側を前記ガイドサポートが挟み込むことを特徴とする、請求項1又は2に記載された移動式クレーンのフックブロック格納装置。
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