JP6151521B2 - 移動式クレーンのカウンタウエイトおよび単位ウエイト - Google Patents

移動式クレーンのカウンタウエイトおよび単位ウエイト Download PDF

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Description

本発明は、移動式クレーンのカウンタウエイトおよび単位ウエイトに関する。
大型の移動式クレーンは、ブームに加わる荷重との釣り合いを取り安定性を向上するために、旋回台の後部にカウンタウエイトが装着される。一般に大型の移動式クレーンは、カウンタウエイトを装着したままでは公道走行時の重量制限を超過してしまうため、カウンタウエイトをトラックで別送し、作業現場でカウンタウエイトを装着するように構成されている。また、移動式クレーンに搭載されるカウンタウエイトの重量を調整するためや、カウンタウエイトの搬送時に寸法や重量を制限内に納めるために、複数の単位ウエイトを積み重ねる形式のカウンタウエイトが知られている。
この種の移動式クレーンにカウンタウエイトを装着するには、まず、各単位ウエイトを自己のクレーン装置で吊り下げて車体フレーム上の所定位置に降ろし、複数の単位ウエイトを積み重ねてカウンタウエイトを構成する。つぎに旋回台を旋回させて旋回台の後部を車体フレーム上のカウンタウエイトに対応する位置に位置させる。つづいて旋回台の後部に設けられた着脱装置でカウンタウエイトを旋回台の後部に装着する。
積み重ね式のカウンタウエイトとしては、下側単位ウエイトに連結柱が立設され、上側単位ウエイトに連結柱が挿入される挿入部が形成された構成のものが知られている。カウンタウエイトの後面は旋回台のテールスイングにあわせて円弧状に形成されているため、重心を考慮すると連結柱は下側単位ウエイトの側部に設ける必要がある。
図8に示すように、このような構成の単位ウエイトを自己のクレーン装置で吊り下げ、積み重ねてカウンタウエイトを構成する場合、下側単位ウエイト110を車体フレーム上の所定位置に降ろした後に、上側単位ウエイト120を降ろしながら下側単位ウエイト110の連結柱111を上側単位ウエイト120の挿入部121に挿入する必要がある。
しかし、連結柱111および挿入部121はカウンタウエイトの側部に設けられているため、クレーン操縦室内の作業員からは連結柱111および挿入部121の視認性が悪い。連結柱111と挿入部121の嵌り具合は下側単位ウエイト110に対する上側単位ウエイト120の位置合わせの指標となるが、その指標の視認性が悪いため、クレーン操縦室内の作業員は単位ウエイトを誘導する他の作業員に頼って上側単位ウエイト120の位置合わせのための調整操作を行う必要がある。そのため、単位ウエイトの積み重ね作業が困難であり、時間がかかるという問題がある。
特許文献1には、下層ウエイトと中層ウエイトとを位置合わせ状態で積み重ねるため、下層ウエイトの凹陥溝と中層ウエイトの凹陥溝とに嵌合する位置合わせ具を設ける技術が開示されている。下層ウエイト上に中層ウエイトを積重ねるときに、中層ウエイトの凹陥溝が位置合わせ具に嵌合し、下層ウエイトと中層ウエイトとを位置合わせすることができる。
また、特許文献2には、上側カウンタウエイトのボルト貫通穴に位置合わせピンを挿入して突出させ、上側カウンタウエイトを吊り下げ、下側カウンタウエイトのボルト貫通穴に位置合わせピンの先端部を挿入し、位置合わせピンを中心に上側カウンタウエイトを回転させて位置合わせを行う方法が開示されている。
しかし、上記特許文献1および2のいずれの技術も、クレーン操縦室内の作業員からの位置合わせの指標の視認性は考慮されていない。
特開2000−118954号公報 特開2000−219486号公報
本発明は上記事情に鑑み、クレーン操縦室内の作業員からの単位ウエイトの位置合わせの指標の視認性が良く、単位ウエイトの積み重ね作業が容易な移動式クレーンのカウンタウエイトおよび単位ウエイトを提供することを目的とする。
第1発明の移動式クレーンのカウンタウエイトは、車体フレームと、クレーン装置と、クレーン操縦室とを備える移動式クレーンのカウンタウエイトであって、複数の単位ウエイトを積み重ねて構成され、前記複数の単位ウエイトのうちの第1の単位ウエイト前記第1の単位ウエイトの側部に設けられた、玉掛け用の連結柱と、前記連結柱とは別に、前記クレーン装置により前記車体フレーム上に降ろした際に前記クレーン操縦室内の作業員から視認可能な位置に設けられ積み重ね方向に突出した位置合わせ柱と、を備え、前記複数の単位ウエイトのうちの第2の単位ウエイト、前記位置合わせ柱が挿入される挿入部を備えることを特徴とする。
第2発明の移動式クレーンのカウンタウエイトは、第1発明において、前記第2の単位ウエイトは、前記第1の単位ウエイトの上側に積み重ねられるものであり、前記第1の単位ウエイトには、前記位置合わせ柱が上側に突出して設けられていることを特徴とする。
第3発明の単位ウエイトは、車体フレームと、クレーン装置と、クレーン操縦室とを備える移動式クレーンのカウンタウエイトを構成する単位ウエイトであって、前記単位ウエイトの側部に設けられた、玉掛け用の連結柱と、前記連結柱とは別に、前記クレーン装置により前記車体フレーム上に降ろした際に前記クレーン操縦室内の作業員から視認可能な位置に設けられ積み重ね方向に突出し、他の単位ウエイトに形成された挿入部に挿入される位置合わせ柱と、を備えることを特徴とする。
第4発明の単位ウエイトは、車体フレームと、クレーン装置と、クレーン操縦室とを備える移動式クレーンのカウンタウエイトを構成する単位ウエイトであって、前記単位ウエイトの側部に設けられた、玉掛け用の連結柱と、前記連結柱とは別に、前記クレーン装置により前記車体フレーム上に降ろした際に前記クレーン操縦室内の作業員から視認可能な位置に設けられ上側または下側に突出し、上側または下側に積み重ねられる他の単位ウエイトに形成された挿入部に挿入される位置合わせ柱と、前記クレーン装置により前記車体フレーム上に降ろした際に前記クレーン操縦室内の作業員から視認可能な位置に設けられ、下側または上側に積み重ねられる他の単位ウエイトに上側または下側に突出して設けられた位置合わせ柱が挿入される挿入部と、備えることを特徴とする。
第1発明によれば、クレーン操縦室内の作業員から視認可能な位置に位置合わせ柱が設けられているため、クレーン操縦室内の作業員からの単位ウエイトの位置合わせの指標となる位置合わせ柱および挿入部の視認性が良く、位置合わせ柱と挿入部との嵌り具合を指標として調整操作を行うことができ、単位ウエイトの積み重ね作業が容易となる。
第2発明によれば、位置合わせ柱が上側に突出して設けられているので、単位ウエイトを平坦な場所に載置する場合に、位置合わせ柱が邪魔とならない。
第3発明によれば、クレーン操縦室内の作業員から視認可能な位置に位置合わせ柱が設けられているため、他の単位ウエイトと積み重ねる場合に、クレーン操縦室内の作業員からの単位ウエイトの位置合わせの指標となる位置合わせ柱および挿入部の視認性が良く、位置合わせ柱と挿入部との嵌り具合を指標として調整操作を行うことができ、単位ウエイトの積み重ね作業が容易となる。
第4発明によれば、クレーン操縦室内の作業員から視認可能な位置に位置合わせ柱および挿入部が設けられているため、他の単位ウエイトと積み重ねる場合に、クレーン操縦室内の作業員からの単位ウエイトの位置合わせの指標となる位置合わせ柱および挿入部の視認性が良く、位置合わせ柱と挿入部との嵌り具合を指標として調整操作を行うことができ、単位ウエイトの積み重ね作業が容易となる。
本発明の一実施形態に係るカウンタウエイトの斜視図である。 第1単位ウエイトを車体フレームに重ねる操作の説明図である。 第2単位ウエイトを第1単位ウエイトに重ねる操作の説明図である。 第3単位ウエイトを第2単位ウエイトに重ねる操作の説明図である。 第4単位ウエイトを第3単位ウエイトに重ねる操作の説明図である。 単位ウエイトを積み重ねる操作中の移動式クレーンの側面図である。 カウンタウエイトを装着する操作中の移動式クレーンの側面図である。 従来のカウンタウエイトの積み重ね操作の説明図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
まず、トラッククレーンとしての移動式クレーンJの基本的構造を、図6に基づき説明する。符号1は走行車体であり、走行車体1の車体フレーム1fには、運転室1cのほか、走行のための原動機や車輪、クレーン作業中の安定を確保するアウトリガが設けられている。
車体フレーム1fの上面には旋回台2が搭載され、油圧モータ等により車体フレーム1fに対して水平面内で360°旋回できるようになっている。旋回台2にはクレーン操縦室3や、ウインチその他の設備が設けられている。
旋回台2にはブーム4が起伏自在に取付けられている。ブーム4の基端部はピンで旋回台2に枢支され、ブーム4と旋回台2との間には起伏シリンダが取付けられている。この起伏シリンダを伸長させるとブーム4が起立し、起伏シリンダを収縮させるとブーム4が倒伏する。ブーム4はテレスコピック状に構成されており、伸縮シリンダにより伸縮動作する。
ブーム4の先端からは、フック5を備えたワイヤロープが吊り下げられ、そのワイヤロープはブーム4に沿って旋回台2に導かれてウインチで巻き取られている。このウインチによるフック5の上げ下げと、ブーム4の伸縮、起伏、旋回を組合せることにより、立体空間内での荷揚げと荷降ろしが可能となっている。
なお、本明細書において、「クレーン装置」とは、ブーム4、フック5、ワイヤロープおよびウインチ等で構成され、荷揚げと荷降ろしを行うための装置をいう。クレーン装置は、クレーン操縦室3内の作業員により操縦される。
移動式クレーンJは、旋回台2の後部にカウンタウエイトAを着脱自在に装着し得るように構成されている。後述のごとく、カウンタウエイトAは複数の単位ウエイトを積み重ねて構成される。
移動式クレーンJにカウンタウエイトAを装着するには、まず、図6に示すように各単位ウエイトを自己のクレーン装置で吊り下げて車体フレーム1f上の所定位置に降ろし、複数の単位ウエイトを積み重ねてカウンタウエイトAを構成する。つぎに、図7に示すように、旋回台2を旋回させて旋回台2の後部を車体フレーム1f上のカウンタウエイトAに対応する位置に位置させる。つづいて旋回台2の後部に設けられた着脱装置2aでカウンタウエイトAを旋回台2の後部に装着する。
着脱装置2aは、例えば油圧シリンダで構成されている。着脱装置2aの油圧シリンダを伸長させて、そのロッド先端部をカウンタウエイトAの連結部に連結した後、油圧シリンダを縮小させることでカウンタウエイトAを旋回台2の後部の装着高さまで持ち上げる。
つぎに、本発明の一実施形態に係るカウンタウエイトAを説明する。
図1に示すように、本実施形態のカウンタウエイトAは、第1単位ウエイト10、第2単位ウエイト20、第3単位ウエイト30、および第4単位ウエイト40からなる4つの単位ウエイト10〜40を積み重ねて構成される。
なお、特許請求の範囲に記載の「第1の単位ウエイト」および「第2の単位ウエイト」は、便宜的に「第1」、「第2」を採番したものであり、カウンタウエイトを構成する複数の単位ウエイトのうちのいずれかであればよく、本実施形態の第1単位ウエイト10および第2単位ウエイト20に限定されない。
第1単位ウエイト10は、カウンタウエイトAの最下層を構成する単位ウエイトである。第1単位ウエイト10の両側部には、四隅の近傍に合計4本の連結柱11が立設されている。各連結柱11の上端には、クレーン装置で第1単位ウエイト10を吊り下げる際に使用する玉掛け用と、第3単位ウエイト30との連結に用いる連結用の兼用の孔11hが形成されている。
また、第1単位ウエイト10には位置合わせ柱12が立設されている。位置合わせ柱12が設けられる位置は、移動式クレーンJのクレーン装置により第1単位ウエイト10を車体フレーム1f上に降ろした際にクレーン操縦室3内の作業員から視認可能な位置である。より詳細には、位置合わせ柱12は、第1単位ウエイト10の前面近傍に設けられている。ここで、第1単位ウエイト10の前面とは、クレーン装置により第1単位ウエイト10を車体フレーム1f上に降ろした際にクレーン操縦室3に対向する面である。また、位置合わせ柱12は、第1単位ウエイト10の幅方向中央から一方の側部寄りに設けられており、クレーン装置により第1単位ウエイト10を車体フレーム1f上に降ろした際にクレーン操縦室3の略正面に位置するようになっている。以下、移動式クレーンJのクレーン装置により車体フレーム1f上に降ろした際にクレーン操縦室3内の作業員から視認可能な位置を「視認可能位置」と称する。
第2単位ウエイト20は、第1単位ウエイト10の上側に積み重ねられる単位ウエイトである。第2単位ウエイト20の四隅には切欠き21が形成されており、この切欠き21には第1単位ウエイト10に積み重ねた際に連結柱11が挿入される。
また、第2単位ウエイト20には、第1単位ウエイト10の位置合わせ柱12が挿入される挿入部22が形成されている。挿入部22は第2単位ウエイト20の正面に形成された凹溝である。挿入部22が形成される位置は、視認可能位置であり、第2単位ウエイト20を第1単位ウエイト10に積み重ねた際に、位置合わせ柱12が挿入される位置である。
第3単位ウエイト30は、第2単位ウエイト20の上側に積み重ねられる単位ウエイトである。第3単位ウエイト30の両側面には、四隅の近傍に合計4対の舌片対31が設けられている。各舌片対31は、所定間隔で平行に配置された一対の平板からなり、第1単位ウエイト10の連結柱11との連結に用いる孔31hが形成されている。第1単位ウエイト10、第2単位ウエイト20、および第3単位ウエイト30を積み重ねると、第1単位ウエイト10の連結柱11に形成された孔11hと、第3単位ウエイト30の舌片対31に形成された孔31hとが連通した状態となる。これら孔11hおよび孔31hにピンを挿入することで、第1単位ウエイト10、第2単位ウエイト20、および第3単位ウエイト30を連結できる。
第3単位ウエイト30の両側面には、四隅の近傍に合計4枚の連結片32が立設されている。各連結片32の上端には、クレーン装置で第3単位ウエイト30を吊り下げる際に使用する玉掛け用と、第4単位ウエイト40との連結に用いる連結用の兼用の孔32hが形成されている。
第3単位ウエイト30の前面は、その上部が内向きに湾曲しており、下部と上部との間に段差を有している。第3単位ウエイト30の前面下部には、第1単位ウエイト10の位置合わせ柱12が挿入される挿入部33が形成されている。挿入部33は第3単位ウエイト30の正面下部に形成された凹溝である。挿入部33が形成される位置は、視認可能位置であり、第3単位ウエイト30を第2単位ウエイト20に積み重ねた際に、位置合わせ柱12が挿入される位置である。なお、位置合わせ柱12は、第1単位ウエイト10、第2単位ウエイト20、および第3単位ウエイト30を積み重ねた際に、第3単位ウエイト30の挿入部33にまで達する長さを有している。
第3単位ウエイト30の上部には位置合わせ柱34が立設されている。位置合わせ柱34が設けられる位置は、視認可能位置である。前述のごとく、第3単位ウエイト30の前面は、下部と上部との間に段差を有しているため、挿入部33と位置合わせ柱34とは前後にズレて配置されている。
第4単位ウエイト40は、第3単位ウエイト30の上側に積み重ねられる単位ウエイトであり、カウンタウエイトAの最上層を構成する単位ウエイトである。第4単位ウエイト40の両側面には、四隅の近傍に合計4対の舌片対41が設けられている。各舌片対41は、所定間隔で平行に配置された一対の平板からなり、第3単位ウエイト30の連結片32との連結に用いる孔41hが形成されている。第4単位ウエイト40を第3単位ウエイト30に積み重ねると、第3単位ウエイト30の連結片32に形成された孔32hと、第4単位ウエイト40の舌片対41に形成された孔41hとが連通した状態となる。これら孔32hおよび孔41hにピンを挿入することで、第3単位ウエイト30と第4単位ウエイト40とを連結することができる。
また、第4単位ウエイト40には、第3単位ウエイト30の位置合わせ柱34が挿入される挿入部42が形成されている。挿入部42は第4単位ウエイト40の正面に形成された凹溝である。挿入部42が形成される位置は、視認可能位置であり、第4単位ウエイト40を第3単位ウエイト30に積み重ねた際に、位置合わせ柱34が挿入される位置である。
さらに、第4単位ウエイト40の上面には、移動式クレーンJの旋回台2に設けられた着脱装置2aと連結する連結部43が設けられている。
本実施形態では、位置合わせ柱12、34が、第1、第3単位ウエイト10、30に対して上側に突出して設けられており、下側に突出していない。そのため、第1、第3単位ウエイト10、30をトラックで別送する場合など、平坦な場所に載置する場合に、位置合わせ柱12、34が邪魔とならない。
つぎに、図2から図5に基づき、本実施形態のカウンタウエイトAの移動式クレーンJへの装着方法を説明する。なお、図2から図5は、カウンタウエイトAを正面から見た図であって、移動式クレーンJのクレーン操縦室3側から見た状態を示す。
図2に示すように、移動式クレーンJの車体フレーム1f上面には、所定位置に上向き凸部1aが設けられている(図6参照)。一方、第1単位ウエイト10の下面には、凸部1aに嵌合する凹部10aが形成されている。クレーン操縦室3内の作業員は、移動式クレーンJのクレーン装置を操作し、車体フレーム1fの凸部1aが設けられた位置に、第1単位ウエイト10を吊り降ろす(図2(A))。そして、第1単位ウエイト10の下面の凹部10aを車体フレーム1fの凸部1aに嵌合させることによって、第1単位ウエイト10を車体フレーム1fにおける所定位置に位置決めする(図2(B))。
つぎに、図3に示すように、クレーン装置で第2単位ウエイト20を第1単位ウエイト10の上に吊り降ろす(図3(A))。この際、位置合わせ柱12と挿入部22との嵌り具合を指標として位置合わせをしながら降ろしていき、第2単位ウエイト20を第1単位ウエイト10の上に積み重ねる(図3(B))。第1単位ウエイト10には視認可能位置に位置合わせ柱12が立設されており、第2単位ウエイト20には視認可能位置に挿入部22が形成されているため、クレーン操縦室3内の作業員からは、第2単位ウエイト20の第1単位ウエイト10に対する位置合わせの指標となる位置合わせ柱12および挿入部22の視認性が良い。そのため、位置合わせ柱12と挿入部22との嵌り具合を指標として調整操作を行うことができ、第2単位ウエイト20の積み重ね作業が容易となる。
つぎに、図4に示すように、クレーン装置で第3単位ウエイト30を第2単位ウエイト20の上に吊り降ろす(図4(A))。この際、位置合わせ柱12と挿入部33との嵌り具合を指標として位置合わせをしながら降ろしていき、第3単位ウエイト30を第2単位ウエイト20の上に積み重ねる(図4(B))。第1単位ウエイト10の位置合わせ柱12は、第2単位ウエイト20の厚みより長い寸法を有しており、第2単位ウエイト20が積み重ねられてもなお第2単位ウエイト20の上面より上側に突出している。また、第3単位ウエイト30には、視認可能位置に挿入部33が形成されている。クレーン操縦室3内の作業員からは、第3単位ウエイト30の第1単位ウエイト10に対する位置合わせの指標となる位置合わせ柱12および挿入部33の視認性が良い。そのため、位置合わせ柱12と挿入部33との嵌り具合を指標として調整操作を行うことができ、第3単位ウエイト30の積み重ね作業が容易となる。
第3単位ウエイト30を第2単位ウエイト20の上に積み重ねた後、第1単位ウエイト10の連結柱11に形成された孔11hと第3単位ウエイト30の舌片対31に形成された孔31hとにピンを挿入することで、第1単位ウエイト10、第2単位ウエイト20、および第3単位ウエイト30を連結する。
つぎに、図5に示すように、クレーン装置で第4単位ウエイト40を第3単位ウエイト30の上に吊り降ろす(図5(A))。この際、位置合わせ柱34と挿入部42との嵌り具合を指標として位置合わせをしながら降ろしていき、第4単位ウエイト40を第3単位ウエイト30の上に積み重ねる(図5(B))。第3単位ウエイト30には視認可能位置に位置合わせ柱34が立設されており、第4単位ウエイト40には視認可能位置に挿入部42が形成されているため、クレーン操縦室3内の作業員からは、第4単位ウエイト40の第3単位ウエイト30に対する位置合わせの指標となる位置合わせ柱34および挿入部42の視認性が良い。そのため、位置合わせ柱34と挿入部42との嵌り具合を指標として調整操作を行うことができ、第4単位ウエイト40の積み重ね作業が容易となる。
第4単位ウエイト40を第3単位ウエイト30の上に積み重ねた後、第3単位ウエイト30の連結片32に形成された孔32hと、第4単位ウエイト40の舌片対41に形成された孔41hとにピンを挿入することで、第3単位ウエイト30と第4単位ウエイト40とを連結する。
以上の操作で、単位ウエイト10〜40を積み重ねてカウンタウエイトAを構成する。その後、図7に示すように、旋回台2を旋回させて旋回台2の後部を車体フレーム1f上のカウンタウエイトAに対応する位置に位置させ、旋回台2の後部に設けられた着脱装置2aでカウンタウエイトAを旋回台2の後部に装着する。
以上のように、本実施形態のカウンタウエイトAによれば、クレーン操縦室3内の作業員から視認可能な位置に位置合わせ柱12、34が設けられているため、単位ウエイト10〜40の積み重ね作業が容易となる。本実施形態では、特に幅方向のズレを視認でき、幅方向の位置決めを容易にできる。その結果、カウンタウエイトAの装着作業の作業時間を短縮できる。
(その他の実施形態)
カウンタウエイトを構成する単位ウエイトは、位置合わせ柱と挿入部の一方を備えるよう構成されてもよいし、両方を備えるよう構成されてもよい。すなわち、上記実施形態の第1単位ウエイト10のように位置合わせ柱12のみを設けてもよいし、第2単位ウエイト20および第4単位ウエイト40のように挿入部22、42のみを設けてもよいし、第3単位ウエイト30のように位置合わせ柱34と挿入部33の両方を設けてもよい。
これらの組合せは、カウンタウエイトの形状により適宜変更できる。例えば、下側の単位ウエイト(第1単位ウエイト10)に長尺の位置合わせ柱(位置合わせ柱12)を設け、その上側に積み重ねられる複数の単位ウエイト(第2、第3単位ウエイト20、30)には挿入部(挿入部22、33)のみを設けるようにしてもよい。また、下側の単位ウエイト(第1単位ウエイト10)に対して上側の単位ウエイト(第4単位ウエイト40)の形状が異なる場合など、上側の単位ウエイト(第4単位ウエイト40)に下側の単位ウエイト(第1単位ウエイト10)に設けられた位置合わせ柱(位置合わせ柱12)が挿入される挿入部を形成できない場合には、それらの中間の単位ウエイト(第3単位ウエイト30)に新たな位置合わせ柱(位置合わせ柱34)を設け、上側の単位ウエイト(第4単位ウエイト40)には新たな位置合わせ柱(位置合わせ柱34)が挿入される挿入部(挿入部42)を形成するよう構成してもよい。
また、位置合わせ柱12、34は、単位ウエイト10〜40の積み重ね方向(上下方向)に突出して設けられればよい。すなわち、上記実施形態のように上側に突出して設けられる場合に限られず、下側に突出して設けられてもよいし、上側と下側の両方に突出して設けられても良い。
位置合わせ柱12、34の形状は特に限定されず、角柱でもよいし、円柱でもよい。挿入部22、33、42の形状も、位置合わせ柱12、34が挿入可能な形状であればよく、特に限定されない。
1 走行車体
1c 運転室
1f 車体フレーム
2 旋回台
2a 着脱装置
3 クレーン操縦室
4 ブーム
5 フック
A カウンタウエイト
10 第1単位ウエイト
12 位置合わせ柱
20 第2単位ウエイト
22 挿入部
30 第3単位ウエイト
33 挿入部
34 位置合わせ柱
40 第4単位ウエイト
42 挿入部

Claims (4)

  1. 車体フレームと、クレーン装置と、クレーン操縦室とを備える移動式クレーンのカウンタウエイトであって、
    複数の単位ウエイトを積み重ねて構成され、
    前記複数の単位ウエイトのうちの第1の単位ウエイト
    前記第1の単位ウエイトの側部に設けられた、玉掛け用の連結柱と、
    前記連結柱とは別に、前記クレーン装置により前記車体フレーム上に降ろした際に前記クレーン操縦室内の作業員から視認可能な位置に設けられ積み重ね方向に突出した位置合わせ柱と、を備え、
    前記複数の単位ウエイトのうちの第2の単位ウエイト、前記位置合わせ柱が挿入される挿入部を備える
    ことを特徴とする移動式クレーンのカウンタウエイト。
  2. 前記第2の単位ウエイトは、前記第1の単位ウエイトの上側に積み重ねられるものであり、
    前記第1の単位ウエイトには、前記位置合わせ柱が上側に突出して設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の移動式クレーンのカウンタウエイト。
  3. 車体フレームと、クレーン装置と、クレーン操縦室とを備える移動式クレーンのカウンタウエイトを構成する単位ウエイトであって、
    前記単位ウエイトの側部に設けられた、玉掛け用の連結柱と、
    前記連結柱とは別に、前記クレーン装置により前記車体フレーム上に降ろした際に前記クレーン操縦室内の作業員から視認可能な位置に設けられ積み重ね方向に突出し、他の単位ウエイトに形成された挿入部に挿入される位置合わせ柱と、を備える
    ことを特徴とする単位ウエイト。
  4. 車体フレームと、クレーン装置と、クレーン操縦室とを備える移動式クレーンのカウンタウエイトを構成する単位ウエイトであって、
    前記単位ウエイトの側部に設けられた、玉掛け用の連結柱と、
    前記連結柱とは別に、前記クレーン装置により前記車体フレーム上に降ろした際に前記クレーン操縦室内の作業員から視認可能な位置に設けられ上側または下側に突出し、上側または下側に積み重ねられる他の単位ウエイトに形成された挿入部に挿入される位置合わせ柱と、
    前記クレーン装置により前記車体フレーム上に降ろした際に前記クレーン操縦室内の作業員から視認可能な位置に設けられ、下側または上側に積み重ねられる他の単位ウエイトに上側または下側に突出して設けられた位置合わせ柱が挿入される挿入部と、備える
    ことを特徴とする単位ウエイト。
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