JP2017019630A - 移動式クレーンの動作切替装置 - Google Patents

移動式クレーンの動作切替装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017019630A
JP2017019630A JP2015138988A JP2015138988A JP2017019630A JP 2017019630 A JP2017019630 A JP 2017019630A JP 2015138988 A JP2015138988 A JP 2015138988A JP 2015138988 A JP2015138988 A JP 2015138988A JP 2017019630 A JP2017019630 A JP 2017019630A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crane
boom
performs
wire rope
winch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015138988A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6531527B2 (ja
Inventor
幹夫 赤松
Mikio Akamatsu
幹夫 赤松
昌司 西本
Masashi Nishimoto
昌司 西本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP2015138988A priority Critical patent/JP6531527B2/ja
Publication of JP2017019630A publication Critical patent/JP2017019630A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6531527B2 publication Critical patent/JP6531527B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

【課題】クレーン装置の動作を切り替える操作を容易とすることで、クレーン作業の作業効率を向上させることのできる移動式クレーンの動作切替装置を提供する。【解決手段】操作レバー35に対する所定の操作入力によってクレーン装置がウインチ巻き上げ動作を行い、操作レバー35に対する所定の操作入力及びブレーキペダル34に対する操作入力によってクレーン装置が鉛直地切り動作を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、クレーン装置の通常のウインチ巻き上げ動作と、載置された荷物を鉛直方向上方に吊り上げる鉛直地切り動作と、を切り替えるための移動式クレーンの動作切替装置に関するものである。
移動式クレーンは、走行可能な車体と、荷物を吊り上げるクレーン装置と、を備えている。クレーン装置は、基端側が車体に支持され、車体に対して起伏動作を行うブームと、ブームの先端部を通して荷物を係止するワイヤロープと、ワイヤロープの巻き取り及び繰り出しを行うウインチと、クレーン装置を動作させる操作を入力する操作入力部と、を有している。クレーン装置は、オペレータによる操作入力部に対する所定の操作入力に応じて所定の動作を行う。
また、前記移動式クレーンでは、載置された荷物をクレーン装置によって吊上げて地切りする際の荷振れを抑制するために、載置された荷物を鉛直方向上方に吊り上げる鉛直地切り動作を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平08−188379号公報
前記移動式クレーンでは、鉛直地切り動作を行う場合に、キャブ内の計器パネルの近傍に設けられた鉛直地切り動作を実行する専用のスイッチをオペレータが手で操作を行っている。前記移動式クレーンでは、通常のウインチを巻き上げる操作等、オペレータが通常のクレーン装置の操作を行った後に鉛直地切り動作を実行する場合に、操作入力部から手を放して鉛直地切り動作を実行するためのスイッチを操作する必要がある。このため、前記クレーン装置では、通常の動作と鉛直地切り動作とを切り替える操作が煩雑となり、クレーン作業の作業効率が低下するおそれがある。
本発明の目的とするところは、クレーン装置の動作を切り替える操作を容易とすることで、クレーン作業の作業効率を向上させることのできる移動式クレーンの動作切替装置を提供することにある。
本発明は、前記目的を達成するために、走行可能な車体と、クレーン作業を行うクレーン装置と、を備えた移動式クレーンの動作切替装置であって、走行する車体を減速または停止させるブレーキペダルと、クレーン装置を動作させる操作を入力する操作入力部と、操作入力部に対する所定の操作入力によってクレーン装置が所定の第1動作を行い、操作入力部に対する所定の操作入力及びブレーキペダルに対する操作入力によってクレーン装置が第1動作と異なる動作である所定の第2動作を行う動作切替制御部と、を備えている。
これにより、操作入力部に対する所定の操作入力及びブレーキペダルに対する操作入力によって、操作入力部に対する所定の操作入力のみ実行される第1動作と異なる動作である第2動作が実行されることから、オペレータが操作入力部から手を放すことなく第1動作から第2動作に切り替えることが可能である。
本発明によれば、オペレータが操作入力部から手を放すことなく第1動作から第2動作に切り替えることができるので、クレーン装置の動作を切り替える操作を容易に行うことができ、クレーン作業の作業効率を向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態を示す移動式クレーンの側面図である。 キャブ内を示す図である。 制御系を示すブロック図である。 鉛直地切り動作を説明する図である。 動作切替処理を示すフローチャートである。
図1乃至図5は、本発明の一実施形態を示すものである。
本発明の動作切替装置を備えた移動式クレーン1は、図1に示すように、一般の道路や作業エリア内を走行するための車体10と、クレーン作業を行うためのクレーン装置20と、車体10の走行及びクレーン装置20によるクレーン作業の操作を行うためのキャブ30と、を備えている。クレーン装置20及びキャブ30は、車体10に対して水平方向に旋回可能な旋回台40に支持され、旋回台40の幅方向一方にクレーン装置20が配置され、幅方向他方にキャブ30が配置されている。
車体10は、前側及び後側の幅方向両側に設けられた車輪11と、前側の車輪11の前方及び後側の車輪11の後方に設けられたアウトリガ12と、後側に設けられたエンジン13と、を備えている。車体10は、エンジン13の駆動力によって走行する。
クレーン装置20は、車体10に対して起伏自在に設けられると共に伸縮自在な伸縮ブーム21と、伸縮ブーム21に沿って延びると共に伸縮ブーム21の先端部から垂下されるワイヤロープ22と、ワイヤロープ22の巻き取り及び繰り出しを行うウインチ23と、伸縮ブーム21の先端部から垂下されるワイヤロープ22に吊り下げられるフックブロック24と、を有している。
伸縮ブーム21は、筒状に形成された第1〜第5ブーム部材21a,21b,21c,21d,21e(以降、21a〜eと記載する)からなり、第1〜第4ブーム部材21a〜dの内部に、それぞれ先端側に隣り合う第2〜第5ブーム部材21b〜eが収納されている。伸縮ブーム21は、第1〜第4ブーム部材21a〜dに対してそれぞれ第2〜第5ブーム部材21b〜eが移動自在に構成され、図示しない油圧式の伸縮シリンダによって第2〜第5ブーム部材21b〜eを移動させることにより伸縮動作を行う。また、第1ブーム部材21aは、基端部が旋回台40に上下方向に回動自在に連結されている。第1ブーム部材21aの伸長方向の略中央部と旋回台40との間には、図示しない油圧式の起伏シリンダが連結されており、起伏シリンダの伸縮動作によって伸縮ブーム21が起伏動作を行う。
ウインチ23は、旋回台40に回転自在に支持されており、図示しない油圧式のウインチモータによってワイヤロープの巻き取り動作及び繰り出し動作を行う。
キャブ30の内部には、図2に示すように、中央部に設けられたシート31と、シート31の前方に設けられたステアリングホイール31と、ステアリングホイール31の下方に設けられたアクセルペダル33と、アクセルペダル33と幅方向に間隔をおいて設けられたブレーキペダル34と、シート31の左右両側に設けられた複数の操作入力部としての操作レバー35と、が配置されている。アクセルペダル33は、エンジン13の回転数を調整する操作を行うために搭乗者によって操作される。また、ブレーキペダル34は、搭乗者が走行している車体10の減速や停止する操作を行うために搭乗者によって操作される。複数の操作レバー35は、それぞれ傾倒操作が可能であり、クレーン装置20によるクレーン作業を行うために搭乗者によって操作される。
旋回台40は、ボールベアリング式またはローラベアリング式の旋回サークルを介して車体10に対して旋回自在に設けられ、図示しない油圧式の旋回モータによって旋回する。
ここで、クレーン装置20を駆動させるための伸縮シリンダ、起伏シリンダ、ウインチモータ、旋回モータ等のアクチュエータは、エンジン13の動力によって駆動する図示しない油圧ポンプから供給される作動油によって駆動する。エンジン13の駆動力は、PTO機構14(図1及び図2に図示せず)を介して油圧ポンプに伝達される。PTO機構14は、エンジン13の駆動力が油圧ポンプに伝達されるオンの状態と、エンジン13の駆動力の油圧ポンプへの伝達が遮断されるオフの状態の切り替えが可能である。
また、移動式クレーン1は、車体10の走行やクレーン装置20の動作を制御するためのコントローラ50を備えている。
コントローラ50は、CPU、ROM、RAM等を有している。コントローラ50は、入力側に接続された装置から入力信号を受信すると、CPUが、入力信号に基づいてROMに記憶されたプログラムを読み出すとともに、入力信号によって検出された状態をRAMに記憶したり、出力側に接続された装置に出力信号を送信したりする。また、コントローラ50は、図3に示すように、後述する通常のウインチ巻き上げ動作と鉛直地切り動作とを切り替える動作切替部50aと、鉛直地切り動作時におけるクレーン装置20の動作及び動作速度を算出するための自動制御量算出部50bと、を有している。
コントローラ50の出力側には、図3に示すように、ガバナ駆動部51と、バルブ駆動部52と、が接続されている。ガバナ駆動部51には、エンジン13の回転数を調整するためのガバナ装置13aが接続されており、ガバナ駆動部51から出力された信号に基づいてガバナ装置13aの動作が制御される。バルブ駆動部52には、伸縮シリンダ、起伏シリンダ、ウインチモータ、旋回モータ等のアクチュエータに供給する作動油の流量及び流通方向を制御するコントロールバルブユニット53が接続されており、バルブ駆動部52から出力された信号に基づいてコントロールバルブユニット53の各スプールの動作が制御される。
コントローラ50の入力側には、図3に示すように、PTO機構14と、アクセルペダル33と、ブレーキペダル34と、操作レバー35と、クレーン装置20の旋回角度や伸縮ブーム21の起伏角度及び伸縮長さ等のクレーン装置20の姿勢を検出するための姿勢検出器54と、が接続されている。PTO機構14は、動作切替部50aに接続されており、PTO機構14の状態に関する信号が動作切替部50aに入力される。アクセルペダル33は、動作切替部50aに接続されると共にガバナ駆動部51に接続されており、アクセルペダル33の操作量に関する信号が動作切替部50a及びガバナ駆動部51に入力される。ブレーキペダル34は、動作切替部50aに接続されており、ブレーキペダル34の操作状態に関する信号が動作切替部50aに入力される。操作レバー35は、自動制御量算出部50bに接続されており、操作レバー35の操作方向に関する信号及び操作量に関する信号が自動制御量算出部50bに入力される。姿勢検出器54は、自動制御量算出部50bに接続されており、姿勢検出器54の検出されたクレーン装置20の姿勢に関する信号が自動制御量算出部50bに入力される。
以上のように構成された移動式クレーン1において、クレーン作業を行う場合には、まず、図4に示すように、アウトリガ12によって車体10を支持した状態で、伸縮ブーム21を、荷物Aの設置場所、荷物Aの吊り上げ高さ及び荷物Aの移動場所に応じた伸縮長さ及び起伏角度に設定する。次に、ウインチ23からワイヤロープ22を繰り出してフックブロック24を地面の近傍まで下げてフックブロック24に荷物Aを係止し、ウインチ23にワイヤロープ22を巻き取って荷物Aを吊り上げる。
クレーン作業時の荷物Aを地切りさせる前の状態において、所定の第1動作としての通常のウインチ巻き上げ動作を行うと、伸縮ブーム21は、地面に載置された荷物Aの重さが作用することにより、図4の二点鎖線に示すように、撓みが生じて先端部が前方に移動する。このため、図4の二点鎖線に示す状態からウインチ巻き上げ動作で荷物Aを地切りさせると、荷物Aが前方に移動する状態、所謂、荷振れが発生する。
荷物Aを地切させる際の荷振れを防止するために、移動式クレーン1は、コントローラ50によってクレーン装置20の動作を制御することで、地面に載置された荷物Aを鉛直方向上方に吊り上げて地切りさせる所定の第2動作としての鉛直地切り動作を行う。
鉛直地切り動作は、伸縮ブーム21に荷物Aの重さが作用した状態において伸縮ブーム21の先端部を、図4の一点鎖線で示すように、荷物Aの重心位置の鉛直方向上方に位置させるための動作である。
鉛直地切り動作は、伸縮ブーム21が図4の二点鎖線に示す姿勢で、ワイヤロープ22を張った状態から伸縮ブーム21を起仰させる動作のみによって図4の一点鎖線の姿勢として地切りする方法と、ワイヤロープ22を張った状態から伸縮ブーム21を起仰させる動作によって図4の一点鎖線の姿勢とすると同時にウインチ23の巻き上げ動作を行うことで地切りする方法と、がある。
また、鉛直地切り動作では、荷物Aの重さが作用して伸縮ブーム21が幅方向に撓む場合に、地面に載置された荷物Aの重心位置の鉛直方向上方に伸縮ブーム21の先端部を位置させるために、旋回台40の旋回動作を行う。
また、鉛直地切り動作は、通常のウインチ巻き上げ動作の後に実行されるものであり、操作性の観点から、ウインチ巻き上げ動作を実行する操作レバー35の操作と同一の操作レバー35の操作を行うとともに、アクセルペダル33を操作することなくブレーキペダル34を操作することによって実行される。通常のウインチ巻き上げ動作では、アクセルペダル33の操作量に基づいてエンジン13の回転数を調整するとともに、操作レバー35の操作量に基づいてコントロールバルブユニット53の弁開度を調整することによってウインチモータに対する作動油の供給量を調整し、ウインチ23の巻き上げ速度を変化させる。一方、鉛直地切り動作では、姿勢検出器54によって検出されたクレーン装置20の姿勢と操作レバー35の操作量に基づいて、コントロールバルブユニット53の各コントロールバルブのスプールの操作量及び操作方向が制御されるとともに、エンジン13の回転数が制御される。このため、鉛直地切り動作は、クレーン装置20の動作を中断させることなく、通常のウインチ巻き上げ動作から連続して実行される。
コントローラ50は、キャブ内におけるオペレータの操作に基づいて通常のウインチ巻き上げ動作または鉛直地切り動作に切り替える動作切替処理を行う。このときの、コントローラ50のCPUの動作を、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1)
ステップS1においてCPUは、PTO機構14がオンの状態であるか否かを判定する。PTO機構14がオンの状態であると判定した場合にはステップS2に処理を移し、PTO機構14がオンの状態であると判定しなかった場合には動作切替処理を終了する。
(ステップS2)
ステップS1においてPTO機構14がオンの状態であると判定した場合に、ステップS2においてCPUは、操作レバー35に対してウインチ23を巻き上げる操作がなされているか否かを判定する。ウインチ23を巻き上げる操作がなされていると判定した場合にはステップS3に処理を移し、ウインチ23を巻き上げる操作がなされていると判定しなかった場合には動作切替処理を終了する。
(ステップS3)
ステップS2において操作レバー35に対してウインチ23を巻き上げる操作がなされていると判定した場合に、ステップS3においてCPUは、ブレーキペダル34が操作されているか否かを判定する。ブレーキペダル34が操作されていると判定した場合にはステップS4に処理を移し、ブレーキペダル34が操作されていると判定しなかった場合にはステップS7に処理を移す。
(ステップS4)
ステップS3においてブレーキペダル34が操作されていると判定した場合に、ステップS4においてCPUは、アクセルペダル33が操作されているか否かを判定する。アクセルペダル33が操作されていると判定した場合にはステップS8に処理を移し、アクセルペダル33が操作されていると判定しなかった場合にはステップS5に処理を移す。
(ステップS5)
ステップS4においてアクセルペダル33が操作されていると判定しなかった場合に、ステップS5においてCPUは、操作レバー35にウインチ23を巻き上げる操作と異なる操作がなされているか否かを判定する。操作レバー35にウインチ23を巻き上げる操作と異なる操作がなされていると判定した場合には動作切替処理を終了し、操作レバー35にウインチ23を巻き上げる操作と異なる操作がなされていると判定しなかった場合にはステップS6に処理を移す。
(ステップS6)
ステップS5において操作レバー35にウインチ23を巻き上げる操作と異なる操作がなされていると判定しなかった場合に、ステップS6においてCPUは、鉛直地切り動作を行って動作切替処理を終了する。
(ステップS7)
ステップS3においてブレーキペダル34が操作されていると判定しなかった場合に、ステップS7においてCPUは、ブレーキペダル34が操作されていない状態が所定時間以上継続しているか否かを判定する。ブレーキペダル34が操作されていない状態が所定時間以上継続していると判定した場合にはステップS8に処理を移し、ブレーキペダル34が操作されていない状態が所定時間以上継続していると判定しなかった場合にはステップS4に処理を移す。
(ステップS8)
ステップS4においてアクセルペダル33が操作されていると判定した場合、または、ステップS7においてブレーキペダル34が操作されていない状態が所定時間以上継続していると判定した場合に、ステップS8においてCPUは、ウインチ巻き上げ動作を行って動作切替処理を終了する。
このように、本実施形態の移動式クレーンの動作切替装置によれば、操作レバー35に対する所定の操作入力によってクレーン装置20がウインチ巻き上げ動作を行い、操作レバー35に対する所定の操作入力及びブレーキペダル34に対する操作入力によってクレーン装置20が鉛直地切り動作を行う。
これにより、オペレータが操作レバー35から手を放すことなく通常のウインチ巻き上げ動作から鉛直地切り動作に切り替えることができるので、クレーン装置20の動作を切り替える操作を容易に行うことができ、クレーン作業の作業効率を向上させることが可能となる。また、操作レバー35に対する所定の操作入力及びブレーキペダル34に対する操作入力によって鉛直地切り動作を実行することが可能となるので、鉛直地切り動作を実行するための専用のスイッチを必要とすることがなく、キャブ30内のスペースを有効に利用することが可能となる。
また、鉛直地切り動作は、載置された荷物Aに係止したワイヤロープ22を張った状態から伸縮ブーム21を起仰させることで地切りを行う。
これにより、伸縮ブーム21を起仰させる簡単な動作制御によって鉛直地切り動作を行うことができるので、製造コストの低減を図ることが可能となる。
また、鉛直地切り動作は、載置された荷物Aに係止したワイヤロープ22を張った状態から伸縮ブーム21を起仰させると共にウインチ23によってワイヤロープ22を巻き取ることで地切りを行う。
これにより、載置された荷物Aの重心位置の鉛直方向上方に伸縮ブーム21の先端部を確実に位置させることができるので、鉛直地切り動作の動作精度を向上させることが可能となる。
また、鉛直地切り動作中は、姿勢検出器54の検出された姿勢と操作レバー35に入力された動作速度に基づいてエンジン13の出力が調整される。
これにより、ウインチ巻き上げ動作から鉛直地切り動作への動作の切り替え時にエンジン13の回転数が低下することによるクレーン装置20の動作の中断を生じさせることなく、連続してクレーン作業を行うことができ、クレーン作業の作業効率を向上させることが可能となる。また、鉛直地切り動作時にエンジン13の回転数がコントローラ50によって調整されることから、クレーン装置20を円滑に動作させることができ、クレーン作業の精度を向上させることが可能となる。
尚、前記実施形態では、クレーン装置が所定の第1動作を行う操作入力部に対する所定の操作入力と、ブレーキペダルに対する操作入力と、によってクレーン装置が第1動作と異なる所定の第2動作を行う動作切り替えの一例として、載置された荷物を地切りさせる際のクレーン装置の動作において、通常のウインチ巻き上げ動作を第1動作とし、鉛直巻き上げ動作を第2動作としたものを示したが、これに限られるものではない。例えば、通常の伸縮ブーム21の起伏動作を第1動作とし、伸縮ブーム21の起伏動作の際にウインチ23の巻き上げ動作または巻き下げ動作を行ってフックブロック24を水平移動させる動作を第2動作としてもよい。また、伸縮ブーム21の先端部に取り付けられたジブの起伏動作を第1動作とし、ジブの伸縮動作を第2動作としてもよい。
また、前記実施形態では、傾倒操作する操作レバー35を操作入力部として示したが、クレーン装置20を動作させる操作を入力するものであれば、操作レバーに限られるものではない。
また、前記実施形態では、伸縮ブーム21の先端部を載置された荷物Aの重心の鉛直方向上方に位置させる動作と、荷物Aを地切りする動作と、を連続して行う鉛直地切り動作を示している。載置された荷物Aを鉛直方向上方に吊り上げる他の方法として、操作レバー35の操作及びブレーキペダル34の操作によって、伸縮ブーム21の先端部を荷物Aの重心の鉛直方向上方に位置させて荷物Aを地切りする直前で一時停止し、ブレーキペダル34の操作を解除することによってクレーン装置20の一時停止の状態を解除した後、荷物Aの地切りを行うようにしてもよい。
1…移動式クレーン、10…車体、13…エンジン、20…クレーン装置、21…伸縮ブーム、22…ワイヤロープ、23…ウインチ、34…ブレーキペダル、35…操作レバー、50…コントローラ、54…姿勢検出器、A…荷物。

Claims (5)

  1. 走行可能な車体と、クレーン作業を行うクレーン装置と、を備えた移動式クレーンの動作切替装置であって、
    走行する車体を減速または停止させるブレーキペダルと、
    クレーン装置を動作させる操作を入力する操作入力部と、
    操作入力部に対する所定の操作入力によってクレーン装置が所定の第1動作を行い、操作入力部に対する所定の操作入力及びブレーキペダルに対する操作入力によってクレーン装置が第1動作と異なる動作である所定の第2動作を行う動作切替制御部と、を備えた
    ことを特徴とする移動式クレーンの動作切替装置。
  2. クレーン装置は、基端側が車体に支持されたブームと、ブームの先端部を通して荷物が係止されるワイヤロープと、ワイヤロープの巻き取り及び繰り出しを行うウインチと、を有し、
    第2動作は、載置された荷物をワイヤロープによって鉛直方向上方に吊り上げる鉛直地切り動作である
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動式クレーンの動作切替装置。
  3. ブームは、車体に対して起伏動作を行うものであり、
    鉛直地切り動作は、載置された荷物に係止したワイヤロープを張った状態からブームを起仰させることで地切りを行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の移動式クレーンの動作切替装置。
  4. ブームは、車体に対して起伏動作を行うものであり、
    鉛直地切り動作は、載置された荷物に係止したワイヤロープを張った状態からブームを起仰させると共にウインチによってワイヤロープを巻き取ることで地切りを行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の移動式クレーンの動作切替装置。
  5. ブームの起伏動作及びウインチの巻き取り及び繰り出しの動作の駆動源としてのエンジンと、
    クレーン装置の姿勢を検出する姿勢検出器と、を備え、
    操作入力部は、クレーン装置の動作速度に関する入力が可能であり、
    第2動作中は、姿勢検出器によって検出された姿勢と操作入力部に入力された動作速度に基づいてエンジンの出力が調整される
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の移動式クレーンの動作切替装置。
JP2015138988A 2015-07-10 2015-07-10 移動式クレーンの動作切替装置 Active JP6531527B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015138988A JP6531527B2 (ja) 2015-07-10 2015-07-10 移動式クレーンの動作切替装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015138988A JP6531527B2 (ja) 2015-07-10 2015-07-10 移動式クレーンの動作切替装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017019630A true JP2017019630A (ja) 2017-01-26
JP6531527B2 JP6531527B2 (ja) 2019-06-19

Family

ID=57887650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015138988A Active JP6531527B2 (ja) 2015-07-10 2015-07-10 移動式クレーンの動作切替装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6531527B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020104972A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 株式会社北川鉄工所 クレーンシステム、クレーンの制御装置、及びクレーンの制御プログラム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001262891A (ja) * 2000-03-21 2001-09-26 Mitsubishi Electric Corp 車両キーシステム
JP2006056617A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Tadano Ltd ブーム式クレーンに用いられる荷物の地切装置
JP2013219864A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Tadano Ltd 作業機械

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001262891A (ja) * 2000-03-21 2001-09-26 Mitsubishi Electric Corp 車両キーシステム
JP2006056617A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Tadano Ltd ブーム式クレーンに用いられる荷物の地切装置
JP2013219864A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Tadano Ltd 作業機械

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020104972A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 株式会社北川鉄工所 クレーンシステム、クレーンの制御装置、及びクレーンの制御プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6531527B2 (ja) 2019-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6177400B1 (ja) クレーン車
JP5018256B2 (ja) クレーン作業車
JP5468767B2 (ja) 軌陸作業車
US11434113B2 (en) Crane
JP2018087069A (ja) クレーン
JP5674377B2 (ja) 軌道走行車両
JP6531527B2 (ja) 移動式クレーンの動作切替装置
WO2005090225A1 (ja) ブーム式クレーンに用いられる荷物の地切装置
JP5502317B2 (ja) 軌道走行車両の走行制御装置
JP5086032B2 (ja) 高所作業車のブーム自動格納装置
JP2007297151A (ja) 高所作業車
JP2007015774A (ja) 高所作業車
JP2008110840A (ja) 高所作業車の制御装置
JP5390113B2 (ja) 作業車
JP6604155B2 (ja) クレーン車
JP5502316B2 (ja) 軌道走行車両の走行制御装置
WO2018123785A1 (ja) クレーン
JP2000264599A (ja) ブーム式作業車の安全装置
JP2009040599A (ja) 移動式クレーン
JP7067123B2 (ja) フック位置制御装置
CN115108455A (zh) 起重机
JP6642203B2 (ja) クレーン
JP2024061463A (ja) クレーン
JP2019119599A (ja) 作業機械の動作制御装置
JP2014094798A (ja) 高所作業車のサブブーム装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190506

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6531527

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250