JP6604155B2 - クレーン車 - Google Patents
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Description
図1及び図2を参照して、本実施形態に係るオールテレーンクレーン100を説明する。本実施形態に係るオールテレーンクレーン100は、走行体10と、クレーン装置20とを主に備える。オールテレーンクレーン100は、クレーン車の一例である。但し、クレーン車の具体例はオールテレーンクレーン100に限定されず、例えば、ラフテレーンクレーン、カーゴクレーン等であってもよい。
走行体10は、図1及び図2に示されるように、複数のタイヤ11と、走行キャビン12と、アウトリガ13とを主に備える。走行体10は、エンジン(図示省略)の動力によってタイヤ11が回転されることによって、走行する。但し、走行体10は、タイヤ11に代えてキャタピラによって走行するものであってもよい。
クレーン装置20は、図1及び図2に示されるように、旋回体(ベースの一例)21と、ブーム22と、クレーンキャビン23と、第1フック24と、第2フック25とを主に備える。クレーン装置20は、旋回体21に搭載されたエンジン(図示省略)の動力が油圧システム(図示省略)を通じて伝達されることによって動作する。また、ブーム22の先端には、図2及び図3に示されるジブ28を着脱することができる。
第1フック24は、図1に示されるように、ワイヤ26によってブーム22の先端に吊下される。そして、第1フック24は、第1ウインチ34がワイヤ26を巻き取り或いは繰り出すことによって昇降する。第1フック24は、第2フック25と比較して、重い吊荷を吊り上げることができるが、昇降速度が遅い。
ジブ28は、図2に示されるように、ブーム22の先端に着脱可能に構成されている。ブーム22の先端に装着されたジブ28は、ブーム22に対して起伏可能に支持されている。また、ジブ28は、伸縮可能であってもよい。ジブ28がブーム22に装着されることによって、クレーン装置20の作業範囲が拡大される。ブーム22の先端から取り外されたジブ28は、例えば、別の場所で保管する他、ブーム22の側面或いは下面に沿って格納されてもよい。
第1ウインチ34は、図1に示されるように、旋回体21の旋回中心より後方(旋回中心よりクレーンキャビン23から遠い位置)において、旋回体21に搭載されている。第2ウインチ35は、第1ウインチ34のさらに後方において、旋回体21に搭載されている。すなわち、第2ウインチ35は、第1ウインチ34より旋回体21の旋回中心から離れた位置において、旋回体21に搭載される。また、第2ウインチ35は、旋回体21に着脱可能に構成されている。ウインチ34、35は、ワイヤ26、27を繰り出し或いは巻き取ることによって、フック24、25を昇降させる。
オプショナルカウンタウエイト37は、図2に示されるように、第2ウインチ35が取り外された旋回体21に搭載される。すなわち、第2ウインチ35及びオプショナルカウンタウエイト37は、両方を同時に旋回体21に装着することはできず、いずれか一方が選択的に旋回体21に装着される。オプショナルカウンタウエイト37は、旋回体21に着脱可能に構成されている。オプショナルカウンタウエイト37は、第2ウインチ35と略同一の重量を有するウエイトの一例である。
オールテレーンクレーン100は、図5に示されるように、制御部50を備える。制御部50は、オールテレーンクレーン100の動作を制御する。制御部50は、記憶部51に記憶されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)によって実現されてもよいし、ハードウェア回路によって実現されてもよいし、これらの組み合わせであってもよい。記憶部51は、CPUによって実行されるプログラム、及びプログラムの実行中に一時記憶される各種情報を記憶する。
S/Oセンサ44は、第2ウインチ35及びオプショナルカウンタウエイト37の一方が旋回体21に装着されていることに応じて、検出信号を出力するセンサの一例である。一方、S/Oセンサ44は、第2ウインチ35及びオプショナルカウンタウエイト37の両方が旋回体21に装着されていないことに応じて、検出信号を出力しない。S/Oセンサ44は、例えば図6に示されるように、制御部50から延出されたケーブル44Aと、第2ウインチ35に設けられた第1装着部44Bと、オプショナルカウンタウエイト37に設けられた第2装着部44Cとで構成される。
次に、図7を参照して、クレーン装置20の動作を制御する制御部50の処理を説明する。制御部50は、例えば、クレーン装置20を動作させる操作を第1操作部45を通じて受け付けた(すなわち、第1操作部45から操作信号が出力された)ことに応じて、図7に示されるクレーン制御処理を実行する。
図7に示されるクレーン制御処理は、第1ウインチ34を用いてジブ28をブーム22に着脱する場合にも実行される。以下、第1ウインチ34を用いてジブ28をブーム22に装着する手順を説明する。なお、ジブ28をブーム22から取り外す手順は、下記の手順の逆順である。
上記の実施形態によれば、第2ウインチ35及びオプショナルカウンタウエイト37の一方が旋回体21に装着されている場合に、操作信号に従ってオールテレーンクレーン100が動作され、第2ウインチ35及びオプショナルカウンタウエイト37が旋回体21に装着されていない場合に、操作信号に従ったオールテレーンクレーン100の動作が規制される。その結果、姿勢を安定させた状態でオールテレーンクレーン100を動作させることができる。また、第2ウインチ35及びオプショナルカウンタウエイト37の装着忘れが表示部36を通じて報知されるので、オールテレーンクレーン100の動作が規制されている原因を、作業者に認識させることができる。
20・・・クレーン装置
22・・・ブーム
24・・・第1フック
25・・・第2フック
28・・・ジブ
32・・・起伏シリンダ
33・・・伸縮シリンダ
34・・・第1ウインチ
35・・・第2ウインチ
36・・・表示部
44・・・S/Oセンサ
45・・・第1操作部
46・・・第2操作部
50・・・制御部
100・・・オールテレーンクレーン
Claims (5)
- 走行体と、
旋回可能に上記走行体に支持された旋回体と、
起伏及び伸縮可能に上記旋回体に支持されたブームと、
上記ブームの先端に吊下可能な第1フック及び第2フックと、
上記第1フックを吊下するワイヤを繰り出し及び巻き取る第1ウインチと、
上記旋回体に着脱可能であり、上記第2フックを吊下するワイヤを繰り出し及び巻き取る第2ウインチと、
上記第2ウインチが取り外された上記旋回体に着脱可能なウエイトと、
上記第2ウインチ及び上記ウエイトの一方が上記旋回体に装着されていることに応じて、検出信号を出力するセンサと、
上記ブームの起伏、上記ブームの伸縮、或いは上記第1ウインチによるワイヤの繰り出し或いは巻き取りを指示する操作を受け付けたことに応じて、当該操作に対応する操作信号を出力する第1操作部と、
制御部とを備えるクレーン車であって、
上記制御部は、
上記第1操作部から上記操作信号が出力され、且つ上記センサから上記検出信号が出力されていることに応じて、当該操作信号に従って該クレーン車を動作させる動作制御処理と、
上記第1操作部から上記操作信号が出力され、且つ上記センサから上記検出信号が出力されていないことに応じて、当該操作信号に従った該クレーン車の動作を規制する規制処理とを実行するクレーン車。 - 該クレーン車は、
第1接続部及び第2接続部を有しており、上記ブームの先端に着脱可能なジブと、
上記第1接続部及び上記第2接続部に着脱可能であり、上記第1ウインチ或いは上記第2ウインチによるワイヤの繰り出し或いは巻き取りを指示する操作を受け付けたことに応じて、上記操作信号を出力する第2操作部とを備えており、
上記制御部は、上記動作制御処理において、
上記第1接続部を通じて上記第2操作部から上記操作信号が出力されたことに応じて、上記第1ウインチにワイヤを繰り出し或いは巻き取らせ、
上記第2接続部を通じて上記第2操作部から上記操作信号が出力されことに応じて、上記第2ウインチにワイヤを繰り出し或いは巻き取らせる請求項1に記載のクレーン車。 - 上記制御部は、
上記第1接続部を通じて上記第2操作部から上記操作信号が出力され、且つ上記センサから上記検出信号が出力されていることに応じて、上記動作制御処理を実行し、
上記第1接続部を通じて上記第2操作部から上記操作信号が出力され、且つ上記センサから上記検出信号が出力されていないことに応じて、上記規制処理を実行する請求項2に記載のクレーン車。 - 該クレーン車は、報知部をさらに備えており、
上記制御部は、上記規制処理を実行したことに応じて、上記第2ウインチ及び上記ウエイトが上記旋回体に装着されていないことを上記報知部に報知させる報知処理を実行する請求項1から3のいずれかに記載のクレーン車。 - 上記旋回体に装着された上記第2ウインチは、上記旋回体に装着された上記ウエイトより、上記旋回体の旋回中心から離れた位置にまで延設される請求項1から4のいずれかに記載のクレーン車。
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