JP6527092B2 - クレーン - Google Patents

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本発明は、クレーンに関する。
クローラクレーンの起伏装置には、ライブマスト式(例えば、特許文献1参照)とAフレーム式の2種類がある。ライブマスト式は、Aフレーム式と比べた場合、組立性が良く、また安価に構成できる等の長所がある。
特開2011−190084号公報
しかしながら、同じ長さのブームを引き起こす場合、後端半径が大きくなってしまうという欠点がある。そのため、狭いところで作業をする場合、後端半径が大きくならないようにブームを寝かせると、最小作業半径が大きくなってしまう。一方で、ライブマストの短いクレーンでは、後端半径は小さいが、長尺なブームを引き起こせなくなったり、性能が低下する等の問題が生じる。
本発明は、ブームとライブマストとをペンダント部材で接続し、前記ライブマストを起伏させて前記ブームを起伏するクレーンであって、少なくとも第1長さのペンダント部材を用いた第1仕様と、第1長さよりも短い第2長さのペンダント部材を用いた第2仕様のいずれかの仕様で作業を行うクレーンにおいて、少なくとも前記第1仕様で使用される第1定格総荷重曲線と前記第2仕様で使用される第2定格総荷重曲線が記憶されている記憶部と、前記第1仕様および第2仕様のいずれかの仕様が設定されているかの仕様情報を取得する取得部と、前記取得部で取得した仕様情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている第1および第2定格総荷重曲線のいずれか一方を選択して設定する設定部と、吊り荷重と作業半径と前記設定された定格総荷重曲線とに基づいて、少なくとも前記ブームを起伏させる動作を制御する制御部と、を備える。
本発明によれば、ブーム起伏動作制限を含むクレーン保護動作を担保しつつペンダント部材の長さを変更することで第1仕様および第2仕様のいずれかで、すなわち作業現場状況に応じて小さい後端半径、大きい後端半径の仕様でクレーン作業を行うことが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施の形態を示す図である。 図2は、標準仕様のブームペンダントを用いた場合と、短尺仕様のブームペンダントを用いた場合とを比較して示した図である。 図3は、標準仕様で使用した場合を説明する図である。 図4は、短尺仕様による狭所作業を示す図である。 図5は、定格総荷重曲線の選択動作とクレーン保護動作を説明するためのブロック図である。 図6は、定格総荷重曲線の一例を模式的に示す図である。 図7は、定格総荷重曲線の選択に関する処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、第2の実施の形態を示す図である。 図9は、第2の実施の形態の定格総荷重曲線の選択動作とクレーン保護動作を説明するためのブロック図である。 図10は、第3の実施の形態の定格総荷重曲線の選択動作とクレーン保護動作を説明するためのブロック図である。 図11は、第3の実施の形態を説明するためのフローチャートである。 図12は、第4の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
−第1の実施の形態−
図1は、本発明の第1の実施の形態を示す図である。図1に示すクレーン1はクローラクレーンであって、下部走行体10と、下部走行体10上に旋回可能に搭載された上部旋回体11と、上部旋回体11の前部に前後方向に起伏可能に軸支されたブーム12とを有する。ブーム12の先端部には前後方向に回動可能にジブ13が取り付けられ、ジブ13の先端部から昇降可能にフック14が吊り下げられている。
ジブ13の基端部にはフロントポスト15が取り付けられ、フロントポスト15とジブ先端部とはジブペンダント17で接続されている。ブーム12の頂部にはリアポスト16が取り付けられている。ジブ起伏ロープ18は、フロントポスト15およびリアポスト16の各先端に設けられたシーブ19,20の間に掛け回されている。ジブドラム27の駆動によりジブ起伏ロープ18が巻き取りまたは繰り出され、リアポスト16に対してフロントポスト15が回動し、ジブペンダント17を介してジブ13が起伏する。
上部旋回体11の前部には、回動可能にライブマスト21が軸支されている。ライブマスト21の先端部とブーム12の頂部とはブームペンダント22で接続されている。ライブマスト21の先端部に設けられたシーブ23とブーム起伏ドラム24の後方に設けられたシーブ25との間には、ブーム起伏ロープ26が複数回掛け回されている。ブーム起伏ロープ26の一端側は、ブーム起伏ドラム24に巻回されている。ブーム起伏ドラム24の駆動によりブーム起伏ロープ26が巻き取りまたは繰り出されると、ライブマスト21が回動してブームペンダント22を介してブーム12が起伏する。
本実施の形態では、ブームペンダント22は3つのブームペンダント22a,22b,22cで構成されており、中間に配置されたブームペンダント22cを着脱することにより、ブームペンダント22を長短の2つの長さに設定することができる。本実施形態では、ブームペンダント22a,22b,22cを用いる構成が標準仕様のブームペンダント22である。そして、標準仕様からブームペンダント22cを外してブームペンダント22aとブームペンダント22bとを接続することで、標準仕様よりも短い短尺仕様のブームペンダント22に変更することができる。
なお、ブームペンダント22a〜22cはバーペンダントで構成されたり、ペンダントロープで構成されたりする。ブームペンダント22a,22bとブームペンダント22cとの接続は、例えばピン接続構造により行われる。
図2は、標準仕様のブームペンダント22を用いた場合と、短尺仕様のブームペンダント22を用いた場合とを比較して示した図である。図2は、ブーム12をほぼ垂直状態とした場合を示している。ブーム12とライブマスト21との相対角度は、標準仕様の場合にはΔθaで、短尺仕様の場合にはΔθaよりも小さなΔθbとなる。そのため、図2のようにブーム12を同一姿勢にして同一作業半径Rとした場合、標準仕様での後端半径raは短尺仕様での後端半径rbよりも大きくなる。
標準仕様のブームペンダント22を用いる場合、最長ブーム長さは長くなり性能も向上するが、後端半径が大きくなってしまう。一方、短尺仕様のブームペンダント22を用いる場合、最長ブーム長さは短くなり性能も下がってしまうが、後端半径を小さくすることができる。
図3は、標準仕様の場合を説明する図である。上述のように、標準仕様の方が、短尺仕様の場合よりも後端半径が大きくなる傾向にある。そのため、作業環境が狭所である場合、車両後端から後方に突出したライブマスト21の先端が、例えば作業場を囲っている塀100等に干渉しやすくなる。そのような干渉を避けるために、図3のようにブーム12を前方に倒した場合、ブーム12が建物101と干渉する可能性があり、作業性に劣る。
本実施の形態では、標準仕様のブームペンダント22に長さ調整用のブームペンダント22cを備え、標準仕様のブームペンダント22と短尺仕様のブームペンダント22を選択的に使用できるような構成としている。そのため、狭い場所での作業時には、図4に示すように、ブームペンダント22cを取り外した短尺仕様のブームペンダント22を使用することで、塀100や建物101に干渉することなく作業ができ、作業自由度が向上する。
ところで、ブームペンダント22の長さを変更すると、ライブマスト21とブーム12との幾何学的な関係が変化するので、使用すべき定格総荷重曲線を変更する必要がある。そこで、本実施の形態では、ブームペンダント22の長さに応じた定格総荷重曲線を選択し、選択された定格総荷重曲線に基づいて保護動作等の制御を行うように構成した。保護動作は、少なくともブーム起伏の動作を制御して作業半径が所定値以上になることを制限する動作を含む。
図5は、定格総荷重曲線の選択動作を説明するためのブロック図である。コントローラ70は、標準仕様および短尺仕様のいずれの仕様が設定されているかの仕様情報を取得する取得部701と、複数の定格総荷重曲線に関するデータ等が記憶されている記憶部702と、取得部701で取得した仕様情報に基づいて、記憶部702に記憶されている第1および第2定格総荷重曲線のいずれか一方を選択して設定する設定部703と、吊り荷重と作業半径と設定された定格総荷重曲線とに基づいて、少なくともブーム12を起伏させる動作を制御する制御部704とを備えている。
コントローラ70には、操作部74、表示部75、荷重計76およびクレーン動作部80が接続されている。操作部74および表示部75は、図1に示した運転室30に設けられている。操作部74には、クレーン1を起動するための起動スイッチ74aが設けられている。表示部75には、クレーン作業の各種情報が表示される。荷重計76は吊り荷重を検出するものであり、例えばブーム起伏ロープの張力を検出するロードセルを含み、ブーム長、ジブ長、ブーム角度、ジブ角度などに基づいて起伏ロープ張力を算出し、この起伏ロープ張力から吊り荷重を算出する。
ブーム12の基端部には、ブーム12の対地角度(以下ではブーム角度と呼ぶ)を検出する角度計72が設けられている。また、ライブマスト21の基端部には、ライブマスト21の対地角度(以下ではライブマスト角度と呼ぶ)を検出する角度計73が設けられている。角度計72,73から出力された角度検出信号は、それぞれコントローラ70に入力される。
コントローラ70は、角度計72,73から入力された角度検出信号に基づいて、標準仕様のブームペンダント22および短尺仕様のブームペンダント22のいずれが使用されているかを判定する。ブームペンダント22の長さが異なると、ライブマスト21とブーム12との幾何学的な関係が異なるので、使用すべき定格総荷重曲線も異なる。そのため、ブームペンダント22に関する判定結果に基づいて、使用しているブームペンダント22に応じた定格総荷重曲線が選択され、選択された定格総荷重曲線に基づいて上述した保護動作が行われる。
ブームペンダント22に関する判定結果とは、 標準仕様と短尺仕様のいずれが選択されているかの仕様情報を含み、仕様情報は、後述するように、ブーム12とライブマスト21との間の相対角度Δθを含む。すなわち、上述したように、ブームペンダント22の長さが長い標準仕様における相対角度Δθ(=Δθa)は、ブームペンダント22の長さが短い短尺仕様における相対角度Δθ(=Δθb)よりも大きいので、相対角度Δθに基づき標準仕様か短尺仕様かを判定することができる。
クレーン動作部80は、ブーム12を起伏動作させるブーム起伏動作部801と、ジブ13を起伏動作させるジブ起伏動作部802と、フック14を巻上、巻下動作させるフック動作部803とを有する。ブーム起伏動作部801はブーム起伏ロープ26を繰り出し繰り込むブーム起伏ドラム24を備える起伏ウインチを含む。ジブ起伏動作部802はジブ起伏ロープ18を繰り出し繰り込むジブ起伏ドラム27を備えるジブ起伏ウインチを含む。また、巻上ロープ28を繰り出し繰り込む巻上ドラム29を備える巻上ウインチを含む。各ウインチは油圧モータと減速装置を備え、図示しない油圧回路から供給される圧油で正逆転する。
油圧回路は、油圧ポンプと、油圧ポンプから吐出される圧油の流量と方向を制御する制御弁と、油圧ポンプから油圧モータヘ供給する圧油の流れを遮断して保護動作を行う電磁駆動部とを備えている。電磁駆動部は、上述した保護動作を行うため、コントローラ70からの保護動作指令信号により駆動制御される。保護動作は、ブーム倒伏動作を禁止する動作と、ジブ倒伏動作を禁止する動作と、巻上動作を禁止する動作とを含む。
図6は、記憶部702に記憶されている定格総荷重曲線の一例を模式的に示した図である。定格総荷重曲線とは作業半径と定格総荷重との関係を表すものであり、図6の横軸は作業半径で、縦軸は定格総荷重である。定格総荷重とは、その作業半径における吊り上げ可能な荷重の限界値であり、クレーンの転倒やブーム12などの構成部材の破損を防止するために設定される。
なお、ブーム12には種々の長さのジブ13が接続されるので、記憶部702には使用可能な複数のブーム12と複数のジブ13との組み合わせに応じた定格総荷重曲線がそれぞれ記憶されている。本実施の形態では、同一のブーム12と同一のジブ13について、標準仕様のブームペンダント22に対応した定格総荷重曲線L11と短尺仕様のブームペンダント22に対応した定格総荷重曲線L12とが記憶されている。もちろん、異なるブームとジブの組み合わせごとにブームペンダント22の長短に応じた2種類の定格総荷重曲線が記憶されている。図6から分かるように、同一作業半径R1における定格総荷重は、標準仕様のブームペンダント22を使用した場合のW11の方が、短尺仕様のブームペンダント22を使用した場合のW12よりも大きくなる。
図7は、定格総荷重曲線の選択に関する処理の一例を示すフローチャートである。オペレータが操作部74の起動スイッチ74aをオンすると、コントローラ70の制御部704において図7に示す処理がスタートする。ステップS100では、取得部701は、角度計72,73からブーム角度およびライブマスト角度を取得し、取得したブーム角度およびライブマスト角度に基づいてブーム12とライブマスト21との間の相対角度Δθを求める。
ステップS110では、得られた相対角度Δθが標準仕様の場合のΔθaに一致するか否か、すなわち、使用されているブームペンダント22が標準仕様か否かの判定が行われる。ステップS110において標準仕様と判定されるとステップS120へ進み、使用する定格総荷重曲線として定格総荷重曲線L11が設定される。一方、ステップS110で標準仕様でないと判定されるとステップS130へ進み、使用する定格総荷重曲線として定格総荷重曲線L12が設定される。
以上のように、本実施形態では、クレーン1は、ペンダント部材であるブームペンダント22の複数の長さ毎に定められた定格総荷重曲線L11,L12が記憶されている記憶部702と、クレーン1に装着されたブームペンダント22の長さ情報であるブーム角度およびマスト角度を検出する角度計72,73からの検出情報が入力される取得部701と、ブーム角度およびマスト角度に基づいて、記憶部702に記憶されている複数の定格総荷重曲線L11,L12の内の一つを選択してクレーン制御用の定格総荷重曲線として設定する設定部703とを備えている。コントローラ70の制御部704はクレーン動作部80を駆動制御することにより、上述した保護動作を行う。
このような構成としたことで、例えば、狭所環境においては、より短いブームペンダント22を選択することで作業時の後端半径を小さくできる。かつ、そのブームペンダント22の長さに応じた定格総荷重曲線を選択することで、定格総荷重曲線を越える危険側の性能設定となるのを防止することができ、使用可能なブームペンダントのいずれを用いた場合においてもクレーン1の安定動作が確保される。
本実施の形態では、ブーム角度を検出する角度計72およびライブマスト角度を検出する角度計73を備える構成において、検出されたそれらの角度に基づいてブーム12とライブマスト21との相対角度Δθを求め、その相対角度Δθに基づいてブームペンダント22に対応する定格総荷重曲線が選択される。このように、従来から設けられている角度計72の検出値を相対角度算出に流用することで、コストアップを抑制することができる。
−第2の実施の形態−
図8〜図9は、第2の実施の形態を示す図である。上述した第1の実施の形態では、一般的に設けられているブーム用の角度計72に加えてライブマスト21の対地角度を検出する角度計73を設けて、ブーム12とライブマスト21との相対角度から、ブームペンダント22が標準仕様か短尺仕様かを判定するようにした。一方、第2の実施の形態では、ブーム12とライブマスト21との相対角度ではなく、ライブマスト21に対するブームペンダント22の角度に基づいて、ブームペンダント22が標準仕様か短尺仕様かを判定するようにした。
図8から分かるように、短尺仕様の場合の角度θ2は標準仕様の場合の角度θ1よりも大きいので、この角度の相違を検出することでブームペンダント22が標準仕様か否かを判定することができる。角度の相違を検出する方法としては種々あるが、ここでは、図8に示すようにライブマスト21にリミットスイッチ91を設けて、角度の相違を検出するようにした。標準仕様のときにはブームペンダント22がリミットスイッチ91に当接して、リミットスイッチ91がオンとなる。一方、短尺仕様のときにはブームペンダント22とライブマスト21との角度がθ2と大きいため、ブームペンダント22はリミットスイッチ91に当接せず、リミットスイッチ91はオフとなる。
図9のコントローラ70にはリミットスイッチ91からオンオフ信号が入力され、オン信号の場合にはブームペンダント22が標準仕様であると判定し、オフ信号の場合には短尺仕様であると判定する。ブームペンダント22が標準仕様か短尺仕様かに応じて定格総荷重曲線を切り替える動作に関しては、上述した第1の実施の形態と同様である。その結果、標準仕様および短尺仕様のいずれのブームペンダント22を使用した場合でも、クレーン1の安定動作が確保される。
このように、本実施の形態では、リミットスイッチ91を設けて、リミットスイッチ91がオンの場合にはブームペンダント22とライブマスト21との相対角度がθ1であると判定し、リミットスイッチ91がオフの場合にはブームペンダント22とライブマスト21との相対角度がθ2であると判定することで、装着されているブームペンダント22が標準仕様か短尺仕様かを判定している。そして、ブームペンダント22の長さに応じた、すなわち仕様に応じた定格総荷重曲線を選択することで、定格総荷重曲線を越える危険側の性能設定となるのを防止することができ、使用可能なブームペンダントのいずれを用いた場合においてもクレーン1の安定動作が確保される。
−第3の実施の形態−
図10〜図11は、第3の実施の形態を示す図である。図10に示すように、第3の実施の形態では、操作部74に仕様入力部74bが設けられている。オペレータが仕様入力部74bにより標準仕様または短尺仕様を入力することができる。図11は第3の実施の形態を説明するためのフローチャートである。第3の実施の形態では、オペレータからの入力情報によって、ブームペンダント22が標準仕様か短尺仕様かを判定するようにした。そして、その判定結果に基づいて定格総荷重曲線を切り替える。
図11に示す処理は、操作部74の起動スイッチ74aがオンされるとスタートする。ステップS200では、ブームペンダント22の仕様が標準仕様か短尺仕様かの入力をオペレータに促す画面を、運転室30に設けられた表示部75に表示する。オペレータは、操作部74の仕様入力部74bを操作して標準仕様または短尺仕様を入力する。ステップS210では、コントローラ70はオペレータによるブームペンダント22の仕様の入力があったか否かを判定し、入力があったと判定するとステップS220へ進む。
ステップS220,S230およびS240の処理では、それぞれ図7に示したステップS110,S120およびS130と同様の処理が行われる。すなわち、ステップS220ではオペレータにより入力された仕様情報が標準仕様か短尺仕様かを判定し、標準仕様と判定されるとステップS230に進んで、使用する定格総荷重曲線として定格総荷重曲線L11を設定する。一方、ステップS220で短尺仕様と判定されるとステップS240へ進んで、使用する定格総荷重曲線として定格総荷重曲線L12を設定する。
このように、第3の実施の形態では、標準仕様および短尺仕様をオペレータに入力させ、入力された仕様情報に基づいて、記憶部702に記憶されている複数の定格総荷重曲線L11,L12の内の一つを選択してクレーン制御用の定格総荷重曲線に設定するようにした。その結果、標準仕様および短尺仕様のいずれのブームペンダント22を使用した場合でも、クレーン1の安定動作が確保される。
また、上述した第1の実施の形態のようにライブマスト21の対地角度を検出する角度計73を設けたり、第2の実施の形態のようにライブマスト21とブームペンダント22との相対角度を検出するリミットスイッチ91を設けたりする必要がないので、コストアップを抑制することができる。
−第4の実施の形態−
図12は、第4の実施の形態を説明するためのフローチャートである。第4の実施の形態では、角度計72,73の検出値に基づくブーム12とライブマスト21との相対角度と、オペレータにより入力された仕様情報との両方に基づいて定格総荷重曲線の選択を行うようにした。なお、図12のフローチャートは、上述した図11に示すフローチャートにステップS212,S214,S216の処理を追加したものである。
ステップS200では、ブームペンダント22の仕様が標準仕様か短尺仕様かの入力を促す画面を表示部75に表示する。ステップS210では、オペレータによる仕様情報の入力があったか否かを判定し、入力があったと判定するとステップS212へ進む。ステップS212の処理は図7のステップS100と同様の処理であり、角度計72,73から入力されたブーム角度およびライブマスト角度に基づいて、ブーム12とライブマスト21との間の相対角度Δθの演算が行われる。
ステップS214では、オペレータにより入力された仕様と、相対角度Δθから推定される仕様とが一致するか否かを判定する。ステップS214において一致していると判定されると、ステップS220に進んで仕様が標準仕様か否かを判定する。ステップS220で標準仕様と判定されるとステップS230に進んで、使用する定格総荷重曲線として定格総荷重曲線L11を設定する。一方、ステップS220で短尺仕様と判定されるとステップS240へ進んで、使用する定格総荷重曲線として定格総荷重曲線L12を設定する。
一方、ステップS214において一致していないと判定された場合には、間違った仕様のブームペンダント22が装着されているか、角度計72,73が誤検出をしているか、コントローラ70が誤判定をしているか等の不具合が考えられる。そのため、ステップS214で一致していないと判定された場合にはステップS216に進んで、使用しているブームペンダント22の仕様を確認することをオペレータに促す画面を表示部75に表示する。
このように、第4の実施の形態では、上述した第3の実施の形態が奏する作用効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。オペレータの入力情報と角度計71,73の検出情報とに基づいて、使用しているブームペンダント22の仕様を2重にチェックしているので、間違った仕様のブームペンダント22が装着されるのを防止することができる。また、角度計72,73の不具合等を発見することもできる。その結果、クレーンの安全性向上を図ることができる。
なお、図12に示す例では、角度計72,73で検出された対地角度に基づく相対角度により、使用されているブームペンダント22の仕様を判定したが、図8のようにリミットスイッチ91のオンオフ情報によりブームペンダント22の仕様を判定しても良い。
なお、上述した実施形態では、2種類の長さのブームペンダント22を使用できる構成としたが、3種類以上のブームペンダントを使用できる構成としても良い。その場合には、それぞれの長さに対応する定格総荷重曲線が記憶部702に記憶される。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。また、上述した実施形態および各変形例はそれぞれ単独に、あるいは組み合わせて用いても良い。
要するに本発明は、ブーム12とライブマスト21とをブームペンダント22で接続し、ライブマスト21を起伏させてブーム12を起伏するクレーンであって、少なくとも第1長さのペンダント部材を用いた第1仕様と、第1長さよりも短い第2長さのペンダント部材を用いた第2仕様のいずれかの仕様で作業を行うクレーンにおいて、少なくとも第1仕様で使用される第1定格総荷重曲線と第2仕様で使用される第2定格総荷重曲線が記憶されている記憶部702と、第1仕様および第2仕様のいずれかの仕様が設定されているかの仕様情報を取得する取得部701と、取得部701で取得した仕様情報に基づいて、記憶部702に記憶されている第1および第2定格総荷重曲線のいずれか一方を選択して設定する設定部703と、吊り荷重と作業半径と前記設定された定格総荷重曲線とに基づいて、少なくともブームを起伏させる動作を制御する制御部704とを備える種々の形態のクレーンに適用することができる。
そしてこのようなクレームによれば、ブーム起伏動作制限を含むクレーン保護動作を担保しつつペンダント部材の長さを変更することで第1仕様および第2仕様のいずれかで、すなわち作業現場状況に応じて小さい後端半径、大きい後端半径の仕様でクレーン作業を行うことが可能となる。
1…クレーン、12…ブーム、21…ライブマスト、22,22a,22b,22c…ブームペンダント(ペンダント部材)、70…コントローラ、72,73…角度計、74…操作部、74b…仕様入力部(入力部)、75…表示部、80…リミットスイッチ、701…取得部、702…記憶部、703…設定部、704…制御部、L11,L12…定格総荷重曲線

Claims (5)

  1. ブームとライブマストとをペンダント部材で接続し、前記ライブマストを起伏させて前記ブームを起伏するクレーンであって、少なくとも第1長さのペンダント部材を用いた第1仕様と、第1長さよりも短い第2長さのペンダント部材を用いた第2仕様のいずれかの仕様で作業を行うクレーンにおいて、
    少なくとも前記第1仕様で使用される第1定格総荷重曲線と前記第2仕様で使用される第2定格総荷重曲線が記憶されている記憶部と、
    前記第1仕様および第2仕様のいずれかの仕様が設定されているかの仕様情報を取得する取得部と、
    前記取得部で取得した仕様情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている第1および第2定格総荷重曲線のいずれか一方を選択して設定する設定部と、
    吊り荷重と作業半径と前記設定された定格総荷重曲線とに基づいて、少なくとも前記ブームを起伏させる動作を制御する制御部と、を備えることを特徴とするクレーン。
  2. 請求項1に記載のクレーンにおいて、
    前記取得部は、前記ブームと前記ライブマストとの相対角度に基づき前記仕様情報を取得し、
    前記設定部は、前記取得された前記仕様情報に基づき前記第1および第2定格総荷重曲線のいずれか一方を選択して設定する、ことを特徴とするクレーン。
  3. 請求項2に記載のクレーンにおいて、
    オペレータが前記仕様情報を入力する入力部をさらに有し、
    前記設定部は、前記取得部で取得された前記仕様情報と前記入力部で入力された前記仕様情報とが一致した場合に、一致した仕様情報に基づき前記第1および第2定格総荷重曲線のいずれか一方を選択して設定する、ことを特徴とするクレーン。
  4. 請求項1に記載のクレーンにおいて、
    オペレータが前記仕様情報を入力する入力部をさらに有し、
    前記設定部は、前記入力部に入力された前記仕様情報に基づき前記第1および第2定格総荷重曲線のいずれか一方を選択して設定する、ことを特徴とするクレーン。
  5. 請求項1に記載のクレーンにおいて、
    前記取得部は、前記ペンダント部材と前記ライブマストとの相対角度に基づき前記仕様情報を取得し、
    前記設定部は、前記取得された前記仕様情報に基づき前記第1および第2定格総荷重曲線のいずれか一方を選択して設定する、ことを特徴とするクレーン。
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