JP2008143627A - クレーンの安全装置 - Google Patents

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義隆 井田
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Abstract

【課題】ライブマストから荷を吊り下げ、安定姿勢で作業を行う。
【解決手段】ブーム3よりも後方にてクレーン前後方向にメインフレーム200に回動可能に軸支され、ブーム起伏用ロープ15を支持するライブマスト4と、ブーム起伏用ロープ15を巻き取りおよび繰り出してライブマスト4を起伏する起伏ドラム9と、ライブマスト4から吊り荷を吊り下げる吊り下げ手段17と、吊り下げ手段17により吊り下げられた吊り荷18を起伏ドラム9の駆動によって昇降する作業時にマスト部材4に作用する負荷を検出する負荷検出手段32,33と、予めライブマスト4に作用する負荷の制限値を設定する設定手段30と、負荷検出手段32,33により検出された負荷が制限値を超えないように起伏ドラム9の動作を制限する制限手段30,48とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、ライブマスト等のマスト部材を有するクレーンの安全装置に関する。
ブームの後方にてメインフレームに俯仰動可能に軸支されたマスト部材を有するクレーンが知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1記載のクレーンのマスト部材の先端部にはペンダントロープが連結され、クレーンの組立作業時に、ペンダントロープを介してマスト部材の先端部からブームを吊り上げる。
特開平5−139690号公報
しかしながら、ペンダントロープを介して重量物を吊り上げる場合に、マスト部材に作用する負荷が大きいと、機体が転倒するおそれがある。
本発明によるクレーンの安全装置は、ブームよりも後方にてクレーン前後方向にメインフレームに回動可能に軸支され、ブーム起伏用ロープを支持するマスト部材と、ブーム起伏用ロープを巻き取りおよび繰り出してマスト部材を起伏する起伏ドラムと、マスト部材から吊り荷を吊り下げる吊り下げ手段と、吊り下げ手段により吊り下げられた吊り荷を起伏ドラムの駆動によって昇降する作業(以下、第1の作業)時にマスト部材に作用する負荷を検出する第1の負荷検出手段と、予めマスト部材に作用する負荷の制限値(以下、第1の制限値)を設定する設定手段と、第1の負荷検出手段により検出された負荷が第1の制限値を超えないように起伏ドラムの動作を制限する制限手段とを備えることを特徴とする。
ブームの先端部から吊り下げられた吊り荷を昇降する作業(以下、第2の作業)時にブームに作用する負荷を検出する第2の負荷検出手段と、作業モードを検出する作業検出手段とを備え、さらに設定手段には予めブームに作用する負荷の制限値(以下、第2の制限値)を設定し、作業検出手段により第1の作業が検出されると、第1の負荷検出手段により検出された負荷が第1の所定値を超えないように起伏ドラムの動作を制限し、作業検出手段により第2の作業が検出されると、第2の負荷検出手段により検出された負荷が第2の所定値を超えないように少なくとも起伏ドラムの動作を制限することもできる。
マスト部材の回動角を検出するマスト角検出手段と、ブームの回動角を検出するブーム角検出手段と、ブーム起伏用ロープに作用する張力を検出する張力検出手段とを有し、第1の負荷検出手段として、マスト角検出手段により検出されたマスト部材の回動角と前記張力検出手段により検出された張力とに基づきマスト部材に作用する負荷を検出し、第2の負荷検出手段として、ブーム角検出手段により検出されたブームの回動角と張力検出手段により検出された張力とに基づきブームに作用する負荷を検出するようにしてもよい。
本発明によれば、マスト部材から吊り下げた吊り荷によって作用する負荷が制限値を超えないように起伏ドラムの動作を制限するようにしたので、マスト部材の起伏による吊り上げ作業を安定して行うことができる。
以下、図1〜図6を参照して本発明によるクレーンの安全装置の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る安全装置が適用されるクレーンの外観側面図であり、クレーン作業を行う姿勢(クレーン作業姿勢)を示している。下部走行体1の上方には上部旋回体2が旋回可能に搭載されている。上部旋回体2の前部には前後方向に回動可能にブーム3が軸支され、ブーム3の後方には旋回体2の上方を通って前後方向に回動可能にライブマスト4が軸支されている。旋回体2は、メインフレーム200(図2)の前端部に支持された運転室5と、メインフレーム200の後端部に支持されたカウンタウエイト6と、メインフレーム200に搭載されたフロントドラム7、リヤドラム8、起伏ドラム9とを有する。
ブーム3の先端部からはワイヤロープ10を介してフック11が吊り下げられている。ワイヤロープ10はドラム(例えばフロントドラム7)の駆動により巻き取りまたは繰り出され、これによりフック11が昇降する。ブーム3の先端部とライブマスト4の先端部とはペンダントロープ12を介して連結されている。ライブマスト4の先端部とメインフレーム200の後端部にはそれぞれシーブ13,14(図2)が設けられ、シーブ13とシーブ14の間に起伏ロープ15が掛け回されている。起伏ロープ15は起伏ドラム9の駆動により巻き取りまたは繰り出され、これによりライブマスト4が前後方向に回動する。ライブマスト4の回動に伴い、ペンダントロープ12を介してブーム3が起伏する。
ライブマスト4の先端部には、さらに前後方向に回動可能に吊り下げ具16が連結され、吊り下げ具16の先端にはフック17が取り付けられている(図3参照)。吊り下げ具16とフック17とは、後述のライブマスト作業時に用いられ、ライブマスト作業時以外にはライブマスト4に固定されている。
図2は、クレーンの分解組立時における要部側面図である。とくに図2(a)はクレーンの分解組立作業の途中のライブマスト4の起立姿勢を、図2(b)はライブマスト4を倒回した輸送姿勢を示している。メインフレーム200の前端部にはブラケット201が設けられ、ブラケット201の直後方には上方に向けてブラケット202が突設されている。ブラケット202にはピンP1を介してライブマスト4が回動可能に軸支され、ブラケット201にはブーム2が回動可能に軸支される。メインフレーム200のブラケット202の後方にはドラム7〜9が搭載され、最後部のドラム9の後方には上方に向けてストッパ203が突設されている。ライブマスト4は輸送姿勢において、ドラム7〜9よりも上方でストッパ203により支持されている。
メインフレーム200のブラケット202の下方には、油圧シリンダ20が前後方向に揺動可能に軸支されている。リンク21の先端部にはクレーンの幅方向中心側に向けて略水平方向にライブマスト支持部(不図示)が突設されている。このライブマスト支持部がライブマスト4の下面に当接し、油圧シリンダ20の推力がリンク21を介してライブマスト4に作用する。
ライブマスト4を図2(b)の輸送姿勢とする場合は、起伏ドラム9を駆動して起伏ロープ15を巻き取る。これによりシーブ13,14間の間隔が狭くなり、ライブマスト4が後方に回動する。このとき、油圧シリンダ20のボトム室の圧油はリリーフ弁を介してリリーフし、油圧シリンダ20はライブマスト4を支持しながらライブマスト4の回動に伴い縮退する。
一方、ライブマスト4を図2(a)の起立姿勢とする場合は、起伏ロープ15を繰り出しながら油圧シリンダ20を伸張する。これによりライブマスト4は油圧シリンダ20の推力により押し上げられ、メインフレーム上に起立する。油圧シリンダ20を最大伸張した状態では、ライブマスト4の先端部は回動軸P1よりも前方に位置する。この状態では、ライブマスト4の重心は回動軸P1よりも前方にあり、ライブマスト4は自重によって倒回する。
このようにライブマスト4を前方に回動した状態で、図3に示すようにライブマスト先端部からフック17を吊り下げ、起伏ドラム9の駆動によりライブマスト4を起伏すると、それに伴いフック17が昇降し、フック17を介して吊り荷18を吊り上げることができる。このようなライブマスト4の起伏動作による吊り上げ作業を、ここではライブマスト作業と呼ぶ。ライブマスト作業時にライブマスト先端部に過負荷が作用すると、機体が転倒するおそれがある。これを防止するため、本実施の形態では、以下のように安全装置を構成する。
図4は、本実施の形態に係る安全装置の構成を示す油圧回路図であり、ここではフロントドラム駆動用油圧回路(図4(a))と起伏ドラム駆動用油圧回路(図4(b))を示している。フロントドラム駆動用の油圧モータ7aおよび起伏ドラム駆動用の油圧モータ9aには、それぞれ油圧切換弁41,42を介して油圧ポンプ43A,43Bからの圧油が作用する。各油圧切換弁41,42には、それぞれ操作レバー41a,42aの操作量に応じた油圧源44からのパイロット圧が作用する。このパイロット圧により油圧切換弁41,42は巻上げ側または巻下げ側に切り換えられ、油圧モータ7a,9aが正転または逆転し、ドラム7,9が巻上げまたは巻下げ駆動する。
各油圧切換弁41,42の巻上げ側および巻下げ側のパイロット圧供給管路には、それぞれ電磁弁45〜48が設けられている。電磁弁45〜48は、コントローラ30からの制御信号によって切り換わり、油圧切換弁41,42へのパイロット圧の作用を許容または禁止する。油圧切換弁41,42へのパイロット圧の作用が禁止されると、油圧切換弁41,42は中立位置に切り換わり、ドラム7,9の駆動が強制的に停止する。
図5は、本実施の形態に係る安全装置の構成を示すブロック図である。コントローラ30はCPU,ROM,RAM,その他の周辺回路などを有する演算処理装置を含んで構成される。コントローラ30は、クレーン作業時の負荷を制限するクレーン負荷制限部30Aと、ライブマスト作業時の負荷を制限するライブマスト負荷制限部30Bとを有する。すなわち、コントローラ30は過負荷防止装置(モーメントリミッタ)としての機能を有する。
ROMには、クレーン作業(図1)に対応した定格荷重曲線、ライブマスト作業(図3)に対応した定格荷重曲線、ブーム3とライブマスト4の回動範囲の制限値、ブーム3とライブマスト4の長さ、および起伏ロープ15の掛け数等が記憶されている。定格荷重曲線とは、機体の転倒防止のために予め設定された限界作業半径と限界荷重との関係を示す曲線であり、コントローラ30は、実測された作業半径と吊り荷重との関係がこの定格荷重曲線を越えないように、つまり転倒モーメントを超えないように機体の動作を制限する。
コントローラ30には、ブーム3の回動角を検出するブーム角検出器31と、ライブマスト4の回動角を検出するマスト角検出器32と、起伏ロープ15の張力を検出する荷重検出器33と、作業モードを検出するモード検出器34とが接続されている。作業モードは例えばスイッチ操作によって手動で選択するようになっており、モード検出器34によってクレーン作業とライブマスト作業のいずれが選択されているかを検出する。
図6は、コントローラ30に搭載されたプログラムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。このプログラムは、例えばメインキースイッチのオンによってスタートする。ステップS1では、モード検出器34からの信号により作業モードを判定する。クレーン作業と判定されると、ステップS11では、荷重検出器33からの信号に基づき、ブーム先端部に作用する吊り荷重Waを演算する。ステップS12では、ブーム角検出器31からの信号とブーム長さとに基づき作業半径Ra、つまり旋回中心からブーム先端部までの水平方向長さを演算する。ステップS13では、予め記憶されたクレーン作業用の定格荷重曲線から作業半径Raに対応する吊り荷重(限界荷重Wa0)を読み込む。
ステップS14では、ステップS11で演算した吊り荷重Wa(実測値)と限界荷重Wa0(制限値)との大小により過負荷状態か否かを判定する。吊り荷重Waが限界荷重Wa0を超えていると、過負荷状態と判定され、ステップS15に進む。ステップS15では、電磁弁45,46,48に停止信号を出力してパイロット圧の作用を禁止し、ブーム3に作用する負荷が大きくなるようなドラム7,9の駆動を停止する。ステップS16では、警報装置49に警報発生信号を出力して、警報装置49からクレーン作業に対応した警報を発生させ、運転室内の作業員に過負荷状態である旨を報知する。一方、ステップS14で、吊り荷重Waが限界荷重Wa0以下であれば、過負荷状態でないと判定される。この場合は、電磁弁45〜48に停止信号を出力せず、油圧切換弁41,42へのパイロット圧の作用を許可する。以上のクレーン作業時における処理は主にクレーン負荷制限部30Aで実行される。
ステップS1でライブマスト作業と判定されると、ステップS21で荷重検出器33からの信号に基づき、ライブマスト先端部に作用する吊り荷重Wbを演算する。ステップS22では、マスト角検出器31からの信号とライブマスト長さとに基づき作業半径Rb、つまり旋回中心からライブマスト先端部までの水平方向長さを演算する。ステップS23では、予め記憶されたライブマスト作業用の定格荷重曲線から作業半径Rbに対応する吊り荷重(限界荷重Wb0)を読み込む。
ステップS24では、ステップS21で演算した吊り荷重Wb(実測値)と限界荷重Wb0(制限値)との大小により過負荷状態か否かを判定する。吊り荷重Wbが限界荷重Wb0を超えていると、過負荷状態と判定され、ステップS25に進む。ステップS25では、電磁弁48に停止信号を出力してパイロット圧の作用を禁止し、ライブマスト4に作用する負荷が大きくなるようなドラム9の駆動を停止する。ステップS26では、警報装置49に警報発生信号を出力して、警報装置49からライブマスト作業に対応した警報を発生させ、運転室内の作業員に過負荷状態である旨を報知する。一方、ステップS24で、吊り荷重Wbが限界荷重Wb0以下であれば、過負荷状態でないと判定される。この場合は、電磁弁47,48に停止信号を出力せず、油圧切換弁41へのパイロットの作用を許可する。以上のライブマスト作業時における処理は主にライブマスト負荷制限部30Bで実行される。
以上の実施の形態の動作をまとめると次のようになる。図1のクレーン作業を行う場合は、作業員はスイッチ操作によりクレーン作業モードを選択する。クレーン作業モードが選択されると、コントローラ30は、実測の作業半径Raに対応した限界荷重Wa0をクレーン作業用の定格荷重曲線から読み出し、この限界荷重Wa0と実測の吊り荷重Waとの大小を比較する。吊り荷重Waが限界荷重Wa0を超えると、電磁弁45,46,48を切り換え、ドラム7,9の駆動を停止するとともに、警報装置49から警報を発生する。これによりクレーン作業時にブーム3に過負荷が作用することを防止でき、クレーン作業を安定して行うことができる。
ライブマスト作業を行う場合は、作業員はスイッチ操作によりライブマスト作業モードを選択する。そして、油圧シリンダ20(図2)を最大伸張してライブマスト4を前方に倒し、図3に示すようにフック17に吊り荷18を吊り下げた状態で、操作レバー42aの操作によりライブマスト4を起伏し、吊り荷18を昇降する。ライブマスト作業が選択されると、コントローラ30は、実測の作業半径Rbに対応した限界荷重Wb0をライブマスト作業用の定格荷重曲線から読み出し、この限界荷重Wb0と実測の吊り荷重Wbとの大小を比較する。吊り荷重Wbが限界荷重Wb0を超えると、電磁弁48を切り換え、ドラム9の駆動を停止するとともに、警報装置49から警報を発生する。これによりライブマスト作業時にライブマスト4に過負荷が作用することを防止でき、ライブマスト作業を安定して行うことができる。ライブマスト作業時には、吊り荷18として例えばカウンタウエイト6を吊り上げることができる。これによりカウンタウエイト6の自力着脱が可能になり、補助クレーンを別途準備することなく分解組立作業を容易に行うことができる。
本実施の形態によれば以下のような作用効果を奏することできる。
(1)ライブマスト作業時に、ライブマスト先端部に作用する吊り荷重Wbが限界荷重Wb0を超えないようにライブマスト4の起伏動作を動作を制限するようにしたので、ライブマスト作業時の負荷を制限し、安定した姿勢で作業を行うことができる。
(2)クレーン作業用の定格荷重曲線とライブマスト作業用の定格荷重曲線をそれぞれ設定し、作業モードの切換に応じて定格荷重曲線を選択し、この定格荷重曲線に基づいてクレーン作業時およびライブマスト作業時の負荷を制限するようにしたので、ブーム3に作用する負荷とライブマスト4に作用する負荷を適切に制限できる。
(3)荷重検出器33からの信号に基づきクレーン作業時の吊り荷重Waを実測するとともに、同一の荷重検出器33からの信号に基づきライブマスト作業時の吊り荷重Wbを実測するので、クレーン作業とライブマスト作業とで過負荷検出用のセンサを兼用できる。
なお、上記実施の形態では、作業モードをスイッチ操作によって手動で設定するようにしたが、ブーム3の着脱、ペンダントロープ12の着脱等をセンサで検出し、その検出結果を用いて作業モードを自動で設定するようにしてもよく、作業検出手段としてのモード検出器34の構成は上述したものに限らない。第1の作業としてのライブマスト作業時に、荷重検出器33とマスト角検出器32からの信号に基づき、ライブマスト4に作用する負荷を検出するようにしたが、第1の負荷検出手段はこれに限らない。第2の作業としてのクレーン作業時に、荷重検出器33とブーム角検出器31からの信号に基づき、ブーム3に作用する負荷を検出するようにしたが、第2の負荷検出手段はこれに限らない。ライブマスト先端部から吊り下げ具16を介してフック17を吊り下げたが、吊り下げ手段はいかなるものでもよく、例えばライブマスト4に沿って吊り下げ位置を変更可能としてもよい。
ライブマスト4に作用する負荷の制限値(第1の制限値)の基準となるライブマスト作業用の定格荷重曲線と、ブーム3に作用する負荷の制限値(第2の制限値)の基準となるクレーン作業用の定格荷重曲線とをコントローラ30のROMに設定するようにしたが、設定手段はこれに限らない。クレーンの転倒防止のために制限値を設定したが、他の目的(例えば部品の破損防止のため)に制限値を設定してもよい。コントローラ30からの制御信号による電磁弁45〜48の切換により、ブーム3に作用する負荷およびライブマスト4に作用する負荷を制限するようにしたが、負荷が制限値を超えないように少なくとも起伏ドラム9の動作を制限するのであれば、制限手段としての油圧回路の構成およびコントローラ30における処理は図4,6に示したものに限らない。ブーム角検出手段としてのブーム角検出器31,マスト角検出手段としてのマスト角検出器32,および張力検出手段としての荷重検出器の構成はいかなるものでもよい。
以上では、マスト部材としてライブマスト4を有するクレーンに適用したが、他のマスト部材を有するクレーンにも同様に適用できる。すなわち、本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態のクレーンの安全装置に限定されない。
本発明の実施の形態に係る安全装置が適用されるクレーンの外観側面図。 クレーンの分解組立作業時におけるライブマストの姿勢変化を示す側面図。 ライブマスト作業状態を示す側面図。 本実施の形態に係る安全装置の構成を示す油圧回路図。 本実施の形態に係る安全装置の構成を示すブロック図。 図5のコントローラにおける処理の一例を示すフローチャート。
符号の説明
3 ブーム
4 ライブマスト
9 起伏ドラム
16 吊り下げ具
17 フック
30 コントローラ
31 ブーム角検出器
32 マスト角検出器
33 荷重検出器
34 モード検出器
45〜48 電磁弁

Claims (3)

  1. ブームよりも後方にてクレーン前後方向にメインフレームに回動可能に軸支され、ブーム起伏用ロープを支持するマスト部材と、
    前記ブーム起伏用ロープを巻き取りおよび繰り出して前記マスト部材を起伏する起伏ドラムと、
    前記マスト部材から吊り荷を吊り下げる吊り下げ手段と、
    前記吊り下げ手段により吊り下げられた吊り荷を前記起伏ドラムの駆動によって昇降する作業(以下、第1の作業)時に前記マスト部材に作用する負荷を検出する第1の負荷検出手段と、
    予め前記マスト部材に作用する負荷の制限値(以下、第1の制限値)を設定する設定手段と、
    前記第1の負荷検出手段により検出された負荷が前記第1の制限値を超えないように前記起伏ドラムの動作を制限する制限手段とを備えることを特徴とするクレーンの安全装置。
  2. 請求項1に記載のクレーンの安全装置において、
    前記ブームの先端部から吊り下げられた吊り荷を昇降する作業(以下、第2の作業)時に前記ブームに作用する負荷を検出する第2の負荷検出手段と、
    作業モードを検出する作業検出手段とを備え、
    前記設定手段には、さらに予め前記ブームに作用する負荷の制限値(以下、第2の制限値)が設定され、
    前記制限手段は、前記作業検出手段により第1の作業が検出されると、前記第1の負荷検出手段により検出された負荷が前記第1の所定値を超えないように前記起伏ドラムの動作を制限し、前記作業検出手段により第2の作業が検出されると、前記第2の負荷検出手段により検出された負荷が前記第2の所定値を超えないように少なくとも前記起伏ドラムの動作を制限することを特徴とするクレーンの安全装置。
  3. 請求項2に記載のクレーンの安全装置において、
    前記マスト部材の回動角を検出するマスト角検出手段と、
    前記ブームの回動角を検出するブーム角検出手段と、
    前記ブーム起伏用ロープに作用する張力を検出する張力検出手段とを有し、
    前記第1の負荷検出手段は、前記マスト角検出手段により検出されたマスト部材の回動角と前記張力検出手段により検出された張力とに基づき前記マスト部材に作用する負荷を検出し、前記第2の負荷検出手段は、前記ブーム角検出手段により検出されたブームの回動角と前記張力検出手段により検出された張力とに基づき前記ブームに作用する負荷を検出することを特徴とするクレーンの安全装置。
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