JP2003252570A - 自己昇降マストを備えたクレーン - Google Patents

自己昇降マストを備えたクレーン

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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C23/00Cranes comprising essentially a beam, boom, or triangular structure acting as a cantilever and mounted for translatory of swinging movements in vertical or horizontal planes or a combination of such movements, e.g. jib-cranes, derricks, tower cranes
    • B66C23/62Constructional features or details
    • B66C23/82Luffing gear

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全で、効率的かつ容易に実施できるマスト
自己昇降作業の制御システムおよび方法を提供するこ
と。 【解決手段】 下方構造体上に回転可能に取付けられた
上方構造体および該上方構造体上に枢着されたブームを
有し、該ブームが、ブームホイスト綱具装置と、上方構
造体に枢着されたマストとにより支持された構成のクレ
ーンのマストを自己昇降させる装置および方法。クレー
ンは更に、マストがブームに連結されておらずかつブー
ムホイスト綱具装置により支持されていないときにマス
トの位置を制御するための自己昇降マスト組立体を有し
ている。自己昇降マスト組立体は、上方構造体に枢着さ
れたマスト昇降ヨークと、上方構造体とマスト昇降ヨー
クとの間に枢着された油圧マスト昇降シリンダと、該マ
スト昇降シリンダを制御する油圧システムとを有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクレーンのような建
設機械に関し、より詳しくは、自己昇降マスト(self-r
aising mast)、該マストを昇降させる油圧回路および
マスト昇降作動を制御するマイクロプロセッサをベース
とするコントローラ等の幾つかのユニークで新規性ある
特徴を有するクレーンに関する。また、本発明は、マス
トを自己昇降させる方法およびクレーンを組立てる方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】クレーンまたは掘削機等の建設機械は、
しばしば、或る現場から他の現場へと移動させなくては
ならない。クレーンまたは掘削機を移動させることは、
機械が大型化しかつ重くなるにつれて手に負えない仕事
となる。例えば、車軸荷重に関する公道での制限は遵守
しなければならないし、頭上障害物により、現場までの
長くて不便な経路が必要になる。クレーン等の大型建設
機械の可搬性を改善する1つの方法として、建設機械を
分解して、より小さく取扱いが容易な構成部品にするこ
とがある。分解された構成部品を、新しい現場に輸送し
て、ここで再び組立てる。
【0003】クレーンを別々の構成部品に分解する一般
的な作業では、アシストクレーンを使用することがあ
る。アシストクレーンは、構成部品をそれぞれの輸送ト
レーラ上に載せるのに使用される。新しい現場に到着す
ると、他のアシストクレーンを使用して構成部品を降ろ
し、再びクレーンに組立てる。大型クレーンの構成部品
の重量は80,000ポンド(約36トン)程に達する
ものもあるので、要求されるアシストクレーンの容量
は、非常に高い輸送費用がかかることを意味する。この
ため、設計者は、クレーンの組立および分解を行なう自
己ハンドリングシステムの開発を試みている。これまで
に開発された大部分の自己ハンドリングシステムは、幾
つかの構成部品に分解すればよい小型クレーンに関する
ものである。
【0004】しかしながら、大型クレーンの自己ハンド
リングシステムの開発は、一部が成功しているに過ぎな
い。この理由の1つは、大型クレーンを多数の構成部品
に分解する必要があため、時間を要する分解および再組
立作業が必要となるためである。例えば、大容量クレー
ンは、一般に、ブーム角度を制御するための複雑で扱い
ずらい綱具システムを使用している。平衡装置、マスト
およびワイヤロープ綱具等のブーム綱具システムの構成
部品は、重くかつ輸送のための分解が困難である。従来
技術の自己組立クレーンの成功が限定されている他の理
由は、これらのクレーンが、一般に、これらの組立およ
び分解のみに使用される付加クレーン構成部品を頼りに
していることによる。例えば、或る自己組立クレーン
は、ブームバット(boom butt)に付加ワイヤロープガ
イドおよびロープ車を必要とするため、荷重ホイストラ
インをブームバットに使用して、組立工程中に種々のク
レーン構成部品を持上げることができる。
【0005】典型的な大容量クローラクレーンの従来技
術による組立および分解方法の一例が、「クローラクレ
ーンの自己分解方法(Process For Self-Disassembling
A Crawler Crane)」という名称の米国特許第5,48
4,069号明細書(以下、「‘069号特許」と呼
ぶ)に開示されている。より詳しくは、この米国特許
は、バックヒッチにより支持されたマストを備えた形式
のクローラクレーンに関するものである。「油圧ブーム
ホイストシリンダクレーン(Hydraulic Boom Hoist Cyl
inder Crane)」という名称の米国特許第6,62,4
05号明細書(以下、「‘405号特許」と呼ぶ)に
は、異なる形式のクローラクレーンの従来技術による組
立および分解方法の他の例が開示されている。この米国
特許は、油圧シリンダを用いてブーム角度を制御する形
式のクレーンに関するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】‘069号特許およ
び’0405号特許は、構成部品を持上げかつ位置決め
してクレーンとして組立てるのに、ブームバットの使用
を必要とする。この結果、自己組立作業を遂行するに
は、ブームバットに付加ロープ車を設けなくてはならな
い。従って、自己組立作業中のブームバットの使用をな
くすか少なくとも低減させるクレーンおよび自己組立方
法を提供することが望まれている。上記に加え、幾つか
の形式のクレーンは移動マストすなわち駆動マスト(li
vemast)を使用している。移動マストすなわち駆動マス
トを備えたクレーンは、1つ以上のブームペンダントに
より直接ブームに連結されている。ブーム角度は、マス
トとクレーンの上方構造体との間に連結されたブームホ
イスト綱具装置により制御される。ブーム角度が変化さ
れるとき、マストおよびブームは一緒に移動する。現場
間で輸送するには、マストは、一般に、ブームから分離
してクレーンの頂部に水平に保管しておかなくてはなら
ない。また、これらの形式のクレーンのマストは、しば
しば非常に長くかつ重いため、組立作業中に取扱うこと
が困難である。従って、自己昇降マストを備えたクレー
ンを提供することが望まれている。また、安全で、効率
的かつ容易に実施できるマスト自己昇降作業の制御シス
テムおよび方法を提供することも望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】好ましい態様では、本発
明のクレーンは、下方構造体上に回転可能に取付けられ
た上方構造体と、該上方構造体上に枢着されたブーム
と、上方構造体に枢着されかつブームにペンダント態様
で連結されたマストと、該マストに連結された、ブーム
の角度を制御するためのブームホイスト綱具装置とを有
している。本発明のクレーンは更に、マストがブームに
連結されていないときにマストの位置を制御するための
自己昇降マスト組立体を有している。自己昇降マスト組
立体は、マスト昇降ヨークと、油圧マスト昇降シリンダ
と、油圧システムとを有している。
【0008】マスト昇降ヨークは、上方構造体に枢着さ
れかつ好ましくはマストの回転軸線と整合している回転
軸線を備えている。マスト昇降ヨークは、マストがマス
ト作動範囲内にないときにはマストと係合しかつ該マス
トを支持するように、マストがマスト作動範囲内にある
ときにはマストから離脱し、マストがマスト作動範囲内
にあるときはマストがブームホイスト綱具装置により支
持されるように構成されている。
【0009】油圧マスト昇降シリンダは、上方構造体と
マスト昇降ヨークとの間に枢着されている。油圧マスト
昇降シリンダは伸長および収縮して、マスト昇降ヨーク
を回転させることができる。油圧マスト昇降シリンダの
伸長および収縮は、油圧システムが制御する。
【0010】マストを自己昇降させる本発明の好ましい
方法は、最初に、マストが上方構造体の後方部分上で後
方に延びている保管位置にあるときに、マストとマスト
昇降ヨークとを係合させる段階と、次に、マストを保管
位置から前方リーニング位置へと上方に枢動させるべ
く、マスト昇降シリンダを伸長してマスト昇降ヨークを
第一方向に回転させる段階とを有している。マストが前
方リーニング位置にあるときは、マストはブームホイス
ト綱具装置により支持される。一方、マストからマスト
昇降ヨークを離脱させるべく、マスト昇降シリンダが収
縮され、マスト昇降ヨークを第二方向に回転させる。次
に、ブームホイスト綱具装置を伸長させて、マストを、
上方構造体の前方の、前方に延びた完全前方位置へと下
降させる。ここで、マストはマスト昇降ヨークと係合さ
れる。次に、マストを完全前方位置へと下方に枢動させ
るべく、マスト昇降シリンダを伸長させてマスト昇降ヨ
ークを第一方向に回転させる。マストは、次にブームに
連結される。
【0011】本発明による自己昇降マスト組立体および
方法は、組立て過程で別のクレーンを必要とすることな
く、マストを上昇および下降させることができ、上記多
くの問題を解決できる。より詳しくは、本発明の自己昇
降マスト組立体および方法は、マストを、上方構造体の
後方部分上の保管位置から上昇させかつ保管位置に下降
させることができる。本発明の組立体および方法はま
た、上方構造体の前方の完全前方位置から上昇させかつ
該完全前方位置に下降させることができる。また、本発
明の組立体および方法は、クレーンの自己組立および分
解過程で、マストを使用してクレーン構成部品を持上げ
かつ組付けることを可能にする。
【0012】上記および他の長所および本発明自体は、
以下により完全に説明しかつ特許請求の範囲に記載する
ように、その構造および作動の細部が明らかになるであ
ろう。また、本発明の幾つかの特徴は、他の形式のクレ
ーン、機械または施設に使用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明はあらゆる形式のクレーン
または建設機械に用いることができるが、本発明の好ま
しい実施形態を、図1のクローラクレーン10に関連し
て説明する。クローラクレーン10は回転ベッド14を
備えた上方構造体12を有し、回転ベッド14は、旋回
ベアリング18を介して下方構造体16に対し回転可能
に連結されている。下方構造体16は、車両本体20
と、カウンタウェイト22と、2つの独立駆動型クロー
ラ24とを有している。
【0014】上方構造体12は、該構造体12に枢着さ
れたブーム26を有している。ブーム26は、ブームト
ップ28と、テーパ状のブームバット30とを有してい
る。ブーム26には、該ブーム26の全長を増大させる
ための1つ以上のブームインサート32を、ブームトッ
プ28とブームバット30との間に連結することもでき
る。上方構造体12には、マスト34が枢着されてい
る。ブーム26は、1つ以上のブームペンダント36を
介してマスト34に連結されている。
【0015】ブーム26の角度は、上方構造体12とマ
スト34との間に連結されたブームホイスト綱具装置3
8により制御される。図17に最も良く示すように、ブ
ームホイスト綱具装置38は、マスト34の上端部のロ
ープ車組立体42および上方構造体12の後端部のロー
プ車組立体44の回りを通る(周回する)ブームホイス
トロープ40を有している。一般に、ブームホイストロ
ープ40の一端は上方構造体12に固定され、一方、他
端はブームホイストドラム46に固定されかつ該ドラム
46の回りに巻回されている。
【0016】マスト34は、ブームペンダント36およ
びブームホイスト綱具装置38の力を最適化するため、
ブームホイスト綱具装置38とブームペンダント36と
の間の連結を、ブーム26の軸線から離れた位置で支持
する。また、この構成は、ブームホイスト綱具装置38
が、ブーム26の軸線に対して垂直な成分をもつ力を伝
達することを可能にする。この力は、ブームペンダント
36によりブーム26の端部に伝達される。ブーム26
の重量はマスト34およびブームホイスト綱具装置38
の重量に比べて極めて大きいので、ブームホイストロー
プ40およびブームペンダント36は、ブーム26がク
レーン10の通常の作動範囲内にある限り、常に張力が
付与された状態にある。逆に、マスト34は、ブーム2
6がクレーン10の通常の作動範囲内にある限り、常に
圧縮された状態にある。ブーム26が安全作動角度を超
えることを防止するため、ブームのバックストップ48
が設けられている(図1参照)。
【0017】ブームホイストドラム46を一方向(例え
ば、時計回り方向)に回転させるとブームホイストロー
プ40が引込められ、これにより、ブームホイスト綱具
装置38の長さが短縮されかつマスト34の上端部が上
方構造体12の後方に引き寄せられる。これにより、ブ
ーム26の端部が上昇される(すなわち、ブーム角度が
増大する)。同様に、ブームホイストドラム46を逆方
向(例えば反時計回り方向)に回転させると、ブームホ
イストロープ40が繰出され、これによりブームホイス
ト綱具装置38の長さが増大して、マスト34の上端部
は、ブーム26の重量により上方構造体12の後方から
離れる方向に引寄せられる。この作用により、ブーム2
6の端部が下降される(すなわち、ブーム角度が減少す
る)。
【0018】上方構造体12はまた、荷重を持上げるた
めの1本以上の荷重ホイストライン50を有している。
各荷重ホイストライン50は、上方構造体12の回転ベ
ッド14上に支持された荷重ホイストラインドラム52
の回りに通される(周回)される。荷重ホイストライン
ドラム52は、荷重ホイストライン50を繰出すか、巻
取る方向に回転される。荷重ホイストライン50は、ブ
ームトップ28の上端部に配置された複数のブームトッ
プロープ車54の回りに周回される。ブーム26はま
た、荷重ホイストライン50がブーム26の格子構造と
干渉することを防止するための、ブーム26の上面に取
付けられた1つ以上のワイヤロープガイドを有してい
る。各荷重ホイストライン50には、一般に、フックブ
ロック(図示せず)が取り付けられる。
【0019】図17に最も良く示すように、上方構造体
12は更に、ディーゼルエンジン等の動力源と、カウン
タウェイト組立体22(図1参照)とを有している。動
力源58は、クローラ24の移動、回転ベッド14の回
転、荷重ホイストラインドラム52の回転、およびブー
ムホイストドラム46の回転を含むクレーン10の種々
の機械的および油圧的作動のための動力を供給する。ク
レーン10の種々の機能の作動は、オペレータのキャブ
60から制御される。
【0020】図示の好ましい実施形態では、マスト34
は、互いに間隔をおいた矩形脚62を備えた鋼フレーム
を備えている。マスト34は、荷重ホイストライン50
の作動またはブームのバックストップ48と干渉すべき
ではない。また、マスト34は、クレーン10が輸送の
ために分解されたときは、図2に示すように、上方構造
体12上でほぼ水平な保管位置を占めるまで下降できる
ように構成されていなければならない。これにより、分
解されたクレーン10の全高を最小にできるため、現場
から現場へと輸送する間に公道の高さ制限を破ることは
ない。後述のように、マスト34は、通常、輸送時にク
レーン10から分解されることはない。マスト34はま
た、上方構造体12の前方のほぼ水平な完全前方位置へ
と下降できるように構成されなくてはならない。後述の
ように、マスト34は、地面からマスト34の上端部に
アクセスできるように完全前方位置へと下降されること
が望まれる。
【0021】本発明の好ましい実施形態によるクレーン
10はまた、クレーン10の組立および分解時にマスト
34の上昇および下降を行なうための1対の自己昇降マ
スト組立体64を有している。図2〜図6に最も良く示
すように、各自己昇降マスト組立体64は、上方構造体
12の両側でマスト支持フレーム68により枢着された
マスト昇降ヨーク66を有している。マスト34の各脚
62の下端部も、マスト支持フレーム68により同様に
支持されている。これらの構成部品は、マスト34およ
びマスト昇降ヨーク66が、上方構成部品12を中心に
同じ回転軸線を有するように配置されているのが好まし
い。しかしながら、必ずしも、マスト昇降ヨーク66の
回転軸線とマスト34の回転軸線とを一致させる必要は
ないことに留意すべきである。図17に最も良く示すよ
うに、好ましい実施形態の各マスト支持フレーム68
は、マスト34の脚62の両側に配置された1対の垂直
壁72を有している。マスト昇降ヨーク66は、マスト
支持フレーム68の内面に沿って(すなわち、マスト3
4の脚62の内側に)配置される(図3)。マスト34
の各脚62は、各マスト支持フレーム68の垂直壁72
を通って延びている。マスト昇降ヨーク66は、支持ピ
ン74により同様に支持されている。
【0022】図6に最も良く示すように、各マスト昇降
ヨーク66は前方アーム76および後方アーム78を有
している。前方アーム76および後方アーム78の各々
は、その上面に係合スロット80、82を有している。
詳細に後述するように、係合スロット82、84は、マ
スト34の各脚62の内面上のリフティングピン84と
係合するように構成されている。好ましい実施形態で
は、前方アームの係合スロット80および後方アーム7
6の係合スロット82は、回転軸線を中心に角度160
°だけ離れており、この角度は支持ピン74の上方の弧
に沿って測定したものである。換言すれば、後方アーム
76が水平(すなわち、地面に平行)でかつクレーン1
0の後方(すなわち、回転軸線70から後方)を向くよ
うにマスト昇降ヨーク66が配向された場合には、前方
アーム76はクレーン10の前方(すなわち、回転軸線
70から前方)を向きかつ水平から上方に20°の角度
で配置されることになる。
【0023】各自己昇降マスト組立体64は更に、回転
軸線70を中心に枢動できるように支持ピン74に枢着
されたレバーアーム86を有している。このレバーアー
ム86は、マスト昇降ヨーク66と一体の構成部品とし
て回転軸線70を中心に回転できるように、マスト昇降
ヨーク66に溶接その他の方法で固定されている。換言
すれば、レバーアーム86とマスト昇降ヨーク66とは
一緒に回動する。図示の好ましい実施形態では、レバー
アーム86はマスト昇降ヨーク66の副構成部品であ
る。
【0024】各自己昇降マスト組立体64は更に、レバ
ーアーム86の一端に連結された油圧マスト昇降シリン
ダ88を有している。より詳しくは、マスト昇降シリン
ダ88の上端部(すなわち、ピストンロッド)はレバー
アーム86の一端に連結され、下端部(すなわち、ボ
ア)は上方構造体12に連結されている。図6に最も良
く示すように、マスト昇降シリンダ88は、これを伸縮
させることにより、レバーアーム86、そして、マスト
昇降ヨーク66が、回転軸線70を中心に回転(すなわ
ち枢動)される。より詳細に後述するように、マスト昇
降シリンダ88およびレバーアーム86は、マスト昇降
シリンダ88を伸縮させることによりマスト昇降ヨーク
66を約115°の角度に亘って回転させることができ
るように構成するのが好ましい。例えば、マスト昇降シ
リンダ88が完全に収縮されると、後方アーム76が水
平(すなわち、地面に対して平行)にかつクレーン10
の後方に向かって配置される。マスト昇降シリンダ88
が完全に伸長されると、後方アーム76がクレーン10
の前方に向かって、水平から上方に65°の角度で配置
される。マスト昇降シリンダ88の伸長および収縮は、
油圧回路により制御される(後述)。クローラクレーン
10を自己組立する好ましい方法は、図7〜図16およ
び上記説明から最も良く理解されよう。
【0025】図7を参照すると、分解されたクローラク
レーン10は、輸送トレーラ(図示せず)に載せられて
現場に運ばれる。ブームトップ28、ボトムインサート
32およびカウンタウェイト22等の付加構成部品は、
クレーン10としてこれらを組立てる前に、別々の輸送
トレーラ(図示せず)に載せられる。図示した好ましい
実施形態では、クローラ24は、現場間で輸送する間は
組立てられた状態に維持されるが、これらの構成部品
は、自己組立過程で別々に運んで、クレーン10として
組立てることができる。クローラ24を車両本体20に
組付ける方法および装置は、「クレーンの下方構造体に
対する上方構造体の整合システム(CraneUpper Works T
o Lower Works Alignment System)」という名称の米国
特許第5,427,256号明細書に開示されている。
クローラ24を車両本体20に組付ける他の方法が、
「クローラへの車両本体の連結(Carbody To Crawler C
onnection)」という名称の米国特許第5,823,2
79号明細書に開示されている。
【0026】図5および図7に最も良く示すように、部
分的に分解されたクレーン10の或る現場から他の現場
への輸送中に、マスト34は上方構造体12に連結され
た状態に維持される。前述のように、マスト34は大型
で重い構成部品であるため、クレーン10に組付けられ
た状態に維持するのが有利である。これにより、マスト
34と上方構造体12との間からブームホイスト綱具装
置38を分解する必要を無くすこともできる。それにも
かかわらず、輸送のためには、マスト34を上方構造体
12の頂部上の折畳まれた水平位置に位置決めする必要
がある。マスト34をこの位置に配向することにより、
部分的に分解されたクレーン10の全高および全長を短
縮でき、これにより、殆どの頭上障害物を回避できかつ
必要とされる輸送車両の長さを小さくできる。また、マ
スト34を上方構造体12の後方部分上に保管すること
によって、マストの重量を、輸送車両(図示せず)の前
車軸と後車軸との間で一層均一に分散させることができ
る。これは、車軸荷重に関する公道制限を遵守しなけれ
ばならないときに重要なことである。
【0027】マストを自己昇降させる好ましい方法は、
図6〜図16および自己昇降マスト組立体64について
の上記説明を参照することにより最も良く理解される。
図6および図7に最も良く示すように、マスト34が上
方構造体12の後方部分上に保管されると、マスト34
の各脚62の内面上のリフトピン84が、マスト昇降ヨ
ーク66の後方アーム76の後方係合スロット82内に
配置される。これにより、輸送中に移動または振動を受
ける可能性があるマスト34が、マスト昇降ヨーク66
に衝突することが防止される。
【0028】図6に最も良く示すように、マスト昇降ヨ
ーク66の後方アーム76はほぼ水平に配向される。こ
れは、マスト昇降ヨーク66の保管位置と呼ばれてい
る。より詳しくは、後方アーム76の後方係合スロット
82の中心は、マスト34の回転軸線70とほぼ同じ高
さ(または僅かに下方)にある。マスト自己昇降手順に
ついてのこの説明の目的から、マスト昇降ヨーク66お
よびマスト34の方向は、回転軸線70から後方に延び
る水平線から測定した角度で説明される。従って、保管
位置にあるとき、マスト昇降ヨーク66は、0°に配向
されていると定義する。保管位置にあるとき、同様に、
マスト34は0°に配向されていると定義される。マス
ト昇降ヨーク66が保管位置(すなわち、0°)にある
とき、マスト昇降シリンダ88は完全に収縮される。図
11の概略図には、マスト34と、マスト昇降ヨーク6
6と、マスト昇降シリンダ88との相対位置が示されて
いる。
【0029】マスト昇降ヨーク66の回転軸線がマスト
34の回転軸線と一致しない場合には、これらの構成部
品の相対角度が異なってしまうことはもちろんである。
例えば、マスト昇降ヨーク66がの軸線がマスト34の
回転軸線よりも下にあるときは、後方アーム76は、マ
ストが水平であるときに水平から上方に或る角度をなし
て配向される。
【0030】マスト自己昇降手順を開始するには、マス
ト昇降シリンダ88を伸ばしてレバーアーム86の端部
に力を加え、マスト昇降ヨーク66を時計回り方向(図
6で見て)に回転させる。マスト昇降ヨーク66の後方
アーム76が上方に揺動されると、後方係合スロット8
2がマスト34のリフティングピン84と係合する。図
8に最も良く示すように、マスト昇降シリンダ88を更
に伸ばしてマスト昇降ヨーク66を連続的に回転させ、
マスト34を、保管位置から上方に枢動させて上方構造
体12から離れさせる。マスト34が上方に枢動される
につれて、これと同時にブームホイスト綱具装置38が
伸ばされて、マスト34の上端部が上方構造体12の後
端部から離れる方向に自由に移動できるようにしなけれ
ばならない。前述のように、ブームホイスト綱具装置3
8は、ブームホイストドラム46を回転させてブームホ
イストロープ40を繰出すことにより伸長される。詳細
に後述するように、マスト34の制御を維持するため、
ブームホイスト綱具装置38には僅かな張力が維持され
る。また、例えばブームホイストドラム46のブームホ
イストロープ40の適正なスプーリングを維持するため
にも、ブームホイスト綱具装置38に張力が維持され
る。図8は、マスト34およびマスト昇降ヨーク66の
両方が約45°の角度にあるところを示していることに
留意されたい。
【0031】図9に示すように、マスト昇降シリンダ8
8は、マスト34が垂直位置を通過してマスト角約11
5°に到達するまで伸ばし続けられる。115°のマス
ト角における、マスト34の重量および重心位置は、マ
スト34を、前方リーニング(傾斜)方向に維持するの
に充分である。換言すれば、ブームホイスト綱具装置3
8は、マスト34が115°のマスト角に到達したなら
ばマスト34を安全に支持できる。この角度は、ブーム
ホイスト綱具装置38のみを使用している間のマスト3
4の安全作動範囲の上限部分であると考えられるが、マ
スト34は、マスト昇降ヨーク66と組合せてブームホ
イスト綱具装置38を使用することにより、この範囲よ
り高い位置で使用できることに留意すべきである。換言
すれば、後述のように、マスト昇降ヨーク66と一緒に
ブームホイスト綱具装置38を使用することにより、マ
スト34を90〜115°の間の角度で作動させること
ができる。この位置でのマスト34と、マスト昇降ヨー
ク66と、マスト昇降シリンダ88との相対位置は、図
12の概略図にも示されている。
【0032】もちろん、マスト34が垂直位置に近付く
と不安定になり、風荷重またはクレーン機械からの振動
によって予期しない移動をすることがあることに留意す
べきである。かくして、マスト34が垂直位置に近付く
ときに、ブームホイスト綱具装置38に張力が維持され
ることは非常に重要である。換言すれば、マスト昇降ヨ
ーク66がマスト34を一方向に押す力を付与している
とき(すなわち、マスト4をクレーン10の前方に向け
て押しているとき)は、ブームホイスト綱具装置38
は、同時に、マスト34を逆方向に移動させる力(すな
わち、マスト34をクレーン10の後方に向けて引っ張
る力)を加えなくてはならない。これら逆方向の2つの
力がマスト34を安定化させる。
【0033】同様に、マスト34が垂直位置を通過して
移動(すなわち枢動)するときは、マスト昇降ヨーク6
6による前方への押圧力がマスト34に維持される。こ
の前方への押圧力により、マスト34は、ブームホイス
ト綱具装置38の重量またはマスト34に作用すること
があるあらゆる風荷重により後方に傾斜されないように
維持される。前述のように、マスト34が115°のマ
スト角に到達したときは、マスト34の重量および重心
位置は、マストを前方リーニング方向に維持するのに充
分なものとなり、もはやマスト昇降ヨーク66がマスト
34に押圧力を加える必要がなくなる。
【0034】マスト角115°を超えると、ブームホイ
スト綱具装置38を連続的に伸長させることにより、マ
スト34はクレーン10の前方に向かって下降される。
このとき、マスト昇降シリンダ88は収縮されて、マス
ト昇降ヨーク66を保管位置(すなわち0°位置)に向
けて回転させる。マスト昇降ヨーク66が保管位置に向
けて(すなわち、図9で見て反時計回り方向に)回転さ
れるにつれて、後方係合スロット82がマスト34の脚
62のリフティングピン84から離脱しかつこれから離
れるように移動する。換言すれば、マスト34がひとた
び115°を超えて移動すると、マスト34は、もはや
マスト昇降ヨーク66により支持されなくなる。
【0035】図10に示すように、マスト34は、約1
60°(すなわち、クレーン10の前方から測定して、
水平から上方に約20°)のマスト角に到達するまで、
ブームホイスト綱具装置38を伸長させることにより更
に下降される。この角度を超えると、ブームホイスト綱
具装置38はもはやマスト34を安全に支持することは
できない。これは、ブームホイスト綱具装置38により
マスト34に付与される力の方向がマスト34に対して
ほぼ平行になり、従って、マスト34に対して垂直な充
分な力を加えることができず、回転軸線70を中心にの
マスト34の連続回転を維持できないことによる。ま
た、これらの角度でブームホイスト綱具装置38により
マスト34に加えられる力は、マスト34に座屈を引起
すことがある。
【0036】ブームホイスト綱具装置38のみを使用す
る場合には、160°がマスト34の安全作動範囲の下
端であると考えられるが、マスト昇降ヨーク66を単独
で使用するか、ブームホイスト綱具装置38と組合せて
使用することにより、この範囲より下でマスト34を使
用できることに留意すべきである。換言すれば、マスト
昇降ヨーク66を使用することにより、マスト34は1
60〜180°の間の角度でも作動できる。
【0037】マスト34がマスト角160°に到達する
と、マスト昇降シリンダ88が収縮されて、マスト昇降
ヨーク66を保管位置(すなわち0°位置)へと回転さ
せる。前述のように、好ましい実施形態のマスト昇降ヨ
ーク66が保管位置にあるとき(図6参照)、マスト昇
降ヨーク66の前方アーム76は、水平から上方に約2
0°の角度位置に配置される。この位置では、マスト3
4が160°(すなわち、水平から上方に20°)のマ
スト角にあるときに、前方アーム76の前方係合スロッ
ト80がマスト34の脚62のリフトピン84と係合す
る。換言すれば、マスト昇降ヨーク66は、ブームホイ
スト綱具装置38が単独でマスト34を支持できる範囲
の下端にマスト34が到達したときに、該マスト34を
支持するように位置決めされる。この位置におけるマス
ト34と、マスト昇降ヨーク66と、マスト昇降シリン
ダ88との相対位置が、図13の概略図に示されてい
る。この角度は、マスト昇降ヨーク66の回転中心がマ
スト34の回転中心と一致しない場合には異なることは
もちろんである。
【0038】マスト34を更に下降(すなわち、160
°のマスト角を超えて下降)させるには、マスト昇降シ
リンダ88を伸長させて、マスト昇降ヨーク66を図1
0で見て時計回り方向に回転させ、これにより前方アー
ム76を下降させる。ブームホイスト綱具装置38はマ
スト34とほぼ平行になるので、マスト34の重量は、
マスト昇降ヨーク66により完全に支持される。しかし
ながら、マスト昇降ヨーク66によりマスト34を下降
させることができるようにするため、ブームホイスト綱
具装置38は依然として伸長された状態になくてはなら
ない。
【0039】クレーン10の好ましい自己組立方法で
は、マスト34は、マスト昇降シリンダ88を伸長させ
ることにより、約177°のマスト角まで下降される
(図14の概略図を参照)。この角度では、マスト34
の端部が地面に対して充分に低くなり、マスト34の端
部のロープ車組立体42を通して荷重ホイストライン5
0を装着(rigging)することができる。荷重ホイスト
ライン50が装着されたならば、次に、マスト昇降シリ
ンダ88を収縮させることにより、マスト34を、16
0°(すなわち、水平から上方に20°以上の角度)の
マスト角まで起立させる(図10参照)。ひとたびマス
ト34が160°以上のマスト角に起立されたならば、
ブームホイスト綱具装置38のみを用いてマスト34の
角度を制御できる。
【0040】荷重ホイストライン50がマスト34に装
着されたならば、マスト34を使用して、他のクレーン
構成部品を持上げてクレーン10に位置決めすることが
できる。例えば、クローラ24が予めクレーン10に組
付けられていない場合には、クローラ24を持上げ、位
置決めしかつクレーンに組付けることができる。同様
に、このときにカウンタウェイト22をクレーン10に
組付けることができる。図15および図16に連続的に
示すように、マスト34は、ブームバット30、ブーム
インサート32およびブームトップ28を、クレーン1
0の上方構造体12に組付けるのにも使用できる。
【0041】マスト34を用いて他のクレーン構成部品
を組付ける間は、マスト昇降シリンダ88は完全伸長状
態にしておき、マスト昇降ヨーク66を角度115°に
位置決めしておくのが好ましい。この角度に配向される
と、マスト昇降ヨーク66はマスト34のバックストッ
プとして機能し、マスト34が不意に垂直位置を通って
後方に回転しかつ上方構造体12の後部上に倒れ込むこ
とを防止する。これは、クローラ24のような構成部品
をクレーン10の近くに組付ける場合に特徴に重要であ
る。なぜならば、マスト34を垂直位置(すなわち、9
0°のマスト角)の非常に近くに位置決めしなければな
らないからである。前述のように、マスト34は、垂直
位置の近くにあるときは非常に不安定である。また、マ
スト34が115〜90°の間にあるときは、マスト3
4は、ブームホイスト綱具装置38と関連させてマスト
昇降ヨーク66を用いることにより制御されなくてはな
らない。
【0042】ブーム26および他のクレーン構成部品が
クレーン10に組付けられたならば、綱具の最終装着を
行なうため、マスト34は、クレーン10の前方に向か
ってブーム26の頂部上に下降される。マスト角が16
0°より大きい(すなわち、水平から上方に20°より
小さい)場合には、マスト昇降シリンダ88およびマス
ト昇降ヨーク66を使用して、前述と同じ手順によりマ
スト34を下降させる。マスト34をブーム26の頂部
上に載置した状態で、荷重ホイストライン50がブーム
トップ28の端部のロープ車54の回りに通され、かつ
同様にブームペンダント36がブームトップに連結され
る。
【0043】ブーム26の最後の綱具装着が完了したな
らば、マスト昇降シリンダ88およびマスト昇降ヨーク
66を使用して、マスト34をマスト角160°より上
方(すなわち、水平から20°より大きい角度)に上昇
させる。このマスト角より大きい角度では、マスト34
は、ブームホイスト綱具装置38により上昇および制御
され、これによりブーム26が地面から持上げられかつ
クレーン10が作動モード(図1に示す状態)に置かれ
る。このとき、マスト昇降シリンダ88が収縮されて、
マスト昇降ヨーク66を保管位置に戻す。これにより、
クレーンの通常の作動中にマスト昇降ヨーク66がマス
ト34の運動と干渉することが防止される。クレーン1
0の自己分解は、上記方法を逆の順序で行なうことによ
り達成される。
【0044】マスト34は90〜180°の間(ブーム
ホイスト綱具装置38のみを使用する場合は115〜1
60°の間)の作動範囲をもつものとして説明したが、
この範囲は、クレーンの自己組立および自己分解中にマ
スト34を用いるとき(例えば、マスト34を用いてク
レーン構成部品を持上げかつクレーン10に組付けると
き)にのみ適用されるものであることに留意すべきであ
る。図1から理解されようが、マスト34は、ブーム2
6に連結されるときには異なる運動範囲を有している。
これは、ブーム26が、マスト34の端部に大きい力
(この力は、ブームホイスト綱具装置38によりマスト
34に加えられる力とは逆方向である)を加えることに
よる。かくして、マスト34は、ブーム26が通常のブ
ーム作動範囲内にある限り安定している。
【0045】同様に、上記種々の角度は、クレーン10
の構造および構成部品に基いて定められることに留意す
べきである。かくして、異なる構造または異なる構成部
品を有するクレーンは異なる構造をもつマスト昇降シリ
ンダまたは異なるストローク長をもつマストシリンダを
必要とする。このような変更または修正は、クレーンま
たは関連機械の技術分野の当業者がなし得るものであ
る。
【0046】上記方法および該方法の特定作動はクレー
ンオペレータにより手動制御しおよび調整することがで
きるが、これらの幾つかの作動は、クレーン10のマイ
クロプロセッサをベースとするコントローラ(すなわち
コンピュータ)(図示せず)により遂行しまたは補助す
るのが好ましい。より詳しくは、マストの自己昇降手順
の遂行中に、マスト昇降シリンダ88およびブームホイ
スト綱具装置38の両方を制御することは非常に困難で
ある。例えば、前述のように、保管位置からマスト34
を上昇させるときには、オペレータは、マスト昇降シリ
ンダ88を伸長させかつマスト昇降ヨーク66を回転さ
せる第一制御を操作しなければならない。オペレータ
は、ブームホイスト綱具装置38を伸長させる第二制御
を同時に操作しなければならない。ブームホイスト綱具
装置38を伸長させるのが、マスト昇降ヨーク66の回
転(およびマスト34の移動)に比べて早過ぎると、ブ
ームホイストロープ40に大きい弛みが形成されてしま
う。このためロープ40がクレーンの他の構成部品と絡
み合うかロープ車組立体42、44内で絡み合って、ブ
ームホイストロープ40がブームホイストドラム46か
ら外れてしまうことがある。一方、ブームホイスト綱具
装置38の伸長がマスト昇降ヨーク66の回転に比べて
遅過ぎると、ブームホイスト綱具装置38およびマスト
昇降ヨーク66によりマスト34に加えられる荷重に応
答してマスト34が押し潰されてしまうことがある。ま
た、前述のように、マスト34が垂直位置の近くにある
か、完全前方位置(非常に不安定な位置)にあるとき
は、ブームホイスト綱具装置38およびマスト昇降シリ
ンダ88の正確な制御が特に重要である。
【0047】上記に加え、オペレータは、マスト昇降手
順の或る段階の遂行を忘れてしまうことがある。例え
ば、オペレータは、マスト34を作動範囲の下端部を通
して(すなわち、160°のマスト角の下に)下降させ
る前に、マスト昇降ヨーク66を保管位置に配置するこ
とを忘れることがある。また、オペレータは、クレーン
組立体のマスト34を使用する間に、マスト昇降ヨーク
66をマストのバックストップ位置(すなわち115°
の位置)に配置することを忘れることもある。かくし
て、マスト自己昇降手順中に遂行される少なくとも幾つ
かの作業を、マイクロプロセッサをベースとするコント
ローラすなわちコンピュータにより遂行されまたは補助
されるようにするのが好ましい。
【0048】図18に概略的に示すように、自己昇降マ
スト組立体64のマスト昇降シリンダ88は、閉ループ
油圧システムを使用している。しかしながら、この閉ル
ープシステムは、荷重ホイストポンプ90(すなわち、
荷重ホイストドラムを回転させるのに使用される油圧ポ
ンプ)に油圧的に連結されており、該ポンプ90は閉ル
ープに油圧を供給する。マイクロプロセッサをベースと
するコントローラは、荷重ホイストポンプ90、ブーム
ホイストポンプ92、各マスト昇降シリンダ88に取付
けられた荷重ピン94、制御弁96および圧力変換器9
8に接続されている。コントローラは、荷重ピン94、
圧力変換器98、マスト角インジケータ100およびオ
ペレータの制御ハンドル102の各々からの電気信号を
受けることができる。荷重ピン94からの電気伸長は、
各マスト昇降シリンダ88に作用するマスト荷重に比例
する。圧力変換器98からの電気信号は荷重ホイストポ
ンプ90により発生された油圧に比例する。マスト角イ
ンジケータ100および制御ハンドル102からの電気
信号は、それぞれ、マスト角およびハンドル位置に比例
する。コントローラは、荷重ホイストポンプ90の流量
出力および制御弁102の位置を制御する電気信号をソ
ースとしている。コントローラ内に存在するソフトウェ
アは、ブームホイストポンプ92、荷重ホイストポンプ
90および制御弁96を介してマスト昇降作動を半自己
化するルーチンを実行する。マストの昇降は、オペレー
タの制御ハンドル102から指令される。上昇または下
降シーケンス中、ブームホイストロープ40およびマス
ト昇降シリンダ88は、マスト34が落下することを同
時に(または交互に)抑制しおよび/またはマスト34
を所定位置に持上げなくてはならない。
【0049】マスト34の好ましい自己昇降方法では、
クレーンオペレータは、コンピュータを使用してクレー
ン10をセットアップモードに配置し、次にクレーンオ
ペレータは、オペレータ制御ハンドル102を押すこと
によりマスト自己昇降手順を開始させる。これに応答し
て、コンピュータはブームホイストロープ40を同時的
に繰出してマスト昇降シリンダ88を伸長し、マスト3
4を上昇させる。
【0050】好ましい方法では、コンピュータはブーム
ホイスト綱具装置38に僅かな張力を維持し、この僅か
な張力が自己上昇手順中のマスト34の制御の維持を補
助する。2つの荷重ピン94、マスト角インジケータ1
00および圧力変換器98からの電気信号を用いること
により、荷重ホイストポンプ90およびブームホイスト
ポンプ92からの流量は、昇降作動中に制御されて、ブ
ームホイストロープ40とマスト昇降シリンダ88との
間の適正な抑制/持上げ荷重組合せを維持する。
【0051】マスト角インジケータ100およびオペレ
ータ制御ハンドル102からの電気信号は、マスト34
が完全前方位置(すなわち、160°のマスト角を超え
た位置)に向かって下降されるときまたは垂直位置に向
かって後方に上昇されるときにマスト34を受入れるた
めの適正配向時に、マスト昇降シリンダ88、従ってマ
スト昇降ヨーク66を位置決めするのに使用される。換
言すれば、クレーン10が「セットアップ」モードにあ
るときは、コンピュータがマスト34の角度をモニタリ
ングしかつブームホイスト綱具装置38および自己昇降
マスト組立体64を調整して、マスト自己昇降手順中
に、常時、マスト34の制御を安全に維持する。また、
圧力センサおよび速度センサ等の付加センサを使用し
て、付加モニタリング機構を形成するためのブームホイ
ストロープ張力および速度をモニタリングし、安全マス
ト34の自己昇降/作動手順を確保することもできる。
【0052】本発明の装置および方法は種々の実施形態
の形態で実施でき、これらの極く一部を例示しかつ上述
したに過ぎないことに留意すべきである。本発明は、本
発明の精神または本質的特徴から逸脱することなく、他
の形態で具現できる。ここに説明した実施形態は、あら
ゆる点において単なる例示であって制限的なものではな
く、従って本発明の範囲は上記説明によってではなく特
許請求の範囲の記載よって定められるものであることを
理解すべきである。特許請求の範囲の記載における意味
および均等物の範囲は、本発明の範囲内に包含されるべ
きものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の教示に従って作られた自己昇降マスト
を備えたクレーン全体を示す右側側面図である。
【図2】マストが保管位置にある、部分的に組立てられ
たクレーンを示す左側側面図である。
【図3】図2の3−3線に沿うクレーンの部分断面図で
あり、自己昇降マスト組立体の位置を示すものである。
【図4】図3の細部Aの拡大図であり、自己昇降マスト
組立体の主要構成部品を示すものである。
【図5】図3の5−5線に沿うクレーンの部分断面図で
あり、自己昇降マスト組立体の位置を示すものである。
【図6】図5の細部Bの拡大図であり、自己昇降マスト
組立体の主要構成部品を示すものである。
【図7】自己昇降マスト作業の連続段階の1つにあるク
レーンを示す右側側面図である。
【図8】自己昇降マスト作業の連続段階の1つにあるク
レーンを示す右側側面図である。
【図9】自己昇降マスト作業の連続段階の1つにあるク
レーンを示す右側側面図である。
【図10】自己昇降マスト作業の連続段階の1つにある
クレーンを示す右側側面図である。
【図11】自己昇降マスト作業の連続段階の1つにある
自己昇降マスト組立体を示す概略図である。
【図12】自己昇降マスト作業の連続段階の1つにある
自己昇降マスト組立体を示す概略図である。
【図13】自己昇降マスト作業の連続段階の1つにある
自己昇降マスト組立体を示す概略図である。
【図14】自己昇降マスト作業の連続段階の1つにある
自己昇降マスト組立体を示す概略図である。
【図15】ブーム組立体の連続段階の1つにあるクレー
ンを示す右側側面図である。
【図16】ブーム組立体の連続段階の1つにあるクレー
ンを示す右側側面図である。
【図17】自己昇降マスト手順中に上昇されたマストを
示すクレーンの上方構造体を示す斜視図である。
【図18】自己昇降マスト組立体を制御する油圧回路を
示す概略図である。
【符号の説明】
10 クローラクレーン 12 上方構造体 26 ブーム 34 マスト 38 ブームホイスト綱具装置 64 自己昇降マスト組立体 66 マスト昇降ヨーク 76 マスト昇降ヨークの前方アーム 78 マスト昇降ヨークの後方アーム 86 レバーアーム 88 マスト昇降シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アーサー ズールク アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54220 マニタウォック バージュ コー ト 1760 Fターム(参考) 3F205 AA07 AA13 AB08

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方構造体上に回転可能に取付けられた
    上方構造体および該上方構造体上に枢着されたブームを
    有し、該ブームは、ブームホイスト綱具装置と、上方構
    造体に枢着されたマストとにより支持され、マストがブ
    ームに連結されていないときにマストの位置を制御する
    ための自己昇降マスト組立体を更に有するクレーンにお
    いて、前記自己昇降マスト組立体が、 a)上方構造体に枢着されかつ回転軸線を備えたマスト
    昇降ヨークを有し、該マスト昇降ヨークは、マストがブ
    ームホイスト綱具装置により支持されないときに、マス
    トと係合しかつ該マストを支持するように構成されてお
    り、 b)上方構造体とマスト昇降ヨークとの間に枢着された
    油圧マスト昇降シリンダを有し、該油圧マスト昇降シリ
    ンダは伸長および収縮して、前記回転軸線を中心にマス
    ト昇降ヨークを回転させることができ、 c)油圧マスト昇降シリンダの伸長および収縮を制御す
    るための油圧システムを更に有する、 ことを特徴とするクレーン。
  2. 【請求項2】 前記マスト昇降ヨークは前方アームおよ
    び後方アームを有し、後方アームは、マストが上方構造
    体の後方部分を向いたほぼ水平の保管位置と、ほぼ垂直
    な位置との間にあるときにマストと係合して該マストを
    支持するように構成され、前方アームは、マストがクレ
    ーンの前方部分を向いた水平位置の近くにあるときにマ
    ストと係合して該マストを支持するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のクレーン。
  3. 【請求項3】 前記前方アームおよび後方アームの各々
    が、マストのリフト部材と係合するように構成された係
    合部材を有し、後方アームの係合部材は、マストが保管
    位置とほぼ垂直な位置との間にあるときに前記リフト部
    材と係合し、前方アームの係合部材は、マストがクレー
    ンの後方部分を向いた水平位置の近くにあるときに前記
    リフト部材と係合する、 ことを特徴とする請求項2記載のクレーン。
  4. 【請求項4】 前記自己昇降マスト組立体は1対の自己
    昇降マスト組立体からなり、各自己昇降マストはマスト
    の脚と係合するように配置されている、 ことを特徴とする請求項2記載のクレーン。
  5. 【請求項5】 前記マストは約180°の角度に亘って
    枢動できることを特徴とする請求項2記載のクレーン。
  6. 【請求項6】 前記マスト昇降ヨークは、マスト昇降シ
    リンダに枢着されたレバーアームを更に有する、 ことを特徴とする請求項2記載のクレーン。
  7. 【請求項7】 前記油圧マスト昇降シリンダの伸長およ
    び収縮とブームホイスト綱具装置の伸長および収縮とを
    整合させるためのマイクロプロセッサをベースとするコ
    ントローラを更に有する、 ことを特徴とする請求項1記載のクレーン。
  8. 【請求項8】 前記マイクロプロセッサをベースとする
    コントローラは、ブームホイスト綱具装置に作用する力
    とマストに作用する力との適正なバランスを維持する、 ことを特徴とする請求項7記載のクレーン。
  9. 【請求項9】 下方構造体上に回転可能に取付けられた
    上方構造体および該上方構造体上に枢着されたブームを
    有し、該ブームは、ブームホイスト綱具装置と、上方構
    造体に枢着されたマストとにより支持され、ブームホイ
    スト綱具装置は、マストの後方部分とマストの上端部と
    の間で連結されており、マストの上端部とブームとの間
    に連結されたブームペンダントを有し、マストがブーム
    に連結されておらずかつブームホイスト綱具装置により
    支持されないときにマストを昇降させる自己昇降マスト
    組立体を更に有するクレーンにおいて、前記自己昇降マ
    スト組立体が、 a)上方構造体に枢着されかつ回転軸線を備えたマスト
    昇降ヨークを有し、該マスト昇降ヨークは、マストが上
    方構造体の後方部分を向いたほぼ水平の保管位置と、ほ
    ぼ垂直な位置との間にあるときにマストと係合して該マ
    ストを支持するように構成された後方アームを備え、該
    後方アームは、マストがブームホイスト綱具装置により
    支持されるとマストから離脱し、 b)上方構造体とマスト昇降ヨークとの間に枢着された
    油圧マスト昇降シリンダを有し、該油圧マスト昇降シリ
    ンダは伸長および収縮して、前記回転軸線を中心にマス
    ト昇降ヨークを回転させることができ、 c)油圧マスト昇降シリンダの伸長および収縮を制御す
    るための油圧システムを更に有する、 ことを特徴とするクレーン。
  10. 【請求項10】 前記マスト昇降ヨークは前方アームを
    更に有し、該前方アームは、マストがクレーンの前方部
    分を向いた水平位置の近くにあるときにマストと係合し
    て該マストを支持するように構成され、前方アームは、
    マストがブームホイスト綱具装置により支持されるとマ
    ストから離脱される、 ことを特徴とする請求項9記載のクレーン。
  11. 【請求項11】 前記前方アームおよび後方アームの各
    々が、マストのリフトピンと係合するように構成された
    係合スロットを有し、後方アームの係合スロットは、マ
    ストが保管位置とほぼ垂直な位置との間にあるときに前
    記リフトピンと係合し、前方アームの係合スロットは、
    マストがクレーンの後方部分を向いた水平位置の近くに
    あるときに前記リフトピンと係合する、 ことを特徴とする請求項10記載のクレーン。
  12. 【請求項12】 前記自己昇降マスト組立体は1対の自
    己昇降マスト組立体からなり、各自己昇降マストはマス
    トの脚と係合するように配置されている、 ことを特徴とする請求項11記載のクレーン。
  13. 【請求項13】 前記マスト昇降ヨークは、マスト昇降
    シリンダに枢着されたレバーアームを更に有する、 ことを特徴とする請求項11記載のクレーン。
  14. 【請求項14】 前記マスト昇降ヨークは保管位置とマ
    ストのバックストップ位置との間で枢動でき、前記後方
    アームは、マスト昇降ヨークが保管位置にあるときにほ
    ぼ水平になりかつマスト昇降ヨークがバックストップ位
    置にあるときにほぼ垂直になり、マスト昇降ヨークは、
    油圧マスト昇降シリンダの伸長および収縮により、保管
    位置とマストのバックストップ位置との間で枢動する、 ことを特徴とする請求項11記載のクレーン。
  15. 【請求項15】 前記マスト昇降ヨークがマストのバッ
    クストップ位置にあるとき、後方アームは、マストが上
    方構造体の後方部分上に落下することを防止する、 ことを特徴とする請求項14記載のクレーン。
  16. 【請求項16】 前記マスト昇降ヨークがマストのバッ
    クストップ位置にあるとき、前方アームは、マストがク
    レーンの前方部分を向いた水平位置の近くにあるときに
    マストが落下することを防止する、 ことを特徴とする請求項14記載のクレーン。
  17. 【請求項17】 前記マストは、ブームに連結さていな
    いときは約180°の角度に亘って枢動できる、 ことを特徴とする請求項11記載のクレーン。
  18. 【請求項18】 前記マストは、ブームに連結されてお
    らずかつマストの角度が保管位置から測定して約0〜1
    15°の間にあるときに、マスト昇降ヨークの後方アー
    ムにより支持され、マストの角度が約115〜160°
    の間にあるときに、マスト昇降ヨークにより支持され、
    かつマストの角度が約160〜180°の間にあるとき
    に、マスト昇降ヨークの前方アームにより支持される、 ことを特徴とする請求項17記載のクレーン。
  19. 【請求項19】 前記後方アームの係合スロットおよび
    前方アームの係合スロットは約160°の角度で分離さ
    れ、この角度は前記マスト昇降ヨークの回転軸線を中心
    に測定される、 ことを特徴とする請求項11記載のクレーン。
  20. 【請求項20】 前記油圧マスト昇降シリンダの伸長お
    よび収縮とブームホイスト綱具装置の伸長および収縮と
    を整合させるためのマイクロプロセッサをベースとする
    コントローラを更に有する、 ことを特徴とする請求項9記載のクレーン。
  21. 【請求項21】 前記マイクロプロセッサをベースとす
    るコントローラは、マストがブームに連結されていない
    ときに、ブームホイスト綱具装置に作用する力とマスト
    に作用する力との適正なバランスを維持する、 ことを特徴とする請求項20記載のクレーン。
  22. 【請求項22】 下方構造体上に回転可能に取付けられ
    た上方構造体および該上方構造体上に枢着されたブーム
    を有し、該ブームは、ブームホイスト綱具装置と、上方
    構造体に枢着されたマストとにより支持され、ブームホ
    イスト綱具装置は、マストの後方部分とマストの上端部
    との間で連結されており、マストの上端部とブームとの
    間に連結されたブームペンダントを有し、マストがブー
    ムに連結されておらずかつブームホイスト綱具装置によ
    り支持されないときにマストを昇降させる自己昇降マス
    ト組立体を更に有するクレーンにおいて、前記自己昇降
    マスト組立体が、 a)上方構造体に枢着されかつ上方構造体へのマストの
    枢着点に一致する回転軸線を備えたマスト昇降ヨークを
    有し、該マスト昇降ヨークは後方アームおよび前方アー
    ムを有し、後方アームは、マストが上方構造体の後方部
    分を向いたほぼ水平の保管位置と、ほぼ垂直な位置との
    間にあるときにマストと係合して該マストを支持するよ
    うに構成され、前方アームは、マストがクレーンの前方
    部分を向いた水平位置の近くにあるときにマストと係合
    して該マストを支持するように構成され、前記後方アー
    ムおよび前方アームは、マストがブームホイスト綱具装
    置により支持されるとマストから離脱でき、 b)上方構造体とマスト昇降ヨークとの間に枢着された
    油圧マスト昇降シリンダを有し、該油圧マスト昇降シリ
    ンダは伸長および収縮して、マスト昇降ヨークを回転さ
    せることができ、マストは、該マストが後方アームまた
    は前方アームと係合したときにマスト昇降ヨークの回転
    により上昇または下降され、 c)油圧マスト昇降シリンダの伸長および収縮を制御す
    るための油圧システムと、 d)前記油圧システムを制御するための、マイクロプロ
    セッサをベースとするコントローラとを更に有し、油圧
    システムの制御はブームホイスト綱具装置の伸縮と整合
    される、 ことを特徴とするクレーン。
  23. 【請求項23】 前記前方アームおよび後方アームの各
    々が、マストのリフトピンと係合するように構成された
    係合スロットを有し、後方アームの係合スロットは、マ
    ストが保管位置とほぼ垂直な位置との間にあるときに前
    記リフトピンと係合し、前方アームの係合スロットは、
    マストがクレーンの後方部分を向いた水平位置の近くに
    あるときに前記リフトピンと係合する、 ことを特徴とする請求項22記載のクレーン。
  24. 【請求項24】 前記マスト昇降ヨークは、マスト昇降
    シリンダに枢着されたレバーアームを更に有することを
    特徴とする請求項22記載のクレーン。
  25. 【請求項25】 前記マスト昇降ヨークは保管位置とマ
    ストのバックストップ位置との間で枢動でき、前記後方
    アームは、マスト昇降ヨークが保管位置にあるときにほ
    ぼ水平になりかつマスト昇降ヨークがバックストップ位
    置にあるときにほぼ垂直になり、マスト昇降ヨークは、
    油圧マスト昇降シリンダの伸長および収縮により、保管
    位置とマストのバックストップ位置との間で枢動する、 ことを特徴とする請求項22記載のクレーン。
  26. 【請求項26】 前記マスト昇降ヨークがマストのバッ
    クストップ位置にあるときに、後方アームは、マストが
    上方構造体の後方部分上に落下することを防止し、マス
    ト昇降ヨークがマストのバックストップ位置にあるとき
    に、前方アームは、マストがクレーンの前方部分を向い
    た水平位置の近くにあるときにマストが落下することを
    防止する、 ことを特徴とする請求項25記載のクレーン。
  27. 【請求項27】 前記マスト昇降シリンダの荷重ピンに
    はマイクロプロセッサをベースとするコントローラが接
    続され、荷重ピンは、マストが前記後方アームまたは前
    方アームと係合するときにマストによりマスト昇降シリ
    ンダに加えられる荷重に比例する電気信号を前記マイク
    ロプロセッサをベースとするコントローラに供給する、 ことを特徴とする請求項22記載のクレーン。
  28. 【請求項28】 前記油圧システムは閉ループ油圧シス
    テムからなり、該閉ループ油圧システムは、制御弁を介
    して荷重ホイストポンプに油圧的に連結され、前記制御
    弁は、マイクロプロセッサをベースとするコントローラ
    から受けた電気信号に応答して閉ループ油圧システムの
    油圧を調整する、 ことを特徴とする請求項22記載のクレーン。
  29. 【請求項29】 下方構造体上に回転可能に取付けられ
    た上方構造体と、該上方構造体に枢着されたブームとを
    有し、前記ブームは、ブームホイスト綱具装置および上
    方構造体に枢着されたマストにより支持され、該マスト
    がブームに連結されておらずかつブームホイスト綱具装
    置により支持されていないときにマストの位置を制御す
    る自己昇降マスト組立体を更に有し、該自己昇降マスト
    組立体は、上方構造体に枢着されかつ回転軸線をもつマ
    スト昇降ヨークと、上方構造体とマスト昇降ヨークとの
    間に枢着された油圧マスト昇降シリンダと、該マスト昇
    降シリンダを制御する油圧システムとを備えているクレ
    ーンのマストを自己昇降させる方法において、下記連続
    段階すなわち、 a)マストが上方構造体の後方部分上で後方に延びてい
    る保管位置にあるときに、マストとマスト昇降ヨークと
    を係合させる段階と、 b)マストを保管位置から前方リーニング位置へと上方
    に枢動させるべく、マスト昇降シリンダを伸長してマス
    ト昇降ヨークを第一方向に回転させる段階と、 c)マストが前方リーニング位置にあるときにブームホ
    イスト綱具装置によりマストを支持する段階と、 d)マストがブームホイスト綱具装置により支持される
    ときに、マストからマスト昇降ヨークを離脱させるべ
    く、マスト昇降シリンダを収縮させてマスト昇降ヨーク
    を第二方向に回転させる段階と、 e)ブームホイスト綱具装置を伸長して、マストを前方
    に延びた完全前方位置へと下降させる段階と、 f)マストが完全前方位置の近くにあるときにマストと
    マスト昇降ヨークとを係合させる段階と、 g)マストを完全前方位置へと下方に枢動させるべく、
    マスト昇降シリンダを伸長させてマスト昇降ヨークを第
    一方向に回転させる段階と、 h)マストをブームに連結する段階とを有する、 ことを特徴とする方法。
  30. 【請求項30】 前記マストがブームに連結されていな
    いときに、マストを用いてクレーン構成部品を持上げか
    つクレーンに組付ける、 ことを特徴とする請求項29記載の方法。
  31. 【請求項31】 下方構造体上に回転可能に取付けられ
    た上方構造体と、該上方構造体に枢着されたブームとを
    有し、前記ブームは、ブームホイスト綱具装置および上
    方構造体に枢着されたマストにより支持され、該マスト
    がブームに連結されておらずかつブームホイスト綱具装
    置により支持されていないときにマストの位置を制御す
    る自己昇降マスト組立体を更に有し、該自己昇降マスト
    組立体は、上方構造体に枢着された後方アームおよび前
    方アームを備えかつ前記マストの回転軸線と整合した回
    転軸線をもつマスト昇降ヨークと、上方構造体とマスト
    昇降ヨークとの間に枢着された油圧マスト昇降シリンダ
    と、該マスト昇降シリンダを制御する油圧システムとを
    備えているクレーンのマストを自己昇降させる方法にお
    いて、下記連続段階すなわち、 a)マストが上方構造体の後方部分上で後方に延びてい
    る保管位置にあるときに、マストとマスト昇降ヨークの
    後方アームとを係合させる段階を有し、後方アームはマ
    ストのリフトピンと係合する係合スロットを備え、 b)マストを保管位置から前方リーニング位置へと上方
    に枢動させるべく、マスト昇降シリンダを伸長してマス
    ト昇降ヨークを第一方向に回転させる段階と、 c)マストが前方リーニング位置にある間に、マストか
    らマスト昇降ヨークの後方アームを離脱させるべく、マ
    スト昇降シリンダを収縮させてマスト昇降ヨークを第二
    方向に回転させる段階と、 d)マストが前方リーニング位置にある間にブームホイ
    スト綱具装置によりマストを支持する段階と、 e)ブームホイスト綱具装置を伸長して、マストを完全
    前方位置へと下降させる段階と、 f)マストが完全前方位置の近くにあるときにマストと
    マスト昇降ヨークの前方アームとを係合させる段階とを
    有し、前記前方アームは、マストのリフトピンと係合す
    る係合スロットを備え、 g)マストを上方構造体の前方の完全前方位置へと下方
    に枢動させるべく、マスト昇降シリンダを伸長させてマ
    スト昇降ヨークを第一方向に回転させる段階と、 h)マストをブームに連結する段階と、 i)マストを上方構造体の前方の完全前方位置から上方
    に枢動させるべく、マスト昇降シリンダを収縮させてマ
    スト昇降ヨークを第二方向に回転させる段階と、 j)ブームホイスト綱具装置を収縮させて、マストを上
    昇させかつブームをクレーン作動範囲内に持上げる段階
    とを更に有する、 ことを特徴とする方法。
  32. 【請求項32】 前記マストがブームに連結されていな
    いときに、マストを使用してクレーン構成部品を持上げ
    かつクレーンに組付ける、 ことを特徴とする請求項31記載の方法。
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