JP4225344B2 - クレーン - Google Patents

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    • B66C23/00Cranes comprising essentially a beam, boom, or triangular structure acting as a cantilever and mounted for translatory of swinging movements in vertical or horizontal planes or a combination of such movements, e.g. jib-cranes, derricks, tower cranes
    • B66C23/62Constructional features or details
    • B66C23/82Luffing gear

Description

本発明は、ブームを含む起伏部材を備えるとともに各種ウインチが搭載されるクレーンに関するものである。
従来のクレーンには、ブームを含む起伏部材を備えるとともに、この起伏部材の先端から垂下される吊り荷の巻上げおよび巻下げを行うための主巻用ウインチ及び補巻用ウインチを具備するものがある。
例えば、下記の特許文献1には、旋回体の前端部にブームが起伏可能に連結されるとともに、このブームを起伏させるためのブーム起伏用ウインチと、主巻用ウインチおよび補巻用ウインチとが前記旋回体に搭載されるクレーンが開示されている。このクレーンにおいて、前記ブーム起伏用ウインチは、ブーム起伏用ロープの巻取りおよび繰出しによって前記ブームを起伏させる。また、前記主巻用ウインチおよび補巻用ウインチからはそれぞれ主巻ロープ及び補巻ロープが引き出され、これらのロープが前記ブームの先端から垂下されていて、その垂下端にそれぞれ吊荷用のフックが設けられている。
特開2001−39678号公報
前記特許文献1に記載されるような比較的大型のクレーンを輸送する場合、その輸送コストを低減させるべく、まず当該クレーンの分解作業が行われる。具体的には、クレーン本体に相当する前記旋回体から前記ブームその他の構成部材(例えばマストやガントリ)が切り離され、その分解作業後に前記旋回体は単体で輸送される。
しかし、前記特許文献1に記載されるクレーンでは、前記分解作業後も前記旋回体には前記ブーム起伏用ウインチや前記主補巻両ウインチが搭載されたままであり、これらのウインチの重量分だけ前記旋回体の輸送コストは高くなる。
本発明は、このような事情に鑑み、各種ウインチを搭載しながら、分解作業後のクレーン本体の重量を小さく抑えることが可能なクレーンの提供を目的とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、クレーン本体と、このクレーン本体に回動可能に連結されるブームを含み、かつ、このブームの回動によって全体が起伏する起伏部材と、この起伏部材の先端部から垂下される吊り荷用の主巻ロープ及び補巻ロープとを備えたクレーンにおいて、前記主巻ロープの巻上げ及び巻下げを行う主巻用ウインチと、前記補巻ロープの巻上げ及び巻下げを行う補巻用ウインチと、前記クレーン本体に連結されるとともに、このクレーン本体から離れた位置にある所定の部位が前記ブームに連結されるブーム起伏用部材と、前記ブーム起伏用部材と前記クレーン本体または前記ブームとの間の領域内に掛け渡されるブーム起伏用ロープと、前記起伏部材を起伏させるように前記ブーム起伏用ロープの巻取りおよび繰出しを行うブーム起伏用ウインチとを備え、前記ブームは、前記クレーン本体に回動可能に連結される基端側部材と、この基端側部材の先端側に着脱可能に連結される中間部材と、この中間部材の先端側に着脱可能に連結される先端側部材とを有し、この先端側部材または当該先端側部材よりも先端側の起伏部材の部分に前記主巻ロープ及び補巻ロープをそれぞれ案内するためのシーブが取付けられるとともに、前記基端側部材は、前記起伏部材の起立側に面する背面と前記起伏部材の倒伏側に面する腹面とを有し、かつ、これら背面と腹面との間隔が前記クレーン本体に近づくにつれて狭くなる形状を有し、この基端側部材の背面上に前記主巻用ウインチ及び前記補巻用ウインチがともに据付けられ、かつ、前記ブーム起伏用ウインチが前記ブーム起伏用部材に据付けられるものである。
このクレーンでは、主巻用ウインチ及び補巻用ウインチがそれぞれ吊り荷用の主巻ロープ及び補巻ロープの巻上げ及び巻下げを行うとともに、ブーム起伏ウインチがブーム起伏ロープの巻取り及び繰出しを行うことにより、ブームを含む起伏部材全体が起伏方向に回動する。
そして、前記主巻用ウインチ及び前記補巻用ウインチはともに前記ブームに据付けられ、かつ、前記ブーム起伏用ウインチが前記ブーム起伏用部材に据付けられているため、このクレーンの分解作業(すなわちクレーン本体から前記ブームや前記ブーム起伏用部材を切り離す作業)が行われた場合、その作業後のクレーン本体に前記各ウインチは残らない。このことは、当該クレーン本体の輸送コストを効果的に低減させる。
具体的に、前記ブームは前記クレーン本体に回動可能に連結される基端側部材と、この基端側部材の先端側に着脱可能に連結される中間部材と、この中間部材の先端側に着脱可能に連結される先端側部材とを有し、この先端側部材に前記主巻ロープ及び補巻ロープをそれぞれ案内するためのシーブが取付けられるとともに、前記基端側部材に前記主巻用ウインチ及び前記補巻用ウインチが据付けられるので、このブームは分解が可能であり、この分解により当該ブームの輸送コストも削減される。しかも、前記主巻用ウインチ及び補巻用ウインチが前記基端側部材に据付けられることにより、次のような利点がある。
・前記基端側部材は前記ブームの先端から最も遠い位置にあるので、この基端側部材に前記主巻用ウインチや前記補巻用ウインチが据付けられることは、前記主巻ロープや前記補巻ロープのフリートアングル(前記各ウインチに最も近いシーブを含むウインチドラムへの垂直面に対して前記各ロープがなす角度の最大値;いわゆる偏角)を小さくする。このフリートアングルの減少は前記各ロープの磨耗損傷の抑制に寄与する。
・前記基端側部材はクレーン本体に連結されるものであるため、前記中間部材のように連結順序を誤るおそれがない。よって、この基端側部材に前記各ウインチが据付けられることは、これらのウインチがクレーンの所定位置にセットされることをより確実にする。
・前記基端側部材は前記クレーン本体に最も近い位置にあるので、この基端側部材に前記主巻用ウインチや前記補巻用ウインチが据付けられることは、このクレーン本体に設けられた駆動源と前記各ウインチとを結ぶ動力伝達系(例えば油圧配管や電気配線)を短くする。また、当該動力伝達系の切離し(例えば油圧配管の分解や電気配線中のコネクタの切離し)も不要である。
さらに、前記基端側部材が、前記起伏部材の起立側に面する背面と前記起伏部材の倒伏側に面する腹面とを有し、かつ、これら背面と腹面との間隔が前記クレーン本体に近づくにつれて狭くなる形状を有するとともに、この基端側部材の背面上に前記主巻用ウインチおよび前記補巻用ウインチが据付けられる構造であるので、その背面と腹面との間隔が他の部位よりも小さくなっている部位に前記各ウインチが据付けられることにより、これらのウインチも含めたブーム全体の外形をコンパクトに収めることが可能になる。
本発明において、前記起伏部材は、前記ブームのみで構成されたものでもよいが、このブームに加え、このブームの先端部にこのブームに対して起伏する方向に回動可能に連結されるジブを含むとともに、前記ジブを回動させるためのジブ起伏用ロープと、前記ジブ起伏用ロープの巻取り及び繰出しを行うことにより前記ジブを回動させるジブ起伏用ウインチとを備えたものによれば、当該ジブの張り出しによって起伏部材全体の作業範囲が拡大される。しかも、前記ジブ起伏用ウインチが前記ブームに据付けられれば、このジブ起伏用ウインチもクレーン分解後にクレーン本体側に残らなくなる。従って、当該ジブ起伏用ウインチの具備にもかかわらず前記分解作業後のクレーン本体の軽量化の効果を維持することができる。
その場合、前記ブームの先端からこのブームの起立側に張り出すように当該ブームの先端に連結されるジブ起伏用部材を備え、前記ジブ起伏用ウインチから引き出される前記ジブ起伏用ロープが前記ジブ起伏用部材を経由して当該ジブ起伏用部材と前記ジブとの間に掛け渡されるとともに、前記ジブ起伏用ウインチが前記主巻用ウインチ及び前記補巻用ウインチよりも前記クレーン本体に近い位置で前記ブームに据付けられる配置が好適である。この配置は、前記ジブ起伏用ウインチが前記主巻用ウインチ及び前記補巻用ウインチとともに共通のブームに据付けられるにもかかわらず、当該ジブ起伏用ウインチから引き出されるジブ起伏用ロープと前記主巻用ウインチ及び前記補巻用ウインチから引き出される主巻ロープ及び補巻ロープとを互いに交錯させることなく配索することを可能にする。
さらに、前記ジブ起伏用ロープを案内するガイドシーブを備え、このガイドシーブは、前記ジブ起伏用ウインチと前記主巻用ウインチ及び前記補巻用ウインチとの間に介在し、かつ、前記ジブ起伏用ウインチから引き出される前記ジブ起伏用ロープが前記主巻用ウインチ及び前記補巻用ウインチと干渉するのを阻止するように当該ジブ起伏用ロープと前記ブームとの間隔を保つ位置に設けられるものによれば、前記ジブ起伏用ウインチと前記主巻用ウインチ及び前記補巻用ウインチとが比較的接近していても当該ジブ起伏用ウインチから引き出されるジブ起伏用ロープと前記主巻用ウインチ及び前記補巻用ウインチとの接触を確実に回避することができる。
本発明において、前記ブーム起伏用部材の具体的態様は限定されない。例えば、前記ブーム起伏用部材は、前記ブームの起伏方向と同方向に起伏可能となるように前記クレーン本体に連結されるマストを含み、このマストと連動して前記ブームが起伏するように当該マストと当該ブームとが連結されるとともに、前記ブーム起伏用ウインチによる前記ブーム起伏用ロープの巻取り及び繰出しにより前記マストが起伏するように前記マストと前記クレーン本体との間に前記ブーム起伏用ロープが掛け渡されるものでもよいし、前記ブーム起伏用部材は、前記クレーン本体に連結され、所定の姿勢で保持されるロープ支持部材を含み、前記ブーム起伏用ウインチによる前記ブーム起伏用ロープの巻取り及び繰出しにより前記ブームが起伏するように前記ロープ支持部材と前記クレーン本体との間に前記ブーム起伏用ロープが掛け渡されるものでもよい。
後者の場合、前記ロープ支持部材は、通常のガントリのようにクレーン本体に固設されるものでもよいが、前記ブームの起伏方向と同方向に回動可能となるように前記クレーン本体に連結されるマストでもよい。その場合、このマストを所定の角度位置で後方から支持するためのバックストップと、前記マストを回動させて前記バックストップに押付けることにより当該マストを前記角度位置に保持するマスト回動手段を備えるものが好適である。そして、このマスト回動手段が、前記マストの回動方向と同方向に回動可能となるように前記クレーン本体に連結され、かつ、その所定の回動部位が前記マストと連動して回動するように当該マストに連結される補助マストと、この補助マストを回動させるためのマスト回動用ウインチとを有し、前記マスト回動用ウインチが前記補助マストに据付けられるものであれば、クレーンの分解作業時に前記補助マストとともに前記マスト回動用ウインチも前記クレーン本体から撤去することができる。このことは、前記マスト回動用ウインチの付設にかかわらず分解作業後の前記クレーン本体の軽量化の効果を維持することを可能にする。
以上のように、本発明に係るクレーンでは、ブーム起伏用ウインチや主巻用ウインチ及び補巻用ウインチの搭載にもかかわらず、分解作業後のクレーン本体を軽量にすることができ、また、分解作業を効率良く行うことができる。また、前記ブームは分解が可能であり、この分解により当該ブームの輸送コストも削減される。しかも、前記主巻用ウインチ及び補巻用ウインチが前記基端側部材に据付けられることにより種々の利点を有する。さらに、当該基端側部材の背面と腹面との間隔が他の部位よりも小さくなっている部位に前記各ウインチが据付けられることにより、これらのウインチも含めたブーム全体の外形をコンパクトに収めることができる。
本発明の第1の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1は、この実施の形態に係るクレーン10の全体構成を示す。このクレーン10は、クレーン本体に相当する旋回体12と、この旋回体12を旋回可能に支持する走行体14と、ブーム16及びジブ18を含む起伏部材と、ブーム起伏用部材であるマスト20とを備える。
図に示されるブーム16は、いわゆるラチス型であり、基端側部材16Aと、一または複数(図例では2個の)中間部材16B,16Cと、先端側部材16Dとで構成される。具体的に、前記基端側部材16Aは、前記旋回体12の前部に起伏方向に回動可能に連結される。前記中間部材16B,16Cはその順に前記基端側部材16Aの先端側に着脱可能に継ぎ足される。前記先端側部材16Dは前記中間部材16Cの先端側に着脱可能に継ぎ足され、この先端側部材16Dの先端部に、後述のように前記ジブ18を回動させるためのリヤストラット21及びフロントストラット22が回動可能に連結される。
前記ジブ18もラチス型であり、その基端部が前記先端側部材16Dの先端部に起伏方向に回動可能に連結されている。
前記マスト20は、基端及び回動端を有し、その基端が前記旋回体12に回動可能に連結される。この回動軸は、前記ブーム16の回動軸と平行でかつ当該ブーム16の回動軸のすぐ後方に位置している。すなわち、このマスト20は前記ブーム16の起伏方向と同方向に回動可能である。一方、このマスト20の回動端は左右一対のブーム用ガイライン24を介して前記ブーム16の先端に連結される。この連結は、前記マスト20の回動と前記ブーム16の回動とを連携させる。
なお、前記旋回体12上には左右一対のバックストップ23が設けられる。これらのバックストップ23は、前記ブーム16が図1に示される起立姿勢まで到達した時点で当該ブーム16の基端側部材16Aの左右両側部に当接し、この当接によって前記ブーム16の過度の起立動作を規制する。
前記リヤストラット21は、前記先端側部材16Dの先端からブーム起立側(図1では左側)に張り出す姿勢で保持される。この姿勢を保持する手段として、当該リヤストラット21と前記ブーム16との間に左右一対のバックストップ25及び左右一対のガイライン26が介在する。前記バックストップ25は、前記先端側部材16Dと前記リヤストラット21の中間部位との間に介在し、前記リヤストラット21を下から支える。前記ガイライン26は前記リヤストラット21の先端部と前記基端側部材16Aとを結ぶように張設され、その張力によって前記リヤストラット21の位置を規制する。
前記フロントストラット22は、前記ジブ18と連動して回動するようにこのジブ18と連結される。詳しくは、このフロントストラット22の先端部と前記ジブ18の先端部とを結ぶように左右一対のジブ用ガイライン28が張設される。従って、このフロントストラット22の回動駆動によって前記ジブ18も回動駆動される。
このクレーン10には、各種ウインチが搭載される。具体的には、前記ブーム16を起伏させるためのブーム起伏用ウインチ30と、前記ジブ18を起伏方向に回動させるためのジブ起伏用ウインチ32と、吊り荷の巻上げ及び巻下げを行うための主巻用ウインチ34及び補巻用ウインチ36とが搭載される。そして、このクレーン10の特徴として、前記ブーム起伏ウインチ30が前記マスト20の基端近傍部位に据え付けられる一方、前記ジブ起伏用ウインチ32、前記主巻用ウインチ34、及び前記補巻用ウインチ36がいずれも前記ブーム16における基端側部材16Aに据え付けられる。
前記ブーム起伏用ウインチ30は、ブーム起伏用ロープ38の巻取り及び繰出しを行い、この巻取り及び繰出しにより前記マスト20が回動するように前記ブーム起伏用ロープ38が配索される。具体的に、前記マスト20の回動端部及び前記旋回体12の後端部にはそれぞれ複数のシーブが幅方向に配列されたシーブブロック40,42が設けられ、前記ブーム起伏用ウインチ30から引き出された前記ブーム起伏用ロープ38が前記シーブブロック40,42間に掛け渡される。従って、前記ブーム起伏用ウインチ30は、前記ブーム起伏用ロープ38の巻取りや繰出しによって前記両シーブブロック40,42間の距離を変化させ、これによって前記マスト20さらにはこれと連動する前記ブーム16を起伏方向に回動させる。
前記ブーム起伏用ウインチ30及びその据付構造を図2および図3に示す。
このブーム起伏用ウインチ30が据付けられるマスト20は、その長手方向に延びる左右一対の主材44と、これらの主材44同士を幅方向に連結する複数本の桟材46とを有する。前記各主材44の基端には、前記旋回体12に回動可能に連結される連結部48が設けられ、前記桟材46は前記長手方向に間欠的に配されている。そして、これらの桟材46のうち前記連結部48に近い2本の桟材46の間の位置であってかつ前記主材40同士の間に前記ブーム起伏用ウインチ30が配設されている。
前記ブーム起伏用ウインチ30は、ウインチドラム50と、このウインチドラム50を回転可能に支持する本体フレームとを備え、前記ウインチドラム50には前記ブーム起伏用ロープ38が巻付けられるとともに当該ウインチドラム50を回転させるウインチモータ54が連結される。前記本体フレームは前記ウインチドラム50の左右両側に位置するフランジ部52を含み、これらのフランジ部52の前後端がそれぞれブラケット56を介して前記各桟材42に連結されている。
前記ジブ起伏用ウインチ32は、ジブ起伏用ロープ58の巻取り及び繰出しを行い、この巻取り及び繰出しにより前記フロントストラット22が回動するように前記ジブ起伏用ロープ58が配索される。具体的に、前記リヤストラット21の長手方向中間部にはガイドシーブ60が設けられるとともに、このリヤストラット21の回動端部及び前記フロントストラット22の回動端部にそれぞれ複数のシーブが幅方向に配列されたシーブブロック62,64が設けられ、前記ジブ起伏用ウインチ32から引き出された前記ジブ起伏用ロープ58が前記ガイドシーブ60に掛けられ、かつ、前記シーブブロック62,64間に掛け渡される。従って、前記ジブ起伏用ウインチ32は、前記ジブ起伏用ロープ58の巻取りや繰出しによって、前記両シーブブロック62,64間の距離を変化させ、これによって前記フロントストラット22さらにはこれと連動する前記ジブ18を起伏方向に回動させる。
前記主巻用ウインチ34は、主巻ロープ66の巻取り及び繰出しを行い、これにより、前記主巻ロープ66による吊り荷の巻上げ及び巻下げを行う。具体的に、前記リヤストラット21の基端近傍部位、前記フロントストラット22の基端近傍部位、及び前記ジブ18の先端部にはそれぞれ主巻用ガイドシーブ67M,68M,69Mが回転可能に設けられ、さらに前記主巻用ガイドシーブ69Mに隣接する位置に複数のシーブが幅方向に配列された主巻用シーブブロック70が設けられており、前記主巻用ウインチ34から引き出された前記主巻ロープ66が前記主巻用ガイドシーブ67M,68M,69Mに順に掛けられ、かつ、前記シーブブロック70と、吊荷用の主フック72に設けられたシーブブロック74との間に掛け渡される。従って、前記主巻用ウインチ34は、前記主巻ロープ66の巻取りや繰出しによって、前記両シーブブロック70,74間の距離を変化させ、これによって、前記主フック72の巻上げ及び巻下げを行う。
同様にして、前記補巻用ウインチ36は、補巻ロープ76の巻取り及び繰出しを行い、これにより、前記補巻ロープ76による吊り荷の巻上げ及び巻下げを行う。具体的に、前記主巻用ガイドシーブ67M,68M,69Mとそれぞれ同軸に補巻用ガイドシーブ67S,68S,69Sが回転可能に設けられ、さらに前記補巻用ガイドシーブ69Sに隣接する位置にポイントシーブ78が回転可能に設けられており、前記補巻用ウインチ36から引き出された前記補巻ロープ76が前記補巻用ガイドシーブ67S,68S,69Sに順に掛けられ、かつ、前記ポイントシーブ78から垂下される。従って、前記補巻用ウインチ36は、前記補巻ロープ76の巻取りや繰出しによって、前記補巻ロープ76の末端に連結された図略の吊荷用の補フックの巻上げ及び巻下げを行う。
前記ジブ起伏用ウインチ32、前記主巻用ウインチ34、及び前記補巻用ウインチ36並びにその据付構造を図4および図5に示す。
これらのウインチ32,34,36が据付けられるブーム16の基端側部材16Aは、左右一対の腹面側主材80Fと、左右一対の背面側主材80Bと、前記腹面側主材80F同士及び前記背面側主材80B同士をそれぞれブーム幅方向に連結する複数本の桟材82と、腹面側主材80Fと背面側主材80Bとをブーム厚み方向に連結する複数本の副材84とを有する。前記腹面側主材80Fはブーム16の腹面上すなわち倒伏側の面上に配され、前記背面側主材80Bはブーム16の背面上すなわち起立側の面上に配される。前記桟材82は、前記ブーム16の長手方向に間欠的に配され、前記副材84はラチス状に配されている。
前記腹面側主材80Fと前記背面側主材80Bはその間隔(ブーム厚み方向の間隔)が基端側に向かうにつれて小さくなるように配される。そして、左側の腹面側主材80Fの基端と背面側主材80Bの基端とが共通の連結部86に連結されるとともに、右側の腹面側主材80Fの基端と背面側主材80Bの基端とが共通の連結部86に連結される。これらの連結部86は、前記旋回体12に回動可能に連結され得る形状(ピン結合可能な形状)を有している。
従って、この基端側部材16Aは、ブーム16の起立側に面する背面と倒伏側に面する腹面とを有し、かつ、これら背面と腹面との間隔が前記旋回体12に近づくにつれて狭くなる形状を有している。そして、この基端側部材16Aの背面上で前記背面側部材80B同士の間の領域に、その基端側から順に、前記ジブ起伏用ウインチ32、前記主巻用ウインチ34、及び前記補巻用ウインチ36がブーム長手方向に配列されている。詳しくは、基端側から数えて1本目の桟材82と2本目の桟材82との間に前記ジブ起伏用ウインチ32が配設され、同様に基端側から数えて3本目の桟材82と4本目の桟材82との間に前記主巻用ウインチ34が、基端側から数えて4本目の桟材82と5本目の桟材82との間に前記補巻用ウインチ36が、それぞれ配設されている。
前記各ウインチ32,34,36は、それぞれ、前記ブーム起伏用ウインチ30と同様に、ウインチドラム50と、このウインチドラム50を回転可能に支持する本体フレームとを備え、前記各ウインチドラム50には前記ジブ起伏用ロープ58、前記主巻ロープ66及び前記補巻ロープ76が巻付けられるとともに当該ウインチドラム50を回転させるウインチモータ54が連結される。前記本体フレームは前記ウインチドラム50の左右両側に位置するフランジ部52を含み、これらのフランジ部52の前後端がそれぞれブラケット56を介して前記各桟材82に連結されている。
さらに、前記ジブ起伏用ウインチ32と前記主巻用ウインチ34(及び前記補巻用ウインチ36)との間には、前記ジブ起伏用ロープ58を案内するためのガイドシーブ90が介在する。このガイドシーブ90は、前記ジブ起伏用ウインチ32から引き出される前記ジブ起伏用ロープ58が前記主巻用ウインチ34及び前記補巻用ウインチ36と干渉するのを阻止するように当該ジブ起伏用ロープ58と前記基端側部材16Aとの間隔を保つ位置に設けられる。詳しくは、基端側から数えて2本目の桟材82と3本目の桟材82との間にシーブ支持台92が架設され、このシーブ支持台92に前記ガイドシーブ90が回転可能に支持されている。
このガイドシーブ90は、前記ジブ起伏用ウインチ32と前記主巻用ウインチ34や前記補巻用ウインチ36とが接近していても、当該ジブ起伏用ウインチ32から引き出されたジブ起伏用ロープ58が前記ウインチ34,36と干渉するのを確実に阻止する。このことは、前記各ウインチ32,34,36の配置をコンパクトにまとめることを可能にする。
なお、上述した各バックストップ23,25及び各ガイライン24,26,28はいずれも左右両側に配され、その間の領域内に前記各ウインチ30,32,34,36が配設されるとともに前記各ロープ38,58,66,76が配索されている。従って、これらの部材同士の間に干渉は生じない。また、前記主巻用ウインチ34及び前記補巻用ウインチ36から前記主巻ロープ66及び前記補巻ロープ76が導かれるガイドシーブ67M,67Sはリヤストラット21の基端近傍位置にある一方、前記ジブ起伏用ウインチ32から前記ジブ起伏用ロープ58が導かれるガイドシーブ60は前記リヤストラット21の長手方向中間部位にあって前記ガイドシーブ67M,67Sよりもブーム16の先端から起立側に大きく離れた位置にあるため、前記主巻ロープ66及び前記補巻ロープ76と前記ジブ起伏用ロープ58とが交錯することもない。
以上示したクレーン10では、主巻用ウインチ34及び補巻用ウインチ36がそれぞれ主巻ロープ66及び補巻ロープ76の巻取り及び繰出しを行うことにより、吊り荷の巻上げ及び巻下げが行われる。一方、ブーム起伏用ウインチ30がブーム起伏用ロープ38の巻取り及び繰出しを行うことにより、マスト20及びこれに連動するブーム16が起伏方向に回動し、また、ジブ起伏用ウインチ32がジブ起伏用ロープ58の巻取り及び繰出しを行うことにより、フロントストラット22及びこれに連動するジブ18が起伏方向に回動する。
しかも、前記ジブ起伏用ウインチ32、前記主巻用ウインチ34、及び前記補巻用ウインチ36はいずれも前記ブーム16に据付けられ、かつ、前記ブーム起伏用ウインチ30が前記マスト20に据付けられているため、前記ブーム16やマスト20を前記旋回体12から切離す分解作業が行われると、その作業後の旋回体12に前記各ウインチ32,34,36は残らない。これにより、前記旋回体12の輸送コストは有効に削減される。また、前記ブーム16に配索されたロープを当該ブーム16から抜き取らなくても前記分解作業を進めることが可能であり、このことは、前記分解作業の効率の向上につながる。
また、前記ブーム16は、互いに切離し可能な基端側部材16A、中間部材16B,16C、および先端側部材16Dによって構成されるため、このブーム16の分解が可能であり、この分解はブーム16の輸送コストも低減させる。さらに、これらの部材のうち、前記基端側部材16Aに前記各ウインチ32,34,36が据付けられることにより、次のような効果が生じ得る。
・図6に示すような主巻ロープ66や補巻ロープ76のフリートアングルγが小さくなる。このフリートアングルγは、前記主巻用ウインチ34及び前記補巻用ウインチ36に最も近いシーブ(この実施の形態ではリヤストラット21のガイドシーブ67M,67S)を含む前記各ウインチ34,36のウインチドラム50への垂直面94に対して前記各ロープがなす角度の最大値(いわゆる偏角)であり、前記ウインチドラム50と前記シーブとの距離が大きいほど小さくなる。従って、前記基端側部材16Aに前記各ウインチ34,36を据付けることは、例えばこれらのウインチ34,36を中間部材16B,16Cに据付ける場合よりも前記フリートアングルγを減少させる。このフリートアングルγの減少は前記各ロープ66,76の磨耗損傷の抑制に寄与する。
・前記基端側部材16Aは旋回体12に連結されるものであるため、連結順序を誤るおそれがない。よって、この基端側部材16Aに前記各ウインチが据付けられることは、これらのウインチがクレーン10において正規の位置に配置されることをより確実にする。また、互いに同形の複数の中間部材を具備するブームでは、中間部材相互に互換性があり、その連結順序を問わない利点があるが、そのうちの一部の中間部材に前記ウインチが据付けられると、その中間部材は互換性を失うことになる。これに対し、前記基端側部材16Aは前記旋回体12に連結される唯一の部材であるため、この旋回体12に前記ウインチが据付けられても特に不利益は生じない。
・前記基端側部材16Aは前記旋回体12に最も近い位置にあるので、この基端側部材16Aに前記主巻用ウインチ34や前記補巻用ウインチ36が据付けられることは、旋回体12に搭載される駆動源と前記各ウインチ34,36とを結ぶ動力伝達系(前記各ウインチが油圧ウインチの場合には油圧配管、電動ウインチの場合には電気配線)を短くする。また、当該動力伝達系の切離し(例えば前記油圧配管の分解や前記電気配線中のコネクタの切離し)も不要である。
・この実施の形態のように、前記基端側部材16Aが、前記起伏部材の起立側に面する背面と前記起伏部材の倒伏側に面する腹面とを有し、かつ、これら背面と腹面との間隔が前記クレーン本体に近づくにつれて狭くなる形状を有している場合、その背面と腹面との間隔が他の部位よりも小さくなっている部位に前記各ウインチ34,36が据付けられることにより、これらのウインチ34,36も含めたブーム16全体の外形をコンパクトに収めることが可能になる。
なお、本発明において前記ジブ18及びジブ起伏用ウインチ32は省略可能であり、例えば前記起伏部材は前記ブーム16のみで構成されたものであってもよい
図7は、本発明の第2の実施の形態に係るクレーン100であって、前記図1に示されるマスト20とは異なるブーム起伏手段を具備するものを示す。なお、この第2の実施の形態に係るクレーン100に含まれる構成要素のうち、前記第1の実施の形態に係るクレーン10に含まれる構成要素と共通するものには同一の参照符を付し、その説明を省略する。
前記クレーン100では、ブーム起伏用部材として、ロープ支持部材であるマスト110を具備する。そして、前記第1の実施の形態にも含まれているブーム起伏用ウインチ30によるブーム起伏用ロープ38の巻取り及び繰出しによりブーム16が起伏するように、前記マスト110と前記ブーム16との間に前記ブーム起伏用ロープ38が掛け渡されている。
前記マスト110は、前記ブーム16の後方において、その起伏方向と同方向に回動可能となるように前記旋回体12に連結される。
さらに、このクレーン100は、前記マスト110の姿勢を保持する手段として、バックストップ112及びマスト回動手段114を備える。前記バックストップ112は、前記旋回体12上に立設され、前記マスト110に後方から当接することにより、このマスト110を図示のような所定の角度位置で後方から支持する。前記マスト回動手段114は、後述のように、前記マスト110を回動させて前記バックストップ112に押付けることにより当該マスト110を当該角度位置に保持する。
前記ブーム起伏用ウインチ30は、前記図2及び前記図3に示された構造と同様の構造によって前記マスト110の基端部背面上に据付けられる。このブーム起伏用ウインチ30から引き出されるブーム起伏用ロープ38は、前記マスト110の先端部(回動端部)と前記ブーム16の先端部との間に掛け渡される。
具体的に、前記マスト110の先端部には、ガイドシーブ115,116が取付けられるとともに、複数のシーブが幅方向に配列されたシーブブロック118が取付けられる。一方、前記ブーム16の先端側部材16Dの先端にはブーム用ガイライン120の一端が接続され、同ガイライン120の他端にシーブブロック122が接続されている。そして、前記ブーム起伏用ウインチ30から引き出されたブーム起伏用ロープ38が前記ガイドシーブ115,116に掛けられてから前記シーブブロック118と前記シーブブロック122との間に掛け渡されている。
従って、前記ブーム起伏用ウインチ30は、前記ブーム起伏用ロープ38の巻取りおよび繰出しにより、前記シーブブロック118,122間の距離を変化させ、これによって前記ブーム16を起伏方向に回動させる。
前記マスト回動手段114は、補助マスト124と、マスト回動用ウインチ126と、補助ガイライン128とを有する。
前記補助マスト124は、前記第1の実施の形態に含まれるマスト20と同等の構成であり、前記マスト110の回動方向と同方向に回動可能となるように前記旋回体12に連結される。さらに、この補助マスト124と前記マスト110とが連動するように、当該補助マスト124の先端部が左右一対の補助ガイライン128を介して前記マスト110の先端部に接続されている。
前記マスト回動用ウインチ126は、前記補助マスト124さらには前記マスト110を前記起伏方向に回動させるためのものであり、前記図2及び図3に示した構造と同様の構造により前記補助マスト124の基端部背面上に据付けられている。
このマスト回動用ウインチ126は、マスト回動用ロープ130の巻取り及び繰出しを行い、この巻取り及び繰出しにより前記補助マスト124が回動するように前記マスト回動用ロープ130が配索される。具体的に、前記補助マスト124の回動端部及び前記旋回体12の後端部にはそれぞれ複数のシーブが幅方向に配列されたシーブブロック132,134が設けられ、前記マスト回動用ウインチ126から引き出された前記マスト回動用ロープ130が前記シーブブロック132,134間に掛け渡される。従って、前記マスト回動用ウインチ126は、前記マスト回動用ロープ130の巻取りや繰出しによって前記両シーブブロック132,134間の距離を変化させ、これによって前記補助マスト124さらにはこれと連動する前記マスト110を起伏方向に回動させる。
なお、この実施の形態では、前記マスト110の起立方向の回動を規制するためのカウンタウエイト136が当該マスト110の先端部に接続されている。このカウンタウエイト136は適宜省略可能である。
このクレーン100の分解作業時においても、当該クレーン100に搭載される前記各ウインチ30,32,34,36,126は前記ブーム16、マスト110、及び補助マスト124とともに旋回体12から撤去され、この旋回体12にはウインチが残らない。従って、この第2の実施の形態に係るクレーン100においても、分解作業後の旋回体12が有効に軽量化される。
なお、前記の「ロープ支持部材」は前記マスト110のように回動可能に旋回体12に連結されるものに限定されず、例えば通常のガントリのように前記旋回体12等のクレーン本体上に固設されるものであってもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るクレーンの全体側面図である。 前記クレーンにおけるブーム起伏用ウインチ及びその取付構造を示す側面図である。 前記クレーンにおけるブーム起伏用ウインチ及びその取付構造を示す背面図である。 前記クレーンにおけるジブ起伏用ウインチ、主巻用ウインチ、及び補巻用ウインチ、並びにこれらの取付構造を示す側面図である。 前記クレーンにおけるジブ起伏用ウインチ、主巻用ウインチ、及び補巻用ウインチ、並びにこれらの取付構造を示す背面図である。 前記クレーンにおける主巻用ウインチ及び補巻用ウインチのフリートアングルを模式的に示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係るクレーンの全体側面図である。
符号の説明
10,100 クレーン
12 旋回体(クレーン本体)
16 ブーム
16A 基端側部材
16B,16C 中間部材
16D 先端側部材
18 ジブ
20 マスト
21 リヤストラット(ジブ起伏用部材)
24 ブーム用ガイライン
30 ブーム起伏用ウインチ
32 ジブ起伏用ウインチ
34 主巻用ウインチ
36 補巻用ウインチ
38 ブーム起伏用ロープ
58 ジブ起伏用ロープ
66 主巻ロープ
67M 主巻用ガイドシーブ
67S 補巻用ガイドシーブ
76 補巻ロープ
80B 背面側主材
80F 腹面側主材
90 ガイドシーブ
110 マスト
112 バックストップ
114 マスト回動手段
120 ブーム用ガイライン
124 補助マスト
126 マスト回動用ウインチ
130 マスト回動用ロープ

Claims (7)

  1. クレーン本体と、
    このクレーン本体に回動可能に連結されるブームを含み、かつ、このブームの回動によって全体が起伏する起伏部材と、
    この起伏部材の先端部から垂下される吊り荷用の主巻ロープ及び補巻ロープとを備えたクレーンにおいて、
    前記主巻ロープの巻上げ及び巻下げを行う主巻用ウインチと、
    前記補巻ロープの巻上げ及び巻下げを行う補巻用ウインチと、
    前記クレーン本体に連結されるとともに、このクレーン本体から離れた位置にある所定の部位が前記ブームに連結されるブーム起伏用部材と、
    前記ブーム起伏用部材と前記クレーン本体または前記ブームとの間の領域内に掛け渡されるブーム起伏用ロープと、
    前記起伏部材を起伏させるように前記ブーム起伏用ロープの巻取りおよび繰出しを行うブーム起伏用ウインチとを備え、
    前記ブームは、前記クレーン本体に回動可能に連結される基端側部材と、この基端側部材の先端側に着脱可能に連結される中間部材と、この中間部材の先端側に着脱可能に連結される先端側部材とを有し、この先端側部材または当該先端側部材よりも先端側の起伏部材の部分に前記主巻ロープ及び補巻ロープをそれぞれ案内するためのシーブが取付けられるとともに、
    前記基端側部材は、前記起伏部材の起立側に面する背面と前記起伏部材の倒伏側に面する腹面とを有し、かつ、これら背面と腹面との間隔が前記クレーン本体に近づくにつれて狭くなる形状を有し、
    この基端側部材の背面上に前記主巻用ウインチ及び前記補巻用ウインチがともに据付けられ、かつ、前記ブーム起伏用ウインチが前記ブーム起伏用部材に据付けられることを特徴とするクレーン。
  2. 請求項記載のクレーンにおいて、
    前記起伏部材が、前記ブームに加え、このブームの先端部にこのブームに対して起伏する方向に回動可能に連結されるジブを含むとともに、
    前記ジブを回動させるためのジブ起伏用ロープと、
    前記ジブ起伏用ロープの巻取り及び繰出しを行うことにより前記ジブを回動させるジブ起伏用ウインチとを備え、
    このジブ起伏用ウインチが前記ブームに据付けられることを特徴とするクレーン。
  3. 請求項記載のクレーンにおいて、
    前記ブームの先端からこのブームの起立側に張り出すように当該ブームの先端に連結されるジブ起伏用部材を備え、前記ジブ起伏用ウインチから引き出される前記ジブ起伏用ロープが前記ジブ起伏用部材を経由して当該ジブ起伏用部材と前記ジブとの間に掛け渡されるとともに、
    前記ジブ起伏用ウインチが前記主巻用ウインチ及び前記補巻用ウインチよりも前記クレーン本体に近い位置で前記ブームに据付けられることを特徴とするクレーン。
  4. 請求項記載のクレーンにおいて、
    前記ジブ起伏用ロープを案内するガイドシーブを備え、
    このガイドシーブは、前記ジブ起伏用ウインチと前記主巻用ウインチ及び前記補巻用ウインチとの間に介在し、かつ、前記ジブ起伏用ウインチから引き出される前記ジブ起伏用ロープが前記主巻用ウインチ及び前記補巻用ウインチと干渉するのを阻止するように当該ジブ起伏用ロープと前記ブームとの間隔を保つ位置に設けられることを特徴とするクレーン。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載のクレーンにおいて、
    前記ブーム起伏用部材は、前記ブームの起伏方向と同方向に起伏可能となるように前記クレーン本体に連結されるマストを含み、このマストと連動して前記ブームが起伏するように当該マストと当該ブームとが連結されるとともに、
    前記ブーム起伏用ウインチによる前記ブーム起伏用ロープの巻取り及び繰出しにより前記マストが起伏するように前記マストと前記クレーン本体との間に前記ブーム起伏用ロープが掛け渡されることを特徴とするクレーン。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載のクレーンにおいて、
    前記ブーム起伏用部材は、前記クレーン本体に連結され、所定の姿勢に保持されるロープ支持部材を含み、
    前記ブーム起伏用ウインチによる前記ブーム起伏用ロープの巻取り及び繰出しにより前記ブームが起伏するように前記ロープ支持部材と前記ブームとの間に前記ブーム起伏用ロープが掛け渡されることを特徴とするクレーン。
  7. 請求項記載のクレーンにおいて、
    前記ロープ支持部材は、前記ブームの起伏方向と同方向に回動可能となるように前記クレーン本体に連結されるマストであり、
    さらに、このマストを所定の角度位置で後方から支持するためのバックストップと、このマストを回動させて前記バックストップに押付けることにより当該マストを前記角度位置に保持するマスト回動手段を備え、
    前記マスト回動手段は、前記マストの回動方向と同方向に回動可能となるように前記クレーン本体に連結され、かつ、その所定の回動部位が前記マストと連動して回動するように当該マストに連結される補助マストと、この補助マストを回動させるためのマスト回動用ウインチとを有し、
    前記マスト回動用ウインチが前記補助マストに据付けられることを特徴とするクレーン。
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