JP5969285B2 - 軌陸車両搭載型クレーン用トロリー付伸縮ブーム - Google Patents
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Description
このような構成であれば、ひとつの操作によってトロリー装置のブーム長手方向への全長に亘る移動が可能なので、例えば操作レバー1本のみの操作により、クレーン旋回中心軸そばの、いわゆるふところ位置から伸長時のブーム先端までに渡って、吊荷を運搬させることができる。
図1に示すように、この軌陸車両搭載用クレーン1は、アウトリガ2を備えたベース3がクレーン搭載台6上に搭載固定されている。クレーン搭載台6を支持する支持ブラケット7は、図4に示す、軌陸車10の運転室11と荷台12との間のシャーシフレーム13上に固定される。
トロリー装置20と伸縮ブーム5のための2つのアクチュエータ54,64への圧油の切換は、2つの電磁切換弁61、62を用いている。2つの電磁切換弁61、62の油路の切換は、切換器具であるリミットスイッチ81,82からの入力信号に基づいて行う(図1参照)。
ブーム先端まで移動したトロリー装置20は、ブーム先端のリミットスイッチ81をたたき、電磁切換弁61が通電を開始する。これにより、圧油はテレシリンダ54側に流れる。テレシリンダ54の伸長により伸縮ブーム5が伸長を始めると、リミットスイッチ82から中間ブーム52の基端部も外れるので、電磁切換弁62も通電する。
この軌陸車両搭載用クレーン1は、車両の走行時には、図4に示すように、アウトリガ2をクレーン底面よりも上方に格納し、鉄車輪14も収容状態とされる。一方、作業時には、図5に示すように、鉄車輪14を繰り出して鉄道の線路R上に載置するとともに、アウトリガ2を下方に張り出し、コラムポスト4を伸縮、トロリー装置20を先端ブーム53に沿って移動、伸縮ブーム5を伸縮させて使用する。
この軌陸車両搭載用クレーン1によれば、伸縮ブーム5が、複数のブーム51,52,53から構成され、基端側ブーム51が細く先端ブーム53になるにつれて太いブームになる逆順組立とするとともに、伸縮ブーム5の下面にトロリー装置20を設けたので、良好な荷台内作業性を確保することができる。
なお、本発明に係るトロリー付伸縮ブームは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能なことは勿論である。
2 アウトリガ
3 ベース
4 コラムポスト
5 伸縮ブーム(トロリー付伸縮ブーム)
6 クレーン搭載台
7 支持ブラケット
10 軌陸車
13 シャーシフレーム
14 鉄車輪
19 旋回機台
20 トロリー装置
21 フック
22 ホイストウインチ装置
34 ワイヤロープの端末
36 ローラ
41 上筐体
42 下筐体
43 伸縮シリンダ(コラムシリンダ)
51 基端ブーム
52 中間ブーム
53 先端ブーム
54 テレシリンダ
Claims (4)
- 鉄道の線路上に載置可能な鉄車輪を有する軌陸車に搭載される軌陸車両搭載型クレーンに用いられる軌陸車両搭載型クレーン用トロリー付伸縮ブームであって、
コラムポストの上部に設けられるとともに、複数のブームから構成されて基端側ブームが細く先端ブームになるにつれ太いブームになるとともに、縮小時に先端ブームが最も外枠とされる入れ子式の伸縮ブームと、前記先端ブームの下部にブーム長手方向に沿って可動するトロリー装置と、前記伸縮ブームの下面よりも低い位置であってワイヤロープを巻回可能に前記コラムポストに設けられるホイストウインチ装置と、前記先端ブームの先端に設けられるワイヤロープ折り返し用のリターンシーブとを備え、
前記リターンシーブは、その支軸の軸線が、前記ホイストウインチ装置のドラムから前記リターンシーブに向かうワイヤロープの高さが前記リターンシーブから前記トロリー装置のシーブに向かうワイヤロープの高さよりも高く位置するように、前記伸縮ブームの短手方向に向けて傾斜した姿勢に配置され、さらに、前記ホイストウインチ装置のドラムから引き出されるワイヤロープが、前記伸縮ブームの下面よりも低い位置で前記傾斜姿勢のリターンシーブを介してから前記トロリー装置のシーブに掛け回されるとともに、ワイヤロープ端末が前記伸縮ブームの基端部に固定されていることを特徴とする軌陸車両搭載型クレーン用トロリー付伸縮ブーム。 - 前記軌陸車両搭載型クレーンは、前記伸縮ブームが、前記コラムポストの上部に水平方向に限って伸縮自在に設けられるとともに、前記コラムポストが上下方向に伸縮可能とされ、さらに、前記コラムポストの最大伸長時の前記伸縮ブームの上面高さが、前記軌陸車を前記鉄道の線路上に載置した状態において、架線の制限高さまでしか上げられないように設定され、
前記コラムポストは、筒状の2つの筐体が上下方向で入れ子とされ、それら2つの筐体のうち、下筐体は、前記ベース上の旋回機台に下端が固定され、上筐体は、前記下筐体の外側を覆うように前記下筐体の上端側から前記下筐体の長手方向に沿ってスライド移動可能に嵌合されるとともに自身上部に前記ホイストウインチ装置が設けられ、これら2つの筐体相互がコラムポストの背面に設けた伸縮シリンダで上下方向に沿ってスライド移動可能に接続されている請求項1に記載の軌陸車両搭載型クレーン用トロリー付伸縮ブーム。 - 前記コラムポストには、前記ホイストウインチ装置のドラムの鍔端部の近傍に、前記ワイヤロープのフリートアングルが必要最低角度となる位置を確保するために、前記伸縮ブームの短手方向での前記ワイヤロープの位置を調整可能なローラが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の軌陸車両搭載型クレーン用トロリー付伸縮ブーム。
- 前記伸縮ブームおよび前記トロリー装置を駆動する油圧回路は、前記伸縮ブームを伸縮させるテレシリンダと、前記トロリー装置をブーム長手方向に沿って移動させるトロリーモータとが二つの電磁切換弁に対して並列に設けられており、
各電磁切換弁は、前記伸縮ブームの先端部と基端部にそれぞれ設けられた切換器具で油路の切換が行なわれ、ブーム先端部の切換器具は前記トロリー装置との当接によって対応する電磁切換弁の油路が切換えられ、ブーム基端部の切換器具は前記伸縮ブームが縮小したときの当該伸縮ブームとの当接によって対応する電磁切換弁の油路が切換えられるようになっており、
ブーム先端の切換器具が未作動のときには、前記二つの電磁切換弁が前記トロリーモータのみを駆動するよう油路をなし、ブーム基端の切換器具が未作動のときには、前記二つの電磁切換弁が前記テレシリンダのみを駆動するよう油路をなすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の軌陸車両搭載型クレーン用トロリー付伸縮ブーム。
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JP2012147869A JP5969285B2 (ja) | 2012-06-29 | 2012-06-29 | 軌陸車両搭載型クレーン用トロリー付伸縮ブーム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012147869A JP5969285B2 (ja) | 2012-06-29 | 2012-06-29 | 軌陸車両搭載型クレーン用トロリー付伸縮ブーム |
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JP2014009077A JP2014009077A (ja) | 2014-01-20 |
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Family Applications (1)
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