JPH08324973A - クレーン車 - Google Patents

クレーン車

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Publication number
JPH08324973A
JPH08324973A JP15666095A JP15666095A JPH08324973A JP H08324973 A JPH08324973 A JP H08324973A JP 15666095 A JP15666095 A JP 15666095A JP 15666095 A JP15666095 A JP 15666095A JP H08324973 A JPH08324973 A JP H08324973A
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JP
Japan
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wire rope
boom
skylight
cab
winch
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Pending
Application number
JP15666095A
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English (en)
Inventor
Yukio Kinoshita
幸夫 木下
Kinya Mori
欣哉 森
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Komatsu Ltd
Komatsu MEC Corp
Original Assignee
Komatsu Ltd
Komatsu MEC Corp
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Publication date
Application filed by Komatsu Ltd, Komatsu MEC Corp filed Critical Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤロープが運転室の天窓上を通らないよ
うにしたクレーン車の提供。 【構成】 ウインチ6a,6bから出たワイヤロープ7
がフリートアングル7aを所定の角度以下にし、かつ、
天窓13a上を通らないようにブームの上面4dに設け
た第1水平滑車9bと、第1水平滑車9bからフック8
bに至る間で、かつ、ワイヤロープ7が天窓13a上を
通らないと共にブーム4と平行になるようにブームの上
面4dに設けた第2水平滑車10bとからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレーン車に係わり、
特に旋回フレーム上に多段伸縮自在なブームとウインチ
を配設した構造のクレーン車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のクレーン車は、例えば図
4及び図5に示すクレーン車が提案されている(例えば
実開平3−64986号公報参照)。図4及び図5にお
いて、このクレーン車50は、車両1上の旋回中心C.
Lに、その中央部から後方に向かって左右一対のブラケ
ット2,2を立設固着した旋回フレーム3が、車両1に
対して360度旋回自在に取着されている。また、G.
Lは、地上面を表している。左右一対のブラケット2,
2には、多段伸縮自在なブーム4と、一対の油圧駆動ウ
インチ6,6とが取着されている。また、ブラケット2
の右側で旋回フレーム3上には運転室13を設け、この
運転室13の天井には、作業中、ブーム4の伸縮状態を
確認する為に天窓13aを設けている。この天窓13a
にワイパー13bを装着しているのが一般的である。ブ
ーム4は、その基端部に起伏支点であるフートピン5を
備えた第1ブームセクション4aと、最基端側の第1ブ
ームセクション4aに順次先端側の第2ブームセクショ
ン4bおよび第3ブームセクション4cとを図示しない
伸縮シリンダ等からなる伸縮駆動装置により伸縮自在に
嵌挿している。また、ブーム4は、前記左右一対のブラ
ケット2,2の間に配設され、ブーム4の基端部を左右
一対のブラケット2,2に対してフートピン5にて起伏
自在に枢支連結している。フートピン5は、左右一対の
ブラケット2,2の後端部上方位置に取着されている。
【0003】油圧駆動ウインチ6は、前記左右一対のブ
ラケット2,2のフートピン5の前下方となる外側の側
面後方位置に、格納状態にあるブーム4に対し少なくと
もその一部が重なり合う如き位置にそれぞれ取り付けら
れている。そして、油圧駆動ウインチ6には、ワイヤロ
ープ7を巻き取るドラム6eと、ドラム6eを回転させ
るドラム軸56が設けられている。ドラム軸56は、平
面視(図4)においてドラム6eのドラム幅方向の中間
位置と、案内滑車51と滑車53とを結んだ直線54に
対して直交している。
【0004】案内滑車51は、第1ブームセクション4
aの基端部に設けたフートピン5より前方で、かつ、ブ
ーム4が格納状態である時、ドラム軸56の前方の適所
に横方向に突き出して設けた一対の支軸52,52にて
回動自在に、かつ、横方向に摺動自在に支持されてい
る。また、支軸52も、前記直線54に対して直交して
いる。滑車53は、第1ブームセクション4aの先端寄
り位置に一対で回動自在に取り付けられている。そし
て、前記滑車53は、ワイヤロープ7のフリートアング
ル7aの支点となるものである。フリートアングル7a
は、ワイヤロープ7を案内滑車51を介してドラム6e
に整然と巻き取りして乱巻き防止に必要なワイヤロープ
7の移動角度である。ワイヤロープ7は、主巻き用と補
助巻き用との2本が有り、それぞれの油圧駆動ウインチ
6,6のドラム6e,6eから引き出され、案内滑車5
1と滑車53に掛けられて第3ブームセクション4c先
端に回動自在に取着された先端滑車14を介して第3ブ
ームセクション4c先端より吊り下ろした主巻きのフッ
ク8aと補助巻きのフック8bに到る。
【0005】この様に構成されたクレーン車50は、左
右一対のブラケット2,2を旋回フレーム3の後端部近
傍に立設すると共に、油圧駆動ウインチ6を、ブラケッ
ト2の外側位置であって、側面視において、格納状態に
あるブーム4に対し少なくともその一部が重なり合う如
き位置に、主巻き用の油圧駆動ウインチ6と補助巻き用
の油圧駆動ウインチ6として取り付けている。そして、
ワイヤロープ7のフリートアングル7aの支点となる滑
車53を第1ブームセクション4aの先端寄り位置に取
り付けている。この為に、走行移動時のブーム4を格納
状態にした時や、作業時のブーム4を水平に伏せた状態
では、ドラム6eから巻き取りや、引出されるワイヤロ
ープ7が案内滑車51を介してフリートアングル7aの
間を移動して、運転室13の天窓13a上を通る様にな
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のクレーン車
50は、ワイヤロープ7をドラム6eに整然と巻き取る
乱巻き防止と、滑車53からワイヤロープ7を外れ難く
する都合上、フリートアングル7aを小さく制限してい
る。この関係から、案内滑車51と滑車53との距離を
長く設定して、かつ、ドラム軸56は、平面視(図4)
においてドラム6eのドラム幅方向の中間位置と、案内
滑車51と滑車53とを結んだ直線54に対して直交さ
せている。この為に、次に説明するような問題点があ
る。 (1)補助巻き用のフック8bを車両1上に固定せず
に、ブーム4を格納状態にて作業現場内を走行移動させ
るとワイヤロープ7が大きく揺れて運転室13の天井を
叩き天窓13aを破損させる場合もある。 (2)天窓13aに装着されているワイパー13bを破
損させる場合もある。 (3)ワイヤロープ7が揺れて、ワイヤロープ7に付着
した汚れ物質や、ワイヤロープ7が含芯しているオイル
あるいはグリースが滲出して運転室13の天窓13aに
滴下して汚して、視界を妨げると共に、ワイパー13b
では拭い切れずに頻繁に洗浄を要する。 (4)補助巻き用のワイヤロープ7がフリートアングル
7aの間を移動するから、運転室13の天窓13a上を
覆うように通り、運転室13内からの天窓13a上の視
界を妨げている。 (5)案内滑車51と滑車53との位置は、フートピン
5を支点にブーム4を起伏させ、起伏角が大きく成るに
つれて上方に移動する、そして、ブラケット2に取着さ
れているドラム6eと案内滑車51との間の寸法が長く
成り、案内滑車51に対する滑車53を支点とするフリ
ートアングル7aの角度が変動する。この結果、前記直
線54は、案内滑車51の支軸52部分にて変移してド
ラム6eのドラム軸56と直交しなくなる。この為に、
案内滑車51に掛けられたワイヤロープ7は、案内滑車
51部分にて変移してドラム6eに整然と巻けずに乱巻
きとなる。さらに、ワイヤロープ7が案内滑車51より
外れたりする恐れがある。本発明は上記従来の問題点に
着目すると共にクレーン車に係わり、ワイヤロープが運
転室上を通らないようにしたクレーン車を提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のクレーン車20の第1の発明では、旋回フ
レーム3上に、先端にフック8a,8bを取着した起伏
及び多段伸縮自在なブーム4と、ブーム4の上面に設け
た複数の滑車9a,9b,10a,10bと、ブーム4
の両側にそれぞれ取着した主巻きウインチ6aと補助巻
きウインチ6bとを設けたクレーン車において、ウイン
チ6a,6bから出たワイヤロープ7がフリートアング
ル7aを所定の角度以下にし、かつ、天窓13a上を通
らないようにブームの上面4dに設けた第1水平滑車9
bと、第1水平滑車9bからフック8bに至る間で、か
つ、ワイヤロープ7が天窓13a上を通らないと共にブ
ーム4と平行になるようにブームの上面4dに設けた第
2水平滑車10bとからなる。
【0008】第1の発明を主体とする第2の発明では、
補助巻きウインチ6bは、運転室13側の旋回フレーム
3に配設している。
【0009】第2の発明を主体とする第3の発明では、
ワイヤロープ7が運転室13上を通らないようにしてい
る。
【0010】
【作用】上記構成によれば、ウインチから出たワイヤロ
ープがフリートアングルを出来るだけ小さく、かつ、天
窓上を通らないように、ブームの上面に設けた第1水平
滑車と第2水平滑車とを配設しているから、フックを格
納せずに現場内走行移動を行って、ワイヤロープが大き
く揺れても、ワイヤロープが天窓から離れているから、
天窓を叩く事も無い。さらに、天窓に装着されているワ
イパーを破損させる事も無い。また、ワイヤロープが揺
れて、ワイヤロープに付着した汚れ物質や、ワイヤロー
プが含芯しているオイルあるいはグリースが滲出して滴
下しても、ワイヤロープが天窓上を覆わないから、滴下
したグリースは、天窓に付着せずに天窓を汚さないよう
になる。そして、運転室内からの天窓の視界が良くな
る。さらに、ブラケットのフートピン近傍に直角に設け
た案内滑車は、この案内滑車に掛けられたワイヤロープ
の中心が何時もブームの起伏支点であるフートピンのほ
ぼ中心位置を通るようにしているから、ブームを起伏さ
せても案内滑車とドラムとの間の寸法は変わらず、フリ
ートアングルも変動しない。しかも、第1水平滑車と案
内滑車とに掛けられたワイヤロープと、ブームの上面と
の平行が保たれる。この結果、第1水平滑車とワイヤロ
ープとの間に角度変動が生じないから、ワイヤロープ
は、ドラムに乱巻きを起きないように整然と巻き取られ
て、第1水平滑車より外れるおそれが無くなる。よっ
て、ワイヤロープのフリートアングルの支点である第1
水平滑車をブームの先端に設け無くても良くなる。
【0011】さらに、運転室側の旋回フレームに巻き取
り幅が狭い補助巻きウインチを配置しているから、ワイ
ヤロープのフリートアングルを規格値内に保ちながらブ
ームの上面に設けた第1水平滑車を補助巻きウインチの
案内滑車に近づけることができる。この結果、ワイヤロ
ープは、ワイヤロープを天窓上を通さないでドラムに整
然と巻き取ることが可能となる。
【0012】さらに、運転室側の旋回フレームに巻き取
り幅が狭い補助巻きウインチを配置しているから、ワイ
ヤロープのフリートアングルを規格値内に保ちながらブ
ームの上面に設けた第1水平滑車を補助巻きウインチの
案内滑車に近づけることができる。この結果、ワイヤロ
ープは、ワイヤロープを運転室上を通さないでドラムに
整然と巻き取ることが可能となる。
【0013】
【実施例】以下に、本発明に係わるクレーン車の実施例
につき、図面を参照して詳細に説明する。図1は、自走
式クレーン車の第1実施例の平面図である。図2は、図
1の側面図である。従来技術の図4、図5と同一構成部
品には同一符号を付して、その詳細な構成の説明は省略
する。図1、図2において、クレーン車20の車両1の
中央に配設された旋回フレーム3には、旋回フレーム3
のほぼ旋回中心C.Lに固着された左右一対のブラケッ
ト2,2と、この左右一対のブラケット2,2の右側に
は、天窓13aを設け、この天窓13aにワイパー13
bを取着した運転室13が装着されている。前記左右一
対のブラケット2,2,間には、ブーム4が配設され、
ブーム4の基端部を左右一対のブラケット2,2の上方
後端部近傍に取着されたフートピン5にて起伏自在に枢
支連結している。また、左右一対のブラケット2,2に
は、その外側位置に吊揚げ能力の違いによって、各々仕
様、寸法が異なる主巻きウインチ6aと補助巻きウイン
チ6bとを配設している。そして、主巻きウインチ6a
は、ブーム4先端に向かって左側ブラケット2の左外側
に、補助巻きウインチ6bは、同様に、右側ブラケット
2の右外側に取着されている。さらに、左右一対のブラ
ケット2,2には、このブラケット2とほぼ直角に案内
滑車11をそれぞれ回転自在に且つ、横方向に摺動自在
に支持させる支軸12aと支軸12bとが取着されてい
る。支軸12a,12bの取着位置は、案内滑車11の
ロープ溝にワイヤロープ7を掛けると、ブーム4を起伏
させた時には、何時もワイヤロープ7の中心がブーム4
の起伏支点となるフートピン5のほぼ中心位置を通り、
ブームの上面4dより上に来るよう、フートピン5の中
心より前方で、かつ、下方に中心を持つように配設して
いる。
【0014】主巻きウインチ6aには、主巻き用のワイ
ヤロープ7を巻き取る幅の広いドラム6eと、ドラム6
eを回転させるドラム軸6cとが設けられている。同様
に、補助巻きウインチ6bにも、補助巻き用のワイヤロ
ープ7を巻き取る幅の狭いドラム6fと、ドラム6fを
回転させるドラム軸6cとが設けられている。ドラム軸
6cは、平面視(図2)においてブラケット2に対して
ほぼ直角に配設している。また、支軸12a上を回転し
ながら横方向に摺動する案内滑車11の移動幅は幅の広
いドラム6eのドラム幅以下である。同様に、支軸12
b上を回転しながら横方向に摺動する案内滑車11の移
動幅は幅の狭いドラム6fのドラム幅以下である。
【0015】前記ブームの上面4dには、第1水平滑車
9a,9bと第2水平滑車10a,10bとが、前記案
内滑車11のワイヤロープ7が掛かるロープ溝位置と、
第3ブームセクション4c先端に設けられた先端滑車1
4のワイヤロープ7が掛かるロープ溝とに対してほぼ水
平位置で、かつ、ブームの上面4dとほぼ平行になる様
に回動自在に配設されている。また、第1水平滑車9a
の配設位置は、主巻き用のウインチ6aから出たワイヤ
ロープ7のフリートアングル7aが出来るだけ小さくな
る支点であって、ブームの上面4d後方より先端に向か
って左側の横方向に突き出して設けている。同様に、第
1水平滑車9bの配設位置は、補助巻き用のウインチ6
bから出たワイヤロープ7が案内滑車11を回転させて
横方向に摺動する巻き取り幅11aのフリートアングル
7aを出来るだけ小さくする支点の位置に設けている。
このフリートアングル7aを出来るだけ小さくする支点
は、ワイヤロープ7が運転室13の天窓13a上を通ら
ない位置であって、ブームの上面4d上であって、ブー
ム4の後方より先端に向かって右側の横方向に突き出し
てに設けている。また、第2水平滑車10aの配設位置
は、第1ブームセクション4aの先端で、かつ、ワイヤ
ロープ7が先端滑車14を介してフック8bに至る間
で、ブーム4と平行になるブームの上面4d上に設けて
いる。さらに、ブームの上面4d上に設けた第2水平滑
車10bの配設位置は、ワイヤロープ7が第1水平滑車
9bから先端滑車14を介してフック8bに至る間で、
かつ、運転室13上を通らないで、ブーム4と平行とな
る位置に設けている。
【0016】この様に構成されたクレーン車20の主巻
き用と補助巻き用との2本のワイヤロープ7は、主巻き
ウインチ6aと補助巻きウインチ6bのドラム6e,6
fによって、巻き取りと、巻き下げが行われる。そし
て、主巻き用のワイヤロープ7は、案内滑車11に掛け
て、次いでブームの上面4dに配設された第1水平滑車
9aと、その前方に取着された第2水平滑車10aとを
介し、第3ブームセクション4c先端の先端滑車14に
掛けてから、第3ブームセクション4c先端に吊り下ろ
した主巻き用のフック8aに到る。一方の、補助巻き用
のワイヤロープ7は、同様に、案内滑車11に掛けて、
次いで、ブームの上面4dに配設された第1水平滑車9
bと、その前方に取着された第2水平滑車10bとに掛
けて運転室13を避け、かつ、第3ブームセクション4
c先端の先端滑車14に掛けてから、第3ブームセクシ
ョン4c先端に吊り下ろしたフック8bに到る。
【0017】尚、第1実施例によれば、クレーン車20
の補助巻き用のフック8bを車両1に格納せずに作業現
場内を走行移動させた時には、ワイヤロープ7が天窓1
3a上にないから、ワイヤロープ7が上下に大きく揺れ
ても、天窓13aからワイヤロープ7が離れているか
ら、天窓13aを叩く事も無く、天窓13aに設けたワ
イパー13bの破損の不具合を防ぐ事が出来る。また、
ワイパー13bを破損させないから、雨天時の作業が進
捗する。また、ワイヤロープ7が天窓13aとは離れて
いるから、ワイヤロープが揺れて、ワイヤロープ7に付
着した汚れ物質や、ワイヤロープ7に含浸あるいは付着
しているグリースが滲出して滴下しても、天窓13aに
は付着せずに天窓13aを汚さない。よって、天窓13
aからの視界が良い。そして、ブーム4を上方に伸長
し、起こした時に、汚さない天窓13bから、フック8
aあるいは、フック8bの揚程を容易に確認できるか
ら、安全に作業ができる。
【0018】さらに、ブラケット2のフートピン5の近
傍に直角に設けた案内滑車11は、この案内滑車11に
掛けられたワイヤロープ7の中心が何時もブーム4の起
伏支点であるフートピン5の中心位置の近傍を通るよう
にしている。よって、ブーム4を最小起伏位置から最大
起伏位置までの範囲で起伏動作を行っても、案内滑車1
1とドラム6e,6fとの間の寸法はほとんど変わら
ず、フリートアングル7aもほとんど変わらない。しか
も、第1水平滑車9a,9bと案内滑車11とに掛けら
れたワイヤロープ7と、ブーム4の上面4dとの平行が
保たれる。この結果、第1水平滑車9a,9bとワイヤ
ロープ7との間に角度変動が生じないから、ワイヤロー
プ7は、ドラム6e,6fに整然と巻き取られて、第1
水平滑車9a,9bより外れるおそれが無くなる。ま
た、運転室13側のブラケット2に巻き取り幅が狭い補
助巻きウインチ6bを配設しているから、補助巻き用の
ワイヤロープ7を運転室13上を通さなくてもフリート
アングル7aを規格値内に保つことができる。
【0019】図3は、自走式クレーン車の第2実施例の
平面図である。図3の側面図は、図2と同一側面図であ
る。よって、図1と異なる部分のみ説明し、他の同一構
成部品には同一符号を付して、その詳細な構成の説明は
省略する。図3において、第1水平滑車9bの配設位置
は、補助巻き用のウインチ6bから出たワイヤロープ7
が案内滑車11を回転させて横方向に摺動する巻き取り
幅11aのフリートアングル7aを出来るだけ小さくす
る支点の位置に設けている。このフリートアングル7a
を出来るだけ小さくする支点は、ワイヤロープ7が運転
室13上を通らない位置であって、第1水平滑車9bを
支持するブラケット9cを介しブームの上面4d上に設
けている。
【0020】尚、第2実施例によれば、クレーン車20
の補助巻き用のフック8bを車両1に格納せずに作業現
場内を走行移動させた時には、ワイヤロープ7が運転室
13上にないから、ワイヤロープ7が上下に大きく揺れ
ても、運転室13からワイヤロープ7が離れているか
ら、天井を叩く事も無くなる。また、ワイヤロープ7が
運転室13から離れているから、ワイヤロープが揺れ
て、ワイヤロープ7に付着した汚れ物質や、ワイヤロー
プ7に含浸あるいは付着しているグリースが滲出して滴
下しても、運転室13には付着せずに運転室13を汚さ
ない。よって、頻繁に運転室を洗浄しなくて済み、整備
性が向上する。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ウインチから出たワイヤロープがフリートアングルを出
来るだけ小さく、かつ、天窓上を通らないように、ブー
ムの上面に設けた第1水平滑車と第2水平滑車とを配設
している。クレーン車が、フックを車両へ格納せずに作
業現場内を移動走行を行った時、ワイヤロープが大きく
揺れても、ワイヤロープが天窓より離れているから、天
窓に干渉しない。よって、天窓や、天窓に設けたワイパ
ーの破損を防ぐ事が出来て、整備性が向上する。さら
に、ワイパーを破損させないから、雨天時にも作業が進
捗して、作業性がさらに向上する。また、ワイヤロープ
が揺れて、ワイヤロープに付着した汚れ物質や、ワイヤ
ロープに含浸あるいは付着しているグリースが滲出して
滴下しても天窓から離れているから、天窓に付着せずに
汚さないから、頻繁に天窓を洗浄しなくて済み、整備性
が向上する。また、ブームを上方に伸縮起伏させて天窓
から吊り下げたフック位置を確認しながら作業を行う時
には、汚さない天窓からの視界性が向上して作業効率が
向上する。さらに、ブラケットのフートピン近傍に直角
に設けた案内滑車は、この案内滑車に掛けられたワイヤ
ロープの中心が、何時もブームの起伏支点であるフート
ピンのほぼ中心位置を通るようにしているから、ブーム
を起伏させても案内滑車とドラムとの間の寸法は変わら
ず、フリートアングルも変動しない。しかも、第1水平
滑車と案内滑車とに掛けられたワイヤロープと、ブーム
の上面との平行が保たれる。この結果、第1水平滑車と
ワイヤロープとの間に角度変動が生じないから、ワイヤ
ロープは、ドラムに整然と巻き取られて乱巻きを起こさ
ずワイヤロープの寿命を伸ばし、しかも第1水平滑車よ
り外れるおそれが無くなり、安全性が確保出来ると共
に、整備時間が短縮できて整備性が向上する。
【0022】また、運転室側の旋回フレームに巻き取り
幅が狭い補助巻きウインチを配設しているから、ワイヤ
ロープのフリートアングルを規格値内に保ちながらブー
ムの上面に設けた第1水平滑車を補助巻きウインチの案
内滑車に近づけることができる。この結果、ワイヤロー
プは、ワイヤロープを天窓上を通さないでドラムに整然
と巻き取ることが可能となり、ワイヤロープの乱巻きを
防止することができて乱巻きによるワイヤロープの切断
が無くなり、ワイヤロープの寿命を伸ばせるから、クレ
ーン車の安全性と耐久性が向上する。
【0023】また、ウインチから出たワイヤロープがフ
リートアングルを出来るだけ小さく、かつ、運転室上を
通らないように、ブームの上面に設けた第1水平滑車と
第2水平滑車とを配設している。この結果、ワイヤロー
プが揺れて、ワイヤロープに付着した汚れ物質や、ワイ
ヤロープに含浸あるいは付着しているグリースが滲出し
て滴下しても運転室から離れているから、運転室に付着
せずに汚さないから、頻繁に運転室を洗浄しなくて済
み、整備性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の自走式クレーン車の平面図であ
る。
【図2】図1、図3の側面図である。
【図3】第2実施例の自走式クレーン車の平面図であ
る。
【図4】従来技術の自走式クレーン車の平面図である。
【図5】図4の側面図である。
【符号の説明】
4…ブーム、4d…ブームの上面、6a…主巻きウイン
チ、6b…補助巻きウインチ、6c…ドラム軸、7…ワ
イヤロープ、7a…フリートアングル、8a,8b…フ
ック、9a,9b…第1水平滑車、10a,10b…第
2水平滑車、11…案内滑車、11a…巻き取り幅、1
3…運転室、14…先端滑車、20,50…クレーン車

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回フレーム上に、先端にフックを取着
    した起伏及び多段伸縮自在なブームと、ブームの上面に
    設けた複数の滑車と、ブームの両側にそれぞれ取着した
    主巻きウインチと補助巻きウインチとを設けたクレーン
    車において、ウインチから出たワイヤロープがフリート
    アングルを所定の角度以下にし、かつ、天窓上を通らな
    いようにブームの上面に設けた第1水平滑車と、第1水
    平滑車からフックに至る間で、かつ、ワイヤロープが天
    窓上を通らないと共にブームと平行になるようにブーム
    の上面に設けた第2水平滑車とからなるクレーン車。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のクレーン車において、補
    助巻きウインチは、運転室側の旋回フレームに配設した
    ことを特徴とするクレーン車。
  3. 【請求項3】 ワイヤロープが運転室上を通らないよう
    にした請求項2記載のクレーン車。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7506774B2 (en) * 2005-09-26 2009-03-24 Liebherr-Werk Ehingen Gmbh Mobile crane
JP2014009077A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Furukawa Unic Corp トロリー付伸縮ブーム

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