JP7042781B2 - 作業車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車高を自動調整可能な作業車両に関する。
従来より、車体とフロントアクスルとの間でシリンダを伸縮させることによって、車高を調整可能な作業車両が知られている。車高の調整機能の利用方法としては、例えば、不整地を走行する際に車体を路面から離間させるためにシリンダを伸長させ、フロント作業機による作業時に車体を安定させるためにシリンダを収縮させる等が考えられる。
このような作業車両の1つとして、車高を自動調整することによって、作業車両の姿勢を一定に保持する技術が特許文献1に開示されている。より詳細には、特許文献1に記載の作業車両は、距離検出器で検出した車体及びアクスルの間の距離と予め定められた設定距離との差に応じて、車高を自動調整する。
特開平7-132723号公報
特許文献1に記載の距離検出器は、車体とアクスルとの間の距離を直接検出する構造である。そのため、車体の下部に露出する距離検出器は、例えば作業車両が不整地を走行する際に、タイヤが巻き上げた砂利などが衝突して破損する可能性がある。すなわち、特許文献1に記載の車高の自動調整機能は、作業車両の周囲の環境に影響を受けやすいという課題がある。
本発明は、上記した実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、周辺の環境に影響されずに、車体の姿勢を適切に自動調整可能な作業車両を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、車体と、前記車体の前方下部において車輪を回転自在に支持するフロントアクスルと、前記車体の後方下部において車輪を回転自在に支持するリヤアクスルと、調高シリンダを伸縮させることによって、前記車体及び前記フロントアクスルの上下方向の間隔を調整する車高調整機構とを備える作業車両であって、水平面上で前記作業車両を走行させるときの前記車体の目標角度である角度α、及び水平面上で伸長及び収縮の一方に前記調高シリンダを最大まで動作させたときの前記車体の角度である角度αmaxを記憶する記憶装置と、水平面に対する前記車体の実際の角度である角度βを検知する角度センサと、前記車高調整機構を制御するコントローラとを備え、前記コントローラは、前記角度センサで検知される角度βが変化しなくなるまで、伸長及び収縮の一方に前記調高シリンダを動作させ、変化しなくなったときの角度βの値を角度βmaxとしたとき、前記角度センサで検知される角度βが閾値角度{βmax-(αmax-α)}に達するまで、伸長及び収縮の他方に前記調高シリンダを動作させることを特徴とする。
本発明によれば、周辺の環境に影響されずに、車体の姿勢を適切に自動調整することができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本実施形態に係る作業車両の代表例である油圧ショベルの側面図である。 車高調整機構の模式図である。 張出姿勢のアウトリガを示す図である。 油圧ショベルのハードウェア構成図である。 車高調整処理のフローチャートである。 角度α、αmax1、αmax2を示す図である。 角度β、βmax1、βmax2を示す図である。 走行制御処理のフローチャートである。
本発明に係る作業車両の実施形態について、図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る作業車両の代表例である油圧ショベル1の側面図である。なお、本明細書中の前後左右は、特に断らない限り、油圧ショベル1に搭乗して操作するオペレータの視点を基準としている。また、作業車両の具体例は油圧ショベル1に限定されず、ダンプトラック、ホイールローダ、クレーン車などにも本発明を適用することができる。
油圧ショベル1は、下部走行体2と、下部走行体2に支持された上部旋回体3とを備える。下部走行体2及び上部旋回体3は、車体の一例である。
下部走行体2は、下部走行体2の前方下部で左右一対の前輪8fを回転自在に支持するフロントアクスル9fと、下部走行体2の後方下部で左右一対の後輪8rを回転自在に支持するリヤアクスル9rとを主に備える。前輪8f及び後輪8r(以下、これらを総称して、「車輪8」と表記する。)は、走行モータ22(図4)の駆動力が伝達されて回転する。これにより、下部走行体2が走行する。
また、下部走行体2は、車高調整機構10を備える。図2は、車高調整機構10の模式図である。車高調整機構10は、下部走行体2とフロントアクスル9fとの間に配置されて、下部走行体2とフロントアクスル9fとの間の上下方向の距離を調整する。一方、本実施形態に係る油圧ショベル1では、下部走行体2とリヤアクスル9rとの間の上下方向の距離は固定である。
図10に示すように、車高調整機構10は、リンク11と、左右一対の調高シリンダ12R、12Lとを主に備える。リンク11は、下部走行体2に対してフロントアクスル9fを左右方向に揺動可能に支持する。より詳細には、リンク11の一端(上端)は、下部走行体9の下面に揺動可能に連結される。リンク11の他端(下端)は、フロントアクスル9fの中央に揺動可能に連結される。
左右一対の調高シリンダ12R、12L(以下、これらを総称して、「調高シリンダ12」と表記する。)は、伸縮することによって、下部走行体2とフロントアクスル9fとの上下方向の間隔を変化させる。より詳細には、調高シリンダ12の一端(ボトム側)は、下部走行体2に揺動可能に連結される。調高シリンダ12の他端(ロッド側)は、フロントアクスル9fに揺動可能に連結される。
そして、調高シリンダ12のボトム室に作動油が供給されて伸長すると、リンク11が図2の時計回りに揺動して、下部走行体2とフロントアクスル9fとが上下方向の距離が長くなる。一方、調高シリンダ12のロッド室に作動油が供給されて収縮すると、リンク11が図2の反時計回りに揺動して、下部走行体2とフロントアクスル9fとの上下方向の距離が短くなる。
さらに、下部走行体2は、下部走行体2の前端に設けられたアウトリガ13fと、下部走行体2の後端に設けられたアウトリガ13rとを備える。図3は、張出姿勢のアウトリガ13rを示す図である。アウトリガ13f、13r(以下、これらを総称して、「アウトリガ13」と表記する。)は、油圧シリンダの伸縮によって、下部走行体2の左右に張り出して路面に接地する張出姿勢(図3)と、路面から離間して下部走行体2に格納される格納姿勢(図1)とに姿勢変化が可能に構成されている。
上部旋回体3は、旋回モータ(図示省略)によって旋回可能な状態で下部走行体2に支持されている。上部旋回体3は、ベースとなる旋回フレーム5と、旋回フレーム5の前端中央に上下方向に回動可能に取り付けられたフロント作業機4と、旋回フレーム5の後部に配置されたカウンタウェイト6と、旋回フレーム5の前方左側に配置されたキャブ(運転席)7と、エンジン建屋14とを主に備える。
フロント作業機4は、上部旋回体3に起伏可能に支持されたブーム4aと、ブーム4aの先端に揺動可能に支持された第1アーム4bと、第1アーム4bの先端に揺動可能に支持された第2アーム4cと、第2アーム4cの先端に揺動可能に支持されたバケット4dと、ブーム4a、第1アーム4b、第2アーム4c、及びバケット4dを駆動させる油圧シリンダ4e~4hとを含む。カウンタウェイト6は、フロント作業機4との重量バランスを取るためのもので、上部旋回体3の後端に取り付けられた重量物である。
キャブ7には、油圧ショベル1を操作するオペレータが搭乗する内部空間が形成されている。キャブ7の内部には、オペレータが着席するシート(図示省略)と、シートに着席したオペレータが操作する操作装置(ステアリング、ペダル、レバー、スイッチなど)が配置されている。そして、キャブ7に搭乗したオペレータが操作装置を操作することによって、下部走行体2が走行し、上部旋回体3が旋回し、フロント作業機4が動作し、アウトリガ13が姿勢変化する。
より詳細には、操作装置は、アウトリガ13を姿勢変化させるアウトリガスイッチ7a(図4参照)と、アウトリガ13を格納姿勢でロックするロックスイッチ7b(図4参照)とを備える。そして、操作装置は、オペレータの操作に対応する操作信号を、コントローラ30(図4参照)に出力する。
エンジン建屋14は、フロント作業機4及びキャブ7より後方で、カウンタウェイト6より前方において、旋回フレーム5に設けられている。エンジン建屋14の内部空間には、図4に示すエンジン21、油圧ポンプ24、方向切換弁25、及び角度センサ26等が収容される。さらに、エンジン建屋14の内部空間は、建屋カバーによって覆われている。すなわち、エンジン建屋14の内部空間は、油圧ショベル1の周囲の環境(例えば、不整地、塵埃、雨など)の影響を受けにくい。
図4は、油圧ショベル1のハードウェア構成図である。油圧ショベル1は、エンジン21と、走行モータ22と、トランスミッション23と、油圧ポンプ24と、方向切換弁25と、角度センサ26と、ディスプレイ(表示装置)27と、コントローラ30とを備える。
エンジン21は、油圧ショベル1を動作させるための駆動力を発生させる。走行モータ22は、エンジン21の回転駆動力を用いて発電機(図示省略)が発電する電力によって回転する。トランスミッション23は、走行モータ22を介して間接的に伝達されるエンジン21の回転駆動力を変速(減速)して車輪8に伝達する。
より詳細には、トランスミッション23は、エンジン21の駆動力を、減速して車輪8に伝達するローギヤ23aと、ローギヤ23aより低い減速比で減速して車輪8に伝達するハイギヤ23bとに切り換え可能に構成されている。トランスミッション23のギヤの切り換えは、操作装置に対するオペレータの操作によって行われる場合と、角度センサ26の検知結果に基づくコントローラ30の指示によって行われる場合とがある。
油圧ポンプ24は、エンジン21の回転駆動力が伝達されることによって回転し、作動油タンク(図示省略)に貯留された作動油を、油圧アクチュエータ(旋回モータ、油圧シリンダ4e~4h、調高シリンダ12、アウトリガ13)に圧送する。方向切換弁25は、油圧ポンプ24から各アクチュエータに至る作動油の油路に配置される。そして、方向切換弁25は、コントローラ30の制御に従って、対応する油圧アクチュエータへの作動油の供給方向及び供給量を切り換え可能に構成されている。すなわち、方向切換弁25は、油圧ショベル1に搭載される油圧アクチュエータの数だけ存在する。
角度センサ26は、水平面に対する上部旋回体3(より詳細には、旋回フレーム5)の角度を検知し、検知結果を示す検知信号をコントローラ30に出力する。より詳細には、角度センサ26は、水平面Lに対する上部旋回体3の基準面Lのなす角を検知する。ディスプレイ27は、キャブ7に設置されている。ディスプレイ27は、キャブ7に搭乗するオペレータに情報を報知する報知装置の一例である。
コントローラ30は、CPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)32、及びRAM(Random Access Memory)33を備える。コントローラ30は、ROM32に格納されたプログラムコードをCPU31が読み出して実行することによって、後述する処理を実現する。RAM33は、CPU31がプログラムを実行する際のワークエリアとして用いられる。
但し、コントローラ30の具体的な構成はこれに限定されず、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよい。
コントローラ30は、アウトリガスイッチ7a及びロックスイッチ7bから出力される操作信号に基づいて、アウトリガ13の油圧シリンダに作動油を供給する方向切換弁25を制御する。より詳細には、コントローラ30は、ロックスイッチ7bがOFFのとき、アウトリガスイッチ7aに対するオペレータの操作に応じて、方向切換弁25を制御してアウトリガ13を姿勢変化させる。一方、コントローラ30は、ロックスイッチ7bがONのとき、アウトリガスイッチ7aが操作されても、アウトリガ13を格納姿勢に固定する。
また、コントローラ30は、角度センサ26から出力される検知信号に基づいて、車高調整処理を実行する。図5は、車高調整処理のフローチャートである。図6は、角度α、αmax1、αmax2を示す図である。図7は、角度β、βmax1、βmax2を示す図である。
まず、コントローラ30は、ロックスイッチ7bから出力される操作信号を監視する(S11)。コントローラ30は、ロックスイッチ7bがOFFの間(S11:No)、ステップS12以降の処理の実行を待機する。そして、コントローラ30は、操作信号に基づいてロックスイッチ7bがONに切り換えられたと判定した場合に(S11:Yes)、角度センサ26で検知された角度βを取得する(S12)。
なお、ロックスイッチ7bがONに切り換えられることは、油圧ショベル1が走行姿勢になったことの一例である。走行姿勢とは、下部走行体2を駆動して油圧ショベル1を移動させるのに適した状態を指す。
但し、走行姿勢の具体例は前述の例に限定されない。他の例として、アウトリガスイッチ7aが操作されてアウトリガ13が格納状態になったことを、油圧ショベル1の走行姿勢としてもよい。さらに他の例として、上部旋回体3の旋回角が0°(フロント作業機4が下部走行体2の前進方向を向いた状態)になったことを、油圧ショベル1の走行姿勢としてもよい。
次に、コントローラ30は、調高シリンダ12を収縮させながら(S13)、角度センサ26で検知された角度βの変化を監視する(S14)。すなわち、コントローラ30は、方向切換弁25を制御して調高シリンダ12のロッド室に作動油を供給する(S13)。また、コントローラ30は、角度センサ26から出力される検知信号を所定の時間間隔毎に取得し、角度βの変化の有無を判定する(S14)。すなわち、コントローラ30は、最新の角度βと直前の角度βとの差が閾値範囲(0°を含む微小な範囲)に収まっているか否かを判定すればよい。
コントローラ30は、角度βが変化している間(S14:Yes)、調高シリンダ12の収縮を継続する(S13)。そして、コントローラ30は、角度βが変化しなくなったと判定した場合に(S14:No)、調高シリンダ12の収縮を停止する。すなわち、コントローラ30は、ステップS13、S14において、調高シリンダ12を最大まで収縮させる。
次に、コントローラ30は、角度センサ26で検知された最新(すなわち、調高シリンダ12が最大まで収縮したとき)の角度βを、角度βmaxとしてRAM33に保存する(S15)。本実施形態では、図2に示す角度βmax1がβmaxとして設定される。角度βmax1は、調高シリンダ12が収縮しきったときの水平面Lに対する上部旋回体3の角度を指す。
次に、コントローラ30は、調高シリンダ12を伸長させながら(S16)、角度センサ26で検知された角度βの値を監視する(S17)。すなわち、コントローラ30は、方向切換弁25を制御して調高シリンダ12のボトム室に作動油を供給する(S16)。また、コントローラ30は、角度センサ26から出力される検知信号を所定の時間間隔毎に取得し、角度βが閾値角度{βmax-Δα}に達したか否かを判定する(S17)。
閾値角度は、ステップS15で設定された角度βmaxと、予め定められた角度差Δαとの差で表される。本実施形態に係る角度差Δαは、図6に示す角度αmax1と角度αとの差である。角度α、αmax1、αmax2は、ROM(記憶装置)32に予め記憶されている。
角度αは、油圧ショベル1を水平面L上に載置した場合に、水平面Lに対する上部旋回体3の基準面Lなす角(例えば、0°)である。また、角度αは、水平面L上で油圧ショベル1を走行させる場合において、上部旋回体3を向けるべき上下方向の向きを指す。すなわち、角度αは、油圧ショベル1を安定して走行させるための目標値である。角度αmax1は、水平面L上で調高シリンダ12が最大まで収縮したときの水平面Lに対する上部旋回体3の基準面Lのなす角を指す。
すなわち、角度差Δαは、油圧ショベル1を水平面L上に載置した場合において、調高シリンダ12が最大まで収縮した状態から走行に適した状態になるまでの角度差を指す。さらに、角度βmaxは、水平面に対する油圧ショベル1の現実の載置面のなす角γ(以下、「傾斜角γ」と表記する。)を角度αmaxに加算した値に相当する。その結果、閾値角度{βmax-Δα}は、水平面L上で油圧ショベル1を安定して走行させる際の上部旋回体3の目標角度αに、現実の載置面の傾斜角度γを加算した値に相当する。
コントローラ30は、角度βが閾値角度に達するまで(S17:No)、調高シリンダ12の伸長を継続する(S16)。そして、コントローラ30は、角度βが閾値角度に達したと判定した場合に(S17:Yes)、調高シリンダ12の伸長を停止する。すなわち、コントローラ30は、ステップS16、S17において、傾斜角度γの路面上で油圧ショベル1を走行させる際の上部旋回体3の目標角度{βmax-Δα}に達するまで、調高シリンダ12を伸長させる。
次に、コントローラ30は、ステップS17で最後に取得した角度βの値(すなわち、閾値角度{βmax-Δα})を、ディスプレイ27に表示させる(S18)。そして、コントローラ30は、車高調整処理を終了する。
さらに、コントローラ30は、車高調整処理が終了した後に油圧ショベル1が走行を開始すると、走行制御処理を実行する。図8は、走行制御処理のフローチャートである。走行制御処理は、油圧ショベル1が走行する路面の傾斜角度γの値に応じて、トランスミッション23を制御する処理である。
まず、コントローラ30は、角度センサ26で検知された角度βを取得する(S21)。次に、コントローラ30は、ステップS21で取得した角度βと、ROM32に記憶されている角度αとの差の絶対値が予め定められた閾値を超えるか否かを判定する(S22)。すなわち、コントローラ30は、ステップS22において、急な上り坂或いは急な下り坂を、油圧ショベル1が走行しているか否かを判定する。
そして、コントローラ30は、角度βと角度αとの絶対値が閾値を超えた場合に(S22:Yes)、トランスミッション23をローギヤ23aに固定する(S23)。すなわち、コントローラ30は、ステップS23において、ハイギヤ23bが選択されている場合に自動的にローギヤ23aに切り換える。また、コントローラ30は、ローギヤ23aからハイギヤ23bに切り換えるオペレータの操作を受け付けても、切り換えを行わない。
一方、コントローラ30は、角度βと角度αとの絶対値が閾値以内の場合に(S22:No)、ステップS23の処理を実行せずに、ステップS24以降の処理を実行する。そして、コントローラ30は、油圧ショベル1が走行している間(S24:Yes)、ステップS21~S23の処理を繰り返し実行する。一方、コントローラ30は、油圧ショベル1が停止した場合に(S24:No)、走行制御処理を終了する。
上記の実施形態によれば、例えば以下の作用効果を奏する。
上記の実施形態によれば、角度センサ26で検知された上部旋回体3の角度βに基づいて、油圧ショベル1の車高を調整することができる。そして、角度センサ26は、特許文献1の距離検出器と比較して、設置位置の自由度が高く、建屋カバーで囲まれたエンジン建屋14内にも配置できる。その結果、油圧ショベル1の周囲の環境に影響されずに、上部旋回体3の姿勢を適切に自動調整することができる。但し、角度センサ26の設置位置は、エンジン建屋14の内部に限定されない。
なお、上記の実施形態では、まず調高シリンダ12を最大まで収縮させ(S13)、その後に角度βが閾値角度に達するまで調高シリンダ12を伸長させる例を説明した(S16)。しかしながら、まず調高シリンダ12を最大まで伸長させ(S13)、その後に角度βが閾値角度に達するまで調高シリンダ12を収縮させてもよい(S16)。
この場合、コントローラ30は、ステップS15において、調高シリンダ12が最大まで伸長したときの水平面Lに対する上部旋回体3の基準面Lのなす角度βmax2を、角度βmaxとしてRAM33に記憶させる。また、ステップS17における角度差Δαは、水平面L上で調高シリンダ12が最大まで伸長したときの水平面Lに対する上部旋回体3の基準面Lのなす角度αmax2から角度αを減じた値に相当する。
すなわち、コントローラ30は、ステップS13、S14において、角度センサ26で検知される角度βが変化しなくなるまで、伸長及び収縮の一方に調高シリンダ12を動作させればよい。また、コントローラ30は、ステップS16、S17において、角度センサ26で検知される角度βが閾値角度{βmax-(αmax-α)}に達するまで、伸長及び収縮の他方に調高シリンダ12を動作させればよい。
但し、重量の重いフロント作業機4を備える油圧ショベル1では、調高シリンダ12を収縮させる際に、フロント作業機4の重量によって調高シリンダ12が想定以上に収縮する可能性がある。そのため、微調整が必要なステップS16、S17では、調高シリンダ12を収縮させるより伸長させる方が、角度βと閾値角度との誤差を小さくできる。
また、上記の実施形態では、油圧ショベル1が走行姿勢になったタイミングで、油圧ショベル1の車高が調整される。これにより、適切な姿勢で油圧ショベル1を走行させることができる。また、上記の実施形態では、角度センサ26で検知された角度βがディスプレイ27に表示されるので、オペレータは、水平面Lに対する上部旋回体3の基準面Lのなす角度を認識しながら、油圧ショベル1を操作することができる。
また、上記の実施形態では、油圧ショベル1が急な上り坂を走行する際に、トランスミッション23がローギヤ23aに固定される。これにより、車輪8に対して高いトルクを伝達して上り坂を登らせることができる。さらに、上記の実施形態では、油圧ショベル1が急な下り坂を走行する際に、トランスミッション23がローギヤ23aに固定される。これにより、エンジンブレーキが効いた状態で坂道を下らせることができる。
上述した実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
1 油圧ショベル
2 下部走行体
3 下部走行体
4 フロント作業機
4a ブーム
4b 第1アーム
4c 第2アーム
4d バケット
4e,4f,4g,4h 油圧シリンダ
5 旋回フレーム
6 カウンタウェイト
7 キャブ
7a アウトリガスイッチ
7b ロックスイッチ
8 車輪
8f 前輪
8r 後輪
9f フロントアクスル
9r リヤアクスル
10 車高調整機構
11 リンク
12,12R,12L 調高シリンダ
13,13f,13r アウトリガ
14 エンジン建屋
21 エンジン
22 走行モータ
23 トランスミッション
23a ローギヤ
23b ハイギヤ
24 油圧ポンプ
25 方向切換弁
26 角度センサ
27 ディスプレイ(表示装置)
30 コントローラ
31 CPU
32 ROM
33 RAM

Claims (5)

  1. 車体と、
    前記車体の前方下部において車輪を回転自在に支持するフロントアクスルと、
    前記車体の後方下部において車輪を回転自在に支持するリヤアクスルと、
    調高シリンダを伸縮させることによって、前記車体及び前記フロントアクスルの上下方向の間隔を調整する車高調整機構とを備える作業車両であって、
    水平面上で前記作業車両を走行させるときの前記車体の目標角度である角度α、及び水平面上で伸長及び収縮の一方に前記調高シリンダを最大まで動作させたときの前記車体の角度である角度αmaxを記憶する記憶装置と、
    水平面に対する前記車体の実際の角度である角度βを検知する角度センサと、
    前記車高調整機構を制御するコントローラとを備え、
    前記コントローラは、
    前記角度センサで検知される角度βが変化しなくなるまで、伸長及び収縮の一方に前記調高シリンダを動作させ、
    変化しなくなったときの角度βの値を角度βmaxとしたとき、前記角度センサで検知される角度βが閾値角度{βmax-(αmax-α)}に達するまで、伸長及び収縮の他方に前記調高シリンダを動作させることを特徴とする作業車両。
  2. 請求項1に記載の作業車両において、
    前記車体の前端に支持されたフロント作業機を備え、
    角度αmaxは、前記調高シリンダを最大まで収縮させたときの前記車体の角度であり、
    前記コントローラは、
    前記角度センサで検知される角度βが変化しなくなるまで、前記調高シリンダを収縮させ、
    前記角度センサで検知される角度βが前記閾値角度{βmax-(αmax-α)}に達するまで、前記調高シリンダを伸長させることを特徴とする作業車両。
  3. 請求項1に記載の作業車両において、
    前記車体の左右に張り出して路面に接地する張出姿勢、及び路面から離間して前記車体に格納される格納姿勢に姿勢変化可能なアウトリガを備え、
    前記コントローラは、前記アウトリガが前記格納姿勢に姿勢変化した場合に、
    前記角度センサで検知される角度βが変化しなくなるまで、伸長及び収縮の一方に前記調高シリンダを動作させ、
    前記角度センサで検知される角度βが前記閾値角度{βmax-(αmax-α)}に達するまで、伸長及び収縮の他方に前記調高シリンダを動作させることを特徴とする作業車両。
  4. 請求項1に記載の作業車両において、
    前記角度センサで検知された角度βを表示する表示装置を備えることを特徴とする作業車両。
  5. 請求項1に記載の作業車両において、
    回転駆動力を発生させるエンジンと、
    前記エンジンで発生させた回転駆動力を、減速して前記車輪に伝達するローギヤ及び前記ローギヤより低い減速比で減速して前記車輪に伝達するハイギヤに切り換え可能なトランスミッションとを備え、
    前記コントローラは、前記角度βと前記角度αとの差の絶対値が予め定められた閾値を超えた場合に、前記トランスミッションを前記ローギヤに固定することを特徴とする作業車両。
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