JP4917617B2 - 運搬車両 - Google Patents

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    • B60P1/16Vehicles predominantly for transporting loads and modified to facilitate loading, consolidating the load, or unloading with a tipping movement of load-transporting element actuated by fluid-operated mechanisms
    • B60P1/162Vehicles predominantly for transporting loads and modified to facilitate loading, consolidating the load, or unloading with a tipping movement of load-transporting element actuated by fluid-operated mechanisms the hydraulic system itself

Description

本発明は、例えば露天の採掘場、石切り場、鉱山等で採掘した砕石物または掘削した土砂等を運搬するのに好適に用いられるダンプトラック等の運搬車両に関する。
一般に、ダンプトラックと呼ばれる大型の運搬車両は、車体のフレーム上に起伏可能となったベッセル(荷台)を備え、このベッセルに砕石物または土砂等の運搬対象物を多量に積載した状態で、例えば海岸近くの輸出港等の荷下し場に向けて運搬、搬送するものである(例えば、特開2001−105954号公報参照)。
この種の従来技術による運搬車両は、自走可能な車体と、該車体上に傾転(起伏)可能に設けられ運搬対象物が積載される荷台と、該荷台と車体との間に伸縮可能に設けられ前記運搬対象物を荷台から排出するときに伸長して該荷台を車体の斜め後方へと傾斜させるホイストシリンダと、圧油を供給する油圧源と、前記ホイストシリンダを伸長または縮小させるため前記油圧源とホイストシリンダとの間に設けられ操作レバーによって切換えられる4位置の方向制御弁等とにより構成されている。
そして、このような運搬車両に用いる方向制御弁は、油圧源からの圧油を一方向に供給,排出することによりホイストシリンダを伸長させて荷台を持上げる上げ位置と、前記圧油を他方向に供給,排出することによりホイストシリンダを縮小させて前記荷台を下向きに回動させる下げ位置と、前記荷台側の自重によって前記ホイストシリンダを縮小させ前記荷台の自重落下を許す浮き位置と、前記圧油の供給,排出を停止してホイストシリンダの動きを止める中立位置とからなる合計4個の切換位置を有している。
ここで、方向制御弁は、操作レバーの手動操作に従って合計4個の切換位置のうちいずれか一の切換位置に選択的に切換えられる。そして、運搬車両は、荷台内に土砂や砕石物等を積載した状態で集荷場まで自走した後、ホイストシリンダを伸長させて荷台を斜め後方に持上げ、この持上げ動作により荷台の傾斜方向に沿って土砂や砕石物等を集荷場へと排出するものである。
即ち、方向制御弁を、荷台の動きを停止し保持しておく中立位置から上げ位置に切換えたときには、油圧源からの圧油がホイストシリンダに向けて供給されることにより、ホイストシリンダが伸長して荷台を車体後方へと大きく傾斜させるように持上げ、荷台内の運搬対象物を滑り落とすように外部に排出(排土)する。
一方、このような排出動作が終了した後には、前記操作レバーの手動操作により方向制御弁を上げ位置から下げ位置に切換えるか、あるいは浮き位置に切換えることにより、荷台を下向きに回動することができる。この場合、方向制御弁を浮き位置へと切換えると、前記ホイストシリンダが荷台側の自重によって縮小し、荷台は車体上に着座する位置まで自重により徐々に落下するように倒伏するものである。
ところで、上述した従来技術による運搬車両では、荷台を斜め後方に起ち上げた傾斜位置から車体上に着座する位置まで倒伏させるように回動するときに、方向制御弁を下げ位置に切換えた場合には、油圧源からの圧油がホイストシリンダを下げる方向に供給され、ホイストシリンダを圧油の力で強制的に縮小させることができる。しかし、ホイストシリンダを強制的に縮小させると、荷台が車体上に着座するときに強く衝突する虞れがあり、荷台と車体とに余分な負荷を与えることになる。
また、その後も方向制御弁を下げ位置に切換えておくと、荷台が車体上に強く押付けられたままの状態となり、荷台と車体との当接面にはホイストシリンダからの油圧力が余分な負荷となって作用する。しかも、ホイストシリンダには圧油の圧力が過負荷となって作用し続けるため、シリンダ寿命が低下する原因となってしまう。
このため、従来技術の運搬車両では、方向制御弁を下げ位置ではなく、浮き位置に切換えるようにしている。これにより、荷台を自重によって車体上に着座(倒伏)させると共に、車両の走行時にもホイストシリンダを荷台側の自重を利用して自動的に縮小状態に保つことができる。
しかし、鉱山の砕石場等を走行するダンプトラック等の運搬車両は、路面の凹凸等により走行時の振動が大きくなる場合が多い。このとき、運搬車両には、路面からの突き上げによる上,下方向の振動に加えて、車体の捩れ変形等に伴う横方向の振動も発生する。
この場合、方向制御弁を浮き位置に切換えておくと、自重により縮小しているホイストシリンダが上,下方向の振動と、横方向(左,右方向)の振動とによる影響を受ける。これよって、ホイストシリンダは、小さなストロークで伸長,縮小する動きを繰返すことがある。
この結果、車両走行時に車体上に着座すべき荷台が上,下方向に撥ね上げられたり、横方向にも位置ずれしたりして、荷台の振動が助長される。これにより、運転室内のオペレータに不快感を与えるという問題がある。また、荷台が車体上で撥ね上がるような振動を繰返すと、周囲の構成部品が必然的に悪影響を受け、耐久性、寿命等が低下してしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、車両の走行時に車体上で荷台が撥ね上がるように振動するのを抑えることができ、オペレータの不快感等を低減できると共に、装置の耐久性や寿命を向上することができるようにした運搬車両を提供することにある。
(1).上述した課題を解決するため本発明は、自走可能な車体と、該車体上に傾転可能に設けられ運搬対象物が積載される荷台と、該荷台と車体との間に伸縮可能に設けられ前記運搬対象物を荷台から排出するときに伸長して該荷台を斜めに傾斜させるホイストシリンダと、該ホイストシリンダを伸縮させるため該ホイストシリンダに圧油を供給,排出する油圧源と、該油圧源とホイストシリンダとの間に設けられ該ホイストシリンダに対する圧油の供給,排出を制御する制御弁装置とを備え、該制御弁装置は、前記圧油の供給,排出によりホイストシリンダを伸長させて前記荷台を持上げる上げ位置と、前記圧油の供給,排出によりホイストシリンダを縮小させて前記荷台を下向きに回動させる下げ位置と、前記荷台側の自重によって前記ホイストシリンダを縮小させ前記荷台の自重落下を許す浮き位置と、前記圧油の供給,排出を停止してホイストシリンダの動きを止める中立位置とからなる複数の切換位置を有してなる運搬車両に適用される。
そして、本発明が採用する構成の特徴は、前記制御弁装置が前記複数の切換位置のうち、いずれの位置に切換えられているかを検出する位置検出手段と、前記荷台が車体上でどのような状態にあるかを検出する荷台状態検出手段と、前記車体が走行しているか否かを検出する走行検出手段と、前記位置検出手段、荷台状態検出手段および走行検出手段からの検出信号により、前記制御弁装置が浮き位置にあって、前記荷台が車体から浮上がる方向に動き、かつ前記車体が走行状態にあると判定したときに、前記制御弁装置を浮き位置から下げ位置に切換える制御を行う制御手段とを備える構成としたことにある。
このように構成したことにより、制御弁装置を浮き位置に切換えた状態で車両を走行させるときに荷台が車体から浮上がる方向に動いた場合には、制御手段により制御弁装置を即座に浮き位置から下げ位置へと切換えることができ、ホイストシリンダを油圧力の作用で縮小状態に保つことができる。この結果、車体に対して荷台を着座状態に保持することができ、荷台が車体から撥ね上がるように振動するのを阻止することができる。
従って、車両走行時に車体上に着座すべき荷台が上,下方向に撥ね上げられたり、横方向に位置ずれしたりする荷台の振動をホイストシリンダにより抑えることができ、運転室内のオペレータに不快感を与える等の不具合を解消することができる。また、車体上での荷台の振動を抑えることにより、周囲の構成部品を振動から保護することができ、耐久性や寿命を向上できると共に、運搬車両としての信頼性等を一層に高めることができる。
(2).また、本発明は、前記車体の積載重量を検出する重量検出手段を備え、前記制御手段は、前記位置検出手段、荷台状態検出手段および走行検出手段からの検出信号に加えて前記重量検出手段からの検出信号により、前記制御弁装置が浮き位置にあって、前記荷台が車体から浮上がる方向に動き、かつ前記車体が走行状態にあって、前記積載重量が予め決められた重量値を下回ると判定したときに、前記制御弁装置を浮き位置から下げ位置に切換える制御を行う構成としている。
この場合には、制御弁装置が浮き位置にあって、荷台が車体から浮上がる方向に動き、かつ前記車体が走行状態にあって、車両の積載重量が予め決められた重量値を下回ると判定したときに、前記制御弁装置を浮き位置から下げ位置に切換える制御を行う構成としている。このため、例えば土砂や砕石物等の運搬対象物が荷台上に実質的に積載されていない状態で、車両が走行されるときに、制御弁装置を浮き位置から下げ位置に切換えることにより、荷台が車体から浮上がるように振動するのを抑えることができる。そして、運搬対象物を荷台上に積載することにより、荷台側の重量が十分に大きくなって荷台が車体から浮上がる虞れがないようなときには、車両走行時でも制御弁装置を浮き位置にそのまま配置しておくことができ、ホイストシリンダ等に油圧力が余分な負荷となって作用するのを防ぐことができる。
(3).また、本発明は、前記車体を走行車輪との間で懸架するサスペンションを備え、前記重量検出手段は該サスペンションの内圧変化を検出する圧力センサにより構成している。
このように、車体を走行車輪との間で懸架するサスペンションの内圧変化を圧力センサで検出することにより、この検出信号から車両の積載重量を求める構成としているので、運搬車両に設けられた既存のサスペンション(車両の懸架装置)を利用して積載重量を容易に検出することができ、サスペンションに対する圧力センサの取付作業も簡単に行うことができる。
(4).一方、本発明は、前記荷台状態検出手段を、前記荷台が車体に着座しているか否かを検出する着座センサにより構成している。
このように、荷台が車体に着座しているか否かを検出する着座センサにより、荷台の状態を検出する構成としているので、荷台が車体に着座しているか、または車体から離座して浮上がっているか否かを、着座センサを用いて高い精度で検出することができる。
(5).また、本発明は、前記荷台状態検出手段を、前記車体に対する荷台の傾斜角度を検出する角度センサにより構成している。
このように、車体に対する荷台の傾斜角度を検出する角度センサにより、荷台の状態を検出する構成としているので、車体に対する荷台の傾斜角度が予め決められた角度を越えたか否かを判定することにより、荷台が車体から浮上がっているか否かを高い精度で検出することができ、機種によっては既存の角度センサを活用することができる。
(6).また、本発明によると、前記制御弁装置は、前記ホイストシリンダに対する圧油の供給,排出を停止する中立位置と前記上げ位置と浮き位置とのうちいずれかの位置に切換わる第1の方向制御弁と、前記ホイストシリンダに対する圧油の供給,排出を停止する中立位置と前記上げ位置と下げ位置とのうちいずれかの位置に切換わる第2の方向制御弁とを組合せて構成している。
このように、制御弁装置は第1の方向制御弁と第2の方向制御弁とを組合せて構成しているので、例えば複雑な構造である4位置の方向制御弁等を用いることなく、汎用品である3位置の方向制御弁を2個組合せて制御弁装置を実現することができる。そして、制御弁装置は、前記第1,第2の方向制御弁を共に中立位置に配置することにより、ホイストシリンダの動きを止め、荷台を現在の位置に停止し保持しておくことができる。また、第1,第2の方向制御弁を中立位置から共に上げ位置に切換えたときには、前記ホイストシリンダを伸長させて荷台を持上げるための上げ位置とすることができる。一方、第1の方向制御弁を浮き位置に切換え、第2の方向制御弁を中立位置としたときには、荷台側の自重によってホイストシリンダを縮小させることができる。また、第1の方向制御弁を中立位置に戻し、第2の方向制御弁を下げ位置としたときには、圧油の圧力によりホイストシリンダを強制的に縮小させることができる。
(7).さらに、本発明によると、前記制御弁装置は、前記油圧源とホイストシリンダとの間にパラレル接続された第1,第2の方向制御弁を用いて構成し、前記第1の方向制御弁は、前記ホイストシリンダに対する圧油の供給,排出を停止する中立位置と前記上げ位置と浮き位置とのうちいずれかの位置に切換わり、前記第2の方向制御弁は、前記ホイストシリンダに対する圧油の供給,排出を停止する中立位置と前記上げ位置と下げ位置とのうちいずれかの位置に切換わる構成としている。
このように、本発明によると、油圧源とホイストシリンダとの間にパラレル接続された第1,第2の方向制御弁を用いて制御弁装置を構成することができ、汎用品である3位置の方向制御弁を2個パラレル接続することによって、制御弁装置を組立てることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるダンプトラックを示す正面図である。
図2は、ダンプトラックのベッセルを排土位置へと斜め後方に傾斜させた状態を示す正面図である。
図3は、ホイストシリンダを駆動するための油圧回路図である。
図4は、図3中の方向制御弁に対してパイロット圧を供給するための制御ブロック図である。
図5は、図4中のコントローラによるベッセルの跳ね上がり防止制御処理を示す流れ図である。
図6は、第2の実施の形態によるダンプトラックを示す正面図である。
図7は、図6中のベッセルを排土位置へと斜め後方に傾斜させた状態を示すダンプトラックの正面図である。
図8は、制御弁装置の各方向制御弁に対してパイロット圧を供給するための制御ブロック図である。
図9は、図8中のコントローラによるベッセルの跳ね上がり防止制御処理を示す流れ図である。
図10は、第3の実施の形態によるダンプトラックを示す正面図である。
図11は、制御弁装置の各方向制御弁に対してパイロット圧を供給するための制御ブロック図である。
図12は、図11中のコントローラによるベッセルの跳ね上がり防止制御処理を示す流れ図である。
符号の説明
1 ダンプトラック(運搬車両)
2 車体
3 ベッセル(荷台)
4 砕石(運搬対象物)
5 連結ピン
6 キャブ
7 前輪
7A 前輪側サスペンション
8 後輪
8A 後輪側サスペンション
9 エンジン
10 ホイストシリンダ
11 油圧ポンプ(油圧源)
12 作動油タンク(油圧源)
16 制御弁装置
20 第1の方向制御弁
21 第2の方向制御弁
28 操作レバー装置
28A 操作レバー
29 レバーセンサ(位置検出手段)
30 着座センサ(荷台状態検出手段)
31 車速センサ(走行検出手段)
32,42,53 コントローラ(制御手段)
41,51 角度センサ(荷台状態検出手段)
52 圧力センサ(重量検出手段)
(a) 中立位置
(b) 上げ位置
(c) 浮き位置
(d) 下げ位置
以下、本発明の実施の形態による運搬車両を、鉱山等で採掘した砕石物等を運搬するダンプトラックを例に挙げ、図1ないし図12に従って詳細に説明する。
ここで、図1ないし図5は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1は大型の運搬車両であるダンプトラックで、該ダンプトラック1は、図1、図2に示すように頑丈なフレーム構造をなす車体2と、該車体2上に傾転(起伏)可能に搭載された荷台としてのベッセル3とにより大略構成されている。
そして、ベッセル3は、例えば砕石物等の重い運搬対象物(以下、砕石4という)を多量に積載するため全長が10〜13m(メートル)にも及ぶ大型の容器として形成され、その後側底部が、車体2の後端側に連結ピン5等を介して傾転可能に連結されている。また、ベッセル3の前側上部には、後述のキャブ6を上側から覆う庇部3Aが一体に設けられている。
即ち、ベッセル3の底部側は、車体2の後部側に連結ピン5を用いて回動可能に支持されている。そして、後述のホイストシリンダ10を伸長または縮小させることにより、ベッセル3の前部側である庇部3Aは、連結ピン5を支点として上,下方向に回動(昇降)される。これによりベッセル3は、図1に示す運搬位置と図2に示す排土位置との間で回動され、ベッセル3に積載された砕石4は、図2に示す如く後方へと傾いたベッセル3から滑り落ちるように所定の集荷場に排出されるものである。
6は庇部3Aの下側に位置して車体2の前部に設けられたキャブで、該キャブ6は、ダンプトラック1のオペレータが乗降する運転室を形成し、その内部には運転席、起動スイッチ、アクセルペダル、ブレーキペダル、操舵用のハンドル(いずれも図示せず)および操作レバー28A(図4中に1個のみ図示)等が設けられている。
そして、ベッセル3の庇部3Aは、キャブ6を上側からほぼ完全に覆うことにより、例えば岩石等の飛び石からキャブ6を保護すると共に、車両(ダンプトラック1)の転倒時等にもキャブ6内のオペレータを保護する機能を有しているものである。
7は車体2の前部側に回転可能に設けられた左,右の前輪(一方のみ図示)を示し、該前輪7は、ダンプトラック1のオペレータによって操舵(ステアリング操作)される操舵輪を構成するものである。そして、前輪7は後述の後輪8と同様に、例えば2〜4mに及ぶタイヤ径(外径寸法)をもって形成されている。ここで、車体2の前部と前輪7との間には、例えば油圧緩衝器等からなる前輪側サスペンション7Aが設けられ、この前輪側サスペンション7Aは、車体2の前部側を前輪7との間で支持するものである。
8は車体2の後部側に回転可能に設けられた左,右の後輪(一方のみ図示)を示し、該後輪8は、ダンプトラック1の駆動輪を構成し、走行駆動装置(図示せず)により回転駆動されるものである。そして、後輪8と車体2の後部との間には、例えば油圧緩衝器等からなる後輪側サスペンション8Aが設けられ、この後輪側サスペンション8Aは、車体2の後部側を後輪8との間で支持するものである。
9はキャブ6の下側に位置して車体2内に設けられる原動機としてのエンジンで、該エンジン9は、例えば大型のディーゼルエンジン等により構成され、後述の図3に示す油圧ポンプ11等を回転駆動するものである。
10,10は車体2とベッセル3との間に伸縮可能に設けられた一対のホイストシリンダ(図1中には1個のみ図示)を示している。この各ホイストシリンダ10は、多段式(例えば、2段式)の油圧シリンダからなり、図3に示すように外側に位置する外筒部10Aと、該外筒部10A内に伸縮可能に設けられ、外筒部10A内を上側の油室Aと下側の油室Bとに画成した内筒部10Bと、該内筒部10B内に伸縮可能に設けられたピストンロッド10Cとにより構成されている。
そして、各ホイストシリンダ10は、後述の油圧ポンプ11から油室A内に圧油が供給されたときにピストンロッド10Cが下向きに伸長し、連結ピン5を支点としてベッセル3を斜め後方へと傾斜した排土位置に回動させる。一方、ホイストシリンダ10は、油圧ポンプ11から油室B内に圧油が供給されたときにピストンロッド10Cが縮小し、連結ピン5を支点としてベッセル3を下向きに倒伏した運搬位置(図1参照)へと回動させるものである。
次に、ホイストシリンダ10を駆動するための油圧回路について、図3を参照して説明する。
図3において、11は油圧ポンプを示している。そして、該油圧ポンプ11は、作動油タンク12(以下、タンク12という)と共に油圧源を構成し、この場合のタンク12は、図1に示すようにベッセル3の下方に位置して車体2の側面等に取付けられている。
ここで、タンク12内に収容された作動油(油液)は、油圧ポンプ11がエンジン9により回転駆動されるときに、油圧ポンプ11に吸込まれると共に、油圧ポンプ11の吐出側からは圧油となって高圧のポンプ管路13内に吐出される。また、ホイストシリンダ10等からの戻り油は、低圧のタンク管路14を介してタンク12へと排出されるものである。
15A,15Bはホイストシリンダ10の油室A,Bに接続された一対の油圧配管である。この油圧配管15A,15Bは、後述の制御弁装置16を介して油圧源(油圧ポンプ11、タンク12)にそれぞれ接続され、油圧ポンプ11からの圧油をホイストシリンダ10の油室A,Bに供給し、また、油室A,B内の圧油をタンク12に排出するものである。
16は油圧ポンプ11、タンク12とホイストシリンダ10との間に設けられた制御弁装置である。ここで、該制御弁装置16は、例えば高圧側油路17、低圧側油路18、バイパス油路19、第1の方向制御弁20および第2の方向制御弁21によって大略構成されている。この場合、第1の方向制御弁20と第2の方向制御弁21とは、高圧側油路17、低圧側油路18、バイパス油路19を介して互いにパラレル接続されている。
そして、制御弁装置16の高圧側油路17は、ポンプ管路13を介して油圧ポンプ11の吐出側に接続され、低圧側油路18はタンク管路14を介してタンク12に接続されるものである。また、制御弁装置16のバイパス油路19は、図3に示す如く、例えば方向制御弁20,21が中立位置(a)にあるときに高圧側油路17と低圧側油路18とを連通し、油圧ポンプ11をアンロード状態として吐出圧力(ポンプ管路13内の圧力)をタンク圧に近い低圧状態に保つものである。
一方、第1の方向制御弁20の出力側には、一対のアクチュエータ側油路22A,22Bが設けられている。これらのアクチュエータ側油路22A,22Bは、油圧配管15A,15Bを介してホイストシリンダ10の油室A,Bにそれぞれ接続されている。また、第2の方向制御弁21の出力側には、一対のアクチュエータ側油路23A,23Bが設けられている。これらのアクチュエータ側油路23A,23Bは、油圧配管15A,15Bを介してホイストシリンダ10の油室A,Bにそれぞれ接続されている。
ここで、制御弁装置16の方向制御弁20,21は、例えば6ポート3位置の油圧パイロット式方向制御弁により構成されている。第1の方向制御弁20は、一対の油圧パイロット部20A,20Bを有している。そして、第1の方向制御弁20は、後述のパイロット圧Pbが油圧パイロット部20Aに供給されると、中立位置(a)から上げ位置(b)に切換えられ、油圧パイロット部20Bに後述のパイロット圧Pcが供給されたときには、中立位置(a)から浮き位置(c)へと切換えられる。
また、第2の方向制御弁21は、一対の油圧パイロット部21A,21Bを有している。そして、第2の方向制御弁21は、後述のパイロット圧Pbが油圧パイロット部21Aに供給されると、中立位置(a)から上げ位置(b)に切換えられ、油圧パイロット部21Bに後述のパイロット圧Pdが供給されたときには、中立位置(a)から下げ位置(d)へと切換えられるものである。
ここで、制御弁装置16が保持位置にある場合について述べる。即ち、制御弁装置16は、図3に示す如く第1,第2の方向制御弁20,21が共に中立位置(a)に配置され、ホイストシリンダ10の動きを止め、ベッセル3が現在の位置に停止し保持される保持位置となる。従って、この保持位置では、制御弁装置16の方向制御弁20,21は、ホイストシリンダ10に対するアクチュエータ側油路22A,22Bとアクチュエータ側油路23A,23Bとを介した圧油の供給,排出を停止する中立位置(a)にある。
また、制御弁装置16が上げ位置となる場合について述べる。この場合には、制御弁装置16の第1,第2の方向制御弁20,21が共に中立位置(a)から上げ位置(b)に切換えられる。まず、第2の方向制御弁21が上げ位置(b)になると、油圧ポンプ11からの圧油は、ポンプ管路13、高圧側油路17、方向制御弁21、アクチュエータ側油路23A、油圧配管15Aを介してホイストシリンダ10の油室A内に供給される。また、第1の方向制御弁20が上げ位置(b)になると、油室B内の油液は、油圧配管15B、アクチュエータ側油路22B、方向制御弁20、低圧側油路18およびタンク管路14を介してタンク12に戻される。
これにより、ホイストシリンダ10のピストンロッド10Cは、油室A内の圧油により伸長してベッセル3を図2に示す排土位置へと持上げる。即ち、このときに制御弁装置16の第1,第2の方向制御弁20,21は共に上げ位置(b)に配置され、ホイストシリンダ10は、油圧力で伸長することによりベッセル3を上向きに持上げるものである。
一方、制御弁装置16が浮き位置となる場合について述べる。この場合には、制御弁装置16の第1の方向制御弁20を中立位置(a)から浮き位置(c)に切換え、第2の方向制御弁21を中立位置(a)に配置する。そして、第1の方向制御弁20が浮き位置(c)になると、アクチュエータ側油路22Aが方向制御弁20を介して低圧側油路18、タンク管路14へと接続される。また、アクチュエータ側油路22Bは、後述のチェック弁24Bを介して低圧側油路18、タンク管路14に接続されると共に、他のアクチュエータ側油路23Bは、後述のチェック弁26Bを介して低圧側油路18、タンク管路14へと接続される。
これにより、ホイストシリンダ10は、ベッセル3からの荷重(自重)に従って縮小し、油室A内の油液は、油圧配管15A、アクチュエータ側油路22A、方向制御弁20を介してタンク12に向けて排出されると共に、油室B内には、タンク12内の油液が後述のチェック弁24B,26Bからアクチュエータ側油路22B,23Bおよび油圧配管15Bを介して補給される。このように、このときに制御弁装置16の第1の方向制御弁20は、ベッセル3の自重落下を許す浮き位置(c)に配置されるものである。
また、制御弁装置16が下げ位置となる場合について述べる。この場合には、制御弁装置16の第1の方向制御弁20を中立位置(a)に戻し、第2の方向制御弁21を中立位置(a)から下げ位置(d)に切換える。即ち、第2の方向制御弁21が下げ位置(d)になると、油圧ポンプ11からの圧油がポンプ管路13、高圧側油路17、第2の方向制御弁21、アクチュエータ側油路23B、油圧配管15Bを介してホイストシリンダ10の油室B内に供給される。また、油室A内の油液は、油圧配管15A、アクチュエータ側油路23A、第2の方向制御弁21、低圧側油路18およびタンク管路14を介してタンク12に戻される。
これによって、ホイストシリンダ10は、油室B内に供給された圧油により内筒部10Bがピストンロッド10Cと共に外筒部10A内へと縮小し、ベッセル3をホイストシリンダ10の油圧力で図1に示す運搬位置へと下向きに回動させる。即ち、このときに制御弁装置16の方向制御弁21は下げ位置(d)に配置され、ホイストシリンダ10は、油圧力で縮小することによりベッセル3を車体2上に着座する位置へと下げるものである。
24A,24Bは制御弁装置16の第1の方向制御弁20側に配設されたメイクアップ用のチェック弁で、該チェック弁24A,24Bは、アクチュエータ側油路22A,22Bと低圧側油路18との間に第1の方向制御弁20を迂回して設けられている。そして、チェック弁24A,24Bは、例えばタンク12内の油液が低圧側油路18からアクチュエータ側油路22A,22B、油圧配管15A,15Bを介してホイストシリンダ10の油室A,Bに向けて流通するのを許し、逆向きに流れるのを阻止するものである。これにより、ホイストシリンダ10の油室A,Bに油液を補給し、負圧となるのを防止するものである。
25A,25Bは制御弁装置16に設けた過負荷防止用のリリーフ弁で、該リリーフ弁25A,25Bは、アクチュエータ側油路22A,22Bと低圧側油路18との間に第1の方向制御弁20を迂回して設けられ、チェック弁24A,24Bと並列に接続されている。そして、一方のリリーフ弁25Aは、ホイストシリンダ10に対し縮小方向の過負荷が作用すると、例えば油室A側の過剰圧をリリーフするために開弁する。また、他方のリリーフ弁25Bは、ホイストシリンダ10に対し伸長方向の過負荷が作用すると、例えば油室B側の過剰圧をリリーフするために開弁するものである。
26A,26Bは制御弁装置16の第2の方向制御弁21側に配設されたメイクアップ用のチェック弁で、該チェック弁26A,26Bは、アクチュエータ側油路23A,23Bと低圧側油路18との間に第2の方向制御弁21を迂回して設けられている。そして、チェック弁26A,26Bは、例えばタンク12内の油液が低圧側油路18からアクチュエータ側油路23A,23B、油圧配管15A,15Bを介してホイストシリンダ10の油室A,Bに向けて流通するのを許し、逆向きに流れるのを阻止するものである。これにより、ホイストシリンダ10の油室A,Bに油液を補給するものである。
27は制御弁装置16の高圧側油路17と低圧側油路18との間に設けられたリリーフ設定圧の変更が可能なリリーフ弁で、該リリーフ弁27は、油圧ポンプ11の最大吐出圧を決め、これ以上の圧力が発生すると、過剰圧としてタンク12側にリリーフするものである。そして、リリーフ弁27は、パイロット圧Pbが供給される設定圧可変部27Aを有し、このパイロット圧Pbによりリリーフ設定圧が高圧設定に切換わる。
即ち、リリーフ弁27は、パイロット圧Pbの供給により方向制御弁20,21が上げ位置(b)に切換えられているときに、リリーフ設定圧を高圧とすることにより、油圧ポンプ11の吐出圧を高い圧力に設定する。一方、前記パイロット圧Pbの供給を停止したときに、リリーフ弁27は、リリーフ設定圧が低圧に切換えられ、圧油の圧力が必要以上に高くなるのを抑える。これにより油圧ポンプ11は、第1,第2の方向制御弁20,21が上げ位置(b)以外の位置に切換えられているとき、即ち、中立位置(a)、浮き位置(c)または下げ位置(d)に切換えられているときに、吐出圧が低い圧力に設定されるものである。
次に、第1,第2の方向制御弁20,21にパイロット圧を供給するための構成について、図4を参照して説明する。
28は制御弁装置16の操作手段である操作レバー装置で、該操作レバー装置28は、例えば電気レバー装置等により構成され、キャブ6内のオペレータによって手動で傾転操作される操作レバー28Aを有している。そして、操作レバー28Aは、制御弁装置16の各切換位置に対応して保持位置、上げ位置、浮き位置および下げ位置のいずれかに傾転される。
この場合、操作レバー28Aは、図4中に実線で示す第1の戻り位置28A1と二点鎖線で示す第2の戻り位置28A2とを有し、通常は第1の戻り位置28A1に配置される。ここで、第1の戻り位置28A1は、ベッセル3を任意の位置で停止させ保持する保持位置に相当する。そして、操作レバー28Aを、図4中に実線で示す第1の戻り位置28A1から矢示R方向に傾転したときには、後述するパイロット圧発生器33の上げ操作部33Bからパイロット圧Pbが出力される。なお、この状態でオペレータが操作レバー28Aから手を離すと、操作レバー28Aは、戻しばね(図示せず)によって図4中の実線で示す第1の戻り位置28A1とに自動的に復帰するものである。
また、オペレータが操作レバー28Aを、図4中に実線で示す第1の戻り位置28A1から二点鎖線で示す第2の戻り位置28A2へと前記戻しばねに抗して傾転したときには、この位置で操作レバー28Aが自己保持される。そして、このときには後述の浮き操作部33Cからパイロット圧Pcが出力される。
また、操作レバー28Aを、第2の戻り位置28A2から矢示L方向に傾転したときには、後述の下げ操作部33Dからパイロット圧Pdが出力される。そして、この状態でオペレータが操作レバー28Aから手を離すと、操作レバー28Aは、他の戻しばね(図示せず)によって第2の戻り位置28A2に自動的に戻されるものである。
29は操作レバー装置28に付設されたレバーセンサである。このレバーセンサ29は、オペレータによる操作レバー28Aの傾転位置を検出し、その検出信号を後述のコントローラ32に出力する。そして、レバーセンサ29は、本発明の位置検出手段を構成し、操作レバー装置28により切換えられる制御弁装置16が前述したいずれの切換位置にあるかを検出するものである。
30はベッセル3が車体2上に着座しているか否かを検出する着座センサである。この着座センサ30は、図1、図2に示すようにタンク12の上側に位置して車体2側に設置された接触式センサ等により構成され、ベッセル3側に設けた検出対象の突起物30Aが当接しているか、離間しているかを検出するものである。即ち、着座センサ30は、車体2上でのベッセル3の挙動(ベッセル3がどのような状態にあるか)を検出する荷台状態検出手段を構成し、その検出信号を後述のコントローラ32に出力する。
31はダンプトラック1が走行しているか否かを検出する走行検出手段としての車速センサで、該車速センサ31は、例えば図1、図2に示すように後輪8側に設けられ、後輪8の回転速度からダンプトラック1の走行速度(以下、車速Vという)を検出するものである。
32はマイクロコンピュータ等からなる制御手段としてのコントローラで、該コントローラ32は、その入力側がレバーセンサ29、着座センサ30および車速センサ31等に接続され、その出力側は後述のパイロット圧発生器33等に接続されている。また、コントローラ32は、ROM,RAM等からなる記憶部32Aを有し、この記憶部32A内には、後述の図5に示す処理プログラムと、ダンプトラック1が走行しているか否かを判定するための判定速度V0等が格納されている。
そして、コントローラ32は、後述する図5の処理プログラムに従ってベッセル3の撥ね上がりを防止するための制御を行う。即ち、コントローラ32は、レバーセンサ29、着座センサ30および車速センサ31からの検出信号を受け、制御弁装置16が浮き位置(c)にあって、ベッセル3が車体2から浮上がる方向に動き、かつ車両(ダンプトラック1)が走行状態にあると判定したときに、ベッセル3の撥ね上がり防止制御を行い、制御弁装置16を浮き位置(c)から下げ位置(d)に切換えるものである。
33はコントローラ32の出力側に接続されたパイロット圧発生器で、該パイロット圧発生器33は、図4に示す如くコントローラ32からの制御信号(電気信号)をパイロット圧Pb,Pc,Pd等に変換する、例えば電磁比例弁からなる電気−油圧変換装置により構成されている。そして、パイロット圧発生器33は、保持操作部33A、上げ操作部33B、浮き操作部33Cおよび下げ操作部33Dからなる4つの操作部を備えている。
34はタンク12と共にパイロット油圧源を構成するパイロットポンプで、該パイロットポンプ34は、図3に示す油圧ポンプ11と共にエンジン9により駆動され、例えば0.5〜5.0MPa(メガパスカル)程度の圧油をパイロット圧発生器33に向けて供給する。そして、パイロット圧発生器33は、パイロットポンプ34からの圧油を、例えばパイロット圧Pb,Pc,Pdとして出力するものである。
この場合、操作レバー装置28の操作レバー28Aを図4中に実線で示す第1の戻り位置28A1に配置しているときには、例えばコントローラ32からパイロット圧発生器33の保持操作部33Aに制御信号が出力される。そして、このときにはベッセル3を保持位置とするため、第1,第2の方向制御弁20,21は共に中立位置(a)にあり、パイロット圧発生器33からのパイロット圧Pb,Pc,Pdは全て出力されていない。
また、操作レバー28Aを、図4中に実線で示す第1の戻り位置28A1から矢示R方向に傾転したときには、例えばコントローラ32からパイロット圧発生器33の上げ操作部33Bに制御信号が出力される。そして、このときには制御弁装置16の第1,第2の方向制御弁20,21を共に中立位置(a)から上げ位置(b)に切換えるため、パイロット圧Pbがパイロット圧発生器33の上げ操作部33Bから第1,第2の方向制御弁20,21の油圧パイロット部20A,21Aにそれぞれ供給される。
また、操作レバー28Aを、図4中に実線で示す第1の戻り位置28A1から二点鎖線で示す第2の戻り位置28A2へと傾転したときには、この位置で操作レバー28Aが自己保持されると共に、コントローラ32からパイロット圧発生器33の浮き操作部33Cに制御信号が出力される。そして、このときには制御弁装置16の第1の方向制御弁20を中立位置(a)から浮き位置(c)に切換えるため、パイロット圧Pcがパイロット圧発生器33の浮き操作部33Cから方向制御弁20の油圧パイロット部20Bに供給される。なお、このときに第2の方向制御弁21は、パイロット圧Pb,Pdが共にタンク圧に近い圧力まで下がり、中立位置(a)に戻されるものである。
また、操作レバー28Aを、図4中に二点鎖線で示す第2の戻り位置28A2から矢示L方向に傾転したときには、コントローラ32からパイロット圧発生器33の下げ操作部33Dに制御信号が出力される。そして、このときには制御弁装置16の第2の方向制御弁21を中立位置(a)から下げ位置(d)に切換えるため、パイロット圧Pdがパイロット圧発生器33の下げ操作部33Dから第2の方向制御弁21の油圧パイロット部21Bに供給される。なお、このときに第1の方向制御弁20は、パイロット圧Pb,Pcが共にタンク圧に近い圧力まで下がり、中立位置(a)に戻される。
第1の実施の形態によるダンプトラック1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
まず、鉱山等の砕石場では、ダンプトラック1は、例えば大型の油圧ショベル等(図示せず)を用いて運搬対象の砕石4をベッセル3上に積載する。次に、ダンプトラック1は、ベッセル3上に砕石4等を多量に積載した状態で輸出港等の荷下し場に向けて運搬する。
そして、荷下し場に到着したら、キャブ6内のオペレータが、操作レバー装置28の操作レバー28Aを手動で図4中の矢示R方向に傾転操作すると、例えばコントローラ32からパイロット圧発生器33の上げ操作部33Bに制御信号が出力される。この結果、パイロット圧発生器33の上げ操作部33Bからは、パイロット圧Pbが第1,第2の方向制御弁20,21の油圧パイロット部20A,21Aに供給される。
これにより、制御弁装置16は、第1,第2の方向制御弁20,21が中立位置(a)から共に上げ位置(b)に切換えられる。このため、油圧ポンプ11からの圧油は、ポンプ管路13、高圧側油路17、第2の方向制御弁21、アクチュエータ側油路23A、油圧配管15Aを介してホイストシリンダ10の油室A内に供給される。また、油室B内の油液は、油圧配管15B、アクチュエータ側油路22B、第1の方向制御弁20、低圧側油路18およびタンク管路14を介してタンク12に戻される。
この結果、ホイストシリンダ10のピストンロッド10Cは、油室A内の圧油により伸長してベッセル3を斜め後方へと傾斜させるように図2に示す排土位置へと持上げる。このとき、ダンプトラック1は、ベッセル3が連結ピン5を支点として図2に示す傾斜姿勢まで回動することにより、ベッセル3内の砕石4等を下方へと滑り落とすように集荷場に向けて排出することができる。
このとき、オペレータが操作レバー28Aから手を離すと、操作レバー28Aは、前記戻しばねにより図4中の第1の戻り位置28A1に自動的に復帰する。このため、コントローラ32からパイロット圧発生器33の保持操作部33Aに制御信号が出力され、パイロット圧発生器33からのパイロット圧Pb,Pc,Pdは全てタンク圧に近い圧力まで下げられる。
これにより、制御弁装置16の方向制御弁20,21は中立位置(a)に自動的に戻り、ホイストシリンダ10の油室A,Bに対する圧油の供給,排出を停止すると共に、ピストンロッド10Cを伸長状態に保つことができ、ベッセル3を図2に示す傾斜姿勢のままで一時停止させることができる。
次に、砕石4等の排出が終了すると、オペレータが操作レバー28Aを手動で図4中の第1の戻り位置28A1から二点鎖線で示す第2の戻り位置28A2まで傾転操作することにより、コントローラ32からパイロット圧発生器33の浮き操作部33Cに制御信号が出力される。このため、パイロット圧発生器33は、浮き操作部33Cからパイロット圧Pcを第1の方向制御弁20の油圧パイロット部20Bに出力し、方向制御弁20を浮き位置(c)に切換える。また、第2の方向制御弁21は中立位置(a)に自動的に復帰する。
このように、第1の方向制御弁20が浮き位置(c)に切換わると、ホイストシリンダ10の油室Aは、油圧配管15A、アクチュエータ側油路22A、第1の方向制御弁20を介して低圧側油路18、タンク管路14に接続される。また、ホイストシリンダ10の油室Bは、油圧配管15B、アクチュエータ側油路22B,23B、チェック弁24B,26Bを介して低圧側油路18、タンク管路14へと接続される。
この結果、ホイストシリンダ10は、ベッセル3からの荷重(自重)に従って縮小し、油室A内の油液がタンク12に向けて排出されると共に、油室B内にはチェック弁24B,26Bを介してタンク12内の油液が補給される。そして、ホイストシリンダ10は、ベッセル3の自重による落下を許すことにより、ベッセル3を図1に示す運搬位置へと倒伏することができ、ベッセル3を車体2上に着座させることができる。
一方、ダンプトラック1が作業現場の凹凸、傾斜地等で傾いた状態にあるときには、制御弁装置16の第1の方向制御弁20を浮き位置(c)に切換えても、ベッセル3が自重によって落下しないことがある。しかし、このような場合には、オペレータが操作レバー28Aを手動で図4中に二点鎖線で示す第2の戻り位置28A2から矢示L方向に傾転操作することにより、コントローラ32からパイロット圧発生器33の下げ操作部33Dに制御信号を出力できる。
このため、パイロット圧発生器33は、下げ操作部33Dからパイロット圧Pdを第2の方向制御弁21の油圧パイロット部21Bに出力し、方向制御弁21を下げ位置(d)に切換える。このとき、第1の方向制御弁20は中立位置(a)に自動的に復帰する。従って、下げ位置(d)に切換わった第2の方向制御弁21により、油圧ポンプ11からの圧油は、ポンプ管路13、高圧側油路17、アクチュエータ側油路23B、油圧配管15Bを介してホイストシリンダ10の油室B内に供給される。また、油室A内の油液は、油圧配管15A、アクチュエータ側油路23A、低圧側油路18およびタンク管路14を介してタンク12に戻される。
これによって、ホイストシリンダ10は、油室B内に供給された圧油により内筒部10Bがピストンロッド10Cと共に外筒部10A内へと縮小し、ベッセル3をホイストシリンダ10の油圧力で図1に示す運搬位置へと下向きに回動することができ、ベッセル3を車体2上に強制的に着座させることができる。
しかし、このように制御弁装置16の第2の方向制御弁21を下げ位置(d)に切換えたときには、ホイストシリンダ10を油圧力で縮小させるため、ベッセル3が車体2上に着座するときに衝撃が発生する虞れがあり、ベッセル3と車体2とに余分な負荷を与えることになる。
また、その後も第2の方向制御弁21を下げ位置(d)に切換えておくと、ベッセル3が車体2上に強く押付けられたままの状態となり、ベッセル3と車体2との当接面にはホイストシリンダ10からの油圧力が余分な負荷となって作用する。そして、ホイストシリンダ10には、圧油の圧力が過負荷となって作用し、例えばシリンダ寿命が低下する原因となる。
このため、ダンプトラック1のオペレータは、再び操作レバー28Aを図4中の第2の戻り位置28A2に切換える。この結果、第2の方向制御弁21は中立位置(a)に戻り、第1の方向制御弁20は再び浮き位置(c)に切換えられる。これにより、ベッセル3を自重によって車体2上に着座(倒伏)させると共に、車両走行時にもホイストシリンダ10をベッセル3側の自重を利用して縮小状態に保つものである。
ところが、鉱山の砕石場等を走行するダンプトラック1は、路面の凹凸により走行時の振動が大きくなる場合が多い。このとき、ダンプトラック1は、路面からの突き上げによる上,下方向の振動に加えて、車体2の捩れ変形等に伴う横方向の振動も受ける。このため、自重により縮小しているホイストシリンダ10が上,下方向の振動と、横方向(左,右方向)の振動とによる影響を受けて、小さなストロークで伸縮動作を繰返すことがある。
この結果、車両走行時に車体2上に着座すべきベッセル3が上,下方向に撥ね上げられたり、横方向にも位置ずれしたりして、ベッセル3の振動が助長されることになり、キャブ6内のオペレータに不快感を与える可能性がある。また、ベッセル3が車体2上で撥ね上がるような振動を繰返すと、周囲の構成部品が必然的に悪影響を受け、耐久性、寿命等が低下してしまう。
そこで、本発明による第1の実施の形態では、コントローラ32による撥ね上がり防止制御を、図5に示す処理プログラムに沿って行い、車両走行時に車体2上に着座すべきベッセル3が跳ね上がるように振動するのを抑える構成としている。
即ち、図5に示す跳ね上がり防止処理動作がスタートすると、ステップ1では着座センサ30からの検出信号を読込む。次のステップ2では、ベッセル3が車体2上に着座しているか否かを判定する。そして、ステップ2で「YES」と判定する間は、ベッセル3が車体2上に着座し、撥ね上がりは発生していないと判断できるので、例えばステップ1の処理に戻る。
一方、ステップ2で「NO」と判定したときには、ベッセル3が車体2から離座し、撥ね上がりが発生している可能性がある。そこで、次のステップ3に移って車速センサ31からダンプトラック1の車速Vを読込む。そして、次のステップ4では、車速Vが判定速度V0(例えば、V0=0km/時)を越えたか否かを判定する。ステップ4で「NO」と判定する間は、ダンプトラック1が走行停止または駐車状態にあるので、例えばステップ1以降の処理を繰返すようにする。
また、ステップ4で「YES」と判定したときには、ダンプトラック1が走行を開始していると判断できる。そこで、ステップ5に移ってレバーセンサ29から操作レバー28Aの位置信号を読込む。そして、次のステップ6では、第1の方向制御弁20が浮き位置(c)に切換えられているか否かを判定する。ステップ6で「NO」と判定する間は、第1の方向制御弁20が浮き位置(c)とは別の切換位置、即ち中立位置(a)または上げ位置(b)に切換えられているので、ステップ1以降の処理を繰返すようにする。
一方、ステップ6で「YES」と判定した場合には、制御弁装置16の第1の方向制御弁20が浮き位置(c)にあって、ベッセル3が車体2から浮上がる方向に動き、かつダンプトラック1が走行状態にあると判断することができる。そこで、次なるステップ7では、第1の方向制御弁20を浮き位置(c)から中立位置(a)に切換えると共に、第2の方向制御弁21を中立位置(a)から即座に下げ位置(d)に切換えてベッセル3の撥ね上がり防止制御を行う。
即ち、第2の方向制御弁21を中立位置(a)から下げ位置(d)に切換えたときには、ホイストシリンダ10は、油室B内に供給された圧油により内筒部10Bがピストンロッド10Cと共に外筒部10A内へと縮小する。これにより、ベッセル3は、ホイストシリンダ10の油圧力により図1に示す運搬位置へと下向きに回動し、ベッセル3を車体2上に強制的に着座させることができる。
この結果、車両走行時にベッセル3が車体2から撥ね上がる(浮上がる)ように振動するのをホイストシリンダ10の油圧力により抑えることができる。そして、ステップ7で第2の方向制御弁21を中立位置(a)から下げ位置(d)に切換え、ベッセル3の撥ね上がり防止制御を行った後には、ステップ8でリターンする。なお、ステップ1〜8にわたる処理は、予め決められた時間毎に繰返されるものである。
かくして、本実施の形態によれば、レバーセンサ29、着座センサ30および車速センサ31からの検出信号をコントローラ32で読込むと共に、制御弁装置16の第1の方向制御弁20が浮き位置(c)に切換えられているか否かを読込む。そして、ダンプトラック1が走行中であって、ベッセル3が車体2から撥ね上がるように動く可能性があるときには、コントローラ32から制御信号を出力し、第1の方向制御弁20を即座に浮き位置(c)から中立位置(a)に切換えると共に、第2の方向制御弁21を下げ位置(d)へと切換えることができる。
これにより、油圧ポンプ11からの圧油を、ポンプ管路13、高圧側油路17、下げ位置(d)に切換わった第2の方向制御弁21、アクチュエータ側油路23B、油圧配管15Bを介してホイストシリンダ10の油室B内に供給することができる。また、油室A内の油液は、油圧配管15A、アクチュエータ側油路23A、第2の方向制御弁21、低圧側油路18およびタンク管路14を介してタンク12に戻すことができる。この結果、ホイストシリンダ10を油圧力の作用下で縮小状態に保つことができ、車体2に対してベッセル3を着座状態に保持することができる。
従って、第1の実施の形態によれば、車両走行時に車体2上に着座すべきベッセル3が上,下方向に撥ね上げられたり、横方向に位置ずれしたりするベッセル3の振動をホイストシリンダ10により抑えることができ、キャブ6内のオペレータに不快感を与える等の不具合を解消することができる。
また、車体2上でのベッセル3の振動を抑えることにより、周囲の構成部品(例えば、図1に示す連結ピン5、車体2とベッセル3との当接部位、ホイストシリンダ10の摺動部位等)を振動から保護することができ、耐久性や寿命を向上できると共に、ダンプトラック1(運搬車両)としての信頼性等を一層に高めることができる。
また、第1の実施の形態では、制御弁装置16を第1の方向制御弁20と第2の方向制御弁21とを組合せて構成している。このため、従来技術のように複雑な構造となる例えば4位置の方向制御弁等を用いることなく、汎用品である3位置の方向制御弁20,21を組合せて制御弁装置16を構成することができる。
しかも、この場合の制御弁装置16は、油圧ポンプ11、タンク12とホイストシリンダ10との間に第1の方向制御弁20と第2の方向制御弁21とをパラレル接続することにより構成することができ、汎用品である3位置の方向制御弁20,21を用いて制御弁装置16を容易に組立てることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について、図6ないし図9を用いて説明する。第2の実施の形態の特徴は、荷台が車体上でどのような状態にあるかを検出する荷台状態検出手段を、車体に対する荷台の傾斜角度を検出する角度センサにより構成したことにある。なお、第2の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、41は荷台状態検出手段を構成する角度センサで、この角度センサ41は、図6、図7に示すように連結ピン5の近傍に位置して車体2の後部側に設けられている。そして、角度センサ41は、車体2に対するベッセル3の傾斜角度を、図7に例示する角度θとして検出し、その検出信号を後述のコントローラ42に出力するものである。
42はマイクロコンピュータ等からなる制御手段としてのコントローラで、該コントローラ42は、第1の実施の形態で述べたコントローラ32とほぼ同様に構成されている。しかし、この場合のコントローラ42は、図8に示す如く入力側にレバーセンサ29および車速センサ31に加えて、角度センサ41が接続されている点で、第1の実施の形態とは異なるものである。また、コントローラ42の記憶部42A内には、後述の図9に示す処理プログラムと、判定速度V0と、ベッセル3の角度θに対する判定角度θa等とが格納されている。
ここで、第2の実施の形態では、コントローラ42による撥ね上がり防止制御は、図9に示す処理プログラムに沿って行われる。
まず、処理動作がスタートすると、ステップ11で角度センサ41からベッセル3の傾斜角度(角度θ)を読込む。次に、ステップ12では、ベッセル3の角度θが予め決められた判定角度θaを越えたか否か、即ちベッセル3が車体2上に着座しているか否かを判定する。そして、ステップ12で「NO」と判定する間は、ベッセル3が車体2上に着座し、撥ね上がりは発生していないと判断できるので、例えばステップ11の処理に戻る。
一方、ステップ12で「YES」と判定したときには、ベッセル3が車体2から離座し、撥ね上がりが発生している可能性があるので、次なるステップ13に移って車速センサ31からダンプトラック1の車速Vを読込む。そして、ステップ14〜17では、第1の実施の形態で図5に示されるステップ4〜7と同様の処理を行うものである。
かくして、このように構成される第2の実施の形態でも、コントローラ42は、レバーセンサ29、車速センサ31および角度センサ41からの検出信号を読込むと共に、第1の方向制御弁20が浮き位置(c)に切換えられているか否かを読込む。そして、コントローラ42は、ベッセル3が車体2から浮上がる方向に動き、かつダンプトラック1が走行状態にあると判定したときに、第1の方向制御弁20を浮き位置(c)から中立位置(a)に切換えると共に、第2の方向制御弁21を中立位置(a)から下げ位置(d)に切換えることにより、ベッセル3の撥ね上がり防止制御を行うことができ、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
特に、第2の実施の形態では、車体2に対するベッセル3の角度θが予め決められた判定角度θaを越えたか否かを判定することにより、ベッセル3が車体から浮上がっているか否かを高い精度で検出することができる。また、機種によってはベッセル3の角度を検出する角度センサが既に設けられているものがある。そして、この場合には、既設の角度センサを有効に活用することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について、図10ないし図12を用いて説明する。第3の実施の形態の特徴は、車体の積載重量を勘案して荷台の撥ね上がり防止制御を行う構成としたことにある。なお、第3の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、51は荷台状態検出手段を構成する角度センサで、この角度センサ51は、前述した第2の実施の形態で述べた角度センサ41と同様に構成され、連結ピン5の近傍に位置して車体2の後部側に設けられている。そして、角度センサ51は、車体2に対するベッセル3の傾斜角度を、図7に例示した角度θとして検出し、その検出信号を後述のコントローラ53に出力するものである。
52,52,…は各前輪側サスペンション7Aと各後輪側サスペンション8Aとにそれぞれ設けられた重量検出手段としての圧力センサ(図10中に2個のみ図示)で、該各圧力センサ52は、それぞれ油圧緩衝器からなる前輪側サスペンション7Aと後輪側サスペンション8Aとの内圧を圧力Piとして検出し、その検出信号を後述のコントローラ53に出力する。
ここで、各サスペンション7A,8A内の圧力Piは、ダンプトラック1の積載重量W(図12参照)に対応して変化し、例えば前輪7側における圧力Piと後輪8側における圧力Piとの平均値を求めれば、この平均値からダンプトラック1の積載重量Wを演算することができるものである。
53はマイクロコンピュータ等からなる制御手段としてのコントローラで、該コントローラ53は、第1の実施の形態で述べたコントローラ32とほぼ同様に構成されている。しかし、この場合のコントローラ53は、図8に示す如く入力側にレバーセンサ29および車速センサ31に加えて、角度センサ51と圧力センサ52とが接続されている点で、第1の実施の形態とは異なるものである。
また、コントローラ53の記憶部53A内には、後述の図12に示す処理プログラムと、判定速度V0と、ベッセル3の角度θに対する判定角度θaと、積載重量Wに対する判定重量W1等とが格納されている。そして、コントローラ53は、前記各圧力センサ52で検出した圧力Piからダンプトラック1の積載重量Wを演算する機能も有している。
ここで、第3の実施の形態では、コントローラ53による撥ね上がり防止制御は、図12に示す処理プログラムに沿って行われる。
まず、処理動作がスタートすると、ステップ21で角度センサ51からベッセル3の傾斜角度(角度θ)を読込む。次に、ステップ22では、ベッセル3の角度θが予め決められた判定角度θaを越えたか否か、即ちベッセル3が車体2上に着座しているか否かを判定する。そして、ステップ22で「NO」と判定する間は、ベッセル3が車体2上に着座し、撥ね上がりは発生していないと判断できるので、例えばステップ21の処理に戻る。
一方、ステップ22で「YES」と判定したときには、ベッセル3が車体2から離座し、撥ね上がりが発生している可能性があるので、次なるステップ23に移って車速センサ31からダンプトラック1の車速Vを読込む。そして、ステップ24〜26では、第1の実施の形態で図5に示されるステップ4〜6と同様の処理を行う。
次に、ステップ26で「YES」と判定したときには、ステップ27に移って前輪7,後輪8側の各圧力センサ52から圧力Piを読込む。そして、次なるステップ28では、このときの圧力Piからダンプトラック1の積載重量Wを演算する。
次に、ステップ29では、このときの積載重量Wが予め決められた重量値としての判定重量W1(例えば、100トン)を下回っているか否か、即ち積載重量Wが判定重量W1以下であるか否かを判定する。そして、ステップ29で「NO」と判定したときには、例えば多量の砕石4等がベッセル3上に積載されることによって積載重量Wが大きくなり、ベッセル3が車体2から浮上がる虞れがないと判断できる。そこで、この場合には、車両走行時でも制御弁装置16の第1の方向制御弁20を浮き位置(c)に配置したまま、ステップ21以降の処理に戻る。
一方、ステップ29で「YES」と判定した場合には、第1の方向制御弁20が浮き位置(c)にあって、ベッセル3が車体2から浮上がる方向に動き、かつ砕石4等がベッセル3上に実質的に積載されていない状態で、ダンプトラック1が走行状態にあると判断することができる。
そこで、次のステップ30では、制御弁装置16の第1の方向制御弁20を浮き位置(c)から中立位置(a)に切換えると共に、第2の方向制御弁21を中立位置(a)から強制的に下げ位置(d)に切換えてベッセル3の撥ね上がり防止制御を行う。そして、その後はステップ31でリターンし、予め決められた時間毎にステップ21〜30にわたる処理を繰返すものである。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、コントローラ42は、レバーセンサ29、車速センサ31、角度センサ51および圧力センサ52からの検出信号を読込むと共に、第1の方向制御弁20が浮き位置(c)に切換えられているか否かを読込む。そして、コントローラ42は、ベッセル3が車体2から浮上がる方向に動き、かつ砕石4等がベッセル3上に実質的に積載されていない状態で、ダンプトラック1が走行状態にあると判定したときに、制御弁装置16を浮き位置(c)から下げ位置(d)に切換えることにより、ベッセル3の撥ね上がり防止制御を行うことができ、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
特に、第3の実施の形態では、例えば砕石4等の運搬対象物がベッセル3上に実質的に積載されていない状態で、ダンプトラック1が走行されるときに、制御弁装置16を浮き位置(c)から下げ位置(d)に切換えることにより、ベッセル3が車体2から撥ね上がるように振動するのを抑えることができる。そして、多量の砕石4等をベッセル3上に積載しているときには、ベッセル3が車体2から撥ね上がる虞れがないので、車両走行時でも制御弁装置16の第1の方向制御弁20を浮き位置(c)にそのまま配置しておくことができ、ホイストシリンダ10等に油圧力が余分な負荷となって作用するのを防ぐことができる。
また、前輪側,後輪側サスペンション7A,8Aの内圧変化を圧力センサ52で検出することにより、この検出信号からダンプトラック1の積載重量Wを求める構成としている。このため、既存のサスペンション7A,8Aを利用して積載重量Wを容易に検出することができ、サスペンション7A,8Aに対する圧力センサ52等の取付作業も簡単に行うことができる。
なお、第3の実施の形態では、角度センサ51によりベッセル3の角度θを検出し、これによってベッセル3が車体2上に着座しているか否かを判定する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば第1の実施の形態で述べた着座センサ30によりベッセル3が車体2上に着座しているか否か、ベッセル3が車体2上でどのような状態にあるかを検出する構成としてもよい。
また、前記各実施の形態では、第1,第2の方向制御弁20,21等を用いて制御弁装置16を構成する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば特開2001−105954号公報に記載の如く4位置の方向制御弁等を用いて制御弁装置を構成してもよい。
さらに、各実施の形態では、前輪7と後輪8とを有したホイール式の車体2にベッセル3が支持されたダンプトラック1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばクローラ式の車体に荷台としてベッセルが搭載された運搬車両にも適用することができるものである。

Claims (7)

  1. 自走可能な車体(2)と、該車体(2)上に傾転可能に設けられ運搬対象物が積載される荷台(3)と、該荷台(3)と車体(2)との間に伸縮可能に設けられ前記運搬対象物を荷台(3)から排出するときに伸長して該荷台(3)を斜めに傾斜させるホイストシリンダ(10)と、該ホイストシリンダ(10)を伸縮させるため該ホイストシリンダ(10)に圧油を供給,排出する油圧源(11,12)と、該油圧源(11,12)とホイストシリンダ(10)との間に設けられ該ホイストシリンダ(10)に対する圧油の供給,排出を制御する制御弁装置(16)とを備え、
    該制御弁装置(16)は、前記圧油の供給,排出によりホイストシリンダ(10)を伸長させて前記荷台(3)を持上げる上げ位置(b)と、前記圧油の供給,排出によりホイストシリンダ(10)を縮小させて前記荷台(3)を下向きに回動させる下げ位置(d)と、前記荷台(3)側の自重によって前記ホイストシリンダ(10)を縮小させ前記荷台(3)の自重落下を許す浮き位置(c)と、前記圧油の供給,排出を停止してホイストシリンダ(10)の動きを止める中立位置(a)とからなる複数の切換位置を有してなる運搬車両において、
    前記制御弁装置(16)が前記複数の切換位置(a)〜(d)のうち、いずれの位置に切換えられているかを検出する位置検出手段(29)と、
    前記荷台(3)が車体(2)上でどのような状態にあるかを検出する荷台状態検出手段(30,41,51)と、
    前記車体(2)が走行しているか否かを検出する走行検出手段(31)と、
    前記位置検出手段(29)、荷台状態検出手段(30,41,51)および走行検出手段(31)からの検出信号により、前記制御弁装置(16)が浮き位置(c)にあって、前記荷台(3)が車体(2)から浮上がる方向に動き、かつ前記車体(2)が走行状態にあると判定したときに、前記制御弁装置(16)を浮き位置(c)から下げ位置(d)に切換える制御を行う制御手段(32,42,53)とを備える構成としたことを特徴とする運搬車両。
  2. 前記車体(2)の積載重量(W)を検出する重量検出手段(52)を備え、前記制御手段(32,42,53)は、前記位置検出手段(29)、荷台状態検出手段(30,41,51)および走行検出手段(31)からの検出信号に加えて前記重量検出手段(52)からの検出信号により、前記制御弁装置(16)が浮き位置(c)にあって、前記荷台(3)が車体(2)から浮上がる方向に動き、かつ前記車体(2)が走行状態にあって、前記積載重量(W)が予め決められた重量値(W1)を下回ると判定したときに、前記制御弁装置(16)を浮き位置(c)から下げ位置(d)に切換える制御を行う構成としてなる請求項1に記載の運搬車両。
  3. 前記車体(2)を走行車輪(7,8)との間で懸架するサスペンション(7A,8A)を備え、前記重量検出手段は該サスペンション(7A,8A)の内圧変化を検出する圧力センサ(52)により構成してなる請求項2に記載の運搬車両。
  4. 前記荷台状態検出手段は、前記荷台(3)が車体(2)に着座しているか否かを検出する着座センサ(30)により構成してなる請求項1に記載の運搬車両。
  5. 前記荷台状態検出手段は、前記車体(2)に対する荷台(3)の傾斜角度(θ)を検出する角度センサ(41,51)により構成してなる請求項1に記載の運搬車両。
  6. 前記制御弁装置(16)は、前記ホイストシリンダ(10)に対する圧油の供給,排出を停止する中立位置(a)と前記上げ位置(b)と浮き位置(c)とのうちいずれかの位置に切換わる第1の方向制御弁(20)と、前記ホイストシリンダ(10)に対する圧油の供給,排出を停止する中立位置(a)と前記上げ位置(b)と下げ位置(d)とのうちいずれかの位置に切換わる第2の方向制御弁(21)とを組合せて構成してなる請求項1,2,3,4または5に記載の運搬車両。
  7. 前記制御弁装置(16)は、前記油圧源(11,12)とホイストシリンダ(10)との間にパラレル接続された第1,第2の方向制御弁(20,21)を用いて構成し、前記第1の方向制御弁(20)は、前記ホイストシリンダ(10)に対する圧油の供給,排出を停止する中立位置(a)と前記上げ位置(b)と浮き位置(c)とのうちいずれかの位置に切換わり、前記第2の方向制御弁(21)は、前記ホイストシリンダ(10)に対する圧油の供給,排出を停止する中立位置(a)と前記上げ位置(b)と下げ位置(d)とのうちいずれかの位置に切換わる構成としてなる請求項1,2,3,4または5に記載の運搬車両。
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