JP4135843B2 - ダンプトラックのボデイ上下揺動装置 - Google Patents

ダンプトラックのボデイ上下揺動装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダンプトラックのボデイを起立姿勢と倒伏姿勢に上下揺動するボデイ上下揺動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ダンプトラックのボデイ上下揺動装置としては、車体にボデイを起立姿勢と倒伏姿勢に亘って上下揺動自在に取付け、そのボデイと車体に亘ってホイストシリンダを連結し、油圧ポンプの吐出圧油をホイストバルブでホイストシリンダに供給制御して伸び作動、縮み作動することでボデイを起立姿勢と倒伏姿勢に上下揺動するものが知られている。
【0003】
前述のホイストバルブは保持位置、上げ位置、浮き位置、下げ位置を有する形状で、そのホイストバルブを電気レバーを用いて切換える装置が、特開平9−119405号公報に開示されている。
この装置は、エンジンで駆動される油圧ポンプと補助油圧ポンプ、補助油圧ポンプの吐出圧油をホイストバルブの第1受圧部、第2受圧部に供給する第1・第2電磁比例圧力制御弁、電気レバー、コントローラを備えている。
【0004】
電気レバーのレバーを一方向に揺動して上げ位置にするとコントローラが第1電磁比例圧力制御弁のソレノイドに通電して第1受圧部に圧油を供給し、ホイストバルブを保持位置から上げ位置とする。
電気レバーのレバーを他方向に揺動して浮き位置にするとコントローラが第2電磁比例圧力制御弁のソレノイドに通電して第2受圧部に圧油を供給し、ホイストバルブを浮き位置とする。
電気レバーを他方向に更に揺動して下げ位置とするとソレノイドへの通電量が増加して第2電磁比例圧力制御弁の出力圧油の圧力が高くなり、ホイストバルブを下げ位置とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ダンプトラックはボデイを倒伏姿勢(車体に着座した姿勢)として走行する時に、ホイストバルブを浮き位置としてホイストシリンダがボデイ自重で、縮み作動するようにしている。
このために、前述の電気レバーを用いたボデイ上下揺動装置においては、電気レバーのレバーを浮き位置で保持するデテントを設け、レバーから手を離しても浮き位置となるようにしている。
【0006】
前述の電気レバーを用いたボデイ上下揺動装置は、エンジンが停止すると補助油圧ポンプが停止し、第1又は第2受圧部に圧油が供給されなくなるので、ホイストバルブはばね力で保持位置となる。
エンジン停止時に電気レバーをどのような位置に操作しても前述のように補助油圧ポンプが停止しているので、ホイストバルブは保持位置のままである。
エンジン始動すると補助油圧ポンプが駆動するので、ホイストバルブはエンジン停止時のレバー位置に見合う位置となる。
【0007】
このために、ボデイが車体から離れた起立姿勢でエンジンが停止し、電気レバーのレバーが浮き位置の状態でエンジンを始動すると、ホイストバルブが浮き位置となり、ボデイがエンジン始動と同時に下方に揺動(降下)するから危険である。
【0008】
また、ボデイが車体に着座した倒伏姿勢でエンジンが停止し、電気レバーのレバーが保持位置の状態でエンジンを始動すると、ホイストバルブが保持位置となり、その状態で車体を走行すると振動などでボデイが上下揺動しようとするので、ホイストシリンダに過負荷が作用し続ける。
【0009】
そこで、本発明は前述の課題を解決できるようにしたダンプトラックのボデイ上下揺動装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
第1の発明は、車体1にボデイ6を、車体1に着座した倒伏姿勢と起立姿勢に亘って上下揺動自在に取付け、この車体1とボデイ6に亘ってホイストシリンダ9を取付けたダンプトラックにおいて、
エンジン10で駆動される油圧源の圧油をホイストシリンダ9に供給し、受圧部に供給される圧油で保持位置、上げ位置、浮き位置、下げ位置に切換えられるホイストバルブ13と、
エンジン10で駆動される油圧源の圧油を、前記ホイストバルブ13の受圧部に供給する電気式切換手段と、
レバー51の操作位置に応じた電気信号を出力する電気レバー50と、
この電気レバー50からの電気信号で電気式切換手段に切換え信号を出力するコントローラ48と、
ボデイ6が車体1に着座したことを検出する着座検出手段と、
エンジン10が始動したことを検出するエンジン始動検出手段81を備え、
前記コントローラ48は、着座信号とエンジン始動信号が入力された時には電気レバー50のレバー51の操作位置に関係なく浮き位置とする信号を出力してホイストバルブ13を浮き位置としかつ電気レバー50から浮き位置が入力された後に通常動作とし、着座信号は入力されずにエンジン始動信号が入力された時には電気レバー50のレバー51の操作位置に関係なく保持位置とする信号を出力してホイストバルブ13を保持位置とし、かつ電気レバー50から保持位置が入力された後に通常動作とすることを特徴とするダンプトラックのボデイ上下揺動装置である。
【0011】
第1の発明によれば、ボデイ6が車体1に着座している状態でエンジン始動した時には、コントローラ48から浮き位置とする信号が出力され、ホイストバルブ13は必ず浮き位置となる。
このようであるから、電気レバー50のレバー51を保持位置としてエンジン始動してもホイストバルブ13は浮き位置となるので、ホイストシリンダ9が過負荷状態にならない。
【0012】
また、ボデイ6が車体1に着座せずに起立した状態でエンジン始動した時には、コントローラ48から保持位置とする信号が出力され、ホイストバルブ13は必ず保持位置となる。
このようであるから、電気レバー50のレバー51を浮き位置としてエンジン始動してもホイストバルブ13は保持位置となるので、ホイストシリンダ9が縮み作動してボデイ6が降下することがなく、安全である。
【0013】
第2の発明は、第1の発明において前記電気式切換手段は、1つの電磁比例圧力制御弁30と、その出力圧油をホイストバルブ13の異なる受圧部に選択的に供給する電磁切換弁40で形成してあるダンプトラックのボデイ上下揺動装置である。
【0014】
第2の発明によれば、1つの電磁比例圧力制御弁30の出力圧油をホイストバルブ13の受圧部に選択的に供給してホイストバルブ13を切換えるので、高価な電磁比例圧力制御弁30を1つと、安価な電磁切換弁40を用いれば良いのでコストが安い。
【0015】
第3の発明は、第1の発明において前記電気式切換手段は、ホイストバルブ13の異なる複数の受圧部にそれぞれ圧油を供給する複数の電磁比例圧力制御弁で形成してあるダンプトラックのボデイ上下揺動装置である。
【0016】
第3の発明によれば、電磁比例圧力制御弁に電気信号を出力することでホイストバルブ13が切換えられるので、電気レバー50のレバー51を操作することでホイストバルブ13が直ちに切換えられ、応答性が良い。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、車体1に前輪2と後輪3が取付けてある。
前記車体1の前部寄りに運転室4が取付けてある。
前記車体1の後部寄りに左右一対のボデイ取付用ブラケット5が一体的に設けてある。
ボデイ(荷台)6の後部寄り底面に左右一対のブラケット7が設けてある。この各ブラケット7と前記各ボデイ取付用ブラケット5が横軸8でそれぞれ連結され、ボデイ6は車体1に上下揺動可能に取付けてある。
前記車体1の前後中間部とボデイ6の前後中間底面部に亘って左右一対のホイストシリンダ9が連結してある。
このホイストシリンダ9を縮み作動するとボデイ6が下方に揺動して図1に実線で示した倒伏姿勢(ボデイ6に着座した走行姿勢)となる。
前記ホイストシリンダ9を伸び作動するとボデイ6が上方に揺動して図1に仮想線で示す起立姿勢(排土姿勢)となる。
【0018】
図2に示すように、エンジン10で油圧ポンプ11と補助油圧ポンプ12が駆動される。
前記油圧ポンプ11の吐出路11aにホイストバルブ13が設けてある。
前記ホイストバルブ13は、ポンプポート14、タンクポート15、第1アクチュエータポート16、第2アクチュエータポート17、バイパス通路18を備え、保持位置A、上げ位置B、浮き位置C、下げ位置Dに切換えられる。
前記ポンプポート14とバイパス通路18の入口側に油圧ポンプ11の吐出路11aが連通し、バイパス通路18の出口側とタンクポート15はドレーン路19でタンク20に連通し、第1アクチュエータポート16はホイストシリンダ9の伸び室9aに連通し、第2アクチュエータポート17はホイストシリンダ9の下げ室9bに連通している。
【0019】
前記ホイストバルブ13は第1ばね21と第2ばね22で保持位置Aとなる。
ホイストバルブ13が保持位置Aの時には、ポンプポート14、タンクポート15、第1・第2アクチュエータポート16,17がそれぞれ遮断し、バイパス通路18が連通する。
これによって、ホイストシリンダ9は停止する。油圧ポンプ11の吐出圧油はバイパス通路18を通ってドレーン路19からタンク20に流出する。
【0020】
前記ホイストバルブ13は第1受圧部23に供給される圧油の圧力に応じて第1ばね21に抗して上げ位置Bに向けて移動し、その圧油が第1の設定圧力となると上げ位置Bとなる。
ホイストバルブ13が上げ位置Bの時には、ポンプポート14と第1アクチュエータポート16が連通し、第2アクチュエータポート17がタンクポート15に連通し、バイパス通路18が閉じる。
これによって、油圧ポンプ11の吐出圧油がホイストシリンダ9の伸び室9aに供給され、縮み室9bの圧油がタンク20に流出し、ホイストシリンダ9は伸び作動する。
【0021】
前記ホイストバルブ13は、第2受圧部24に供給される圧油の圧力に応じて第2ばね22に抗して浮き位置Cに向けて移動し、その圧油の圧力が第2の設定圧力となると浮き位置Cとなる。
ホイストバルブ13が浮き位置Cの時には、ポンプポート14と第2アクチュエータポート17が連通し、タンクポート15と第1アクチュエータポート16が連通し、バイパス通路18が連通する。
これによって、油圧ポンプ11の吐出圧油がホイストシリンダ9の縮み室9bに供給されると共に、タンク20に流れ、伸び室9aの圧油がタンク20に流れる。
したがって、ホイストシリンダ9はボデイ6の自重で縮み作動し、車体1に着座して倒伏姿勢となる。
なお、ホイストバルブ13が浮き位置Cの時に、ポンプポート14とタンクポート15と第1アクチュエータポート16と第2アクチュエータポート17が連通し、バイパス通路18が連通するようにしても良い。
このようにすれば、ホイストシリンダ9は外力によって自由に伸び、縮み作動する。
例えば、ホイストシリンダ9に伸び方向の外力が作用した時には、伸び作動する。
ホイストシリンダ9に縮み方向の外力が作用した時には、縮み作動する。
【0022】
前記ホイストバルブ13が浮き位置Cに移動すると第3ばね25が機能する。
第2受圧部24の圧油の圧力が、前述の第2の設定圧力よりも所定圧力以上高圧となると、ホイストバルブ13は第2ばね22と第3ばね25に抗してその圧力に応じて下げ位置Dに向けて移動し、第3の設定圧力となると下げ位置Dとなる。
ホイストバルブ13が下げ位置Dの時には、ポンプポート14が第2アクチュエータポート17に連通し、第1アクチュエータポート16がタンクポート15に連通し、バイパス通路18が閉じる。
これによって、油圧ポンプ11の吐出圧油がホイストシリンダ9の縮み室9bに供給され、伸び室9aの圧油がタンク20に流出するので、ホイストシリンダ9が縮み作動する。
【0023】
前述の第1・第2受圧部23,24の圧油の圧力とホイストバルブ13の位置の関係は図3に示すようになる。
【0024】
前記補助油圧ポンプ12の吐出路12aに電磁比例圧力制御弁30が設けてある。
この電磁比例圧力制御弁30は入口ポート31と出口ポート32とタンクポート33を備え、その出口ポート32の圧力(出力圧)とばね34で入口ポート31と出口ポート32を遮断し、かつ出口ポート32とタンクポート33を連通する第1の位置に保持される。
ソレノイド35の推力で入口ポート31と出口ポート32を連通し、かつ出口ポート32とタンクポート33を遮断する第2の位置に向けて移動する。
【0025】
このようであるから、電磁比例圧力制御弁30は、ソレノイド35の通電量がゼロの時には第1の位置となり、出口ポート32の圧力はゼロ(タンク圧)となると共に、入口ポート31の圧力は、補助油圧ポンプ12の吐出路12aに設けた補助リリーフ弁36のリリーフセット圧となる。
前記ソレノイド35の通電量に比例して出口ポート32の圧力が高くなる。
【0026】
前記電磁比例圧力制御弁30の出力圧油は、電磁切換弁40でホイストバルブ13の第1受圧部23と第2受圧部24の一方に供給される。
前記電磁切換弁40は、出口ポート32に連通した第1ポート41、第2受圧部23に連通した第2ポート42、第2受圧部24に連通した第3ポート43、タンク20に連通した第4ポート44を有する。
前記電磁切換弁40は、ソレノイド45の推力で第1位置Eに移動し、ばね46で第2位置Fに移動する。
【0027】
電磁切換弁40が第1位置Eの時には第1ポート41と第2ポート42が連通し、第3ポート43と第4ポート44が連通する。
これによって、ホイストバルブ13の第1受圧部23に圧油が供給され、第2受圧部24の圧油はタンク20に流出する。
電磁切換弁40が第2位置Fの時には第1ポート41と第3ポート43が連通し、第2ポート42と第4ポート44が連通する。
これによって、ホイストバルブ13の第2受圧部24に圧油が供給され、第1受圧部23の圧油はタンクに流出する。
【0028】
前記電磁比例圧力制御弁30のソレノイド35と電磁切換弁40のソレノイド45は、コントローラ48で通電制御される。
このコントローラ48には電気レバー50から保持信号、上げ信号、浮き信号、下げ信号の切換信号が入力される。
図2において、符号49は油圧ポンプ11の吐出路11aに設けたリリーフ弁である。
【0029】
前記電気レバー50は、矢印a、b方向に揺動するレバー51と、このレバー51の揺動ストロークに比例した電気信号を出力するポテンショメータ52と、前記レバー51を保持位置に保持する第1・第2スプール53,54、第1・第2ばね55,56を備えている。
レバー51を保持位置から矢印a方向に揺動すると浮き位置、下げ位置となり、ポテンショメータ52が矢印a方向に揺動した信号と揺動ストロークに比例した信号をコントローラ48に出力する。
レバー51を保持位置から矢印b方向に揺動すると上げ位置となり、ポテンショメータ52が矢印b方向に揺動した信号と揺動ストロークに比例した信号をコントローラ48に出力する。
【0030】
前記レバー51を浮き位置とすると機械式デテント57で、その位置に保持される。
これによって、レバー51から手を離してもレバー51が浮き位置に保持される。この機械式デテント57の保持力よりも大きな操作力をレバー51に加えるとレバー51を下げ位置、保持位置に操作できる。
前記機械式デテント57は第1スプール53に設けた係止溝に本体部に設けたボールをばね力で係合する従来公知の形状である。
【0031】
前記レバー51を上げ位置とすると電気式デテント58で、その位置に保持される。
これによって、レバー51から手を離してもレバー51が上げ位置に保持される。この電気式デテント58の保持力よりも大きな操作力をレバー51に加えればレバー51を保持位置に操作できる。
【0032】
前記コントローラ48は、レバー操作ストロークに比例した電気信号に応じた電気量を電磁圧力制御弁30のソレノイド35に出力する。レバー51が保持位置の時にはソレノイド35に通電しない。
前記コントローラ48は、レバー51を矢印b方向に揺動した信号によって電磁切換弁40のソレノイド45に通電し、その他の時にはソレノイド45に通電しない。
【0033】
前述のようであるから、電気レバー50のレバー51が保持位置の時には電磁比例圧力制御弁30が圧油を出力しないので、ホイストバルブ13は保持位置Aとなる。
レバー51を上げ位置に操作すると電磁比例圧力比例弁30が圧油を出力し、電磁切換弁40が第1位置Eとなるので、ホイストバルブ13の第1受圧部23に圧油が供給されて上げ位置Bとなる。
【0034】
前記レバー51を浮き位置に操作すると電磁比例圧力比例弁30が圧油を出力し、電磁切換弁40が第2位置Fとなるので、ホイストバルブ13の第2受圧部24に圧油が供給されて浮き位置Cとなる。
前記レバー51を下げ位置とすると、電磁比例圧力比例弁30の出力圧油の圧力がより高圧となり、ホイストバルブ13が下げ位置Dとなる。
【0035】
前記ホイストバルブ13の具体形状を図4に基づいて説明する。
図4に示すように、バルブ本体60のスプール孔61にスプール62が嵌挿してある。
前記スプール孔61にはポンプポート14、2つのタンクポート15、第1・第2アクチュエータポート16,17及びバイパス通路18を形成する第1・第2・第3ポート63,64,65が形成してある。
前記バルブ本体60には入口通路66とタンク通路67が形成してある。入口通路66はロードチェック弁68を介してポンプポート14に連通し、かつ第1ポート63に連通している。タンク通路67は2つのタンクポート15と第2ポート64に連通している。
前記スプール62には第1〜54ランド部69,70,71,72,73が形成してある。
【0036】
前記バルブ本体60の一端面に第1筒状体74がボルトで取付けてあり、この第1筒状体74内に第1ばね21が設けてある。
この第1ばね21がピストン75を介してスプール62を図4で右方に押し、その第1筒状体74内部が第2受圧部24を形成している。
前記バルブ本体60の他端面に第2筒状体76がボルトで取付けてあり、この第2筒状体76内に第2ばね22と第3ばね25とばね受77が設けてある。
このばね受77内にピストン78が嵌挿され、第2筒状体76内の圧油でピストン78がスプール62を図4で左方に押し、第2筒状体76内部が第1受圧部23を形成している。
前記ばね受77は第2ばね25で段部76aに押しつけ保持され、スプール62とばね受77との間に第2ばね22が設けてある。
【0037】
前記スプール62は第1ばね21と第2ばね22で図4に示す保持位置に保持される。
スプール62が保持位置の時には、ポンプポート14、第1・第2アクチュエータポート16,17が遮断され、2つのタンクポート15は第1・第2アクチュエータポート16,17と遮断され、第1・第2・第3ポート63,64,65が連通してバイパス通路18が連通する。
これにより、ホイストバルブ13は図2に示す保持位置Aとなる。
【0038】
第1受圧部23内に圧油を供給するとスプール62は第1ばね21に抗して左方に移動し、ポンプポート14と第1アクチュエータポート16が連通し、第2アクチュエータポート17がタンクポート15に連通する。第1ポート63と第2ポート64が第4ランド部72で遮断し、かつ第1ポート63と第3ポート65が第3ランド部71で遮断しバイパス通路18が閉じる。
これによって、ホイストバルブ13は図2に示す上げ位置Bとなる。
【0039】
第2受圧部24内に圧油を供給するとスプール62は第2ばね22に抗して右方に移動しピストン78がばね受77に当接する。ポンプポート14が第2アクチュエータポート17に連通し、第1アクチュエータポート16がタンクポート15に連通する。
バイパス通路18を形成する第1・第2・第3ポート63,64,65は連通し、バイパス通路18が連通する。
これによって、ホイストバルブ13は図2に示す浮き位置Cとなる。
【0040】
第2受圧部24に供給される圧油の圧力を高くするとスプール62は第3ばね25に抗して図中右方に移動し、バイパス通路18を形成する第1ポート63と第3ポート65が第4ランド部72で遮断し、かつ第1ポート63と第2ポート64が第5ランド部73で遮断し、バイパス通路18は閉じる。
これによって、ホイストバルブ13は図2に示す下げ位置Dとなる。
【0041】
図2に示すように、前記コントローラ48には着座検出手段、例えば着座スイッチ80からボデイ6が車体1に着座した信号が入力される。前記着座スイッチ80は図1に示すように車体1に取付けられ、ボデイ6が車体1に着座するとONする。
図2に示すように、前記コントローラ48にはエンジン始動検出手段81からエンジン始動信号が入力される。このエンジン始動信号はエンジン回転を検出するセンサ、油圧ポンプ11又は補助油圧ポンプ12の回転を検出するセンサなどである。
【0042】
次にエンジン始動時のホイストバルブ13の切換え動作を説明する。
コントローラ48にエンジン始動信号が入力された時に、コントローラ48に着座信号が入力されている時。
コントローラ48が電磁比例圧力制御弁30のソレノイド35に通電して圧油を出力すると共に、電磁切換弁40のソレノイド45へ通電せずに電磁切換弁40を第2位置Fとする。
これによって、ホイストバルブ13の第2受圧部24に第2の設定圧力の圧油が供給されてホイストバルブ13が浮き位置Cとなる。
【0043】
電気レバー50のポテンショメータ52の電気信号に基づいてレバー51の位置を検出する。
検出したレバー位置が浮き位置でない時には前述の状態の維持し続ける。
検出したレバー位置が浮き位置の時にはコントローラ48は通常動作となり、それ以後は前述のように電気レバー50のレバー51の操作に応じて電磁比例圧力制御弁30、電磁切換弁40のソレノイド35,45に通電制御する。
【0044】
このようであるから、ボデイ6が車体1に着座している状態でエンジンが始動した時に、電気レバー50のレバー51位置に関係なくホイストバルブ13が浮き位置となる。
したがって、エンジン始動後に走行した時にホイストシリンダ9が過負荷状態になることがない。
【0045】
コントローラ48にエンジン始動信号が入力された時に、コントローラ48に着座信号が入力されていない時。
コントローラ48が電磁比例圧力制御弁30のソレノイド35に通電せずに圧油を出力しない。電磁切換弁40のソレノイド45へ通電して電磁切換弁40を第1位置Eとする。なお、電磁切換弁40は第2位置Fでも良い。
これによって、ホイストバルブ13の第1・2受圧部23,24に圧油が供給されずにホイストバルブ13が保持位置Aとなる。
【0046】
電気レバー50のポテンショメータ52の電気信号に基づいてレバー51の位置を検出する。
検出したレバー位置が保持位置でない時には前述の状態の維持し続ける。
検出したレバー位置が保持位置の時にはコントローラ48は通常動作となり、それ以後は前述のように電気レバー50のレバー51の操作に応じて電磁比例圧力制御弁30、電磁切換弁40のソレノイド35,45に通電制御する。
【0047】
このようであるから、ボデイ6が車体1に着座していない状態でエンジンが始動した時に、電気レバー50のレバー51位置に関係なくホイストバルブ13が保持位置となる。
したがって、エンジン始動と同時にボデイ6が降下することがなく安全である。
【0048】
以上の動作をフローチャートで示すと図5に示すようになる。
【0049】
以上の実施の形態では、電磁比例圧力制御弁30の出力圧油を電磁切換弁40でホイストバルブ13の第1受圧部23と第2受圧部24に供給したが、図6に示すように補助油圧ポンプ12の吐出路12aに第1電磁比例圧力制御弁30−1と第2電磁比例圧力制御弁30−2設けても良い。
前記第1電磁比例圧力制御弁30−1は第1受圧部23に圧油を供給し、第2電磁比例圧力制御弁30−2は第2受圧部24に圧油を供給する。
すなわち、コントローラ48からの電気信号でホイストバルブ13の第1受圧部23と第2受圧部24に切換用の圧油を供給する電気式切換手段を設ければ良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダンプトラックの側面図である。
【図2】ホイストシリンダに圧油を供給する油圧回路図である。
【図3】第1・第2受圧部の圧油の圧力とホイストバルブの位置の関係を示す図表である。
【図4】ホイストバルブの断面図である。
【図5】エンジン始動時の動作フローチャートである。
【図6】ホイストシリンダに圧油を供給する第2の実施形態を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1…車体
6…ボデイ
9…ホイストシリンダ
10…エンジン
11…油圧ポンプ
12…補助油圧ポンプ
13…ホイストバルブ
14…ポンプポート
15…タンクポート
16…第1アクチュエータポート
17…第2アクチュエータポート
18…バイパス通路
20…タンク
21…第1ばね
22…第2ばね
23…第1受圧部
24…第2受圧部
25…第3ばね
30…電磁比例圧力制御弁
30−1…第1電磁比例圧力制御弁
30−2…第2電磁比例圧力制御弁
35…ソレノイド
40…電磁切換弁
45…ソレノイド
48…コントローラ
50…電気レバー
51…レバー
52…ポテンショメータ
60…バルブ本体
61…スプール孔
62…スプール
80…着座スイッチ(着座検出手段)
81…エンジン始動検出手段

Claims (3)

  1. 車体(1)にボデイ(6)を、車体(1)に着座した倒伏姿勢と起立姿勢に亘って上下揺動自在に取付け、この車体(1)とボデイ(6)に亘ってホイストシリンダ(9)を取付けたダンプトラックにおいて、
    エンジン(10)で駆動される油圧源の圧油をホイストシリンダ(9)に供給し、受圧部に供給される圧油で保持位置、上げ位置、浮き位置、下げ位置に切換えられるホイストバルブ(13)と、
    エンジン(10)で駆動される油圧源の圧油を、前記ホイストバルブ(13)の受圧部に供給する電気式切換手段と、
    レバー(51)の操作位置に応じた電気信号を出力する電気レバー(50)と、
    この電気レバー(50)からの電気信号で電気式切換手段に切換え信号を出力するコントローラ(48)と、
    ボデイ(6)が車体(1)に着座したことを検出する着座検出手段と、
    エンジン(10)が始動したことを検出するエンジン始動検出手段(81)を備え、
    前記コントローラ(48)は、着座信号とエンジン始動信号が入力された時には電気レバー(50)のレバー(51)の操作位置に関係なく浮き位置とする信号を出力してホイストバルブ(13)を浮き位置としかつ電気レバー(50)から浮き位置が入力された後に通常動作とし、着座信号は入力されずにエンジン始動信号が入力された時には電気レバー(50)のレバー(51)の操作位置に関係なく保持位置とする信号を出力してホイストバルブ(13)を保持位置とし、かつ電気レバー(50)から保持位置が入力された後に通常動作とすることを特徴とするダンプトラックのボデイ上下揺動装置。
  2. 前記電気式切換手段は、1つの電磁比例圧力制御弁(30)と、その出力圧油をホイストバルブ(13)の異なる受圧部に選択的に供給する電磁切換弁(40)で形成してある請求項1記載のダンプトラックのボデイ上下揺動装置。
  3. 前記電気式切換手段は、ホイストバルブ(13)の異なる複数の受圧部にそれぞれ圧油を供給する複数の電磁比例圧力制御弁で形成してある請求項1記載のダンプトラックのボデイ上下揺動装置。
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