JP3180089B2 - 産業車両の油圧制御装置及びフォークリフト - Google Patents
産業車両の油圧制御装置及びフォークリフトInfo
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Description
の産業車両に、フォーク等の荷役用機器を操作レバー等
の操作に応じて動作させるために備えられた産業車両の
油圧制御装置、及びフォークリフトに関するものであ
る。
業者がティルトレバーを操作することでティルト用作動
油制御弁が直接操作され、ティルトシリンダに対して作
動油が給排される。そして、ティルトシリンダが伸長あ
るいは収縮動作によって、マストが前傾あるいは後傾動
作する。従って、荷取りあるいは荷置き作業でフォーク
を水平にする場合には、作業者がフォークあるいはマス
トの状態を見ながらティルトレバーを操作している。
においてフォークが水平であるか否かを判別しにくい場
合には、フォークを容易に水平にすることができない。
また、崩れ易い荷を荷取りする場合には、フォークを精
確に水平にする必要があり、やはり、フォークを水平に
するまでに時間がかかる。従って、作業者が熟練者でな
いと作業効率を上げることができなかった。
開平7−61792号公報には、フォークを自動的に水
平にする油圧制御装置が提案されている。これは、作業
者がフォークを水平にしたいときに、自動制御スイッチ
を操作した状態でティルトレバーを操作することによ
り、フォークが水平になったときにティルトシリンダの
動作が自動的に停止されるものである。この油圧制御装
置では、図10に示すように、特にマスト90の前傾時
に確実にフォーク91を水平に停止させるために、ティ
ルトシリンダ92のロッド側油室93とティルト用作動
油給排制御弁(以下、単にティルト用制御弁という)9
4との間の油路95上に設けた電磁開閉弁96によっ
て、ティルトシリンダ92から制御弁94への作動油の
排出を規制する。すなわち、制御ユニット97は、操作
スイッチ98及びティルト角センサ99の検出値に基づ
いてティルトレバー100が前傾操作された状態のまま
で電磁開閉弁96を閉弁してティルトシリンダ92の伸
長動作を規制し、マスト90の前傾を停止する。従っ
て、作業者は、フォーク91が水平であることが容易に
判別し難い高揚高での荷役作業であっても、フォーク9
1を容易に水平にすることができる。
な油圧制御装置では、電磁開閉弁96がティルトシリン
ダ92からの作動油の排出を規制する側に設けられてい
る。このため、電磁開閉弁96が閉弁したときには、テ
ィルトシリンダ92からの作動油の排出のみが規制され
ることになり、ボトム側油室101には油圧ポンプ10
2から作動油が供給圧で供給される状態となる。また、
ティルトシリンダ92の伸長動作が規制されてマスト9
0の前傾が停止すると、マスト90及び積荷の慣性力に
基づくサージ圧が、ティルトシリンダ92から電磁開閉
弁96までの油路に発生する。従って、自動水平制御に
よってマスト90の前傾が規制された直後に、ティルト
レバー100を前傾状態から中立状態に戻してティルト
用制御弁94が閉弁されると、ティルト用制御弁94か
ら電磁開閉弁96に至る油路内に供給圧にサージ圧が加
わった高い油圧が封入されることがある。
れた状態で荷取りを行った後、マスト90を後傾させる
ためにティルトレバー100を中立状態から後傾状態に
操作すると、ティルトシリンダ92のボトム側油室10
1がティルト用制御弁94によって油タンク103に連
通された戻り油路104に接続される。すると、封入さ
れている高い油圧がボトム側油室101から急激に抜け
るため、ティルトシリンダ92が一瞬急激に伸縮動作
し、マスト90に衝撃が発生して荷が不安定になる問題
があった。
されたものであって、その第1の目的は、電磁開閉弁に
よって油圧シリンダの作動が規制された後、操作手段を
あらためて操作したときに油圧シリンダが急激に動作し
ないようにすることができる産業車両の油圧制御装置を
提供することにある。
いてマストの前傾が自動停止された後、ティルトレバー
をあらためて操作したときにマストに衝撃が発生し難く
することにある。
め、請求項1に記載の発明は、移動体を動作させるため
の複動型油圧シリンダと、操作手段によって操作され、
所定の供給圧で供給される作動油を前記複動型油圧シリ
ンダに対して給排する作動油給排制御弁と、前記油圧シ
リンダと前記作動油給排制御弁とを接続する油路上に設
けられて前記操作手段が操作されているときに制御手段
によって独立して制御され、前記油圧シリンダから作動
油給排制御弁への作動油の排出を規制する電磁開閉弁と
を備えた産業車両の油圧制御装置において、前記油圧シ
リンダから前記作動油給排制御弁への作動油の排出が前
記電磁開閉弁によって規制されたときに、前記作動油給
排制御弁から前記油圧シリンダを経て前記電磁開閉弁に
至るまでの油路内に発生する前記供給圧以上の油圧を低
減する油圧低減手段を設けている。
型とし、前記油圧低減手段は、前記スプールが、前記油
圧シリンダの両油室のうち前記電磁開閉弁に連通されて
いない方の油室に連通された供給側油路を、油ポンプか
ら作動油が供給される送り油路に連通する操作位置か
ら、油タンクへ作動油を排出する戻り油路と、前記送り
油路とのいずれにも連通しない中立位置に切り換えられ
る途中で、前記供給側油路を前記戻り油路に一時的に連
通するように前記スプールの外周面に形成した油溝であ
る。
せるための複動型油圧シリンダと、操作手段によって操
作され、所定の供給圧で供給される作動油を前記複動型
油圧シリンダに対して給排する作動油給排制御弁と、前
記油圧シリンダと前記作動油給排制御弁とを接続する油
路上に設けられて前記操作手段が操作されているときに
制御手段によって独立して制御され、前記油圧シリンダ
から作動油給排制御弁への作動油の排出を規制する電磁
開閉弁とを備えた産業車両の油圧制御装置において、前
記油圧シリンダから前記作動油給排制御弁への作動油の
排出が前記電磁開閉弁によって規制されたときに、前記
作動油給排制御弁から前記油圧シリンダを経て前記電磁
開閉弁に至るまでの油路内に発生する前記供給圧以上の
油圧を低減する油圧低減手段を設けている。そして、前
記油圧低減手段は、前記油圧シリンダの両油室のうち前
記電磁開閉弁に連通されていない方の油室に連通された
供給側油路を、油ポンプから作動油が供給される送り油
路と、油タンクへ作動油が排出される戻り油路とのいず
れにも連通しない中立状態において、前記供給側油路を
前記戻り油路に連通し、前記供給側油路の油圧を所定の
設定圧に制限するように設けたリリーフ弁である。
の発明において、前記リリーフ弁は、前記スプールの内
部に設けられている。請求項4に記載の発明は、請求項
1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前
記産業車両はフォークリフトであって、前記電磁開閉弁
は、前記移動体としてのマストを傾動させる前記油圧シ
リンダとしてのティルトシリンダのロッド側油室と前記
作動油給排制御弁との間の油路上に設けられている。
の発明において、前記制御手段は、運転者によって操作
スイッチが操作されたときには、前記マストのティルト
角が予め設定された所定の設定値であると検出したとき
に前記電磁開閉弁を閉弁させる制御を行う。
は、請求項4又は請求項5に記載の油圧制御装置を備
え、該油圧制御装置によって前記マストが制御される。 (作用) 請求項1に記載の発明によれば、作業者によって操作手
段が操作されると作動油給排制御弁が作動され、油圧シ
リンダに対し操作手段の操作に応じた作動油が給排され
る。このときに、制御手段によって電磁開閉弁が閉弁さ
れると、油圧シリンダに作動油が供給され続ける状態の
まま、油圧シリンダから作動油給排制御弁への作動油の
排出が規制される。その結果、操作手段が操作されたま
まで油圧シリンダの動作が停止する。このとき、油圧ポ
ンプの供給側から、作動油給排制御弁、油圧シリンダを
経て電磁開閉弁に至るまでの油路における油圧が、作動
油の供給圧にまで上昇しようとするが、油圧低減手段に
よって供給圧よりも低い油圧に低減される。従って、操
作手段が中立位置に戻されたときに、油圧シリンダを含
む油路に封入される油圧は、従来よりも小さくなる。
と、送り油路から供給される作動油が供給側油路から油
圧シリンダに供給される。作動油が油圧シリンダに供給
される状態のままで油圧シリンダからの作動油の排出が
電磁開閉弁によって規制されると、送り油路から、供給
側油路、油圧シリンダを経て電磁開閉弁に至るまでの油
路の油圧が作動油の供給圧までに上昇する。このとき、
操作手段が操作されてスプールが操作位置から中立位置
に戻されると、その途中でスプールの外周面に設けられ
た油溝によって供給側油路が戻り油路に一時的に連通さ
れ、作動油の一部が油タンクに戻る。その結果、供給側
油路の高い油圧が低減され、スプールが中立位置に戻っ
たときに閉塞される油路に、上昇した油圧がそのまま封
入されることはない。
よって操作手段が操作されると作動油給排制御弁が作動
され、油圧シリンダに対し操作手段の操作に応じた作動
油が給排される。このときに、制御手段によって電磁開
閉弁が閉弁されると、油圧シリンダに作動油が供給され
続ける状態のまま、油圧シリンダから作動油給排制御弁
への作動油の排出が規制される。その結果、操作手段が
操作されたままで油圧シリンダの動作が停止する。この
とき、油圧ポンプの供給側から、作動油給排制御弁、油
圧シリンダを経て電磁開閉弁に至るまでの油路における
油圧が、作動油の供給圧にまで上昇しようとするが、油
圧低減手段によって供給圧よりも低い油圧に低減され
る。従って、操作手段が中立位置に戻されたときに、油
圧シリンダを含む油路に封入される油圧は、従来よりも
小さくなる。そして、操作手段が操作されて作動油が油
圧シリンダに供給され続けたまま油圧シリンダからの作
動油の排出が電磁開閉弁によって規制されると、送り油
路から、供給側油路、油圧シリンダを経て電磁開閉弁に
至るまでの油路の油圧が、作動油の供給圧によって上昇
しようとする。このとき、この油路内の油圧は、リリー
フ弁によって作動油の一部が戻り油路に戻される。その
結果、供給側油路の高い油圧の上昇が防止され、作動油
給排制御弁が中立状態に戻ったときに閉塞される油路
に、高い油圧が封入されることはない。
に記載の発明の作用に加えて、送り油路側の高い油圧
は、スプールの内部に設けられたリリーフ弁によって戻
り油路側に開放される。従って、新たにリリーフ弁を設
ける空間が不要となる。
〜請求項3のいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、ティルトレバーが操作されてマストが前傾動作して
いるときに電磁開閉弁によりロッド側油室からの作動油
の排出が規制されると、ティルトレバーが前傾側に操作
されたままでティルトシリンダの動作が停止する。この
とき、油圧ポンプの供給側から、作動油給排制御弁、テ
ィルトシリンダを経て電磁開閉弁に至るまでの油路に発
生する油圧が低減される。
に記載の発明の作用に加えて、操作スイッチを操作した
状態でマストを前傾させるようにティルトレバーを操作
すると、マストのティルト角が所定の設定値になったと
きに電磁開閉弁にてティルトシリンダの伸長動作が規制
され、マストが設定値で停止する。このとき、作動油給
排制御弁からティルトシリンダを経て電磁開閉弁に至る
油路に封入される油圧が低減される。従って、マストを
前傾時に自動で停止したときに、閉塞された油路に高い
油圧がそのまま封入されない。
リフトのマストが、請求項4又は請求項5に記載の油圧
制御装置によって制御される。
おけるティルトシリンダの油圧制御装置に具体化した第
1の実施の形態を図1〜図6に従って説明する。
ォークリフトを示している。フォークリフト10の車体
11にはその前部に移動体としてのマスト12が設けら
れている。マスト12は、アウタマスト12aとインナ
マスト12bとからなる。各アウタマスト12aの後部
にはリフトシリンダ13が配設されている。リフトシリ
ンダ13のピストンロッド13aの先端はインナマスト
12bの上部に連結されている。インナマスト12bの
上部に支承されたチェーンホイール14には、リフトシ
リンダ13のボディ又はアウタマスト12aの上部に一
端を固定するとともに、その他端がリフトブラケット1
5に連結されたチェーン16が掛装されている。荷役用
機器としてのフォーク17はチェーン16に吊り下げら
れたリフトブラケット15とともにリフトシリンダ13
の伸縮により昇降するようになっている。
の左右一対のティルトシリンダ18を介して車体11に
対して傾動可能に連結支持されている。ティルトシリン
ダ18は、その基端側が車体11に対して回動可能に連
結されるとともに、ピストンロッド18aの先端でアウ
タマスト12aに回動可能に連結されている。マスト1
2はティルトシリンダ18が伸縮駆動されることで前後
に傾動する。
ミットスイッチからなる揚高スイッチ19が設けられて
いる。揚高スイッチ19はフォーク17が所定高さ以上
にある高揚高のときにオンし、フォーク17が所定高さ
未満の低揚高のときにオフするようになっている。ま
た、ティルトシリンダ18の姿勢角を検出してマスト1
2のティルト角を間接的に検出する、例えばポテンショ
メータからなるティルト角センサ20が車体11に設け
られている。また、リフトシリンダ15の下部にはその
油室の油圧を検出する、例えば圧力センサからなる荷重
センサ21が設けられている。荷重センサ21はフォー
ク17の載置面に積載された積荷の荷重に応じた検出信
号を出力する。
リフトレバー24及び操作手段としてのティルトレバー
25が装備されている(但し、図5では両レバー24,
25が重なった状態で示されている)。
ッチ(図6に図示)26が設けられている。この操作ス
イッチ26は、フォーク17を水平状態で自動停止させ
るときに運転者にて操作される。
成する各弁が一体化されたバルブユニット58が設けら
れている。バルブユニット58には、リフトレバー24
及びティルトレバー25がそれぞれ機械的に連結されて
いる。
ンダ18にて制御されるマスト12のティルト角を所定
の制御内容に基づいて自動制御するための制御ユニット
67が設けられている。
を示している。荷役系油圧回路は、パワーステアリング
系油圧回路と共用する油タンク27及び油圧ポンプ28
を備えている。エンジン29により駆動される油圧ポン
プ28から所定の供給圧で作動油が供給される送り油路
30は、リリーフ弁31が設けられた油路32を介し
て、油タンク27に連通された戻り油路33に連通され
ている。リリーフ弁31は、油圧ポンプ28の負荷が変
化しても、各油圧系に所定の供給圧で作動油が供給され
るようにする。
から供給された作動油を荷役系油圧回路とパワーステア
リング系油圧回路とに分流するためのフローディバイダ
34が接続されている。フローディバイダ34は、油圧
ポンプ28から供給される作動油を所定圧以上に昇圧し
てから各油圧回路に分流する。なお、フローディバイダ
34からパワーステアリング系油圧回路に分流された作
動油は送り油路36aを介してパワーステアリングバル
ブ(PSバルブ)35に供給され、PSバルブ35から
排出される作動油は戻り油路36bを介して油タンク2
7に回収される。
回路に分流された作動油は、送り油路37を介してリフ
ト用作動油給排制御弁(以下、リフト用制御弁という)
38及びティルト用作動油給排制御弁(以下、ティルト
用制御弁という)39に供給される。また、各制御弁3
8,39から排出された作動油は、戻り油路33を介し
て油タンク27に回収される。
ト3位置方向流量制御弁であって、リフトレバー24に
より手動操作される。リフト用制御弁38は、リフトレ
バー24が中立位置のときはb位置となり、中立位置か
ら上昇位置に切り換えられるとa位置となり、中立位置
から下降位置に切り換えられるとc位置となる。リフト
用制御弁38には、送り油路37から分岐された送り油
路37aと戻り油路33とが接続されている。また、リ
フト用制御弁38は、リフトシリンダ13のボトム室1
3bに油路40を介して接続されている。なお、送り油
路37a上には、逆止弁68aが設けられている。
送り油路37aを油路40に連通し、リフトシリンダ1
3のボトム室13bに作動油を供給する。また、リフト
用制御弁38は、c位置において油路40を戻り油路3
3に連通し、ピストンロッド13aに働く荷重によるボ
トム側油室13bからの作動油の排出を許容する。さら
に、リフト用制御弁38は、b位置において、油路40
を送り油路37a及び戻り油路33に対して遮断し、ボ
トム側油室13bを閉塞する。
の作動油の排出を許容あるいは禁止するためのパイロッ
ト逆止弁41が設けられている。パイロット逆止弁41
はポペット弁であって、送り油路30から分岐されたパ
イロット油路42に接続された方向切換弁43によって
制御される。パイロット逆止弁41は、エンジン29が
運転されていない状態では、ボトム側油室13bからの
作動油の排出を禁止して、不用意なリフトレバー24の
操作によってリフトシリンダ13が下降しないようにす
る。
方向流量制御弁であって、ティルトレバー25によって
手動操作される7ポート3位置の第1切換弁44と、第
1方向切換弁44に内蔵された2ポート2位置の第2切
換弁45とを備えている。ティルト用制御弁39には、
送り油路37から分岐された送り油路37bと戻り油路
33とが接続されている。また、ティルト用制御弁39
は、ティルトシリンダ18のロッド側油室18bに油路
46を介して接続され、同じくボトム側油室18cに、
供給側油路としての油路47を介して接続されている。
なお、送り油路37b上には、逆止弁68bが設けられ
ている。
中立位置のときはb位置に切り換えられ、送り油路37
bから第2切換弁45にパイロット圧を供給するととも
に、油路46を第2切換弁45を介して戻り油路33に
連通する。また、ティルトレバー25が中立位置から後
傾位置に切り換えられるとa位置となり、油路47を戻
り油路33に連通するとともに送り油路37bを第2切
換弁45を介さずに油路46に連通する。また、ティル
トレバー25が中立位置から前傾位置に切り換えられる
とc位置となり、送り油路37bを油路47に連通さ
せ、また、送り油路37bから第2切換弁45にパイロ
ット圧を供給するとともに、油路46を第2切換弁45
を介して戻り油路33に連通する。一方、第2切換弁4
5は、パイロット圧が供給されないときは閉弁し、パイ
ロット圧が供給されるときは油路を絞り45aを介して
連通させる。
においては、ティルトシリンダ18のロッド側油室18
b及びヘッド側油室18cを共に遮断する。また、a位
置においては、ロッド側油室18bに作動油を供給する
とともにボトム側油室18cから作動油が排出されるよ
うにする。また、c位置においては、ボトム側油室18
cに作動油が供給するとともにロッド側油室18bから
作動油が絞り45aを通って排出されるようにする。
ー25が中立状態から前傾側に操作された状態と、同じ
く後傾側に操作された状態を検出するための一対の前傾
検出スイッチ65及び後傾検出スイッチ66が装着され
ている。各検出スイッチ65,66は、ティルト用制御
弁39がb位置のときには共にオフとなるように設けら
れている。また、各検出スイッチ65,66は、ティル
ト用制御弁39がa位置のときには前傾検出スイッチ6
5がオフのままで後傾検出スイッチ66がオンとなり、
同じくc位置のときは前傾検出スイッチ65がオンとな
り後傾検出スイッチ66がオフのままとなるように設け
られている。
上には、マスト12の後傾動作時にロッド側油室18b
に供給される作動油の流量を制御してその後傾速度を制
御するための流量制御弁48が設けられている。流量制
御弁48は二重スプール型のパイロット操作流量制御弁
であって、2ポート2位置の第1開閉弁49と、同じく
2ポート2位置の第2開閉弁50を備えている。第1開
閉弁49は、パイロット圧が供給されていないときには
a位置となって油路46を第2開閉弁50を介して連通
させ、パイロット圧が供給されているときにはb位置と
なって油路46を第2開閉弁50を介さずに連通させ
る。一方、第2開閉弁50は、パイロット圧が供給され
ていないときにはc位置となって第1開閉弁49を連通
させない閉弁状態となり、パイロット圧が供給されると
きにはd位置となって第1開閉弁49を連通させる開弁
状態となる。従って、流量制御弁48は、第1開閉弁4
9がa位置で第2開閉弁50がc位置のときに全閉とな
り、第1開閉弁49がa位置で第2開閉弁50がd位置
のときに半開となり、また、第1開閉弁49がb位置で
第2開閉弁50がd位置のときに全開となる。
室18bからの作動油を排出を許容あるいは禁止するパ
イロット逆止弁51が設けられている。パイロット逆止
弁51はポペット弁であって、所定のパイロット圧が供
給されるときは閉弁状態となり、フォーク17の自重、
積荷重によりティルトシリンダ18のロッド側油室18
bから作動油が排出されないようにする。また、パイロ
ット逆止弁51は、所定のパイロット圧が供給されない
ときは開弁状態となり、ロッド側油室18bからの作動
油の排出を許容してティルト用制御弁39による制御が
可能な状態とする。
流する送り油路37からは制御油路52が分岐され、こ
の制御油路52には、流量制御弁48の開度を切り換え
るとともにパイロット逆止弁51を開閉制御するための
一対の電磁開閉弁53,54が接続されている。第1電
磁開閉弁53は2ポート2位置切換弁であって、流量制
御弁48の第2切換弁50に対し、消磁時(オフ時)に
はパイロット油路55を介してパイロット圧を供給し、
励磁時(オン時)にはパイロット圧の供給を停止する。
第2電磁開閉弁54も2ポート2位置切換弁であって、
流量制御弁48の第1切換弁49に対し、励磁時にはパ
イロット油路56を介してパイロット圧を供給し、消磁
時にはパイロット圧の供給を停止する。本実施の形態で
は、パイロット逆止弁51及び第1電磁開閉弁53によ
って電磁開閉弁が構成されている。
には、第1電磁開閉弁53から供給されるパイロット圧
にて制御され、パイロット逆止弁51を開閉制御する方
向切換弁57が設けられている。方向制御弁57は、第
1電磁開閉弁53から所定のパイロット圧が供給されて
いないときには、ロッド側油室18bの油圧をパイロッ
ト圧としてパイロット逆止弁51に供給する。また、方
向制御弁57は、第1電磁開閉弁53から所定のパイロ
ット圧が供給されているときには、ロッド側油室18b
の油圧をパイロット圧としてパイロット逆止弁51に供
給しない。
てエンジン29が運転されていないときには、第1電磁
開閉弁53が開弁状態となり、第2電磁開閉弁54が閉
弁状態となるが、油圧ポンプ28から作動油が所定の供
給圧で供給されていないことから、流量制御弁48が全
閉状態となり、パイロット逆止弁51が閉弁状態とな
る。また、イグニッションキーがオンされエンジン29
が運転されて油圧ポンプ28から作動油が所定の供給圧
で供給されるとき、第1電磁開閉弁53が励磁されず、
第2電磁開閉弁54が励磁されると、パイロット逆止弁
51が開弁状態となるとともに流量制御弁48が全開状
態となる。また、第1電磁開閉弁53及び第2電磁開閉
弁54が共に励磁されないと、パイロット逆止弁51が
開弁状態となるとともに流量制御弁48が半閉状態とな
る。さらに、第1電磁開閉弁53が励磁されると第2電
磁開閉弁54の励磁状態に拘らず、パイロット逆止弁5
1が閉弁状態となる。
制御弁39を含む断面を示している。バルブユニット5
8のボディ59には、ティルト用制御弁39、流量制御
弁48、パイロット逆止弁51、第1電磁開閉弁53、
第2電磁開閉弁54、方向切換弁57、逆止弁68b等
が、同図に示すように組み付けられている。
けられた孔60に収容されたスプール61を備えてい
る。孔60には逆止弁68bを介して送り油路37bが
連通されている。また、孔60には、戻り油路33が連
通されている。さらに、孔60には、送り油路37bと
戻り油路33との間において、ティルトシリンダ18の
ボトム側油室18cに連通された油路47が連通されて
いる。スプール61は、b位置のときには油路47を送
り油路37b及び戻り油路33のいずれかにも連通せ
ず、c位置のときには、油溝62によって油路47を送
り油路37bに連通し、また、a位置のときには油溝6
2によって油路47を戻り油路33に連通する。
溝62を含む部分を示している。スプール61の外周面
には、油溝62の戻り油路33側に、スプール61の中
心軸方向に延びる一対の油溝63が、同中心軸に対して
相対向する位置に設けられている。両油溝62は、中心
軸方向の長さが、スプール61がb位置からa位置に切
り換えられる途中で、油路47を戻り油路33に一時的
に連通する長さに形成されている。
されたときの状態を示し、図3(c)はスプール61が
a位置に配置されたときの状態を示している。両油溝6
2は、スプール61がb位置に配置されたときには戻り
油路33に連通せず、スプール61がa位置に配置され
たときには油路47に連通するように設けられている。
また、両油溝62は、図3(b)に示すように、スプー
ル61がb位置からa位置に移動する途中で、一時的に
油路47を戻り油路33に連通するように設けられてい
る。
電気ブロック図に従って説明する。制御ユニット67の
入力側には、揚高スイッチ19、ティルト角センサ2
0、荷重センサ21、操作スイッチ26、前傾検出スイ
ッチ65及び後傾検出スイッチ66がそれぞれ電気的に
接続されている。また、制御ユニット67の出力側に
は、第1電磁開閉弁53及び第2電磁開閉弁54がそれ
ぞれ電気的に接続されている。本実施の形態では、ティ
ルト角センサ20、操作スイッチ26、前傾検出スイッ
チ65、制御ユニット67によって制御手段が構成され
ている。
タ、電磁弁駆動回路等からなっている。制御ユニット6
7は、各検出スイッチ65,66の検出値に基づいて各
電磁開閉弁53,54を制御し、マスト12の前傾制御
及び後傾制御を行う。
が操作されず検出スイッチ65,66が共にオフのとき
は、第1電磁開閉弁53をオンとし第2電磁開閉弁54
をオフとする。また、制御ユニット67は、ティルトレ
バー25が中立位置から前傾側に操作されて前傾検出ス
イッチ65がオンとなったときには、第1電磁開閉弁5
3及び第2電磁開閉弁54を共にオフとする。また、制
御ユニット67は、ティルトレバー25が中立位置から
後傾側に操作されて後傾検出スイッチ66がオンとなっ
たときは、第1電磁開閉弁53をオフとするとともに第
2電磁開閉弁54をオフまたはオンとする。
出値に基づいて各電磁開閉弁53,54を制御して、マ
スト前傾角規制制御、フォーク水平停止制御、及び、マ
スト後傾速度制御を行う。
及び荷重センサ21の各検出値に基づき、フォーク17
の揚高及び積荷の荷重による車両重心の高さを判断し、
車両重心が高いほどマスト12の最大許容前傾角をでき
るだけ小さくして車両の前後方向の安定性の低下を防止
する制御である。制御ユニット67は、荷重センサ21
にて検出される積荷の荷重が所定値以上であるときに
は、マスト前傾規制制御を自動的に実行する。
角センサ20の検出値に基づいてフォーク17の載置面
が水平になったことを判断し、マスト12の傾動を自動
停止する制御である。制御ユニット67は、操作スイッ
チ26が操作された状態でティルトレバー25が前傾側
あるいは後傾側に操作されたとき、その操作方向がフォ
ークが水平になる方向であったときにフォーク水平停止
制御を実行する。
チ19及び荷重センサ21の各検出値に基づいて積荷の
積載状態が高荷重高揚高であるかそれとも低荷重低揚高
であるかを判断し、高荷重高揚高のときには低荷重低揚
高のときよりも後傾速度の最大値を小さく制限する制御
である。制御ユニット67は、各電磁開閉弁53,54
を制御して、流量制御弁48の開度を、全開あるいは半
開に切り換えることで後傾速度を2段階に切り換える。
制御ユニット67は、マスト12が後傾側に制御される
ときには、マスト後傾速度制御を自動的に実行する。
リンダの油圧制御装置の作用について説明する。イグニ
ッションスイッチがオフとされエンジン29が運転され
ていないときには、各電磁開閉弁53,54が共にオフ
となっており、また、油圧ポンプ28から作動油が所定
の油圧で供給されていない。その結果、パイロット逆止
弁41及びパイロット逆止弁51は共に閉弁しており、
リフトシリンダ13及びティルトシリンダ18はリフト
レバー24やティルトレバー18が操作されても動作し
ない。
ン29を運転すると、油圧ポンプ28から所定の供給圧
が供給されて方向切換弁43に所定のパイロット圧が供
給され、パイロット逆止弁41が閉弁状態から開弁状態
に切り換えられる。
油圧ポンプ28から作動油が所定の供給圧で供給される
ようになったときに、第1電磁開閉弁53をオンとし第
2電磁開閉弁54をオフのままとする。従って、運転中
であってもティルトレバー25が操作されてないとき
は、流量制御弁48が全閉状態となり、また、パイロッ
ト逆止弁51が閉弁状態となる。
を前傾させるとき、操作スイッチ26をスイッチ操作し
た状態でティルトレバー25を前傾側に操作すると、前
傾検出スイッチ65がオンすることから、制御ユニット
67は、第1電磁開閉弁53をオンからオフとし、第2
電磁開閉弁54をオフのままとする。すると、第1電磁
開閉弁53から第2開閉弁50及び方向切換弁57にパ
イロット圧が供給され、流量制御弁48が半開状態とな
るとともにパイロット逆止弁51が開弁する。その結
果、ティルトレバー25の操作によりティルト用制御弁
39からは、ティルトシリンダ18のボトム側油室18
cに作動油が供給され、ロッド側油室18bから排出さ
れる作動油は、パイロット逆止弁51、流量制御弁48
及びティルト用制御弁39を介して油タンク27に排出
される。
0にて検出されるティルト角が、マスト12が鉛直時の
ときのティルト角に達したときに、第2電磁開閉弁54
をオフとしたままで第1電磁開閉弁53をオフからオン
とする。すると、第1電磁開閉弁53からパイロット逆
止弁51にパイロット圧が供給されなくなり、パイロッ
ト逆止弁51が閉弁する。その結果、ティルトシリンダ
18のロッド側油室18bからティルト用制御弁39へ
の作動油の排出が規制され、ティルトシリンダ18の伸
長動作が規制されてマスト12が鉛直になった状態で前
傾が停止する。なお、このとき、流量制御弁48の第2
開閉弁50にもパイロット圧が供給されなくなり、流量
制御弁48が全閉状態となる。
ット逆止弁51が閉弁してティルトシリンダ18の動作
が規制されたときには、油圧ポンプ28の供給側から、
ティルト用制御弁39、ティルトシリンダ18を経てパ
イロット逆止弁51に至るまでの油路(図1において点
で表わした油路)に、リリーフ弁31によって圧力制御
された供給圧に、マスト12、積荷等の慣性力に基づく
サージ圧が加わった高い油圧が発生する。
同様に、マスト12を後傾させている状態で、操作スイ
ッチ26をスイッチ操作しないままでティルトレバー2
5を中立位置から前傾側に操作すると、制御ユニット6
7は、ティルト角の検出値が、揚高及び荷重の各検出値
に対して設定されている最大許容前傾角に達したとき
に、第2電磁開閉弁54をオフとしたままで第1電磁開
閉弁53をオフからオンとする。すると、パイロット逆
止弁51が開弁状態から閉弁状態となり、流量制御弁4
8が半開状態から全閉状態に切り換わる。その結果、テ
ィルトシリンダ18のロッド側油室18bからティルト
用制御弁39への作動油の排出が規制され、ティルトシ
リンダ18の動作が規制されてマスト12の前傾が最大
許容前傾角で停止する。
ロット逆止弁51が閉弁されることにより、油圧ポンプ
28の供給側からティルト用制御シリンダ39及びティ
ルトシリンダ18を経てパイロット逆止弁51に至るま
での油路(図1において点で表わした油路)に、供給圧
にサージ圧が加わった高い油圧が発生する。
前傾規制制御時において、パイロット逆止弁51が閉弁
することで、閉塞された油路内にサージ圧が発生した直
後に、ティルトレバー25を前傾側から中立位置に戻す
とき、図3(b)に示すように、スプール61がc位置
からb位置に戻る途中で、その外周面に設けられた油溝
62が、油路47を戻り油路33に一時的に連通させ
る。すると、油路47の高い油圧が、一時的に戻り油路
33に開放される。そして、ティルトレバー25が中立
位置に戻されると、図3(c)に示すように、油溝62
が油路47を戻り油路33に連通させなくなり、油路4
7からティルトシリンダ18を経てパイロット逆止弁5
1に至るまでの油路が閉塞される。従って、マスト12
を前傾させたときに、フォーク水平制御あるいはマスト
前傾規制制御によってパイロット逆止弁51が閉弁され
ティルトシリンダ18の動作が規制されてマスト12の
前傾が停止したときに発生する高い油圧が、ティルトシ
リンダ18を含む閉塞された油路内にそのまま封入され
ることはない。フォーク水平制御あるいはマスト前傾規
制制御によってマスト12の前傾が停止された状態で、
マスト12を後傾させるべくティルトレバー25を中立
位置から後傾側に操作すると、後傾検出スイッチ66が
オンすることから、制御ユニット67は、第1電磁開閉
弁53をオンからオフとし、第2電磁開閉弁54をオフ
のまま、あるいは、オンとする。すると、流量制御弁4
8が全閉状態から半開状態あるいは全開状態に切り換え
られ、a位置に切り換えられたティルト用制御弁39か
らティルトシリンダ18のロッド側油室18bに作動油
が供給され、ボトム側油室18cの作動油がティルト用
制御弁39に排出される。ここでフォーク水平制御ある
いはマスト前傾規制制御後に、ティルトレバー25が前
傾側から中立位置に戻されるときに、スプール61に設
けた油溝62によって、閉塞される油路に封入される油
圧が低減されているので、後傾動作開始時にティルトシ
リンダ18が急激に動作することはない。従って、フォ
ーク水平制御あるいはマスト前傾規制制御後にマスト1
2を後傾させるときに、その操作時点でティルトシリン
ダ18が急激に収縮動作してマスト12さらにフォーク
17ががたつくことはない。
制御装置によれば、以下の効果を得ることができる。 (1)ティルトシリンダ18のボトム側油室18cに連
通する油路47を、油圧ポンプ28から作動油が供給さ
れる送り油路37bと、戻り油路33とのいずれかに切
り換えるスプール61の外周面に、ティルトレバー25
が前傾側から中立位置に戻される途中で、油路47を戻
り油路33に一時的に連通する油溝62を設けた。従っ
て、ロッド側油室18bからの作動油の排出がパイロッ
ト逆止弁51によって閉塞されるティルトシリンダ18
を含む油路に、作動油の供給圧にサージ圧が加わった高
い油圧がそのまま封入されることはない。その結果、一
旦中立位置に戻したティルトレバー25をあらためて操
作したときに、ティルトシリンダ18が急激に動作しな
い。ゆえに、再操作時に車体11に不快な衝撃が発生す
ることがなく、衝撃によりフォーク17に積載された積
荷が不安定になることがない。
ールの外周面に、簡単な加工で形成可能な油溝62を設
けるだけで実施することができる。 (3)マスト12の前傾を自動で停止するために設けら
れたパイロット逆止弁51とティルト用制御弁39とに
よって閉塞される油路に高い油圧が封入されないように
した。従って、フォーク17が水平になったときにおい
ても、また、積荷の運搬状態に基づいてマスト12の前
傾が規制されたときにおいても、再操作時にティルトシ
リンダ18が急激に動作しないようにすることができ
る。
ず、以下に記載の各別例のように変更してもよい。 ○ 図7に示すように、スプール80には、前記油溝6
3に加え、第2供給側油路としての油路46と、戻り油
路33とを連絡可能な第2油溝81を設ける。第2油溝
81は、スプール80が、パイロット逆止弁51に連通
されているロッド側油室18bに連通する第2供給側油
路としての油路46を、油圧ポンプ28から作動油が供
給される油路37bに連通する操作位置から、油タンク
27への戻り油路33と、油路37bとのいずれにも連
通しない中立位置に切り換える途中で、油路46を戻り
油路33に一時的に連通するように形成する。
ルトシリンダ18がストロークエンド(ストロークボト
ム)に達して後傾が停止したときに、ティルトシリンダ
18のロッド側油室18bから、パイロット逆止弁5
1、流量制御弁48を経て、ティルト用制御弁39に至
るまでの油路(図7において点で表わした油路)に発生
する高い油圧が低減される。そして、ティルトレバー2
5が中立位置に戻されることで閉塞される油路に高い油
圧が封入されず、マスト12を最後傾位置から前傾させ
るときに、ティルトシリンダ25が一瞬急激に伸長動作
しない。
38から供給される作動油の流れがパイロット逆止弁5
1によって規制されたときに発生する高い油圧を、バル
ブユニット58のボディ59に設けたリリーフ弁82に
よって低減する構成とする。リリーフ弁82は、油路4
7に発生する設定圧以上の油圧を戻り油路33側に開放
するように設ける。この構成によれば、マスト12の前
傾時にパイロット逆止弁51が閉弁したときに、送り油
路37bからティルトシリンダ18を経てパイロット逆
止弁51に至るまでの油路(図8に点で表わした油路)
における油圧が、リリーフ弁82によって供給圧よりも
低い値に設定された設定圧まで低減される。
ロット逆止弁51が閉弁した状態で、ティルトレバー2
5を前傾側から中立位置に完全に戻さない状態で保持し
た場合、油溝62が油路47を戻り油路33に連通した
ままとなる。この状態で、例えば、フォーク17の先端
で、床面に積んである荷を押す作業を行うと、ボトム側
油室18cから作動油が排出されることから、ティルト
シリンダ18が収縮してマスト12が後傾してしまうこ
とになる。しかしながら、リリーフ弁82によって、閉
塞される油路の油圧を低減される構成によれば、油圧が
設定圧で保持されることから、そのようなマスト12の
後傾を防止することができる。
閉塞される油路の油圧を低減するリリーフ弁83を、ス
プール84の内部に収容する構成とする。この構成によ
れば、上記別例の効果に加えて、バルブユニット58の
ボディ59に、新たにリリーフ弁83を設ける部分を作
る必要がないので、バルブユニットの大型化を防止する
ことができる。
前傾が停止された後、ティルトレバー25が前傾側から
中立位置に戻されて、ティルト用制御弁39からティル
トシリンダ18を経て電磁開閉弁に至るまでの油路が閉
塞されたときに、電磁開閉弁が開弁するように制御され
る油圧制御装置に実施してもよい。すなわち、このよう
な油圧制御装置では、ティルトレバー25の前傾操作に
伴うティルトシリンダ18の伸長動作が電磁開閉弁によ
って規制されるが、ティルトレバー25が前傾側から中
立位置に戻された後は、ティルト用制御弁39からティ
ルトシリンダ18及び電磁開閉弁を経て再びティルト用
制御弁39に至るまでの油路が閉塞されることによりテ
ィルトシリンダ18がその位置で保持される。そして、
この油制御装置においては、ティルト用制御弁39から
ティルトシリンダ18及び電磁開閉弁を経て再びティル
ト用制御弁39に至るまでの油路内に封入される油圧が
低減される。
25によって機械的に直接操作されるティルト用制御弁
39に限らない。ティルトレバー25の操作位置をエン
コーダ等で検出し、その検出値に基づいて作動する電気
アクチュエータによって操作される作動油給排制御弁で
あってもよい。
51によってティルトシリンダ18のロッド側油室18
bからの作動油の排出を規制する代りに、流量制御弁4
8によって規制するようにしてもよい。この場合には、
流量制御弁48が電磁開閉弁を構成する。
制御を行わず、ティルトシリンダ18からの作動油の排
出を規制する電磁開閉弁を持たないティルトシリンダの
油圧制御装置において、マスト12の前傾がティルトシ
リンダ18のフルストロークによって停止したときに、
ボトム側油室18cからティルト用制御弁39に至るま
での油路に発生する油圧を、スプール61に設けた油溝
62によって低減する構成とする。この構成では、最前
傾位置で停止したマスト12を後傾させるときに、ティ
ルトシリンダ18が一瞬急激に収縮動作しないようにし
てマスト12等に衝撃が発生しないようにすることがで
きる。
ロット逆止弁を1つのバルブユニットに設けず、別々に
設けて、油路を形成する管路にて接続した油圧制御装置
であつてもよい。
両に備えられた油圧シリンダの油圧制御装置に実施す
る。例えば、トラクタショベルの各油圧シリンダ、高所
作業車の各油圧シリンダ等の油圧制御装置に実施する。
の外に前述した実施の形態及び各別例から把握される技
術的思想をその効果とともに記載する。(1)移動体を
動作させるための複動型油圧シリンダと、操作手段によ
って操作され、所定の供給圧で供給される作動油を前記
複動型油圧シリンダに対して給排する作動油給排制御弁
とを備えた産業車両の油圧制御装置において、前記作動
油給排制御弁から前記油圧シリンダへの作動油の供給
が、該油圧シリンダの動作が規制されることによって規
制されたときに、前記作動油給排制御弁から前記油圧シ
リンダに至るまでの油路内に発生する前記供給圧以上の
油圧を低減する油圧低減手段が設けられた産業車両の油
圧制御装置。
動作がストロークエンドに達して規制されたとき、作動
油給排制御弁と油圧シリンダとによって閉塞される油路
内に、作動油の供給圧にサージ圧が加わった高い油圧が
そのまま封入されないので、操作手段をあらためて操作
した直後に油圧シリンダが急激に動作しない。
前記スプールの外周面には、前記スプールが、前記油圧
シリンダの両油室のうち前記電磁開閉弁に連通されてい
る方の油室に連通された第2供給側油路(油路46)
を、油ポンプから作動油が供給される送り油路に連通す
る操作位置から、油タンクへ作動油を排出する戻り油路
と、前記送り油路とのいずれにも連通しない中立位置に
切り換えられる途中で、前記第2供給側油路を前記戻り
油路に一時的に連通するように前記スプールの外周面に
形成された第2油溝(油溝81)が設けられている。
ストロークエンドに達して停止した後の再動作時に急激
に動き出さないようにすることができる。 (3) 請求項5に記載の発明において、前記設定値
は、前記マストがフォークの載置面をほぼ水平とする状
態に対応したティルト角である。このような構成によれ
ば、フォークを水平で自動停止させた後の再動作時にマ
ストが急激に動き出さないようにすることができる。
ば、電磁開閉弁と作動油給排制御弁とによって閉塞され
た、油圧シリンダを含む油路内に、作動油の供給圧にサ
ージ圧が加わった高い油圧がそのまま封入されないの
で、電磁開閉弁によって油圧シリンダの作動が規制され
た後、操作手段をあらためて操作したときに油圧シリン
ダが急激に動作しない。
発明によれば、従来の作動油給排制御弁のスプールの外
周面に油溝を設けるだけで、電磁開閉弁の作動による停
止後の再動作開始時に急激に動作しないようにすること
ができる。
載の発明によれば、従来の作動油給排制御弁にリリーフ
弁を追加するだけで、電磁開閉弁の作動による停止後の
再動作開始時に急激に動作しないようにすることができ
る。また、操作手段を中途半端に操作した状態で保持し
ても、油圧シリンダが外力等によって動作してしまうこ
となく保持される。
発明によれば、新たにリリーフ弁を設ける空間が不要と
なるので、油圧回路の設置空間が大きくならないように
することができる。
ば、マストの前傾動作が電磁開閉弁によって停止された
後、ティルトレバーをあらためて操作したときにマスト
が急激に動作しないようにすることができる。また、フ
ォークリフトにおいては、マストの前傾が自動停止され
た後、ティルトレバーをあらためて操作したときにマス
トに衝撃が発生し難いようにすることができる。
ば、マストが所定のティルト角で自動停止された後の再
動作開始時にマストが急激に動作しないようにすること
ができる。
同じく平面図。
図。
回路図。
面図。
御弁の一部模式断面図。
図。
としてのマスト、18…複動型油圧シリンダとしてのテ
ィルトシリンダ、18b…ロッド側油室、18c…ボト
ム側油室、20…制御手段を構成するティルト角セン
サ、25…ティルトレバー、26…制御手段を構成する
操作スイッチ、27…油タンク、28…油圧ポンプ、3
3…戻り油路、37b…送り油路、39…作動油給排制
御弁としてのティルト用作動油給排制御弁、41…電磁
開閉弁を構成するパイロット逆止弁、46…油路、47
…供給側油路としての油路、53…電磁開閉弁を構成す
る第1電磁開閉弁、61…スプール、62…油圧低減手
段としての油溝、65…制御手段を構成する前傾検出ス
イッチ、67…制御手段を構成する制御ユニット、82
…リリーフ弁、83…リリーフ弁、84…スプール。
Claims (6)
- 【請求項1】 移動体を動作させるための複動型油圧シ
リンダと、操作手段によって操作され、所定の供給圧で
供給される作動油を前記複動型油圧シリンダに対して給
排する作動油給排制御弁と、前記油圧シリンダと前記作
動油給排制御弁とを接続する油路上に設けられて前記操
作手段が操作されているときに制御手段によって独立し
て制御され、前記油圧シリンダから作動油給排制御弁へ
の作動油の排出を規制する電磁開閉弁とを備えた産業車
両の油圧制御装置において、 前記油圧シリンダから前記作動油給排制御弁への作動油
の排出が前記電磁開閉弁によって規制されたときに、前
記作動油給排制御弁から前記油圧シリンダを経て前記電
磁開閉弁に至るまでの油路内に発生する前記供給圧以上
の油圧を低減する油圧低減手段を設け、 前記作動油給排制御弁をスプール型とし、 前記油圧低減手段は、前記スプールが、前記油圧シリン
ダの両油室のうち前記電磁開閉弁に連通されていない方
の油室に連通された供給側油路を、油ポンプから作動油
が供給される送り油路に連通する操作位置から、油タン
クへ作動油を排出する戻り油路と、前記送り油路とのい
ずれにも連通しない中立位置に切り換えられる途中で、
前記供給側油路を前記戻り油路に一時的に連通するよう
に前記スプールの外周面に形成した油溝である 産業車両
の油圧制御装置。 - 【請求項2】 移動体を動作させるための複動型油圧シ
リンダと、操作手段によって操作され、所定の供給圧で
供給される作動油を前記複動型油圧シリンダに対して給
排する作動油給排制御弁と、前記油圧シリンダと前記作
動油給排制御弁とを接続する油路上に設けられて前記操
作手段が操作されているときに制御手段によって独立し
て制御され、前記油圧シリンダから作動油給排制御弁へ
の作動油の排出を規制する電磁開閉弁とを備えた産業車
両の油圧制御装置において、 前記油圧シリンダから前記作動油給排制御弁への作動油
の排出が前記電磁開閉弁によって規制されたときに、前
記作動油給排制御弁から前記油圧シリンダを経て前記電
磁開閉弁に至るまでの油路内に発生する前記供給圧以上
の油圧を低減する油圧低減手段を設け、 前記油圧低減手段は、前記油圧シリンダの両油室のうち
前記電磁開閉弁に連通 されていない方の油室に連通され
た供給側油路を、油ポンプから作動油が供給される送り
油路と、油タンクへ作動油が排出される戻り油路とのい
ずれにも連通しない中立状態において、前記供給側油路
を前記戻り油路に連通し、前記供給側油路の油圧を所定
の設定圧に制限するように設けたリリーフ弁である産業
車両の油圧制御装置。 - 【請求項3】 前記リリーフ弁は、前記スプールの内部
に設けられている請求項2に記載の産業車両の油圧制御
装置。 - 【請求項4】 前記産業車両はフォークリフトであっ
て、 前記電磁開閉弁は、前記移動体としてのマストを傾動さ
せる前記油圧シリンダとしてのティルトシリンダのロッ
ド側油室と前記作動油給排制御弁との間の油路上に設け
られている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の
産業車両の油圧制御装置。 - 【請求項5】 前記制御手段は、運転者によって操作ス
イッチが操作されたときには、前記マストのティルト角
が予め設定された所定の設定値であると検出したときに
前記電磁開閉弁を閉弁させる制御を行う請求項4に記載
の産業車両の油圧制御装置。 - 【請求項6】 請求項4又は請求項5に記載の油圧制御
装置を備え、該油圧制御装置によって前記マストが制御
されるフォークリフト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27196898A JP3180089B2 (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | 産業車両の油圧制御装置及びフォークリフト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27196898A JP3180089B2 (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | 産業車両の油圧制御装置及びフォークリフト |
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