JP6370325B2 - 運搬車両 - Google Patents

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Description

本発明は、運搬車両に関する。
車体上に起伏可能に設けられた荷台(ベッセル)を備えた運搬車両(ダンプトラック)が知られている。運搬車両は、荷台に砕石物や土砂等の運搬対象物を多量に積載し、運搬する。運搬車両には、荷台と車体との間に伸縮可能に設けられ、運搬対象物を荷台から排出するときに伸長して、荷台を傾斜させるホイストシリンダを備えている(特許文献1参照)。
ホイストシリンダは、ホイストシリンダの下端が車体に設けられたホイストシャフトに接続され、ホイストシリンダの上端が固定ピンで荷台に接続されている。ホイストシリンダは、ロッドヘッドが下端に配置され、ロッドヘッドにはホイストシャフトが挿通される孔が設けられており、この孔には円筒状のブッシュが配設されている。
ホイストシャフトは、円筒状のブッシュを介してロッドヘッドに取り付けられている。ロッドヘッドに設けられるブッシュの内径は、ホイストシャフトの外径よりもわずかに短い寸法とされている。
国際公開WO2008/099691号
ホイストシャフトは、荷台やホイストシリンダの自重を支持する。すなわち、ホイストシャフトは、下方(車体地面方向)に向かう荷重を支持する。この状態では、ブッシュの上部内周面とホイストシャフトの上部外周面とが密着しており、ホイストシャフトとブッシュとの密着部に潤滑剤の供給を行うことができず、ホイストシャフトとブッシュの上部が他の部分に比べて摩耗しやすいという問題がある。
本発明の一態様による運搬車両は、車体に対して回動可能に設けられた荷台と、前記荷台と前記車体との間に伸縮可能に設けられたホイストシリンダと、前記ホイストシリンダに作動油を供給する油圧源と、前記油圧源とホイストシリンダとの間に設けられ、前記ホイストシリンダに供給する作動油の流れを制御する弁装置と、を備えた運搬車両であって、前記ホイストシリンダの一端部に設けられたブッシュと、前記車体に設けられ、前記ブッシュの貫通孔に取り付けられたホイストシャフトと、前記ホイストシャフトの外周部と前記ブッシュの貫通孔の内周部との間の隙間に、潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置と、前記荷台が前記車体に着座しているか否かを検出する着座検出装置と、前記荷台が前記車体に着座しているときに、前記弁装置により前記ホイストシリンダを収縮させ、前記潤滑剤供給装置により前記隙間に潤滑剤を供給させる制御装置と、を備えている。
本発明によれば、ホイストシャフトとホイストシリンダのブッシュの摩耗を抑制することができるので、ホイストシャフトとブッシュの寿命を向上できる。
本発明の一実施形態に係るダンプトラックを示す正面図。 ダンプトラックのベッセルを斜め後方に傾斜させた状態を示す正面図。 ホイストシリンダを駆動するための油圧回路図。 ダンプトラックの制御ブロック図。 着座センサの構成を示す側面図。 給脂装置の構成を示す図。 (a)はホイストシリンダとホイストシャフトの接続部を、ホイストシャフトの中心軸に平行な仮想平面で切断した縦断面模式図、(b)は(a)のC部拡大図。 ベッセルが車体フレームに着座し、かつ、弁装置が浮き位置に配置されている状態におけるブッシュとホイストシャフトの位置関係を示す図。 図8の状態からホイストシリンダを所定量だけ収縮させた状態におけるブッシュとホイストシャフトの位置関係を示す図。 本実施の形態に係るコントローラによる潤滑剤供給制御の処理内容を示すフローチャート。
以下、本発明に係る運搬車両の一実施形態について、鉱山等で採掘した砕石物等を運搬する大型のダンプトラックを例に挙げ、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るダンプトラック1を示す正面図(車両の左側方から見た図)である。図2は、ダンプトラック1のベッセル3を斜め後方に傾斜させた状態を示す正面図(車両の左側方から見た図)である。なお、説明の便宜上、図示するように、ダンプトラック1の前後および上下方向を規定する。
図1および図2に示すように、ダンプトラック1は、自走可能な車体と、車体を構成する車体フレーム2上に起伏(回動)可能に設けられた荷台としてのベッセル3と、車体フレーム2の前部に設けられたキャブ(運転室)6と、ベッセル3を上下方向に回動(起伏動)させる荷台駆動用の油圧シリンダであるホイストシリンダ10と、を備えている。
ベッセル3は、たとえば、砕石物等の重い運搬対象物(以下、砕石4という)を多量に積載するため、全長が10〜13m(メートル)にも及ぶ大型の容器として形成されている。ベッセル3は、砕石4を収容する収容部3Bと、収容部3Bの前方に設けられ、キャブ6の上方を覆って、飛び石等からキャブ6を保護する庇部3Aとが一体的に設けられている。
ベッセル3の後側の底部は、車体フレーム2の後端近傍に設けられた連結ピン5を介して、車体フレーム2に対して回動可能(起伏可能)に車体フレーム2に連結されている。ベッセル3は、ホイストシリンダ10を伸長または収縮させることにより、ベッセル3の前部側である庇部3Aが、連結ピン5を支点として上下方向に回動(昇降)する。ベッセル3は、図1に示す運搬位置と図2に示す放土位置との間で回動される。ホイストシリンダ10が伸長し、ベッセル3が放土位置に向かって回動すると、ベッセル3に積載された砕石4は、図2に示すように、前側に対して後側が下方に位置するように斜め後方へと傾いたベッセル3から滑り落ちるように所定の集荷場に排出される。図1に示すように、ベッセル3が運搬位置にあるときには、ベッセル3の収容部3Bの前側の底部が、車体フレーム2の受け台(不図示)に着座している着座状態となっている。
キャブ6には、オペレータが着座する運転席、エンジン9を始動するための起動スイッチ、車両を走行させるためのアクセルペダル、車両に制動力を付与させるためのブレーキペダル、操舵用のハンドル(いずれも図示せず)およびベッセル3を起伏動させるための操作レバー装置28(図4参照)等が設けられている。
ダンプトラック1は、前輪7と後輪8を備えている。前輪7は、ダンプトラック1のオペレータによって操舵(ステアリング操作)される操舵輪を構成する。車体フレーム2の前部と前輪7との間には、油圧緩衝器等からなる前輪側サスペンション7Aが設けられ、車体フレーム2の前部側が前輪側サスペンション7Aにより支持されている。
後輪8は、ダンプトラック1の駆動輪を構成し、走行駆動装置(図示せず)により回転駆動される。後輪8と車体フレーム2の後部との間には、油圧緩衝器等からなる後輪側サスペンション8Aが設けられ、車体フレーム2の後部側が後輪側サスペンション8Aにより支持されている。前輪7および後輪8の外径寸法は、たとえば、2〜4mに及ぶ。
キャブ6の下側における車体フレーム2の内側には、原動機としてのエンジン9が設けられている。エンジン9は、たとえば大型のディーゼルエンジン等により構成される。
車体フレーム2とベッセル3との間には、一対のホイストシリンダ10(図1中には左側のホイストシリンダのみを図示)が伸縮可能に設けられている。各ホイストシリンダ10は、多段式(たとえば、2段式)の油圧シリンダである。
図3は、ホイストシリンダ10を駆動するための油圧回路図である。一対のホイストシリンダ10は、それぞれ同様の構成である。図3に示すように、ホイストシリンダ10は、円筒状の外筒部10Aと、外筒部10A内に伸縮可能に設けられ、外筒部10A内を上側の油室Aと下側の油室Bとに画成した円筒状の内筒部10Bと、内筒部10B内に伸縮可能に設けられたピストンロッド10Cと、を備えている。
ホイストシリンダ10は、メインポンプ11から油室Aに作動油が供給され、油室Bから作動油が排出されたときにピストンロッド10Cが伸長し、メインポンプ11から油室Bに作動油が供給され、油室Aから作動油が排出されたときにピストンロッド10Cが収縮する。ホイストシリンダ10が伸長すると、ベッセル3が、連結ピン5を支点として放土位置(図2参照)へ向かって回動する。ホイストシリンダ10が収縮(縮小)すると、ベッセル3が、連結ピン5を支点として運搬位置(図1参照)へ向かって回動する。
車体フレーム2には、左右水平方向に延在する円柱状部材であるホイストシャフト133(図1参照)が設けられている。図3に示すように、ホイストシリンダ10のピストンロッド10Cの先端部(以下、ロッドヘッド101と記す)には孔102(図7(a)参照)が設けられ、この孔102に円筒状のブッシュ134が圧入固定されている。ブッシュ134には、ホイストシャフト133が挿通される貫通孔134hが設けられている。同様に、ホイストシリンダ10の外筒部10Aの上端部には孔が設けられ、この孔に円筒状のブッシュ154が圧入固定されている。ブッシュ154には、ベッセル3のブラケット(不図示)に設けられたベッセル取付ピン(不図示)が挿通される貫通孔154hが設けられている。
ホイストシャフト133はピストンロッド10Cのロッドヘッド101のブッシュ134の貫通孔134hに挿通された状態で取り付けられている。ベッセル取付ピン(不図示)は、外筒部10Aのブッシュ154の貫通孔154hに挿通された状態で取り付けられている。このように、ホイストシリンダ10は、一端部がベッセル3に回動自在に取り付けられ、他端部が車体フレーム2に回動自在に取り付けられ、ベッセル3と車体フレーム2との間において伸縮可能とされている。
エンジン9の出力軸には、メインポンプ11およびパイロットポンプ34が接続されている。メインポンプ11およびパイロットポンプ34は、それぞれエンジン9により回転駆動され、作動油タンク12に貯蔵された作動油を吐出する油圧ポンプである。
メインポンプ11および作動油タンク12は、ホイストシリンダ10に作動油を供給する油圧源を構成している。作動油タンク12は、ベッセル3の下方に位置して車体フレーム2の側面に取付けられている(図1および図2参照)。
作動油タンク12内に収容された作動油は、メインポンプ11がエンジン9により回転駆動されると、メインポンプ11の吐出側からは圧油となって高圧のポンプ管路13内に吐出される。また、ホイストシリンダ10からの戻り油は、低圧のタンク管路14を介して作動油タンク12へと排出される。
ホイストシリンダ10の油室Aには油圧配管15Aが接続され、ホイストシリンダ10の油室Bには油圧配管15Bが接続されている。油圧配管15A,15Bは、弁装置16を介して油圧源を構成するメインポンプ11および作動油タンク12のそれぞれに接続されている。
弁装置16は、油圧源(メインポンプ11および作動油タンク12)と、ホイストシリンダ10との間に設けられている。弁装置16は、後述するパイロット圧発生装置33(図4参照)からのパイロット圧により切り換えられることで、メインポンプ11からホイストシリンダ10に供給する作動油の流れ、ならびに、ホイストシリンダ10から作動油タンク12に排出される作動油の流れを制御する。弁装置16は、高圧側油路17と、低圧側油路18と、バイパス油路19と、第1方向制御弁20と、第2方向制御弁21とを備えている。第1方向制御弁20と第2方向制御弁21は、高圧側油路17、低圧側油路18を介して互いにパラレル接続され、さらにバイパス油路19を介してタンデム接続されている。
高圧側油路17は、ポンプ管路13を介してメインポンプ11の吐出側に接続され、低圧側油路18は、タンク管路14を介して作動油タンク12に接続されている。バイパス油路19は、第1方向制御弁20および第2方向制御弁21が中立位置(a)にあるときに高圧側油路17と低圧側油路18とを連通し、メインポンプ11をアンロード状態として吐出圧力(ポンプ管路13内の圧力)をタンク圧に近い低圧状態に保つ。
第1方向制御弁20の出力側には、一対のアクチュエータ側油路22A,22Bが設けられている。アクチュエータ側油路22A,22Bは、油圧配管15A,15Bを介してホイストシリンダ10の油室A,Bにそれぞれ接続されている。第2方向制御弁21の出力側には、一対のアクチュエータ側油路23A,23Bが設けられている。アクチュエータ側油路23A,23Bは、油圧配管15A,15Bを介してホイストシリンダ10の油室A,Bにそれぞれ接続されている。
第1方向制御弁20および第2方向制御弁21は、それぞれ6ポート3位置の油圧パイロット式方向制御弁である。第1方向制御弁20は、一対の油圧パイロット部20A,20Bを有している。第1方向制御弁20は、油圧パイロット部20Aにパイロット圧Pbが供給されると中立位置(a)から上げ位置(b)に切り換えられ、油圧パイロット部20Bにパイロット圧Pcが供給されると中立位置(a)から浮き位置(c)へと切り換えられる。第2方向制御弁21は、一対の油圧パイロット部21A,21Bを有している。第2方向制御弁21は、油圧パイロット部21Aにパイロット圧Pbが供給されると、中立位置(a)から上げ位置(b)に切り換えられ、油圧パイロット部21Bにパイロット圧Pdが供給されると中立位置(a)から下げ位置(d)へと切り換えられる。第1方向制御弁20および第2方向制御弁21を切り換えるためのパイロット圧Pb,Pc,Pdを発生するパイロット圧発生装置33の構成については、後述する。
図3に示すように、弁装置16は、第1方向制御弁20側に配設されたメイクアップ用のチェック弁24A,24Bを備えている。チェック弁24A,24Bは、アクチュエータ側油路22A,22Bと低圧側油路18との間に第1方向制御弁20を迂回して設けられている。チェック弁24A,24Bは、作動油タンク12内の作動油が低圧側油路18からアクチュエータ側油路22A,22B、油圧配管15A,15Bを介してホイストシリンダ10の油室A,Bに向けて流れることを許容し、逆向きに流れることを阻止する逆止弁である。これにより、ホイストシリンダ10の油室A,Bに作動油を補給し、負圧となることが防止される。
弁装置16は、過負荷防止用のリリーフ弁25A,25Bを備えている。リリーフ弁25A,25Bは、アクチュエータ側油路22A,22Bと低圧側油路18との間に第1方向制御弁20を迂回して設けられている。リリーフ弁25A,25Bは、チェック弁24A,24Bと並列に接続されている。リリーフ弁25Aは、ホイストシリンダ10に対し収縮(縮小)方向の過負荷が作用すると開弁し、油室A側の過剰圧をリリーフする。リリーフ弁25Bは、ホイストシリンダ10に対し伸長方向の過負荷が作用すると開弁し、油室B側の過剰圧をリリーフする。
弁装置16は、第2方向制御弁21側に配設されたメイクアップ用のチェック弁26A,26Bを備えている。チェック弁26A,26Bは、アクチュエータ側油路23A,23Bと低圧側油路18との間に第2方向制御弁21を迂回して設けられている。チェック弁26A,26Bは、作動油タンク12内の作動油が低圧側油路18からアクチュエータ側油路23A,23B、油圧配管15A,15Bを介してホイストシリンダ10の油室A,Bに向けて流れることを許容し、逆向きに流れることを阻止する逆止弁である。これにより、ホイストシリンダ10の油室A,Bに作動油を補給し、負圧となることが防止される。
弁装置16は、高圧側油路17と低圧側油路18との間に配設されたリリーフ弁27を備えている。リリーフ弁27が、リリーフ設定圧の変更が可能なリリーフ弁であり、メインポンプ11の最大吐出圧を規定する。リリーフ弁27は、最大吐出圧以上の圧力が発生すると、過剰圧として作動油タンク12にリリーフする。
リリーフ弁27は、パイロット圧Pbが供給される設定圧可変部27Aを有している。設定圧可変部27Aにパイロット圧Pbが作用すると、リリーフ設定圧が高圧設定に切り換わる。一方、パイロット圧Pbの供給が停止されると、リリーフ弁27のリリーフ設定圧は低圧設定に切り換わる。
図4は、ダンプトラック1の制御ブロック図である。図4に示すように、ダンプトラック1は、コントローラ32と、操作レバー装置28と、パイロット圧発生装置33と、給脂装置36と、着座センサ30と、角度センサ59と、ストロークセンサ69とを備えている。
コントローラ32は、入力側にレバーセンサ29、着座センサ30、角度センサ59、ストロークセンサ69等の検出装置が接続され、出力側にパイロット圧発生装置33、給脂装置36等が接続されている。コントローラ32は、CPUや、ROMおよびRAM等の記憶部32A、その他の周辺回路などを有する演算処理装置を含んで構成され、ダンプトラック1のシステム全体の制御を行っている。
操作レバー装置28は、ベッセル3を操作する操作手段であり、たとえば電気レバー装置により構成される。操作レバー装置28は、操作レバー28Aと、操作レバー28Aの操作位置を検出するレバーセンサ29を有している。操作レバー28Aは、キャブ6内のオペレータによって手動で回動操作される操作部材である。
操作レバー28Aは、図4中に実線で示す保持位置28A1と、二点鎖線で示す浮き位置28A2とを有し、通常は保持位置28A1に配置される。保持位置28A1は、ベッセル3を任意の位置で停止させて保持する操作位置である。操作レバー28Aを保持位置28A1から矢示R方向に回動操作した状態において、オペレータが操作レバー28Aから手を離すと、操作レバー28Aは第1戻しばね(不図示)によって保持位置28A1に自動的に復帰する。オペレータが操作レバー28Aを、保持位置28A1から浮き位置28A2に操作すると、周知のデテント機構(不図示)により、浮き位置28A2で操作レバー28Aが自己保持される。操作レバー28Aを浮き位置28A2から矢示L方向に回動操作した状態において、オペレータが操作レバー28Aから手を離すと、操作レバー28Aは第2戻しばね(不図示)によって浮き位置28A2に自動的に復帰する。
レバーセンサ29は、オペレータにより回動操作された操作レバー28Aの操作位置を検出し、その検出信号をコントローラ32に出力する。コントローラ32は、操作レバー28Aの操作位置に応じて弁装置16の切換位置を決定し、切換位置に相当する制御信号をパイロット圧発生装置33に出力する。
パイロット圧発生装置33は、たとえば、電磁比例弁からなる電気−油圧変換装置であって、コントローラ32からの制御信号(電気信号)をパイロット圧(油圧信号)Pb,Pc,Pdに変換する。パイロット圧発生装置33は、保持操作部33A、上げ操作部33B、浮き操作部33Cおよび下げ操作部33Dからなる4つの操作部を備えている。
パイロットポンプ34は、エンジン9により回転駆動され、たとえば0.5〜5.0MPa(メガパスカル)程度の圧油をパイロット圧発生装置33に供給する。パイロット圧発生装置33は、操作レバー28Aの操作位置に基づいて、パイロットポンプ34からの圧油をパイロット圧Pb,Pc,Pdとして弁装置16(図3参照)に出力する。
コントローラ32は、保持操作部33A、上げ操作部33B、浮き操作部33Cおよび下げ操作部33Dのうちのいずれか一つの操作部にのみ制御信号を出力し、その他の操作部には制御信号を出力しない。
操作レバー28Aが保持位置28A1に配置されている場合、コントローラ32は、パイロット圧発生装置33の保持操作部33Aに制御信号を出力する。パイロット圧発生装置33は、保持操作部33Aに制御信号が入力されているときには、パイロット圧Pb,Pc,Pdを出力しない。
これにより、図3に示す弁装置16は、第1方向制御弁20および第2方向制御弁21のそれぞれが中立位置(a)に配置された「保持位置」となる。弁装置16が保持位置に切り換えられると、メインポンプ11からホイストシリンダ10への作動油の供給、ならびに、ホイストシリンダ10から作動油タンク12への作動油の排出が停止される。つまり、弁装置16が「保持位置」に切り換えられている場合、ホイストシリンダ10の動きは停止し、保持される。その結果、ベッセル3が現在の位置に停止し、保持される。
図4に示すように、操作レバー28Aが保持位置28A1から上げ側(矢示R方向)に操作されると、コントローラ32は、パイロット圧発生装置33の上げ操作部33Bに制御信号を出力する。上げ操作部33Bは、コントローラ32からの制御信号が入力されると、図3に示す第1方向制御弁20の油圧パイロット部20Aおよび第2方向制御弁21の油圧パイロット部21Aのそれぞれにパイロット圧Pbを出力する。なお、第1方向制御弁20の油圧パイロット部20B、および、第2方向制御弁21の油圧パイロット部21Bに作用するパイロット圧は、タンク圧に近い圧力となっている。
これにより、弁装置16は、第1方向制御弁20および第2方向制御弁21のそれぞれが中立位置(a)から上げ位置(b)に切り換えられた「上げ位置」となる。第2方向制御弁21が上げ位置(b)に切り換えられると、メインポンプ11から吐出された圧油は、ポンプ管路13、高圧側油路17、第2方向制御弁21、アクチュエータ側油路23Aおよび油圧配管15Aを介してホイストシリンダ10の油室A内に供給される。第1方向制御弁20が上げ位置(b)に切り換えられると、油室B内の作動油は、油圧配管15B、アクチュエータ側油路22B、第1方向制御弁20、低圧側油路18およびタンク管路14を介して作動油タンク12に排出される。弁装置16が「上げ位置」に切り換えられている場合、ホイストシリンダ10のピストンロッド10Cは伸長して、ベッセル3の前部側が持ち上げられ、ベッセル3が放土位置(図2参照)へ向かって回動する、すなわちベッセル3が起立する。
図4に示すように、操作レバー28Aが保持位置28A1から浮き位置28A2に操作されると、コントローラ32は、パイロット圧発生装置33の浮き操作部33Cに制御信号を出力する。浮き操作部33Cは、コントローラ32からの制御信号が入力されると、図3に示す第1方向制御弁20の油圧パイロット部20Bにパイロット圧Pcを出力する。なお、第1方向制御弁20の油圧パイロット部20A、ならびに、第2方向制御弁21の油圧パイロット部21A,21Bに作用するパイロット圧は、タンク圧に近い圧力となっている。
これにより、弁装置16は、第1方向制御弁20が中立位置(a)から浮き位置(c)に切り換えられ、第2方向制御弁21が中立位置(a)に切り換えられた「浮き位置」となる。第1方向制御弁20が浮き位置(c)になると、アクチュエータ側油路22Aが第1方向制御弁20を介して低圧側油路18、タンク管路14へと接続される。また、アクチュエータ側油路22Bが、チェック弁24Bを介して低圧側油路18、タンク管路14に接続され、アクチュエータ側油路23Bが、チェック弁26Bを介して低圧側油路18、タンク管路14に接続される。弁装置16が「浮き位置」に切り換えられると、ホイストシリンダ10がベッセル3の荷重(自重)によって収縮(縮小)し、油室A内の作動油が油圧配管15A、アクチュエータ側油路22A、第1方向制御弁20、低圧側油路18およびタンク管路14を介して作動油タンク12に排出される。また、油室B内には、作動油タンク12内の作動油がチェック弁24B,26Bからアクチュエータ側油路22B,23Bおよび油圧配管15Bを介して補給される。つまり、弁装置16が「浮き位置」に切り換えられている場合、ベッセル3の自重落下が許容される。このため、ベッセル3の前部側が下がるように、ベッセル3が下向きに回動(倒伏)し、ベッセル3が車体フレーム2上に着座する(図1参照)。
図4に示すように、操作レバー28Aが浮き位置28A2から下げ側(矢示L方向)に操作されると、コントローラ32は、パイロット圧発生装置33の下げ操作部33Dに制御信号を出力する。下げ操作部33Dは、コントローラ32からの制御信号が入力されると、図3に示す第2方向制御弁21の油圧パイロット部21Bにパイロット圧Pdを出力する。なお、第2方向制御弁21の油圧パイロット部21A、ならびに、第1方向制御弁20の油圧パイロット部20A,20Bに作用するパイロット圧は、タンク圧に近い圧力となっている。
これにより、弁装置16は、第1方向制御弁20が中立位置(a)に切り換えられ、第2方向制御弁21が中立位置(a)から下げ位置(d)に切り換えられた「下げ位置」となる。第2方向制御弁21が下げ位置(d)に切り換えられると、メインポンプ11から吐出された圧油は、ポンプ管路13、高圧側油路17、第2方向制御弁21、アクチュエータ側油路23Bおよび油圧配管15Bを介してホイストシリンダ10の油室B内に供給される。また、油室A内の作動油は、油圧配管15A、アクチュエータ側油路23A、第2方向制御弁21、低圧側油路18およびタンク管路14を介して作動油タンク12に排出される。弁装置16が「下げ位置」に切り換えられると、ホイストシリンダ10は、油室B内に供給された圧油により内筒部10Bがピストンロッド10Cと共に外筒部10A内へと収縮(縮小)する。つまり、ホイストシリンダ10は、油圧力でベッセル3の前部側を下げるようにベッセル3を下向きに回動(倒伏)させ、ベッセル3を車体フレーム2上に着座させる(図1参照)。
図4に示すように、角度センサ59は、ベッセル3と車体フレーム2の接続部に設けられ、連結ピン5を回動支点として回動するベッセル3の回動角度を検出し、検出信号をコントローラ32に出力する。回動角度θは、たとえば、ベッセル3が運搬位置に位置した着座状態でθminとなり、ベッセル3が放土位置に向かって回動すると値が大きくなり、ベッセル3が放土位置に位置した状態でθmaxとなるように設定される。
ストロークセンサ69は、ホイストシリンダ10のストローク位置Sを検出し、検出信号をコントローラ32に出力する。ストローク位置Sは、たとえば、ホイストシリンダ10が最も収縮した状態でSminとなり、ホイストシリンダ10の伸長にしたがって値が大きくなり、ホイストシリンダ10が最も伸長した状態でSmaxとなるように設定される。
着座センサ30は、ベッセル3が車体フレーム2に着座しているか否かを検出し、検出信号をコントローラ32に出力する。図1および図2に示すように、着座センサ30は、作動油タンク12の上部に配設されている。図5は、着座センサ30の構成を示す側面図である。図5に示すように、着座センサ30は、車体フレーム2側に設置された接触式センサであり、棒状の接触端子30Bが設けられている。ベッセル3の底部3cには、ベッセル3が車体フレーム2に着座しているときに、接触端子30Bに接触するように配置された突起部30Aが設けられている。接触端子30Bに検出対象となる突起部30Aが接触している場合、着座センサ30はON信号をコントローラ32に出力する。突起部30Aが接触端子30Bから離間して、両者が接触していない場合、着座センサ30は、OFF信号をコントローラ32に出力する。なお、本明細書では、OFF信号を出力するとは、ON信号(制御電流)をコントローラ32に出力しないことを意味しており、ON信号とは異なる制御電流を出力すること、ならびに、制御電流を出力しないことを含む。
図6は、給脂装置36の構成を示す図である。図6に示すように、給脂装置36は、給脂制御弁360と、給脂モータ361と、給脂ポンプ362と、グリースなどの潤滑剤(潤滑油)が貯留される給脂タンク369とを備えている。給脂制御弁360は、コントローラ32から出力される制御信号(ソレノイドへの励磁電流)に応じて、閉位置(g)と開位置(h)との間で切り換えられる電磁切換弁である。給脂制御弁360は、コントローラ32からON信号が出力されると、ソレノイドが励磁されて開位置(h)に切り換えられ、コントローラ32からOFF信号が出力されると、ソレノイドが消磁されてばね力により閉位置(g)に切り換えられる。
給脂モータ361は、メインポンプ11から吐出された圧油により駆動される潤滑剤供給用の油圧モータである。給脂モータ361は、回転軸が給脂ポンプ362の回転軸に連結されている。給脂ポンプ362は、給脂モータ361により回転駆動されることで、給脂タンク369に貯留された潤滑剤を吐出する。給脂ポンプ362の吐出側は、給脂ホース35により、ホイストシリンダ10のロッドヘッド101の給脂孔111に接続される。
給脂制御弁360が開位置(h)に切り換えられると、メインポンプ11から吐出された圧油によって給脂モータ361が駆動する。給脂モータ361の駆動により、給脂ポンプ362が駆動され、給脂ポンプ362から吐出される潤滑剤が給脂ホース35を介してホイストシリンダ10のロッドヘッド101に供給される。給脂制御弁360が閉位置(g)に切り換えられると、給脂ポンプ362の回転が停止し、ロッドヘッド101への潤滑剤の供給が停止する。
図7〜図9を参照して、ホイストシリンダ10とホイストシャフト133との接続部の詳細について説明する。図7(a)は、ホイストシリンダ10とホイストシャフト133の接続部を、ホイストシャフト133の中心軸CLに平行な仮想平面で切断した縦断面模式図である。図7(b)は、図7(a)のC部拡大図である。上述したように、ホイストシリンダ10のロッドヘッド101には、円筒状のブッシュ134が圧入固定される孔102が設けられている。ブッシュ134には、ホイストシャフト133が挿通される円形状の貫通孔134hが設けられている。ホイストシリンダ10は、ブッシュ134の貫通孔134hにホイストシャフト133が挿着されることで、車体フレーム2に接続される。ホイストシリンダ10は、ブッシュ134の内周部とホイストシャフト133の外周部との間で滑り、ホイストシャフト133を回動支点として回動可能とされている。
図8および図9は、ホイストシリンダ10とホイストシャフト133の接続部を、ホイストシャフト133の中心軸CLに直交する仮想平面(図7のA−A平面)で切断した断面模式図である。なお、説明の便宜上、ホイストシャフト133の外周面とブッシュ134の貫通孔134hの内周面との間の隙間を誇張して示している。図8はベッセル3が車体フレーム2に着座し、かつ、弁装置16が浮き位置に配置されている状態におけるブッシュ134とホイストシャフト133の位置関係を示している。図9は図8の状態からホイストシリンダ10を所定量だけ収縮させた状態におけるブッシュ134とホイストシャフト133の位置関係を示している。
図8および図9に示すように、ホイストシリンダ10には、給脂用の貫通孔である給脂孔111が設けられている。給脂孔111には、給脂ホース35が接続されている。上述したように、給脂ホース35は、一端が給脂孔111に接続され、他端が給脂装置36の給脂ポンプ362の吐出側に接続されている(図6参照)。
図7に示すように、ブッシュ134の外周面には、給脂装置36から供給された潤滑剤を案内する溝(以下、外周溝134aと記す)が周方向に沿って設けられている。外周溝134aには、外周溝134a側の空間と、ホイストシャフト133の外周面とブッシュ134の貫通孔134hの内周面との間の隙間とを連通する連通孔134tが、周方向に等間隔で複数(図8および図9の例では、4つ)設けられている。
外周溝134aの反対側のブッシュ134の内周面には、複数の連通孔134tを介して外周溝134aから導入された潤滑剤をホイストシャフト133の外周面とブッシュ134の貫通孔134hの内周面との間の全周に行き渡らせる溝(以下、内周溝134bと記す)が周方向に沿って設けられている。
ところで、運搬車両では、弁装置16を浮き位置に切り換え、ベッセル3の自重によって、ベッセル3を車体フレーム2に着座させる。また、車両の走行時にも弁装置16を浮き位置に切り換えておくことで、ホイストシリンダ10の自重を利用して、ホイストシリンダ10の収縮(縮小)状態を保つようにしている。図1に示すように、ベッセル3が車体フレーム2に着座している状態で、弁装置16が浮き位置に切り換えられていると、図8に示すように、ホイストシリンダ10の自重がホイストシャフト133によって支持される。このため、ホイストシャフト133の外周部上面αと、ブッシュ134の貫通孔134hの内周部上面とが密着する。なお、図2に示すように、ホイストシャフト133でベッセル3の荷重を支持している場合にも同様に、ホイストシャフト133の外周部上面αと、ブッシュ134の貫通孔134hの内周部上面とが密着する。ホイストシャフト133とブッシュ134とが上部で密着しているとき、ホイストシャフト133の外周部下面βとブッシュ134の貫通孔134hの内周部下面との間には隙間CS1が形成されている。
このように、運搬車両では、放土作業時や走行時において、図8に示すように、ホイストシャフト133とブッシュ134とが上部で密着している。したがって、ホイストシャフト133とブッシュ134との間に潤滑剤を供給しても、上部の密着部に潤滑剤を十分に行きわたらせることができない。このため、上部の密着部におけるブッシュ134の摩耗の進行が、他の部分(たとえば、ブッシュ134の内周部下面)に比べて、早くなる。ブッシュの一部が摩耗限界に達した場合、ブッシュ134を交換する必要が生じるので、密着部において、他の部分に比べて、偏って摩耗が進行することは好ましくない。そこで、本実施の形態では、ベッセル3が車体フレーム2に着座しているときに、ホイストシリンダ10を僅かに収縮させ、図9に示すように、ホイストシャフト133の外周部上面αと、ブッシュ134の貫通孔134hの内周部上面との間に隙間CS2を形成した状態で潤滑剤を供給するようにした。以下、コントローラ32による潤滑剤供給制御(ホイストシリンダ10の収縮制御および給脂装置36の駆動制御)の内容について詳しく説明する。
図4に示すように、コントローラ32は、記憶部32Aに記憶された潤滑剤供給制御プログラムにより潤滑剤供給制御を実行する。コントローラ32は、動作判定部320と、着座判定部321と、弁制御部322と、給脂制御部323とを機能的に備えている。
動作判定部320は、角度センサ59で検出されたベッセル3の回動角度の情報に基づき、ベッセル3が放土位置側から運搬位置側に向かう方向に回動したか否か、すなわちベッセル3が下げ動作しているか否かを判定する。動作判定部320は、回動角度θが減少している場合、ベッセル3の下げ動作が行われていると判定する。なお、ベッセル3の下げ動作が行われているということは、ベッセル3が車体フレーム2に着座していない非着座状態における動作であるため、ベッセル3が下げ動作しているか否かの判定は、非着座状態であるか否かの判定をすることに相当する。
ベッセル3が下げ動作していると判定されると、着座判定部321は、着座センサ30からの信号に基づいて、ベッセル3が着座しているか否かを判定する。着座判定部321は、着座センサ30からON信号が入力されたときには、ベッセル3は着座している、すなわちベッセル3は運搬位置にあると判定する。着座判定部321は、着座センサ30からOFF信号が出力されたときには、ベッセル3は着座していない、すなわちベッセル3は運搬位置にないと判定する。
ベッセル3が着座していると判定されたとき、弁制御部322は、パイロット圧発生装置33の下げ操作部33Dに制御信号を出力して、弁装置16の第2方向制御弁21を下げ位置(d)に切り換え、ホイストシリンダ10のストローク位置Sが閾値S0となるまで、ホイストシリンダ10を収縮させる。ストロークセンサ69で検出されたストローク位置Sが閾値S0以下になると、弁制御部322は、パイロット圧発生装置33の保持操作部33Aに制御信号を出力して、弁装置16の第1方向制御弁20および第2方向制御弁21のそれぞれを中立位置(a)に切り換え、ホイストシリンダ10の動作を停止させ、収縮状態を保持させる。なお、閾値S0は、ベッセル3が車体フレーム2に着座しているときに、図9に示すように、ホイストシャフト133の外周部下面βと、ロッドヘッド101のブッシュ134の内周部下面とが当接する位置におけるストローク位置Sであり、予めコントローラ32の記憶部32Aに記憶されている(Smin≦S0<Smax)。
ベッセル3が着座していると判定されたとき、給脂制御部323は、給脂装置36の給脂制御弁360にON信号を出力して、給脂制御弁360を開位置(h)に切り換え、給脂装置36の駆動時間(すなわち給脂時間)が時間閾値t0以上となるまで、給脂装置36を駆動する。時間閾値t0は、予めコントローラ32の記憶部32Aに記憶されている。給脂制御部323は、給脂ポンプ362により潤滑剤をホイストシリンダ10に供給している状態が、時間閾値t0以上継続されたか否かを判定する。給脂制御部323は、コントローラ32に内蔵されるタイマにより計測された給脂時間tが、時間閾値t0以上の場合、給脂終了条件が成立したと判断し、給脂制御弁360にOFF信号を出力して、給脂制御弁360を閉位置(g)に切り換え、給脂装置36を停止する。
弁制御部322は、給脂終了条件が成立し、給脂装置36による潤滑剤の供給が終了した後、パイロット圧発生装置33の浮き操作部33Cに制御信号を出力して、弁装置16の第1方向制御弁20を浮き位置(c)に切り換える。
図10は、本実施の形態に係るコントローラ32による潤滑剤供給制御の処理内容を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、たとえば、図示しない起動スイッチ(イグニッションスイッチ)のオンにより開始され、図示しない初期設定が行われた後、所定の制御周期で繰り返し実行される。なお、図示しないが、コントローラ32は所定の制御周期で着座センサ30、角度センサ59、レバーセンサ29、ストロークセンサ69などの各種センサからの情報を取得する。
ステップS110において、コントローラ32は、角度センサ59からの信号に基づいて、ベッセル3の下げ動作が行われたか否かを判定する。ステップS110は肯定判定されるまで繰り返され、肯定判定されるとステップS120へ進む。ステップS120において、コントローラ32は、コントローラ32に内蔵されるタイマにより計測される給脂時間tを0に設定、すなわち初期化(タイマリセット)して、ステップS130へ進む。
ステップS130において、コントローラ32は、着座センサ30からの信号に基づいて、ベッセル3が車体フレーム2に着座したか否かを判定する。ステップS130は肯定判定されるまで繰り返され、肯定判定されるとステップS140へ進む。ステップS130で肯定判定されると、コントローラ32は、ベッセル3が車体フレーム2に着座していない非着座状態から着座している着座状態へと移行したと判定し、潤滑剤供給制御(ステップS140〜S170)を実行する。
ステップS140において、コントローラ32は、パイロット圧発生装置33の下げ操作部33D(図4参照)に制御信号を出力して、ステップS143へ進む。これにより、パイロット圧発生装置33から弁装置16の第2方向制御弁21の油圧パイロット部21Bにパイロット圧Pdが出力され、第2方向制御弁21が下げ位置(d)に切り換わる(図3参照)。なお、第1方向制御弁20の油圧パイロット部20A,20Bに作用する圧力はタンク圧に近い圧力となっており、第1方向制御弁20は中立位置(a)に切り換えられている。
ステップS143において、コントローラ32は、ストローク位置Sが閾値S0以下か否かを判定する。ステップS143で肯定判定されるとステップS147へ進み、ステップS143で否定判定されるとステップS140へ戻る。
ステップS147において、コントローラ32は、パイロット圧発生装置33の保持操作部33A(図4参照)に制御信号を出力して、ステップS150へ進む。これにより、第2方向制御弁21の油圧パイロット部21A,21Bに作用する圧力はタンク圧に近い圧力まで下がり、第2方向制御弁が中立位置(a)に切り換えられる(図3参照)。
ステップS150において、コントローラ32は、給脂制御弁360にON信号を出力し、給脂制御弁360を開位置(h)に切り換えて(図6参照)、ステップS153へ進む。ステップS153において、コントローラ32は、内蔵するタイマによる給脂時間tに制御周期を表す時間Δtを加算するタイマカウントアップ処理(t=t+Δt)を実行し、ステップS157へ進む。
ステップS157において、コントローラ32は、給脂時間tが時間閾値t0以上になったか否かを判定する。ステップS157で肯定判定されるとステップS160へ進み、ステップS157で否定判定されるとステップS150へ戻る。
ステップS160において、コントローラ32は、給脂制御弁360にOFF信号を出力し(すなわちON信号(励磁電流)の出力を停止し)、給脂制御弁360を閉位置(g)に切り換えて(図6参照)、ステップS170へ進む。
ステップS170において、コントローラ32は、パイロット圧発生装置33の浮き操作部33C(図4参照)に制御信号を出力して、図10のフローチャートに示す処理を終了する。これにより、パイロット圧発生装置33から弁装置16の第1方向制御弁20の油圧パイロット部20Bにパイロット圧Pcが出力され、第1方向制御弁20が浮き位置(c)に切り換えられる(図3参照)。
本実施の形態の動作をまとめると次のようになる。
図1に示すように、オペレータは、ダンプトラック1を操作して、ベッセル3に積載された砕石4を所定の場所まで運搬する。図2に示すように、オペレータが操作レバー28Aを上げ側の操作位置に操作して、ベッセル3を傾斜させて砕石4を放土する。放土が完了すると、オペレータは、操作レバー28Aを浮き位置28A2(図4参照)に操作して、ベッセル3を自重で下げ動作させる。
ベッセル3が連結ピン5を回動支点として、自重落下し、ベッセル3側に設けた検出対象の突起部30Aが着座センサ30から離間している非着座状態から、突起部30Aが着座センサ30の接触端子30B(図5参照)に当接している着座状態に移行すると、コントローラ32による潤滑剤供給制御が実行される。潤滑剤供給制御では、パイロット圧発生装置33の切換位置を下げ位置へ切り換える切換制御が行われる(ステップS110でYes,S130でYes,S140)。
このため、弁装置16が浮き位置に切り換えられている通常の着座状態よりもホイストシリンダ10が収縮することになる。ホイストシリンダ10のストローク位置Sが閾値S0以下となるまで収縮すると、ホイストシリンダ10の収縮動作が停止し、その位置で保持される(ステップS143でYes,S147)。このとき、図9に示すように、ホイストシャフト133の外周部下面βと、ブッシュ134の貫通孔134hの内周部下面とが所定の面圧で当接し、ブッシュ134の貫通孔134hの内周部上面と、ホイストシャフト133の外周部上面αとの間に隙間CS2が形成される。
この状態で、給脂ホース35を介して、給脂装置36から潤滑剤がロッドヘッド101の給脂孔111に供給される(ステップS150,S153,S157でNo)。ロッドヘッド101に供給された潤滑剤は、図7に示すブッシュ134の外周溝134a内に満たされ、外周溝134aの連通孔134tを介して隙間CS2に供給される。隙間CS2に供給された潤滑油は、内周溝134bにより、ホイストシャフト133の全周に行きわたる。これにより、ホイストシャフト133の外周面と、ブッシュ134の貫通孔134hの内周面とが潤滑される。
給脂装置36が一定時間駆動されると、自動で給脂装置36が停止する(ステップS157でYes,S160)。さらに、弁装置16の切換位置を浮き位置へと切り換える切換制御が行われ、ベッセル3と車体フレーム2との接触部における反力により、ホイストシリンダ10が通常のストローク位置S=S1(Smin≦S0<S1<Smax)まで伸長する(ステップS170)。これにより、図8に示すように、ホイストシャフト133の外周部上面αとブッシュ134の貫通孔134hの内周部上面とが所定の面圧で当接し、ブッシュ134の貫通孔134hの内周部下面と、ホイストシャフト133の外周部下面βとの間に隙間CS1が形成される。
以上のように、本実施の形態は、車体フレーム2に対して回動可能に設けられたベッセル3と、ベッセル3と車体フレーム2との間に伸縮可能に設けられたホイストシリンダ10と、ホイストシリンダ10に作動油を供給するメインポンプ11と、メインポンプ11とホイストシリンダ10との間に設けられ、ホイストシリンダ10に供給する作動油の流れを制御する弁装置16と、を備えたダンプトラック1に適用される。
このような本実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)ホイストシリンダ10の一端部に設けられたブッシュ134の貫通孔134hには、車体フレーム2に設けられたホイストシャフト133が挿通された状態で取り付けられている。コントローラ32は、着座センサ30によりベッセル3が車体フレーム2に着座していることが検出されると、弁装置16によりホイストシリンダ10を収縮させ、給脂装置36により、ホイストシャフト133の外周部とブッシュ134の貫通孔134hの内周部との間の隙間に潤滑剤を供給させる。
弁装置16が浮き位置に切り換えられている通常の着座状態のときよりもホイストシリンダ10が縮むことになるので、密着していたホイストシャフト133の外周部上面αとブッシュ134の貫通孔134hの内周部上面との間に隙間CS2が形成される。本実施の形態では、ホイストシャフト133の外周部下面βとブッシュ134の貫通孔134hの内周部下面とが密着するまで、ホイストシリンダ10を収縮させ、上部の隙間CS2を大きくしている。このため、図9(b)に示すように、ホイストシャフト133の中心軸CLを含む仮想水平面Hよりも上側の隙間の体積が、仮想水平面Hよりも下側の隙間の体積よりも大きくなっている。
上部の隙間CS2が形成された状態で、潤滑剤の供給を行うことによって、ホイストシャフト133の外周部上面αとブッシュ134の貫通孔134hの内周部上面を十分に潤滑させることができ、ブッシュ134やホイストシャフト133の上部の摩耗を抑制することができる。この結果、ブッシュ134やホイストシャフト133の摩耗の偏りを抑制できるので、ブッシュ134やホイストシャフト133の寿命を向上できる。
(2)コントローラ32は、ベッセル3が車体フレーム2に着座していない非着座状態から着座している着座状態へと移行したことが判定されたとき、弁装置16によりホイストシリンダ10を収縮させ、給脂装置36により隙間CS2に潤滑剤を供給させる。放土作業完了に連続してホイストシリンダ10の潤滑剤供給制御を実行するので、走行中に制御を行う場合に比べて、オペレータの違和感を低減できる。
(3)コントローラ32は、給脂装置36により隙間CS2への潤滑剤の供給を行った後、弁装置16の切換位置を浮き位置(通常の着座状態)へと切り換える。給脂する際に、ホイストシリンダ10を収縮させ、ホイストシャフト133の外周部下面βとブッシュ134の内周部下面とを当接させた状態、すなわちホイストシリンダ10に負荷が掛かっている状態の時間を低減することができるので、ホイストシリンダ10の寿命を向上できる。なお、弁装置16が浮き位置に切り換えられると、図8に示すように、ホイストシャフト133の外周部下面βとブッシュ134の貫通孔134hの内周部下面との間に隙間CS1が形成される。これにより、潤滑剤が重力によって流れ、ホイストシャフト133の外周部下面βとブッシュ134の貫通孔134hの内周部下面を十分に潤滑させることができ、ブッシュ134やホイストシャフト133の下部の摩耗を抑制することができる。
(4)円筒状部材であるブッシュ134の外周部には、給脂装置36から供給された潤滑剤を案内する外周溝134aが周方向に沿って、全周に亘って設けられている。外周溝134aには連通孔134tが複数設けられており、外周溝134aに供給された潤滑剤は連通孔134tを介してブッシュ134の内周部とホイストシャフト133の外周部との間の隙間CS2に導かれる。これにより、潤滑剤供給制御時に、スムーズにホイストシャフト133とブッシュ134との間に潤滑剤を供給することができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
上述した実施の形態では、着座センサ30に接触式センサを採用する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。着座センサ30として、連結ピン5を回動支点としたベッセル3の回動角度θを検出する角度センサ59を利用してもよい。この場合、コントローラ32は、角度センサ59で検出されたベッセル3の回動角度θが、角度閾値θ0以下になったときに、ベッセル3が車体フレーム2に着座していると判定する。角度閾値θ0は、ベッセル3が着座しているときの角度θminに裕度(たとえば1°程度)を加算した回動角度として決定され、予めコントローラ32の記憶部32Aに記憶されている。
(変形例2)
上述した実施の形態では、ベッセル3が車体フレーム2に着座していない非着座状態から着座している着座状態へと移行したことが判定されたときに、弁装置16によりホイストシリンダ10を収縮させ、給脂装置36によりホイストシャフト133とブッシュ134との間の隙間CS2に潤滑剤を供給させる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。
(変形例2−1)
たとえば、コントローラ32は、ベッセル3が車体フレーム2に着座している着座状態にあることが判定されている状態で、所定時間が経過する度に、弁装置16によりホイストシリンダ10を収縮させ、給脂装置36によりホイストシャフト133とブッシュ134との間の隙間CS2に潤滑剤を供給させる。定期的に潤滑剤を供給することで、ホイストシャフト133の外周面と、ブッシュ134の貫通孔134hの内周面とを潤滑することができる。
(変形例2−2)
キャブ6内に、給脂スイッチ(不図示)を設けて、ベッセル3が車体フレーム2に着座している着座状態にあることが判定されている状態で、給脂スイッチの操作が行われたときに潤滑剤供給制御を行ってもよい。
(変形例3)
上述した実施の形態では、ストローク位置Sの閾値S0として、ホイストシャフト133の外周部下面βと、ロッドヘッド101のブッシュ134の内周部下面とが当接する位置におけるストローク位置Sを採用した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。閾値S0は、少なくとも、ホイストシャフト133の外周部上面αとブッシュ134の内周部上面との間に隙間を設けることができるストローク位置Sであればよい。たとえば、ホイストシャフト133の中心軸CLと、ロッドヘッド101の孔102の中心軸とが同心となるようなストローク位置Sを閾値S0として記憶部32Aに記憶させてもよい。なお、ホイストシャフト133とブッシュ134との上部隙間CS2の高さ寸法が、下部隙間CS1の高さ寸法よりも長くなるストローク位置Sを閾値S0として記憶部32Aに記憶させておくことが好ましい。
(変形例4)
上述した実施の形態では、動作判定部320が角度センサ59からの検出信号に基づき、ベッセル3が下げ動作をしているか否かを判定する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。動作判定部320がレバーセンサ29からの検出信号に基づき、操作レバー28Aが上げ側の操作位置または保持位置に操作されている状態から下げ側の操作位置または浮き位置へ操作されたか否かを判定し、肯定判定された場合に、ベッセル3が下げ動作をしている、すなわちベッセル3は非着座状態にあると判定してもよい。
(変形例5)
上述した実施の形態では、ベッセル3が下げ動作をしているか否かにより、ベッセル3が非着座状態にあるか否かを判断する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。コントローラ32が着座センサ30からの検出信号に基づき、非着座状態にあるか否かを判定してもよい。本変形例では、コントローラ32は、ベッセル3が非着座状態にあることが判定された後、ベッセル3が着座状態にあることが判定されたとき、ベッセル3が非着座状態から着座状態へと移行したと判定する。
(変形例6)
図10のステップS110の前に、操作レバー28Aが浮き位置28A2に操作されているか否かを判定する浮き位置操作判定処理を加えてもよい。浮き位置操作判定処理は、肯定判定されるまで繰り返され、操作レバー28Aが浮き位置28A2に操作されていると判定された場合(肯定判定された場合)、ステップS110へ進む。
(変形例7)
上述した実施の形態では、前輪7と後輪8とを有したホイール式の車体フレーム2にベッセル3が支持されたダンプトラック1を例に挙げて説明したが本発明はこれに限定されない。たとえば、クローラ式の走行装置を備える車体に荷台が搭載されたクローラキャリアなどの運搬車両にも本発明を適用することができる。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1 ダンプトラック(運搬車両)、2 車体フレーム(車体)、3 ベッセル(荷台)、10 ホイストシリンダ、11 メインポンプ(油圧源)、12 作動油タンク(油圧源)、16 弁装置、30 着座センサ(着座検出装置)、32 コントローラ(制御装置)、36 給脂装置(潤滑剤供給装置)、133 ホイストシャフト、134 ブッシュ、134a 外周溝(溝)、134h 貫通孔、134t 連通孔(孔)、321 着座判定部、322 弁制御部(潤滑剤供給制御部)、323 給脂制御部(潤滑剤供給制御部)

Claims (5)

  1. 車体に対して回動可能に設けられた荷台と、前記荷台と前記車体との間に伸縮可能に設けられたホイストシリンダと、前記ホイストシリンダに作動油を供給する油圧源と、前記油圧源とホイストシリンダとの間に設けられ、前記ホイストシリンダに供給する作動油の流れを制御する弁装置と、を備えた運搬車両であって、
    前記ホイストシリンダの一端部に設けられたブッシュと、
    前記車体に設けられ、前記ブッシュの貫通孔に取り付けられたホイストシャフトと、
    前記ホイストシャフトの外周部と前記ブッシュの貫通孔の内周部との間の隙間に、潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置と、
    前記荷台が前記車体に着座しているか否かを検出する着座検出装置と、
    前記荷台が前記車体に着座しているときに、前記弁装置により前記ホイストシリンダを収縮させ、前記潤滑剤供給装置により前記隙間に潤滑剤を供給させる制御装置と、を備えていることを特徴とする運搬車両。
  2. 請求項1に記載の運搬車両において、
    前記制御装置は、
    前記荷台が前記車体に着座していない非着座状態から着座している着座状態へと移行したことを判定する着座判定部と、
    前記着座判定部により、前記非着座状態から前記着座状態へと移行したことが判定されたとき、前記弁装置により前記ホイストシリンダを収縮させ、前記潤滑剤供給装置により前記隙間に潤滑剤を供給させる潤滑剤供給制御部を備えていることを特徴とする運搬車両。
  3. 請求項1に記載の運搬車両において、
    前記制御装置は、前記荷台が前記車体に着座している状態で、所定時間が経過する度に、前記弁装置により前記ホイストシリンダを収縮させ、前記潤滑剤供給装置により前記隙間に潤滑剤を供給させる潤滑剤供給制御部を備えていることを特徴とする運搬車両。
  4. 請求項1に記載の運搬車両において、
    前記弁装置は、前記作動油の供給および排出により前記ホイストシリンダを伸長させて前記荷台を持ち上げる上げ位置と、前記作動油の供給および排出により前記ホイストシリンダを収縮させて前記荷台を下向きに回動させる下げ位置と、前記荷台の自重落下を許す浮き位置と、前記作動油の供給および排出を停止して前記ホイストシリンダの動きを止める保持位置とを含む複数の切換位置を有し、
    前記制御装置は、前記潤滑剤供給装置により前記隙間への潤滑剤の供給を行った後、前記弁装置の切換位置を前記浮き位置へと切り換える弁制御部を備えていることを特徴とする運搬車両。
  5. 請求項1に記載の運搬車両において、
    前記ブッシュは、円筒状部材であって、前記ブッシュの外周部において周方向に沿って設けられ、前記潤滑剤供給装置から供給された潤滑剤を案内する溝と、前記溝に設けられ、前記溝に供給された潤滑剤を前記隙間に導く孔と、を備えていることを特徴とする運搬車両。
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